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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.10.09 (Sun)

【2011リーグ1部】10/9 日本大VS早稲田大 第2戦

ダブルオーバータイムをブザービーターで制した早稲田大
粘りのバスケが代々木第二を熱狂の渦に巻き込む


日本大学96(27-21,22-12,7-22,17-18,12-12*,11-12**)97早稲田大学 *OT **DOT
111009wasedawin_20111015012127.jpg 第2試合、日本大対早稲田大はともに5勝6敗の戦績の両者としては、ここで勝てば勝率5割に戻せるだけに、チーム浮上のためには勝っておきたい試合。ただ、中盤位の2チームによるカードに試合前から注目していた観客はそれほど多くはなかっただろう。注目点を挙げるとすれば、アシストランキングトップを争う早稲田大#6大塚と日本大#3石川のマッチアップだろうか。
 しかし試合は、日本大が前半に抜け出し大差をつける展開の中、後半に入って早稲田大が猛チャージ。遂にはダブルオーバータイムの接戦にもつれ込む。驚異の粘りを見せる早稲田大の戦いぶりに、今季のリーグ戦最後となる代々木第二体育館は、次第に熱狂に包まれていった。長丁場のリーグ戦では近年稀に見る競り合いとなった両者の激闘は、ゲームセットのブザーが鳴るまで分からないシーソーゲームとなった。

写真:ヒーローの#91藤原に、チームメイトが駆け寄って歓喜の早稲田大。

早稲田大:6勝6敗
日本大:5勝7敗

※詳しいレポートと、早稲田大・藤原選手、木村晃大選手、日本大・石川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
111009shon.jpg 前半は日本大がゲームを支配した。早稲田大#14久保田(4年・C)のそびえるインサイドで#4森川(4年・F)が果敢に勝負すれば、#11飛田(3年・F)の3Pも決まって先行する。早稲田大も#14久保田や#21河上(2年・F)が無理のないシュートを決め、立ち上がりのオフェンスは悪くはなかった。だが、#3石川(3年・G)を起点とし、#24熊(4年・C)も絡んだ日本大のオフェンスに翻弄されて、ディフェンスからオフェンスに繋げるという連動性のあるリズムが掴めなかった。6点のリードを得た日本大は、2Qに入るとエンジンを加速させる。#4森川が内外で自由な動きを見せて得点すると、ルーキー#21国本(1年・C・美濃加茂)も見事なバスカンで続く。早稲田大はディフェンスリバウンドからの速攻で追いすがるが、#4森川や#11飛田という止めるべきプレーヤーに得点を許してしまう。頼みのオフェンスも、残り2分半で#6大塚(3年・G)が3Pを決めたのを最後に完全に沈黙。#8玉井(2年・G)はトラベリングのミスを犯し、交代で入った#90二宮(2年・C)も#24熊にファールしフリースローを2本とも決められてしまった。日本大は#19浜田(3年・F)がゴール下で連続得点を決めると、最後は#3石川の3Pで突き放した。早稲田大は2Q最後のオフェンスで後半へ向けて繋ぎたいが、#21河上がチャージング。結局前半の早稲田大は最後まで噛み合わなかった。49-33と、日本大が大量リードを奪って前半を終えた。

111009wasedadef.jpg 勝負が決したかに見えた3Q、ハーフタイムに「倉石監督に怒られた」(#90二宮)という早稲田大が猛然と反撃を開始。#90二宮が幸先良く得点すると、前半とは打って変わって堅実なディフェンスを見せる。日本大は早稲田大のシュートブロックを前にオフェンスが停滞。シュートまで持っていってもことごとくリングに嫌われ、前半見せた華麗なオフェンスが完全に影をひそめてしまった。早稲田大はリバウンドから#6大塚を起点とした速攻が鮮やかに決まっていき、一気に差を詰める。6分過ぎに#14久保田のミドルシュートが決まると、とうとうビハインドを1点とした。日本大は残り3分となって#19浜田のドライブでこのQ初得点をあげリードは保つ。ここからは逃げる日本大と追いかける早稲田大という構図がぴったりと当てはまる、シーソーゲームとなった。日本大は#25菊地(2年・F)、#19浜田が3Q前半には決めきれなかったミドルシュートを続けて沈める。早稲田大は速攻でゴール下に切れ込んだ#8玉井(2年・G)を#6大塚がアシストすると、#15木村晃大(1年・F・洛南)も物怖じせずにジャンプシュートで得点し、離されない。4点となったリードを広げたい日本大は3Q最後のオフェンスで#3石川が果敢にシュートを打つが、これは外れて残り10秒を切り早稲田大ボールに。ボールを#6大塚に預けると、大塚は3Pを選択、ボールは見事にバスケットに収まった。早稲田大応援団の割れんばかりの絶叫とともにブザーが鳴った。早稲田大が55-56と1点を追う展開で最終4Qを迎えることとなった。

写真上:日本大#24熊。安定したプレーは対戦相手にとっては脅威。
写真下:3Q、早稲田大は堅い守りで日本大オフェンスを停滞させた。

111009ninomiya.jpg 勝負の4Q、先にペースを掴んだのは16点あったリードを1点にまで縮められた日本大。#24熊が力強いポストプレーから得点すると、#19浜田が2Qに続いて再度ゴール下で連続得点。開始1分余りでリードを7点に広げた。早稲田大はタイムアウトを挟んで#90二宮のシュートで停滞を打開。集中力を切らさない。日本大は#25菊地のインサイドでファールがかさみ、最後の流れを掴むことが出来ない。早稲田大は#90二宮が粘ってバスカンを獲得、ワンスローも決めて3点差に詰め寄る。しかし、日本大も早稲田大に簡単には優位に立たせない。立て続けにファウルコールされた#25菊地がこの大事な局面でレイアップとミドルシュートで得点し、残り3分余りを残して再び7点のリードを得た。だが、早稲田大はまだまだ諦めない。#14久保田が#25菊地からフリースローを獲得。菊地は久保田のシュートを止める代わりに4つ目をコールされ、苦しい。久保田はこれを1投沈め、残り1分42秒で66-72、早稲田大のビハインドは6点となった。

111009nihonuniv.jpg まだ余裕のある日本大は、タイムアウトを使って冷静に逃げ切りを図る。だが#4森川が#14久保田にバスケットカウントを許し、久保田にボーナススローも決められると再び日本大のリードは3点に。日本大はシュートが決まらず苦しい。早稲田大は残り1分を切った状況のオフェンスで、#6大塚がドライブからレイアップを落ち着いて決めると、71-72。再び1点差にまで迫った。直後の日本大オフェンスで#3石川が#6大塚のファウルを誘いフリースローを獲得。1投目は決めるものの、2投目は落として早稲田ボールに。残り時間が25秒を切り2点を追う早稲田大は#6大塚がコントロールして隙をうかがうが、日本大の厳しいディフェンスを前に痛恨のドリブルミスを犯してターンオーバー。残り8.6秒となり日本大ボールのスローインとなる。ボールをキープして逃げ切りたい日本大に対し、早稲田大はファウルゲームを敢行。ただ、チームファウルはこの時点で5つになっておらず、5.8秒を残して再び日本大のスローインに。ここから代々木が、早稲田大のための舞台となった。早稲田大の決死のディフェンスを前に、日本大はスローインのボールを入れられず5秒オーバータイム。逆にスローインを得た早稲田大#6大塚はタフショットを強いられてボールはリングに弾かれるが、リバウンドの先にいたのは早稲田大#21河上。冷静にこれをタップすると、ボールがネットを通過すると同時にブザーが響いた。観客をも味方につけた大声援の中で歓喜の表情を見せた早稲田大は土壇場で73-73の同点に追いつき、勝負は5分間のオーバータイムに持ち越された。

写真上:早稲田大は二宮が要所でいい働きを見せた。
写真下:日本大は密なコミュニケーションで常にリードを保った。最後の最後に追いつかれたのが惜しい。

111009kimuraot1.jpg オーバータイムに持ち込んだ早稲田大と、持ち込まれた日本大。勢いは早稲田大かと思われたが、先行したのはまたもや日本大。#3石川が果敢に攻めて連続得点。#4森川にアシストも決めて、早稲田大を後押しするような会場の空気に呑まれず、落ち着いていた。早稲田大も#90二宮が4Qに続いて再びの3点プレーを見せて応戦。#14久保田がオフェンスファウルを犯して一瞬動揺が走るが、#21河上と#90二宮がペイントエリア内で粘り相次いで得点し、残り1分21秒で82-81とリードを奪った。しかし、日本大は#3石川が積極的に攻める。マッチアップする大塚からファールを得てフリースローを獲得。1投決めて追いつくと、残り45秒の場面でゴール下の#4森川にアシスト。日本大が84-82で2点リードとした。さらにディフェンスをノーファールでしのいで24秒オーバータイムのミスを誘うと、早稲田大は再度ファウルゲームを仕掛ける。#21河上が残り4.9秒、5ファウルで退場し、#15木村晃大に交代。得た#3石川は1投目はきれいに決めるが肝心の2投目を落とし、このリバウンドは早稲田大に。残り時間が少ない中、あらかじめフロントにいた#15木村が#6大塚のボールを受けると、迷わず3Pを打つ。低い放物線となったこのシュートが、再びブザービーターとなって早稲田大は木村を中心にまたも大騒ぎとなった。85-85のスコアで、勝負はダブルオーバータイムに持ち越されることとなった。

111009morikawashon.jpg コート上の多くの選手が未経験となったダブルオーバータイム。早稲田大は#21河上が退場したものの、交代出場の#15木村が繋ぐどころか大活躍を見せる。早々にファウルして相手にフリースローを与えるが、これで切れずにオフェンスリバウンドを拾うと自らシュートを決めてミスをカバー。さらに速攻で#6大塚のアシストからゴール下をねじこむと、#11飛田のファールで得たフリースローも2投揃えた。木村の活躍で早稲田大は開始1分半で91-87と大きな4点をリード。だが、日本大もここまで来れば負けられない。#4森川がバスケットカウントを獲得、ボーナススローは落とすが日本大がオフェンスリバウンドを拾った。これを#3石川のレイアップに繋げて僅か30秒間で追いついた。互いに一進一退の攻防、我慢比べの展開となる中、日本大は#11飛田がミドルシュートを決める一方で、早稲田大は#14久保田がフリースローを1本落としてしまう。しかし、ここも#15木村がゴール下で合わせのプレーを決めて、残り1分19秒で早稲田大94-93の1点リードに変わった。

111009fujiwara1.jpg 観客が固唾をのんで見守り、一つひとつのプレーに対し歓声と悲鳴が交錯する異様な空気が代々木を支配する。その空気の中、最終局面で日本大は#3石川がフリーでミドルシュートを打つが、落ちる。セルフリバウンドを拾ってゴール下シュートを続けて打つが、これも決めきれない。一方相手に引導を渡したい早稲田大も残り35秒、オフェンスでボールを回すが#15木村のパスがカットされる。#3石川も#15木村も、この異様な空気に呑まれたのか。しかし、そんな中でも日本大#4森川はオフェンスリバウンドを制してゴール下を決めた。17秒を残したこの場面で早稲田大はタイムアウト請求。最後のオフェンスに賭けたいが、日本大#11飛田の好ディフェンスに阻まれてトラベリングのミス。1点リードの日本大はマイボールとなりタイムアウトを使って逃げ切りを図る。早稲田大は三たびファウルゲームを仕掛ける。#4森川は得たフリースローを1投目は決めるが、2投目に失敗しリバウンドは早稲田大に渡る。ボールを回し、フリーになっていたのはこの試合ここまで見せ場の乏しかった#91藤原(3年・F)。オーバータイムの最後に決めた#15木村同様迷いなく放たれた3Pは、逆転となるビッグショットとなった。この日一番の大歓声が代々木に一挙にこだました直後、ようやく試合の決着を知らせるブザーが鳴った。歓喜の早稲田大はベンチメンバーも飛び出して#91藤原に抱きついて歓喜の表情を見せた。最終スコアは97-96。崖っぷちから何度も這い上がった早稲田大が、ゲームを劇的に制した。

 早稲田大にとっても、日本大にとっても、勝つことの難しさをそれぞれ別々の意味で痛感させられたゲームだったろう。早稲田大は、『ここ』で決めなければ敗戦となってしまうシュートを3本中3本とも沈め、奇跡的な勝利を掴んだ。だが、前半終了時点でビハインドは16点だった。まず劇的な展開となった前提として、3Qに日本大の連続したオフェンスミスが大きい。早稲田大のディフェンスが改善したのは事実だが7分間無失点はラッキーだった。とはいえ、粘りに粘って勝利したこともやはり事実である。リーグ戦においては一つの白星だが、残りのリーグ戦やインカレに向けて大きな弾みになったことは間違いない。司令塔の#6大塚「今後試合を進めていく上でかなり大きいと思う」と話す。

 一方の日本大は、何度も勝利をほぼ手中に収める展開の中、早稲田大の驚異的な粘りを前に屈した。こちらも勝つことの難しさを痛いほど知ることとなった。3Qに追い上げられていた場面では前半の活発なオフェンスが完全に沈黙し、これが逆転負けのきっかけになってしまった。#4森川や#24熊など、経験豊富な4年生もいるだけに、この日は試合運びに失敗したと捉えて良いだろう。前日の拓殖大戦もシュートミスが目立って敗れた。オフェンスのムラを改善し、残り6試合で星の上積みを図りたい。

写真上:ダブルオーバータイムに持ち込む3Pを決めた#15木村は「してやったり」の表情で#14久保田とタッチ。一方ディフェンスに失敗した日本大#3石川はベンチに向かって「ごめん」と手を合わせる。
写真:一時逆転となるシュートを沈めた日本大#4森川は#24熊と手を合わせる。もつれた勝負もこれで決したように見えたが…。
写真:劇的なラストショットを決めた#91藤原は、味方に向かってこのポーズ。


【INTERVIEW】

「最後のシュートは無心で打った」
喜びを弾けさせたヒーロー

◆#91藤原龍介(早稲田大・3年・F)
111009fujiwara.jpgここ数週のパフォーマンスは好調とは言えなかったが、この日は最後に大仕事をやってのけた。試合後にはロッカールーム脇で会場に来ていた子ども達からのサイン攻めにあった。チームも勝率5割とし、上位浮上へ良いきっかけを掴んだ。この日の戦いぶりで、確実に早稲田ファンは増えたはず。観衆を味方につけ、巻き返しを狙う。


―今日の試合の率直な感想をお願いします。
「先週から僕自身があまり調子が良くなくて、自分でももやもやしていて。今日も前半は全然ダメで、倉石さんにも怒られて後半は全然出ていなかった状況で、最後に少し出てシュートは入ったんですけど、これをいい機会にして調子を上げていきたいと思います」

―最後のブザービーターを決めた時は、どういう感じでしたか。
「倉石さんに言われるのは『シュートは無心で打て』ということで、今日は本当に無心だったんで、入った瞬間は『ああ、入った…』って感じで。それからワンテンポ遅れて自分の中から(感情の高ぶりが)出てきましたね。本当に最初は『入った…』って感じでしたね(笑)」

―パスを受けて、シュートフォームに入ってシュートを打つまでには何も考えませんでしたか。
「何も考えてないです、本当に(笑)。練習の成果が出ましたね。練習通りに打つだけで何も考えてなかったです」

―ダブルオーバータイムの経験はありますか。
「小学校の時に一回ありますけど、それ以降は全然ないですね。(こんなタフな試合では)実質初めてです」

―昨日は慶應大に勝って、今日はほとんど負けたような試合に勝ちました。チーム状態は必然的に上向くと思いますが。
「そうですね。拓殖に負けて以降出だしが悪くて。リーグ戦の最初はチャレンジャーで向かっていけて勝ち星も重ねていけたんですけど、明治戦あたりから逆にチームが受けに回っている部分があるとチーム全体でも話していて、今日も出だしはすごい悪くて。チームとしては、僕個人と同じでこれを転機にして。これからも上位チームとも当たっていくんで、チーム状況も上げていきたいと思います」

―今日は拓殖大が負けました。星を重ねていけば、優勝は厳しいですが3位、4位あたりは見えてくると思います。そうするとインカレも4シードに入れますが。
「今日の試合後のミーティングでも倉石さんから、『これで4位が見えてきているからこれからも勝ち星を重ねよう』という風に言われたので。最低限、入れ替え戦回避は目標ですけど、狙えたらベスト4狙いたいです」

111009fujiwarasign.jpg―今後のリーグの戦い方についてお願いします。
「周りから、『今年の早稲田はチームとして戦っているね』と言われていて、それは僕らも感じているし、1年生も盛り上げてくれていて、チームとしてまとまって戦えていると思うんで。これを維持しつつどんどん上を目指して、勝っていきたいです」

―試合後に、会場に来ていた子ども達からサインを求められていました。どうでしたか。
「僕、サイン求められるのは初めてなんで(笑)。素直に嬉しかったですね」

―ただ、今日の勝ち方で、子ども達はみんな早稲田ファンになったと思います。
「そうですね。ベンチにいても会場が早稲田の味方になってくれたのは今日の勝ちに繋がったと思うんで。ファンが多いチームは良いチームだと思うんで、これからもファンを増やすバスケットをしていきたいです」



「チーム状態がどんどん上がっている」
強気のプレーでチームを盛り上げる早稲田大の元気印

◆#15木村晃大(早稲田大・1年・F・洛南)
111009kimura.jpgわずか9分弱のプレータイムで13得点を記録。3点を追うオーバータイムの最後には、執念の3Pを決め、もつれた試合展開の中、強気のプレーで大きく存在感を示した。出番も増え始め、この日の活躍は本人にも自信になったはずだ。リーグも残り6戦。さらに自信を深め、初めてのインカレに挑む。

―試合の感想をお願いします。
「感想としては、勝てて素直に嬉しかったって感じですね」

―ほとんど負けたような試合でしたね。
「そうですね。前半は悪過ぎて監督にもすごい怒られて、逆に後半は『やるしかないな』と吹っ切れていたんで、チームも徐々に状態が上がっていったので良かったなと思います」

―前半はディフェンスが悪かったですが、ベンチではどう見ていましたか。
「うちのチームはスタメンの人がほぼ出続けるチームなんで、どこかで『前半から飛ばしちゃダメだ』とブレーキをかけていたのかなと思うんですけど、そうすると展開がどうしても重くなるので、そういうところは良くないのかなと思いますね」

―ファウルアウトの河上選手の代わりで出場しましたが、何か指示はありましたか。
「特になかったですが、ディフェンスについてはずっと言われ続けてきていたんで。相手を0点に抑えれば負けることはないので、ディフェンスはしっかり意識していくように心がけました」

―オーバータイムで3Pのブザービーターを決めましたが、ポジション的に普段はあまり3Pは打ちませんよね。
「確かにポジション的にあまり打たないことが多いんですけど、打つのであれば決めるというか。シューティングの練習もしているので、そんなに迷いは無かったです」

―延長のタフな展開の中で上手くアジャストしていた印象があります。
「しっかりベンチから盛り上げて、常に全員で戦う意識を持っていて、出ている人も出てない人も戦う気持ちは持っているんで、そういうところでコートに出た時にしっかり戦えたのかなと思います」

―チームの雰囲気も良くなっていると思います。
「先週2連敗して、すごい雰囲気が悪かったんですけど、そういう時でも下級生からしっかりチーム(の雰囲気)が落ちないように声を出してきたので、そういうのが今日報われたのかなと思います」

―1年生として、まだ出来ることは限られていると思いますが、心がけていることはありますか。
「先輩達から『去年と違って今年はベンチの雰囲気が良くてやりやすい』とは言ってもらえているので、そう言われると自分たちがやっていて良かったなと思いますし、もっとそれがチームカラーになれば良いと思うんで。もっと声を出してチームがバスケを楽しく出来るようにしていきたいです」

―今年の洛南出身の1年生は、筑波大の笹山選手や慶應大の伊藤選手がかなりプレータイムを得ています。笹山選手は以前「洛南の同級生の活躍は嬉しい」と話していましたが、木村選手はどうですか。
「自分が出ていない時に洛南のやつが出ていると、嬉しいんですけど『自分も負けられない』と思いますし、自分が出ている時、例えば昨日は慶應が相手で向こうに伊藤がいたんですが『負けらんないな』と感じて。相乗効果というか、『負けたくない』というのはありますね」

―勝率5割になりました。このまま勝ちを重ねていけば、インカレに向けて状態がさらに上向くと思いますが。
「チームとしては、どんな相手にも自分たちのバスケットをやっていくことがこのあとのリーグ戦もそうだし、インカレに向けてプラスになってくると思うんで。今は本当にチームの状態がいいので、これを維持して、そこから生まれるもっと新しいことを得てチームがもっと強くなっていければなと思います」


「チームを『自分のチーム』にしたい」
惜敗を糧に、高みを目指す

◆#3石川海斗(日本大・3年・G)
111009ishikawa.jpg同じ日本大の先輩である篠山(現東芝)や慶應大・二ノ宮(現トヨタ自動車)が卒業した今、早稲田大・大塚らと共に大学を代表するガードと言っていい。この日は6アシストで、9つを記録した大塚には及ばず、試合前にはトップで並んでいたアシストランキングでライバルに単独首位に立たれた。チームも激戦の末に敗れ、勝率を5割に乗せることも適わず。「チームが勝ててこその良いガード」と、顔を曇らせる。しかし、プレーヤーとして長い目で見ればまだまだ発展途上。星の伸びないチーム状態を上向かせ、常に反省を怠らず自身の成長を目指す。

―勝てる試合だったと思いますが。
「今週の練習で、東海に勝ってから怠けているというか、調子に乗っているっていう言い方はおかしいですけど、余裕を持ってしまって。昨日の拓大戦も、『長谷川技選手がいないから』っていう甘い気持ちで入って、結局他の選手にやられてしまったり、一つひとつのプレーを練習中にしっかりやっていないから、今日も最後にノーマークで打たれたりしているんで。相手が良かったというよりは、自分たちの練習からのミスが出てるかなと思います」

―前半の入り方は良かったですが。
「前半は確かに入り方は良くて、2Qで15点以上離れて、良い形で入れたんですけど、3Q目の入りが悪くて。結局16点差を詰められて負けてるんで。負けている試合はこういう試合が続いているので、それをどこかで打開しないといけない問題だと思います。そこをどうにかすることが、これからの問題でもあるし、インカレにも繋がってくる問題だと思います」

―今日はブザービーターを3本決められました。そういった重要な局面でのディフェンスはいかがですか。
「もう少し全員が頭を使って。例えばファウルをしても、正直相手のフリースローの確率が良いわけじゃなかったので、ファウルをしてフリースローを敢えて打たせることだったり、最後の場面ならスリーを打たせるよりも2点の方がいいので、もうちょい頭を使ってバスケットが出来れば勝てた試合かなと思います」

―3Qにはシュートミスが目立ちましたが、気の緩みといった部分が原因でしょうか。
「気の緩みもそうだし、『誰かがやってくれる』と任せてしまって、他人任せになって自分は動かないことが多くて。オフェンスにしても、例えば熊吉さん(#24)が攻めてても周りが止まっている場面が多かったので、そういうところが相手を走らせてしまう原因にもなっていたし。結局相手が走っている時にハリーバックも出来ていなかったし、マッチアップも出来ていなかったので…。また気の緩みから全部生じていることだと思いますね」

―自身のガードとしてのコントロールで違和感を感じている部分はないですか。
「東海に勝った時は最後の最後までみんな集中していて、疲れた時も足を動かして出来ていて、良い時は疲れていても誰かに任せない部分が出ていました。それが今日は、延長に入って自分でシュートを打って外したら負けてしまうから、誰かに任せようとして、結局自分自身が孤立してしまう部分が多かったので。攻めに行って、攻めるだけじゃなくて決めてくる選手にならないとダメだなっていう風に思いますね」

―マッチアップの相手の大塚選手は、石川選手が相手ということで「意識していた」と話していたんですが、石川選手も特別な意識はありましたか。
「アシストのランキングでも並んでいるし、意識は当然するんですけど、自分としてやることは変わりません。でも意識をしてないと言っても、頭のどこかで意識しているのかもしれないし。『相手が大塚だから』というのは、ちょっとはありますね。小中学校の時から練習試合もやっていて、高校でもマッチアップしたりして、比較される部分も多いので。そういう意味では良いライバルでもあるし、結構話もします。いい仲間でもあるかなと思います」

―ポイントガードとして更に高みを目指すために、どういうアプローチを行っていきたいですか。
「どれだけ自分が評価されてもチームが勝たないと意味がないし、チームが勝ててこそ、良いガードだと思うんで。チームが勝つために1試合通じて自分がいかにコントロールしていくか。そして最終的に勝てるチームにしていくことが大事だと思います。自分も先を考えた時、どこに行くにしてもやはり『勝てるガード』が良いと思いますし。コートにいる以上は上級生だとか下級生だとかは関係ない。ガードがやっぱりリーダー。チームを鼓舞しつつ、言うべきところは言って、それで聞くところも聞いて、『自分のチーム』にしていきたいっていうのはありますね」

―リーグ戦の残り6戦に向けて。
「最初に4連敗して、ここも2連敗して、そういう悪い流れが夏の合宿期間からも続いているので。それを自分たちで断ち切って、残り試合は全勝とまでは言わないんですけど、インカレに繋がる試合をやっていきたいですね」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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