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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.12.05 (Sun)

【2010インカレ】12/5 7位決定戦 中央大VS京都産業大

【3Qで京都産業大を逆転した中央大が逃げ切る】
101205niitono.jpg 中央大と京都産業大の7位決定戦は、接戦から抜けだした中央大が勝利した。中央大は今まで3Qで流れが悪くなる試合が多く、“課題の3Q”と言われていたが、この試合ではそれを克服し3Qで流れを掴んで勝利を手にした。

 両者なかなか点の入らない重い立ち上がり。だが開始3分ようやく#8遠藤(4年・C)のリバウンドシュートで中央大が先制すると、そこから速攻を連発させて10-4と流れを掴む。たまらず京都産業はタイムアウト。ここから盛り返して1Qは19-16とついていく。2Qに入ると、#16石井(3年・PF)、#6合瀬(3年・SG)の得点で京都産業大が逆転に成功。流れを掴んだ京都産業大はパスがよく回り、中央大のディフェンスを翻弄する。中央大も#11入戸野(2年・G)の強気なプレーや#20小野の1対1で負けじと再逆転するが、#16石井のバスケットカウント獲得で京都産業大が流れを掴み、33-40と京都産業大のリードで試合を折り返す。

101205kyoto.jpg ポイントとなったのが3Q。前半は一進一退の攻防が続くが、3Q残り5分、#20小野の2本連続の3P、#16佐藤(2年・PG)の速攻で中央大が勢いに乗り、速い展開で得点を稼いで逆転からリードを広げた。逆に京都産業大はターンオーバーを連発させてしまう悪い流れに。3Q終わって61-50と差を2ケタまで広げた中央大は、4Qでも#5竹原(4年・SG)のバスケットカウントや好調の#20小野のシュートでその差を守り続ける。京都産業大は#1熊谷(3年・PG)が3Pや速攻で奮闘するも差を縮めるには至らず、79-69で試合終了となった。中央大はラスト35秒でコートに4年生を送り出し、4年間をねぎらった。

 京都産業大は順位決定戦では勝ち星を上げられず8位となったが、今回地方勢で唯一ベスト8進出。#1熊谷がアシスト王を獲得し、ベンチスタートの#6合瀬も得点ランキング2位の結果を残した。その上主力が3年生以下と、来年にも期待できるチームだ。

 一方の中央大は7位が決定した。昨年は順位決定戦でモチベーションの低下が見え、ずるずると8位になってしまったが、一歩前進した。今期は2部降格が決まってしまった苦しいシーズンだっただけに、最後の大会で立て直したことは良い材料としたい。この試合では課題の3Qを克服し、小野も31得点と調子を取り戻した。ケガに泣き、限られた人材でどう戦うか苦しんだ1年だったが、若いチームなだけに、来期は更に成長した姿を見られるだろう。

写真上:入れ替え戦前のケガで苦しい立場に追い込まれたが、それでも入戸野の力なくしてはチームも成り立たない。ケガを治し、来期に1部復帰を成し遂げたい。
写真下:京都産業大もまだ下級生が多いチーム。来年も楽しみだ。

※中央大・遠藤選手、京都産業大・熊谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「出られなくても努力し続けることが大事」
最後に見せた4年生としての気持ち

◆#8遠藤明輝(中央大・4年・C)
101205endo.jpg リーグ終盤や入れ替え戦あたりから、スタメンとしてコートに立つことが多くなった。自分でも言うように泥臭く、ディフェンスで貢献する姿が印象的だ。入れ替え戦では大事な3試合目の途中で足を捻挫し、チームの降格を見守る羽目になったが、このインカレでは地道なディフェンスで気持ちの見えるプレーを随所に見せてくれた。ベンチの松山監督からは「気持ち、気持ち」と声をかけられている選手だが、実際は仲間の4年生に「あいつは気持ちが強いので」と言われる選手でもある。最後は、それを第三者にもしっかり見える形で7位のために貢献してくれた。


―7位で終えたインカレは、いかがでしたか?
「今までの中大だったら、今日負けて8位だったと思います。でも、入れ替え戦後、4年生が中心になってまとまって、“絶対に勝とう!”と思ってやってきた結果が出たのかなと思います」

―今日の試合に関しては、課題と言われていた3Qで盛り返せたことが大きかったと思うのですが。
「そうですね。みんな疲労で疲れている中、たくさん走ってくれたので勝つことができました。あとは、気持ちを強く持ったことが勝因だと思います」

―インカレを通しての感想を聞かせて下さい。
「僕自身が、インカレでよかったかどうかはあまり覚えていません。僕は上手くないので、気持ちでプレーするしかないので…。中大は下級生主体ですが、下級生もよく声を出して頑張ってくれたと思います」

―遠藤選手はリーグ終盤からスターターに定着しましたが、試合の始めから出るということで意識やプレーは何か変わりましたか?
「僕はオフェンスで点を取るプレイヤーではなくて、ディフェンスとリバウンドだけが仕事です。なので、点を取らなければいけないというプレッシャーもなく、いつも通り気持ちを込めてプレーするだけでした。あとは、積極的に声を出して、下級生を鼓舞するようにしました。周りがどうやったらやりやすくなるのかを常に考えながらプレーしていました」

―確かに、気持ちを込めてプレーするというのは見ていてこちらまで伝わって来ました。下級生の頃は気持ちの弱い選手なのかなと思っていましたが、違いましたね。
「それは松山監督のおかげです! あとは、今まで試合に出られていなかったので、その分のうっぷんを晴らす意味でも、気持ちでプレーしようと思っていました」

―4年間を振り返って。
「入学当初は全然試合に出られなくて、悔しい思いをたくさんしました。一時期は、“なんで努力しているのに試合に出られないんだろう…”と思った時期もありました。正直、今年も“このまま終わるんだろうな”って思っていました。でも、チャンスを掴めて、最終的にはスタメンで出られるようになったことはうれしかったです。出られなくても努力し続けることが大切だと感じました」

―1つ上には、小野選手(小野龍猛・現トヨタ)というインサイドプレイヤーがいました。同じ久我山高校出身で、センターということで、小野選手に怒られていることも多かったですよね。
「そうですね。龍猛さんと比べられて、辛かった時期もありました。でも、自分の持ち味は得点を取ることではなくて、頑張ることだと思っていました。自分が頑張って、みんなが気持ちよくやってくれれば、それが一番いいと思っていました。なので、常に気持ちを出してやっていました」

―遠藤選手が後輩に残せたものは何だと思いますか?
「練習の時から、最初から全力で声を出してやってきたことと、気持ちを出すということが伝わっていたらいいなと思います」

―いちインサイドプレイヤーとして、後輩の中でも特にインサイドプレイヤーにアドバイスをするとしたら、どんな言葉を送りますか?
「自分がコートに立っていない時は、ディフェンスで声が出ていなかったように思えます。一番後ろでチーム全体を見渡せるのはセンターだと思うし、だからこそ、声をかけるべきだと思います。声もディフェンスのうちだと思いますし。特に、鈴木君(#10)には、もっと声で引っ張って行ってほしいなと思います。あとは、学生スポーツは気持ち次第。だから、強い気持ちを持って、来年は1部昇格を果たしてほしいです」



「来年もベスト8に入り、もう一つ勝ちたい」
関西からアシスト王を獲得した注目株

◆#1熊谷 駿(京都産業大・3年・PG)
101205kumagai.jpg 視野が広く、スピードがある。ドリブルで持ち込んで得点することもできるし、かといって持ち過ぎず早いパッシングで前へボールを飛ばす場面もある。熊谷はこのインカレでかつてはビッグマンが代名詞だった京都産業大の新しいスタイルを見せてくれ、その活躍は結果的にアシスト王という称号を彼にもたらした。
 関東の多くのチームと同様に、このチームも今年は若く、世代交代を進める年だった。この経験を生かして来年は更に完成度の高いバスケットをインカレで披露して欲しい。


―まず今の中央戦の感想をお願いします。
「ここ数試合出だしがあまり良くなかったんですけど、今日は最終試合という事もあってみんな肩の力が抜けて良い感じで入れたと思います。ただ3Qで引き離された時に、ポイントガードとして自分がもっとチームをまとめられたら良かったです」

―最終試合という事ですが、試合前はどのような意気込みでしたか?
「とりあえず、関東に一つでも勝ちたいなと思っていました。それに、今のチームは3年生主体なので、試合に出させてくれている4年生のためにもラスト頑張ろうという感じでしたね」

―その関東越えはならなかったわけですが、関東の大学と戦ってどうでしたか?
「やっぱり細かいところが向こうの方がきっちりしていたと思います。シュート力もありますけど、1対1の合わせとかディフェンスのフィジカルとか。それはこの大会でいい感じに学べたと思います。来年へのステップアップにしていきたいです」

―それでも通用した部分もあったと思いますが。
「そうですね。ディフェンスからリバウンド取って速攻だとか、こっちの流れになった時は自分たちのバスケットが出来たと思います。僕個人としても、スピードの面では関東でもやりあえるかなと肌で感じました」

―京都産業大のバスケは熊谷選手を中心にしたスタイルが確立されていましたね。
「そうですね。練習の時もそういう形を何度も何度も練習してきたので。でもやっぱりそれが長続きしないというのが今の僕たちの現状ですし、上手くいかなかった時にどうするかという部分は来年のためにももっと考えなきゃと思います」

―去年は拓殖大に負けてベスト8を逃しましたが、そこから1年どのように過ごしてきましたか?
「去年負けてから、もう1回基礎からやり直して、ディフェンスからブレイクの形はしっかりと徹底してきました。個人としても、去年はベスト8を逃して田代さん(現JBL三菱)とか菊池さん(09卒)に申し訳ない気持ちだったので、とりあえず練習から先頭を切ってチームを引っ張ろうと思っていましたね。去年出来なかった細かい部分まで詰めることが出来たから、今回ベスト8までいけたんだと思います。満足はしてないけど、手応えは感じました」

―田代選手というポイントゲッターが抜けたことはチームとしても大きかったと思いますが、ガードとしてどこで点を取ろうと考えていましたか?
「今まで、特にオフェンスの部分は田代さんにだいぶ頼ってしまっていましたね。今年は、その日シュートが当たっているやつがいたらそこに回したり、インサイドで点が少ないなと思ったらインサイドにボールを入れたり、あとはチームが困った時には自分が攻めていこうかなと意識していました。田代さんたちが抜けた分、今年は自分も上級生ですし頑張らなきゃと思って。オフェンスもディフェンスも、自分的に少し役割を増やしていこうかなと考えていました。責任も感じつつこの5試合はやってきたので、少し成長出来た部分はあるかなと思います」

―視野も広いし点も取れて、熊谷選手のポイントガードとしての活躍は素晴らしかったです。それは今までどう身に着けてきたものなんですか?
「どうですかね…。高校の時からチームとのコミュニケーションはずっと意識していました。高校で身に着けた部分もあるし、大学で成長した部分もあると思います」

―インカレ全体の感想としてはいかがですか?
「ベスト8という一つの目標は成し遂げたんですけど、ラスト3試合負け負け負けと続いてしまったので、自分としてはもうあと1歩足りなかったかなと思います。あと一個勝ちたかったです」

―そのあと1歩を埋めるためには、何が必要だと思いますか?
「やっぱり関西と関東を比べると、一対一の力とかは関東の方が上だと思います。だから、ルーズボールとかリバウンドとか、ボールに対する執着心が大事になってくるのかなと。この先1年それをもう一回意識し直して、またここに戻ってきたいと思います」

―主力が3年生以下という事で、来年も楽しみです。
「今年はベスト8からのあと一歩が踏み出せなかったので、来年はまずベスト8に残って、そこからまた一個勝ちたいと思います。チームでコーチや監督とかと何が足りなかったのかこれからよく話し合ってやっていきたいですね。来年も、関西が関東に交じってベスト8、ベスト4を狙えればいいなと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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