2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.06.01 (Wed)

【2011トーナメント】5/15 決勝 青山学院大VS拓殖大

前半は拓殖大が流れをつかむも
後半に地力を発揮した青学大が連覇達成


青山学院大学89(17-20,24-21,24-11,24-15)67拓殖大学
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スターティング5
青山学院大 #7伊藤/#8張本/#14辻/#25永吉/#56比江島
拓殖大 #1鈴木/#26上杉/#40藤井/#94長谷川智伸/#99長谷川 技
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110515suzuki.jpg 2年連続決勝進出の青山学院大対トーナメント決勝進出は2002年以来、という拓殖大による決勝戦。前半は競り合いとなった。

 試合開始は青学大#56比江島(3年・F)のバスケットカウントに拓殖大#94長谷川智伸(3年・F)がミドルシュートで返す。しかし長谷川は開始1分10秒で2つのファウルを吹かれ、交代に。しかしここで主導権を握りたい青学だが、拓殖大の激しい守りに逢い、得点が続かない。反対に拓殖大は#6長南(SG)や#99長谷川技(4年・F)のミドルシュートなどでリードに成功する。青学大は開始4分で#7伊藤(4年・G)のシュートが決まったあたりでようやく波に乗るが、それでも拓殖大の方がディフェンス・オフェンスでは押していた。#11佐々木(3年・C)が#25永吉(2年・C)かわしてシュートを決めてチームを盛り上げ、#40藤井(2年・G)の3Pもあり、1Qは17-20とリードして終えた。

 2Qも拓殖大の勢いは続く。#11佐々木がゴール下、ミドルシュートと連続得点し、#25上杉(4年・PF)もドライブやオフェンスリバウンドからねじ込む。後手に回った青学大は一時7点ビハインドとなるが、#14辻(4年・SG)が拓殖大ゾーンを意に介せず3Pを2本決め、前半最後には#56比江島が劇的な3Pで41-41と同点に戻した。「最初の1・2Qは、試合前に話していたことが上手く出来なかったですね。拓大に勝つためには、一番はトランジションディフェンス。これがきちんと出来ないといけない。トランジションディフェンスというのは、こっちのシュートの終わり方も重要なんですよ。それなのに最初は無理なシュートが多すぎました」長谷川監督。前半は拓殖大のリズムが優っていたのは事実。勝負は後半となった。

 後半3Qはじわじわ青学大が得点を重ねる。#25永吉のインサイドに#3小林(2年・G)のミドルシュートもあり、チームも盛り上がる。拓殖大は大きく引き離されず付いて行くが、#6長南が連続ファウルを吹かれると次第に主導権は青学大に。#88張本(2年・PF)のリバウンドからのバスケットカウントや#56比江島の3Pもあって一気に青学大が10点のリードを奪った。拓殖大はアウトサイドが決まらず、苦しくなる。3Q最後には青学大#56比江島がダンクを決め、65-52でリードを広げて終了した。

110515HARIMOTO.jpg 4Q、#94長谷川智伸の3Pも出て追い上げたい拓殖大だが、後が続かない。「シューターが2人ともファウルトラブで、入れないとと気負いすぎてしまった。メンタルのところ」池内監督。何度もアウトサイドを打っていくが、入らない時間帯のうちに余裕の出た青学大が#14辻の3P、#56比江島の速攻と両エースが活躍。20点近いセーフティリードを得ていく。拓殖大は最後まで諦めずに食い下がるが、差は縮まらず89-67で青学大が勝利。2連覇を達成した。

 前半は拓殖大のいい部分が出た。特にペイント内ではリバウンドに行く人数は青学大より多かったぐらいで、青学大とのサイズの差を気にさせなかった。「秋に向けてもっと走らないと」と言う池内監督。青学大相手にやれる、という手応えはある。あとはどこまで突き詰めるかだろう。

 青学大の長谷川監督はまだまだ未完成のチームとしながらも、2連覇。昨年より福田と張本のリバウンドがよくなったことを評価した。主将の#7伊藤はケガもあり、後輩に出番を多く譲ったが、長谷川監督は「交代した選手がみんな良い活躍をしてくれた。小林(#3)とか福田(#12)とか。あとは中川(#13)が繋いでくれて、織田(#6)あたりも出番が増えればもっとスムーズにいくだろうと思う」と、ベンチスタートの厚みも今後重要だと強調した。選手の能力は申し分なく、今年も4冠が狙える布陣。ここから秋シーズンの仕上がりに注目だ。

写真上:前半は早い展開の起点となった拓殖大・鈴木。
写真下:昨年より大きく成長した青学大・張本は、機動力が魅力だ。

※青山学院大・辻選手、比江島選手、永吉選手、小林選手、拓殖大・河上選手、長谷川技選手、長谷川智伸選手、藤井選手、上杉選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「試合に影響力を出せる4年生に」
最上級生としてコートでいかに個性を出すか

◆#14辻 直人(青山学院大・4年・SG)
110515TUJI2.jpg比江島とともに青学大の両エースとしての存在感は揺るぎなく、ここぞという時のシュートがチームをなによりも勢いづける。
しかし、明るく、パフォーマンスも豊かなように見えてまだまだコートでキャラクターを出しきってはいないと言う。
何事につけても「まだまだ」と言う春。次の舞台は秋になるが、コートで辻が全てを出してチームを一つにした時、今年度の青学大が完成するのかもしれない。


-前半は接戦でした。
「昨日の疲れが自分としては大きくて、最初から出してしまうともたないなというのがあって、そこがああいう点差でチームに迷惑をかけてしまった部分だと思います。それを後半にはしてはいけないと思って、後半からは全力を出して頑張ろうと話しあってそこから後半に点差を離すことができたと思います」

-前半はリバウンドも相手の方が良かったですが。
「リバウンドが強くてルーズボールも相手がすごかったので、そこでセカンドチャンスを相手に与えてしまいました。後半はしっかりできたと思うんですが」

-後半に足が動き始めてよくなりましたね。
「アウトサイドで簡単にやらせなかったのが後半優位に立てた理由だと思います。そこからリバウンドで走れたし、点差を離すことができました」

-疲れはどこにあったんですか?ドリブルで足がもつれるような部分が気になったんですが。
「足にきていましたね。この前の東海戦でとても疲れて、アップ中から変なところでつまずいたりして、これはヤバイと思っていましたね(苦笑)」

-ゾーンになった部分でいいシュートが出ましたが。
「ゾーンの攻め方はチームにあるのと、そんなに攻略も難しくはなかったです。自分としてもゾーンになればチャンスなんです。ボールももらいやすいし、そこで決められたのが良かったです」

-相手を突き放すためには辻選手の1本というのはすごく大事だと思うんですが、そこが来るのに時間がかかった感じでした。
「相手がゾーンをやってきて、そこで3Pを決められた時は自分の中で流れが来たというか、エンジンがかかった感じでした。そこからこちらもゾーンを敷いた時に足が動いて、簡単なミスもありましたがいい形になれました。インサイドの2人(#25永吉・#88張本)はすごく地道に頑張ってくれますし、交代した小林(#3)もよくやってくれました。比江島(#56)もあまり調子はよくなかったですが、あいつがああやって点を取りにいってくれるとチームが乗れますね。東海大戦も後半にあいつがバスケットカウントを取ってくれた時に盛り上がったし、ハドルを組んでそこで頑張ったことでチームが一つになりました。自分だけではなく、一つになってやるのが大事ですね」

-拓殖大とは5月頭の電鉄杯でも競りあっていますが、あの時のような接戦になるのでは、というのは?
「電鉄杯の時は自分たちがターンオーバーも多くて自滅した部分があったので、電鉄杯の後そこはすごく話しあって修正しましたね。自分たちのプレーをちゃんとやればああいう展開にはならないと思っていました」

-今年の青学はどんなチームですか?メンバー的には大きく変わらないので、観客はいろんなことを期待していると思いますが。
「去年は竜馬さん(橋本・JBLアイシン)やアレクさん(湊谷・JBL三菱)に頼れる部分が多くて、すごく安心感を与えてくれました。しっかりしていたので、こちらも落ち着いてプレーできました。今年は天傑(#88張本)にスタメンになってあいつはあいつなりに頑張っていますが、下級生でもあるので、そういう若いメンバーがスタメンに入った部分では追いつけていないと思います。去年よりはすごく走れるしリバウンドも高いので、同じチームというより違ったチームを目指してさらに強くなりたいですね。去年と比べるのであればまだまだです」

-そういう風にも見えないのですが。
「ディフェンスなどもまだまだですから。でも去年よりは5人が5人とも走れるので、そこで相手は嫌だと思いますね。永吉もずいぶん走れるようになりました」

-ただ、昨年の橋本選手のような強い個性を引き継ぐとしたら、辻選手がそういうキャラクターではないかと思うのですが。
「そういうキャラってすごいしんどいですね。普段の中ではいくらでも自分を出せますが、バスケットはコートに立つと5人それぞれが他の4人のことを考えたりして、自分のことだけという訳にもいかない。そういう面で竜馬さんはすごかったです。この大会では4年で1人だけ出た時にそのすごさを実感することがありました。だから自分もそこが課題というか新しい仕事ができたので、4年の責任として試合中に自分を出していきたいですね」

-出しているようにも見えますが。いいプレーの時のパフォーマンスとか。
「まだまだです。竜馬さんは本当にしっかり自分たちを落ち着かせてくれていたので、もっとそういう風に試合中に影響力を出せる4年生になりたいです」

-でも辻選手が決めると会場も盛り上がりもすごいですよ。
「そうですか?自分は全然分からないですね。歓声はぜんぜん聞こえないんです。自分も叫んでるからですかね?(笑)。でもみんなに安心感を与えたいし、みんなにもっとのびのびやってもらえたらと思います。みんなうまいので良さを引き出せるようにしたいです」

-李相佰杯もありますが。
「そこは全力で勝ちにいきたいですね。セレクトされたチームだけどみんな意識が高いし、一つになれば絶対勝てると思います」



「攻守とももっと考えていかないといけない」
一冠目に安堵も、一選手としての課題も口にする

◆#56比江島 慎(青山学院大学・3年・F)
110515HIEJIMA2.jpgこの大会における長谷川監督からの評価は、
「オフェンスは自分の得意なプレーばかり。ドリブルが多いしもっと強いプレーをしないと日の丸を背負っていけない。ディフェンスもこれまで4番ポジションにつくことが多かったので、ボールを持たせてから守ろうとしてしまっている。何より心から強く鍛えないといけない。オフェンスは感性でできても、ディフェンスは意思と判断がないとできない」
と手厳しい。しかし、比江島自身もそれを口にするなど、“色々と考えていかなければ”という思いを抱いている。
長谷川監督の言葉は、期待あってのものだ。
ぜひ、“バージョンアップ”した比江島にしかできないプレーを見せてほしいものだ。


―昨年に続いて優勝候補と目される中での二連覇、どう受け止めていますか?
「ほっとしています。良かったなあという感じです」

―決勝前の拓殖大のイメージは?
「京王電鉄杯の時、すごく走られて接戦になりました(79-77で青学大の勝利)。長谷川さん(監督)にも拓殖大は一番走るチームと言われていたのに、この決勝でもそれをやられて苦しかったですね。最後は離せてよかったです」

―前半は何かかみあっていないように見えましたが、やっていてどうでしたか?
「相手のペースでしたね。走られたこと、それからリバウンドやルーズボールなどでも負けていて、セカンドチャンスを与えてしまっていたと思います。でも、相手のペースだった中でも前半同点に追いつけたのは大きかったです」

―同点にしたのは比江島選手の3Pシュートなわけですが、比江島選手が打てという指示があったんですか?
「いや、そうではないです。実は、相手がマンツーマンでくると思ってマンツーマンのフォーメーションを考えていたんですが、ゾーンだったのでそれがあやふやになってしまって。時間がなかったら打つと決めていたのが良かったです。自信は全然なかったのですが、結果オーライですね」

―決勝ではそれ以外にも要所で3Pシュートが決まっていましたね。
「いいところで決められたのはよかったです。3Pシュートは全然得意じゃないんですけど…そういう大事なところだけは集中力が増すというか」

―マッチアップが途中で#94長谷川智伸選手になりましたが、サイズ的にミスマッチになったのも好影響でしたか?
「正直、智伸の方が僕はやりやすいです。(#99長谷川)技さんはディフェンスが上手いし能力もあるので」

―ただ、他のオフェンスではうまくいかない面もあったように思います。
「今大会はポロポロ外すことが多くて…長谷川さんに『ストップしろ』と言われているのにそのままワンステップで行ってしまったりも。やってしまってから“あーまたや”って気付くんですよね。これまでは自由にやらせてもらってきましたが、そろそろ考えていかないといけないなと思います」

―確かに、ますますマークが集まるようになって、これまでと同じようにドリブルを多用していくのは難しいように見えました。
「去年はアレクさん(10年度卒・現JBL三菱の湊谷)が外に出て合わせたりとかうまくやってくれていたから、僕は自由にやれていたところは確かにあります。今年はインサイドに2人いてスペースが少ないので、そこは秋に向けて考えていかないといけないですね」

―では、ディフェンスに関しての自分の評価はどうですか?常にマンツーマンというわけではないですが、準決勝・決勝とも後半の要所では相手の得点源をおさえていたのではないでしょうか。
「いやーただ相手が攻めてこなかっただけで、自分が抑えたという事はないです。昨日の準決勝はもう(東海大#24)田中くんに完敗です。今大会は本当にディフェンスのことでずっと怒られていました。今大会はシューターの選手にマッチアップすることが多かったんですが、動き回られるの苦手なんですよ。スクリーンもかなりかかってくるので、きつかったです。もちろんやらなければという気持ちはあって、やろうとはしてるんですが…」

―そこは秋に向けて修正ということですね。その前に、来週(21・22日)には李相伯杯が待っています。
「そうですね。第1戦でどれだけやれるかがキーになると思います。去年も第1戦が全然だめで(56-87で敗戦、比江島選手は5得点)、それは自分の悪い癖でもあります。この大会でも徐々に調子を上げていく感じになってしまったので、李相伯杯は一発目でどれだけモチベーションを上げてやれるかが重要だと思います」

―同学年の(日大#3)石川選手も、皆で勝ちたいと意気込んでいました。
「今までユニバでも李相伯杯でも全然いなかった同学年の選手とやっと一緒になりました。(石川)海斗は相当燃えていると思います。僕も勝ちたいです、韓国には負けたくない。2戦とも勝ちます!」


「悩みがたくさんあったけどホッとした」
2年生として芽生えた自覚をいい風に

◆#25永吉佑也(青山学院大・2年・C)
110515NAGAYOSHI.jpg昨年は大学の世界や各チームの強さなど何もおかまいなしで、あっけらかんとしていた。今年は2年生。尊敬する昨年主将・橋本が去り、新しいチームの中で自分がどう振舞うかも大事だと気付き始めている。
おおらかな性格に、チームを思う気持ちが一層強くなれば、また新しい青学のスタイルを作ってくれそうだ。


-優勝おめでとうございます。今の気持ちを聞かせて下さい。
「本当にホッとしたって感じです。今年は、震災の影響とかユニバの合宿で、なかなかチーム練習に参加することが出来なかったので、悩みがたくさんありました。でも、今ここで優勝できてホッとしています。あとは、去年の4年生のリーダーシップはものすごいものがあったので、そういう存在が抜けてしまって、チームにまとまりが薄くなってしまったな、というのを法政戦だったり専修戦だったりで感じていました。やっぱり、誰かに頼るんじゃなくて、自分が発していこうっていう気持ちに途中からなって。先輩が抜けた分は、特に下級生の天傑(#88張本)とか小林(#3)とかが盛り上げて行こうという話は3人で話していました。そういう結果が出てよかったと思います」

-前半はなかなかシュートを打たせてもらえていませんでしたが。
「あまり良くなかったかなと思います。とりあえず、ファウルで試合に出られない時間帯だったので、そこを気にしてしまったんですけど、後半は気にしないようにして。でもファウルをしないように意識はして。勝負は4Qかなと思っていたので。後半はディフェンスとリバウンドを頑張れたのと、自分が外してもリバウンドを取ってくれる選手がいたので安心してシュートを打てました」

-後半への指示は?
「オフェンスの足を止めるなと言われました。ボールを持っているワンサイドの方はちゃんとやっているんですけど、逆サイドの方は止まっていて、プレーの連続性が出てこないって言われたので、常に動きなさいということは言われました。そうしたら、みんな足が動くようになって、オフェンスもリズムが出て来て、中外とバランスよく攻められたかなと思います」

-2年生の力が伸びているなという印象を受けました。
「2年生は、アグレッシブな性格且つ負けず嫌いの奴が多くて。よく一緒にご飯とか行くんですけど、そこが1日の中で楽しい時間で。自分としてはいい仲間を持っているなと思っています。今、ベンチに入っていないけど、高橋も色々とチームを考えてくれるいい存在。自分たちの代は本当にまとまりのあるというか。本当にいい仲間なんですよ!」

-今後、青学が勝ち続けて行くためのキーマンになりそうですね。
「でも、キーマンはやっぱり4年生になってほしいと思います。今後は4年生のリーダーシップっていうのが本当に大事になってくると思うし。辻さん(#14)は、自分達がミスをしても声かけてくれて、いつも頑張っていると思います。そういうのが4年生の存在の大きさだなと思います。だからキーになるのは4年生であってほしいなと思います。でも、自分達もキーマンになるつもりで頑張ります!」

-新人戦に向けて。
「1・2年生合わせてもメンバーは少ないですけど、みんなでまとまっていけたらなと思っています。新人戦は2年生が最上級生なので、引っ張って行きたいです。絶対に優勝したいと思います!」



「チームが困っている時に落ち着かせられるように」
大きな舞台でしっかりと見せたプレー

◆#3小林遥太(青山学院大・2年・G)
110515KOBAYASHI.jpg主将の伊藤にケガもあったため、今回は小林、畠山ら下級生ガードも試合で大きな役割をになった。
試合相手によって個性の違うガードを使うことで、青学大はまたそれぞれ違う色を見せる。
コントロールやパスが主体の小林は洛南出身の先輩とも呼吸はぴったりだ。ここからもっと自分の色を出して成長していって欲しい。


-伊藤選手の次の2番手として準決勝、決勝とも出番を得ましたね。
「去年よりもチームに貢献できるように、ディフェンスから頑張って伊藤さんのかわりにしっかりできるようにやっていきたいと思っていました。それに、自分でももっと攻められるようになりたいなと思っています。まだちょっとミスが多かったですね。そこを少なくしたいです」

-長谷川監督がガードは3人いるけれど試合の相手によって使い分けたいという話もしていました。この2試合は自分でも来るかなと感じていましたか?
「ベスト8までは俊樹が先に出ていたんですが、その後はミーティングをしている時から“今日来るんじゃないかな”って気がしました。ベンチにいる時も“なんだかやたら目が合うな”って感じだったので、準決勝と決勝は自分かもしれないと思っていました」

-自分のガードとしての持ち味はどういう部分だと思いますか?
「チームが困っている時に落ち着かせることですね。チームをまとめることもしたいし、1対1でしっかり守りたいです。それが自分ができることじゃないかなと思っています」

-そういう意味では、他の2人がスピードが武器だとすると、小林選手はうまく比江島選手や辻選手にボールをさばいていますね。洛南のやりさすさもあるんでしょうか。
「それは阿吽の呼吸じゃないですけど、なんだか視線を感じます。辻さんや慎(比江島)とやっていると“ここ、欲しいんじゃないかな”という気がするので、そこをうまくアシストできているのかなとは思います」

-その他にも準決勝・決勝と得点面でチームを盛り上げるようなプレーで沸かせましたね。
「そうですね。ああいうプレーでチームが困っている時にこそ、自分がなんとかできるようにしたいですね」

-今年の青学はどんなチームだと感じますか?
「去年よりは落ちるようなことも言われていますが、今年は今年なりの個性もあると思うし、チームが一つになろうとしている感じはあります。あとは盛り上げがちょっと足りないので、僕らの代でやろうかなと考えているところです(笑)」

-2年生ではありますが、どういう面で貢献していきたいですか?
「シュートが苦手なので、これからもっとそこをうまくなりたいです。出た時にしっかりノーマークのシュートは決めたいですね。競争も激しいのでそこに負けたくないですし、もっと声を出してみんなをまとめられるように頑張っていきたいです」

-畠山選手は身近なライバルですね。
「同じポジションなのでそうなってしまいますね(笑)。でもタイプも違うし、新人戦は2ガードでもやることがあると思うので、お互い頑張っていきたいです」

-次は新人戦ですね。連覇がかかりますが。
「すぐに練習が始まるんです。8人しかメンバーがいないのに、李相佰などでいない選手もいるので、6人で練習を開始します。キツイですね(笑)。下級生は個性派揃いなので面白いですよ。頑張ります」



「まだメンタル面で弱い部分がある」
“あと一歩”を埋める、精神面の強さ

◆#71河上貴博(拓殖大・主将・4年・SG)
110515kawakami.jpg昨年からメンバーがほぼ変わらず、抜群のチーム力を誇る拓殖大。今年は4年生の人数も多く、その4年生が一致団結しているというからさらに心強い。その中で、みんなとコミュニケーションが取れるという河上が主将を務め、チーム力のさらなる向上を目指す。
だが京王電鉄杯に続き、今大会でも青山学院大にはまた一歩届かなかった。“気持ちが切れてしまった”という課題を克服し、あと一歩を越えてその先にいけるか。これからの戦いに注目が集まる。

―今の青学戦を振り返ってどうでしたか?
「最初の出だしはすごく良かったと思います。でも途中で我慢しなきゃいけない時間帯が必ずくるという話はしていたのに、そこで我慢しきれずに気持ちが切れてしまった部分があったので、それはこれから直していきたいです」

―前半は雰囲気も良かったと思いますが、途中から何が悪かったんでしょうか。
「池内さんにも言われたんですが、まだメンタル面で弱い部分があるんだと思います。そこが途中で出てしまったのかなと。シュートが入らなくなった時に攻めが単発になってしまって、気持ちが切れてしまいました。そこは秋に向けて修正していかなければいけないと思います」

―去年のリーグ戦も、今年の京王電鉄杯でも青山学院大には接戦でしたね。
「そうなんですよ。本当にあと一歩だと思います」

―2位という結果になったわけですが、トーナメント全体を振り返ってチームの出来はいかがでしたか?
「雰囲気はトーナメントを通してかなり良かったと思います。中央大戦では出だしが良くなかったんですが、そこも次の試合から上手く修正出来ました。今大会通して本当にチームとしてまとまって、成長できたと思いますね」

―チームをまとめていく上で、キャプテンとして何か心掛けていることはありますか?
「僕はプレーヤーとしてあまり試合に出る方ではないのですが、自分の良さは色んなプレーヤーとコミュニケーションが取れるところにあると思っています。だから、各選手の声をどんどん拾って、チーム力に繋げていければなと。キャプテンとして、そういう橋掛けみたいな役目を果たせればなと思います」

―去年から拓殖大の仲の良さ、雰囲気の良さはこちらにまで伝わってきたのですが、新チームになってもそれは変わらないですね。
「そうですね、メンバーも去年からあまり変わらないですし、みんな本当に仲が良いです。新チームになって、今年は特に4年生が引っ張っていこうという感じでここまで練習してきました。本当に今年の4年生は誰がキャプテンになってもおかしくないような面子で、すごくまとまっています。それをノブ(#94長谷川智伸)とか祐眞(#40藤井)とかが下からバックアップしてくれているので、チーム全体として良い雰囲気でこのトーナメントには臨めたと思いますね」

―4年生がまとまっているということですが、4年生同士で話し合いなどはよくするんですか?
「そうですね。Bチームにも4年生がいるんですけど、Bチームとかも一緒になって話し合ったり飲みに行ったりして、本当にまとまっていると思いますね。僕が入学してからで言えば、今までの4年生の中で今年が一番仲が良いんじゃないかなと思います。それくらい皆コミュニケーションを取れる学年なので、キャプテンとしてもすごくやりやすいですね」

―秋に向けて、課題はどういう部分ですか?
「やっぱりさっきも言ったように気持ちを切らさないということだと思います。夏はより厳しい練習になってくると思うんですが、そこでメンタルを鍛えたいですね。秋は勝ちます。絶対に倒します」

―最終的に目指すのはやはり優勝ですよね。
「そうですね。僕らの学年は1年生の頃から仲が良かったんですけど、1年生の時からもう“4年になった時は絶対優勝しようぜ”と話していました。だからその分、今日負けたことは本当に悔しいですね」

―今年は学生最後の年ですが、どんな1年にしていきたいですか?
「やっぱり悔いだけは残したくないです。卒業していった先輩たちもみんな“悔いは残すなよ”って仰ってましたし。自分もせっかくキャプテンという立場になったんだから、やるべきことをしっかりやりたいですね。それで絶対に勝ちたいと思います。もう負けたくないです!」



「記録に残らないプレーでチームの土台になる」
その上で得点チャンスも狙う拓大のエース

◆#99長谷川 技(拓殖大・4年・F)
110515hasegawatakumi.jpgプレーの間と間をつなぐのがうまい、器用な選手だ。
攻撃的布陣の拓殖大の中で、後輩たちがのびのびプレーできているのは、この長谷川の存在が大きい。
本来は得点も期待されているし、十分取れる選手。しかしそれを目標にしつつも、チームの勝利を優先する。そうした姿勢もまた、拓殖大の強みの一つだろう。


-1Qから長谷川選手のオフェンスが積極的でしたが。
「意識しないでいける時にいこうかなという感じではありましたね」

-あまり走らせてくれないかな、という感じはしましたか?
「そこまで走らせてくれない訳でもなかったし、ボールを運びながらも上杉(#26)も走ってシュートを入れていけていたので、その辺は大丈夫でした。でももう少し走れたらなというはありましたが」

-前半はリードできていて良かったと思うんですが、青学に対してどう戦おうというのはありましたか?
「青学を意識するよりも自分たちのバスケット、オフェンスやディフェンスがしっかりできればいい試合ができるし、勝てたかもしれません。だから青学どうこうというよりは自分たちのバスケができればなと思っていました。前半はできたと思うんですが」

-今日はその中で長谷川智伸選手(#94)のシュートが簡単には入りませんでした。それに対してチームとしての次の対処は。
「特に入らなかったことについては考えてはいません。ノブも打てる時は打てという感じでした。入らなかったらそこからリバウンドを頑張ればいいよと言っていましたね」

-そういう点では前半はセカンドチャンスによく絡んでいましたね。ペイント内の選手の数でも青学より多かったですし。
「打った後に上杉がちゃんとリバウンドに入っていたし、祐眞(#40藤井)もルーズボールに入れていました。だからそのチャンスの後のシュートが入らなかったのが後半につながらなかったのかなと思います」

-ファウルが試合開始から続きましたが、気になりましたか?
「ノブのファウルがこんでも長南(#6)もいるし、自分がいなくても佐々木(#11)が出てきて3Pもあったし、そこは気にしていませんでした」

-今年は昨年とメンバーもほぼ変わらないですし、雰囲気もいいですよね。最後簿年としてどういう目標がありますか?
「チームとしてはトーナメントに勝ちたかったですが、それは無理だったので次はインカレですね。そこで1位になりたいですね。個人的には毎年監督から“もっと点を取りにいけ”と言われているのでそこを頑張りたいですね」

-点を取るところは確かに、多くの人が期待していると思うんですが、あまりそういう試合はないですね。
「なんなんですかね(笑)。チームの役割じゃないですかね。点を取る人とその他を頑張る人がいるというか、記録に残らないプレーをする人っていう。リバウンドでもなくてシュートでもなくて、パスでもなくて土台みたいなところをやっていますね、自分は」

-ずっとそういうスタイルだったんでしょうか?
「高校時代は満原(東海大・能代工でチームメイト)がいたからそこを起点に攻めるのが基本ですよね。そのまま来ちゃったのかな(笑)」

-もちろんそういう選手がいないとチームは回らないですが。
「自分としてはチームが勝てれば個人の得点や記録はどうでもいいですね。やはりチームを一番に考えています。ちょっと危ない時は今日みたいに最初から点を取りに行こうかなとは思っています。まあ、点は取りに行きたいですけどね。でも点を取れる選手はいっぱいいるので」

-今年のチームはメンバーも変わらないですが、どういうチームですか。
「誰が出てもいいんじゃないかな、というチームですね。今の状態がいいので、ダメなところをもう少し減らしていいところを伸ばしていきたいですね。簡単なミスなんかはもっと減らせると思います」

-早い展開の中ではやはりミスは出ると思いますが、まだ減らせますか?
「減らせる部分はあると思います。パスミスなどの細かい部分ですよね。あとは走ることや展開を早くすることをもっと良くしていきたいです。自分はその中で役割を果たしつつ、点を取っていきたいですね」



「自分達も拓大を変えていかなきゃ」
次こそあと一歩先の優勝へ

◆#26上杉 翔(拓殖大・4年・PF)
110515UESUGI.jpg高さは190とそこそこのサイズだが、自分よりも大きい相手と対峙する経験は今まで学んできている。この決勝でもサイズのある永吉相手に17得点、10リバウンドのダブルダブルの活躍を見せた。
今大会と同様、青山学院大学とは昨年から常に接戦を演じ、その度にあと一歩が及ばずにいる。これから先のシーズン、その一歩先の優勝までたどり着けるか。


―前半はとても良いリズムだったと思いますが、あれは理想通りという感じですか?
「そうですね。前半はみんな走って動けていたと思います。でも後半に集中が切れた時に、一気にやられてしまって…そこは違うなと思いました」

―青学も拓大もお互いミスがあった時間帯が勝負の分かれ目かなと感じたのですが。
「そうですね。そこでこっちがミス無くいければ、自分たちの流れになったのかなと思ったんですが。でもミスが多かったですね」

―今大会、上杉選手はファウルが少なかったですね。
「そこは結構意識していました。昨日ファウルトラブルになってしまった事もあって、特に今日はファウルせずにという事を心掛けていたので、それが出来たのは良かったと思います」

―その甲斐あって今日は永吉選手相手にファウルせず上手くリバウンドも取れていたと思いました。サイズのある永吉選手を守るという事で、どういう事を意識していましたか?
「とりあえずベースラインには行かせないようにして、あとはみんなにカバーしてもらう感じですね。外は別に打たれてもいいかなくらいの気持ちでした」

―前半は拓殖大の方がリバウンドに入ってたように感じました。
「そうですね。やっぱりうちは小さいので、全員でリバウンドを取ろうという意識でした。昨日の東海大戦を見ていても、青学は終盤オフェンスリバウンドを取ってセカンドチャンスを得ていたので、なおさらみんなでボックスアウトを徹底しなきゃなと。それが最後まで続けば良かったんですけどね。そこがうちの課題だと思います。高さがないので、セカンドチャンスでやられると痛いです。そこはリーグまでには直したいです」

―昨年のリーグ戦での1戦も京王電鉄杯もそうでしたが、青山学院大と競り合う力は充分あると思います。これからその一歩先、青山学院大に勝つためには何が必要だと思いますか?
「バスケットは少なからずミスがあるスポーツなので、その後戻っていかにしっかりディフェンス出来るかどうかが大事だと思います。ミスした後に、得点されずに自分たちが抑えられるか。あとはやっぱり、自分たちのバスケットはトランジションの速いバスケットなので、それを徹底していければ、勝てるんじゃないかと思います」

―4年生になりましたが、自覚の面など変わったことはありますか?
「1年生の頃は、あのメンバーの中で試合に出ることにただ緊張していただけでしたが、年が上がっていくにつれて自分がチームで何をしなきゃいけないのか分かってきたと思います。最終学年で、今年はチームを引っ張っていく立場なので、しっかりしたいと思いますね」

―今シーズンも、宇佐美選手(09年度主将)の代が作ってくれたいい雰囲気が、しっかりと受け継がれていますね。楽しく、いい雰囲気でバスケットをしているように感じられます。
「宇佐美さんは上の代を見て来て、『拓大を変えなきゃ』と思ってやってきていました。宇佐美さん達が変えてくれたから、1部昇格して、いい結果に結びついているので、自分達も拓大を変えていかなきゃなと思っています。そのために、4年生だけでミーティングをしたり、練習中も4年生が引っ張って行ったりというのはしなきゃいけないことだと思っているので、そういうところは意識してやっています」

―残りのシーズンはどのように過ごしたいですか?
「今回、トーナメントで1回負けて悔しいので、あとのリーグ、インカレは優勝を目指して、またチーム練習をやっていきたいと思います。自分達のバスケットを徹底してやれば絶対に勝てると、池内さんも言っているので、それをあとは自分達がどれだけ表現できるかということころだと思います」


「2位じゃ意味がない」
敗戦の悔しさを糧にさらなる成長を

◆#94長谷川智伸(拓殖大・3年・F)
110515hasegawtomonobu.jpgこの決勝では3Pが1/13と不調。7得点に抑えられ、敗戦に悔しさを滲ませた。
“2位じゃ意味がない”“一番にならなきゃ意味がない”と、決して2位という結果に甘んじることはない。あくまでも求めているのは優勝だ。
この敗戦の悔しさをバネにし、秋に雪辱を晴らせるか。シューターとして、エースの一人としての真価が問われる。


―トーナメント全体を振り返ってどうでしたか?
「とりあえずこの大会で自分たちの課題はしっかり見えたので、今年はまだこれからリーグやインカレもありますし、改善点を直して次は優勝したいです」

―見えてきた課題とはどういうところですか?
「個人的には、シュートの波があったりディフェンスの粘りが足りなかったりという部分です。身長が低い分、もっとそういう部分をイチから鍛え直さなきゃなと思います。チームとしては、流れが悪い時にそのままズルズルいってしまう傾向があるので、何かを皮切りにその流れを良くしないといけないなと思いました。なるべく流れの悪い時間帯をなくすようにしていきたいです」

―今日も後半は少し悪い流れになってしまいましたね。
「そうですね。ハーフタイムをはさんで、出だしが悪くなってしまいました。これからそういう時にもっと気を引き締めて、入りを大切にしたいと思います」

―準優勝という結果についてはどう評価しますか?
「でもやっぱり2位じゃ意味ないので…。自分たちは優勝を目指して今までずっとやってきたわけですし、優勝するまで満足は出来ないです」

―上級生になって、ますますチームを引っ張る存在になりますね。
「そうですね。今まで以上に声を出したり、自分の調子が悪くてもチームの雰囲気が悪くならないように盛り上げたりだとかは意識しています」

―それでも控えの選手もよく活躍していますし、そういう面では負担も減るのではないですか?
「そうですね。スタートだけじゃなくて、誰が出ても戦力が変わらないというのは大きな強みだと思います。今は自分がスタートで出させてもらっていますが、交代する長南さん(#6)とかがああやってシュートを決めて流れを良くして下さっているので、すごく助かっていますね」

―秋に向けてどういう準備をしていきたいですか?
「とりあえず全部イチからですね。走り込みだったり、ディフェンスやオフェンスだったり、個人スキルとかも、全部イチから見直して仕上げていきたいです」

―どういうプレーをしていきたいですか?
「自分はシューターとして池内さんが使ってくれていると思うので、やっぱりまず第一はシュート率を上げる事ですね。こうやって昨日が良くても今日がだめだったら意味がないので、波がないようなプレーヤーになれるように頑張っていきたいです」

―今年1年、どういう1年にしたいですか?
「結果を残したいですね。今まで結果は良くはなっているんですけど、優勝とかはないですし。一番にならなきゃ意味がないので、結果をしっかり残したいです」



「応援も含めて、拓大らしさは出せたと思う」
秋に向けさらなる爆発力・正確性アップを誓う

◆#40藤井佑眞(拓殖大・2年・G)
110515fujii.jpgアグレッシブなオフェンスと誰よりもボールにくらいついていく姿勢。もはや拓殖大の顔の1人と言える。
そんな藤井が口にしたのは、「大きい大会で優勝してみたい」。
高校三大タイトルの最高位は準優勝と、全国大会レベルの優勝はまだない。全国の高校からトップクラスの選手が集まる関東大学バスケ界において、1年時の新人戦、そしてこのトーナメントと決勝に臨んだが、願いは持ち越しとなった。
6月の新人戦、そしてリーグ・インカレでの“三度目の正直”実現に向けて、しっかり課題も見据えている。

―まずは決勝の舞台でプレーした感想を聞かせてください。
「去年の新人戦も決勝まできて、相手も今回と同じ青学大だったんですが、そのときは初めから離されてしまって正直ちょっときついなというところがありました。でもこの大会では、準決勝までのチームの雰囲気もよかったし、全然いけると思っていました。4年生までいる大会の、決勝だからという気負いは特になく、楽しくできました」

―その決勝を振り返って。
「立ち上がりはいい流れで、前半はよかったんですが、後半ちょっと自分達のシュートが入らなくて我慢の時間帯が続きました。そこで我慢しきれない部分があったなと…。相手も結構シュートを落としてくれているのに、リバウンドを取られてセカンドチャンスでやられてしまったので、そういうところに課題の見つかった試合だと思います」

―3Qにシュートが入らない時間が続いた要因は、青学大のディフェンスでしょうか、それとも自分達のリズムでしょうか?
「自分達が走れていなかったですね。ディフェンスももうちょっとプレッシャーをかけていけばよかったのかな、という感じです」

―4Qが始まって2・3分あたりのところで、見ていてすっと拓殖大の勢いが引いたように感じたのですが、コートに立っていた藤井選手自身はどう思いますか?
「いや、引いてはいないです。けど、やっぱりだんだんと点差が開いてきて、チームの雰囲気というか、暗くなってしまって声も出なくなってと、雰囲気が悪くなったなというのはありました」

―それでもそこから最後まで、前から当たっていく姿勢も見せましたね。そのときはどんな気持ちだったのですか?
「今までの拓大は4Qに強いと言うか、どんなに点数が離れていても最後まであきらめずにやって、毎回追いついたり逆転したりしていたので、この試合も前からプレッシャーを与えて、拓大らしさを見せていけばまだ全然追いつけると思ったので、最後までプレッシャーを与えていきました」

―では、トータルでは拓殖大らしさを出せたと言えますか?
「コートの中のメンバーはもちろん、ベンチも応援団もひとつになって、皆で声を出して盛り上げて楽しいバスケ、というのが拓大らしさだと思うので、そうですね。この試合では拓大以外の人まで応援を手伝ってくれたんです。なのでそういうのも含めた意味で、拓大らしさは出せたと思っています」

110521takusyoku.jpg―拓大らしさと言えば、選手紹介であえて皆後ろ前にTシャツを来て登場するというパフォーマンスがありましたね。裏でどんな流れがあったのですか?
「最初は…その、自分が前後逆に着ていて(苦笑)。そうしたら、マネージャーがチームの上の方と話しているときに(メッセージが伝わりやすいこともあり)いいんじゃない?おもしろいよ、と言われたそうなんです。それで、マネージャーが皆に逆でいこうって言って、皆であれでいきました。(全員紹介されたあと正しく着直すところまで打ち合わせていたんですか?)いや、それは自然と、直す?直すか、という感じで。自分は直してなかったですけど(苦笑)」

―仲の良さが伝わってきました。さて、この敗戦をリーグに向けてどのようにつなげていきますか?まず、個人として考えている課題を教えてください。
「もっとシュート確率を上げて、イージーミスをなくすことです。今結構ターンオーバーが多いし、シュートミスもあるので、そういった部分をできるだけなくさなければと思います」

―チームとしては。
「やっぱり、(ベスト8決めの)中央大戦がそうだったんですが、出だしで相手のリズムにさせてしまったことが課題です。リーグでは、この大会での大東(準々決勝)、筑波(準決勝)との試合のように、全試合出だしから飛ばしていかなければと思います。それから細かいリバウンドやルーズボール。セカンドチャンスを相手に与えないようにしたら、当然自分達の攻める回数が増ますよね。それともっともっと走っていかなければとも思います」

―藤井選手にとってはリーグ戦の前に新人戦がありますが、チームを引っ張っていくイメージはもうできていますか?
「まだ新人チームの練習はしていないので何とも言えないですが、これから…(ここで、同時にインタビューを受けていた#1鈴木選手が藤井選手に聞こえるように「彼はまだ精神的に幼いところあるので、新人戦でキャプテンをやって成長してほしい」と発言)これから(苦笑)、キャプテンも自分くらいしかいないと思うので、引っ張れるように頑張っていきたいです」

写真:決勝前の選手紹介の様子。今回チームに配られた「がんばろう日本」のメッセージの入ったTシャツを、拓殖大は前後逆に着用。青学大とともに会場の前後からメッセージが見える形となった。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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