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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.05.26 (Thu)

【2011トーナメント】5/15 7位決定戦 日本大学VS早稲田大学

全員のふんばりで日本大が勝利
日本大が7位、早稲田大が8位に


日本大学72(14-16,19-13,22-14,17-22)65早稲田大学
110515_tomiyama.jpg 日本大早稲田大の7位決定戦は非常に拮抗した戦いになったが、3Qでリードを広げた日本大が72-65で逃げ切った。

 前半は互角の戦いだった。早稲田大が好ディフェンスを見せ、#8玉井(2年・G)の3Pも決まるなどしてややリードするが、日本大も息の合った合わせのプレーで点を稼ぎ1Q残り15秒同点に。だが最後のワンプレーで#6大塚(3年・G)がドライブを成功させ、14-16と早稲田大の2点リードで1Qを終えた。2Qでも一進一退の戦いとなるが、#18富山(4年・F)の活躍もあり、33-29と日本大がわずかにリードして後半へ。3Qに入ると、日本大は好調の#18富山が3連続で3Pを決めて勢いに乗る。早稲田大も#8玉井が3Pを決め返すもその後得点がなかなか伸びず、その間日本大は点差を2桁に。結局55-43で3Qを終えた。

 4Q、日本大はパスミス、ファウルとミスが続く。この好機に早稲田大は#14久保田(4年・C)がバスケットカウント獲得、#91藤原(3年・F)が3Pを沈めて点差を6点まで縮めた。しかし日本大も要所で#4森川(4年・F)、#18富山が3Pを沈め、それ以上は詰めさせない。早稲田大は激しい守りを見せ、#91藤原が連続でスティールを成功させるなどして残り1分を切って5点差まで詰めるものの、ここで#3石川(3年・G)が落ち着いてジャンプシュートを決めて勝負を決定づけた。72-65で日本大が勝利し、日本大が7位、早稲田大が8位という結果になった。

 早稲田大は激しいディフェンスを見せ、相手のターンオーバーを誘ったが、ここぞという時に得点が伸びなかった。またリバウンドで日本大に17本の差を付けられたことも大きい。順位決定戦から勝ち星を上げられず8位という結果になったが、今大会で得た反省を今後に活かしたい。

 日本大はミスも多かったが、最終戦は全員が積極性を見せる働きをした。相手を60点台に抑える堅守に加え、内外バランスよく攻めるオフェンスを見せて、トーナメントを勝って締めくくった。

写真:浜田の途中離脱もあり、2番ポジションが不安定だった日本大。最終戦では富山が出番を得て結果を出した。

※日本大・森川選手、早稲田大・押見選手、久保田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「課題が山ほど見つかった大会だった」
リーダーシップを発揮し、“日本大学らしさ”を秋に表現

◆#4森川純平(日本大・4年・主将・F)
110515_morikawa.jpg最終学年になり、プレーにもこれまで以上の気迫がこもっている。
今大会はリバウンド王も獲得し、チームに大きく貢献した。
“戸惑っている”という主将の役職だが、立派にチームを引っ張る姿勢は見せている。
7位という結果になって課題の残る大会だったとはいえ、シーズンはまだ始まったばかり。
これからチームを確立させ、秋にはこれが日本大学だという試合を見せて欲しい。


―この試合を振り返って。
「昨日専修に負けてチームの士気も下がってたんですが、とりあえず少し持ち直して今日勝てたのは良かったかなと思います」

―昨日からどういう部分を特に修正してきましたか?
「昨日の試合は個人個人のプレーになってしまって、全然チームじゃありませんでした。それでミーティングで、自分たちが何をすべきなのか、日本大学というのはどういうチームなのかをもう一度確認したんです。そうやって試合に臨んだので、今日は昨日よりは良くなったと思います。でもまだまだ完璧ではないですね」

―その話し合いの中で、自分たちはどういうチームだという結論が出たんですか?
「日本大学というチームは、以前から、ディフェンスを頑張って走って点を取るというプレースタイルだったと思います。でも昨日は全然それが出来ませんでした。あとはリバウンドも全く取れていなかった。そういうところを修正しようと話し合いました」

―今日はボールも動いて足も動いていたように感じましたが。
「そうですね。日本大学らしさというか、練習してきた事をみんな少しは出せたので、こうやって勝てたんだと思います」

―森川選手も、去年よりリバウンドだったりゴールに向かう姿勢だったり、プレーが格段に良くなったように感じるのですが。
「去年までは篠山さん(10年度卒・現JBL東芝)、熊澤さん(10年度卒・現JBL2アイシンAW)がいたので、それについていく感じでやっていました。でも今年は、去年から試合に出ているのが僕や熊吉(#24)や海斗(#3石川)くらい。それで経験を積んできた分、自分がやらなきゃなという意識はあります。そういう経験や責任感が、プレーに出たのかもしれないですね」

―大会全体を通して、春の時点でチームとして手応えなどは感じましたか?
「大会が始まる前までは、もう少しやれるかなと思っていたんですが…。いざ試合をしてみると、まだまだでしたね。リーグ戦までに修正しなければならない事が山ほど見つかって、課題が残る大会でした。でも課題がはっきり見えてきた事はプラスに考えたいと思います」

―その中でも一番気になった課題は何ですか?
「さっきも言った通り、やっぱりチームのプレーが出来なかった事ですね。あとは、6番手、7番手の選手があまり活躍出来なかった事。ワンポイントでも、リバウンド一つでもそういう選手が活躍してくれれば、もう少しチームも変わると思います」

―今後キャプテンとしてどうチームをまとめていきたいと思いますか?
「キャプテンは今までやったことがないので、今少し戸惑っています。色々考えているんですが、まずはゲーム中のリーダーになってチームを引っ張らないといけないですね。今は海斗(#3石川)がリーダーになっているので。あとは練習でも、試合で使えるような練習をしないと意味がないと思うので、もっと試合を意識した練習をしたいです。リーグ戦までには日本大学というチームのプレースタイルをちゃんと確立したいと思います」

―キャプテンにもなり、4年生として最後のシーズンになりますが、どういう1年にしていきたいですか?
「最終的な目標はもちろんインカレで優勝することですが、でも今はまだ試合に出ているメンバーとかしか目標に達するような努力をしていないと思います。だからこれから、チーム一丸となって目標に向かっていけるようなチームを作りたいと思います」

―渡部選手(#37)が、今年の日本大のテーマは“ハッピーオーラ全開”だと話していたんですが、そうなんですか?
「そうですね…。ハッピーオーラというのは、ナベ(#37渡部)自身が試合に出られない中でもずっと腐らずに頑張ってきて、それが今回試合に出れたり良い結果に結びついたので、同じようにみんなも腐らずやっていこうということでテーマになったんです。“ハッピーオーラ”という名前をつけてやっていますが、まぁハッピーオーラというか、腐らずに目標に向かって頑張っていこう、という事がテーマですね」

―来週は李相伯杯がありますが、意気込みをお願いします。
「李相伯は、外国人相手に自分がどれだけやれるか試せる数少ない場ですし、メンバーも大学のトップ選手が集まっています。そこで色々勉強して、チームに持って帰って活かしたいなと思います」


「前向きな言葉を掛けて試合に送り出す」
メンタル面の成長で“本当の意味で強いチーム”に

◆#11押見幸一(早稲田大・主将・4年・G)
110515_osimi.jpg今シーズン早稲田大の主将を務める押見。スタートで試合に出る選手ではないが、ベンチから声を出しチームメイトを鼓舞してチームを支える。
早稲田大は今大会8位。まだ精神的な弱さがあるという部分を今後修正し、秋には復帰した1部でより上を狙えるチームとなって欲しい。


―最終戦はディフェンスも昨日より良くなったかなと感じたのですが。
「そうですね。最後は藤原(#91)の3スティールとかもありましたし。それをもう少し早く出せれば良かったなと思います」

―トーナメント全体を振り返ってどうでしたか?
「大きな収穫だったのは、明治戦で勝ったことですね。明治戦は大会前から絶対に勝とうと言ってきた試合で、そこでチームが一つになって倒せたことは今後に繋がる自信になったと思います」

―倉石さんが試合中強く言っているように、ディフェンスは一つの課題だと思いますが、他に何かチームの課題はありますか?
「あとは僕も含めて控えのメンバーのメンタル面の弱さですね。メンタル面は簡単には克服できるものではないかもしれませんが、これから普段の練習や試合を通じて強くなりたいと思います。あとは体力面。スタメンの体力切れという事もありました。でもそれは控えが頼りなくてスタメンがずっと試合に出るという状況になってしまっている事も原因の一つだと思います。全員が40分出ても大丈夫という体力をこれからつけたいです」

―シーズンインしてからトーナメントまではどんな練習をしてきましたか?
「基本的なことから始めましたね。ディフェンスの構えの練習や、走り込み、一対一など、本当に基礎的でした。あまり特別な事はやらず、基本に立ち返る練習でした」

―今シーズン、キャプテンとしてどんなチームを作っていきたいですか?
「本当の意味で強いチームを作りたいです。今大会、明治戦は勝ちましたけどそのあとは3連敗して、京王電鉄杯も最後3連敗してしまいました。一回負けてから落ちてしまう弱さがあると思います。落ち込むことはあってもその中で立て直して、強さを常に出せるようにしたいです。そういう精神的なタフさも、もっとつけていかなきゃいけないと思います」

―キャプテンとして何か心掛けていることはありますか?
「練習中から手を抜かずに誰よりも厳しくやることは意識しています。それを見て、後輩とかがやる気になってくれればなと。あとは、試合の中で出ているメンバーが監督に怒られることもあると思うんですが、そこでまた僕から厳しい言葉を掛けるのではなくて、少しでも前向きな気持ちになれるような言葉を選んで声を掛けるようにしています」

―下級生も試合に多く出ていますし、メンタル面は難しいですね。
「そうですね。下級生とか関わらずですが、特に下級生は落ち込んでしまうことがあると思います。だから、“切り替えていこう”とか“大丈夫だから”とか励ませるような前向きな言葉を掛けて、試合に送り出すことを心掛けています」

―今シーズンは1部で戦っていく訳ですが、最終的にどういうところを目指したいですか?
「具体的に何位とかではないですが、1部上位を狙いたいです。はたから見たら弱いと思われているかもしれませんが、絶対入れ替え戦には行きたくないし、上位を狙える力はあると思います。一つでも多く勝ちたいです」

―ラストシーズン、どんな1年にしたいですか?
「今までの3年間と同じように今年もバスケット中心の生活になると思いますが、今年は特にキャプテンになって大きな役割を与えられたので、その役割を第一に考えてチームが良い雰囲気になるようにしていきたいです。その中で、自分の成長も見つけられたらなと思います」

―次は早慶戦がありますね。
「早慶戦はやっぱり特別なので、本当にチーム全員勝ちたいという気持ちが強いと思います。全力でぶつかっていきたいです。僕は今までAチームで出たことがないですし、今年も出場時間をもらえるかどうかは分かりませんが、もし出るような機会があれば本当に全てを掛けて戦っていきたいと思います」


「つまらない1年にはしたくない」
最後の年、1部の舞台での活躍に期待

◆#14久保田 遼(早稲田大・4年・C)
110515_kubota.jpg下級生から早稲田大の大黒柱としてプレーしてきた久保田も、今年4年生となる。
調子は良くなかったというが、今大会は最高学年として、また副将として若いチームを引っ張る活躍を見せた。
昨年悲願の昇格を果たし初めて1部の舞台で戦う事になったラストシーズン、その言葉通り、充実した濃い1年間にしてほしい。

―大会を終えて感想をお願いします。
「京王電鉄杯以外ではこのトーナメントが今シーズン初めての試合で、今年から1部に上がった自分たちが1部のチームとどれだけやれるのか試すことも兼ねた大会でした。まだまだチームとして色んな技術面であったり精神面であったり出来上がっていなかったので、勝ちにはこだわりましたが結果としてはこんなものかなと思います。ただベスト8に残ってからの3試合は負けるような相手ではなかったはずなので、自分たちの収穫にはなりました。あとはここからリーグまでの期間で今回の大会で得た課題をいかに克服していくかというのが鍵になると思います」

―その課題とは具体的には?
「やっぱりリバウンドですかね。うちのチームは僕が196cmで、他は比較的小さいと思うんです。4番ポジションも188cmの河上(#21)とかですし。だからやっぱりボックスアウトを徹底して、相手にオフェンスリバウンドを取られないようにしなきゃいけないと思います。あと課題はディフェンスですかね。プレッシャーをかけて、意思の疎通をとって5人全員で守るようなディフェンスを、リーグ戦までには完璧にしていきたいと思います」

―今日は今までの試合よりもディフェンスの良さが見られたと思うんですが。
「最初だらだらしてしまう部分もあって3Qでは離されてしまったんですが、最後に控えで出た藤原(#91)とかがディフェンス面で積極的に声を出してくれて、それが他の4人にも伝わったんだと思います。それで足が動くようになって、スティールとか相手のミスを誘うようなディフェンスが出来たのは良かったです」

―自分自身の出来はどうでしたか?
「そうですね、かわした後のシュートとかをかなり外してしまいました。個人としては、もっとできるはずって思いはありますね。あまり本調子ではなかったので、リーグ戦はもっと心身ともに充実した状態で臨みたいと思います」

―今日は後半で自分から積極的に攻める姿勢が見られましたが。
「今大会、緊張とかはなかったんですが、調子はあまり良くなかったんです。でもあの時は吹っ切れた感じがしましたね。それまでは、シュートの確率を気にしてノーマークで打つことばかり意識していたんですけど、そこはもう関係なく最後だし思い切ってやろうかなと。そういう風に自分の中で吹っ切れた部分はありました」

―去年もそうですが、早稲田大はやはり久保田選手にディフェンスが寄って、そこから外にさばいて攻めるという形が多いですよね。
「もちろんディフェンスが寄って来たり、筑波とか大東とかみたいにゾーンをしてきたりして、自分が少し相手に意識されているという部分はあると思います。そこで無理せずということを心掛けているんですが、まだまだ持った時点で周りが見えていないこともあって、人がいるのに攻めてしまう事が多々ありました。でもインサイドから外にさばく形の方が玉井(#8)とかフロント陣も打ちやすいと思うので、もっと正確なパスを出せるようにしたいと思います」

―今年は試合に1・2年生が多く出ていますが、上級生としてはどう彼らを支えますか?
「去年自分も4年生に支えられた部分が多々あったので、今年は出来ない後輩がいたとしても“次やれ”とか“切り替えろ”という風に声を掛けることを心掛けています。ミスを大目に見るわけではないんですけど、1年生はまだ入って数か月で多少は仕方がない部分もあると思うので。ディフェンスのシステムとかがまだよく分かっていない状態であれだけやってくれているのは、本当に助かってますね」

―4年生になって自分の中で変わったことはありますか?
「練習とかで、気付いたことがあればどんどん言うようにはなりました。自分は3年間倉石さんのもとでバスケットをしてきたので、倉石さんが求めるシステムとか動きを下級生に教えるということはしていますね」

―倉石さんはどういう事をチームに求めていますか?
「やっぱり倉石さんが強く言うのはディフェンスがメインですね。倉石さんはオフェンスでいくらミスしてもディフェンスで守れれば良いよって言う人なんです。だから、怒られるのはディフェンスが上手くいっていなかったり、相手にオフェンスリバウンドを連続で取られたりしたときですね。やっぱり5人でコミュニケーションが取れてなくて、穴が出来て相手に決められるという事があったと思います。ディフェンスのシステムがおかしい時にやられてしまいますね」

―次の試合は早慶戦がありますが。
「そうですね。ここからとりあえず1ヶ月空くので、早慶戦までは調整しやすいかなと思います。毎年盛り上がる大会ですし、伝統もある大会なので、来て下さった観客の人たちに見応えのある試合だったなと思ってもらえるような試合がしたいですね。自分は、なぜか知らないですけど毎年早慶戦で調子いいんですよ(笑)。だからかあの緊迫した雰囲気が結構好きです。歴代の4年生って固くなるイメージがあったんですけど、自分はあの雰囲気をほんとに楽しみたいですね」

―最後に、今年は学生最後の1年ですけどどんなシーズンにしていきたいですか?
「つまらない1年にはしたくないですね。自分が1、2年生のときはトーナメントも最終日まで残れず、リーグも良い結果が出せず、インカレもベスト8まで残れなかったので。今回のトーナメントみたいに最終日まで残っていっぱい試合したいですし、勝ちたいですし、色々と凝縮された濃い1年にしたいです。あとはみんなで楽しく元気よくやっていければなと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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