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2011.09.30 (Fri)

【2011リーグ2部】9/25レポート

日体大が白鴎大に勝利し単独首位をキープ
同率2位に4チームが並び負けられない戦いが続く


 2部の注目対決、日本体育大と白鴎大の戦いは日本体育大が白鴎大を下し、1敗で首位を守った。あと一試合で一巡目が終わるこの段階での首位キープは大きい。2位以下はまだ同率のチームが多く、二巡目の戦いが正念場となる。ここからは勝敗、得失点等すべての要素が大きなポイントになる。勝ち方、負け方もチームの運命を分ける大きな要素となっていくだろう。


【序盤は競り合いになるも駒澤大が順天堂大を引き離す】
110925kita.jpg ここまで3勝4敗と勝率で並ぶもの同士の戦いとなった順天堂大駒澤大は、出だしから両者気持ちのこもったプレーを見せた。立ち上がりは互いにシュートを決め合い点差の開かない展開に。ここで順天堂大は#10趙(4年・C)がファウルを吹かれてベンチに下がるも、#9大下内(3年・F)らの活躍でリードを奪った。しかし駒澤大も1Q終盤#5成瀬(4年・PF)のオフェンスリバウンドで勢いづき、20-22と逆転して1Qを終える。すると2Q、順天堂大は3連続でファウルを吹かれ、出ばなをくじかれた。しばらく無得点が続き、#20千葉(1年・G・八王子)のドライブでようやく22-28。しかしその後も駒澤大は#6北(4年・SG)のシュートや#4渡邊(4年・PG)のディフェンスが光って勢いを切らさず、後半に入ってさらに点差を広げた。3Q残り4分には35-59と駒澤大が大きく24点リード。しかしここから順天堂大は#6田代(3年・F)が2本連続で3Pを決め、前半ベンチを温めていた#10趙もバスケットカウント獲得やリバウンドで存在感を発揮する。そのまま50-65と点差を縮めて4Qへ。

 だが最終Q、流れを掴んだのは駒澤大だった。駒澤大は#5成瀬の2連続得点でまず先制。この成瀬が4ファウルでベンチに下がるも、順天堂大は得られたフリースローを決められずに、反撃の糸口をつかめない。駒澤大は代わりに出てきた#11伊藤(3年・C)もマッチアップした#10趙をよく抑えてチームを沸かせ、#6北や#7馬場(3年・PF)も安定して得点し続け20点以上のリードを奪った。終盤はベンチメンバーを送り出す余裕も見せ、そのまま63-91で駒澤大が順天堂大を下した。

 駒澤大は#5成瀬「気を抜かずにずっと集中が持続した」と言うように、終始勢いを切らすことなく快勝で4勝目を勝ち取った。リーグ戦ももうすぐ折り返しとなるが、3部からの昇格組ながら2部でも十分戦える実力を発揮している。勢いに乗れば上位進出も見えてくるだろう。順天堂大はファウルやフリースローミスなどが響き、反撃の流れを絶ってしまった。自分たちのミスは今後修正していきたい。しかし#18小薗井(1年・G・美濃加茂)ら経験の浅い1年生の奮闘も見えた。チーム一丸となって勝ち星を上げていきたい。

写真:安定した得点力を誇る駒澤大・北。

※駒澤大・成瀬選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【インサイドを制した国士舘大が成徳大を下し5連勝】
110925so.jpg 国士舘大東京成徳大の対戦は、東京成徳大が食らい付くも最後は地力の差で国士舘大が突き放し、74-67で勝利した。

 序盤、国士舘大は#9新田(1年・C・春日部)が2ファウルとなりベンチに下がるも、#13曹(3年・C)らがゴール下を攻めて試合の主導権を握る。しかし東京成徳大も#32高橋(3年・F)の活躍で食らい付き、交代してきた#37松本(4年・PF)も#13曹を抑える良い働きを見せる。#77田中(4年・F)の2本のバスケットカウント獲得もあって、1Qは23-23と同点になった。2Q以降も競り合いが続き、東京成徳大は#51ビャンバナラン(3年・C)が国士舘大の#13曹相手に攻めあぐねるも、国士舘大も東京成徳大のゾーンディフェンスに点が伸び悩んで引き離せない。しかし3Q終盤、国士舘大は#13曹がゴール下で粘り、ファウルをもらってインサイドの強さを発揮。#7三村(4年・F)の3Pも決まり、58-52と国士舘大がリードして4Qへ。

 4Q、東京成徳大が#51ビャンバナランの活躍で2点差に詰め寄る場面も見られたが、国士舘大も慌てずに逆転させず、囲まれた#13曹に上手く合わせて周りも得点を伸ばす。東京成徳大はルーズボールに粘るも決定力に欠き、残り2分の時点で61-74と13点差をつけられた。ここから国士舘大は集中が切れたか東京成徳大#77田中に3連続得点を許すも、67-74でタイムアップ。国士館大が東京成徳大の追い上げをかわし、5連勝とさらに勢いに乗った。

写真:国士舘大・曹。東京成徳大のビャンバナラン相手に強気に攻めてファウルを得た。


【白熱したシーソーゲームを制したのは日本体育大!】
110925yokotsuka.jpg この日一番の注目試合となった白鴎大日本体育大の対戦。白鴎大が勝てば日体大と並び同率1位に浮上、日体大が勝てば単独首位を守ることが出来るとあって、試合は白熱した展開となった。

 幸先の良い立ち上がりとなったのは白鴎大。#5横塚(3年・PG)のドライブで先制すると#5柳川(2年・F)も攻め気を見せてそれに続き、#30アビブ(3年・C)や#22森田(4年・C)もリバウンドに粘って主導権を握った。2Q序盤には速い展開に持ち込み27-17と10点差をつける。だがここから日体大はダブルチームで#30アビブを抑え、#23横江(4年・G)を起点として得点を量産。#21熊谷(3年・F)の連続得点もあり、38-39と逆転して前半を終えた。続く3Q、開始直後に#23横江が速攻から3Pを決める勝負強さを見せたが、白鴎大もすぐさま#30アビブがバスケットカウントを獲得して譲らない。すると残り6分半、日体大はここまで飛び込みリバウンドに奮闘していた#16横山(3年・F)が4ファウルでベンチに下がり、その後もファウルがかさんで白鴎大にフリースローからの得点を許す。しかしここで日体大を引っ張ったのは、エース#23横江。#30アビブのブロックをスクープショットでかわすなど抜群の上手さを見せ、その後もリードを保ち続ける。60-66と日体大がリードして最終Qへ。

 4Q、白鴎大は#5柳川、#10田中(2年・G)の3Pがよく決まり開始5分で逆転に成功。しかし日体大も#23横江が3Pを返し、残り4分で73-73。試合はふりだしに戻った。ここからシーソーゲームが続くが、試合が動いたのは残り1分20秒、79-79の同点の場面。日体大#11北川(2年・F)が速攻に走り、アンスポーツマンライクファウルをされながらバスケットカウントを獲得。このビッグプレーで日体大は勢いに乗り、フリースロー後の攻撃も#23横江が確実に決めて79-84と一気に5点のリードを奪った。その後もフリースローを全く落とさず、最後に#11北川のスティールから#21熊谷が派手なダンクを決めたところでタイムアップ。83-92で、日体大が首位を守る大きな一勝を手にした。

 2部上位校同士の対決とあって、レベルの高い白熱した試合となった。日体大は#23横江が圧巻の33得点。ここぞという時にシュートを沈め、見事チームを勝利に導いた。また、#11北川「横江さんだけでは勝てないというのは去年のシーズンで痛感した」と言う通り、昨年の反省を活かして周りの選手も要所で活躍。チームで勝ち取った一勝となり、7勝1敗で首位を守った。対する白鴎大も、試合の中で何度もリードを奪い日体大とほぼ互角の実力を見せた。留学生の#30アビブに固執することなく、“全員バスケ”という点ではこちらも引けを取らない。今日は特に#5柳川が25得点と、下級生ながらチームを引っ張る頼もしさを見せた。2順目ではリベンジを狙う。

写真:リーグ戦からスターターに名を連ねている白鴎大・横塚。16得点と攻める姿勢を見せた。

※日本体育大・北川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【3Qで好守を見せた中央大が関東学院大を下す】
110925yokose.jpg 中央大関東学院大の対戦は、開始すぐに中央大#22山田(2年・PF)がバスケットカウントを獲得。そこからリズムを掴み、中央大が開始4分で12-6とリードを奪う。しかし関東学院大も#1エリマン(1年・C・延岡学園)のリバウンドシュート、#81横瀬(2年・SG)のドライブで徐々に追い上げ、1Qは同点で終えた。2Qに入ると、中央大は#1エリマンにディフェンスが寄ることで周りが空いてしまい、#13尾野(3年・SF)や#81横瀬に得点を許す。また中央大はオフェンスでもシュートがこぼれ、33-41と関東学院大にリードを奪われて前半を終えた。

 3Qが始まると、中央大は#31流田(1年・G・東山)がブロックやアシストで活躍。ルーキーながら、身体能力の高さを見せる。すると#16佐藤(3年・PG)がバスケットカウントを得て#1エリマンを3ファウルに追い込み、その後#14渡邉(3年・SG)の3Pもよく決まって流れを掴んだ。#11入戸野(3年・PG)も身長のハンデを気にさせない豪快なリバウンドでチームに貢献し、逆転からリードを奪う。後手に回った関東学院大はなかなかシュートまで行けずに、このQは7得点に終わってしまった。55-48と中央大が7点リードして4Qへ。

 すると4Q、中央大のシュートが落ちる間に関東学院大が#1エリマンのフリースローや#81横瀬の3Pで追い上げ、55-54と1点差に詰め寄る。だがこの勝負所で中央大は#20小野(3年・F)、#14渡邉が3Pを沈めて追い上げムードを断ち切り、逆転はさせなかった。その後も中央大は積極的に攻めてフリースローから得点を伸ばし、ディフェンスも足が動いて関東学院大の得点を停滞させた。結局75-62で試合終了。中央大は5勝目を上げ、同率2位の立場に再び戻った。

 関東学院大は怪我人も多く万全の状態とは言えないが、その中でも#81横瀬や#13尾野らの奮闘が光り、粘りも見えた。今後の巻き返しに期待だ。一方の中央大は先週の2連敗から上手く切り替え、今週は上位校から2連勝。「中央大の歴史を背負ってプレッシャーもある」#20小野がいうように、緊張感のある負けられない試合がこの先も続く。

写真:#28河野や#30村田が欠場するなか積極性を見せる関東学院大・横瀬。

※中央大・小野選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 法政大神奈川大の対戦は、神奈川大が64-84で勝利した。法政大は、司令塔#0高田(2年・G)が欠場し、入れ替わりで#7崎濱が復帰。1Qは#24神津(4年・F)や#14大塚(2年・G)の得点で食らい付くも、2Q以降は神奈川大の堅い守りにミスが増え、差を広げられた。ターンオーバー数が30と、シュートまで簡単に行けずに苦しい展開となった。対する神奈川大は#21増子(3年・G)が27得点と活躍し、その他のベンチメンバーもしっかりと仕事を果たしての勝利。5勝目を上げ、同率2位に浮上した。

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【INTERVIEW】
「僕がリバウンドを頑張れば周りも盛り上がってくれる」
泥臭いプレーでチームに貢献したリバウンダー

◆#5成瀬新司(駒澤大・4年・PF)
110925NARUSE.jpgこの日は20得点17リバウンドの活躍でチームを盛り上げた成瀬。身長は188cmとそこまで高い訳ではないが、留学生選手にも引けを取らないリバウンド力を見せ、現在リバウンドランキングでも5位に入っている。リバウンドやルーズボールなど泥臭いプレーを頑張り、駒澤大の縁の下の力持ちとも言えるプレーヤーだ。昨年は怪我に泣き、今年は4年目のラストイヤー。リーグ戦後半での活躍にも期待だ。

―試合を振り返ってどうでしたか?
「今日はリバウンドを課題にして試合に臨みました。昨日の試合も3ピリですごいリバウンドを取られてやられてしまったので、ディフェンスリバウンドをしっかり頑張ろうということは意識してて。向こうの趙明(順天堂大#10)が早々と2ファウルして下がってくれたこともありますが、そこはよく守れたと思いますね。それにいつもなら10点開けたときに気が抜けてしまう部分があるんですが、今日はみんなずっと集中が持続して“もっと離そう”って気持ちでやれました。チームで勝とうという雰囲気が途切れなかったのは良かったと思います」

―点差を離してからも、ディフェンスを激しく仕掛けて積極的でしたね。
「そうですね。どうしても今までは集中が切れてしまって“40分頑張れない”とは白井さん(ヘッドコーチ)にずっと言われてきたんです。それは無くそうってことでみんなでディフェンスを頑張り続けることが出来たのは良かったですね」

―順天堂大#10趙明選手とのマッチアップはどうでしたか?
「ちょっと辛かったです(苦笑)。最初にファウルしてくれたのはラッキーでしたが、3ピリから来るぞ来るぞとは思っていました。今までマッチアップした外国人選手の中で一番やりたくない相手ですね」

―順天堂大は3勝4敗で並ぶ相手だっただけに、負けられない戦いでしたね。
「そうですね。これから上位を目指すためには今日は本当に落とせない戦いでした。一戦一戦戦っているんですが、今日は特に負けられないという気持ちが強かったと思います」

―先ほどディフェンスリバウンドの話が出ましたが、オフェンスリバウンドにも成瀬選手がよく貢献してましたね。
「あまり自分にボックスアウトしてこなかったこともありますし、うちはみんな背が小さいので飛び込んで取るというのは意識しています。やっぱり健司(#7馬場)が攻めたときにリバウンドがいなくなってしまうので、大(#13近藤)とかもよく飛び込んでくれてますね。僕がリバウンドを頑張れば周りも盛り上がってくれるし、今日は特にがっついて頑張りました」

―これで8試合を終えましたが、ここまでのリーグ戦全体を振り返っていかがですか?
「負けても競った試合が多かったし、十分戦えるなという手応えはありますね。3部では勝って当たり前という感じだったんですが、2部は混戦なので僕らみたいな下のチームでも頑張ればまだまだチャンスはあると思います。そこに何とか食らい付いて、我慢できる時間帯でしっかり我慢出来れば勝てると思うので、これからも頑張りたいですね」

―駒澤大は勢いに乗った時の強さが素晴らしいですね。
「そうですね。でも勢いがない時に我慢できないと、日体戦の3Qや神大戦の4Qみたいにやられてしまうと思います。勢いがない時にどれだけディフェンスを頑張って速い展開に持ち込むかですね。シュートが落ちた時もディフェンスに意識を持って行けるように、チーム全体として修正していきたいと思います」

―ここまで土日で連勝がなかなか達成できませんね。
「そうなんですよ。だからこそ昨日勝ちたかったんですけどね…。やっぱり土日のうち、どこかで気が抜けちゃう部分があるんだと思います。“連勝しよう”というのはチーム全体としても言っていることですし、連勝すると多分気持ちも乗ってくると思うので、来週は特に意識して戦いたいですね。来週から対戦も2周目に入りますが、気を引き締めて頑張りたいです」

―4年目の最後のリーグ戦ということで、やはり気持ち的にも違いますか?
「それはありますね。去年は怪我してしまってリーグ戦は出られなくて、トーナメントでも結果が出ませんでしたから。今の3年生にはいいメンツが集まってますし、後輩たちには来年も2部で、出来れば入れ替え戦で1部に行ってそこで頑張ってもらいたいと思います。最後だし、とにかく一戦一戦戦って、この代で少しでも何か後輩たちに残せればいいなと思って頑張ってますね」

―成瀬選手はリバウンドなど泥臭いプレーから得点をあげていくのが印象的です。自分のここを見て欲しいというポイントはありますか?
「やっぱりリバウンドですかね…というか、僕はそういうところでしか点が取れないですから(苦笑)。そんなにディフェンスが上手い訳でもないし、シュートが上手い訳でもないですが、リバウンドだけは外国人選手にも負けないように頑張ってるつもりです。見て欲しいと思うところはそこですね」

―では、今後のリーグ戦への意気込みを。
「1周目がもうすぐ終わりますが、2部でも十分戦えるなと感じています。力の差を感じて全く歯が立たないと思ったゲームは一つもなかったので、これから残りの2周目は頑張って全勝したいですね」


「リーグ後半もまた0勝0敗からスタートする気持ちで」
首位を守りながらもチャレンジャーとして戦う決意

◆#11北川弘(日本体育大・2年・G)
110925kitagawa.jpg豊富な運動量を誇り、常に速攻の先陣を切って走る北川。この日も勝負所での走りが勝利を呼び込む大きなプレーを生み、勝利に貢献した。
日本体育大はこれで1敗を守り切って単独首位。絶対的エースの#23横江の活躍がチームを牽引していることはもちろんだが、今年は今までの年より周りの選手たちの活躍が光る。リーグ戦も次週からは後半戦。他のチームも日本体育大に挑戦者として挑んでくるだろうが、この好調を維持できるか注目したい。


―白熱した試合でしたね。
「新チームが始まってから、藤田コーチには技術云々よりメンタル面のことを結構言われてきたんです。その成果というか、今日も点差を詰められる場面は何度もありましたが、そこでみんな気持ちが切れなかったのが良かったですね。横江さん(#23)だけでは勝てないというのは、去年のシーズンで痛感したことですし、あとはどれだけ周りがレベルアップするかだと思います。それで熊谷さん(#21)をはじめ、みんなメンタルが強くなってリングに向かって攻める姿勢がありました。それが上手くいって今日も勝てたんだと思います。自分もチームに貢献出来るように頑張りたいなと思っていました」

―北川選手も後半チームを勢いづける活躍だったと思いますが、自身の出来はどうでしたか?
「前半がひどすぎたので…(苦笑)。だからこそ後半は“やったらなあかんな”という気持ちがあったし、ミスしても後ろに水沼さん(#22)がいるので、ファウルを怖がらずに積極的に行こうと思っていましたね」

―2位の白鴎大が相手ということで、試合前はどういう意気込みでしたか?
「やぱり首位防御戦じゃないですか。負けたら同率1位で並んでしまうし、勝ったら逃げられるので、ここは絶対落とせないなと思っていましたね。それに今年の2部は混戦なので、1敗の重みが大きいと思います。どこにも負けられないですね」

―今日は下級生も積極的でしたね。
「やっぱり春の新人戦で大敗している(※準決勝で54-91)ので、もう負けたくないという気持ちは強かったと思います。“借りを返して来い”とは自分も藤田さんから声掛けられましたし、リベンジでしたね」

―単独首位と好調ですが、ここまでのリーグ戦を振り返っていかがですか?
「北海道での夏合宿があまりにもキツかったので、試合が楽に感じますね…。今年の夏は去年の倍は走ったんじゃないかと思います。走ったし、それに加えてそういう疲れてるときに色々怒られて、メンタル面も鍛えられました。だから今も、しんどい時でも話をちゃんと聞く余裕がありますね。あのキツかった合宿を思い出すと、今は楽しいし大分楽です。それで好調なんだと思いますね」

―厳しい練習が自信になっているんですね。
「そうですね。自信というか、“これだけやって、もう負けられへん”って感じです。これで負けて、あれ以上練習厳しくなるとかありえないですから(苦笑)」

―今までの試合を見ていると、たまに相手に合わせてしまう部分もあるかなと思いますが。
「そうですね。点差をつけた時にちょっと油断してしまって、追い上げられてしまうことが結構ありました。結局勝ってはいるんですが、最近は終わり方があまり良くなかったと思います。やっぱり下級生が出ているので、終盤に前からガツガツ当たられると引いてしまう部分があって。そういう所で逆転負けしてしまうことがあったら入れ替え戦やインカレでも勝っていけないと思うので、そこはそろそろ修正していかないといけないですね」

―では今後のリーグ戦への意気込みをお願いします。
「まだたかが7勝なので、ここから何が起きるか分からないですし、気を引き締めて戦っていきたいと思います。今でもチャレンジャー精神を持ってやっていますが、やっぱりリーグ後半は向こうもスカウティングしてくるだろうし、追われる立場になるというのは自分たちも自覚しています。だから後半ももう一回0勝0敗からスタートする気持ちで、一戦一戦戦っていきたいですね。それで当然1位で入れ替え戦に行きたいと思います」


「中央大学の歴史を背負っているし、絶対に1部復帰」
慣れない2部で、負けられない戦いは続く

◆#20小野大貴(中央大・3年・F)
110925ono.jpgあまり大きいとは言えない布陣の中央大は、この#20小野のリバウンドが勝敗の大きな鍵を握る。だが1部とは違う留学生選手の存在に、「体感した事のない高さ」と戸惑いもあるようだ。大混戦の2部、同率2位とはいえまだまだ緊張感のある試合が続く。高さの部分でやられなければ、中央大は3年生カルテットという柱もあり、上も見えてくるはずだ。今後の奮闘にも期待したい。


―今の試合を振り返っていかがでしたか?
「ホッとしました。個人的にはあまり調子が良くなかったので納得いかない部分もありますが、勝ったから良かったなと思います」

―1部にはいない留学生のセンターは、戦ってみてどうですか?
「1周目がだいたい終わろうとしていますが、やっぱり苦労していますね。練習している時に自分たちのチームにはそこまで大きい選手がいないから、いざ試合となっていきなり本番なのがキツいです」

―リバウンド1本取るのも、すごく大変ですよね。
「そうですね。僕らがぴょんぴょん飛んでも、あっちは全然飛ばずに取れたりするので…。もどかしさというか、試合中悔しく思うことはありますね」

―現在3敗していますが、そこから見えてきた課題というのは?
「やっぱり負けた試合は、留学生とか大きい選手にリバウンドを取られてしまったことが大きいので、次に当たるときはリバウンドをどう取らせないかがポイントになってくると思いますね。そうやってインサイドを抑えられれば、他の点ではよそに負けないくらいの練習をしてきて自信もあるし、走れると思うので、いけるんじゃないかなと思いますね」

―1部と2部との違いはどう感じていますか?
「やっぱり1部の方がディフェンスは良いですね。ただ留学生がいる・いないというのはすごく大きいです。レイアップに行く時もブロックに飛んでくるし、今まで体感したことのない高さに正直戸惑ってる部分もありますね。それで自分たちでリズムを狂わせちゃって…。やっぱりそこが1部とは違いますね」

―上級生になって2部で戦うことになり、今年に入って気持ちの変化などはありましたか?
「やっぱり中央大学の歴史を背負ってるので、絶対に1部に上がらないといけないというプレッシャーはありますね。気負ってる部分もあるかもしれないです」

―小野選手は春のトーナメントで見た時に去年と体格が違っていて驚きました。トレーニングを相当してきたみたいですね。
「去年は怪我してる中で無理やりプレーしてたんですけど、オールジャパンが終わってからは治療するために4月までずっと休んでたんです。それでその期間はウエイトをバリバリ頑張りましたね。7キロ、8キロくらい太らせました。その成果が出ればいいなと思います」

―2部は今かなり混戦ですが、それについてはどう感じていますか?
「でも混戦でだいぶ助かってる部分はありますね。1位通過で行ければいいんですが、とにかく今は入れ替え戦に行くことが大前提なので。もう3敗していますし、ここからは全部勝って、あとは周りが負けてくれるのを待つだけという感じですね(苦笑)。どうにかして入れ替え戦に進みたいです」

―では今後のリーグ戦への意気込みをお願いします。
「課題もハッキリしているし、あとはそれをここからどう克服していくかだと思います。克服できれば絶対自分たちは行けると思うので、それで絶対1部に復帰したいですね。一戦一戦頑張りたいと思います」
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