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2011.05.14 (Sat)

【2011トーナメント】決勝の見どころ

速さを持つ拓殖大か総合力の青学大か
春の頂点を目指す戦いもいよいよ大詰め

110514AOGAKU.jpg 関東大学界三冠の一つ、春のトーナメントもついに決勝を迎える。

 今年は震災の影響で一時練習を中断したチームがかなりあり、チームづくりはどこも遅れている。そんな中でも勝ち上がってきたのは、昨年4冠を達成した優勝候補筆頭・青山学院大。橋本(JBLアイシン)、湊谷(JBL三菱)らが抜けたが、選手の布陣はほとんど変わらない。#14辻(4年・SG)、#56比江島(3年・F)、#25永吉(2年・C)という昨年のスタメンに加え、2年になって成長著しい#88張本(2年・PF)がインサイドで力を発揮し、司令塔#7伊藤(4年・PG)が主将としてこれをまとめる。高さ・強さ・速さどれも揃った大学界のスター軍団だ。準決勝では頂点を狙う力がある東海大相手に接戦を繰り広げたが、そこでようやく本来の力を垣間見せたともいえる。長谷川監督は「まだ全く新しいチーム」と言い、ここからがスタートであることを強調するが、青山学院大の力は大学界の一つの目安だ。決勝でどのような戦いをするかにまず注目したい。

110514TAKUSYOKU.jpg 対戦相手はトランジションに加え、強いオフェンス力を持つ拓殖大。昨年1部に復帰し、勢いあるオフェンスを軸に地歩を固めている。昨年とほぼメンバーが変わらない強みも大きく、安定度は高い。スピードを持つ#1鈴木(3年・G)、#40藤井(2年・G)、#94長谷川智伸(3年・F)の3人がコートを走りまわり、高確率でシュートを決め、#99長谷川技(4年・F)がユーティリティプレイヤーとしてなんでもこなす。インサイドでは高さはないが内外から得点できる#26上杉(4年・PF)が踏ん張り、チームを支える。また、シックスマンの#6長南(4年・SG)はどこで出番を得ても確実にシュートを決めることができる得難い選手だ。

 拓殖大のバスケットはとにかくそのトランジションに加えて高い得点力を持つことにある。相手をイライラさせるような激しいディフェンスの当たりでミスを誘い、一気にスピードで片をつける。速攻をねじ込む藤井、3Pでダメージを与える長谷川智伸の両翼を、鈴木が活かす形は昨年の新人戦決勝に進んだ原動力でもある。その走力はトランジションを基礎に今の青学大を築いた長谷川監督も認めるところ。拓殖大とは昨年のリーグ戦、今年の京王電鉄杯でも競り合っている。拓殖大が得意の足を出して自分たちのリズムに引き込めば、面白い戦いが見えるだろう。一方、近年ではトランジションからその上のバスケットまで視野に入れる青山学院大は、簡単に相手のペースにはさせないだろう。まずは立ち上がりをどのように戦うかに注目したい。それぞれの持ち味をどのように引き出し、あるいは相手の良いところをどう抑えこむか、勝負が始まる瞬間が楽しみだ。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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