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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.06.08 (Wed)

【2011新人戦】6/8レポート

【代々木競技場第二体育館】

1部強豪校が実力を見せつけ、いずれも初戦突破

110608harimoto.jpg 代々木会場には3連覇を狙う青山学院大、昨年準優勝の拓殖大ほか1部強豪校が登場した。

 東海大筑波大、拓殖大はいずれも100点ゲーム。予選から勝ち上がってきた相手を一蹴した。白鴎大国際武道大は3部の国際武道大が健闘。3Qまで白鴎大相手にリードする展開だったが、最終Qで力尽き、上位相手の突破はならなかった。

 5部の関東学園大は拓殖大相手にいいプレーを見せた。#40藤井(2年・G)を軸に優勝を目指す拓殖大相手に、序盤から常にゴールに向かう姿勢で戦い、3Qまで20点差前後で推移し、1部対5部という大きな差を感じさせない試合だった。

 青山学院大は#25永吉(2年・C)が欠場。#88張本(2年・CF)に得点で偏りがちな部分が見えたが、それでも余裕で1回戦突破。ベンチ入り人数は9名とかつての少数精鋭時代を思い出させるが、ここからどう戦うか気になるところだ。

 今回、左側の山に青山学院大、東海大、日本大といった強いインサイド選手を持つチームが集まる形となっており、準決勝まで見所は多い。右側の山は専修大が初戦敗退しているように、まだ未知数の部分も多く、どこが勝ち上がってくるかこれも見逃せない試合が続きそうだ。

写真:積極的に攻めていった青山学院大・張本。



【駒澤屋内球技場】

【延長戦の末、明治大が神奈川大を下す】

110608andou.jpg 明治大神奈川大の対戦は延長戦までもつれ込む熱戦となったが、明治大が69-62で接戦をものにした。

 両者初戦ということもあってか、試合は重い立ち上がり。神奈川大はトラベリングなどミスが続くが、対する明治大も外のシュートがなかなか決まらない。ロースコアな展開で試合が進む中、リバウンドに絡んでセカンドチャンスを得た明治大がリードを奪った。2Qに入ってエース#7古橋(2年・F)の連続得点で神奈川大が逆転に成功するが、明治大も#89土井(1年・C・日本学園)のリバウンドシュートなど1年生が思い切りの良いプレーを見せ、流れを引き戻す。結局27-26の明治大の1点リードで前半を終えた。
 後半に入ると、#12中東(1年・SF・光泉)のシュートなどで徐々に明治大が点差を伸ばす。3Q残り3分半には、#16安藤(1年・G・明成)の得点で39-30と差を9点に広げた。神奈川大も追い上げを見せて4Q序盤には#20早川(2年・G)の3Pで逆転するが、ファウルやミスが重なり再び離される。
 
 だが4Q残り2分半、57-50の場面でタイムアウト明けから神奈川大#7古橋が連続得点。持ち前の勝負強さを見せ、57-55と2点差まで詰め寄って勝負は分からなくなる。残り45秒、負けじと#16安藤がシュートを決めて明治大がリードを4点にするも、神奈川大も#20早川が3Pを沈め返し、59-58の1点差。次の明治大の攻撃は神奈川大の好守の前に24秒オーバーとなり、残り12秒で神奈川大の最後の攻撃となった。このオフェンスで#7古橋のシュートは外れるも、リバウンド争いでブザーと同時に#33曽根がファウルを獲得。4Q終了後のフリースローとなり、2本決めれば逆転勝利となる場面だったが、惜しくも決められたのは1本のみ。59-59で延長戦に入った。
 
 延長戦は、終始明治大のリズムだった。激しい守りから速攻を成功させて流れを掴むと、#16安藤らも積極的に1対1を仕掛けていく。反対に神奈川大は#7古橋が徹底マークにあい、延長戦の間得点は#20早川の3P1本のみ。そのまま69-62で明治大が逃げ切った。

写真:明治大・安藤の活躍が見所の一つ。

※神奈川大・古橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【その他の試合】

110608tominaga.jpg 玉川大関東学院大の対戦は、前半に大量リードを奪った玉川大が関東学院大を接戦の末に破って歓喜に沸いた。
 玉川大は、高さはないもののスピードと息の合ったプレーで関東学院大を翻弄。#23富永(1年・PF・東北学院)ら1年生がのびのびとプレーし、2Q終盤には20点のリードを奪った。しかし関東学院大も意地を見せ、#1エリマン(1年・C・延岡学園)の活躍で3Q残り2分には3点差まで詰め寄る。しかし追い付けそうな場面でイージーミスが続くなど荒削りな部分も見え、なかなか逆転することが出来ずに玉川大リードで試合が続いた。4Q残り5分、#1エリマンのバスケットカウント獲得で68-71と再び3点差にするが、この逆転のチャンスにあとが続かない。逆に玉川大は#13壁谷(1年・PG・安城学園)や#6畠山(2年・G)が要所でしっかりシュートを沈め、関東学院大の追撃をかわして80-77。嬉しい1勝をあげた。関東学院大は1Qで出鼻を挫かれ完全に後手に回った。20点差を追い上げる力はあったものの、逆転するまでのあと1プレーが続かなかったことが悔やまれる。

写真:期待のガード、玉川大・富永。


110608takata.jpg 順天堂大法政大は、ビハインドを負った順天堂大が4Qで追いつくものの、法政大が再度引き離して勝利した。
 前半から順天堂大はシュートを決めきれない場面が目立った。反対に法政大は#0高田(2年・G)を起点に積極的なオフェンスを見せ、次々ファウルを獲得していく。しかし順天堂大も#4泉(2年・F)、#5鈴山(2年・F)の活躍で何とか食らい付き、前半で13点あった点差を6点差に縮めて3Qを終える。すると4Qに入り、勝負どころで#4泉が爆発。高確率で次々にミドルシュートを沈めていき、4Q残り5分には57-61と逆転に成功した。しかしここで法政大は#0高田が得点面でチームを引っ張り、再度逆転。残り1分半には#5松澤(1年・C・明成)がオフェンスリバウンドから得たフリースローで68-64とリードを奪い返し、そのまま逃げ切って72-64で勝利した。法政大は高さがないものの息の合ったプレーが光った。

写真:法政大の司令塔・高田。


110608honma.jpg 東京成徳大日本体育大の対戦は、日体大が83-68で勝利。しかし成徳大も、#5細田(2年・F)ら高さのない選手もリバウンドに絡み、みなルーズボールにも果敢に飛び込んで日体大に食らい付いた。ただ外のシュートがなかなか決まらず、また追い上げムードになるたびにファウルを吹かれて勢いを持続できなかった。一方の日体大は#1本間(1年・G・福岡第一)が1年生ながら存在感を発揮し、#12周率(1年・C・大分明豊)らもリバウンドを支配して勝利に貢献。日体大はスピードあるガード陣と強力なインサイドでバランスの取れた布陣。一人ひとりの能力は十分なだけに、上手く噛み合えば上位も狙える。強いインサイドがいるチームが少ない右ブロックで要注目だ。

写真:本間に加えて周率が機能すれば、上位進出が期待できる。


110608yamada.jpg 中央大東洋大の対戦は高確率でシュートを沈めた東洋大が10点前後のリードを守りながら試合を進めたが、3Q終盤に中央大が猛チャージ。ビハインドから一気に8点のリードを奪って3Qを終えると、4Qもその差を守り切って何とか勝利した。しかし逆転負けを喫した東洋大だが、3Q以外のQでは全て中央大を上回る得点を挙げ、完成度の高いバスケットを見せた。また#6村上(1年・PG・西武文理)や#7筑波(1年・SF・松商学園)といった1年生の活躍も光った。中央大は危ないところだったが、流れを掴んだ時に一気に得点を積み上げた爆発力はさすが。次は日本体育大との対戦となる。

写真:トーナメントでも存在感を見せた中央大・山田。


 上武大日本大の試合は、日本大が1Qから相手を寄せ付けず、98-56で快勝。余力を残し明日の明治戦に備える。

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「自分が上手く引っ張れなかった」
この悔しさをバネに真のエースへ
◆#7古橋広樹(神奈川大・2年・F)
110608kanagawadai.jpgルーキーだった昨年から、その得点能力は光るものがある。
また同時に、リバウンドやディフェンスなど泥臭い部分も頑張ることの出来る選手だ。
昨年も堂々とした思い切りの良いプレーでチームの勝利に貢献した。
しかしこの試合では延長の5分間無得点に終わり、悔しさに涙を浮かばせた。
トーナメントの日大戦に続き、接戦の末の悔しい敗戦。
この経験を、秋のリーグ戦で勝つための土台として欲しい。


―今のお気持ちを聞かせて下さい。
「いやもう…本当に悔しいです。勝てた試合を落としてしまったという事が、一番悔しいし、許せないです。自分がもっとキャプテンとしてチームを引っ張らなくちゃいけないのに、上手く引っ張れませんでした。自分勝手なシュートを打って、それが原因で離された部分もあったと思います。そういう部分がまだまだだなと感じました」

―それでも、キャプテンとして引っ張ろうという姿勢はすごく感じられました。試合中に他の4人を集める姿が見られたりだとか。
「そうですね。みんなを集めて、“ここが頑張りどころだから”とか“ディフェンスしっかりやろう”とか声を掛けるようには、一応意識していました」

―延長戦に入るときはチームでどういう話をしたのですか?
「ここまで来たら絶対勝とうという事と、指示としては、ディフェンスは(明治大#16)安藤が絶対来るからそこを抑えようという話で、オフェンスは“お前が攻めろ”と言われていました。そこが本当に上手くいかなかったんですが…。悔しいです」

―延長戦は思うようなプレーをさせてもらえませんでしたね。あとは、試合全体としてリバウンドでやられる部分があったように思いました。
「そうですね。コミュニケーションミスがあって、スイッチとかした時に、スクリーンアウトが遅れてしまったかなと思います。それで相手にオフェンスリバウンドをやられて。そこは不甲斐ない点です」

―新人戦への練習はどのようにしてきたのですか?
「トーナメントが終わってからは新人戦のチームでずっと練習してきました。でもあまり上手くいかない事も多かったです。もっとその準備がしっかり出来ていれば、こうはならなかったと思います」

―練習で上手くいかなかったということですが、今日の試合の立ち上がりも少し硬かったですね。
「そうですね、立ち上がりからあまり上手くいかなくて…でも何とかついていけたのは良かったと思います」

―ついていけたのは何が通用したからだと思いますか?
「ドライブですかね。新人戦とはいえ1部のチーム相手でも、ドライブとかは結構行けましたし、そこからノーマークを作ることも出来たので、そこは良かったかなと思います」

―古橋選手自身、ドライブやジャンプシュートなど、大事な場面で点を取れる勝負強さはさすがでした。
「やっぱり自分がやらなきゃとは思っています。キャプテンですし、自分は点を取るのが仕事だと思っているので」

―昨年からすでにチームの得点源として活躍していましたが、2年目になって何か意識などは変わりましたか?
「1年目はがむしゃらにやるだけだったんですけど、1年を終えてやっぱりディフェンスが大事だという事にあらためて気付きました。だからやっぱりディフェンスを中心にやっていきたいと思っています。オフェンスでも、その場の状況に応じて、ドライブなどちゃんと空いたスペースをついて出来るように心がけています」

―今シーズンどういうプレーをしていきたいですか?
「とりあえず課題は、味方が抜かれた時の三線のヘルプのディフェンスをしっかり出来るようになることです。あとは、オフェンスでもディフェンスでも言える事ですが、1対1のスキルをもっと磨きたいです。良いところで絶対に決めれる選手になれたらな、と思います」

―新人戦の話から少し離れますが、先日のトーナメントでも日本大相手に惜しくも1点差でした。1部のチームと競る力を持っているという手応えなどは感じていますか?
「やっぱりトーナメントの期間は、だいぶチームとして出来てきた感じがありました。このまま今年こそ絶対1部昇格とインカレ出場を果たしたいと思います。このチームなら、本当に絶対いけると思います」

写真:チームメイトに声をかける#7古橋。今後の飛躍に期待したい。
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