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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.10.30 (Sun)

【2011リーグ2部】10/30 駒澤大VS東京成徳大 第2戦

【2部という昨年と異なる世界で戦い抜いた両チーム
駒澤大は#22小林のシュートで盛り上がり、シーズンに幕】


111030tokyoseitoku.jpg 昇格を遂げて今シーズン2部で戦ってきた駒澤大東京成徳大。共に昨年3部で15勝1敗の圧倒的強さを見せ、1勝1敗で互いの全勝を阻止した良きライバルだ。今年勝ち星としては差がついた両者だが、1巡目での対戦も5点差の接戦となるなど、互いによく知る相手だけに勝負は常に分からなかった。だが迎えた最終戦、蓋を開けて見れば大きな差がつく展開となった。3部との入れ替え戦を控える東京成徳大にとって、最後の試合に勝って弾みをつけたい想いは強かっただろう。だがそれ以上に、序盤から駒澤大の気迫が東京成徳大を圧倒した。開始から畳み掛けるようにシュートを決め、リバウンドでも粘りを見せた駒澤大が96-63の快勝で今シーズンを終えた。
 
 #5成瀬(4年・PF)のミドルシュートで先制した駒澤大。その後も#13近藤(3年・PG)、#4渡邊(4年・PG)らが高確率でシュートを決めていった。東京成徳大はシュートがこぼれ、開始4分で決まったのは#77田中(4年・F)の4得点のみ。15-4と一気に差を広げられてしまう。タイムアウトを挟むも、連続でファウルを吹かれるなど思うように立て直せない。#32高橋(3年・F)らが攻め気を見せなんとかついて行くが、10点差で入った2Qも、駒澤大にリバウンドを掌握されてリズムを掴めなかった。#39木野(3年・SF)が2本の3Pを決めるが、54-31と東京成徳大が大きなビハインドを負ったまま試合を折り返すと、3Qには#7馬場(3年・PF)の連続得点もあって駒澤大が30点差をつけた。

111030kobayashitakuya.jpg 大きくリードした駒澤大は、ここからベンチメンバーの選手を積極的に起用。スタートの4年生3人に加え、#8小林拓也(4年・F)、#9山口(4年・G)らも加え、4年生5人でコートに立った。一方の東京成徳大も、普段あまりプレータイムの無い2年生を積極的にコートに送り出し、終盤は一人ひとりのプレーに味方が沸く形となった。4Q終盤、駒澤大はベンチ入りした4年生、#22小林将大(4年・SG)がコートへ。周りの4人がシュートを打たせようとボールを回し、試合終了のブザー直前に放ったシュートが見事にリングを通過。大歓声が会場を包むと同時に、タイムアップのブザーが響き渡った。#22小林(将)にとって今リーグ最初で最後の2得点。駒澤大は4年生の活躍もあって、最高の笑顔でシーズンを終えた。

 東京成徳大はリーグ戦を4勝14敗で終え、第9位。だが勝敗数の差ほど、他のチームとの実力差は感じなかった。数々の接戦を演じ、必死の思いで戦ってきた18試合。悔しい想いもたくさんしてきただろうが、混戦の2部で戦ってきたことはチームにとってかけがえのない経験となったに違いない。今シーズン最後の試合は、緊迫感で張り詰める大事な入れ替え戦だ。昨年、あの独特な空気感を2年生以上は味わっている。何としても2部残留を果たしたいところだろう。

 4位という結果を残した駒澤大は、ダークホースとして存在感を見せたリーグ戦だった。あと一歩のところで目標のインカレ出場を逃した悔しさはあるだろうが、2部でここまで駆け上がった事は、チームとして誇れる結果ではないだろうか。4年生が土台となって仲間を支え、3年生以下も明るくのびのびプレーしていた今年のチーム。どんな時でも笑顔が絶えなかったチームカラーは、見ている者の記憶にも残ったことだろう。最後の瞬間まで“お祭り騒ぎ”の賑やかさを見せ、駒澤大らしい終わり方で今シーズンの幕を閉じた。

駒澤大:11勝7敗
東京成徳大:4勝14敗

写真上:東京成徳大#77田中(写真左)は積極的にコミュニケーションを取った。流れが悪い中でも「声出せ!」とチームを鼓舞する姿を見せた。
写真下:駒澤大は#8小林拓也のシュートもチームを盛り上げた。

※駒澤大・渡邊選手、北選手、成瀬選手、山口選手、小林将大選手のコメントは「続きを読む」へ。


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【COMMENT】

「チーム一丸となれたからこそここまで戦えた」
明るいチームを冷静に引っ張った頼れる主将

◆#4渡邊拓実(駒澤大・4年・PG・主将)
111030watanabe.jpg春から常々「今年の4年生は頑張る人が多いから、キャプテンの自分がというよりは4年生全員でチームを引っ張る感じ」と他の4年生を称えていた渡邊。最後の試合で普段プレータイムのあまりない4年生がコートに立った時は、本当に嬉しそうな表情を見せ、周りにパスを供給し続けた。
4年生全体がチームを引っ張ったとは言え、チームを引き締め、まとめ役として主将を務めた彼の存在感は大きかった。明るく勢いのあるチームだからこそ、冷静に客観的にチームを見つめる渡邊は大いにチームの支えとなっていたと言えるだろう。ディフェンスやリバウンドを頑張り、プレーでもチームを引っ張る姿勢を見せた。
「数字に残らないところも頑張りたい」。リーグ戦の始めに語ったその言葉を、見事に実現して見せてくれたラストイヤーだった。


「終わったばかりでまだ実感が全然ありませんが、最後に4年生全員で試合に出られて、将大(#22小林)も最後の最後でシュートを決めてくれたので、すごく嬉しかったし本当に良い終わり方ができたと思います。4年間やってきて今年が一番良いチームだったと思うし、3部から上がってきて今年ここまで戦ってこれたのは、全員の力が伸びたから、そしてチーム一丸となれたからこその結果だと思いますね。今年は本当にいい経験になったと思うので、3年生以下には来年も頑張ってもらいたいです。今までも試合に絡むメンバーには3年生が多かったし控えのシックスマンもみんな3年生だったので、僕ら4年生が上手くいかない時は正直すごく3年生に助けてもらいました。3年生の持ってるポテンシャルはすごく高いので、競った勝てる試合をしっかり落とさないようにして、来年は僕らがあと一歩届かなかったインカレや入れ替え戦に行って欲しいです。自分はスタメンだったりシックスマンだったり色んな形で試合に出させてもらいましたが、自分自身ガツガツ行くタイプではないので、いつもみんなが熱くなりすぎる時に落ち着かせることを意識してプレーしてました。だから来年も、3年生は勢いは十分あるので、その中でも誰かしら落ち着いてゲームを作ってくれる奴がいればいいなと思います」


「苦しい時期も全部含めて4年間は楽しかった」
泥臭く体を張った駒澤大の大黒柱

◆#5成瀬新司(駒澤大・4年・PF)
111030naruse.jpg留学生選手など手強いインサイド陣も多い2部で、粘り強く、常に全力で2ヶ月間戦い抜いた成瀬。能力の高い選手も多いチームの中で人一倍泥臭く、献身的なプレーでチームを支える姿は、観ている者の心を動かしたに違いない。「後輩はきっと『成瀬さんみたいにはなりたくない』って言うと思いますよ(苦笑)」と本人は笑うが、不器用でも気持ちを見せて地道に戦う成瀬の姿は、下級生の良い手本になったのではないだろうか。
目標のインカレ出場は果たせなかった。だが、全てを終えた成瀬はスッキリとした穏やかな表情だった。目標達成を後輩たちに託し、成瀬は学生バスケットを終える。


「昨日良くない負け方をしてインカレがなくなってしまったんですが、そこは自分の中でもすごく反省して今日の試合は切り替えてスタート出来たと思います。今日が最後だから、結果とか形として残せなくても、何か残せればいいなと思って。それでこういう風な終わり方が出来て本当に良かったですね。インカレ出場という結果が出せなかったことには満足してませんが、自分としては悔いはないです。今年自分たちの代になって、まとめなきゃとかしっかりしなきゃとか、苦しんだこともありました。下級生は仲が良いのでしっかりついて来てくれたとは思いますが、それでも自分がもっと上手く出来ればとか悩んだりして。でもそれも全部自分の糧になったというか、そういう悩んでいたことも今思い返せば幸せな事だったのかなって思いますね。そういう事も全部含めて、4年間は楽しかったという感想が一番です。あぁ、なんか試合が終わった時は『え、もう引退?』って感じでしたけど、こういう風にコメントしてたら実感が沸いてきました(苦笑)。今年は初めてちゃんと戦えたリーグ戦というか、今までで一番いい経験になったリーグ戦なので、今年の経験を糧にして来年はもっと上を目指して欲しいです。後輩たちは能力のある子たちなので、来年も期待しています。でもたまにおちゃらけてしまう部分があるので…まぁそれが駒澤らしさでもあるんですが(苦笑)。そこのメリハリをもっとつけられるように練習中からしっかりやっていって欲しいですね。自分はリバウンドへの意識とか気持ちを持ってプレーする事だとか、泥臭く頑張る部分を後輩たちには見せれたかなと思います。少しでも“自分もあんな風に頑張ろう”とか、記憶に残っててくれればいいですね」


「試合に出てる人が練習で手を抜いたらいけない」
自覚と責任を持ちチームを引っ張ったエース

◆#6北 直哉(駒澤大・4年・SG)
111030kita.jpg大盛り上がりで試合終了を迎え、とびきりの笑顔でコートを去った北。4年生として気持ちを見せ、2巡目の国士舘大戦や日本体育大戦など、ここぞという大事な一戦では北のシュートがチームを救った。3Pだけでなくドライブやアシストもできる、オールラウンドなプレーヤーだ。だが試合で見せるその華々しい活躍の裏には、もちろん影での努力もあっただろう。最後の言葉から伝わってきたのは、試合に出る者としての責任感と、真摯に練習に取り組む姿勢だった。
今年上位3枠まであと一歩のところまで登りつめ、昨年まで3部でやってきたチームに“インカレ出場”という夢を現実味のあるものとして植えつけたことは非常に大きい。北ら真面目な4年生たちの頑張りが、来年以降後輩たちの活躍に繋がることを願いたい。


「これで引退なんですけど、最後に将大(#22小林)がシュート決めてくれてすごく楽しい終わり方だったので、引退って実感が全然沸かないですね。最後に一番いい盛り上がり方が出来たのは本当に嬉しいです。まぁ今後部活の無い暇な生活を送る中でやっと実感が沸くのかなと思いますが(苦笑)。僕らはずっと3年間3部でやってきて今年初めての2部で、リーグを通してインカレという目標を立ててやってきたんですが、実際まだ想像しきれない部分があって…。でも今年の経験で後輩たちは明確にイメージ出来るようになったと思うし、良い選手がいっぱいいるので、来年もインカレ目指して頑張ってもらいたいですね。3年生以下に伝えたいのは、こういう大会だったり練習の最後にやるゲームとかはみんな頑張ってるので、あとはもっと基礎練習や地味な練習を大切にしてもらいたいということです。というのも、自分は下級生の頃から少し試合に出させてもらっていて、だから試合に出る人が練習で手を抜いたり声出さなかったりするのは絶対良くないと思って、周りから見たらどうか分かりませんが自分なりに一生懸命普段の練習からやってきました。そういう姿を後輩が見てくれて、少しでも影響を残せていたらいいなと思います」


「にぎやかなチームカラーを保ちたいと思った」
みんなを笑顔にしたチームの盛り上げ役

◆#9山口 駿(駒澤大・4年・G)
111030yamaguchi.jpg駒澤大のベンチで、ひと際存在感を放つ選手が山口だった。試合に長い時間出る選手ではなかったが、声を出し、周りを笑わせ、どんな時でも明るい雰囲気を作り続けた。この山口の影での貢献が、駒澤大の飛躍に一役買っていたのだろうと思わせる。周りの選手の口からも、度々山口の話が出てきた。彼が試合に出ると、1プレー1プレーに全員が沸いた。それが何よりも、チームメイトからの信頼の証ではないだろうか。
最後のコメントも、ユーモアを挟んだ茶目っ気たっぷりなものだった。明るいキャラクターでチームを盛り上げたムードメーカーは、笑顔で4年間を締めくくった。


「昨日負けてインカレが消えちゃったので、今日は楽しくやろうと思って、それでみんなで勝てたのは本当に良かったです。自分もシュートを決められたし、4年生みんなで試合に出られて楽しかったですね。4年間を振り返ると、もうとにかく本当に楽しかったです。色んな先輩たちも後輩たちもみんな面白いので。今年2部に来て、最初はこんなにできるとは思ってなくて。なんでこんなに自分たちが強くなったのか本当に分からないです。別に練習も正直普通だし(笑)。まぁこうして2部でも戦えたので、新しい新入生にいっぱい来てもらいたいですね。よく分からないけど上手くいって良かったです。うちはパンフレットとかも面白いですし、これで弱かったらちょっとカッコ悪いじゃないですか(笑)。駒澤は、自分が入学した時からすごくにぎやかなチームで、それを自分も保ちたいなと思って4年間やってきました。自分だけじゃなくみんなも盛り上げてくれて、去年とか一昨年もすごく楽しいチームでしたね。来年もメンバーが残ってるし、絶対インカレに行って欲しいです。この雰囲気を壊さず、駒澤らしくやってもらえればいいと思います。(自分が後輩たちに残せたものは?)うーん、部室にTシャツを残してきましたけど(笑)。まぁ本当に何が残せたかなんて分からないですよ、自分では。でも何かしら残せてたらいいなと思いますね」


「本当にチーム全員に感謝したい」
ドラマチックな幕切れを作った1本のシュート

◆#22小林将大(駒澤大・4年・SG)
111030kobayashimasahiro.jpg試合も終盤になり、大差をつけていた駒澤大のベンチでは「将大さん出番あるよ!」「準備準備!」という声が頻繁に行き交った。その声の先にいたのが、メンバー変更でベンチ入りした小林だ。試合時間残り3分、遂に監督から声がかかると、チームメイトから大きな歓声が上がった。小林は今期リーグ戦初出場だった上に、火曜の練習で捻挫をし金曜まで練習も全く出来なかったという。久しぶりに立つコートで、シュートもなかなか決まらなかった。だが周りの選手たちは、どうにか小林に決めさせようとディフェンスを引きつけて彼にパスを回し続けた。そして決まったのが、最後のシュート。駒澤大はこの試合一番の盛り上がりを見せてタイムアップとなり、どの選手もみな笑顔がはじけて実に駒澤大らしい終わり方だった。これまで試合に絡むことは少なかったが、最後の最後でシュートを決めて4年間を締めくくった小林に拍手を送りたい。


「今までずっと4年生には助けられてきて、今日試合に出られたことも3年生以下が自分を出して欲しいと言ってくれたおかげで。ヘッドコーチが自分を出して下さった時にチームメイトもすごく喜んでくれたし、自分は下手なんですが最後あんなにシュートを打たせてもらえて、本当にチーム全員に感謝したいですね。なによりも、ありがとうございましたと伝えたいです。本当に久しぶりの試合だったのですごく緊張してて、最後のシュートも頭がまっ白でした(苦笑)。3年生以下には、とにかく頑張って欲しい、ただそれだけです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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