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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.10.03 (Mon)

【SPECIAL】BOJラインvol.3 ~比江島 慎選手~

リレー形式インタビュー「BOJライン」
vol.3~青山学院大・比江島 慎選手~


111003hiejima1.jpg リレー形式のインタビューで選手に様々な質問をぶつける「BOJライン」。第2回の久保田選手からバトンを渡されたのは、青山学院大・比江島 慎選手です。

 今や押しも押されぬ大学界を代表するプレーヤーである比江島選手。過去に成し遂げた全国制覇のエピソードや、持ち味である勝負所での強さについても伺っています。一つひとつの質問に、かなり頭を悩ませながらも答えていただきました。コートでの頼もしい姿からはあまり伺えない、比江島選手のまた違った一面も今回の見所です。第3回もお楽しみください。

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福岡で切磋琢磨しミニバス全国制覇

111003hiejima4.jpgBOJ(以下B):第3回は青山学院大学・比江島慎選手です。よろしくお願いします。久保田選手(早稲田大#14)からの紹介ですが、仲はいいんですか?
「仲は良いと思います。選抜とかで結構一緒なので、大学に入ってから仲良くなりました」

B:仲が良いからこそだと思うんですが、田渡選手(筑波大#34)も久保田選手も『比江島は生意気だ』『どうしたらあんなに人を馬鹿に出来るのか』と言っていました(笑)。
「(爆笑)。いやいやいやいや…なんですかそれ。嫌われてるんですかね?(笑)おかしいな…。僕は全く馬鹿にしたりしてないですよ。全く。ちゃんと自分が後輩だと思ってますから。まぁでも“生意気”っていうのも、そこがきっと可愛いらしいんでしょうね、あの人たちから言わせれば(笑)」

B:なるほど、みんなの愛情表現なんですね(笑)。では本題に入りたいと思います。比江島選手は小学校で全国制覇を成し遂げていますよね。バスケットを始めてからその時までの話を教えてください。
「バスケットを始めたのは小学校1年の時です。兄がいるんですが、その影響ですね。僕、出身が福岡県なんですけど、とにかく福岡のレベルが高いんですよ。というか福岡に強いライバルチームがあって、そこにいつも勝てなかったんです。でも最後の最後に初めて勝つことが出来て、全国大会に行くことが決まって。そうしたら逆に、全国にその福岡のライバルチームより強いチームがあまりいなかったんですよね。それでそのまま優勝しちゃった感じです。他の県のレベルは知らなかったんですが、とにかくその時の福岡のレベルはかなり高かったと思います」

B:その時は福岡で誰が上手かったんですか?
「上野翼や狩野(東海大#33)にはずっと勝てませんでしたね。向こうの方が格上のチームで、最後に奇跡的に勝ったという感じでした」

B:福岡の選手は1on1がすごく上手い印象を受けるんですが、ミニバスなんかを見ても個人技はうまいですよね。あれはなぜなんですか?
「なんでなんですかね? うーん…練習で重視されてるのか、いい監督が多いのか…。よく分からないです(苦笑)」

B:比江島選手はよく1on1でクルクルと回って相手をかわしていますが、あのプレーも小さい頃から?
「そうですね。あれは小学生の頃からずっとやってましたね」

B:小学生の頃からですか。その頃から試合にはずっと出ているんですよね。一体いつから上手いんですか(笑)。
「いや、やっぱり小1からやってて他の人より始めたのが早かったですし(苦笑)。その分基礎が出来てたんですかね。なんか、知らぬ間に…」

B:やっぱり運動神経がいいんでしょうか。小さい頃にバスケット以外のスポーツを経験したことは?
「いや、バスケだけです。運動神経…どうなんですかね? まぁジャンプ力なら並みの人よりはあるから、今も最後は高さで何とかしちゃってる感じですよ。別に(ディフェンスを)抜いてる訳じゃないんです。最後のシュートを決めてるだけです」

B:それが簡単ではないようにも思いますが(笑)。そこから、中学は福岡の百道中に進みましたよね。強豪校だと思いますが。
「いや、強いんですけど、途中から監督が変わったんですよ。最初はすごい怖い監督で練習もキツかったんですけど、監督が変わってからは結構好き勝手にやってましたね(苦笑)」

B:中学の頃、対戦して印象に残っている相手はいますか?
「やっぱり福岡の狩野君や上野翼君ですかね。あと福岡は学年は違いますが玉井君(早稲田大#8)だっているし山口君(筑波大#15)もいるし…。あとは、全国大会で負けた相手なんですが、今早稲田にいる大塚勇人(#6)はめっちゃ上手いなと思いましたね」


ウインターカップ3冠達成を成し遂げた洛南時代

111003hiejima6.jpgB:ここからは洛南高校の話を聞きたいと思います。洛南高校では1年から3年まで全てのウィンターカップで優勝してますよね。どの年のウィンターカップが一番印象深いですか?
「僕は高校2年生の時が一番嬉しかったですね。1年の時はシックスマンだったし、そんなに出てなかったので。1年の時も嬉しかったですけど、2年の優勝はもっと嬉しかったです」

B:やっぱり洛南は特にウィンターカップで強さを発揮しますね。
「あれなんでなんですかね? うーん…別にインターハイで手を抜いてる訳じゃないですよ(笑)。でも夏は勝てないんですよね。あ、国体で“いけるぞー!”みたいな雰囲気が出来るからかな? その勢いに乗る感じで。あとは自分も1年間の最後の大会だし、タイトル取りたいなっていう想いがあるんで気持ちが入るのかもしれないですね」

B:では、洛南のバスケットから何を学んだと思いますか?
「中学校ではやっぱり好き勝手にやってたし、速攻とかパスランとか洛南から学んだことは結構ありますね。特に、ボールが無いところでの動きは勉強になったなと思います」

B:洛南高校時代の印象に残っている思い出は?
「僕、京都に親戚がいたので寮じゃなかったんですよ。で、本当は寮に入っちゃいけない決まりなんですけど、こっそり寮でゲームしたり(笑)。もうゲームしかしてないですね。モンスターハンターとかやりまくってました」

B:では、ここからは大学の話について伺います。青学のバスケットを見ないまま入学したと耳にしたんですが、それは本当なんですか?
「あー…まぁ、初めて見たのは、青学に決めてからです。洛南の時もそうですよ。適当なので…」

B:すごいですね(笑)。青学のバスケットはどうですか?
「強いというのはもちろんいいと思います。でも強い相手にどうやって勝つかというのが僕は燃えるし好きなんですよね。高校時代もそうだったので。青学はそうした部分では向かってこられる方なので違うかもしれませんが、長谷川さん(監督)は目標も高いので、それについていかなきゃいけないなと思います」

B:練習もかなり大変なのでは? 部員も増えて以前よりは負担も減ったかもしれませんが。
「いや、でも人がいたら3メンとかも2面使いますからね。だからあんまり人数は関係ないです。練習もキツいですけど、その後のトレーニングとかボール使わないで走るメニューとかがキツいです。自分の為にはなりますけどね」

B:では、高校バスケと大学バスケの違いはどういうところだと思いますか?
「高校バスケは予選とかあるし、全国大会のベスト8やベスト4くらいまでいかないとトップレベルのチームと戦えないですけど、大学だったら関東に選手が集まってるから常に高いレベルで試合出来ますよね。それは大学バスケの良さかなと思います」


代表試合で体感した世界のレベル

111003hiejima5.jpgB:大学で印象に残っている思い出は?
「やっぱりユニバとか李相伯とか、青学以外の試合が結構印象に残ってますね。この間の李相伯とか本当に楽しかったです」

B:あの時は試合中の顔つきからして違いましたね。ユニバなどで戦って印象に残っている国はありますか?
「今年のユニバで戦ったリトアニアですかね。あんまり日本と身長が変わらないのに、すごいバスケットが上手かったんですよ。他の国は高さでやられた印象があるんですけど、リトアニアは高さじゃなく上手さでやられたかなと思います」

B:日本のバスケットと海外のバスケットの違いはどういう部分に感じますか?
「やっぱり高さですね。まぁA代表は行ったことないので分からないですけど、ユニバとかなら別に実力で負けてるとはそんなに感じないんですよね。でもリバウンド取れないし、日本はシュートが入らなかったら終わりですからね」

B:なるほど。比江島選手は大学1年生の時から色々な選抜に入って大忙しですよね。もし長い休みが取れるとしたら何がしたいですか?
「普通に旅行したいですね。あと免許も取りたいし。そういう大学生らしい生活がしたいです(苦笑)。1年生の時とかなんであんなに選ばれたのか分かんないですよ」

B:将来性じゃないでしょうか。1年生の頃は選抜合宿に、試合にとかけもちの日もあって大変そうでしたね。では、比江島選手といえば何より勝負所での強さが光ると思いますが、ああいう時は何を考えているんですか?
「ああいう時こそ一番バスケが楽しい時だと思うので、自分ですごい楽しんでますね。こういう展開がやっと来た!って喜んでます」

B:狭いところでもスルスルと入っていきますよね。“行ける”というのは見えてるんですか?
「見えてるんですかね…? あんまり何も考えてないです(苦笑)。行けないときは行けないんですけど、行けちゃうことが多いですね」

111003hiejima2.jpgB:感覚なんですね。体は柔らかいですか?
「いや、めっちゃ硬いです(苦笑)。本当にこんなんですから(写真参照)」

B:柔らかいプレーなのに意外です。では、スランプに陥ったり悩んだりした時期はありますか?
「スランプ…(長い沈黙)」

B:無いみたいですね(苦笑)。
「あ、でも高校2年の時は悩みましたね。高校1年の冬で全国制覇して、その時のメンバーが次の年も結構残って“強い強い”って言われてたんですけど、なかなか勝てなくて。インターハイもベスト8だったし、その時は結構悩みました。でもだからこそ最後に勝てて、2年の時は一番嬉しかったですね」

B:バスケットを辞めようと思ったことはありますか?
「いや、それはもちろん山ほどありますよ! 小学校でも中学校でも高校でも思いましたね。高校の時とか、勝てなかった時期は特に。最近はもうここまで来たのでさすがに思わないですけど(笑)」

写真上:李相佰にて。1戦目はチーム一丸の大逆転、2戦目は苦戦したが終始気迫あるプレーが見られた。
写真下:柔らかいプレーと柔軟性はまた別物のよう。


課題は「常に全力でやること」

111003hiejima3.jpgB:では、今までに影響を受けた人はいますか?
「うーん、やっぱり福岡にいる時から戦ってた選手には絶対負けたくないなと思ってました。中学で負けた大塚勇人も福岡の大濠高校に行ったし、そこには負けたくないなと。あと高校のときに長谷川 技さん(拓殖大#99)と戦ったんですが、あの時は初めて敵わないなと思いました。長谷川技さんはとにかくめっちゃ上手かったですね。でもそういうライバルがいたから、高校時代は頑張れたのかもしれないです。影響というか、そういう人たちに刺激を受けてきましたね」

B:こうなりたいという選手はいますか?海外等を含めても。
「ベタですけど、マイケル・ジョーダンはすごいですよね。チームを勝たせられるというか、苦しい時こそシュートを決められるし。そういうプレーヤーになりたいとは思います」

B:では、自分の性格はどんな性格だと思いますか?
「もう本当に適当ですね。大ざっぱだし。それが駄目なんですけどね…(苦笑)」

B:大学に入ってから仲良くなった選手は?
「やっぱり久保田さんとか田渡さんはもちろんですし、三浦さん(東海大#34)も。同学年だったら長谷川智伸(拓殖大#94)とかも普通によく喋りますし、星野(筑波大#76)とか館山(専修大#33)とか…いっぱいいますね」

B:大学に入って“こんな選手今まで知らなかった!”という選手はいませんか?
「田中大貴(東海大#24)は、あんな選手だとは知らなかったですね。高3の時にウィンターカップで戦ってそこで知ったんですけど、その時はあんまり上手いって印象はなかったんです。でも大学で上手いなと思いましたね。アイツとは、正直あんまりマッチアップしたくないんです(苦笑)。周りが“ライバルライバル”って言ってくるし、僕がやられるとすぐ『これからは田中大貴の時代やな』とか言われるんで…(苦笑)。それであんまり僕も意識しないようにしてるんですけど、やっぱり意識しちゃうんですよね。あの上手さは認めざるをえないですから」

B:明日対戦ですね(※取材日は9/24。翌日が東海戦)。では、最後に今後のシーズンへの意気込みを。
「なんですかね…やっぱり“手を抜かない”ってのが一番かもしれないです。常に全力でやることが課題なんですけど、あまり出来てないので…。長谷川さんも、代表とか自分の将来の事を考えてくれてるし、その期待に応えるためにも一試合一試合全力でやっていかなきゃいけないんですけどね。それがなかなか…。さっきも長谷川さんにめっちゃ怒られましたよ(苦笑)」

B:今日の試合(※9/24日大戦)は不調でしたね。
「昨日、珍しく長い時間シューティングしたんですよ。いつもはパッパッってくらいなんですけど、なんか調子乗って。そしたら今日シュートが調子悪くなりました(苦笑)。なぜか逆効果でしたね」

B:(笑)。では次にインタビューを回す人を指名して下さい。
「じゃあもう田中大貴君でいいんじゃないですか。一つ言っときますけど、あいつもすごい生意気ですから(笑)。やばいです、あいつの猫かぶり具合は」

B:(笑)。では次回は東海大学・田中大貴選手にお願いしたいと思います。比江島選手、ありがとうございました。


◆#56比江島慎(ひえじま まこと)
青山学院大学・3年・F
189cm/90kg


(2011.9.24インタビュー)
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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