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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.10.30 (Sun)

【2011リーグ1部】10/30明治大VS筑波大 第2戦

【明治大は最後に連勝、上昇気流で入れ替え戦へ】
111030meiji.jpg 最下位にあえぐ明治大だが、この日のリーグ最終戦は筑波大相手に77-63で快勝した。スタートには躓いたものの、2Q立ち上がりに速攻が連続で決まりここで逆転。#6佐藤(4年・PG)のアウトサイド、#17田村(4年・SG)のオールラウンドなプレー、#51皆川(1年・京北・PF)がそびえるインサイドというそれぞれのポイントに、#12中東(1年・SF・光泉)や#22西川(2年・F)らが上手く絡んで終始リズムに乗った。終盤には4年生の#33熊田もコートに立ち、これには応援席も盛り上がった。

 明治大は4勝で慶應大と星を並べ、直接対決の結果9位となり、入れ替え戦の相手は2部2位の中央大となった。「この2試合の連勝は大きいと思うし、入れ替え戦もこれが継続出来るようにあと1週間練習を頑張りたい。中央は去年とあまりメンバーも変わっていないし、去年のリーグ戦でも戦っているので、相手の様子も分かる。ビデオを見て、特徴をしっかり捉えて戦いたい」と話すのは主将の#6佐藤。このところバランスや安定感が増し、上り調子で入れ替え戦を迎えることとなる。
 筑波大は「借金2」ながら、5位でリーグ戦を終えた。だが、最後の5試合は1勝4敗とこちらは調子を下げた形。インカレに向けて、今一歩のレベルアップを図りたいところだ。

写真:ハイタッチする#17田村と#16安藤。明治大はここにきて上級生と下級生が噛み合っている。

明治大:4勝14敗
筑波大:8勝10敗

※明治大・田村選手、筑波大・田渡選手、加納選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「コミュニケーションがしっかり取れてきた」
1年生を上手くまとめ、まずは1部残留を期す

◆#17田村晋(明治大・4年・SG)
111030tamura.jpgこの日は20得点で、文句無しの活躍だった。多くの1年生が出場機会を得る中、田村自身も調子に乗り切れずに敗れる試合が多かっただけに、存在感を見せた形だ。チームの雰囲気も、土壇場で上向いている。まずは1部残留を決め、インカレに繋げたい。


―先週の段階で入れ替え戦行きが決まっていましたが、最後の2試合を控えるにあたってのチーム状況はどうでしたか。
「いや、別にそんなに意識したということは無いです。この18試合の中でチームとして上手くいっていない部分があったので、入れ替え戦がどうこうというより、自分たちの戦い方、チームをどうするのかをずっと考えていました。入れ替え戦に関しての意識はあまり無かったです。ただ、入れ替え戦に向けてどういうチーム状況にしていこうか、というのはありました」

―この連勝には大きな意義があると思いますが。
「そうですね。いつも得点を離されたりとか、クォーター間の最初が悪かったりとか、いつもチームが勝手に自滅するというか、良くなかったので。そういった面では本当に我慢できたし、それを乗り越えてチームが良い方向に行っているとは思います」

―この2日間は4年生の頑張りが光りましたね。
「ツカさん(塚本監督)にも色々言われましたし、自分たちが『下級生が多いから』とか、そういう変な理由をつけて、今まで人のせいにしてた部分もありますし、チームが上手くいかないことについて『どうしよう』と考えている間に、自分たちがやらなきゃいけないことができなくなってたと思います。そういう人任せにしていたとか、下級生のせいにしていたっていうのが、気づいたというか。ツカさんにも言われてそう思ったし、そこでチームを引っ張るとか、とりあえず自分たちのできることをしっかりやって、自分たちがやっている姿を後輩に見せて、『しっかりやっていこう』と。そういう考えで自分はやっていました」

―昨日の試合は皆川選手(#51)が頑張っていて、田村選手もそれを見て気合いが入っているように感じました。
「そうですね、はい。自分たちも鼓舞しましたし、向こうもあいつなりに成長していったなというのは思いますね。最初はすぐファールしたりとか、やられることが多かったし、そういう面では皆川も自分なりに考えて色々やっていって成長したのかなと思います」

―1年生が出てきて、上手く上級生と噛み合ってきた印象です。
「そうですね。一人ひとりが状況を受け止めて、これからの試合に向かっていくことで、チームが一つになっていったというのもあるし、4年生が声をかけて、下級生がしっかりそれを受け止めてくれる。コミュニケーションがしっかり取れてきたのかな、と思いますね。あとはみんな『思いっきりやろう』という感じなので。それが良い方向に繋がったのかなと思います」

―ただ、順位は9位で入れ替え戦となりますが…。
「相手がどうこうというより、昨日今日と本当に良い流れで来たので、その集中を切らないように。昨日今日の内容が出来れば2部相手にも良い試合はできると思います。相手どうこうというより自分たちがしっかりやれることを考えていきたいです」


「インカレまでには課題をしっかり詰める」
最後の大舞台に向けてリーグの修正点を意識

◆#34田渡修人(筑波大・4年・主将・PG)
111030TAWATARI.jpg最後は反省が続いたリーグとなった。序盤戦はいい部分も見せていたが、5割からなかなか抜け出せず、最終週に負け越してしまった。主将として、チームをコントロールするガードとして考えなければいけない部分は多い。ただ、課題が見えているのなら潰していくだけだ。時間はないが、最後のインカレに優勝をするために最後のひと踏ん張りを期待したい。


―ベスト4に入るかどうかという試合を落として、最終的には5位という結果でした。
「他力本願になるんですけど、土曜は7点差以上で勝って、最終日に拓大が負けてうちが勝って3位になろうって言っていたんですが…。リーグ通してほとんどの試合が出だしでやられています。ただ、去年と違うところは、そこから追いつける力があるところです。でも、追いついた後に一気に離せない。出だしでやられて、追いついたのに追い越せないっていう。今日も勝負所でやられて…。勝負弱いですね」

―ここ数試合はかなり積極的に攻めていましたね。
「2番の時はそうですね。吉田先生にも、『2番で出た時はコントロールしないで攻めろ』って言われているので、今日も攻めたら点が伸びたなと。リーグ中盤くらいに星野(#76)、龍之介(#35池田)、坂東(#14)が良くなったんですよ。それで自分が1番で出て、アシストに回った時は、結構いい感じにチームが勝てていたんですよね。自分が点を取る試合は勝てないんですよ、いつも(苦笑)。多分、早稲田もそうなんですよね。大塚(#6)が点取る試合は勝てていないんですよ。そういうのを見ると、2・3番がもっと点を取れるようにならないといけないですよね」

―試合の途中は孤軍奮闘という感じでした。田渡選手がひたすら攻め続ける時間帯もありましたよね。
「拓大はインサイドが小さいので、こっちのインサイドに入ったら寄るっていうのはわかっていたんです。だから、インサイドで攻めつつ外で合わせてドライブっていうのをしていたんですけど、うちはドライブできる選手がいないので、相手は守りやすかったのかなって思いますね。だから、自分がドライブした時は、相手が下がってシュート打てたし。でも、今日はそれに対してもう1、2人乗っかってドライブしてこなかったですね。自分が攻めてるときは全部自分とか、誠也(#99)のが攻めてるときは全部誠也とか…。時間帯によって攻める人が決まっていましたね。そんな練習してないんですけどね(苦笑)。全員が乗っかってこないとダメですね」

―リーグ終盤にかけては笹山選手(#21)のプレイングタイムが短くなりましたね。
「星野とかの2・3番の選手が、点を取れるようになって、いい感じになってきたからというのはありますね。僕が2番におりなくてもよくなったんで。たまにパスが回らなくなったときは、笹山を出してパスを回してトランジションを速くしています。僕的にはそっちの方がいいんですけど。でも、先週だか先々週くらいからプレッシャーの強いチームに対してのドライブができないっていう課題が見えてきて、点が伸びなくなりました」

―リーグを通しての課題というのは、“ドライブができる選手が少ない”というところでしょうか?
「そうですね。ドライブからキックアウトとか、アシストとかもそうなんですけど、それができる選手がもう1・2人できる選手が出てこないとインカレ優勝は厳しいですね。オフェンスリバウンドも取っているんですけど、取られているのも多くて…。そこの課題と、ブレイクのトランジションディフェンス。あと、オフェンスも。3対3とか2対2になると誰も攻めないんですよ。ガードを待ってるんですよね。でも、2対2や3対3を青学みたいにちゃんと攻めきる力がないとインカレ優勝はできないかなと思います」

―逆にリーグ戦を通しての収穫は何かありますか?
「トランジションゲームをやろうっていっていて、試合観ていてもかなり速い攻めはできていると思います。そこは良かった部分ですね。あとは、最初はインサイドとアウトサイドのバランスがすごく悪くて…。今日の試合はアウトサイドに偏ってしまったんですが、まあまあバランスが取れるようになってきました。誠也以外の逆サイドのインサイドで点が取れるようになったことが大きいですね。あとは、ウィングの選手がリーグ中盤みたいに点を取れてくるともっと楽に攻められるし、アウトサイドに入るからインサイドももっと攻めやすくなると思います。課題が見えてきたのも収穫ですね」

―加納選手(#99)は、下級生が伸びたことがチームの成長だとおっしゃっていました。田渡選手はどのように感じていますか?
「下級生に頼る部分がある、っていうのはちょっと…という感じです。ただ、今年試合に出ているのは・2年生が多い。リーグの最初は『1年生だからしょうがない』っていう部分もありましたけど、試合に出ているからには責任もあると思います。でも、あいつらがもっと気持ちよく思い切りプレーできるように、僕たちがもっとサポートしていかなければならないなって。今日、笹山が思ったようにプレーできなかったのは、僕の責任でした。そういう意味で、下級生を3・4年生がきちんとサポートしていかなければならないなと思っています」

―インカレに向けて。
「今言った課題を1ヵ月でどこまで詰められるかというのが課題。そこをきちんと詰めることができたら、優勝できる力は絶対に持っていると思うんです。しっかり練習していきたいです。インカレ優勝はずっと言ってきた目標なので、それに向けて頑張りたいです。“優勝”したいです。1回もしたことないんですよ、“優勝”って」

―さて、学生バスケットも残り少なくなってきました。残りのシーズンはどのような思いでバスケをしたいですか?
「1つの試合に全員が熱くなって、集中できるのって学生のうちだけだと思うんです。個人的に本当に気持ちが入っているので、1試合1試合に気持ちを入れて、大切にしていきたいです」


「今年は勝負、悔いのない最後にしたい」
インサイドとして、4年生としての責任

#99加納誠也(筑波大・4年・C)
111030KANOU.jpg今リーグではリバウンド王を獲得。筑波大にとってはなくてはならない大黒柱だ。田渡と同じ4年生だが、ポジションが異なれば意識する部分も変わる。インサイドとしてどうすべきかということから考え、反省した部分をインカレまでにいかに形にできるか。最近の中では最も戦力的に充実している筑波大を優勝させられるかどうか、残された時間は少ない。


―今年は入れ替え戦となってしまった昨年とは違い、上位争いができたことについてはどう思っていますか?
「確かにそうですね。今年はずっと吉田先生に『優勝狙えるチームだ』って言われています。でも、先週の試合で大東に負けたじゃないですか。その時に『今年はベスト4に入れるメンバーなんだよ!』って怒られました。そういうこともあって、絶対にベスト4に入りたかったんですけど…うまくいかなかったですね」

―リーグ戦を通して、ご自身の調子はいかがでしたか?
「自分は固定で出させてもらっているし、4年の大黒柱とも言われているので、攻守ともに頑張らなくてはいけないという気持ちで試合に臨んでいました。自分の頑張りがチームの活力になっているのかなとも思います。だから今、リバウンド王にもなれているのかなと思いますし。自分がリバウンドを取れば速攻も出るし、相手の攻めも抑えられているのかなと思います」

―インサイドは下級生と組んでプレーしていますが、彼らにアドバイスはしていますか?
「『自分のやりたいようにやっていいよ』って言っています。外しても僕がリバウンドを取るし、シュートを外したからってそれを攻めないし。練習でやっているのを見てますから。来年、自分が抜けるところを下級生が埋めていくので、経験としてどんどんやっていけということは言っています」

―加納選手がインサイドでしっかりと仕事をすると、安定感が生まれますよね。存在感もかなり出てきているなと思います。
「ありがとうございます。自分は、中で声出してるじゃないですか。あの声ってチームにとっては結構デカいと思うんです。抜かれても自分が出るとか…。まあ、ファウルトラブルしちゃうんですけど(苦笑)、それはチームのファウルだと思って。どうしてもファウルが多くなってしまいますね。ただ、そのファウルって、ポストに対してのファウルって今までの試合だと少ないんですよ。今日の試合は別でしたが…」

―ファウルが多いということですが、筑波大が勝つためには、加納選手が40分間コートに立ち続けるということがキーになると思うのですが。
「そうですね。確かにそれは言われます。だからずっと出させてもらっているし…。期待されている分、やっぱりそれに応えなきゃいけないなって思っています。うちは、アウトサイド陣が強いので、インサイド陣はとりあえずディフェンスとかリバウンドとかの泥臭いところを頑張ろうという話は常にしていますし、特に自分はそれが仕事だと思ってやっています」

―リーグ戦を通して、“チームのここは成長したな”と感じるところはありますか?
「下級生の成長ですね。アウトサイド陣は、池田(#35)、星野(#76)が特に伸びてきていますね。坂東(#14)もよくなってきていると思います。インサイドも、武藤(#32)梅津(#50)、タカヤ(#47)は結構伸びてきていますね。下級生が成長したので、試合に出られる選手が多くなってきました。その分、出られない選手も出てくるわけですが、ベンチにいる4年生は、それを支えてくれています。声をかけてくれたりしているので。そういう意味では、いい感じでチームがまとまってきているのかなと思います」

―反対に、気になる点や『もっとこうしていきたい』と思っているところはありますか?
「ダメだったところをもうちょっと言っていきたいなとは思っています。フォローする人はたくさんいるので、ガツガツ言うのが大事かなって。アメとムチの使い分けですよね。みんな優しいからあまり言わないんですが…。試合中はガツガツ言って、あとからフォローできるようにしていけたらいいなと思っています」

―リーグ戦はあと1試合ありますが、インカレに向けてお話を伺います。筑波大がインカレで勝つためにはどのようなことが必要だと思いますか?
「インサイドが弱いと思うんですよ。サイズも小さいし。だから、もっと足で戦えるように。春の筑波、覚えてます? トランジションディフェンスがやりたいって言っていたのに全然走れていなくて…。なので、もう一回自分たちのバスケを見直したいです。走るバスケをしながら、インサイドとアウトサイドのバランスの取れたオフェンスができるように。今、アウトサイドに偏る傾向にあるので、インサイドでガツガツやって、寄られたら外にさばいて3Pということもしていきたいですね。僕、インカレまで走ります!」

―さて、学生としてバスケをする時間が短くなってきました。残りのシーズン、どんな思いでバスケをしたいですか?
「悔いのないようにしたいですね。ありきたりなんですけど(笑)。学生っていう枠の中でバスケをするのは最後じゃないですか。だから、自分が出せるものを100%出してやっていきたいですね。吉田先生に今年は勝負だと言われているので、それに応えられるように。恩返しする気持ちでバスケットをしたいです」

※筑波大のインタビューは29日に行いました。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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