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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.10.02 (Sun)

【2011リーグ1部】10/2レポート

2巡目に入ったリーグは大きな変動なし
後半戦に向けて中盤争いはここから熾烈に


 1部リーグは2巡目がスタート。上位に大きな変動はなかったが、5割の争いをしている中盤は一試合ごと順位が大きく変動する要素をはらみ、気が抜けない状態が続く。4位~8位はまだ不安定。8位以下が入れ替え戦に行くことを考えると、一試合も疎かにはできない。1勝の明治大、2勝の慶應義塾大はそろそろ苦しくなってきているが、巻き返しも今ならまだできる。こうした争いこそリーグ戦の醍醐味。最後までどんなドラマが待ち受けているか、緊張感ある週末があと1ヶ月続く。


【ファウルトラブルをしのいだ拓殖大が2敗を堅持】
111002yagi.jpg 拓殖大は、前日の試合途中に#99長谷川 技(4年・SF)が負傷し、この試合から欠場となった。現在最下位の明治大を相手に、この日は#11佐々木(3年・C)をスタートで起用した。

 試合は、序盤こそ明治大が#16安藤(1年・G・明成)の2本の3Pでスタートダッシュに成功するものの、開始僅か3分半でチームファウルが5つに。拓殖大はフリースローを易々と決めていき、落としても#40藤井(2年・SG)がオフェンスリバウンドからシュートを決めるなど、着実に得点する。2Q入ると拓殖大がインサイドで次々とファウルを犯し明治大に追い上げを許すが、なんとかリードは保って前半を終える。3Q開始早々に#94長谷川智伸(3年・SG)が#6佐藤(4年・PG)にバスカンを許し、#26上杉(4年・PF)は3ファウルとなってベンチに下がり、一時リードを許すが、この場面は#15八木(4年・C)が繋いだ。堅実なディフェンスで明治大をリズムに乗らせず、#1鈴木(3年・PG)の得点で再びリードを奪った。コートに戻った#26上杉がすぐに4つ目のファウルをコールされるなど、拓殖大は終始インサイド陣のファウルトラブルに苦しめられたが、#94長谷川智伸らの得点で不穏な空気を断ち切った。明治大は終盤に#17田村(4年・SG)が2本の3Pを決めたものの、時既に遅し。85-72で勝利した拓殖大が、2敗を守った。

 長谷川技が不在のインサイドで苦しんだ拓殖大だが、池内監督「他の選手はチャンスだと思って頑張って欲しい」とベンチメンバーの奮起を促す。これに応えるように、この日は#15八木が大きな働きを見せた。もちろん長谷川技の離脱は大きいが、指揮官は「この試練を乗り越えられれば、チームはまた強くなれる」と前向きだ。現時点ではまだ2敗。これまではプレータイムの多くなかった選手達が池内監督の期待に応えられれば、25年ぶりのリーグ優勝も見えてくるはずだ。

写真:拓殖大は、ベンチスタートながら18得点をあげた#15八木の活躍が光った。

拓殖大:8勝2敗
明治大:1勝9敗


【後半巻き返した日本大が専修大に勝利】
111002sn.jpg 4勝5敗で並ぶ日本大専修大の対戦は、専修大リードで前半を終えるも、日本大が後半で攻守に渡り専修大を圧倒し、78-66で勝利した。

 試合は開始から2Q途中まで点差の離れない拮抗した展開が続いた。しかし2Q後半に#33館山(3年・F)の3Pが当たり、じわじわ点差を離して30-40と専修大の10点リードで試合を折り返す。しかし後半、日本大は#4森川(4年・F)、#24熊吉(4年・F)といった4年生が体を張り、専修大の高さにひるまずリングに向かった。これで専修大は#91太田(4年・F)が3つ目のファウルを吹かれ、なかなかプレータイムを伸ばせない。その間日本大は#11飛田(3年・F)の3P、#3石川(3年・G)の速攻が続いて逆転からリードを奪う。専修大はオフェンスリバウンドやドライブで攻めるものの、ぽろりとシュートがこぼれる場面が目立った。56-51と日本大が逆転して最終Qへ。

 4Q、リバウンドやブロックで専修大が高さのアドバンテージを活かし、残り7分58-57と1点差に詰め寄る。ここから主導権をどちらが握るか注目となったが、残り5分で#3石川が相手のターンオーバーから速攻を決め、そこからは日本大ペースに。堅い守りで#11宇都(2年・G)の得点を許さず、さらにリードをを広げて79-66でタイムアップ。後半失速した専修大を日本大が逆転で下した。

 日本大はリーグの途中から復帰した4年生が渾身のプレーでチームに貢献。またディフェンスでも、現在得点ランキング1位の#11宇都を18得点に抑える好守を見せた。リーグ序盤の苦しい時期を乗り越え、3連勝で勢いに乗っている。一方の専修大は#22樋口(3年・F)や#4高橋(3年・G)が奮闘してリバウンド数では勝っているものの、決定力に欠き、日本大に速い展開に持ち込まれて後半はディフェンスがあまり機能しなかった。専修大はリーグ戦を通して、十分戦えながらも勝ち切れない試合が多く見られる。後半戦では競り勝っていきたい。

写真:専修大・樋口を守りにいく日本大・坂田。

日本大:5勝5敗
専修大:4勝6敗


【好調なオフェンスで東海大が筑波大を圧倒】
111002tanaka.jpg 共にディフェンスが持ち味の東海大筑波大の対戦は予想外に点の取り合いとなったが、3Qで大きく差をつけた東海大が98-83で筑波大を下した。

 序盤から、東海大は#0満原(4年・C)、#24田中(2年・SF)が積極的な姿勢を見せ、開始4分で12-2とスタートダッシュを切る。筑波大は後手に回り、#76星野(3年・SF)や#34田渡(4年・PG)のシュートで何とか食らい付く展開に。東海大は#0満原が2ファウルとなったところから得点が停滞するが、25-18とリードを保って1Qを終える。すると2Qに入り、筑波大#76星野がバスケットカウント獲得に加え2本の3Pを決める大活躍。筑波大のホームゲームである会場は大きな歓声に包まれた。だが東海大も#24田中らの活躍で逆転は許さない。すると3Q、東海大は#33狩野(3年・SG)が外から射抜き、#16坂本(4年・C)がオフェンスリバウンドから決めるなど内外からバランスよく攻め、ディフェンスでも堅い守りからリバウンドを抑えて点差を徐々に広げた。何とか追い上げたい筑波大は4Qに入って全員が積極的に攻めるが、東海大も畳み掛けるように3Pを決めて主導権を渡さない。#34三浦(4年・SG)の連続得点もあり、東海大が4Q残り5分半で大きく26点差をつけた。筑波大は最後まで戦う姿勢を見せて#14坂東(1年・SG・北陸)らが次々に3Pを沈める集中を見せるが、追い付くまでには至らなかった。東海大がアウェイの雰囲気を跳ね除け、98-83で筑波大を下した。

 東海大は、序盤から#0満原、#24田中が気迫のこもったプレーを見せて主導権を握ることに成功した。昨日の日本大戦での敗北から、上手く切り替えたと言えるだろう。対する筑波大は勝利とはならなかったが、ホームゲームの応援の後押しもあって終盤までシュートに向かう姿勢を見せた。これで5勝5敗と勝敗はタイになったが、リーグ前半戦は惜敗が目立つ。今後の巻き返しに期待がかかる。

写真:24得点の東海大・田中。チームハイを記録。

東海大:8勝2敗
筑波大:5勝5敗

※筑波大・星野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


 慶應義塾大大東文化大の対戦は、大東文化大が1Qで30点を取り、そのリードを活かして92-74で勝利した。慶應大は1Qでディフェンスの動きが悪く、大東文化大に簡単に得点を許してしまった。大東文化大は前日の早稲田戦での逆転の勢いをいい方向に向けて4勝目。慶應大は2勝にとどまる。

大東文化大:4勝6敗/慶應義塾大:2勝8敗


 青山学院大早稲田大は、1Qで34得点と早稲田大を圧倒した青山学院大がそのまま93-71で勝利した。早稲田大はディフェンスが機能せず序盤で簡単に得点を許してしまう場面が目立った。

青山学院大:9勝1敗/早稲田大:4勝6敗

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【INTERVIEW】

「もらったら積極的に打とうと思っていた」
応援の後押しも受けて得点面でチームに貢献

◆#76星野拓海(筑波大・3年・SF)
111002hoshino.jpg3P4本を含む26得点で、好調さを見せた星野。前半では東海大にこのまま点差を広げられるかと思われた場面から、主導権を簡単には握らせなかった。筑波大のホームゲームという事もあり、星野の連続得点には会場も大きな盛り上がりを見せた。
リーグ戦を振り返り、星野は勝負所での甘さを挙げた。それはここ数年、筑波大の選手がいつも口にする、強い気持ちを持ち続けるというメンタル面での課題だ。実力の高い選手は揃っている分、後はいかにコート上で気持ちを切らさず力を発揮するかだけ。そんな、一皮むけた姿を残りのシーズンで見せて欲しい。


―試合を振り返っていかがでしたか?
「地元開催だったし、この東海戦は大きな勝負だと思って朝からセットプレーの確認などしっかり準備して試合に臨みました。でも、うちはディフェンスのチームなのに、結局東海に98点も取られてしまって…。こっちもいつもは70点台の試合が多いのに今日は80点以上取って、少し点の取り合いみたいになってしまったと思います。それで後半開いてしまったのは残念です」

―前半はよく食らい付いていたと思いますが、後半引き離された要因は何だと思いますか?
「途中相手にオフェンスリバウンドを取られて、セカンドチャンスからゴール下を結構決められてしまったことが大きかったと思います。逆にこっちはオフェンスリバウンドが取れなくて、向こうにリバウンドからブレイクも出されてしまいました。そこで開いてしまったので、要所でのリバウンドが原因かなと思います」

―星野選手は今日シュートがすごく好調でしたね。試合中何を考えてプレーしていましたか?
「ホームゲームで応援してくれる人がいっぱいいたので、応援は気持ちよかったですね。今週は結構シュートのタッチが良くて、昨日の試合もわりと決められたので、今日もボールをもらったら積極的に思い切って打とうと思いました。それで入ったので良かったです」

―ホームゲームという事で今週はたくさんの応援がありましたね。
「実際この会場設営も、Bチームの人や地域の人が協力して下さって、僕らはただ試合をするだけという感じでした。だからこそ、そういう準備してくれた人や応援に来てくれた人のためにも、気持ちのこもった良い試合をすることが感謝の気持ちを表すことかなと思っていて。年に一度ってことでまた来年も多分あると思うので、来年も良い試合が出来るように頑張ります」

―今週でリーグ戦も折り返しとなりましたが、リーグ戦前半を振り返ってどうでしたか?
「負ける試合の時は、自分たちがリードしていたのに追いつかれたり、こっちが追い上げて追いついたところでまた離されたりといった展開が多くて、勝負所での甘さがうちのチームの課題としてありました。みんなが勝負所で集中して気持ちを切らさずに戦えれば、今後はもっと勝ち星を上げれると思います」

―そういう展開になって負けてしまうのは、やはりメンタル的な問題ですか?
「そうですね。調子が良かったり勢いに乗って追いついたりすると、すぐ気を抜いてしまう部分があると思います。昨日の明治戦もそうだったんですけど、20点開いたところで油断してまた10点差に詰められて。それはずっとうちのチームの課題だったんですが、リーグの前半戦でもそれがいっぱい出てしまいました。後半は勝負所でチーム全体がもっと集中できるようにしたいと思います」

―昨日#34田渡選手も、クォーターの中で離したり追いつかれたりと波があることを言っていました。
「多分、ディフェンスをさぼってしまう部分があるのかなと思います。さぼるというか、追い付かれてきて悪い流れになると、みんな気持ちが落ちてしまって…。いつも筑波はチームディフェンスで守るんですけど、ヘルプがいなかったり、スクリーンの声がなくなったりして、つまらない失点が多くなってしまうんです。それで追いつかれて、勝ちきれてないんだと思います」

―そういう点では、今日はディフェンシブなチームである東海大に敗戦となったわけですが、東海大のディフェンス力はどうでしたか?
「でも今日は、東海はディフェンスというよりリバウンドを確実に取るなという印象を受けました。こっちもボックスアウトとかしてるんですが、東海の方がリバウンドとかルーズボールに対する執着心が上だったのかなと思います。リバウンドで負けたような感じでした。ディフェンスはもちろんですけど、リバウンドももっとチームとして強くしていきたいです」

―では、リーグ戦の半分以上を消化してここまで5勝5敗という結果についてはどう感じていますか?
「先週の拓大戦や大東戦は、勝ち切れたはずの試合だったと思うんですが、やっぱり勝負所での集中が足りなくて2連敗して、今こうして5勝5敗になってしまいました。特に拓大戦は本当に最後まで戦えていたのに、勝負所ですごくミスが出て。接戦で負けるというのはもったいないので、後半は接戦になっても最後まで集中していきたいです」

―今年はやはり4年生がリーダーシップを発揮しているように思いますが、3年生の星野選手から見て4年生はどうですか?
「試合中、特に誠也さん(#99加納)は、いつもゴール下からヘルプでカバーしてくれたり、流れが悪い時に声を出してくれたりするし、修人さん(#34田渡)や山口さん(#15)も、下級生がミスすると駆け寄って声を掛けてプレーでもチームを引っ張ってくれています。すごく心強い感じがしますね」

―夏の間は上級生が怪我などで少なかったから、その間#99加納選手がチームをまとめていたとお聞きしました。
「そうですね。4年生は8月の最後にやっと揃った感じでした。でも逆に、下級生中心のチームで合宿とかも行っていたので、そこで成長した部分も大きいと思います。今までは4年生にすごく頼りきっていましたが、それが少なくなったかなと。特に笹山(#21)とか、あとから出る下級生が夏の間に自信をつけて積極的に攻めるようになったのが、リーグでもいい形で出ていると思います」

―下級生は新人戦で東海大に勝利しましたね。そういう新人戦での下級生の活躍も、全体チームの刺激になったのでは?
「多分すごい久しぶりに東海に公式戦で勝ったと思うんですが、それは3・4年生にも刺激になりましたね。それもあってチームも一つになれたかなと。武藤(#32)とか池田(#35)も、東海戦で自信をつけて積極的になったと思います。下級生は、新人戦の勢いというのが切れずに続いていますね」

―その中で、自分は3年生として今後チームにどんな働きかけをしていきたいと思いますか?
「みんなが試合中熱くなったり流れが悪くて声が出なくなったりしたら、そこは4年生にでも“集中しましょう”とか声を掛けて、あとは下級生がプレーで上手くいっていない時にも、それをフォローできるように声を出したりディフェンスを頑張ったりしていきたいです。プレーでは、今日みたいに積極的にシュートを打って、チームに貢献したいと思います」


【TSUKUBA HOMEGAME PHOTO】
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日曜日は筑波大のホームゲームの応援に多くの人が行列を作った。


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Bチーム応援団のほか、2階観客席でも筑波大の生徒たちが今期から体育会の統一カラーとなったFUTURE BLUEのTシャツやスティックで応援を先導。


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立ち見も出ていたホームゲーム。筑波大側の応援席は水色に染まった。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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