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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.09.17 (Sat)

【2011リーグ1部】9/17レポート

早稲田大が東海大から上位の牙城を崩す金星
大東文化大はうれしい初勝利


 3週目初日、ここまで無敗の東海大に1敗がついた。これで全勝は青山学院大のみ。東海大と拓殖大は1敗で後を追うがこれ以上負けられない状態になった。1部リーグはゆるかやに上位・下位に分かれ始めている。若いチームはやや苦戦が続いているが、ゲームの中身を見れば勝負を分けているのはささいな部分だ。戦いながら一つずつ修正すればまだ巻き返せる段階でもあり、緊張の日々が続く。


【辛くも逃げ切り大東大が嬉しい初勝利】
110917tamura.jpg 接戦を落とし4連敗と苦しい状況だった大東文化大が、明治大に1点差で競り勝ち初勝利を手にした。

 先行したのは明治大。決定力に欠ける大東大に対し、明治大は#17田村(4年・SG)、#6佐藤(4年・PG)らが快調に外のシュートを決めて序盤はリードを奪った。しかし明治大は持ち前の堅い守りを見せるものの、最後のリバウンドを幅のある#43鎌田(3年・C)らに取られてしまう。リバウンドを掌握した大東大はセカンドチャンスから追い上げて1Qを終え、2Qに入ってもルーズボールやリバウンドに奮闘して勢いに乗った。2Q後半、#43鎌田や#14岸本隆一(3年・PG)の活躍で大東大がついに逆転。だが終盤#22西川(2年・F)が3Pを決め、38-36と明治大が再逆転して前半を終える。

 後半、出だしで勢いに乗ったのは大東大だった。#14岸本(隆)、#15遠藤(4年・G)が次々にシュートを沈め、怒涛の5連続得点。明治大は大東大の激しい守りに5分間無得点となり、38-48と一気に10点差がついた。明治大も#16安藤(1年・G・明成)が奮闘するが、インサイドを攻める#43鎌田を止められずにその後は一進一退。差はあまり動かず50-58で最終Qへ。

 4Qはお互いシュートを決めきれない我慢の時間帯に。しかしその中でも明治大が大東大から24秒オーバータイムを奪うなどディフェンスで粘り、#17田村の得点で少しずつ追い上げていった。残り1分40秒、#17田村がフリースローを1本決めて60-61と1点差。そこから熾烈な攻防が繰り広げられるが、残り6秒で#43鎌田が値千金の大事なシュートを決め、60-63と3点の差がついた。次の明治大のオフェンスは、3Pを打つ形にはならずに#17田村がゴール下を決めて残り3秒で62-63。その後大東大は床が滑ってミスが出るものの何とか3秒を持ちこたえ、タイムアップ。ブザーが鳴り響くと同時、初勝利に歓喜に沸いた。

 大東大は、リードしても追い上げられるいつもの悪いパターンが出てしまったが、この試合は逆転させずに何とか持ちこたえた。#43鎌田が18得点、12リバウンドのダブルダブルと気を吐き、エース#15遠藤も後半大事な場面でシュートが好調だった。この1勝を弾みにして、今後一つでも多く勝ち星を上げたい。一方の明治大は、高さでは劣らなかったもののやはりインサイドの幅には苦戦した様子。また、ディフェンスでは粘りを見せたが、“ここぞ”という時のオフェンスが決めきれなかった。勝負所での強さをリーグ戦中に得ていきたい。

写真:勝負どころの追い上げはやはり田村の力が大きい。しかし勝負に勝ちきれなかったのは惜しい。

大東文化大:1勝4敗
明治大:1勝4敗

※大東文化大・鎌田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【最大限の力を発揮した早稲田大が東海大を圧倒!】
110917kubota.jpg 2週を終え青山学院大と並んで全勝中だった東海大に、勢いに乗った早稲田大が土をつけた。

 早稲田大は1Qから好調だった。#91藤原(3年・F)が欠場したが、スターターとなった#27平野(1年・F・洛南)が開始すぐに2本の3Pを沈め、チームを大いに勢いづける。そこから#21河上(2年・F)のダンクも出て勢いに乗った早稲田大は、5人全員が積極的にゴールに向かった。出だしでリズムを掴み損ねた東海大は後手に回り、持ち前のディフェンスがあまり機能しない。結局早稲田大にハイスコアを許し、16-26で1Qを終えると、2Qに入っても早稲田大が主導権を握った。東海大は#33狩野(3年・SG)のシュートや#0満原(4年・C)のインサイドで追い上げを図るが、その都度#21河上や#8玉井(2年・G)にアウトサイドのシュートを決められ勢いを絶たれてしまう。28-47とさらに差を広げられて前半を終える。
 
 後半、何とか盛り返したい東海大は前から2-2-1のゾーンプレスを仕掛け、早稲田大のミスを誘いに出る。ターンオーバーが続く早稲田大だが、#6大塚(3年・G)が落ち着いたゲームメイクを見せて差を縮ませない。好調の#21河上が2連続でバスケットカウントを獲得し、#14久保田(4年・C)も上手い1on1を見せてさらに差を広げた。20点以上の差がついた4Qでは、焦りからか東海大も速攻の場面でパスミスなどターンオーバーが続いてしまう。#16坂本(4年・C)がゴール下で奮闘するも、差を縮めるには至らず、そのまま69-93でタイムアップ。早稲田大は全員が渾身のプレーを見せ、東海大から大きな一勝をあげた。

 東海大は拓大戦と同様出だしにつまづき、この試合では途中で修正できずにそのまま流れを引き戻せなかった。ディフェンス面では久保田を止めきれず、セカンドチャンスも早稲田へ流れた。全勝中だっただけに手痛い1敗だが、この敗戦から見えてきたものもあるはず。修正していきたい。
 一方の早稲田大は、今シーズンに入ってからのベストゲームと呼べるほどの快勝で東海大から金星を上げた。久保田が26点、河上が30点と上出来の内容だ。序盤から全員が気持ちを切らさず、会心の試合運びだったと言えるだろう。この試合を自信に、今後のリーグ戦も戦っていきたい。

写真:東海大インサイドをものともせず得点し続けた久保田。

早稲田大:3勝2敗
東海大:4勝1敗

※早稲田大・大塚選手のインタビューは「続きを読む」へ。

 日本大筑波大は、昨週下級生のみで1勝目をあげた日本大だが、この日もメンバーは3年生以下。だが先週同様とはいかず2Q以降じわじわ差が開き、筑波大がリードする展開となった。しかし筑波大も逃げてはいるが決定的、とまでは至らずややロースコア気味で65-73で勝利した。

筑波大:3勝2敗/日本大:1勝4敗

 慶應義塾大拓殖大は、シュート力で勝った拓殖大が優位に試合を進め、ベンチも全員出場させて105-86の100点ゲームを達成。慶應大はアウトサイドのシュート確率と細かいミスが響いた。この日途中出場で12点と気を吐いた#9春本(4年・PF)は「自分たちのプレーが出せていない。練習では下級生もいい雰囲気。やればできるはずだからそれを試合でそのままやれるようになっていかないと。4年生があまり試合に絡めていないので、練習や声をかけていくことしかできないが、試合に出たメンバーは思い切り頑張って欲しい」と奮起を促す。慶應大に限らず、下級生が多いチームは多かれ少なかれこうした問題を抱えている。慶應大はどの試合も相手を追い込む部分も見せている。それを勝利につなげるためには苦しい中でも自分たちを信じてやるしかないだろう。

拓殖大:4勝1敗/慶應義塾大:1勝4敗

 青山学院大専修大は、さすがの青山学院大もインサイドでは攻めあぐねるシーンがあったが、それでも1Qでリードを奪うとそのまま84-61で専修大を振り切った。青山学院大は無傷の5連勝。ここから上位陣との対戦に入っていき、優勝を狙うライバルたちとの戦いが始まっていく。

青山学院大:5勝0敗/専修大:2勝3敗

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【INTERVIEW】
「自分の良いところを活かして強気でプレーしたい」
インサイドで体を張る成長株

◆#43鎌田裕也(大東文化大・3年・C)
110917kamata.jpg大東文化大は華やかなバックコート陣に注目が集まるが、この鎌田ら成長過程のインサイド陣も見所の一つ。技術はまだこれからの部分も見えるが、恵まれた体格を活かして体を張り、今日の勝利にも大きく貢献した。鎌田や#7今井らセンター陣がコンスタントに活躍できれば、チームもより安定してくるだろう。鎌田自身も日本代表に招集されたことで、自信と経験を得ている。1部リーグの屈強なセンター陣にもまれ、チームの大黒柱となるまで成長してほしい。

―リーグ戦初勝利となりましたが、今のお気持ちはいかがですか?
「とても嬉しいです。今まで競って負けていたので、こうやって競ったゲームでも勝てて良かったです」

―今日は鎌田選手のインサイドでの活躍が光りましたね。自身の出来としてはどうですか?
「いや、まだまだですね。イージーシュートを落としたり、ミスも多かったので。あれをちゃんと決められていたら、もっと楽な展開になったと思います。そこは次からしっかりやっていきたいです」

―特にリバウンドが良かったと思いますが。
「相手も高さがあるチームなんですが、やっぱりチャンスがあればどんどんオフェンスリバウンドに飛び込もうと思って狙っていました」

―リードしても追い上げられてしまうのは、春からチームの課題になっていたと思います。今日もそのような展開になってしまいましたね。
「そうですね。それがずっと課題で、このリーグ戦を通してそこは修正していかなければと思います」

―追い上げられてしまう原因は何なんでしょう。
「やっぱりみんな気持ちが切れてしまったり、受け身に回って攻め気をなくしてしまったりするんだと思います。それで最後に追いつかれてしまう展開が多いので、4Qこそ頑張ってみんなで攻めるという意識を忘れないようにしたいと思います」

―リーグ戦3週目に入って5試合を終えました。ここまでを振り返っていかがでしたか?
「3試合は勝てるゲームだったと思います。慶應戦も拓大戦も日大戦も。それはすごく悔しかったですね。勝てる試合を落としたという事で、正直気持ち的に焦っている部分もありました。でもここでやっと1勝出来たので、明日からは落ち着いていつも通り自分たちのバスケットをしたいと思います」

―去年までの2部と1部とでは違いますか?
「そうですね。初めての1部なんですが、やっぱり1部は違いますね。他のチームのセンターもすごく強いです。でもそこで弱気になって負けたらいけないと思っているので、自分の良いところ、体の強さとかを活かして、強気でプレーしていきたいと思います」

―個人的に今ある課題はありますか?
「もう少しポストでの点数をしっかり取れるようにしたいですね。そうすればチームも安定してくるんじゃないかなと思います。そこを重点的にやっていきたいです」

―夏の間の練習はどうでしたか?
「自分は台湾(ジョーンズカップに参加)に行っていたのでなかなかチーム練習は出来なかったんですが、途中から合流して段々最初よりプレーも合うようになってきました。チームプレーはどんどん良くなっていると思うので、今いい感じでやってきていますね」

―代表に選ばれて自分として何か変化はありましたか?
「そうですね。選ばれてから意識も高くなったと思います。もっと自分もやれるんだって、自信というか実感は沸きましたね。そうやって選ばれて学んだ事をチームに持って帰れるように“こうだったんだよ”って話はみんなに色々していますね」

―この先のリーグへの意気込みをお願いします。
「まだ5試合しか終わってないので、これからどんどん勝ち星を伸ばして上位を狙えるように頑張りたいと思います」


「チャレンジャー精神を持って盛り上げて戦う」
自身初の1部で、活き活きとしたプレーを

◆#6大塚勇人(早稲田大・3年・G)
091117otsuka.jpg5試合を終え、チームは3勝2敗と同率4位の位置。1部10位からこのリーグ戦に臨んだが、東海大を破るなどして、選手たちも手応えを感じているようだ。
その早稲田大の躍進に、安定したゲームメイクを見せるこの大塚の貢献は大きい。
針の穴を通すようなパスでアシストを供給し、観客を唸らせることもしばしば。上背はないが、周りを上手く活かすガードとしてのセンスは光るものがある。今後チームがどこまで浮上できるかも、この大塚の働きが鍵になりそうだ。

―東海大から大きな一勝を上げました。今のお気持ちは?
「すごい嬉しいですね。チームで“絶対勝とう!”って言ってたんですけど、正直まさか勝てるとはあまり思ってなくて…(笑)。おお、勝っちゃったって感じです」

―出だしから勢いに乗りましたね。
「哲郎(#27平野)がやってくれましたね。最初の2本は本当に助かりました。あれでみんな勢いづいたと思います。あれがなかったら去年のトーナメントみたいにズルズルいってたかもしれませんね」

―点差を離してからも気持ちを切らさずに勢いが持続しましたね。
「そうですね。今日は全員が調子良かったのもあったし、いつもよりコートの中で喋ったりとかも出来ました。それでディフェンスも良かったし…。なんなんですかね、なんでこんなに良かったのかよく分からないです(笑)」

―ベンチの応援も元気がありましたね。
「そうですね。ベンチも盛り上げてくれるし、今年は雰囲気良くやれてると思います」

―今日の試合を見ていると、専修大戦でももっと戦えたのではと思うのですが…。
「それは僕も思いました(苦笑)。こんな上手くいくなら先週ももっとやれただろって、やってて思いましたね」

―東海のゾーンプレスに少し引っかかった場面もありましたが。
「そうですね。あれは結構いつも通りやってたんですけど、少し中途半端になったりとか、最後に疲れて集中力が切れたりした部分があったと思います。あそこでガードとしてもっと声を出して引っ張らなきゃいけないですね。それは課題です」

―夏はディフェンスを特に重視して練習していたと聞きました。今日もディフェンスは良かったですし、その成果が出たのでは?
「そうですね。ユニバで久保田さんがいなかったので、その間すごい小さいチームだったんです。だからディフェンスからブレイクとかは意識していて、ディフェンスの練習はかなりやりましたね。そこで走るバスケットの意識がついて、またひとつ新しいバスケットの形が増えたんじゃないかと思います。ディフェンスもオフェンスも、久保田さんがいないからこそみんなどうにかしようって考えて、プラスアルファして良くなったと思いますね。今年は去年とかよりも、走り合いに持ち込めるチームになりました。去年はハーフコートバスケがメインでしたが、今年はそれに加えてブレイクとかも出せるようになったなと思います」

―オフェンスは久保田選手が起点になるとは思うんですが、こういう風に攻めたいというイメージはありますか?
「久保田さんを起点に、というのはあるんですが、専修戦のときに久保田さんが囲まれて、まわりも攻められなくてオフェンスがすごく重くなってしまいました。だからもっと周りが切れたりして、久保田さんの負担を減らしてあの人がやりやすいようにしたいですね。でも今日はあまり久保田さんにディフェンスが寄ってきませんでしたよね。だから久保田さんも自由に1対1とか攻められる感じだったと思います。でも、寄られたときに周りがどう動くかはこれからの課題ですね」

―リーグ戦も5試合を終えて3勝をあげていますが、ここまでを振り返っていかがですか?
「青学と専修に負けましたが、正直青学はどれだけ自分たちのバスケットが通用するか力量を試す場でもあると思っていました。だからそれよりも専修大に負けたのが悔しいですね。今日勝てたこともプラスして考えると、やっぱりもっとやれたんじゃないかと思います。でも今日もですが、格上だと思っていた相手ともよく戦えているので、手応えもありますね。初めての1部にしては結構良いんじゃないかと思います。ここからも集中していきたいですね」

―去年までの2部と、1部とで違いは感じますか?
「去年はあまり試合に出てないので、試合の中で違いというのはあまりピンとこないですね…。でも意識はやっぱり違うと思います。去年は2部の中で迎え撃つ側だったので、“勝たなきゃ勝たなきゃ”って重苦しいプレッシャーの中で戦っていました。でも今年は初めての1部ということで、チャレンジャー精神を持って、下級生も含めて盛り上げていこう、という感じで戦っています。そこは大きく違うと思います」

―去年から試合に出ていた#21河上選手や#8玉井選手も、2年生になってますます頼もしくなりましたね。
「そうですね。たまに気が抜けますけど(笑)。でも下級生は下級生なりに思い切りやってくれればいいと思います。それに下級生とは言いつつあの二人は去年から試合に出てるので、僕の方が後輩って感じです(笑)。まぁ上級生・下級生関係なく、全員が思い切りやれればいいんじゃないですかね。それが上手くいってるから、今勝ちに繋がっているんだと思います」

―大塚選手のセカンドガードとしては1年生の#12武津選手が出ていますが、見ていてどうですか?
「見ててハラハラします(苦笑)。まぁ今まであんまりガードをやってなくていきなり今年なので、まだまだこれからだと思いますね。でも相手の1番に前からプレッシャーをかけたり、ディフェンスはすごく頑張ってくれてるので、チームとしてもいいアクセントになってるのかなと思います。オフェンスはまだまだですが、そういう風にワンポイントでも活躍してくれればありがたいですね」

―大塚選手のガードとしての働きがすごく勝利に貢献していると思うんですが、ガードとして何か心掛けていることはありますか?
「なんですかね…。とにかくチームを勝たせたいって事ですね。自分が目立つというよりは、チームを勝たせたいという気持ちの方が強くて。というか昔からなんですけど、自分が得点を取りに行くというパターンになると絶対に勝てないんですよ。専修大戦もでしたが。だからいかに周りを活かすかですね。周りもそれに応えてくれますし。そういうところを心掛けていますね」

―今後のリーグ戦への意気込みをお願いします。
「優勝もそれなりに狙っていますが、今年初めて1部に上がったわけですし、まずはいかに下に落ちないかが大事だと思っています。もう去年みたいな、自分たちが上に立たなきゃっていう苦しいバスケットはしたくないですから。一つ一つ勝てるところを落とさずに、あわよくば今日みたいに上を食ってやろうという気持ちで戦っていきたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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