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2011.11.22 (Tue)
【2011インカレ】11/22 白鴎大VS愛知学泉大
【白鴎大が後半追い上げ愛知学泉大は惜しくも3点及ばず】
関東13位の白鴎大と東海地区1位の愛知学泉大の戦いは、堅い守りが光った愛知学泉大が一時二桁の点差をリードする展開となったが、後半から徐々に追い上げた白鴎大が勝負所を制し60-57で接戦をものにした。
#60高橋(4年・SG)の2本の3Pで幸先の良い立ち上がりとなった白鴎大。一方の愛知学泉大は#30アビブ(3年・C)の高さを気にしてシュートがこぼれる場面も見られたが、#17隅廣(4年・PG)のバスケットカウントで悪い流れを断ち切るとそこから3P攻勢で反撃に出た。逆転して2点リードで2Qに入ると、持ち前のディフェンスも徐々に機能し始め白鴎大に得点を許さない。相手を24秒オーバータイムに二度追いやって流れを掴むと、オフェンスでは#2松元(3年・SG)らの3Pがよく決まって点差を2ケタにした。結局23-31と愛知学泉大リードで後半へ。
だがここから、流れは徐々に白鴎大に傾く。苦しい中でも#30アビブのインサイドで確実に得点を重ねていくと、交代で入った#3横塚(3年・G)の連続得点もあって3Q残り5分には5点差に。愛知学泉大も#2松元や#17隅廣がひるまずドライブを仕掛けて終盤再び差を広げようとするも、白鴎大は#5柳川が3Pを2本決めて食らい付いた。すると4Q、白鴎大の激しい守りを前に開始から2連続で愛知学泉大は24秒オーバータイム。これを好機とした白鴎大が流れを掴み逆転に成功し、さらに追い打ちをかけるように残り2分半で#65高橋の3Pが決まって4点差に。その後#30アビブの豪快なブロックショットも出て、リードを死守した。愛知学泉大は最後まで集中を切らさず追い上げたものの、惜しくも一歩届かず。軍配は白鴎大に上がった。
愛知学泉大は練習の賜物と言えるディフェンシブなチームカラーで白鴎大を追い込んだ。白鴎大を60得点、ボックスアウトも徹底してアビブを抑え、簡単に高さでやられた場面は少ない。痛かったのはゴール下で体を張る#22森田の欠場。直前のケガで出場が叶わなかったが、森田がいれば勝負は違ったものになった可能性は高い。勝負所で流れを掴まれわずかに及ばなかったのは惜しいが、スタメンの一人を欠いても愛知学泉らしいひたむきな頑張りを見せ、関東のチームにインパクトを与えた。
白鴎大はリーグ戦では先行逃げ切りで勝つ試合が多く見られたが、この試合ではリードされても慌てず逆転勝ちを収める我慢強さが見られた。ただし、まだ本領発揮はできているとは言えない。次の青学戦で持てるものをすべて発揮したいところだ。
写真:要所での柳川のシュートがチームを救った。
※白鴎大・柳川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※愛知学泉大・隅廣選手のインタビューは追って掲載します。
「アグレッシブに戦おうと心掛けている」
積極性のあるプレーで今後の成長に期待
◆#5柳川 龍之介(白鴎大・2年・SG)
今シーズン、大事な場面でチームを救う勝負強いシュートを決めてきた柳川。この試合も得点が停滞する我慢の時間帯を柳川のシュートで持ちこたえるシーンがあった。
チームは悔しい入れ替え戦ののちすぐインカレとなって切り替えが難しい部分もあったようだが、「我慢しきれなかったら負けるんだと分かった」と身を持って学んだ部分も活きている。強いチームとの対戦で経験を積み、プレー面もメンタル面も成長していって欲しい。
―接戦になりましたが振り返っていかがですか?
「前半、自分たちの持ち味であるディフェンスから速攻というのが全然出せなかったんですが、ハーフタイムにも監督から喝を入れられて『もう一回やってきたことをやろう』ということになりました。後半は自分たちのベースとしてるバスケットが出せたので、それが逆転に繋がったんだと思います」
―後半は24秒オーバータイムにさせるなど足が動き始めましたね。
「そうですね。オフェンスが駄目でもディフェンスを頑張ろうとコートの中でも皆声をかけてたし、ファウルしてもいいからそのくらいの勢いでディフェンスしようと言っていました。それが相手のミスにも繋がったのかなと思います」
―愛知学泉大はすごくディフェンスを徹底しているチームですが、対戦してみていかがでしたか?
「やっぱり45度で簡単にボールもつなげなかったし、ドライブしてもすぐヘルプダウンに来られて。それにもう少しアビブ(#30)のところで勝負したかったんですけど、ディフェンスの寄りとかローテーションとかも速くてあまりボールを入れられませんでした。すごくやりにくかったですね」
―これまでの試合、得点が止まる時間帯も見られますがその時に柳川選手の活躍が光ると思います。自分でも点を取りに行こうという意識はありますか?
「白鴎は点数が取れない時いつも外のシュートばかりで単発に終わってしまうパターンが多いんです。だからそういう時は徹底的にドライブに行こうとチームでも話してて、自分もそれは意識していますね。その時に、がむしゃらにやらずに冷静にスペースを見て、練習してきたことを使ってドライブしようということをみんなで言っています。今日もそれが上手くいったのが良かったです。それでまたディフェンスも良くなったし。最後まで我慢強くやれたことが結果に結びついたのかなと思います」
―“我慢強く”ということですが、リーグ戦や入れ替え戦では我慢しきれない試合もありましたね。
「入れ替え戦は特にそうでした。大事な場面でシュートが入らなくなった時に、ディフェンスをやって止めればいい話だったのに、ミスが続いて我慢しきれず相手に得点を与えてしまって。試合中我慢しきれなかったら負けるんだということも自分たちは分かったし、その“我慢”ということは練習中もずっと言われていたので、インカレまで我慢強く練習できたと思います」
―入れ替え戦のあと#65高橋選手が『集中を切らさず練習していきたい』と仰っていましたが、インカレ前の練習はどんな雰囲気でしたか?
「入れ替え戦の終わった後は、やっぱり目標としてきたことが1部昇格だったしみんなどこかで気持ちが切れてしまった雰囲気があったんですけど、入れ替えが終わって全員で集まって、監督から『まだインカレもあるし、4年生と少しでも長くやるためにももう一回頑張ろう』という話があって。そのミーティングで気持ちを切り替えて、そこからはみんなで今まで以上に集中して練習できたと思います」
―2年生になって今年は主力として試合に出るようになりましたが、試合に出る時には何を心掛けていますか?
「無難にやるのではなく、新人らしく思い切って積極的にプレーすることを心掛けています。ミスを恐れずに、ミスしてもディフェンスを頑張ろうって。まだ試合に出てて先輩に頼る部分も大きいんですけど、頼っていたら試合にも勝てないと思うしコートに出たら学年も関係ないと思うので、やっぱりアグレッシブに戦おうという気持ちでコートに入ってます」
―次は青山学院大との対戦になります。
「1部1位のチームですけど、どんな相手でも大事なのは自分たちのバスケットをどこまで出せるかだと思います。試合は生き物だから何は起こるか分からないし、今までやってきたことを信じて勝ちに行きたいです」

入れ替え戦でケガをした横塚は途中出場。流れを変える働きを見せた。

4年の高橋が声をかけてチームをまとめる。

愛知学泉大の固いディフェンスに阻まれる白鴎大・高橋。常々「守りではどこにも負けない」と豪語するだけに、ゲーム全体を通して見事なディフェンスだった。

愛知学泉大、松元は14点。前半には3Pを決めてガッツポーズも出た。

愛知学泉大、森川も勝負強いシュートで貢献。

4年生の一人として最後まで奮闘した佐々木。

愛知学泉大応援団はチーム名の「BRAVE BEES」のボードとともに応援。

#60高橋(4年・SG)の2本の3Pで幸先の良い立ち上がりとなった白鴎大。一方の愛知学泉大は#30アビブ(3年・C)の高さを気にしてシュートがこぼれる場面も見られたが、#17隅廣(4年・PG)のバスケットカウントで悪い流れを断ち切るとそこから3P攻勢で反撃に出た。逆転して2点リードで2Qに入ると、持ち前のディフェンスも徐々に機能し始め白鴎大に得点を許さない。相手を24秒オーバータイムに二度追いやって流れを掴むと、オフェンスでは#2松元(3年・SG)らの3Pがよく決まって点差を2ケタにした。結局23-31と愛知学泉大リードで後半へ。
だがここから、流れは徐々に白鴎大に傾く。苦しい中でも#30アビブのインサイドで確実に得点を重ねていくと、交代で入った#3横塚(3年・G)の連続得点もあって3Q残り5分には5点差に。愛知学泉大も#2松元や#17隅廣がひるまずドライブを仕掛けて終盤再び差を広げようとするも、白鴎大は#5柳川が3Pを2本決めて食らい付いた。すると4Q、白鴎大の激しい守りを前に開始から2連続で愛知学泉大は24秒オーバータイム。これを好機とした白鴎大が流れを掴み逆転に成功し、さらに追い打ちをかけるように残り2分半で#65高橋の3Pが決まって4点差に。その後#30アビブの豪快なブロックショットも出て、リードを死守した。愛知学泉大は最後まで集中を切らさず追い上げたものの、惜しくも一歩届かず。軍配は白鴎大に上がった。
愛知学泉大は練習の賜物と言えるディフェンシブなチームカラーで白鴎大を追い込んだ。白鴎大を60得点、ボックスアウトも徹底してアビブを抑え、簡単に高さでやられた場面は少ない。痛かったのはゴール下で体を張る#22森田の欠場。直前のケガで出場が叶わなかったが、森田がいれば勝負は違ったものになった可能性は高い。勝負所で流れを掴まれわずかに及ばなかったのは惜しいが、スタメンの一人を欠いても愛知学泉らしいひたむきな頑張りを見せ、関東のチームにインパクトを与えた。
白鴎大はリーグ戦では先行逃げ切りで勝つ試合が多く見られたが、この試合ではリードされても慌てず逆転勝ちを収める我慢強さが見られた。ただし、まだ本領発揮はできているとは言えない。次の青学戦で持てるものをすべて発揮したいところだ。
写真:要所での柳川のシュートがチームを救った。
※白鴎大・柳川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※愛知学泉大・隅廣選手のインタビューは追って掲載します。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「アグレッシブに戦おうと心掛けている」
積極性のあるプレーで今後の成長に期待
◆#5柳川 龍之介(白鴎大・2年・SG)

チームは悔しい入れ替え戦ののちすぐインカレとなって切り替えが難しい部分もあったようだが、「我慢しきれなかったら負けるんだと分かった」と身を持って学んだ部分も活きている。強いチームとの対戦で経験を積み、プレー面もメンタル面も成長していって欲しい。
―接戦になりましたが振り返っていかがですか?
「前半、自分たちの持ち味であるディフェンスから速攻というのが全然出せなかったんですが、ハーフタイムにも監督から喝を入れられて『もう一回やってきたことをやろう』ということになりました。後半は自分たちのベースとしてるバスケットが出せたので、それが逆転に繋がったんだと思います」
―後半は24秒オーバータイムにさせるなど足が動き始めましたね。
「そうですね。オフェンスが駄目でもディフェンスを頑張ろうとコートの中でも皆声をかけてたし、ファウルしてもいいからそのくらいの勢いでディフェンスしようと言っていました。それが相手のミスにも繋がったのかなと思います」
―愛知学泉大はすごくディフェンスを徹底しているチームですが、対戦してみていかがでしたか?
「やっぱり45度で簡単にボールもつなげなかったし、ドライブしてもすぐヘルプダウンに来られて。それにもう少しアビブ(#30)のところで勝負したかったんですけど、ディフェンスの寄りとかローテーションとかも速くてあまりボールを入れられませんでした。すごくやりにくかったですね」
―これまでの試合、得点が止まる時間帯も見られますがその時に柳川選手の活躍が光ると思います。自分でも点を取りに行こうという意識はありますか?
「白鴎は点数が取れない時いつも外のシュートばかりで単発に終わってしまうパターンが多いんです。だからそういう時は徹底的にドライブに行こうとチームでも話してて、自分もそれは意識していますね。その時に、がむしゃらにやらずに冷静にスペースを見て、練習してきたことを使ってドライブしようということをみんなで言っています。今日もそれが上手くいったのが良かったです。それでまたディフェンスも良くなったし。最後まで我慢強くやれたことが結果に結びついたのかなと思います」
―“我慢強く”ということですが、リーグ戦や入れ替え戦では我慢しきれない試合もありましたね。
「入れ替え戦は特にそうでした。大事な場面でシュートが入らなくなった時に、ディフェンスをやって止めればいい話だったのに、ミスが続いて我慢しきれず相手に得点を与えてしまって。試合中我慢しきれなかったら負けるんだということも自分たちは分かったし、その“我慢”ということは練習中もずっと言われていたので、インカレまで我慢強く練習できたと思います」
―入れ替え戦のあと#65高橋選手が『集中を切らさず練習していきたい』と仰っていましたが、インカレ前の練習はどんな雰囲気でしたか?
「入れ替え戦の終わった後は、やっぱり目標としてきたことが1部昇格だったしみんなどこかで気持ちが切れてしまった雰囲気があったんですけど、入れ替えが終わって全員で集まって、監督から『まだインカレもあるし、4年生と少しでも長くやるためにももう一回頑張ろう』という話があって。そのミーティングで気持ちを切り替えて、そこからはみんなで今まで以上に集中して練習できたと思います」
―2年生になって今年は主力として試合に出るようになりましたが、試合に出る時には何を心掛けていますか?
「無難にやるのではなく、新人らしく思い切って積極的にプレーすることを心掛けています。ミスを恐れずに、ミスしてもディフェンスを頑張ろうって。まだ試合に出てて先輩に頼る部分も大きいんですけど、頼っていたら試合にも勝てないと思うしコートに出たら学年も関係ないと思うので、やっぱりアグレッシブに戦おうという気持ちでコートに入ってます」
―次は青山学院大との対戦になります。
「1部1位のチームですけど、どんな相手でも大事なのは自分たちのバスケットをどこまで出せるかだと思います。試合は生き物だから何は起こるか分からないし、今までやってきたことを信じて勝ちに行きたいです」

入れ替え戦でケガをした横塚は途中出場。流れを変える働きを見せた。

4年の高橋が声をかけてチームをまとめる。

愛知学泉大の固いディフェンスに阻まれる白鴎大・高橋。常々「守りではどこにも負けない」と豪語するだけに、ゲーム全体を通して見事なディフェンスだった。

愛知学泉大、松元は14点。前半には3Pを決めてガッツポーズも出た。

愛知学泉大、森川も勝負強いシュートで貢献。

4年生の一人として最後まで奮闘した佐々木。

愛知学泉大応援団はチーム名の「BRAVE BEES」のボードとともに応援。
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