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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2011.05.11 (Wed)

【2011トーナメント】5/11レポート(代々木第二)

接戦を制した日本大、大東文化大がベスト8
成長の見える神奈川大は秋に期待、慶應大は早慶戦へ


110511NIHON.jpg 試合はベスト8を決める段階に入った。青山学院大法政大を寄せ付けず、94-56で順当にベスト8へ。白鴎大筑波大相手に#30アビブ(3年・C)のインサイドを活かした試合展開とはならず、序盤で差をつけられる。筑波大は1Qからリードで試合を進め、105-70の大差をつけてベスト8へ進出。

 日本大神奈川大は、第1Qの得点こそ互角の立ち上がりだが、ディフェンス、オフェンスとも気迫で神奈川大が押していた。神奈川大は1Q終了のブザーとともに#7古橋(2年・F)がシュートを決めて2点リードすると、2Qも#29田村(2・CF)がインサイドで積極的に攻める。日本大は#4森川(4年・F)や#3石川(3年・G)の3Pで前半を今度は2点リードで終え、3Qで#1坂田(2年・F)のバスケットカウントや#3石川の速攻レイアップ、#37渡部(4年・G)がチームを乗らせる3Pも決めて3Q終了時には7点のリードを奪った。神奈川大は#7古橋の得点が光るものの、エースの#9大山(4年・G)のアウトサイドの当たりがなかなか来ない。

 神奈川大は4Qに入りゾーンを敷くと、日本大の攻撃を停滞させていく。オフェンスでは#8五十嵐(4年・C)のバスケットカウントなどで盛り返し、#9大山のドライブが出て残り2分半で1点差に。ここから互いになかなか点の取れない展開となるが、残り15.7秒で勝負が動く。日本大はシュートチェックにいった#4森川が5ファウルで退場。これで神奈川大#7古橋がフリースローを得て72-71と逆転する。しかし残り9.5秒、神奈川大#0佐藤(4年・G)がマッチアップする#3石川の首に手がかかり、引き倒す格好に。これがアンスポーツマンライクファイルと判定されて、#3石川は得たフリースローを2本冷静に決めて72-73と今度は日本大が逆転。日大ボールで再開したゲームは、神奈川大にチャンスを与えることなくタイムアップ。アグレッシブに攻めた神奈川大だが惜しくも敗れ、これで日本大がベスト8へと進出した。

110511daito.jpg 大東文化大慶應義塾大の対戦も、終始接戦となった。トランジションを基本とする慶應大に対し、大東大はこれを注意していたと言い、互いに激しい攻防となる。1Q、2Qともにつかず離れずで点数では互角となった。後半に入り、流れをつかんだのは大東大。エースの#15遠藤(4年・PG)や#11田中(4年・PG)の3P、#13小原(4年・SG)ら4年生の活躍で最大9点差となるリードを広げていく。慶應大はアウトサイドが決まらない中、大きく離されずについて行き、3Qは4点差にとどめて終えた。4Qに入り#5金子(4年・G)の3Pで1点差に迫り波に乗ろうとするが、#13小原の連続3Pで再び離されると、ミスが続きチームの若さが見える。エース#4家治も#15遠藤の激しいマークで簡単にはシュートを打たせてもらえない。残り21秒で大東大が得たリードは5点。慶應大はファウルゲームを仕掛けるが逆転には至らず78-72でタイムアップ。大東文化大がベスト8へ駒を進めた。互いにミスもある展開だったが、大東大が逃げ切った。慶應大は下級生が多い分、まだチームとしても未完成。1ヶ月後の早慶戦へと切り替える。

写真上:勝利し、喜ぶ日本大。激戦ブロックだけに、次の戦いも厳しさが予想される。
写真下:大東文化大に笑顔が弾けた。今年は4年生の集大成としての期待もかかる。

※日本大・石川選手、大東文化大・田中選手、慶應義塾大・家治選手、法政大・崎濱選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「チームとしてみんなで考えていきたい」
司令塔としてより強い意識で勝利を目指す

◆#3石川海斗(日本大・3年・G)
110511ISIKAWA.jpg昨年までは篠山という先輩ガードと出番をわけあったが、今年はメインガードとして大きな役割を担う。
3年生ではあるが、司令塔である彼が主将ら4年とともにどれだけリーダーシップを取れるかが大きなカギになるだろう。


-あまり勢いやスピードは出せない試合でした。
「昨日も今日も相手に合わせてしまいました。プレーとして、まだ走る段階ができていないですね。去年は熊澤さん(JBL2アイシンAW)が走ってくれていましたが、今はそれを全員ができるような段階ではないです。自分がボールを引っ張っていっても一人では攻められないですしそこは課題です。今日は途中で渡部さん(#37)が出てきてからそういうのを理解してくれているので、良かった部分もあったんですが、意思疎通を全員でできるようにならないといけないと思います。自分がピックするのは相手も分かっていると思いますし、それを止められた時にどうするかといったことも。今日はそこで森川さん(#4)が外を決めてくれましたが、そういう理解した動きをチームでやれるようでないと。森川さんや熊吉(#24)なんかは意見を言ってくれますが、一部ではなくて他のメンバーもチームプレーとしてみんなで考える必要があると思います」

-それ以上に、今日は神大の気迫というか、勢いに押されていたような場面も結構ありましたね。
「神大も戻りは早かったし、ディフェンスも良かった。相手のガードの佐藤さん(#0)とは高校時代には何度もやっているんです。飛龍高校の先生と明成の久夫先生(佐藤監督)は仲がよくて何度も合宿をしていたし、何をしてくるかお互い知っているのでやりずらい部分もありました」

-今日は最後まで竸った展開で、アンスポーツマンライクファウルのフリースローが勝負際でありましたが、きっちり2投決めましたね。去年のリーグ戦は石川選手のフリースロー失敗で負けている試合がありましたが、思い出しましたか?
「ちょっと思い出しましたね。でも今年は3年生だしもうチームを引っ張らなければいけない立場でもある。決めなければいけないと強く思っていました。あれからフリースローはかなり練習してきています。ああいう嫌な思いはもうしたくないですし、フリースローはノーマークなので決めるのはある意味当然ですよね」

-まだここからだと思いますが。
「強く芯を持ったプレーをみんなでできるようにしていきたいですね。下級生はまだ聞いているだけの選手もいるし、春先なのでできていない部分も多いです。本当はもう少し仕上げてここに臨みたかったんですが、仕上がりは遅いですね」

-次も強敵が続きますが、今日の反省をどのように生かしますか?
「今日の試合では自分も含めて全員だと思うんですが、相手がボールを運んでくる勢いに対して逃げる部分が見えていたと思います。“自分がミスしたら負ける”みたいに、ボールから避けるような部分を感じます。それをなくしていかないとここから勝っていけません。自分からパスを寄越せ、というくらい強い気持ちでやっていかないと」

-まだ試合は続きますが、今年は石川選手としてどのような目標がありますか?
「ピックが得意プレーだとしてもそれだけではチームは勝てません。バスケットは5人でやらなければいけないので。去年から竜青さん(篠山・JBL東芝)に技術で負けているとは思わなかったですが、精神面をはじめいろいろ学ぶ部分もありました。チームがダメな時にどれだけ声を出すかといったようなところはそうです。だから自分もプレーではないところでもチームを支える部分をもう少し出していきたいです。みんなが信頼してくれているし、あとは周りの意見を聞いて。一緒にご飯を食べたり、コミュニケーションの時間も前より増えているし、竜青さんと自分はまた違うので、新しい日大を作っていきたいです」


「大東文化として結果を残したい」
最後の年に賭ける思い

◆#11田中将道(大東文化大・主将・4年・PG)
110511tanaka.jpg久しぶりのベスト8進出となった大東文化大。
2007年のトーナメントで優勝した竹野や阿部らの時と同様、4年生が多いという点で今年も期待は大きい。
初戦から順天堂戦に苦戦するなど、出足から苦戦しているが、小原、遠藤といったエースたちとともに、勝負どころで役割を果たしている。
ここから先、どこまで勝ち上がれるか注目だ。

―接戦をものにしましたが、感想をお願いします。
「相手が慶應ということで、トランジションには注意しようと昨日からミーティングで話してきて、そこは特に意識して気を付けました。でもそれより自分たちのミスが多かったですね。そのせいで離せるところで離せませんでした。でも最後にみんな集中出来たから、接戦でも勝てたんだと思います」

―雰囲気も終始良かったですね。
「そうですね。うちは応援も賑やかですし、みんな仲もすごく良いので、一つになって戦えたと思います」

―昨日の順天堂戦も接戦だったと思いますが。
「昨日も入りが悪かったです。あとは向こうのセンターに結構やられて、うちのインサイド陣がファウルトラブルになってしまったのが良くなかったですね。でもその分、今日はインサイド陣がすごくリバウンドとか頑張ってくれました。それは大きかったですね」

―トーナメントまでの準備はどうでしたか?
「2月から新チームがスタートして、走り込みとか厳しい練習をしてきました。3月は地震の影響で2週間チームが解散したんですが、また集まってから一つひとつ調整してきた感じですね。ただ例年より練習試合があまり組めなかった事もありますし、いつもより調整が難しかった部分もあるかもしれません」

―今のチームの課題はどのような部分ですか?
「やっぱりまだ40分間の中でところどころ集中が切れる時があるので、そこは最後まで集中を切らさずやっていけるようにしたいと思います。交代選手もいっぱいいるので、コートに出る6人目、7人目もその流れに入っていけるようにしたいと思います」

―今シーズンはやはり下級生の頃から試合に出ていた今の4年生がチームの軸になると思いますが、田中選手から見て同期はどのような学年ですか?
「4年生は本当に個性が豊かで…でもまとまる時はまとまる事が出来る代ですね。団結してやっていけると思います」

―小山選手ら去年の4年生が抜けた影響はどうですか?
「小山キャプテンは、ルーズとかリバウンドとか本当に泥臭い部分を頑張ってチームを引っ張る人でした。今年はその穴を埋めるためにも、ルーズとか一つひとつ泥臭い部分を全員で頑張ろうと話しています」

―キャプテンとしてどんなチームにしていきたいですか?
「やっぱり一人ひとりの個性を活かしながら、大東らしさを出していきたいと思います」

―今年は1部で戦っていくわけですが、最終的に目指すところはどういった位置ですか?
「まずこのトーナメントでは最低でもベスト4に入ることが目標です。リーグ戦ではやっぱり上位を狙っていきたいです」

―ラストシーズン、どんな1年にしていきたいですか?
「今年は今まで試合に出させてもらっていたメンバーが多いので、そういう機会をくれた今までの先輩たちのためにも、大東文化として結果を残したいと思います」


「下級生をいかに“チーム”にまとめるか」
慶應大の新たなスタート

◆#4家治敬太(慶應大・4年・主将・F)
110511yaji.jpg代替わりの年といえる慶應大、今年は下級生主体のチームを家治が引っ張ることになる。
その責任をどう果たしきるか、慶應大では特に主将、そして4年生の力が試される。
まだ個々人が自分のことで精一杯という状況だが、この春はまだ早慶戦という大きなイベントも残されている。
約1ヶ月でチームをどれだけ前に進ませられるか、まだまだ気が抜けない春が続く。

―今日の試合について。
「こういう競った試合だったり相手に流れが行きそうになったりした時こそ、オフェンスもディフェンスもチームでまとまってやっていかないといけないと思うんですけど、まだみんな自分の事で精一杯という感じでした。そこでしっかりまとめなきゃいけなかったんですが、今日はそれが出来なくて。僕もキャプテンとしてまだまだ駄目だなと思いました。去年抜けた4年生3人の穴を全員でしっかりと埋めようという話はしていて、特にリバウンドと、あとは切り替えもまだまだ遅いと思うのでスピードをもっと身につけるという事が課題です」

―去年の4年生が引退してからここまでのチーム作りはどうですか?地震の影響もあったと思いますが。
「2月の下旬にシーズンインして、先生も“4年生3人が抜けた穴というのは大きいし、今年は身長も高くないから、スピードを活かしたりチームで守って攻めたりで戦おう”と仰っていて、個人の力というよりはチームの力を上げることを意識して練習してきました。ただ、今年のチームは若いので試合経験を積みたかったんですけど、地震の影響で中止になった大会もあってそれはうちのチームにとって他のチームよりもマイナスだったかもしれないですね」

―キャプテンとして心掛けていることはありますか?
「今年は下級生が試合に出る場面が多いので、良い流れの時は乗れるんですけど、やっぱり流れが悪かったり競った試合になったりした時に、どれだけ力を発揮できるかという事が難しいところで重要になってくると思います。だから、下級生をいかにチームとしてまとめるかというのを、練習中から考えて今年はやっています」

―早慶戦もまだ残されていますが、秋に向けてこれから何をしていくべきだと考えていますか?
「まず、リバウンド一つとっても、センターで取りきれなくてもチームで取るという事を徹底したいです。あとは、ここ一番でどうやって点を取るかというのが今日の試合は曖昧だったので、色々な場面設定の中でどうプレーするのがいいかを明確にしたいと思います。そのためにも試合経験を積むというのがやはり大事かなと思うので、秋までに出来るだけ多くの経験を積みたいですね」

―“ここ一番でどうやって点を取るか”という事についてですが、やはり今年はそういうシュートを任せられる役割になりますね。
「そうですね。先生にも、苦しい時間帯はお前が行けと言われていますし、自分でもそういう時は自分が行かなきゃいけないと思っています。僕にボールが回るセットプレーも練習してきていますし、その自覚はありますね」

―プレッシャーもあると思いますが。
「まぁ無いと言ったら嘘になりますけど、それが自分の役割なので、チームの代表として試合に出るからにはそういうのに負けちゃいけないと思います。それに、プレッシャーを感じるというよりは、絶対に決めたいという気持ちの方が大きいので、そこまで感じないですね」

―4年生になってやはり気持ちも変わりましたか?
「そうですね。去年は何だかんだ4年生に頼っていた部分が大きいです。去年は外してもリバウンドを取ってくれるし、ディフェンスを抜いて僕にパスをくれるし、って気持ち的にも楽にプレーしていたんですけど、今年はリバウンド一つ取るのも難しい。4年生として主将として、リバウンドとかルーズとか全部最初に自分がやらなきゃという気持ちでいます。そういう点で言えば気持ちは大きく変わりましたね」

―最後の1年はどういう1年にしていきたいですか?
「去年の成績を、“卒業した4年生3人がいたから勝てたよね”って言われるのは僕としてもすごく嫌なので、トーナメントはこういう結果になってしまいましたがここから秋までにもう一回チームを作り直して、やっぱり慶應は強いんだというところを見せたいと思います。リーグ戦、インカレ優勝という目標を掲げているので、それを達成したいです」


「やってきたことが出せなかった」
1部復帰に向けて、チームで戦うことが目標

◆#7崎濱成也(法政大・主将・4年・PG)

青学大相手に、苦い結果となった。
2部からスタートとなる今年は、法政大にとって真の正念場だ。ここで法政大の土台を構築することができれば、再び上昇も可能になる。そのためにも主将以下4年生の力は重要だろう。
「これが法政大だ」
そんなカラーを築いていけるかどうか、秋までまだ時間はある。


―トーナメント全体の感想をお願いします。
「組み合わせが決まった時から青学と戦う事は分かっていたんですが、相手どうこうよりも新チームになって自分たちが今までやってきた事をやろうと考えていました。でも昨日の初戦もこの試合でも練習してきたことが出せなくて、悔いの残るトーナメントだったと思います。秋のリーグ戦に向けて課題も見つかった試合でした」

―崎濱選手自身も、大会直前の怪我で出場はなりませんでしたね。
「そうですね。それでチームに迷惑を掛けてしまったと思います。やっぱり全体的にも個人的にも悔いの残る大会でした」

―シーズンインしてからこの大会までの準備はどうでしたか?
「昨シーズン2部に落ちて、本当にやるしかないという気持ちで、新チームになってから練習してきました。4年生を中心にコミュニケ―ションを取ってそこから色々課題も見えて来ましたし、監督とも色々話し合って練習してきたと思います。でもこの大会で何もやってきたことが出せなかったという事は、まだまだ努力が足りないということだと思うので、これからもっと練習しないといけないです。1部復帰が目標なので、その目標に向かってやるだけだと思います」

―これからどんなチームにしていきたいですか?
「個人個人の能力が劣っているとは思いませんが、やっぱり法政はチームで戦っていかないと、高さもないし厳しいと思います。そのチーム力をもっと磨いていきたいですね。今年は1部復帰というように目標が明確なので、それに向かって4年生中心にやっていきたいです」

―鈴木選手というPGが卒業して、自分がやらなきゃいけないというプレッシャーはありますか?
「いや、プレッシャーはないです。去年恵二さんが出ていたからって自分が恵二さんをそのまま真似するわけではなくて、自分は自分なので自分の良いところを出して、それをチームのプラスにしていければと思います。キャプテンとして勝てるチームにしたいです。それに僕は他の4年生に助けられていて、4年生でチームを引っ張ろうという感じなので、キャプテンとしてのプレッシャーもそこまでないですね」

―長谷川選手も4年生でよく話し合うと言っていましたし、やっぱり4年生がチームの軸となるわけですが、崎濱選手から見て同期はどんな存在ですか?
「やっぱり4年間やってきて長い付き合いなので、性格だったりプレーだったり、プライベートの面でもお互いよく知っています。4年生の想いというか、絆が今年はより一層強いかなと思いますね。でもそれをまだ活かせてないというのと、まだチーム全体に浸透していないという事がこの試合に出てしまったと思います」

―“チーム全体に浸透していない”というのは、下級生とのコミュニケーションの問題ですか?
「4年生になったら気持ち的にも自然にみんな責任感が生まれると思うんですけど、まだ1・2年生とか下級生って4年生に比べればそういう自覚が薄いと思うんですよ。でもやっぱりそれは学年関係なく、自分は法政大学バスケットボール部だという誇りとプライドを持ってやっていってもらいたいと思います。そういう点でまだ全体に浸透していないというか気付いていない人もいるのかなと思いますね」

―最後のシーズン、どんな1年にしていきたいですか?
「1部復帰という目標をしっかり達成して、最後笑顔で終えるようにしたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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