2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.06.10 (Fri)

【2011新人戦】6/10 レポート

日本体育大が久しぶりの4強入り
青山学院大は明治大を振りきってベスト4へ


準々決勝のうち、2試合は競り合いから抜けだした2校が勝ち上がった。
3連覇を狙う青山学院大はミスをだしながらも明治大を下し、日本体育大は久々のベスト4。速いトランジションとインサイドのルーキー・周率のリバウンドで拓殖大に勝利した。


【高さで優位に立つ日本体育大が2Q以降拓殖大を圧倒】
110910niitai.jpg トーナメント右側の山の注目チームである日本体育大と昨年の新人戦で決勝まで上りつめた拓殖大の対戦は、序盤こそ競り合いとなるも2Q以降日体大が試合を優位に進め、93-67の快勝で拓殖大を下した。ビックマンを擁する日体大だが、1Qは拓殖大の飛び込みに対してリバウンドを掴みきれない場面が目立った。拓殖大もなかなか外のシュートが決まらず攻め手を欠くが、1Q残り3分半には#13長田(2年・PG)、#14大垣(1年・G・藤枝明誠)が2連続でバスケットカウントを獲得するなど見せ場を作る。1Qは16-15と互角の点数になった。

 しかしそれ以降は、日体大が試合の主導権を握った。ゾーンディフェンスをひいて#12周率(1年・C・大分明豊)らが確実にリバウンドを抑え、#11北川(2年・G)らガード陣が走って速い展開で得点を量産。また、#15濱田(1年・F・市立船橋)が絶妙のタイミングで走り込んで合わせ、オフェンスリバウンドやルーズボールにも奮闘して気持ちを見せた。3Qには#19中野(2年・F)が次々に3Pを沈めてチームを盛り上げたこともあり、20点以上の差が付く。拓殖大は#40藤井や#14大垣が攻め気を見せて追い上げを図るが、大きくついた差を埋めることは出来ずに試合終了となった。

 拓殖大はエース#40藤井に負担がかかるが、1人で勝利をつかむのは厳しい。チーム全体としても21本打った3Pが2本しか決まらず、1Qのような勢いを持続させることが出来なかった。ルーキー#14大垣がチームハイの24得点で持ち前のオフェンス能力を見せたが、ビックマンがいないこともあり苦しい戦いとなった。逆に日体大はインサイドがリバウンドを取り、走ってシンプルに攻める形が生きている。5人が2ケタ得点と快勝で準決勝に臨む。ここまで東京成徳大戦、中央大戦とチームの調子も尻上がりに良くなってきた。次の白鴎大はここまでぶつかってこなかった強力なインサイドがいるチーム。どのような戦いが繰り広げられるか見ものである。

写真:リバウンドを取る日体大・周率。まだ不器用な面もあるが、高さは頼りになる。


【ゾーンに終始するが勝負どころで青山学院大が抜け出す】
110910doi.jpg 1回戦は延長で神奈川大を下し、次の日本大を大差で破ってきた明治大と、優勝候補・青山学院大の対戦は終始ゾーンを主体にしたロースコアな内容となった。

 196cmの#22西川(2年・SF)、#89土井(1年・C・日本学園)らを中心にサイズのある明治大は、インサイドに#25永吉(2年・C)、#88張本(2年・CF)、#0野本(1年・CF)の2m級3名を据える青山学院大とも大きくサイズの差は見えない。#89土井が果敢にゴール下でプレーし、青山学院大も出足はミスが出てもたついた。#92水口(1年・SG・福大大濠)の3Pも出て明治大が1Qはわずかにリード。互いにゾーンを繰り出し決定的な流れを作れない中、青学大がじわじわと押し始める。インサイドの#88張本、#4畠山(2年・G)の連続シュートで流れを作ると、2Qで10点のリードに成功する。

 後半に入りこの10点差をなんとかしたい明治大は、#16安藤(1年・G・明成)が1on1で強気のシュートを決め、#89土井がオフェンスリバウンドなどで食い下がるが、青学大は#88張本が3Qでファウル3でベンチに下がるものの、#4畠山のスティールなども出て、簡単には追いつかせない。また、#3小林が3P、ペネトレイト、Q終了時のブザービーターで立て続けに得点。明治大は#89土井、#16安藤がこちらも青学大をかわしてゴールを決めていくが逆転までには至らない。4Qになると、青学大のインサイドが強さを発揮。#88張本がオフェンスリバウンドからのカバー、#0野本のポストプレー、#25永吉のバスケットカウントで青学大が1桁に戻った点差を再び10点リードとすると、明治大はそこから追い上げ叶わず66-49で試合終了。青山学院大が準決勝へ駒を進めた。

 明治大はゾーンで相手を焦らせ、効果も見えたが勝負どころの高さ、強さは青山学院大が上回った。その青山学院大は高さはあるがバランスには偏りもある。次戦の筑波大が均整の取れたチーム構成であるだけに、どのような戦いになるか見所になりそうだ。

写真:明治大・土井は永吉相手にも臆せずプレー。かわしてシュートを決めるなど会場をどよめかせた。

※青山学院大・畠山選手のインタビューは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「まずは自分がディフェンスを頑張らなければ」
強い気持ちでチームを鼓舞

◆#4畠山俊樹(青山学院大・2年・PG)
110610hatakeyama.jpg終始ゾーンで重い試合になったが、その中で速さ、鋭さを活かしたスティールや声を掛けてチームをまとめる意識など、キャプテンらしい部分で見せた。
豪華な布陣ではあるが、まだまだ課題も見せる青山学院大。
畠山の強い気迫が今後の勝負を左右する部分はまだまだありそうだ。


―今日は少し重い試合になってしまいましたね。
「そうですね。今日はリバウンドからブレイクがあまり出せませんでした。やっぱりリバウンドの意識が低くて相手に取られていたので、そこは改善して明日に臨みたいと思います」

―あれだけ大きい3人がいて、リバウンドに苦戦するというのが意外ですが。
「やっぱりビックマンが3人いるので、相手も絶対外に引きつけるようなプレーをしてきます。それで中で1対2とかになってしまうんですよね。そういう状況でリバウンドを取るのは難しいと思います。昨日なんかは、リバウンドから良い速攻が結構出たんですよ。でも逆にみんなそのイメージがありすぎて、走ることに意識がいってしまったんだと思います」

―それでもやはりリバウンドはあの3人がメインになると思いますが、どのように意識づけをさせていきますか?
「やっぱりガードでもリバウンドは絡めると思うので、そういう意識をもっと見せられるようにならなきゃと思います」

―試合中よくチームメイトを集めて声を掛けていたのも、リバウンドのことですか?
「そうですね。リバウンド、ルーズボール、ディフェンスを、もっと徹底しようという事でみんなを集めて話したりしました。オフェンスは、まだコンビネーションが上手くいかないとかある程度仕方がないと思うんです。でもディフェンスは確実にチームで守らなきゃいけないと思うので、ディフェンスだけは必ず全員でやろうと意識を確認しました」

―途中、野本選手(#0)に結構強く声を掛けていましたね。
「やっぱり天傑(#88張本)がファウルトラブルで下がっている分、野本がリバウンドに絡まなきゃいけないと思ったのでそこは強く言いましたね。野本がリバウンドを取らないと速攻も始まらないし、永吉(#25)一人じゃ大変なので。それで最後は意識が戻ってきて良かったです。最初はあいつもオフェンスのことばっかり考えていたと思うんですよね。なので、オフェンスじゃなくディフェンスから入ろうという事を意識させました」

―個人としてはどうでしたか?積極的にスティールも決まりましたが。
「やっぱりキャプテンなので自分が引っ張らなきゃという気持ちもあったし、まずは自分がディフェンスを頑張らなきゃいけないと思っていました。ああいう風にスティールとかでチームに見せられたのは自分としても評価したいです。そういう気持ちを明日にも繋げていきたいですね」

―今日は大事なところで3Pも決まりましたね。
「そうですね。新人戦に向けて、練習の前後にマネージャーに手伝ってもらってシューティングはしてきたので、その成果が少し出たかなと思います。それは新人戦に限らずずっと続けていきたいなと思います」

―明日は筑波大との対戦になります。青学はビックマンが3人いますが、筑波大はバランスのいいチームですよね。
「そうですね。筑波はシューターもいるし、動けるセンターもいるし。まぁ明日にならないと分かりませんが、そういう相手の長所を出させないように、かつ自分たちの長所をもっともっと伸ばせるようにしていきたいです。ディフェンスから速攻とか青学らしいプレーをもっともっと出せるように頑張りたいです」

―新人戦に向けての練習はディフェンスがメインですか?
「ゾーンの練習とかもしてきたんですが、永吉が怪我してチームを離れてたり、天傑も李相伯で1週間くらい練習できなかったりして、まだまだ出来てない部分も多いですね。だから実際の試合を通して一試合一試合成長しながら、ゾーンのコミュニケーションなど図って完成度を高めなきゃいけないと思います。でもここまでの3試合でみんなディフェンスの意識も高くなってきたと思います」

―今年の2年生はみんな元気があって個性的ですね。
「そうですね。それをまとめるのが大変なんですけど(笑)。でもやっぱりまとまった時は強いですね。いつでもまとまれるように、自分の意見も言いつつ相手の意見も聞きながらみんなやっているので、その分チームとして良い雰囲気になっているのかなと思います」
関連記事
EDIT  |  23:40  |  2011新人戦  |  Top↑
 | BLOGTOP |