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2007.09.08 (Sat)

9/8 関東大学1部リーグ第1週 慶應義塾大VS法政大

慶應義塾大90(22-21,15-13,34-22,19-26)82法政大
0908keio.jpgインサイドのビッグマンがいかに重要な役目を果たすか。慶應義塾大と法政大の戦いはそれを象徴するような試合になった。205cmの#7岩下(1年・C)に対し、法政大のインサイドは197cmの#39梅津(3年・C)。しかし高さだけで8cm、リーチにすればもっと、という岩下の高さが生きた。インサイドでの高さは圧倒的。チームハイの20点、21リバウンドのダブルダブルに加え、5ブロックショットの見事な出来。ミスはあるものの、まずは合格点。チーム全体でも#13鈴木(3年・G)、#12青砥(3年・F)らも活躍を見せて総合力が増していることを見せた。一方の法政大は#5神津(2年・PF)が24点と奮闘するが、退場してしまい勝利へと導けなかった


詳しいゲームレポートと慶應大・鈴木選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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■GAME REPORT■
0908kozu.jpg慶應大は開始から#7岩下をうまく使いゴール下で得点。法政大は#27福田侑介(2年・F)の3Pを皮切りに#39梅津、#5神津らが続きまずまずの立ち上がりとなる。しかしリバウンドで勝るのはやはり慶應大。法政大のこぼれたシュートを次々拾い、オフェンスにつなげる。開始4分、慶應大が立て続けに4つのファウル。しかしディフェンスでは法政大のスローインから5秒オーバーを奪うとリズムを取り戻し、#4加藤(4年・G)が#7山田(4年・SG)を吹き飛ばしながらシュート。#7岩下が#13深尾(4年・PG)をブロックするなど見せ場を作る。しかし法政大も#7山田の攻撃を止めきれずファウルでフリースローを与えてしまい、点差は開かない。結局1Qは22-21のと慶應大1点リードで終えた。

2Q、#12青砥がゴール下でパワーを見せてシュートを押し込むと#13鈴木もミドルシュートでチームを盛り上げる。法政大は開始序盤で#39梅津、#27福田侑介のファウルが続き、交代を迫られる。しかし慶應大も攻撃は停滞気味。ターンオーバーが続くが#4加藤が3Pと速攻で31-23と点差を開くと応援団からもひときわ大きなディフェンスコールが巻き起こる。しかし#92福田大祐(4年・PF)、#5神津が連続ゴールで点差を押し戻し、法政大も譲らない。慶應大は交代した#6小松が3Pで9点差にし、じわじわと点差を離すがその後ターンオーバーが続き、最後は法政大#11長谷川(4年・F)に3Pを決められ、37-34の3点差で前半を終えた。

3Q出だしは慶應大が猛攻。#7岩下、#9香川、#17小林、#13鈴木と続き一気に10点差にする。追い上げたい法政大だが、攻撃がうまく形にならずにターンオーバーを連発。タイムアウトで修正をかけるが#5神津が3つ目のファウルを犯してしまう。一方慶應大は#13鈴木の3P、#12青砥も#7岩下のうまいパスなどから連続シュートで法政大を16点まで突き放した。法政大は#3鈴木(1年・PG)、#23信平(2年・F)などの選手を試すが、あまり効果は出ず、むしろ点を取るのは#13深尾、#5神津が中心。法政大以上に細かく選手を入れ替える慶應大は出番を得た選手がそれぞれ得点をきっちり取って、最後には#7岩下がバスカンを獲得する活躍。更に#4加藤が残り0.2秒で放り投げた超ロングシュートがブザーとともにネットに吸い込まれるが、これは残念ながらノーカウント。しかし71-56と慶應大が勝負を決める勢いを見せた。

0908iwashita.jpg4Q、なんとか追いつきたい法政大は、#27福田侑介が3Pを沈める。しかし慶應大も#17小林の連続得点でそれを断ち切る。しかしここから流れは法政大に。#13深尾がフリースローを得たのをきっかけに、速攻を連発。慶應大はリバウンドに集中力がなくなり、ターンオーバーから法政大に連続得点を許して77-66と追い上げられる。だが法政大もファウルが続き決していいリズムではなく、4:12には#92福田大祐がファウル5で退場。だが#13深尾、#23信平が連続3P、さらには速攻でたたみかけて追いすがる。慶應大は4分間ノーゴール。積極的にドライブをかけてファウルをもらう形にしてようやく流れをつかみ始める。法政大はスコアリングリーダーの#5神津が残り2:15で退場。しかし慶應大も#7岩下がリバウンドを支配するもののファウルは4。マッチアップの#39梅津がフリースローを決め、#13深尾も意地のバスカンを決めると点差は一気に84-78の6点差。焦ったのか、慶應大は連続ファウルで#7岩下が退場に。法政大は残り22秒で4点差にまで詰め寄り爆発力を見せるが、最後は慶應大#17小林が流れを断ち切るバスカンを決めると逃げ切って勝利。ともにファウルが多い試合だったが、3人の退場者を出した法政大が慶應大の総合力の前に屈した。


◆#13鈴木惇志(慶應大・3年・G)
0908suzuki.jpg慶早戦にてスタメンとなり、リーグ緒戦でもその座を守る。安定感も出てきた。この試合ではチームを勢いづかせるシュートを決めて、存在を示した。


-スタメンは決まっていたんですか?
「そうではないんですけど、なんとなく練習をしていて、韓国でもスタメンでやっていたのでそうかなという感覚はありました。心の準備はできていました」

-早慶戦からスタメンを獲得できた理由はどこにあるでしょう?
「早慶戦の時は調子が良かったので、先生も『やってくれるだろう』という感じで出してもらえたんだと思います。でもあの舞台であれだけできたのがやっぱり大きいと思います。自分的にもすごく自信になったし、あの試合からやりにくさもなくて普通に5人の中に入ってやれるようになりました」

-1年の時も試合には結構出してもらっていたと思うんですが。
「あの時は人がいなかったので出られたという感じですね(苦笑)。本当に夢中でやっているだけでした。今はもっと一つの“チーム”としてやらなければならないし、ただ必死になるだけではダメだと思っています」

-そういう意味ではシュートの確率も良くなって貢献できていると思います。
「今日はすごく良かったですね。でもチームとしても最初はドライブで攻めて、というのがあって後半は外もという感じなのでマークマンもやりにくかったのかもしれません。もちろんタッチも良かったんですが、結果的に今日は良かったと思います」

-4Qで得点が停滞した時に鈴木選手がドライブをかけていって好転した場面がありましたが。
「あまり覚えてないんですけど、まあ頑張りました(笑)」

-それに、コートの中で声を出している姿が目につくようになりました。
「加藤さん(#4加藤将裕)がそういうことをやっているんですけど、あの人もずっと出ていて疲れている時がある。そういう部分で自分は上級生だから、目が行き届かないところは気を遣ってそういうことを考えています。『加藤さん疲れてきているな。自分が集めよう』とか」

-リーグ戦、鈴木選手自身はやってやろうという気持ちもかなり強いのでは。
「もちろんそうですけど、1年の時は結構出してもらって、去年は出番がなくて。今年は早慶戦でできたけれども、リーグ戦でどこまでできるのかなっていう気持ちはありました。でも自分の中では早慶戦の出来を絶対まぐれにしちゃいけないなと。だからこの緒戦は大事だと思ったし、スタメンでもすぐ引っ込められるような甘いプレーはしてはいけない。その点で今日は結果は出ましたね」

-そう思うと鈴木選手がこうして活躍して、他にも出て点を取れる選手が本当に増えましたよね。
「そう。僕みたいに春に全然出ていなかった選手がこうしてスタメンで出られる。層が1枚厚くなったってことですよね。そういう選手がもっと慶應は増えなければいけない。AO入試(推薦入試)だけじゃなくて、一般で頑張っている選手はたくさんいる。そういう選手たちが何かのきっかけで上がってこられればもっとチームは強くなると思います。僕もその意識で頑張っていきます」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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