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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.05.14 (Sat)

【2011トーナメント】5/14 レポート

【最初にリードした専修大が日本大を振り切る】
専修大学90(19-16,29-13,17-24,25-19)72日本大学
110514UTO.jpg 専修大日本大の順位決定戦は、2Qで大差をつけた専修大が90-72で逃げ切り勝利した。日本大は専修大の堅守の前に昨日の東海大戦で決まったアウトサイドが序盤から決まらず、ディフェンスでも#11宇都(2年・G)や#33館山(3年・F)を止め切れない。1Qは何とか最後に追い上げ19-16とついていったが、2Qに入ると足が止まってしまう。するとここで専修大はインサイドの高さを武器に、要所でリバウンドを支配。そこから前を走る#11宇都に繋げる形で得点を量産し、前半で48-29と差を付けた。

 後半は日本大も#3石川のドライブ、#37渡部の3P、#24熊吉の機動力を活かした一対一で流れを掴み、追い上げを図って4Q序盤7点差まで詰めるが、アシストのパスが通らないなどミスが続き、再び突き放された。専修大は春まで練習してきたという守りに加え、#11宇都が37得点、#33館山が26得点と両エースが機能しての快勝となった。

写真:専修大の攻撃の先陣を切る宇都。
※専修大・高橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【接戦から大東大がリズムをつかみ勝利】
早稲田大学65(23-24,14-12,12-22,16-16)74大東文化大学
110514KAMATA.jpg 早稲田大大東文化大の順位決定戦は、前半こそ互角だったが、後半に大東大が突き放して勝利をあげた。早稲田大はこれまでとスタメンを変えるなど、若いチームならではの不安定な面も見える。それでも前半は接戦。ここまで出番のなかった#27平野なども得点に絡み前の試合よりも足も動いて前半は37-36と互角。

 しかし後半、序盤は入れあいになるも、大東大が息の合った合わせのプレーでややリード。早稲田大のタイムアウト後も、#15遠藤(4年・PG)がバスケットカウントを獲得し、#13小原(4年・SG)がルーズボールに奮闘して流れを渡さない。#14岸本(3年・G)もスピードを活かして果敢にゴールに向かった。早稲田大は#8玉井(2年・G)のシュートで何とか得点するものの、ディフェンスが上手くいかずにこのQは12-22。49-58と大東大の9点リードで4Qに入ると、その後も#19藤井(3年・G)、#13小原が3Pを沈めてリードをを広げた。早稲田も徐々にディフェンスが良くなり、大東大に気持ちよく得点させなかったが自分たちの得点も伸び悩む。互いに我慢の時間帯となり、結局3Qでついた差を守られ65-74でタイムアップ。大東大が早稲田大を下して5位決定戦に進む。

写真:大東大は鎌田の成長でチーム力が更にアップする。
※大東文化大・西尾ヘッドコーチ、遠藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【攻撃力を発揮した拓殖大が筑波大を突き放す】
筑波大学74(17-21,16-36,21-20,20-17)94拓殖大学
110514KANOUSASAKI.jpg 準決勝第一試合、筑波大拓殖大の試合は、前半で爆発力を発揮した拓殖大が制した。走り合いに持ち込まれれば、分があるのは拓殖大。1Qは筑波大が拓殖大には走らせず、#15山口(4年・SG)の3Pや#99加納(4年・C)もゴール下で好ディフェンスを見せていく。拓殖大はそれでも前半からシュートタッチはよく、#94長谷川智伸(3年・F)、#40藤井(2年・G)のシュートは好調。守られていても簡単にネットに吸い込まれる。特にこの日好調だったのは#94長谷川智伸。3Pを連発してチームを勢いづけていく。筑波大はオフェンスの形を作れてはいるものの、シュート力の差が響き、フィニッシュが決まらない。1Qこそ17-21としたものの、2Qには拓殖大が#11佐々木(3年・C)のシュートも当たり、33-57となり一気に筑波大を置いていく形となった。

 点差がつけば、乗るタイプの拓殖大にはもうおそれはない。筑波大は後半こそ点差では互角となったが、前半につけられた差を詰めることはできず、94-74で試合終了。昨年に引き続き準決勝で敗れた。一方の拓殖大は、どこかのQで爆発するオフェンス力を生かしきり、決勝進出。2002年以来のトーナメント決勝に進んだ。

写真:インサイドでは拓殖大を簡単にプレーさせなかった筑波大・加納。
※拓殖大学・長谷川智伸選手のインタビューは「続きを読む」へ。

※準決勝・青山学院大対東海大は別途掲載します。

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【INTERVIEW】
「上級生になって良い意味で余裕が生まれている」
学年が上がりPGとしても成長

◆#4高橋 陽(専修大・3年・G)
110514TAKAHASI.jpg専修大は高橋のコントロールによって、宇都や館山といった選手が活きてくると言ってもいい。
もともと強いリーダーシップを発揮しているが、3年生になりますますの自覚が見られる。
今シーズン、どこまでチームを導けるか。
専修大は、昨年は一対一や3Pなど攻撃力が目立ったが、今年は強化しているディフェンスにも今後注目したい。

―今の試合を振り返って。
「相手のミスに助けられた部分もありますが、最終的にはディフェンスの勝利じゃないかなと思います。オフェンスで失敗してもディフェンスで切り替えられたので良かったです」

―三井選手も春までずっとディフェンスの練習をしてきたと言っていましたが、その手応えというのもあるのでは?
「自分は怪我もあって途中から練習に入ったのですが、春まで目標に向かって練習してきてこういう風にある程度結果も出ているので手応えはあります。リーグ戦に向けて継続していきたいです」

―ここまでの大会全体を振り返ってどうですか?
「青学との試合で、1Qは17-14とついていって計画通りにいったんですが、2Qで少し気を抜いた瞬間に大差をつけられてしましました。これは相手が青学とか関係なしにですけど、まだふっと気を抜いてしまう時間が自分たちにはあると思います。そういう部分を明日の最後の試合でどれだけ修正して次に繋げられるかですね」

―昨シーズンから、そういう試合中の波は課題にしていましたよね。
「そうですね。でも今まで自分達はそういう時にオフェンスで立て直そうとしてきたんですけど、今年からディフェンスで立て直そうと意識するようになりました。切り替えて、ディフェンスからやろうと。その切り替えは徐々に出来てきていると思うので、明日もしっかりやっていきたいです」

―高橋選手は1年生から試合に出ていて、今年は3年生になりますが。
「まず、自分を1年生から使ってくれている中原さんには感謝したいです。今までそういうキャリアも積めましたし、上級生として良い意味で余裕も生まれているので。コート上でのリーダーシップも色々教えてもらいましたし、それに応えたいと思いますね」

―去年から主力の選手が多く残ることは強みなのではないですか?
「でも去年は去年、今年は今年で切り替えていかないいけないと思います。メンバーが残っているとかは関係なくて、リーグとかに向けてどれだけここから自分たちが成長できるかが大事なので。そこは勘違いしないようにしていきたいです」

―気を抜いてしまう瞬間があるという事の他に、チームの課題はありますか?
「そうですね。さっきも言ったようにそういう良くない時間帯にディフェンスから立て直すという方針なんですが、ディフェンスが上手くいかなかった時にオフェンス頼みになってしまう部分がまだあると思います。そういう切り替えが上手く出来ないという時が少しでもあれば、隙をつかれてしまうと思うので、そこはもっと徹底したいです」

―最終的に目指すところは?
「とにかく目の前の相手に、一戦一戦勝っていく事ですね。でもあとは、青学に勝ちたいです。勝ったことがないので」

―今シーズン、どんな1年にしたいですか?
「上級生になって良い意味で余裕が生まれたし、自分が今までしてもらったように下級生を育てたいです。でも下を育てながらも自分も腐らないようにというか、周りに信頼されるようなプレーとか行動をしていきたいと思います」


「秋までには足も準備し、もっといいプレーを」
復帰した1部で見せたい大東文化大の姿

◆大東文化大・西尾吉弘ヘッドコーチ

―昨年とスターティングメンバーはほぼ変わらないですが、小山選手という柱が抜けた部分はどのようにカバーしようとしてきましたか?
「今スタートに入っているのは4年生の#37草野なんですが、小山と同じとは考えないようにと彼には言っています。小山が率先してやっていたような泥臭いプレーももちろん必要で、イメージも強くあるでしょうが、小山には小山のよさがあるように、草野には草野のよさがある。草野には高さと器用さがあるんです。小山は言ってしまえばそれがなかったので(苦笑)、泥臭くやるしかなかったということです。ただ、小山がやってくれていた、気持ちの入ったルーズボールだとか泥臭いプレーは全体的には継いでいかないといけないとも思います。なので、草野だけではなくガード陣・センター陣もルーズボールなどで気迫で負けないようにと言ってきました。が、このトーナメントではそれがちょっと出ていないかなという感じです」

―その他に、今シーズンはここを伸ばしていこうというところはありますか?
「2部だった昨シーズンは、正直トランジションでごまかしてバスケットをやっていた部分もあります。もちろんそこは強みでもあったんですが、今年はそれ以外でも点数を取れるように。各選手の判断で、ハーフコートバスケットで一本、というときもしっかり点を取れたらいいなと思いながらチーム作りをしています。今はうまくいくときといかないときと半々ですが」

―ハーフコートでキーになるインサイドの#43鎌田選手も自信をつけているように感じます。
「そうですね、日本代表合宿にも呼ばれていますし、もともと真面目な選手ですが本人の意識は相当変わっていると思います。ハーフコートの軸になり…つつあるので(笑)、頑張ってほしいなと思います」

―逆に課題と感じているところはどんなところですか?
「今のチームは走り込みが全然できていないんですね、練習ができなかった時期があって。もちろんどの大学も一緒だと思いますが、それで4Qになると足が止まってしまうのがあるので、トーナメントに関しては根性とか気持ちとかで乗り切らないと仕方ないと思います。でも秋に向けては足も準備できるので、もう一度走り込みからやり直せば、もっともっといいプレーができると思います」

―慶應大、拓殖大というトランジションが強みのチームと続けて戦うのは辛そうでした。
「間が1日あいたのでラッキーと思ったのですが、逆にそれが仇になりました。拓大とはよく練習ゲームをやっていたので、いつもの感じで入ってしまったんですね。バスケットじゃなく気迫で負けてしまった一戦でした。トーナメント方式なのでもう取り返しはつきませんが、逆に言えばリーグまでに立て直すべきことが明白に出たゲームだったので、それはプラスにとってやっていこうと思います」

―では、明日のトーナメント最終戦は、秋につなげるためにもどのようにしめくくりますか?
「専修さんはサイズもあるので、トランジションで勝負していくことになると思います」


「最後の年で、もう次はない」
ラストシーズン、1部での爆発に期待

◆#15遠藤祐亮(大東文化大・4年・PG)
110514ENDO.jpg 遠藤ら下級生の時から試合経験を積んだ今の4年生に加え、ベンチメンバーの成長で厚みが増した大東文化大。
拓殖戦などでまだまだ不完全な部分も見えたが、これから秋に向けて成長が楽しみなチームのうちの一つだ。
4年生が主力となる今年は、勝負の年とも言える。今シーズン1部でどう戦っていくのか注目したい。


―今の試合の感想をお願いします。
「自分としては何も出来なかったんですけど、チーム皆で盛り上がって、後半すごく攻められて良かったと思います」

―後半で特に息の合ったプレーが見られましたが、ハーフタイムではどんな事を話したのですか?
「前半はルーズボール、リバウンドが相手に負けていたので、後半はそこを頑張ろうと。そこから勢いに乗ってオフェンスも良くなったと思います」

―ルーズボールやリバウンドは、去年主将だった小山選手の穴を埋めないといけないですよね。
「やっぱり小山さんがいなくなったっていうのは大きいんですけど、そこは全員でフォローしていこうと話しています。前半はそれが出来なかったかもしれませんが、後半は出来て良かったです」

―今まで怪我がちだった#13小原選手も完全に戻ってきた感じですが、こういう風に一緒に試合に出てどうですか?
「小原が試合に出ると、点も取ってくれるしチームも盛り上げてくれるので、チームが良い方向に向かっていくと思います。今まで怪我も多かったんですけど、今年は4年生全員が出られるようにしたいです」

―今までの年よりも、ベンチメンバーの成長もあって色んな選手がプレータイムを分け合っていると思うのですが。
「去年までは、5人しか出ていないとか言われていたんですが、今はシックスマンとか交代で出てくる選手が高い意識を持って流れを変えようとしてくれています。それはすごく上手くいっているので良いと思いますね」

―それでもチームの要となるのは下級生から試合に出ていた4年生たちだと思うのですが、最上級生になってみてどうですか?
「最後の年でもう次はないんだって気持ちが大きいです。副キャプテンにもなりましたし、悔いの残らないように一試合一試合、全部一生懸命やろうと思っています」

―今年は1部で戦っていくわけですが。
「昨日拓殖とやって、昨日はオフェンスもディフェンスも上手くいかなくて、自分たちはまだまだだなって思いました。足が止まっていたし、雰囲気も暗くて。でも、やっぱりディフェンスが出来ればオフェンスも良いリズムになって1部でもやっていけると思うので、まずはディフェンスをもっとリーグ戦までに高めたいと思います。そこは練習中からみんな“ディフェンスから”って事を言って意識しています。ディフェンスからオフェンスのリズムを掴むというバスケットをしていきたいです。個人としてはまだミスが多いので、ミスを少なくして良いプレーをいっぱいして、1部で戦っていきたいと思います」



「今年はいける」
自信を持って決勝へ

◆#94長谷川智伸(拓殖大・3年・F)
110514HASETAWATOMONOBU.jpg3P5本を含む30得点のリーディングスコアラー。
守られながらもフェイダウェイで決まる3Pは相手へのダメージも大きい。
長谷川以外にも勝負強いメンツが揃っている拓殖大は、青山学院大の長谷川監督も「4Qのどこかで爆発する」と警戒する。
その勢いを決勝のどこで見せられるか。

-決勝は昨年の新人戦で経験していますが、トーナメントでの決勝は拓殖大にとっては2002年の安斎竜三選手(リンク栃木)が主将だった代以来になります。どんな気持ちで臨みますか?
「緊張はするんですけど、なにより思いきり試合をしたいなと思います」

-トーナメントのここまでの勝ち方はほぼ理想的というか、拓殖大らしい内容だったと思うのですが。
「ちょっと中央戦で入り方が悪くてリードされたのはあります。でもそこからみんな気を引き締めてやってこれたし、そのまま決勝に入っていきたいと思います」

-拓殖大は昨年とほぼメンバーも変わっていないですし、今年はさらに充実していけるという感じがあるのですが。
「今年がという言い方はおかしいかもしれないですが、自分でも今年はいけると思っています。4年生も最後なので恩を返せるかなと。だからこそ優勝したいなと思っています」

-チーム全体から自信が見えるようなプレーがとても多いように感じます。
「踏ん切りよく思い切りよくやれと池内さんは言ってくれます。だからみんなミスにビビらずにやっているので、そういうところがそういう風に見えるのかもしれないです」

-今はアグレッシブにプレーできる選手が減ってきていると言われる中で、そういう風にできるのはすごいなと感じますが。
「チームの雰囲気もあると思いますね。みんながそういう気持ちで決めてくれるし盛り上げてくれるから、そういう雰囲気で試合ができます。それがアグレッシブなプレーやシュート、激しいディフェンスにつながるんじゃないかと思います」

-長谷川選手はずっと好調ですが、準々決勝は長南選手(#6)がよく、今日は佐々木選手(#11)もよかった。いつも誰かがいいな、という感じですね。
「高さのある選手はいないんですが、みんながバランスよく誰が出ても変わらないので、その日良かった人が活躍できるチームですね。たまたま今日は僕と佐々木でしたが、明日は誰が調子がいいのかわからないですけど、最初から思いきりみんなでいって頑張って勝ちたいと思います」

-今年の4年生はどうですか?
「やっぱり4年生を筆頭にまとまっています。今年は特に4年生が真面目なので後輩みんなついていこうとしているし、みんながチームでしっかり団結している感じですね。自分が1年の時にキャプテンだった宇佐美さんの意識が高くて、そこから今に至っていると思います。そういういい伝統を残していこうとみんなでも話しています」

-決勝はどのように戦いますか?
「最初からズバーンと点を離せるような相手ではないと思います。集中力を切らさず、接戦にしてモノにしたいなと思います」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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