2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.06.10 (Fri)

【2011新人戦】6/10 準々決勝 東海大VS筑波大

4Qは激しい接戦になるが
1点差で筑波大が東海大を下す


東海大学72(20-23,8-10,28-24,16-16)73筑波大学
――――――――――――――――――――――――――――――――――
スターティング5
東海大 #51須田/#1バランスキー/#18和田/#23佐藤/#24田中
筑波大 #6西村/#10山田/#21笹山/#32武藤/#35池田
――――――――――――――――――――――――――――――――――

110610yamada.jpg 両チーム共にバランスのよい布陣で注目の対戦となった東海大筑波大の対戦。レベルの高い白熱した試合になったが、筑波大が72-73の1点差で東海大から逃げ切り、歓喜に沸いた。

 筑波大は出だしから持ち味である素早いトランジションゲームを展開。単発な攻めになった東海大からリードを奪い、残り4分#14坂東(1年・SG・北陸)の3Pで11-18とした。しかしタイムアウト明けに東海大は#24田中(2年・SF)が3Pを決めると、そこから#10バランスキー(1年・PF・東海大三)や#51須田(2年・SG)の得点で追い上げて1点差に詰め寄る。ファウルがかさんで完全に東海大に流れを奪われた筑波大。しかし#10山田(1年・CF・市立船橋)の3Pもあり、20-23とリードして1Qを終えると、続く2Qでも激しいディフェンスでリードを死守した。東海大は#12梅林(2年・C)が積極的に1対1を仕掛けて奮闘するが、28-33の筑波大リードで後半へ。

 3Q、東海大は#24田中、#10バランスキーが得点面で活躍。しかし筑波大も#11笹山(1年・PG・洛南)を起点に、パスアウトから#10山田、#14坂東といったシューター陣が高確率でシュートを沈めて流れを渡さない。互角の戦いが繰り広げられ、お互い点の取り合いとなった。すると終盤#12梅林の活躍で東海大が点差を縮め、最後に#18和田(2年・PG)がバックコートから放ったロングシュートがブザービーターで決まって、56-57。点差の無いまま、勝負は最終Qに持ち越される。
 
110610TANAKA.jpg 4Q、#6西村(2年・PG)に#32武藤(2年・C)が見事に合わせて筑波大が先制。意思疎通の取れた連携を見せる。しかし東海大も#10バランスキーや#23佐藤(2年・PF)がオフェンスリバウンドから得点し、試合は白熱したシーソーゲームになった。両者一歩も譲らず、残り1分、#32武藤のゴール下が決まって筑波大が3点リード。残り40秒、東海大は#18和田がシュートを決め返すが、3Pラインを踏んでおり惜しくも2点。1点のビハインドを負う東海大は中に切れ込んだ#24田中からのパスが#10バランスキーに合わない。「あの形の練習はいつもしているが、少し位置が遠かった」陸川監督。エンドスローインから再び迎えた東海大のラストプレーでは#10バランスキーがジャンプシュートを放つも、これが外れてタイムアップ。72-73で、筑波大が見事白熱した接戦をものにした。
 
110610tsukuba.jpg 筑波大は激しいディフェンスを見せ、東海大相手にリバウンドもきっちり抑えた。#10山田のアウトサイドは特に東海大には予想以上の出来だったが、相手に的を絞らせなかったバランスの良いオフェンスも魅力である。2年生が泥臭い部分でチームを支え、1年生も伸び伸びとプレー。チーム一丸となって勝利を手にした。

 東海大は#10バランスキー、#24田中といったチームの柱に加え#18梅林が短い出場時間でも存在感を発揮したが、わずか1点に涙を飲んだ。出だしから後手にまわり、筑波大に主導権を握られる時間帯も長かったと言える。終盤、エースである田中が打つ形を作れなかったのは痛い。気持ちを切り替えて明日の戦いに臨みたい。

写真上:陸川監督に「ここまで決まるとは」と言わせた筑波大・山田のシュート。機動力もある面でディフェンスで抑えにくかった。
写真中:東海大・田中は3P0本が痛かった。よく守られてはいたが、チーム全体で彼を活かす方法を確立させたいところ。
写真下:勝利に笑顔の筑波大。

※筑波大・西村選手のインタビュー、東海大・陸川監督のコメントは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「勝ちたい」ではなく「絶対勝とう!」
強い思いが実現させた大きな勝利

◆#6西村直久(筑波大・2年・PG)
110610nisimura.jpgチームの雰囲気は新人戦で優勝した2004年に似て、明るく、一体感がある。
そしてやってきたことが出来ている状態が、チームにさらに自信を持たせている。
学生バスケットの根底にあるのはやはりそうした気持ちの部分も大きい。
そこには、チームのために何をすべきかと考える西村や池田といった2年生の精神的な成長も大事な要素だろう。
この勢いを臆せず発揮すれば、まだ上は狙える。


―嬉しい勝利ですね。相手が東海大という事で、どういう意気込みで試合に臨みましたか?
「東海にはずっと勝ててないし、多分会場も東海が勝つだろうと予想していたと思います。でも逆にそれがモチベーションになりました。みんな“勝ちたい”とかじゃなく、“絶対勝とう!”と言っていて、強い気持ちを持って試合に臨めたと思います」

―新人戦のチームですが、トーナメントの3決や去年のインカレのリベンジになりましたね。
「そうですね。だから東海には絶対勝ちたくて。本っ当に嬉しいです!」

―チームとしてここまで良い流れで勝ち上がっていますが、どういう部分が通用していると思いますか?
「思ったより走れていると思います。あとはシュートが誰かしら当たるし、大事なところは中に繋げるというように、バスケットが少し安定してきたかなと。身長が小さいのでリバウンドの面は心配だったんですけど、武藤(#32)が体を張ってくれてしっかりリバウンドを取ってくれるので、思ったよりスムーズにやれているなと思います」

―今のところ池田選手(#35)が無理にスリーを打たなくても、周りが決められているのは心強いですね。
「龍(#35池田)と話したんですけど、龍はこのチームだと身長が大きい方だから、“俺はリバウンドを一生懸命やるから”って。“その分シュートを打つ本数が減るかもしれないけど、そこはカバーして欲しい”というような話はしました。坂東(#14)とかすごくスリーが入る選手もいるので、そこは役割をそれぞれ考えています」

―思ったより走れているという話ですが、すごくトランジションが徹底されていると思います。
「そうですね。まず縦に繋ぐことを意識して、そこから展開する形で練習してきました。いつもは4年生もいてセンターが二人いるんですが、新人戦のこのチームは1センターだし小さいので、今までとは少し違うスタイルになったと思います。でも今まで練習してきた事もあるので、そこに足されたというか、プレーの幅が広がったと思います」

―あとは合わせなども意思疎通が取れていたと思います。ガードが切れ込んだ時も、必ず周りも動いて上手い連携を見せていますね。
「それは他の4人が合わせてくれたお蔭ですね。以心伝心のような感じで上手くいっているので少しびっくりしてます(笑)」

―すごくこのチームで試合慣れしているような印象を受けるのですが。
「練習はほとんどゲーム形式ばっかりで、最後は3・4年生に相手をしてもらって実践を積みました。先輩たちは教育実習でいなかったりするんですが、勝ったり負けたりして少し手応えもあったと思います」

―チームの雰囲気もすごく明るいですね。
「今年は特に1年生と2年生が仲良くて、雰囲気もいいし、チーム一丸という点では3・4年生にも負けないチームだと思います。やっぱりコートに出ている人だけじゃなくベンチの応援とかも含めて一つになれているので、本当に良いチームだと思いますね。コートの5人も、一人ひとりが試合に出ている責任を持ってバスケットをしてくれています。個人技とかも勿論ありますけど、そういう団結もうちの強さかなと今までの新人戦を通して感じています」

―この3試合、良い部分もたくさん出せていますね。では反対に課題はどういう部分だと思いますか?
「課題は、ずっと言われているんですがディフェンスのピックアップのところですね。昨日、今日は結構良かったですけど、1試合目はまだまだ出来ていなかったです。ただ戻るだけになっていて、簡単にパスを飛ばされたり、相手が行きたいところに自由に行かせてしまっていると思います。これは練習中から毎日言われ続けてきても直らなかった課題です。でも昨日と今日の2試合で少し出来てきているので、明日もそこは意識していきたいです」

―1年生も非常に良い活躍を見せていますが、一緒にプレーしていてどうですか?
「推薦の3人はやっぱり上手いですね。今日は山田(#10)に助けてもらったり、昨日は坂東(#14)に助けてもらったりしました。笹山(#21)も安定していますし、ガードが2人いるのはチームとしてもすごくプラスだと思います。そうやって1年生が一生懸命プレーで頑張ってくれている分、自分たち2年生はプレーだけじゃなく精神面とかでも支えていかなきゃいけません。そういう事は2年生の池田と武藤と3人でよく話し合っています」

―同じポジションの笹川選手とはどう連携をとっていますか?
「笹山とは仲が良いし、悪いところはお互いに言い合えるように心がけています。自分が間違っていたら上からでもいいから指摘してくれと笹山には言っていますね。正直自分よりも笹山の方がバスケットを分かっているので、自分は精神的な部分で支えられればなと。どっちが上とか、自分が上から言うとかじゃなくて、お互い言いたい事を言い合って駄目な部分は指摘し合える関係だと思います」

―2年生になって意識は変わりましたか?
「学校に慣れてきたこともあって、何も分からなかった1年生とはやっぱり違いますね。新人戦に関しては最上級生ですし、1年生を引っ張らなきゃいけないという責任感は生まれたと思います。少し精神的に成長出来たかなと思いますね」

―次の準決勝では青山学院大か明治大の勝者との戦いになります。
「今回、東海みたいな強いチーム相手にも、強い気持ちで臨めば勝てるという事がわかりました。新人チームですし、勢いが勝敗を左右する部分も大きいと思います。今うちはすごく勢いに乗れていると思うので、このままやってきたことを出し切りたいです。1年生は気持ちの切り替えとかが難しいと思うんですが、そこは2年生が支えていかなければなりません。“絶対勝つ”とみんなで話して試合に臨もうと思います」


◆陸川 章監督(東海大)
「前半は筑波さんの方が気持ちが強かった。後半はよくリカバリーをしてうちもよく集中していた。2Qは点数を見てもうちらしくなってきたが、オフェンスがバタバタしてしまってみんなの気持ちが合っていなかったのと、点が取れるところで取りきれていなかった。3Qは梅林が彼の持ち味であるターンシュートなどいい部分が出た。ファウルが3つになってしまったけれど、もう1回梅林で行くかどうかディフェンスを含めてこちらの課題であり反省の一つ。

(終盤#10バランスキー選手が打つ形になったことについて)もう少しザックを中でプレーさせて、流れから合わせられれば良かった。流れの中で開いてしまってああいう形になってしまったけれど、武藤や山田のところをファウルトラブルに追い込みたいし、もっと強く行くようもう少しパワープレーを学んでいかなければならない。シュートがうまいのは分かっているので。ただ、流れの下でゴール下のシュートやドライブなどいい部分は経験できたとは思う。

(#12梅林選手を4Qに使わなかった件について)ファウルが3だったことと、体力の部分。最後はディフェンス勝負になった時に、ザックもまだ山田のような(動ける)相手にそこまでマークにつけない。佐藤(#23)は小さいけれどリバウンドにも飛び込めるし、ディフェンス思考になってそうなった。梅林の出番がもう1回あったかな、というのは反省です。

(バランスキー選手に求めていた点について)前半に武藤選手に持たれてつながれていたので、まずボールを持たせないディフェンスをしっかりすることとリバウンド。あとはピックで来た時は思い切って出るように言っていたけれど、カバーダウンのところはもう少しだったかな。

(田中選手については)もっとアグレッシブに行ってもいいよと言っています。彼に引きつけることで他のプレーも広がるので。ただ、チームとしての課題としてスペーシングなどもまだまだあります。そこを向上しなければならない」
関連記事
EDIT  |  23:55  |  2011新人戦  |  Top↑
 | BLOGTOP |