2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.10.30 (Sun)

【2011リーグ2部】10/30 白鴎大VS国士舘大 第2戦

【先へと繋がる3位に滑り込んだ白鴎大
国士舘大は来期へ夢を託し今シーズン終了】


111030kokushikan.jpg 混戦だった2部リーグ。1部との入れ替え戦・インカレに向けて残された最後の切符は、最終日の白鴎大国士舘大による直接対決で奪いあうことになった。勝ったチームがインカレに進み、負けたチームはそこでシーズン終了。運命のかかった過酷な戦いを見守ろうと、会場には多くの観客が詰めかけた。結果は、79-50で白鴎大が大勝。1巡目の敗戦からリベンジに成功し、リーグ戦を3位で終えて先へとつなげた。

 振り返れば、勝負所は1Qだった。先制点は白鴎大#65高橋(4年・PG)の3P。その後も果敢にドライブを仕掛け、攻め気を見せてチームを牽引した。「かなり気合いが入っていた。1Qからそういう気持ちの部分が出た」(#44小山)という白鴎大は、激しいディフェンスでその後も主導権を握る。国士舘大は白鴎大の好守の前に得点を伸ばせず、大黒柱の#13曹(3年・C)も白鴎大#30アビブ(3年・C)に完璧に守られた。結局1Qで決まったのは#18松島(2年・G)のシュート1本のみ。その間、ガード陣のアウトサイド、#30アビブのインサイドで内外バランスよく攻めた白鴎大が得点を重ね、1Q終わって15-2と予想外に大きな差がついた。2Qに入っても、国士舘大はゴール下にそびえ立つ#30アビブの前にシュートを決めきれないシーンが目立つ。だが#30アビブが下がって#36パプロブヒナス(2年・C)に替わると、#13曹が直後にバスケットカウントを獲得して流れを掴み、点差を一桁に。しかし積極的に攻めてフリースローは得るものの、これを確実に2本決めることが出来ない。互いにロースコアとなって、1Qの点差そのままに28-15で試合を折り返す。

111030hakuo.jpg 3Qは白鴎大の#15白濱(2年・F)が奮闘。ドライブに速攻、3Pと大車輪の活躍で一気に国士舘大を置き去りにした。29点と大きな差がついて入った4Q、それでも国士舘大は最後まで諦めない姿勢を見せた。#17高橋(2年・F)がルーズボールに飛び込み、#18松島がスティールからワンマン速攻を決めるなど全員が必死に戦い続ける。諦める選手は誰一人としていなかったがすでに時遅く、大差を縮めるまでには至らず。白鴎大が点差を保って逃げ切り、国士舘大は悔しい今期ラストゲームとなった。

 白鴎大は、この大事な一戦で持っている力を十分に発揮した。セネガル人留学生#30アビブに頼りきらず、能力の高いガード陣のオフェンスは相手に的を絞らせない。またチームで守る堅いディフェンスも完成度は高く、まさに“全員バスケット”を体現した快勝で入れ替え戦への切符を手にした。下部からスタートし、1部昇格を掲げてきて今年ようやくここまで登り詰めた。入れ替え戦での戦いぶりにも期待したい。

 一方国士舘大は、立ち上がりでつまずき悔しい結果となった。だがリーグ戦を通して何度も危機的状況に陥りながらも、諦めずにここまで可能性をつなげてきたことはチームにとって大きな経験になったはずだ。目標にはあと一歩届かなかったが、この悔しさは大きな糧となっただろう。下級生主体のチームだけに、来年もメンバーは残る。次こそ結果を残して欲しい。

白鴎大:12勝6敗
国士舘大:10勝8敗

写真上:国士舘大#17高橋・#18松島は最後まで奮闘を見せたが、それでも試合中の表情には悔しさが満ちていた。2人ともまだ2年生。この敗戦を糧にして、来シーズンさらなる成長に期待したい。
写真下:試合後、廊下に集まり歓喜に沸く白鴎大。欲しかった切符を手に入れ、主将の小山も「やっと…」と感慨深い様子だった。

※白鴎大・小山選手、国士舘大・三村選手のコメント、国士舘大・西片選手のインタビューは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

【INTERVIEW&COMMENT】
「入れ替え戦に懸ける想いはどこよりも強い」
ようやく手にしたチャンスに歓喜

◆#44小山幸広(白鴎大・4年・G・主将)
111030oyama_20111106193345.jpg3位の座を懸け国士舘大と激突した白鴎大。序盤から本領を発揮し、見事最後に残った切符を手にして喜びに沸いた。これまでの年、期待されながらも入れ替え戦には進めず悔しいシーズンも経験してきた4年生たち。このキャプテン小山を筆頭に“今年こそ1部へ”という思いは強く、それがチーム力の源となってきた。
リーグの1巡目では取りこぼしも見られたが、2巡目で負けたのは中央大・日本体育大の2敗のみ。リーグ後半確実に修正してきて、チームの調子も上々と言える。手強い相手に、入れ替え戦どのような戦いを見せるか注目だ。


「国士舘大は1巡目で大敗している相手なので、昨日のミーティングなどでみんな絶対にやるぞと意識を高めて、かなり気合の入った状態で今日は試合に臨めました。1Qであれだけやれたのも、そういう気持ちの部分が出たかなと思います。チームの目標が1部昇格なので、そのためにまず入れ替え戦への切符を手に入れることが出来て本当に嬉しいです。1部昇格という目標はありつつ、リーグ戦は一試合一試合大切に戦ってしっかり勝っていこうということでやってきました。それが上手く結果に結びついて良かったです。1部に上がるというのは、自分が入学した時から毎年その代の先輩方が掲げていた目標なので、やっと、本当にやっとここまで来たな、という感じですね。まだ入れ替え戦への切符を手にしただけですが、今まではそれも出来なかったので。だから本当にこのチャンスを物にしたいですね。自分たちの代も、去年のリーグ戦が終わってからすぐに1部昇格という目標を立てて、ここまで1年間やってきました。その分入れ替え戦に懸ける想いはどこよりも強いと思うので、残りのわずかな期間でしっかり仕上げて試合に臨みたいと思います」


「悔しい、ただその一言」
目前で途絶えたインカレへの道

◆#7三村辰之輔(国士舘大・4年・F)
111030mimura.jpg試合に絡む唯一の4年生である三村にとって、インカレへの想いには特別なものがあった。なぜなら、彼は3年前のインカレ決勝の舞台をスタメンとして味わった一人だからだ。リーグ戦序盤には「下級生主体のチームだから、自分が下級生を連れて行ってあげたい」と4年生らしさを口にした。“勝ちたい”という強い意志はチーム躍進のきっかけとなり、三村の活躍はこれまでの試合でも大きな鍵となった。最終戦、「勝てばインカレに行ける――」。だが待っていた結末は、頭に描いていたものではなかった。1Qで躓き、3Qには30点差がつく。だがそれでも「必死になってルーズボールを追いかけてくれた」(#4西片)と仲間に言わせるほど、がむしゃらにプレーし続けた。それについて行くように、国士舘大の選手たちは全員最後の瞬間まで戦った。
タイムアップの瞬間を、三村はベンチで迎える。涙をタオルで拭う表情からは、悔しさが滲み出ていた。しかし三村ら4年生が残した“魂”は、3年生以下にも引き継がれたはず。来年後輩たちが結果を残してくれた時、この悔しさもきっと報われるはずだ。


「今年のリーグ戦は最初3連敗から始まって“やばいな”という危機感があって、でもそこから連勝して目標のインカレまであと一歩のところまで来ることができました。でも今日負けてしまって…本当に悔しいです。悔しいって、ただその一言です。でも来年につなげるためにも、最後はルーズボールなども頑張らなきゃと思いました。後輩にそういう姿を見せて、“自分たちも来年頑張ろう”という気持ちになってもらいたいと思ったので。

4年間を振り返ると、1年生の時インカレで準優勝して、2・3年は正直本当に勝ちたいのかよく分からない感じでダラダラやってしまったと思います。でも4年になってやっと自覚が出てきました。“最後だし絶対にインカレに行こう”という話は4年生同士でもよくしていて、だからこそこういう風に頑張れたのかなと思います。今年はやっぱりAチームもBチームも翼(#4西片)にみんなついて行って、本当によくまとまっていたと思います。去年まではAチームの勝ち負けもBチームはそんなに気にしない部分があったと思うんですけど、今年はBチームも含めてみんな勝ちたいという気持ちがありました。この雰囲気は来年も継続してほしいです。今年4年生は自分くらいしか試合に出ていない若いチームで、自分が抜けたくらいじゃそんなに変わらないと思うので、来年も期待しています。みんな意識も高いと思うし、来年はインカレに出て1部に行ってくれると思うので、頑張って欲しいです」


「ついて来てくれたみんなには本当に感謝」
チームの精神的支柱となったキャプテン

◆#4西片 翼(国士舘大・4年・F・主将)
111030nishikata.jpg今シーズンの国士舘大を語る上で、西片の存在は欠かせない。自身がBチームを経験している事もあって、これまで違うチームのようだったAチームとBチームの架け橋となり、“チーム一丸”という雰囲気を作り出した。大所帯のチームで仲間全員に目を掛け、一つにまとめることは容易な事ではなかったに違いない。だがその役目を見事に果たし、チームは大きく変わった。
1年生の頃から怪我を繰り返し、心が折れてもおかしくないような状況も味わってきた西片。だがそれでも諦めず、チームをここまで引っ張ったことは自身にとっても誇れることだろう。悲願の1部入れ替え戦・インカレへの切符は手に入らなかった。だが悔しがりながらも、「やれることはやった」と西片は言う。仲間に恵まれたことを感謝し、後輩たちのことを誰よりも考えながら言葉を選ぶ姿には、どこか清々しさのようなものもあった。この1年間、キャプテンとはどうあるべきなのかをしっかりと見せてくれた選手だった。


―まずリーグ戦を振り返ってのお気持ちを聞かせて下さい。
「やっぱり勝てるゲームを落としてしまったのが痛かったですね。最初の3連敗とか、先週の2連敗とか、駒澤に大差で負けた試合とか…。それが今年の弱さだったかなと思います。その要因はやっぱりゲームに絡む4年生が少なかったことが大きいと思うので、その辺りは後輩たちに申し訳ないし情けないなと思いますね。でもその中でも、自分なりにやれることはやったかなと思います」

―試合には出られなくても、西片選手の働きかけが大きいというのは他の選手の話からも伝わってきました。
「いや、それは多分みんなお世辞で言ってくれてるだけですよ(笑)。でもお世辞でもそう言ってもらえない人もいると思うし、そう言ってもらえたなら自分も1年間やってきて良かったなって思いますね。キャプテンとして色々声を掛けるためには、やっぱりその人のことをいっぱい見なきゃ言えないじゃないですか。それで1年間みんなの事を見てきて、本当に一人ひとりの成長が目に見えて分かるんですよね。自分が成長してるかのように嬉しかったです。それに自分も、他の人を見るとか周りのことを考えるとか出来るようになって、そういう部分は成長させてもらったなと思います」

―今年台頭してきた#17高橋選手も、去年から西片選手が声を掛けていたとか。
「祐二は去年1年生の時、能力もすごく高いしセンスもあるのに、どこか遠慮してて自分を出さなかったんです。自分はその頃から祐二はこの先試合に絡むだろうなと思ってたし、陽人さん(池田コーチ)も絶対そうで“祐二、祐二”っていつも言ってて。すごく期待してたし、現に今年こうやって活躍してくれて嬉しかったです。嫌われてもいいからみんなに根気強く声掛けてきて良かったなって、今年1年で本当に思いましたね」

―キャプテンを務めた1年間はいかがでしたか?
「うーん、悩んだりもしました。一緒に試合に出ている時はプレーしながらみんなに声を掛けることが出来たんですが、そういう場面がなかなか少なくなってきた時に、自分の役割って何だろうって悩んで…。でも自分には何が出来るんだろうって一生懸命考えた末に生まれたのが今の形だし、それにみんなが応えてくれました。みんなすごく素直で、試合中の集中した場面でも僕が呼びかけたらこっちを向いて話を聞いてくれるんですよ。それに、新チームが始まった時に『今年は学年関係なく言い合える関係を作ろう』ってみんなに話して、本当にそれが浸透したかなと思います。例えば練習中でも、自分が声を掛けたことに対しても本人が違うと思ったらそいつは普通に言い返してくれて、それが自分にとってはすごく嬉しかったですね。チームとして成長してるなって日々思いました」

―昨年から改革というか、チームの雰囲気も大きく変えることが出来たのでは? 
「チームを良い方向に変えられたというのは、一つの自慢ではないですけど、“これが今年自分のやってきたことだぞ”って胸を張って言える事かなと思いますね。正直、去年まで部活を簡単に休む人も結構いたんですよ(苦笑)。用事をつけたり体調不良とか言ったりすれば簡単に休めてしまう感じで。でも今年はそういう部分も厳しくやってきて、練習への出席率は相当上がりましたね。ディフェンスもすごく頑張るようになったし、みんな一生懸命やるようになったなと思います」

―西片選手は1年生から怪我なども多かったということですが、これまで4年間を振り返ってどうでしたか?
「やっぱり辛かったですね。1年生の時、新人戦の前で“試合に出られるかも”と思ってた時に怪我してしまって、それから手術してリハビリして。でも、やっと復帰できるかなって思っていた矢先にもう一回怪我してまた手術になって…。結局4年間のうち半分はリハビリでしたから。多分、大学界を見てもそんなの多くの人が経験してることではないと思うし、その中でキャプテンをやらせてもらうなんて他にはない事だと思います。どん底を見て、それから今度はチームを引っ張る立場を任せてもらうなんて自分くらいだと思って、だからこそ自分の色を出したいなと思っていました。それで試合に出られなくても、声を出す事が恥ずかしいとは全く思わなかったし、元気な松島(#18)とかと一緒に騒いでベンチを盛り上げながらやってきました。これが自分の出来る事の一つかなって。自分がキャプテンでも他の4年生がみんな助けてくれたし、みんながいてくれたから、本当に心強かったですね」

―怪我もあり、辛いことがあってもそういう風に頑張ることが出来たのはどうしてですか?
「なんでですかね…。やっぱりチームメイトもみんな頑張ってるし、高校(新潟商業)で同じだった人たちも頑張ってるし。それに試合に出る前に怪我したこともあって、“もう一回試合に出たい”という気持ちはリハビリ中もすごく強くありました。あと手術でお金も掛かって、親にも迷惑かけたから。でも、そんな1年生から真面目に頑張ってきたわけじゃないですよ? 去年くらいまでは正直、結構不真面目にやってました(苦笑)。だから今の2年生、3年生は自分が3年までどんな風にやってきたかを知っている訳で。それを“この人変わったな”って思ってもらうには、並大抵の努力じゃだめだろうなって思ったんです。その為には、普段の態度とか姿勢で示さなきゃって。それでついて来てくれたみんなには本当に感謝してますね。こんな自分について来てくれてありがとうって、心から思います」

―自分がチームに残せたものや示せたものは何だと思いますか?
「諦めないことですかね。何回怪我しても自分は諦められなかったし、それはコートでも同じことだと思うので。今日の最後の試合も、今思えば絶対逆転出来ないような差がついてても、心の中で“まだいけるんじゃないか”って思わせるくらいコートに出てる選手が必死にやってくれました。三村(#7)も普段はクールに振る舞ってるのに(笑)、ルーズボールを必死になって追いかけてくれたりして…そういうのを見てたら(涙を)我慢できなかったですよ。最後まで諦めない姿勢というのはチームに残せたかなと思います。あとはさっきも言った、出席率です(笑)。練習に真面目に取り組む姿勢ですね。みんなすごく一生懸命やってますから」

―では最後に後輩へのメッセージをお願いします。
「1部との入れ替え戦、インカレに連れていってあげられなくて申し訳ないというのがまず第一ですね。あとは、来年本当に期待してます。今年どこのチームを見ても4年生がいっぱい試合に出てる中で、国士舘は今から下級生主体ですから。来年は本当に期待の年だし注目チームだと思うので、これからどんなチームになるか楽しみですね。後輩たちには、今年の悔しさを忘れずに頑張ってもらいたいです。みんな、今日悔しさに泣いてくれたじゃないですか。それって、一生懸命頑張ってきたからこそ何か思うものがあって、涙が込み上げてきたんだと思うんです。普段口では言わないようなやつらも今日の試合にみんな懸けてて、だからこそ悔しかったんだと思うし、本当に忘れないでほしいですね。それで、どんな時も諦めないで欲しいです。3連敗から始まっても、ここまで来れるんだってみんな分かったと思います。学生スポーツは何が起こるか分からないし、前評判なんて当てにならない。とにかく最後まで諦めずに頑張ってもらいたいですね。あとは…うちっていつも乗ったら強いんですよ。でもさっきもみんなに話したんですが、来年は勢いじゃなく実力で勝つチームにして欲しいですね。平田(#11)とか祐二(#17高橋)、松島(#18)はプレーで引っ張れることは分かったので、あとは言葉とか練習からの姿勢とか、プレー以外の部分で甘さを無くして、下級生について来させる為にもっと頑張って欲しいです。引退しても応援しに行きます!」

関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:43  |  2011リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑
 | BLOGTOP |