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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.05.12 (Thu)

【2011トーナメント】5/12レポート

ベスト8は地力のある1部校が占める結果に
ここからが真の勝負の開始


 ベスト8、残る4つの椅子を賭けた戦いは、競り合いもあったが大きな波乱なく終了。東海大、拓殖大、専修大、早稲田大の4校が残るポジションを手に入れた。

110512uto.jpg 専修大関東学院大の対戦は、出足は高さで勝る専修大がリバウンドを制し主導権を握るも、関東学院大も#1エリマン・プイ(1年・C・延岡学園)をコートに入れて対抗。それでも専修大は#22樋口(3年・F)らがオフェンスリバウンドを取っていくが、ゴール下など決められるシュートをこぼしてしまう。その間、#7荒木(2年・SF)のバスケットカウント獲得や#30村田(2年・SF)の3Pで関東学院大が追い上げ、1Qは19-17。

 2Qに入り、専修大はゾーンプレスで関東学院大のミスを誘う。そこから得点には繋がらずに結局33-34とほぼ互角の点数で後半に入ったが、ここまで好調の#33館山(3年・F)の3Pなどで3Qは徐々にリードを広げていった。しかし3Q終盤に関東学院大も#81横瀬(2年・SG)や#32前田(4年・SF)がファウルをもらって食らい付き、55-47と点差1ケタで最終Qに入る。試合が動いたのが4Q序盤。#33館山、#11宇都(2年・G)といった専修大の得点源が4Q開始からすぐに怒涛の攻撃を見せ、一気に10点を稼いで点差を離した。その後関東学院大も#1プイを中心に追い上げるが、結局リードは縮まらず。専修大が77-65で逃げ切った。

 専修大は簡単なシュートをこぼす場面もあったが、ディフェンス面で関東学院大を翻弄。高さと手足の長いリーチを武器にしたゾーンプレスが上手く機能した。次は青山学院大。この守りがどこまで通用するか。関東学院大は#1プイが22リバウンドと奮闘して専修大の高さに対抗したが、勝負どころで一気に離された。しかし点差を引き離されそうになる場面を何度も持ちこたえ、互角の戦いを繰り広げたことは今後の良い材料だろう。下級生の活躍も目立つ。秋のリーグ戦に注目したい。


110512fujii.jpg 拓殖大中央大は、中央大が出足で拓殖大のお株を奪うような激しい猛攻でリード。#20小野(3年・F)の3Pが2本、#11入戸野(3年・G)がバスケットカウントを奪う勢いを見せ、ディフェンスでも#22山田(2年・PF)らがゴール下でいい働きを見せて拓殖大から次々ターンオーバーを奪った。拓殖大はこうした中央大相手に#94長谷川智伸(3年・F)、#40藤井(2年・G)がアウトサイドを決めるなど、昨年とほぼ変わらない攻撃力ある布陣で攻めていくが、1Qは20-11とリードされる展開になる。2Qになり拓殖大は中央大のターンオーバーから#6長南(4年・SG)の連続シュートなどで持ち直し、#99長谷川技(4年・F)の3PでQの半ばには同点に追いつく。中央大はファウルが続いて攻撃が停滞。オフェンスの回り始めた拓殖大に6点のリードを奪われて後半へ。

 出足、拓殖大は連続3Pなどで中央大を一気に10点引き離す。しかし中央大もそこで粘り、#16佐藤(3年・G)、#11入戸野、#20小野ら3年生たちが奮闘して追い上げる。ディフェンスでも激しく当たり、ターンオーバーを奪ってリズムをつかんでいく。中央大は終盤の小野の3連続得点で59-58と逆転して3Qを終了。4Q開始早々も#20小野の3Pでリードを広げようとするが、ここから拓殖大の攻撃力が火を吹いた。#94長谷川智伸が3Pを決めると、#40藤井も速攻を連発。一気に中央大を置き去りにする。中央大は再びファウルが続く形となり、追いつくには至らず。拓殖大は持ち味の攻撃力で最後は一気に20点差をつけ、72-93で勝利し、ベスト8へ進んだ。


 明治大早稲田大はともに若返りしたチームであり、昨年リーグ戦中から何度となく練習試合を繰り返してきている。手の内を知った相手同士の戦いとなったが、#14久保田(4年・C)のインサイドの強さや勝負どころで決まった#8玉井(2年・G)の3Pなどもあり、やや経験値の高い早稲田大がリードを奪い、逃げ切った。明治大は#17田村(4年・SF)のところで点が伸びず、期待の#16安藤(1年・G・明成)も奮闘を見せるが、簡単には勝負させてもらえなかった。65-50で早稲田大が勝利し、昨年に続きベスト8。明治大は1、2年が多くまだこれからのチーム。ジャカルタ、韓国遠征などが続く夏以降の成長が見物となるだろう。


110512zaak.jpg #0満原(4年・C)が最終学年となり、勝負の年である東海大。インサイドに#10バランスキー(1年・C・東海大三)が厚みを加える存在として加入。国士館大相手に奮闘を見せ、序盤からリードを奪うと82-61で勝利した。#16坂本(4年・C)の活躍も光るインサイドの充実に加え、外は#24田中(2年・SF)、#33狩野(3年・SG)そして主将の#34三浦(4年・SG)ら、攻撃力も十分の今年、層の厚さはもちろん、戦力に安定感も見える。ここからどこまで戦えるかが見物だ。

 一方の国士館大はインサイドの#曹(3年・C)はやはり強く、周囲を#14平田(3年・G)や#19永野(2年・F)ら昨年の新人戦で活躍したメンバーら、主力に若い選手も多い。東海大に引き離されたが最後までディフェンスにいく姿勢も見え、4Qは東海大を上回った。秋以降の成長がこちらも期待される。

写真上:専修大は宇都の攻撃力も見どころ。
写真中:ここぞという時の拓殖大・藤井の速さ、速攻をねじ込む力は勝利の大きな原動力。
写真下:スタメンで奮闘を見せるバランスキーは10得点12リバウンドのダブル・ダブル。

※専修大・三井選手、中央大・入戸野選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「ディフェンスを頑張って戦うだけ」
練習してきた堅い守りで上位進出へ

◆#21三井栄治(専修大・主将・4年・G)
春までディフェンスの練習を徹底してきたという専修大。
その言葉通り、今日の試合でも激しい守りで相手のターンオーバーを誘った。
この守りを極めチームの武器にすることが出来るか。
若かった主力の選手も学年が上がってますます頼もしさを増す。今後の戦いに注目したい。

―ここまでチームの調子はどうですか?
「そうですね。まだやっぱりディフェンスの練習しかしていないので、オフェンス面がちょっと良くないですね。オフェンスはもっと走って点を取らなきゃいけないです。まぁでも今日の試合は、守りは良かったと思います。シーズンインしてからここまで、ずっと走り込みとディフェンス練習をやってきました。今はディフェンスを頑張って戦うだけですね」

―ゾーンプレスも上手く機能していましたね。
「今はトラップをどんどん仕掛ける練習をしていて。むしろあの練習しかしていないです。オフェンス練習はまだ全然していないです」

―その為か今日は少しゴール下を落とすような場面もありました。
「あぁそうですね。ゴール下を決めないと上位にいくにはやはり厳しいと思うので、しっかり決めていかないといけないと思います」

―今年は高橋選手や館山選手といった選手も3年生になりますね。
「やっぱりあいつらも上級生になったし、頼もしいと思います。陽(#4高橋)とかはリーダーシップもありますし、良いですね」

―三井選手はキャプテンとなりましたが、どういった事を心掛けていますか?
「やっぱり練習中から声を出すことですね。雰囲気が悪い時こそ、自分がしっかり声を出してチームをまとめられればいいなと思います」

―試合には途中から出ることになりますが、ベンチから出る時に何を意識していますか?
「そうですね。やっぱり途中から出るのには、流れを変える役目があると思います。ミスをしないで、流れを良くすることを心掛けていますね。やっぱり途中から出て流れを悪くしてしまったら、そのままズルズルいってしまうと思うので、そこはしっかりプレーしたいと思います」

―今のチームの課題は?
「ディフェンスとリバウンドです。今日は結構リバウンドも取れていましたが、そこが取れなくなると自分たちに流れが来なくなるので、もっと徹底したいと思います。そういう部分から自分たちの流れを掴みたいです」

―最後のシーズン、どんな1年にしたいですか?
「やっぱり悔いの残らないように、精一杯頑張りたいです。最終的には上位を狙っていきたいと思います」


「収穫もあって良かった」
手応えを感じ、1部昇格という目標に向かって再スタート
◆#11入戸野 良(中央大・3年・PG)
110512NIITONO.jpg入学から主力としてゲームに出続けてきた入戸野らの代も、3年生。上級生としてチームを引っ張る段階に入った。
今後ますますのリーダーシップが求められるだろう。
この日は中央らしいトランジションスタイルで序盤に同じく展開の早い拓殖大を圧倒。敗戦となったが、ケガ人もいて出足が遅れているというシーズンの立ち上がりとしては、良さを出せたことを前向きに考えている。
追いついた後どう勝ちきるかはまだ課題だが、トレーニング法なども変え、心身ともに変化が見える主力たちが秋をどのように戦うか。2部リーグの争いも熾烈になりそうだ。

―立ち上がり、とても良かったですね。
「昨日の山梨学院の試合は、下から上がってくるチームは勢いがあるから気を付けようという話はしていたんですが、情報も何もなく、いざ試合になったら大きい留学生が2人いるし外角も入る人がいて、“これで4部なのか”ってびっくりしましたね。接戦になってしまって全然自分たちのバスケットが最後まで出来ませんでした。1点差で勝ちましたが、相手のミスで勝ったようなものでしたね。それでそこから、今日はしっかり切り替えようという感じで試合に臨みました。アップから声を出してみんなでやろうという事だったんですけど、入りはすごく良かったですね。最近ずっとこういう入り方が出来てなかったので、今日いいなと思いました。でも2ピリからリバウンドが取れなくなってリズムが悪くなって追い付かれて、最後は走り負けというか気持ちの面で負けたかなと思います。でも収穫もあって良かったと思います」

―拓殖大の#1鈴木選手とのマッチアップは楽しそうでしたね。
「そうですね、同じ東京出身で知っているので。保善高校とは新人戦と春で2回戦いましたし、あいつのマッチアップ面白いです」

―今年は3年生になって上級生になりました。下級生のころから試合に出てきて3年目ですし、一年一年成長してきたこともあると思いますが。
「そうですね。今年は、今までよりもっと走れるようにならないといけないと思って、7キロぐらい落としました。あとはシュート練習も毎日打っています」

―3年になって、気持ちも変わりましたか?
「そうですね、やっぱり上級生なので引っ張らなきゃという気持ちはあります。ただここまで自分たちの代は怪我人ばっかりで。自分もそうだし、小野(#20)も良健(#14渡邉)もケガをして、結局4人のうち将斗(#16佐藤)しか春先は練習出来なくて引っ張るにも引っ張れない状況でした。4年生をサポートするのが自分たちの役目だったんですけどそれが出来なくて、練習もあまり良い雰囲気ではなかったですね。4月入ってから自分達も復帰したんですが、チームの中でも温度差みたいなものが試合に出てる人間と出てない人間にもあって、京王電鉄杯の前もチームの雰囲気は悪かったです。でも、試合になってバスケットはチームスポーツだし、チームワークがなきゃ勝てないってことを実感して、試合をやるごとにチームワークも高まりました。それでトーナメントも良い雰囲気で入ることが出来ました。今回ベスト16という結果になりましたが、良い大会だったかなと思います」

―今シーズンから新しい中山コーチとなりましたが。
「去年の中島さんとはまた違ったバスケットなので、そこに合せるのが大変でもあります。ディフェンスもまだみんなで共通理解が出来てないし、オフェンスもまだフォーメーションが無いのでハーフコートで攻める時にどうしたらいいのか混乱して。課題はいっぱいありますね」

―春はこれで終わりとなりました。
「出来れば最終日まで残りたかったですけどね。負けてしまったものは仕方がないので、切り替えて練習していきたいです。まずは秋に向けて走り込んでウェイトしてって体力面からですね。今年トレーナーも変わってウェイト重視になったので、みんな体つきが良くなったと思います。小野もウェイトして体重10キロくらい増やしたんじゃないですかね。とりあえず最後の年に2部っていうのは絶対嫌だし、何としても今年1部に上がらなきゃいけないので頑張ります」

―2部も熾烈な戦いになると思いますが、今日のような戦いをずっとしていければ昇格も果たせるのではないでしょうか。
「これがいつも出来るようにならないといけないですね。毎試合こういう入り方が出来たらいいなと思います。あとは、ビハインドから追いついてその先ですね。みんな追いついた時点で安心しちゃった部分があったと思います。追いついてさらに追い越さないといけないです。そこは精神的にまだ弱いところなので直していきたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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