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2011.05.06 (Fri)
5/1 東海大学チャリティーマッチ レポート
東海大チャリティーマッチは
白熱した試合展開に
東日本大震災の復興支援のため、東海大学ではチャリティーマッチを企画。現役選手とJBL・JBL2らに所属するOBが集まり、試合と募金活動が行われた。東海大湘南キャンパスの体育館は立ち見が出るほどの盛況ぶりとなった。
試合は現役チーム対OBチームという形で、12分間×1Qのエキシビジョンマッチ、その後10分×4Qの本戦が行われた。
エキシビジョンマッチでは、YOUNG SEAGULLSという下級生中心の現役チームと、JBL2選手中心のOBチームが対戦。現役チームには期待のルーキーたちも登場した。試合は現役チームがOB相手に序盤から大幅なリードを奪い、徐々にエンジンの掛かり始めたOBチームから逃げ切って、見事27-23で勝利をあげた。
エキシビジョンマッチ後は東海大OBの選手紹介があり、急きょ参加となった#00石崎(06年度卒・bj島根)を含め豪華な顔ぶれが整列。また、陸川監督の挨拶のもと黙祷が行われ、選手、スタッフ、そして満員の観客が静かに祈りを捧げた。
現役チームSEAGULLS対OBチームの本戦は終始接戦となったが、勝負どころで突き放したOBチームが74-79で勝利。しかし現役チームも試合終了まで諦めない姿勢を見せ、最後の最後まで熱い戦いが繰り広げられた。
試合終了後は選手たちが観客席にのぼり、募金を呼びかけてファンを見送った。
写真上:集合写真。東海大メンバーと豪華なOB陣が集まった。
写真下:急きょ参加となった石崎。会場を沸かせた。
東海大チャリティーマッチ結果報告(公式サイト)
※SEAGULLS vs SEAGULLS OB戦のレポート、三浦選手、満原選手、坂本選手、多嶋選手、遥選手のコメントは「続きを読む」へ。
1Q出足、リードを奪ったのは現役チーム。#24田中(2年・SF)のドライブで先制すると、そこから得点をたたみ掛ける。しかしOBチームも徐々にシュートタッチが良くなり、#0島(03年度卒・黒田電気)や#24古川(09年度卒・アイシン)の3Pで逆転からリードを奪った。16-18で2Qに入ると、OBチームは#15竹内(06年度卒・日立)のブロックショットなどで簡単に得点を許さない。しかし、「今日の試合はOBとやれる少ないチャンスだから、自分がどれだけ出来るかチャレンジしようと思った」という#16坂本(4年・C)が果敢に1対1からダンクを狙うなど、現役チームも挑戦者としての勢いを見せる。前半終わって29-31と、現役チームが食らいついたまま後半へ。
3Q、足を使って速攻に走った現役チームが流れを掴み、逆転に成功。だがOBチームも#14大塚(09年度卒・Dライズ)らが落ち着いてシュートを沈める。一進一退の攻防が続き、結局50-51で3Qを終えると、4Q序盤はシュートの入れあいに。だが現役チームにターンオーバーなどミスが続くと、この好機を逃さずOBチームが連続得点。残り2分半、60-69と9点差がついた。
しかし現役チームも気持ちを切らすこと無く、#33狩野(3年・SG)らがシュートを沈めて5点差に。ファウルゲームを仕掛ける。残り30秒を切り、OBチームもフリースローを決めるが、この場面で#24田中、#34三浦が立て続けに3Pを沈め、観客を沸かせる。しかしその後#33狩野がシュートを決めるも追い付くには至らず、74-79で試合終了となった。
東海大の試合らしく、両チーム共に堅い守り。現役チームはOB選手の高さにブロックを受ける場面もあったが、ひるまず攻め続ける姿勢を見せ、最後まで食らいついた。また白熱した試合の中でも、観客を思わず笑わせるような公式戦とはまた違った場面も多々あり、ファンを大いに楽しませた。
試合後、選手たちが皆それぞれ口にしたのが、当たり前にバスケットが出来る事への感謝の気持ち。「見ている人を楽しませたり何か力になったり出来ればいいと思った」と#4多嶋が言うように、こんな時こそ選手達やスタッフは“今自分に何が出来るのか”と自問自答し、それをこのイベントで表現しようとした。結果、試合後の募金には大勢の観客が協力。会場全体で、想いが一つになったチャリティーゲームとなった。
※写真は#16坂本と#15竹内のマッチアップ。坂本は偉大なOB相手に挑戦し続ける姿勢を見せた。
【COMMENT】
◆#34三浦洋平(主将・4年・SG)
「被災地の方たちは今当たり前にスポーツが出来るという状況ではないと思いますし、こうやって自分たちが普通にバスケをやれているのはすごく幸せな事で、ありがたい事なんだなと思いました。この試合が、そういう気持ちを改めて感じさせてくれる機会になったと思います。(今日の試合について)すごくレベルの高い方たちと試合が出来て良かったです。でもリバウンドや勝負所のディフェンスなど、自分たちが課題にしている事がまだまだ出来てないなと感じました。そういう部分をチームで共通理解していかないといけないです。(今年はキャプテンとなりますが?)個人としては、そんなに“キャプテン”を深く意識しているわけではないですね。でも、チームを鼓舞して、逆境に立たされた時こそ先頭に立ってチームを引っ張っていきたいと思います」
◆#0満原優樹(4年・C)
「僕は東北という土地で高校3年間お世話になった事もあって、秋田はそんなに被害はなかったと聞いてますけど、仙台に行った友達や東北出身の友達もいます。なので、このイベントにはすごく思い入れがあって、ここに一つ照準を合わせてやってきました。こうやってOBの方々が集まって下さって、応援して下さるファンの方々もこんなに来て募金など協力してくれて、本当に感謝しています。こうやってバスケットが出来ることに、素直に感謝する気持ちが大事なんだなと思いました。(今シーズンについて)最後の年だからという訳ではないですけど、一試合一試合大切にして、自分だけではなく後輩とかにも声を掛けてやっていきたいです。1年間、みんなで楽しんでプレーしたいと思います」
◆#16坂本 健(4年・C)
「チャリティーマッチという事もありますし、今日の試合はOBとやれる少ないチャンスだったので、自分がどれだけ出来るかチャレンジしようかなと思っていました。実際やってみて、やっぱりOBの方々は体が強いですし、上手かったですね。課題としては、リバウンドとか自分が掴みきれなくて取られたりした所が今日もあったので、そういう部分を無くして、チームとしてもリバウンド数をもっと上げていきたいです。もうすぐシーズンが始まりますが、うちはやっぱりディフェンスのチームなので、ディフェンスを頑張ってブレイクという形を徹底したいです。あと、元気よくやっていきたいと思います」
◆#4多嶋朝飛(10年度卒・TGI・Dライズ・G)
「こういうチャリティーマッチを大学で学生たちがやっているチームはあまり無いと思うので、本当に素晴らしい事だなと思います。僕たちが出来る事って何だろうと考えた時に、直接何か出来るわけではないけど、一生懸命バスケをやっている姿を見せることで、見ている人を楽しませたり何か力になったり出来ればいいなと思いました。僕自身、OBチームはすごいメンバーが集まっていて、一緒にプレーするのがとても楽しかったです。それに、去年まで一緒にやってきたよく知る後輩たちと戦えるのも楽しかったですね。今シーズン、後輩たちには去年のチームで得た経験を無駄にして欲しくないですし、その上で今年は今年の東海の色を出してほしいと思います。陸さんのもとで東海らしさを皆で信じ合って一生懸命やっていけば、絶対大丈夫だと思いますし、頑張ってもらいたいです」
◆#0遥 天翼(10年度卒・三菱電機・C)
「東海が被災地の方たちの為にこういうイベントを開いてくれた事がすごく嬉しかったですし、感謝したいと思います。そういった意味で、今日の試合をすごく楽しみにしていました。実際にやってみての感想は、しばらく動いてなかったので、肺がすごくキツかったですね(苦笑)。後輩たちは元気いいです。先月ここを出たばっかりなのに、すごく差を感じました。健(#16坂本)とか満原(#0)が頑張ってる姿勢を見て、嬉しくなりましたね。これから先、もっと成長していってもらいたいです。それはザック(#10)とかも。(今後JBLでやっていく事について)やっぱり仕事もあるので、その両立ですね。大変だとは思うんですけど、心が折れないように頑張ります!」

試合後、挨拶をする新主将#34三浦。感謝の気持ちを述べ、イベントを締めくくった。

イベント終了後は選手が観客席に上がり募金活動。選手たちの前には大勢のファンが並んで募金に協力した。
白熱した試合展開に

試合は現役チーム対OBチームという形で、12分間×1Qのエキシビジョンマッチ、その後10分×4Qの本戦が行われた。
エキシビジョンマッチでは、YOUNG SEAGULLSという下級生中心の現役チームと、JBL2選手中心のOBチームが対戦。現役チームには期待のルーキーたちも登場した。試合は現役チームがOB相手に序盤から大幅なリードを奪い、徐々にエンジンの掛かり始めたOBチームから逃げ切って、見事27-23で勝利をあげた。

現役チームSEAGULLS対OBチームの本戦は終始接戦となったが、勝負どころで突き放したOBチームが74-79で勝利。しかし現役チームも試合終了まで諦めない姿勢を見せ、最後の最後まで熱い戦いが繰り広げられた。
試合終了後は選手たちが観客席にのぼり、募金を呼びかけてファンを見送った。
写真上:集合写真。東海大メンバーと豪華なOB陣が集まった。
写真下:急きょ参加となった石崎。会場を沸かせた。
東海大チャリティーマッチ結果報告(公式サイト)
※SEAGULLS vs SEAGULLS OB戦のレポート、三浦選手、満原選手、坂本選手、多嶋選手、遥選手のコメントは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【本戦REPORT】1Q出足、リードを奪ったのは現役チーム。#24田中(2年・SF)のドライブで先制すると、そこから得点をたたみ掛ける。しかしOBチームも徐々にシュートタッチが良くなり、#0島(03年度卒・黒田電気)や#24古川(09年度卒・アイシン)の3Pで逆転からリードを奪った。16-18で2Qに入ると、OBチームは#15竹内(06年度卒・日立)のブロックショットなどで簡単に得点を許さない。しかし、「今日の試合はOBとやれる少ないチャンスだから、自分がどれだけ出来るかチャレンジしようと思った」という#16坂本(4年・C)が果敢に1対1からダンクを狙うなど、現役チームも挑戦者としての勢いを見せる。前半終わって29-31と、現役チームが食らいついたまま後半へ。

しかし現役チームも気持ちを切らすこと無く、#33狩野(3年・SG)らがシュートを沈めて5点差に。ファウルゲームを仕掛ける。残り30秒を切り、OBチームもフリースローを決めるが、この場面で#24田中、#34三浦が立て続けに3Pを沈め、観客を沸かせる。しかしその後#33狩野がシュートを決めるも追い付くには至らず、74-79で試合終了となった。
東海大の試合らしく、両チーム共に堅い守り。現役チームはOB選手の高さにブロックを受ける場面もあったが、ひるまず攻め続ける姿勢を見せ、最後まで食らいついた。また白熱した試合の中でも、観客を思わず笑わせるような公式戦とはまた違った場面も多々あり、ファンを大いに楽しませた。
試合後、選手たちが皆それぞれ口にしたのが、当たり前にバスケットが出来る事への感謝の気持ち。「見ている人を楽しませたり何か力になったり出来ればいいと思った」と#4多嶋が言うように、こんな時こそ選手達やスタッフは“今自分に何が出来るのか”と自問自答し、それをこのイベントで表現しようとした。結果、試合後の募金には大勢の観客が協力。会場全体で、想いが一つになったチャリティーゲームとなった。
※写真は#16坂本と#15竹内のマッチアップ。坂本は偉大なOB相手に挑戦し続ける姿勢を見せた。
【COMMENT】

「被災地の方たちは今当たり前にスポーツが出来るという状況ではないと思いますし、こうやって自分たちが普通にバスケをやれているのはすごく幸せな事で、ありがたい事なんだなと思いました。この試合が、そういう気持ちを改めて感じさせてくれる機会になったと思います。(今日の試合について)すごくレベルの高い方たちと試合が出来て良かったです。でもリバウンドや勝負所のディフェンスなど、自分たちが課題にしている事がまだまだ出来てないなと感じました。そういう部分をチームで共通理解していかないといけないです。(今年はキャプテンとなりますが?)個人としては、そんなに“キャプテン”を深く意識しているわけではないですね。でも、チームを鼓舞して、逆境に立たされた時こそ先頭に立ってチームを引っ張っていきたいと思います」
◆#0満原優樹(4年・C)
「僕は東北という土地で高校3年間お世話になった事もあって、秋田はそんなに被害はなかったと聞いてますけど、仙台に行った友達や東北出身の友達もいます。なので、このイベントにはすごく思い入れがあって、ここに一つ照準を合わせてやってきました。こうやってOBの方々が集まって下さって、応援して下さるファンの方々もこんなに来て募金など協力してくれて、本当に感謝しています。こうやってバスケットが出来ることに、素直に感謝する気持ちが大事なんだなと思いました。(今シーズンについて)最後の年だからという訳ではないですけど、一試合一試合大切にして、自分だけではなく後輩とかにも声を掛けてやっていきたいです。1年間、みんなで楽しんでプレーしたいと思います」
◆#16坂本 健(4年・C)
「チャリティーマッチという事もありますし、今日の試合はOBとやれる少ないチャンスだったので、自分がどれだけ出来るかチャレンジしようかなと思っていました。実際やってみて、やっぱりOBの方々は体が強いですし、上手かったですね。課題としては、リバウンドとか自分が掴みきれなくて取られたりした所が今日もあったので、そういう部分を無くして、チームとしてもリバウンド数をもっと上げていきたいです。もうすぐシーズンが始まりますが、うちはやっぱりディフェンスのチームなので、ディフェンスを頑張ってブレイクという形を徹底したいです。あと、元気よくやっていきたいと思います」

「こういうチャリティーマッチを大学で学生たちがやっているチームはあまり無いと思うので、本当に素晴らしい事だなと思います。僕たちが出来る事って何だろうと考えた時に、直接何か出来るわけではないけど、一生懸命バスケをやっている姿を見せることで、見ている人を楽しませたり何か力になったり出来ればいいなと思いました。僕自身、OBチームはすごいメンバーが集まっていて、一緒にプレーするのがとても楽しかったです。それに、去年まで一緒にやってきたよく知る後輩たちと戦えるのも楽しかったですね。今シーズン、後輩たちには去年のチームで得た経験を無駄にして欲しくないですし、その上で今年は今年の東海の色を出してほしいと思います。陸さんのもとで東海らしさを皆で信じ合って一生懸命やっていけば、絶対大丈夫だと思いますし、頑張ってもらいたいです」
◆#0遥 天翼(10年度卒・三菱電機・C)


試合後、挨拶をする新主将#34三浦。感謝の気持ちを述べ、イベントを締めくくった。

イベント終了後は選手が観客席に上がり募金活動。選手たちの前には大勢のファンが並んで募金に協力した。
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