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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.10.22 (Sat)

【2011リーグ1部】10/22レポート

慶應義塾大・明治大は入れ替え戦が確定
上位は淡々と勝ち星を重ねる


 リーグ戦も残すところあと2週、上位陣に動きはないが、下位は最後のもがきどころだ。前週終了時で7位の日本大が接戦ながら明治大に勝利し、7勝目。これにより慶應義塾大、明治大は残りの試合で全勝してもこの勝利数は上回れず、入れ替え戦確定となった。残る1枠は4勝の専修大が崖っぷちに立っている。専修大が残りを全勝した場合7勝となるが、この日の結果で7勝は日本大・早稲田大・大東文化大の3チームで1勝すれば回避確定だが、もし3チームが並んだ場合は当該チーム間の勝敗数で決する。2チームで並べば得失点がものを言う。いずれにせよ、残りわずかとなったリーグ戦、醍醐味でもある順位争いがここから最大の見所になる。


[東海大学湘南校舎]
【東海大がホーム初戦を制す】
111022miura.jpg 青山学院大を星一つの差で追う東海大は、この日と翌日が湘南キャンパスでのホームゲーム。ホーム初戦は大東文化大を相手に、終始リードを保って試合を進めた。#24田中(2年・SF)の2本の3Pでスタートダッシュに成功すると、コートに立つ他の4人もまんべんなく得点を重ねていく。大東大は、ここ数試合で好調のアウトサイドシュートがことごとくこぼれ、イージーシュートも決めきれない場面が目立った。東海大は、2Q以降はベンチメンバーを起用しながらの試合を運ぶ。ホームゲームに気持ちが乗っていたのか、主将の#34三浦(4年・SG)はバスケットカウントで声援に応える。一時20点程に開いた差を4Q途中に一桁点差にされてしまうものの、ここはエースの#24田中が魅せた。速攻を決めると、3Pも沈めて勝負あり。東海大が75-64で試合を制した。

写真:シュートに行く三浦。主将としてホームゲームは負けられないところ。

東海大学:13勝2敗
大東文化大学:7勝8敗


 首位の青山学院大は、前回競り合いとなった拓殖大と対戦し97-79で危なげなく勝利した。序盤から#56比江島(3年・F)と#88張本(2年・PF)を中心に次々とシュートを沈め、終盤まで集中を切らさずに内容も伴った白星となった。拓殖大は速い展開に上手く持ち込めず、ほぼ全てのポジションでミスマッチとなった相手を崩せなかった。

青山学院大学:14勝1敗/拓殖大学:10勝5敗


[明治大学和泉校舎]
【後半じわじわ引き離し筑波大が勝利】
111022kanou.jpg 明治大会場は、3試合とも接戦の白熱した試合が続いた。第一試合、筑波大早稲田大の対戦は、1巡目同様筑波大が勝利し8勝目を手にした。
 前半は互角の戦いだった。早稲田大は序盤からややファウルがかさんだが、交代してきた#90二宮(2年・C)も活躍してチームを盛り上げ、#6大塚(3年・G)のアシストから#14久保田(4年・C)、#21河上(2年・F)が快調に得点を重ねる。だが筑波大も#34田渡(4年・PG)、#32武藤(2年・C)が攻め気を見せてついて行き、2Qに入っても点差が開かない。2Q残り1.8秒で筑波大#32武藤がバスケットカウントを得るも、早稲田大#6大塚がロングパスを受け取りブザービーターでバスケットカウント獲得し返すという見せ場もあり、結局前半は44-44と同点で終了となった。

 後半、筑波大は#99加納(4年・PF)が奮起し次々にフリースローを得ていく。早稲田大はインサイド陣のファウルがかさんでリズムを掴めず、逆に3Q終盤に筑波大が連続で3Pを決めて一歩リードした。4Q、ビハインドを負う早稲田大は追い上げは見せても4点差以上差が縮まらない。筑波大は#99加納が中から、#35池田(2年・SG)が外からバランスよく攻め、終盤再び点差を引き離した。最後はベンチメンバーも出場して88-75で早稲田大を下した。

 7勝7敗と勝敗で並んでいたが、筑波大はこれで8勝目を手にし、単独4位に浮上した。現在4位から7位の中盤位は非常に混戦している。この先の3試合で順位がどう動くか注目だ。

写真:筑波大・加納は27点。守りでも久保田を要所でおさえた。

筑波大学:8勝7敗
早稲田大学:7勝8敗


【4Qで突き放した日本大が明治大を下す】
111022nakahigasi.jpg 7位の日本大と9位の明治大の対戦は、日本大が勝利すれば自動的に明治大、慶應義塾大の入れ替え戦行きが決まる節目となる試合。序盤から接戦が繰り広げられたが、日本大が勝負所を制して69-59で勝利した。

 立ち上がり、#12中東(1年・SF・光泉)の活躍で明治大がリズムを掴むが、日本大も#25菊地(2年・F)のドライブや#11飛田(3年・F)のシュートで譲らない。拮抗した展開が続くが、終盤日本大が一歩抜け出して5点リードで1Qを終えた。だが2Qが始まると明治大は堅い守りを見せ、#12中東や#15三富(3年・PF)の活躍で逆転に成功。日本大は残り6分30秒#4森川(4年・F)の合わせでやっと2Q初得点となるが、その後ももったいないミスが出て得点出来ない。だが一方の明治大も決定力を欠いて突き放せず、互いに点の伸びない重い時間帯となった。だが終盤に日本大は好調の#11飛田が2本の3Pを決め、34-33と再逆転して試合を折り返す。

 後半に入り、徹底してインサイドを攻める日本大。#24熊吉(4年・C)のシュートはこぼれる場面も見られたが、フリースローで少しずつ得点を重ね、#25菊地のバスケットカウントが決まって42-35と7点差をつけた。だがこれに明治大は#51皆川(1年・PF・京北)がバスケットカウントし返して悪い流れを断ち切り、全員がリバウンドに粘って食らい付く。50-46で入った4Q、#12中東の得点で残り8分逆転にこぎつけた明治大。だがこの大事な場面で日本大は#11飛田がシュートを決めてリードさせず、#4森川の連続得点もあって再び点差を引き離した。明治大は約4分間無得点となり、残り3分を切って11点差がつくと、その後追いつくまでには至らず。終盤には#4森川がリバウンドを掌握して反撃のチャンスを与えなかったことも大きく、69-59で日本大が逃げ切った。

 明治大はリバウンドを粘り、ディフェンスも光って接戦に持ち込んだが、勝負所で得点が止まり、逆にリズムを掴んだのは日本大だった。これで日本大が7勝目を上げ、下位2チームである明治大・慶應義塾大学の入れ替え戦行きが決まった。

写真:速攻からダンクを決める場面もあった明治大・中東は得点に絡める選手でHCの期待も高かったが、ケガもあってリーグ戦は出遅れた。この日はスタメンで積極性を見せた。

日本大:7勝8敗
明治大:2勝13敗

※日本大・菊地選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【慶應義塾大が接戦から粘って終盤に逆転し、3勝目】
111022ito.jpg 前の試合で日本大が勝利し、慶應義塾大の入れ替え戦は決定した。同じく、回避に向けて勝利を積み上げたい専修大との対戦は、終始競り合う展開が続くが、最後に慶應大が流れを掴んで85-78で3勝目をあげた。

 試合は終始大きく差が開くことなく進んだ。1Qは慶應大#4家治(4年・F)のシュートや#18中島(2年・PF)のフリースロー、#20伊藤(1年・G・洛南)もあり、チームは課題の出足でもたつくことなく試合に入る。専修大も#33館山(3年・G)の3Pや#11宇都(2年・G)のドライブなどもあり、互角の勝負。両者入り切らないシュートやミスも目立つ展開ながら、1Qは17-18とすると2Qも19-18と差のない展開になった。

 3Qに入り、慶應大は#4家治が2本のミドルシュートを連続して入れ、やや専修大を引き離しにかかる。しかし専修大はオフェンスリバウンドの粘りや#4高橋(3年・G)の連続3Pもあって追い上げ、点数を押し戻す。慶應大は専修大のファウルすれすれのプレーに苦しみ、何度もターンオーバーを犯して56-56の同点で4Qへ入った。その4Qは数点差で推移する展開が続いた。専修大は#11宇都の連続得点、#21三井(4年・G)の3Pでリードするが、#3廣島(3年・G)が連続ファウルでベンチへ。その間、慶應大は#18中島が3P2本とタップで1本を決め、#21権田(1年・F・慶應義塾)のミドルシュートで追い上げる。しかし専修大も#22樋口(3年・F)がゴール下で粘りを見せリードを保つ譲らない展開に。終盤の勝負どころ、残り2分に慶應大は#20伊藤が専修大#4高橋に好ディフェンスを見せ、スティールをしかけたところでアンスポーツマンライクファウルを獲得。さらに残り35.3秒では伊藤が速攻で逆転シュートを決め、チームは沸き返る。2点を追う専修大は続くオフェンスで#11宇都がペイント内で囲まれ、3秒オーバーに。残り20秒、専修大はファウルゲームに入るが、慶應大はこれをしのいで最後は#14蛯名(2年・G)速攻からバスケットカウントを獲得、前回はなんとかうまく切り抜けた勝利だったが、今回は最後にしっかり勝負を決めて専修大に2連勝とした。

111022nakajima.jpg 1戦目と既視感を感じる展開となりながら、やはり同じように慶應義塾大が僅差を制した。#4家治、#18中島が22点、#20伊藤が15点で奮闘し、3勝目。入れ替え戦進出も決まったが、この試合ではそうしたことより勝つことの喜びを選手たちが噛み締めていた。22得点の#18中島は終盤、樋口に得点されたことを反省しつつも「一人ひとりが責任を果たすことができたのが勝利の要因」と言う。若いチームには勝つ経験は絶対的に必要だ。中島自身、昨年からスタメンには座っているが、今年は要求も多い。アウトサイドだけではなく、ドライブ、リバウンドと幅を広げつつあるプレーはまだ波もある。「気持ちの問題はありますが、試合に出させてもらっている分、その責任を果たさなければなりません。2年生の間でも自分たちでチームを引っ張って勝負を決められるぐらいにならないと、と話し合っています」。下級生主体で苦戦しているのは確かだが、残りの試合でもあきらめずに内容にこだわるという中島。チーム一丸で慶應大らしい戦いをしたい。

 専修大はアウトサイド、リバウンドで持ち味が出ず、宇都に負担がかかる状態となった。回避には全勝して他の結果待ちになり、もうひとつも負けられない。残る対戦相手は中盤~下位チームだけに、ここからも気を抜かず戦いたい。

写真上:専修大・高橋とマッチアップする慶應大・伊藤。伊藤は1年生ながらこの日はチームを何度も歓喜させるプレーを連発した。
写真下:3Pを決める中島。オフェンスリバウンドでも何度もチームを助けた。

慶應義塾大:3勝12敗
専修大:4勝11敗

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【INTERVIEW】

「プレータイムをもらって手応えを得た」
積極性を見せた成長株

◆#25菊地 大(日本大・2年・F)
111022kikuti.jpgこの日はスターターでの起用となった菊地。自身でも「スタメンの方がやりやすい」と言う様に、序盤から臆することなく積極的にリングに向かい、バスケットカウント獲得など見せ場も作った。まだ2年生という事もあって荒削りな部分もあるが、これから伸びていって欲しい注目の選手だ。
リーグ戦を通し負けが込んでいた日本大だが、先週の筑波戦で再々延長に渡った粘り勝ちに加え、この試合も大事な場面で流れを掴んで接戦を制し、チーム状況はやや明るくなりつつある。残りのリーグ戦、青山学院大・東海大と上位校との対戦を残しているが、思い切りよく立ち向かってリーグ戦を締めくくって欲しい。


―大事な一勝を挙げましたね。
「現段階の順位で明治戦は絶対に勝たないといけない試合でした。明治に負けると入れ替え戦も危ないので、絶対に勝とうという気持ちがすごく強かったのが良かったと思います」

―途中まで接戦でしたが、最後に突き放せた要因は?
「やっぱりリバウンドを相手が頑張ってきた時はそこで何本かやられてしまいましたが、終盤は体を張ってしっかりリバウンドを取ることが出来ました。それで相手のシュートも落ちたし、そこで突き放せたのかなと思います」

―明治大は高さのあるチームですが対戦してどうでしたか?
「そうですね。リバウンドとか相手にやられてしまったのは苦戦した部分です」

―菊地選手は今日スタメンでの出場でしたね。
「いつもはシックスマンなんですけど、やっぱりスタメンの方が試合に入りやすいですね。今日スタメンで出て、やりやすいなと思いました」

―積極的にドライブなども仕掛けて良い活躍を見せていたと思いますが。
「みんなからもどんどん打っていいよとか攻めていいよとも言われていたので、積極的に行こうと思っていました。外からはあまり入りませんでしたが、1対1は結構上手くいって良かったです」

―これで入れ替え戦回避に大きく前進しましたが、今のチームの調子はどうですか?
「リーグの最初の方はあまり雰囲気も良くなかったというか、練習が上手くいかなくてみんなイライラした状態で試合に入っていたんですが、今は練習中も良い感じで、良い雰囲気のまま試合に入れていると思います。だからチームの調子としては結構いい感じですね」

―4年生が抜けていた時期を乗り越えて、1~3年生にも成長が見られますね。
「そうですね。あの時に“自分たちもやらなきゃ”って思うようになって頑張って繋いで、それに4年生が戻ってきて乗っかったので、チームがさらに良くなったと思います。自分としても4年生がいなくて試合に出るようになった時に、責任感が芽生えた感じで。結構緊張してたんですけど(苦笑)、思い切りよく打ってたら結構シュートが入って、プレーでも手応えを得る部分がありました。それで徐々にプレータイムも伸びてきたので、良かったと思います」

―リーグ戦もいよいよあと2週ですね。
「どこのチームもそうだと思いますが、接戦も多かったし結構みんな疲れは来てますね。でも残りは3試合ですし、全力で頑張りたいと思います」

―特にどういう部分を頑張っていきたいですか?
「個人的にはリバウンドや、スクリーンで周りを活かすプレーを頑張りたいです。フォワード陣の疲れが結構ピークなので、そこでシュートが落ちた時にリバウンドを取ってあげられればチームのみんなも楽になると思います。そういう部分を頑張りたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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