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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.11.07 (Mon)

【2011リーグ】11/7入れ替え戦レポート(1日目)

来年度のポジションを決める正念場
勝利は緊張感の中でも力を出したチームに


 3戦方式による1―2部間、2―3部間の入替戦が幕を開けた。初戦は入替戦の主導権を握る大事な試合。3戦制になってから初戦を落として入替戦を勝った例は少ないだけに、どうしても勝っておきたい一戦目だ。どの試合も競り合いが見えたが緊張感からか固さが見えるチームも多く、思うような試合運びをできない入替戦ならではの内容も多かった。下部は2部チームが下からの挑戦をしのいだ。1―2部間は、高さと外角を生かした専修大、シュートが確実だった中央大、そして終盤に盛り返した日体大が勝利。2戦目に向けて弾みをつけた。

 リーグ戦終了から1週間、入替戦になったからといってこれまでと違うプレーをいきなり出せるというものではない。落ち着いて自分たちのプレーをやりきる。これが勝利には一番近い方法だがそれを緊張感に負けず強い気持ちでやりきれるか。選手たちはさまざまな意味で試されている。初戦を勝ったチームが2戦目を制すのか、それとも負けたチームが盛り返し、3戦目につなげるのか。入替戦らしい死闘がまだまだ続きそうだ。


【勝負所を掴み、法政大が玉川大に逆転で1勝目】
111107hosei.jpg 2部10位の法政大と、3部1位の玉川大の対戦。序盤から長い時間リードを奪っていたのは玉川大だったが、法政大が4Q後半で流れを掴み接戦をものにした。得点源#34塚越(3年・SF)の活躍もあって立ち上がりから勢いに乗ったのは玉川大。開始5分で3-11とリードし、同時に法政大#11長谷川(4年・G)を2ファウルに追い込んでベンチに下げさせる。だが法政大はここからゾーンディフェンスが上手く機能し、オフェンスでも交代で入った#24神津(4年・F)、#41谷口(4年・PF)がドライブを仕掛けて良い流れを作った。18-22と法政大がやや追い上げて1Qを終えると、続く2Qはお互いミスもあって重たい展開となり、玉川大の2点リードで前半終了。

 3Q、玉川大は息の合った連係から#45横沢(2年・C)らが得点を伸ばすが、余計なファウルもかさんで思うように突き放せない。その間我慢した法政大は終盤#27岩崎(3年・G)、#0高田(2年・G)の3Pが決まり同点に。だが3Q残り1分を切って玉川大は#34塚越が3Pや速攻でバスケットカウント獲得など奮闘し、45-50と再びリードを奪って最終Qへ。4Qに入ると、法政大が連続スティールで流れを奪いつつも、依然として玉川大が逆転させずにゲームは進む。だが試合が動いたのは残り7分。#11長谷川のミドルシュートに#0高田の3Pが続いて法政大が逆転すると、続けてダブルチームからボールをカットし速攻に繋げる。焦る玉川大はパスミスやトラベリングが続き、法政大が主導権を握った。残り2分、速攻に走って玉川大が1点差に詰め寄るも、法政大も#21加藤(3年・CF)がフリースローを得て逆転を許さず2点差に。最後の1分半は両者どちらも得点が止まり、結局61-59で法政大が逃げ切った。

 両チーム実力の差はほぼ見られなかった。むしろ勢いならば、長い時間リードを奪っていた玉川大にあったと言える。だが玉川大は法政大のゾーンに得点が伸び悩み、大事な場面でファウルがかさんだ事が惜しい。そこは1部・2部と経験を積んできた法政大が勝負どころを制し、大事な1戦目を手にした。法政大は接戦を物にし1戦目を取ったことで勢いに乗れるか。だが玉川大も当然第2戦は修正し、絶対に負けられないという気持ちで挑んでくるだろう。2戦目も白熱した戦いは必至だ。

写真:終盤まで苦しい戦いだった法政大、なんとか1戦目をものにした。


【リバウンドを制し東京成徳大が東洋大を接戦で下す】
111107tanaka.jpg 東京成徳大東洋大の対戦は終始接戦となったが、東京成徳大が逃げ切った。立ち上がり、互いにシュートを決め合う展開となった両者。だが東京成徳大は#16西田(4年・F)がオフェンスリバウンドに何度も飛び込んでチャンスを作り、#32高橋(3年・F)が高確率でシュートを決めて24-13と一歩抜け出して2Qに入る。だがここから東洋大は前からディフェンスに当たり、ゾーンも駆使して追い上げを図った。東京成徳大は24秒オーバーになるなど攻めあぐねてこのQは9得点に終わり、33-29で試合を折り返す。

 3Q、東京成徳大が#32高橋、#77田中(4年・F)らのアウトサイドで点を伸ばすのとは対照的に、東洋大は徹底的に#4金賢(4年・C)がインサイドを攻めていく。すると東洋大は期待の1年生#6村上(1年・PG・西武文理)、#7筑波(1年・SF・松商学園)も活躍を見せ、終盤#4金賢の2連続バスケットカウントもあって48-50と遂に逆転して3Qを終えた。

 続く4Qも点差の離れない展開が続くが、東京成徳大は残り5分半で#51ビャンバナラン(3年・C)がファウルアウト。その後アンスポーツマンライクファウルを取られ、残り4分半に6点ビハインドを負った。だがそれでも慌てずオフェンスリバウンドに飛び込んで粘り、反対に東洋大が約1分間のうちに4連続でファウルを吹かれて悪い流れに。東京成徳大はフリースローから着実に点を積み重ねて追い付き、ディフェンスでも#4金賢を囲んで必死に止めた。すると残り1分30秒、東洋大#39荒生(4年・G)の3Pに東京成徳大#11斉藤(4年・SG)が3Pを決め返し、直後のオフェンスで#77田中がスティールから速攻を決める。東洋大のタイムアウト後にも東京成徳大#16西田がスティールして前につなげ、残り1分73-66と一気に6点のリードをつけ返した。ここが試合のポイントとなり、その後東洋大もファウルゲームで1点差まで縮めるも追いつくまでには至らず。結局77-73で東京成徳大が逃げ切った。

 東洋大はゾーンディフェンスで上手さを見せ、オフェンスでもインサイドを起点に噛み合った連携も多々見られた。しかし大事な場面でリバウンドを抑えられず、ファウルも重なって流れを奪われる展開に。反対に東京成徳大は高さで劣りながらもリバウンド数で相手に17本の差をつけ、2部残留の為の強い意志を示したと言える。リードされても慌てずに我慢出来たことも大きかった。大事な1戦目を競り勝ちこれで東京成徳大は残留に王手。明日の第2戦も注目だ。

写真:スティールから速攻に走る東京成徳大・田中。


【関東学院大が4Qで江戸川大を突き放す】
111107maekawa.jpg 関東学院大江戸川大の対戦は3Q終了時点で同点と勝敗がどちらに転んでもおかしくない試合だったが、大事な4Qを制した関東学院大が86-74で勝利した。#71黒澤(4年・G)のシュートなどで、まずリードしたのは江戸川大。だが激しくダブルチームを仕掛けるも、惜しくもファウルとなって関東学院大にフリースローを許してしまうと、結局21-21と1Qは同点になった。続く2Q・3Qは流れの奪い合いに。江戸川大が#2福留(4年・G)の3Pなどでやや突き放すも、関東学院大も#30村田(2年・PF)や#28河野(4年・PG)らが奮闘して追い上げるという展開が繰り返される。江戸川大は#89陶山(2年・PF)がオフェンスリバウンドに奮闘したが、なかなか得点まで結びつかない。3Q終盤に関東学院大は#32前田(4年・SF)の3点プレーや#51細谷(4年・PG)の速攻で追い上げ、61-61と試合を振りだしに戻して勝負の4Qへ。

 すると4Q、先制点は関東学院大#33前川(1年・SG・京北)。そこから#51細谷が速攻に走って二度バスケットカウントを奪うなど、関東学院大が勢いに乗った。後手に回った江戸川大はターンオーバーが続き、シュートも外れて#1エリマン(1年・C・延岡学園)にリバウンドを抑えられると、開始から3分間近く無得点。すると関東学院大は追い打ちをかけるように#32前田がシュートを決め、#33前川も飛び込みリバウンドや1on1で上手さを見せて一気に突き放した。結局86-74で勝利し、2部残留に向け大きな一勝を手にした。

 関東学院大はリーグ戦を通してややスロースタートな部分があるが、4Qで強さを発揮することが多い。その上今日は4年生だけでなく1・2年生の活躍も目立ったこともチームにとって好材料と言える。対する江戸川大は前半まではややリードしていたが、後半に失速する結果となった。シューターが多いチームだけに決まりだすと勢いに乗れるが、シュートがこぼれる時間帯にどう我慢するかは勝敗に大きく関わってくる。切り替えて明日の第2戦も戦いたい。

写真:後半、存在感を発揮した関東学院大・前川。


【終盤持ち味を発揮した日体大が接戦を制す】
111107niitai.jpg 1部10位の慶應義塾大の相手は、2部1位、1部復帰をかける日本体育大。久しぶりに代々木に整然と並んだ日体大応援団と、それに負けじとする慶應大の面々の声が代々木に熱を生む熱戦は、終盤の勝負どころを制した日体大が80-86で1勝目をあげた。

 1Qは日体大に固さが見えた。アウトサイドが決まらず、ファウルを次々と犯して慶應大にフリースローを与えてしまう。慶應大は#14蛯名(2年・G)が1Qで3ファウルとなるが、得たフリースローはそれぞれきっちり決めて1Qはリード。2Qも好調の流れに乗って40-34とリードしたまま終える。3Qになり、じわじわ点差を詰めたのは日体大。#23横江(4年・G)の1本が出ると#12周率(1年・C・大分明豊)のバスケットカウントが出て、チームを乗せる。更に#21熊谷(3年・F)がスティールから速攻に走り、一試合に1本は見せるダンクをここで披露するとチームが勢いづいた。慶應大は苦しい中でもミドルシュートや#21権田(1年・F)のバスケットカウントでなんとか62-60とこのQをしのいで終えた。

 4Q、慶應大は#21権田のシュート、#18中島(2年・PF)の3Pで再度リードを開く。しかし日体大もようやく本来のリズムで得点し始め、高さで優位な分、ゴール下で慶應大を凌駕する。残り5分、#11北川(2年・F)の3Pで日体大はついに逆転。ここから#23横江、#11北川のスティールで慶應大の虚を突く攻撃。慶應大は#23本橋(2年・C)のオフェンスリバウンドや#4家治(4年・F)のフリースローで1点を追う形で粘るが、残り1分半、日体大は#19中野(2年・F)が3Pのビッグショットを決め80-84。慶應大はここからシュートを打っていくが決めることはできず、最後はファウルゲームに行き、80-86。日体大が歓喜の1勝をあげた。

 日体大は横江、そして慶應大は蛯名が退場し、思うような組み立てをしたゲームではなかった。しかし終盤の勝負どころでそれ以外のメンバーが仕事をした日体大が先勝。この勢いをそのまま活かすか、慶應大がここから粘るのか、2戦目も注目の一戦になる。

写真:試合後、応援団に向けて喜びを表現した選手たち。日体大の応援が久しぶりに代々木第二に響き渡った。


【アウトサイドが好調だった中央大が快勝】
111107watanabe.jpg 昨年、下級生主体で苦戦し、2部に沈んだ中央大が1年で入替戦に戻ってきた。相手は高さのある明治大。しかし、中央大はその高さに臆せず積極的なオフェンスを仕掛けて80-65の完勝を収めた。中央大は1Qから3Pが当たった。高さのある明治大の中へはなかなか入り込めないが、#14渡邉(3年・SG)、#16佐藤(3年・G)の当たりで得点。明治大は#51皆川(1年・C・京北)のゴール下もあり、1Qは互角で進んだ。2Qになり、明治大は得点がストップ。その間に中央大がじわじわリード。明治大は2Qから3Qにかけて得点、リバウンドで苦戦する場面が目立った。4Qの頭に明治大はゾーンを敷くが、中央大は#14渡邉が3Pを3連続で決め、これでほぼ勝負あり。80-65で中央大が1勝目をあげた。中央大は1年生の#31流田(1年・G・東山)や#5谷口(1年・F・洛南)など、1年生も存在感を見せた。明治大はリーグ戦からの課題である得点面で伸びなかった。

写真:5本の3Pで試合の流れを作った中央大・渡邉。リーグ戦中から安定して決め続けている。


【専修大が終始主導権を握り、白鴎大は良さが出ず】
111107senshu.jpg 専修大白鴎大は、専修大が終始リードを保って先勝した。1Qは#11宇都(2年・G)が走った専修大。ここでフリースローを稼ぎ、#91太田(4年・C)も#3アビブ(3年・C)相手にゴール下で存在感を発揮して主導権を握ると、2Qでも速攻、#33館山(3年・G)の3Pで10点のリードを得た。白鴎大は1Qからファウルトラブルに陥り、持ち味を出せない。専修大も無理をして引き離すことはなく、10点前後で試合は推移する。4Qになり、白鴎大#2石川(3年・F)のシュートや#10田中(2年・G)の3Pで3点差、4点差まで追い上げる部分を見せるが、専修大も逆転まではさせない。最後、ファウルゲームにいった白鴎大はアンスポーツマンライクファウルを取られる不運もあり、追いすがるも66-62で試合終了。専修大が先勝した。

写真:終盤は白鴎大・アビブのリバウンドが生きたが、専修大は太田もゴール下で奮闘。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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