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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.10.01 (Sat)

【2011リーグ1部】10/1レポート

日本大が東海大に勝利を納め
毎試合勝者の顔ぶれを変えて1巡目が終了


 先週、激闘の末に優勝候補筆頭の青山学院大を倒し一気に優勝への道筋を開いたかに見えた東海大が、一巡目最終戦となるこの日の日本大戦では敗者となり、2敗で一歩後退した。各チーム勝敗数が徐々に開いてきてはいるものの、誰もが勝ち、負けることもあり得るという見えない勝負が1部リーグでも続いている。優勝には飽くなき欲求が要る。しかしどのチームもそれを完全に示せているとは言えない状態であることを、各チームの主力も吐露する。最終的に頂点を踏むのは誰か、前半9試合はまだ道半ばであることを実感させられるような試合が続いた。


【大久保のミラクルショットで大東大が3勝目】
111001daito.jpg 早稲田大大東文化大は、終始ロースコアの接戦となった。先行したのは大東大。#14岸本(3年・PG)や#37草野(4年・F)の3Pが出れば、#43鎌田(3年・C)もゴール下で得点を重ねていく。早稲田大はオフェンスでの仕掛けが乏しく、アウトサイドのシュートが全く決まらずに序盤から苦しい展開を強いられる。1Q終盤からようやくリバウンドからの速攻で#6大塚(3年・G)らが得点を決めて立て直したが、大黒柱である#20久保田の動きも#43鎌田を前になかなか自由にさせてもらえず、単発なオフェンスに終始した。しかし、一方の大東大も24秒オーバータイムなどで次第にオフェンスが停滞。早稲田大#27平野(1年・F・洛南)にゴール下を決められて追いつかれてしまう。それでも前半終了間際に#15遠藤(4年・G)が得点した大東大が、29―27と2点リードで前半を終えた。

 後半に入ると、お互いにオフェンスのリズムの悪さを打開しようと積極的なプレーが出始める。互いにシュートファールがかさんでフリースローで加点していく我慢比べの展開になった。ここで早稲田大はコートに送り込んだ#90二宮(2年・C)のシュートなどで5点をリード。この試合初めて優位に立った。しかし、前半に内外で得点しバランスの良さを見せた大東大が、息を吹き返す。#37草野の3Pや#15遠藤のバスカンですぐに追いつく。早稲田大はオフェンスが重たい展開の中なんとか久保田のそびえるインサイドをポイントに攻めるが、相変わらず外のシュートは決まらず、連続得点も無い。大東大は、アウトサイドの確率はそこそこなものの、競り合いの展開で早稲田大相手に優位に立つポイントが見出せない。それどころか、残り40秒2点ビハインドの場面でチームファールが5つを超えた早稲田大ファールで得たフリースローも、#14岸本が2投とも落としてしまう。

 試合最終盤でリードを得た早稲田大は、慎重にノーファールで守ってどうにか逃げ切りたいが、#43鎌田のゴール下を許し、残り21秒で62-62の同点に追いつかれた。早稲田大はタイムアウトを取ってハーフコートのサイドスローインからのオフェンスを選択し、最後のオフェンスに賭ける。ボールを回し、フリーになった#8玉井(2年・G)がミドルシュートを決めて、残り6秒を残して再度2点リードとなった。だが、試合を制したのは大東大だった。早稲田大のディフェンスを前に#85大久保(3年・SG)は右手一本でのタフショット。文字通りの「放り投げ」の形となったこの3Pシュートが決まると、大東大応援席の大歓声とともにブザーが鳴った。「『俺が打っていいのか』と思いながら打ったら入った」と語ったヒーローの大久保。最後の最後に勝ち越した大東文化大が、65-64で勝利した。

 劇的なクライマックスを迎えた試合だったが、内容はほとんど40分を通じて低調なロースコアの展開だった。特に早稲田大は3Pが0/13という内容に終わった。共にディフェンスが良かったとも言えるが、それでも互いに手数が多かったという印象は無い。大東大は劇的な形で勝利したとはいえ、まだ3勝目。ここからはリーグ後半の2巡目が始まる。修正を図り、勝ち星を増やしたい。

写真:劇的な勝利に歓喜する大東文化大の面々。

大東文化大:3勝6敗
早稲田大:4勝5敗


【拓殖大、アクシデント発生も2敗守る】
111001tateyama.jpg 青山学院大の初黒星で、自力優勝の可能性が復活した3位の拓殖大。1巡目最後の相手は専修大となった。この日も接戦の展開を強いられる格好となったが、1Qからスタートの5人全員を下げる場面がありながらも、ベンチメンバーの無難な仕事ぶりで徐々に専修大に対するリードを広げていく。だが、8点リードの4Q開始序盤にアクシデントが起きた。速攻に走った専修大#3廣島を追った#99長谷川 技(4年・F)がゴール下でアンスポーツマンライクファールをコールされるとともに、倒れ込んで左足を負傷し、交代を余儀なくされてしまう。#11佐々木(3年・C)を投入して逃げ切りを図るが、長谷川 技の不在でリズムが崩れたのか、次々とファールでフリースローを与えてしまう。終了間際には1点差にまで追い上げられるが、試合巧者ぶりでは拓殖大が上だった。フリースローを佐々木が1投沈めてリードを2点に戻すと、専修大#11宇都(2年・G)がドライブでアタックするもののどうにかノーファールで守りきり、82-80で逃げ切った。

 スタート5人を下げてベンチメンバーのみで戦う場面があったことについて、#26上杉(4年・PF)は「ベンチのメンバーも拓大のバスケットが出来るし、誰が出ても変わらない内容を目指している」と話す。長谷川 技の負傷の具合次第でプレータイムの多い4年生は実質上杉のみとなる。「ハセ(長谷川技)にプレーや精神面で頼っている部分があったので、プレーでは後輩の方が上のレベルの部分があるが、今度は自分が精神的な面でまとめていきたい」上杉。ベンチメンバーのカバーはもちろんだが、上杉の出来にも、拓殖大の浮沈がかかってくるだろう。

写真:8本の3Pを決めて36得点の専修大#33館山。チームは惜敗を喫し、黒星先行で1巡目を終えた。

拓殖大:7勝2敗
専修大:4勝5敗


【前半逆転した日本大が東海大を下す】
110910morikawa.jpg 立ち上がりでリードしたのは東海大だったが、日本大は1Q半ばで#4森川(4年・F)を投入。そこから巻き返した。1Qは21-17と4点を追う形だった日本大だが、#4森川のオフェンスリバウンド、#24熊吉(4年・C)からのアシストを受けてのシュート、スティールから速攻のアシストを出すなど、2Q5分で逆転するとそれ以降は#3石川(3年・G)の早い展開に合わせて#4森川が走り、日本大がコートを支配。#3森川、#24熊吉(4年・C)のインサイドに加えてアウトサイドの援護射撃を得て東海大を凌駕する勢いを見せた。その東海大はこの動きにディフェンスで対応できず、2Qに競り合いから逆転を食らうと、そのまま追う展開が続いた。

 3Qに入ると東海大は#33狩野(3年・SG)の3Pや#18和田(2年・PG)のバスケットカウントなども出て盛り返しかけるが、日本大のオフェンスのリズムが切れない。東海大はファウルが連続するなど流れが悪く。その隙をついて日本大が一気に点差を広げ、4Qも10点前後をキープする余裕の展開となった。東海大は#16坂本(4年・C)がゴール下で粘りを見せるが、その他の援護がなく90-73で日本大が東海大を下した。

 日本大の勝利には#4森川の復帰が大きかったことは間違いない。#3石川のスピードあるトランジションに完璧に反応し、合わせに飛び込めるのは森川ならでは。「2年生で初めて試合に出た時のような気持ち」でのびのびしたプレーを見せた。この4番ポジションがあるおかげで、#24熊吉は自分にディフェンスを引きつけてアシストを量産した。東海大は復帰予測はしていたというが、この試合では前半で森川の動きに対応できず、何度も速攻、リバウンドでしてやられてしまった。また、#0満原が外メインになったが6得点と伸びずに苦戦を強いられた。「青山学院大に勝った東海大に勝つことで、これまでダメだと思われていた日本大のイメージを払拭したかった」とリーダーとしてチームを支える#3石川。ディフェンスの練習もやり直したと言い、この一戦に賭ける気持ちは強かった。その決意を見事勝利で表現し、チームのプライド復権を果たした。

写真:29得点の森川。終始表情を出してプレーしていた。

日本大:4勝5敗
東海大:7勝2敗


 明治大筑波大はホームの筑波大が75-56で明治大を破った。得点力不足に悩む明治大は60点に到達しない試合が続き、苦しい状態。筑波大は先週2敗だった部分をまずは立て直し、勝ち越して1巡目を終えた。

筑波大:5勝4敗/明治大:1勝8敗


 慶應義塾大青山学院大は立ち上がりで点の取り合いになるが、青山学院大が#14辻(4年・SG)の3Pで抜け出し、#56比江島(3年・SF)の1on1も軽々と決まり106-79で快勝。先週の敗戦を引きずらない、終始勢いのあるバスケットを展開した。

青山学院大:8勝1敗/慶應義塾大:2勝7敗
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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