2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.05.26 (Thu)

【2011トーナメント】5/15 5位決定戦 専修大学VS大東文化大学

専修大が何度も盛り返して粘るが
大東文化大が慌てず逃げきって5位獲得


専修大学77(15-21,24-20,23-30,15-14)85大東文化大学
110515_kisimoto_p.jpg 専修大大東文化大の5位決定戦は、専修大が何度も粘って追い上げるが、リードを守り続けた大東文化大が85-77で勝利した。

 1Qは、この試合スタメン出場となった#14岸本(3年・G)が序盤から積極性を見せ、21-15と大東大がリード。だが続く2Q開始早々、専修大は#11宇都(2年・G)のバスケットカウント獲得などの活躍で1点差につめ寄った。しかしここで大東大も慌てず、#13小原(4年・SG)や#11田中(4年・PG)といった頼れる4年生がシュートを沈めて流れを再び引き戻し、そのままの勢いで10点差をつけた。だが専修大も気持ちを切らすことなく粘って相手のミスを誘い、追い上げに成功。36-34と、点差のほぼないまま後半へ。

 3Q、序盤で一時専修大が逆転に成功するも、すぐに大東大は#14岸本が3Pを決め返して再逆転。その後も#14岸本が強気な姿勢を見せる。専修大は#22樋口(3年・F)がオフェンスリバウンドからバスケットカウントを獲得するなど見せ場を作るが、次第に点差を離され71-62で3Qを終える。4Qに入り、専修大は激しいディフェンスで見事大東大の得点を停滞させることに成功。その間に73-72と一気に1点差とする。しかしこの大事な場面で大東大は#14岸本がトリッキーなシュートでバスケットカウント獲得。逆転を阻止し、その後も試合終了までリードを守り切った。結局85-77で大東大の逃切り勝利となり、大東大の5位、専修大の6位が決まった。

 専修大は激しいディフェンスで何度も粘ったが、要所でもう1プレーが繋がらず、なかなか逆転することが出来なかった。しかし去年から先行逃げ切り型の試合が多かった専修大が、粘りのある戦いを見せたことを次につなげたい。トーナメントを通してディフェンスにも磨きがかかった。収穫のある大会だっただろう。

 大東大は“大当たり”だと自分でも評価するよう#18岸本が爆発して28得点。外したのは3P1本だけで、残りは全て決めきる好調さだった。幾度となく流れを変え、チームを救ったと言える。今年は安定感のある4年生3人に加えて、下級生を含む他の選手がより目立つ活躍をするようになってきている。経験値を増やし、さらなる成長を期待したい。

写真:スタメン出場の岸本が活躍し、大東大が勝利。

※大東文化大・小原選手、岸本選手、専修大・高橋選手、樋口選手のインタビューは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「ここからさらに正確性を」
秋のリーグ戦に向けて

◆#13小原良公(大東文化大・4年・F)
110515_ohara.jpg個性豊かなバックコート陣を擁する大東大。
それぞれ良さがある中でも、田中・遠藤にこの小原という4年生トリオで固めるとやはり頼もしさが違う。
その年のチームのカラーは4年生が作ると言われる大学スポーツにおいて、これまでケガの多かった4年生の小原の復調は大東にとって大きいだろう。
満を持して復帰の1部にて、大東大らしさ、小原らしさを発揮して会場を沸かせてほしい。


―最終戦勝利おめでとうございます。大東文化大らしく締めくくれましたか?
「うーん…途中途中で大東らしさは出ましたが、専修のリズムに合わせてしまうところもあったので、リーグ戦では自分達らしさを出したところでずっと出し続けられるようなチームを作っていきたいと思っています」

―では、大会全体を通しても、波があったと思いますか?
「そうですね、らしいところもあったんですが、準々決勝は相手に合わせすぎて、自分達のバスケットができてないところで負けてしまった。ので、順位決定戦では、もちろん相手のスカウティングはするけれど、忘れちゃいけないのは自分達のバスケ、大東らしくやっていこうという話をしました」

―ベスト8決めから1部チームと4連戦だったわけですが、秋への手ごたえはありましたか?
「1部以外の他のチームは一度崩れたらそのまま崩れてくれるんですが、1部はなかなか粘り強いチームがほとんどでした。その辺りは勉強になりましたね」

―それを踏まえて、大東大としては秋に向けてどんなことに取り組んでいく予定ですか?
「スタッフからもさっき言われたんですが、心肺機能の強化と、下半身の強化をやっていこうとしています」

―土台の部分ですね。バスケットの動きとしては、長く一緒にやってきたメンバーだからある程度わかっているということでしょうか。
「確かに同学年のメンバはー1年からずっと一緒にやってきましたし、もともとチーム全体としても仲がいいのはあります。それで3年生がこの大会で結構経験を積んだので、あとは皆もっと正確性を追求していくことが重要かなと。他の強チームに比べると、勢いはあると思うんですが、正確性がチームとしても自分としてもまだまだだと思います」

―#43鎌田選手が代表候補(グループ3)に召集されたことは、チームにいい刺激になりましたか?
「はい、もう。決まった瞬間は練習中だったんですが『大東からA代表が出たー!』って皆で喜びました。代表候補合宿で何度か抜けて、帰ってくると、あいつマジメなのでマジメに『代表ではこうだよ』と話してくれました。でも自分らはその話を聞きながらも、おもしろい話もしたりとか、そういう感じです、大東は(苦笑)」

―では、小原選手としては、怪我もあって、シックスマンの時期もありましたね。ようやく完全復活に近付いているかなと思いますが、調子としてはどうですか?
「出られない間は、出られないからといってふてくされたりするんじゃなくて、しっかり自分のやるべきこと、練習で声を出したりということをやってきました。調子的には確かに戻ってきてますけど、さっきも言ったようにまだ正確性が足りないので、その辺りは練習ですね」

―出られない間は不安はなかったのですか?
「いや、全然ありましたよ。それでも、去年はキャプテンの小山さんが『お前はシックスマンで出てるけど、チームに必要だから、絶対チャンスは来るから、しっかりやれ』とずっと言い続けてくれたので、それで乗り越えられた部分もあったと思います」

―チーム力ですね。去年はプレータイムが伸びてもまだ本調子ではないように感じたのですが。
「それ…実はすごく言われます(苦笑)」

―でも、トーナメントではらしさが戻ってきたように見えます。
「そういう、らしさをどんどん出せるようにやっていきたいと思っています。(同学年の)田中と遠藤と自分とでチームをまとめて、その中でも声を出したり落ち着かせたりすることが自分の仕事だと思っているので、コートに出ているときもベンチにいるときも声を出していきたいです」

―4年目の今年は、どういうシーズンにしたいですか?
「最後の年なので、今までお世話になった人、先生や家族へ感謝の気持ちを込めて、恩返しするつもりでこの1年はプレーしたいと思っています」


「がむしゃらに行こうと思った」
強気なプレーで流れを変える攻撃型PG

◆#14岸本隆一(大東文化大・3年・G)
110515_kisimoto.jpg最終戦はスタートからの登場となり、チームハイの28得点で勝利に大きく貢献。
メインガードの#11田中との役割の違いを理解し、今大会ではそれをコートで上手く表現した活躍をした。
“楽しみ”だという自身初めての1部。今後も臆せず強気なプレーを見せて欲しい。


―大会を振り返ってどうでしたか?
「最後勝って大会を締めくくれたので、その点では良かったかなと思いました」

―今日も良い活躍を見せていましたが、自分自身の調子はどうですか?
「大当たりだったんじゃないですかね(笑)。今日は、控室で“スタートで行くから”と伝えられて、そこからもうがむしゃらに行こうと思って試合に臨みました。1番ポジションなので本当はただがむしゃらにやるだけじゃだめだと思うんですけど、4年生がすごくしっかりしてくれているので、今日は4年生を頼りにして好きにやらせてもらいましたね」

―試合の中盤、10点差をつけてもすぐに押し戻される場面がありました。このことをチームではどのように感じていましたか?
「早稲田の試合もそうだったんですよね…。拓大とか青学とかの強いチームは、10点離した後に、次の5点が取れて、どんどん点差を離していくんですよね。でも、僕らは10点離すと必ずこういう押し戻される展開になってしまいます。今の大東は、まだ勝ちきるというか、“本当に強いチーム”にはなっていないなと感じました。まだ、個人の力に頼っているだけという感じですね」

―ベンチからの「あと5点!」というのは、もっと点差をつけようというメッセージだったんですね。
「そうです。次の5点を頑張って取ろうって。でも、結局今日もできなかったですね」

―やはり、ガードとしてはこのような展開を打破するきっかけ作りをしていかなければならないと思いますが。
「そうなんですよね。そこで、自分がまとめるべきなんですけど、小原さん(#13)とか遠藤さん(#15)に『どうにかしてくれー』みたいな感じでパスを回して、頼ってしまいました。そこは、将道さん(#11田中)と考えを合わせてやっていけたらいいなと思っています」

―5位という結果についてはどう評価しますか?
「いや、最低でもベスト4という目標があったので、満足はしていないですね」

―去年から#11田中選手と交代で試合に出ることが多かったと思いますが、今年に入ってよりプレータイムも伸びていますね。
「そうですね。将道さんと自分とでは、求められてることが違うと思います。将道さんは試合をコントロールしてくれるんですが、自分が出る時は“流れを変えてこい”というか、“一発かましてこい”みたいな感じかなと。そういうのを求められていると自分は思っていますね」

―お互い良いライバル関係なのかなと思うのですが。
「そうですね。将道さんは普段から本当に努力家で、すごく勉強になります。だいだい練習が終わった後はずっと1対1してますね。良い刺激になっているというか、勉強させてもらっています。本当にすごいと思います。今年は4年生3人が本当に練習から試合まで全部引っ張ってくれてて、敵わないですね」

―やはり4年生がチームの軸になっていると思いますが、今年は周りの選手の活躍も目立ちますよね。
「そうですね。藤井(#19)とか、このシーズンになってから大久保(#85)とか和田(#75)とか3年生がすごく試合に絡むようになりました。去年までは自分も含めてふわふわしてたと思うんですけど、今シーズンから“やってやろう”という気持ちが強くなったと思います。3年生が結構きてますね」

―それは3年生になって上級生としての自覚が生まれたからでしょうか?
「あーいや、自分はまだ全然ないです(笑)。あ、でもやらなきゃいけないって気持ちは去年より強くなりました」

―今シーズンから1部ですしね。
「そうですね。楽しみです。自分は初めて1部でやれるので、リーグ戦は勝ちにこだわって、3年生ですけどフレッシュに頑張ります!」



「今日の粘りはリーグ戦でも通じる」
上級生となった今、何をすべきか

◆#4高橋 陽(専修大・3年・G)
110515_you.jpg充実の世代である高橋の代も3年生になった。もう十分チームを率い、リーダーシップをとっていくべき年代だ。
ここまでディフェンスをメインにやってきたという今大会、守りを固めたことで粘りが出てきている。
秋までにどこまで成長するか、メンタルを始め、課題とする部分をどこまで詰めていけるかに期待したい。


-6位という結果について。
「大学に入って初めて最終日まで残っての6位だったので、この結果は結果として次に繋げていけるようにしたいです」

-今日はビハインドを追っても、追いつける力があるのを見せられた試合だったと思うのですが。
「そうですね。それは自分も3年目で初めて感じられた試合でした。この粘りはリーグ戦にも活きてくると思うので、継続していきたいです」

-個人的には振り返って?
「ノーマークを2本外してしまいました…。また、当たり負けしている部分もあります。成長も出来た部分もあったんですけど、やっぱり悪かった部分が多かったですね。ただ、修正できないことではないので、ビデオを見て、しっかりと修正していけたらと思います。あとは、ガードとしては、去年からも言われていた、“読みとかが甘い”というところに、まだ自分の中で甘さが見えたので、そこをもうちょっと勉強したいです」

-ガードは色んな選手が試合に出ていますね。
「そうですね。層の厚さも重要だと思うんですけど、それを後から出る人たちにしっかりと繋げるような試合作りができるというのが、自分の役割だと思っています。しっかり試合を作っての交代だと思うので、個人的にはそういうところも意識しながらやっていきたいと思っています」

-3年間コートに立ち続けて来た選手として、試合経験が少ない選手に声かけはしていますか?
「はい。ただ、一番重要なメンタルの部分は、言えないので。でも、メンタルがしっかりしていないと、技術的な部分や他のこともできないと思うので、今後はしっかりと言っていきたいなと思っています」

-メンタルの向上は難しい課題だと思いますが、その課題を克服するために高橋選手ができることはどんなことですか?
「声をかけることと、プレーで見せることですね。ルーズボールだったり、リバウンドだったりで感じてくれればいいかなと思っています」

-宇都選手(#11)についてですが、昨年と比べてプレーにワンクッションを置けるようになったと感じますが、いかがでしょうか?
「そうですね。成長したんじゃないですかね。あいつも年が上がって大人っぽくなったんだと思います(笑)」

-リーグ戦に向けて。
「まずは、今回のトーナメントの反省点をしっかりあげたいです。そして、それを修正しつつ、メンタルトレーニングも取り入れていきたいです。でも、自分は監督でもトレーナーでもありません。自分達がしっかりして練習に臨む姿勢だとかを意識しなければ、成長できないと思います。だから、チーム一丸となってやっていきたいと思います。僕は、今までの選手とは違った専修を目指したいと思っています。だから、もっと気持ちを強く持って、バスケットに臨む姿勢をチームでしっかりと作っていきたいです」



「自分の役割はリバウンドとディフェンス」
泥臭い部分でチームを支える心強いリバウンダー

◆#22樋口大倫(専修大・3年・F)
110515_higuti.jpg専修大の3年生は#4高橋、#33館山といった選手が目立つが、この樋口も常に勝利に大きく貢献してきた選手だ。1年生の時から出番を得て、ゴール下での存在感を増してきている。
その貢献度は、今大会リバウンドランキングで2位に入った事からも伝わってくる。
今シーズン、特にディフェンスに力を入れている専修大の中で、樋口の活躍がキーになるだろう。


―今の試合を振り返ってどうでしたか?
「駄目でしたね」

―でも引き離されそうになっても粘る場面が何度も見られましたが。
「そうですね。今はディフェンス中心の練習をしていて、前から当たってしっかり守れたことはチームとしても良かったと思います。でも集中力が切れてしまった時にだめになる部分がありましたね」

―トーナメント全体を振り返ってどうでしたか?
「チーム的には良い雰囲気で出来て、リーグ戦に向けて手応えもあったと思います。個人的には、宇都(#11)が攻める時に上手く合わせられなかったりしたので、そういう部分はもっと練習しなきゃなと思いました。あとはもっとリバウンドを頑張りたいと思います。自分の役割はリバウンドとディフェンスだと思うので」

―3年生になって何か変わったという事はありますか?
「いや、特にないです。専修ってあまり上下関係がないので。“決めなきゃ”とかは自分はないし、あまり背負わない方がうちは良いのかなと。その分チームみんなで仲良くできたらなと思います」

―トーナメント前はずっとディフェンスの練習をしてきたということですが。
「そうです。ディフェンスばっかりでしたね。オフェンスの事はあまり言われてないです。オフェンスで攻められなくてもディフェンスで守れば良いからって感じです」

―去年までは、この時期のディフェンスとオフェンスの練習の割合はどうだったんですか?
「前は、半々くらいですかね。今回はディフェンスしかやってないです」

―去年までやってきたディフェンスの練習を深く追求する感じですか?
「いや、去年までとはちょっと違うと思います。オールの守りとかが」

―今までやってこなかったことをしてきて、実際に試合で試して手応えはどうでしたか?
「試合が重なるにつれて良くなっていったと思うので、手応えはあります」

―今シーズンの抱負をお願いします。
「個人的には、リバウンドとディフェンスを頑張って、あとはもう少しミドルシュートとか決めたいと思います。チーム的には、もっと足をつかって前からあたるディフェンスをしっかり徹底したいと思います。そのためにオールコートであたる体力とかもつけたいです。1部で上位に行きます!」
関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  04:07  |  2011トーナメント  |  Top↑
 | BLOGTOP |