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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.12.03 (Fri)

【2010インカレ】12/2レポート

最終日まで戦う残りのベスト8が決定
ここからは真の実力の世界へ


 この日、慶應義塾大、東海大、日本大、明治大、関東学院大、京都産業大のベスト8が決まった。上位4シードは順当と言えるが、リーグでは苦しんだ明治大や1部昇格はならなかった関東学院大は躍進。京都産業大は地方同士の戦いから勝ち上がって久しぶりのベスト8を獲得。そしてここまでは組み合わせ、勢いによる勝利はありえたが、これより上は一つ別の世界になる。準々決勝からは熾烈な戦いが続くだろう。


【関東学院大が富山大を大差で破り、ベスト8へ】
101202murata.jpg ともに関西の強豪を破った関東学院大富山大の試合は、関東学院大が序盤から大きくリードしてベスト8進出を決めた。

 1回戦では関西学院大を相手に運動量で翻弄し、アウトサイドを決めていった富山大だが、この日はインサイドに#1パプ(4年・C)がいるため、そう簡単にはいかない。#1パプをしっかり守り、ボックスアウトを徹底する出足になった。マッチアップの相手が183cmと小さいことで、逆にやりにくかったのか、試合開始直後はターンオーバーを連発した関東学院大。しかし次第に落ち着くと、アウトサイド、インサイドともに相手を上回って大量リードを得た。富山大は1回戦で29点を取った#18佐藤(3年・F)が機能せず、点が伸びない。外のシュートも確率が悪く、走り合いに持ち込めない展開で苦労した。関東学院大がメンバーを下げた2Qになると徐々に動きが早くなったが、それでも関東学院大優位は変わらず、63-32で前半を終える。

 後半、関東学院大は#1パプらスタメンのメンバーを半分休ませて下級生メインでの戦いとなる。#5下山(1年・C・八戸西)、#81横瀬(1年・SG・延岡学園)ら、主力を下げてもまだ富山大よりもサイズの大きいメンバーで攻めていくが、富山大も次第に#12湯浅(2年・F)や#18佐藤のシュートが決まるようになっていくと、点を取り合う形となった。結局、3Q、4Qとも富山大30の点差を縮めることは叶わず112-78で試合終了となった。関東学院大がベスト8に進出を決めた。初出場で見事1回戦突破となった富山大は主将の高橋を始め、主力は3年生以下。北陸高校からの入学者が増え、徐々にチーム力をつけてきた。北信越ブロックを勝ち抜けば来年もほぼこのメンバーで再度インカレに来るチャンスはある。「今いる、このメンバーでどう戦うかを考えてきた」と言う主将の佐藤。それを来年も貫き、再びこの舞台に立てるか。

写真:1年生ながら試合で活躍を見せる関東学院大・村田。

※富山大・佐藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【東海大が筑波大を圧倒し、大差の勝利】
101202mituhara.jpg 東海大筑波大のベスト8決定戦は、1Qで30-11の大差がついた。出足は#99加納(3年・CF)の3Pも出たが、東海大はすぐさま#34三浦(3年・SG)のバスケットカウントや#0満原(3年・C)のミドルシュートで返し、ゾーンで筑波大のディフェンスを止めると、それを割っていけない筑波大はターンオーバーから一気に引き離されてしまった。2Qは立て直した筑波大が#36本井のシュートやディフェンスで24秒を取るなど、良い流れを作りかける。しかし東海大は#34三浦のスティールや#24田中(1年・SF・長崎西)、#5多嶋(4年・G)のアウトサイド、#36養田(4年・PF)のドライブもあって追いつかせることはさせず、前半を終えて52-32と東海大が20点のリードを得た。

 後半3Q、走って再び差を広げる東海大。筑波大は#6西村(1年・PG・正智深谷)が好ディフェンスを見せ、#23黒田(4年・F)も得点を重ねて15-15の互角となる。しかし点差を詰めるには至らない筑波大は、4Qで再び引き離されてしまった。東海大は#5多嶋、#34三浦の3Pに#5多嶋の速攻でリードを広げると、最後は#28袋舘(4年・PF)、#15中務(4年・SF)ら最上級生をコートに送り出す。仲間の声援に応えるように両名が得点を決めると、ベンチ、応援席、そして初日のお返しのように応援をしていた東海大札幌の選手たちが大きな拍手を送った。筑波大は気持ちを切らさずプレーを続けるが、大きな差は変わらず、98-67で東海大が勝者となった。

101202tajima.jpg この日、激しいディフェンスはもちろん、小気味よい得点で筑波大を圧倒した東海大。その差は思った以上だ。主将の多嶋「中京大戦はあまり良くなかった。インカレに初めて出る選手が多くて、緊張もしていたと思う。選手だけでミーティングをして、立てなおしてきた」と、大差だったにも関わらず、反省点を修正したと言う。「リーグの終わり頃、悪くても立て直すことができるようになってきていた。それをもう一度やろうとして、こういう試合ができたと思う。いい集中の中で一生懸命やって、高められていくこと。もしまた悪くなることがあっても、我慢してディフェンスをやっていればまた良くなるはず」と、自分たちのプレーをすることこそが大事だと言う。今後の試合もそうした戦いぶりに注目だ。

写真:25得点の東海大・満原。

※筑波大・加藤選手、本井選手、黒田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【富士大が序盤リードするも、京都産業大が逆転で勝利】
101202aise.jpg 法政大を破った富士大と、九州1位を下した京都産業大の戦いは、前半リードした富士大を、京都産業大が後半に逆転して101-84で勝利した。

 立ち上がりはやや富士大ペースだった。点の取り合いにはなるが、京都産業大はシュートが外れるシーンも見え、司令塔の#1熊谷(3年・PG)が点を取りに行き、そこに#31那谷(3年・PF)が続く。富士大は#2田口(3年・F)が積極的に攻め、連続3Pもあって勢いに乗ると1Qは21-27とリードした。しかし2Qになると京都産業大が盛り返した。#6合瀬(3年・SG)がキレのある動きでスティール、ドライブ、3Pと縦横無尽の活躍を見せ、ディフェンスでも簡単に#2田口を攻めさせないよう、激しくゴール下も守る。オフェンスの流れを作れない富士大が2Qは失速し、逆転されて後半に入った。

 3Q開始早々、富士大はインサイドの要である#7佐藤一幸(3年・C)が4つ目のファウルを吹かれ、厳しくなった。それでも#2田口の3Pに#39佐藤翔太(4年・F)の連続得点で1点を争う展開が続く。しかし富士大のファウルが次第にかさみ、京都産業大が勢いづく恰好となると、#6合瀬からのアシストで#31那谷、#6合瀬のフリースロー、3Pなどで次再び富士大を引き離した。3Qで13点差をつけられた富士大は、4Qで追い上げることができず、京都産業大に引き離された。最後は#4小嶋(4年・F)、#30冨樫(3年・G)の3Pが3連続で決まるが、京都産業大が勝利し、関西勢としてただ1校ベスト8進出を決めた。

 敗れた富士大、田口は39得点。ドライブの力強さ、アウトサイドの力もあり、このインカレで存在感を見せた。センター・佐藤一幸のファウルトラブルがなければもう少しいい勝負ができたはずだ。東北のチームらしい粘り強さを大事にして、来年挑んで欲しい。京都産業大は熊谷、合瀬の能力が光った。この2人で61得点。早い展開からの決定力は富士大を凌駕した。1997年以来のベスト8進出だが、ここから関東の牙城を崩せるか。

写真:京都産業大・合瀬の早さが富士大を翻弄した。

※富士大・目時コーチ、田口選手、佐藤一幸選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【慶應義塾大が関西大を100点ゲームで下す】
101202ninomiya.jpg 慶應義塾大関西大は、78回の定期戦開催の歴史がある、古くからの交わりを持つ大学であり、定期戦の回数は早慶戦を10回も上回る。そうしたよく知った相手との対戦は、互いがどういうプレーをしてくるのかも分かっており、1Qは点の取り合いとなった。関西大は#10稲葉(4年・C)が連続で得点し、慶應大は#14家治(3年・F)、#4二ノ宮(4年・G)、#7岩下(4年・C)のフックも決まる。関西大は#47月本(4年・SG)がフリースローを獲得し、#77廣瀬(4年・SG)のシュートも決まり始め、慶應大に付いていく。慶應大がターンオーバーをする間に#47月本が3P、ミドルシュートを決めると#10稲葉の速攻も出て、逆転。だが慶應大は#7岩下のゴール下、#4二ノ宮の連続3Pで1Qは20-24と再度逆転し、終えた。

 2Qになると、慶應大の動きがよくなり始め、じわじわと関西大を引き離し始める。早い展開からの攻撃に加え、#7岩下のカバー、ポストプレーなどが威力を発揮。一気に関西大を引き離しにかかった。関西大は#10稲葉のオフェンスリバウンドや#77廣瀬のシュートでついていこうとするが、慶應大の高さ、速さの前に2Qは32-49で終了。続く3Qでは開始から慶應大が一気に畳み掛けて20点の差をつけられてしまう。しかし、そこから関西大も切れずに終盤に#18河原(4年・PG)が#4二ノ宮からスティールして#0市野(3年・PF)の速攻につなげるなど頑張りを見せてこのQは17-17の互角で終えた。しかし、最終の4Qでは再び慶應大がリードを広げる。控え主体にしつつも、#16金子(3年・PG)のシュート、#14中島(1年・F)のリバウンドなども光って、最後は102-67で試合終了。慶應義塾大がベスト8に駒を進めた。

写真:慶應大・二ノ宮は攻撃的な部分も戻ってきた。
 
※慶應義塾大・岩下選手、中島選手、関西大・竹本選手のインタビューは「続きを読む」へ。

※早稲田大対日本大、明治大対拓殖大は別途掲載します。

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【INTERVIEW】

「もう一回り成長して、来年はもっといいバスケットを」
大きな1勝と経験を手にした初のインカレ

◆#18佐藤雄太郎(富山大・3年・F・主将)
101202sato_yu.jpg 2戦目はさすがに高さ、能力ともかなわなかったが、最後まで戦う姿勢を見せた。
 何もないところからチームをつくり、インカレまで到達したこと、そしてそれが通用したことには満足そうだった。全国クラスの高校から、2部に属する大学でのプレーはカルチャーショックはあったはずだ。しかし、和気あいあいとしたチームの様子は、楽しくバスケットをやっているのだという印象も伝わってくる。主力は主に3年生、来年も再びこの舞台に立てるか、期待して待ちたい。


―今の心境はどうですか?
「関東との実力差を感じたなというのが正直な印象です。うちのチームは小さいので、その分走り勝たなきゃいけなかったのに、それが上手く出来ずに後手に回って自分たちの力を発揮できない試合になってしまったと思います」

―今日の試合は発揮できなかったかもしれませんが、1回戦は持ち味も出せて良かったと思います。
「そうですね。昨日はディフェンスで粘って、うちの持ち味である外のシュートもしっかり決めることが出来たから良い試合が出来たと思います。でも今日はやっぱり向こうのインサイドを意識し過ぎてこっちのタイミングでシュートにいけなくて、外のシュートも単発に終わってしまいましたね。ディフェンスでもオフェンスでも良くなかったかなと思います」

―富山大はインカレ初出場という事ですが、どうでしたか?
「まず、このコートに立つことが一つの目標でもあったので嬉しかったですね。興奮しました」

―1回戦の1Qからリズムを掴んだと思うのですが、初めてのインカレに緊張や気負いなどはなかったのですか?
「そうですね。うちはやることは一つしかないと思っていたので。走ってトランジションバスケをして、あとは外をどれだけ入れるかで勝敗は決まってくると思ったので、それだけを考えてやってリズムを掴みました」

―高さでは負けていても、そういったスピードなど通用する部分もあって手応えも感じたインカレだったのではないですか?
「そうですね。ディフェンスで粘ってやっていけば関西のチームにも通用するんだということは感じました。うちは小さくても良い選手はいっぱい揃っていますし。そこは自分たちもやれるんだという自信をつけて帰れるかなと思います」

―インカレまでどのような準備をしてきましたか?
「まず1対1で負けないことを中心にしてきて、あとはうちのチームはどれだけシュートを決めるかなので、そこを意識して練習してきました」

―北信越は良いチームも多くて簡単ではない戦いだったと思いますが、インカレ出場を掴んだポイントは何ですか?
「北信越も甘くない試合でしたね。でもやっぱりどこよりも走れたというのは大きいと思います。高さがない分、足を使えました。そのスタイルが確立出来て、全員やるべきことが分かっていたというのは大きいと思います」

―北陸高校から選手が進み始めたのは最近ですよね。
「それは僕の代からですね。僕が入ったころは北信越でも2部リーグで、結構ここまでくるのに大変だった部分もありました。そこからまず1部に上がって、下積みというか段階を踏んでようやく全国にたどり着いたという感じです」

―佐藤選手も3年生ですが、3年間でようやく形が出来てきたという事ですか?
「そうですね。やっぱり下級生というか3年生以下を中心にずっとやってきたのでそれはあります。能力の高い選手もいないし高さもこれしかないんですが、この面子でやっていくしかない中で勝つためにはどうすればいいかというのをずっと考えてきて、その結果としてこのスタイルが確立されていったと思います。このスタイルが通用するんだなというのが分かって北信越でも勝てて、今ここにいるという感じですね」

―この試合で引退となった4年生はどんな先輩達でしたか?
「バスケットに対してすごく真面目で、その背中を見て自分たちもやらなきゃいけないんだという気持ちになりました。時には厳しい事も言われたんですが、基本的には自分たちに自由にやらせていただいたので、やりやすい環境を作ってくれた先輩方には本当に感謝しています」

―プレースタイル以外の面、雰囲気などの面で言ったら、富山はどんなチームですか?
「うちのチームは、いい意味で適当というか、みんなノリで思いっきりやっている感じですね。それが持ち味です。それにうちは全国を経験してきた選手から、初心者で入ってくる選手までいるんですが、人数も多くないし体育館を使う時間も限られているので、Aチーム、Bチームに分かれるんじゃなく全員で練習するんですよね。だからみんな教え合いながらというか、みんなでワイワイやるのが僕たちのチームかなと思います。僕も最初はびっくりしたんですけど、やっぱりそれが富山大のカラーというか、これが富山大バスケット部ですね。だから今になっても初心者も入ってきますし、みんなで楽しくやっていく感じです」

―ではこの先あと1年、どのように過ごしていきたいですか?
「今年のこの経験は本当に大きいと思います。こういうのは練習じゃ学べないことだと思うので、この経験を活かして来年もう一度ここに戻ってきて、今度はもっと勝ちたいです。今回、志村(#6)とか怪我した選手もいて本人も悔しかったと思うので、リベンジしたいと思います。もう一回り成長して、来年もっと良いバスケットが出来るように頑張ります」


「自分の力不足を感じる」
キャプテンとして試行錯誤した1年

◆#33加藤達也(筑波大・4年・F・主将)
101202kato.jpg 大人しい4年生が多かった今年、キャプテンとしていろいろと考えることはあっただろう。仲間と話し合い、チームのためになることを考えてきたが、それをコートで示すにはなかなか出番が得られなかったのは惜しかった。加藤が決めている日はチームがいい雰囲気でプレーしていただけに、もう少しコートで存在感を出せる時間をもらいたかったところだ。
 最後に4年生の話をするとき、声を詰まらせて泣きそうになっていた。それだけ、近く、親しく、共に苦労も喜びも分かち合ってきた仲間でもあった。4年生が抱え、積み重ねた思いを下級生が受け止め、来期に花開くことを期待したい。


―試合の感想を聞かせて下さい。試合直後は、多嶋選手(東海大#5)と何か言葉を交わしていたようですが?
「力不足というか、完敗でしたね…。(多嶋とは、)“勝ってくれよ”という話をしました。対戦した相手なので、優勝してほしいですし」

ー完敗、という言葉が出ましたが、試合を通してやりたいことをやらせてもらえなかったという印象を受けました。
「そうですね。東海とは、リーグでも練習試合でもやっているので、うちのセットプレーだとかオフェンスは研究されていました。思うようには攻められなかったです。うちも研究はしていたけれど、それ以上に東海が研究していたってことだと思います」

ー入れ替え戦の時に話を聞いた時に、オフェンスが課題で、インカレまでに修正したい点だというお話をしていましたが。
「もちろん練習もしてきたんですが、東海のディフェンスが…。それに、今日は自分たちのイージーシュートが入っていないというのもありました。そこを決めきれるかどうかが、ベスト8との差なのかなというのは感じました」

ー毎年インカレでは、なかなかベスト8の壁を破れないですね。
「そうですね…僕が1年のときだけですからね、8の壁を破っているのは。ここ数年は本当にいい形でできていないですね。難しいです」

ー今日の試合は、いつもよりコートに立つ時間が少なかったですね。学生最後になってしまった試合だけに、悔しさも残ったのではないですか?
「確かに今までより10分位少なかったですね。見ているのはもちろん悔しいですが、先生には何か考えがあったと思うし、僕に何かが足りなかったから試合に出られなかったと思うので。だから仕方が無いといえば、仕方の無いことですね」

ー4年間を振り返ってみていかがですか。
「入学した時は、筑波の環境が田舎というか…(苦笑)。リーグ戦の時は、電車賃もすごくかかるし、時間もかかって。孤立している感じの学園都市だったので、まず環境に慣れるのが大変でした。でも、慣れてくるとよかったですよ。体育館もほぼ解放している状態なので、自分が自主練したいときにできていたし、シューティングもトレーニングも、いつでも出来る環境にありましたし。あとは、仲間と近かったですね。数軒隣に住んでいたりしたので、集まろうと思えばいつでも集まれる環境にありました。他の大学にはない良さだったのかなと思いますね。その他では、大学自体のレベルが高くて、勉強はついて行くのが大変だったこともありました。でも、充実した学生生活を送ることができたと思います」

ー今年の4年生は、高校時代に全国上位を経験した選手はいなかったですよね。でも、先輩には高橋純選手(現・JR秋田)や中務選手(現・パナソニック)のような、全国で無名だった選手が力をつけて主力になっていく例もありました。“いいお手本”が近くにいたのは、頑張る原動力になったのではないですか?
「そうだと思いますね。先輩たちがAチームや試合とかで活躍できる環境があったからこそ、“やれるんだ!”って思えましたね。自分も、3年生の一般で入ってきた子たちも、“試合に出たい!”って気持ちが生まれて、頑張れたのはあると思います」

ー今シーズンはキャプテンとして過ごしてきましたが、いかがでしたか?
「自分の力不足を一番感じています。リーダーシップのない僕が仕切ってしまって、本当に申し訳ないっていう気持ちがありました。でも、任命されたからにはやるしかなかったですね。なかなか面白いメンツがいるこのチームをまとめるのは難しかったですけど、いい経験になりました。このチームってすごく楽しいというか…一番仲が良かったので、たくさん言い合って“ああしよう!こうしよう!”というのも学年関係なく言ってきた年でした。そういうところは今年のチームの良さでした。そこで、僕がもうちょっと頑張れれば…って感じですね」

ーシーズンが始まった当初に思い描いていたキャプテン像と今の自分は重なっていますか?
「いえ、まだまだでした。もう終わってしまったんですが…プレーでも、態度でも、もっと上にいけたんじゃないかなって思います。それが心残りですね…」

ー共に4年間を過ごした4年生について。
「…4年間、楽しい時期も苦しい時期ありましたが、何でもわかち合えた仲間でした。3・2・1年生には無い“絆”っていうのはあったと思います。今シーズン始まる時は、何回も話し合いをしました。Aチームの4年生4人は、誰もリーダーシップが無いというか、引き気味の選手が多かったので(苦笑)、チームをよくするために、どうしたらいいかを話し合ったり、練習中から声出したりして。お互いに切磋琢磨しながら、もっとチームをよくしていきたいという気持ちがそれぞれ見えて、本当にいい仲間だったと思います」

ー4年生の中で試行錯誤して作り上げたのが、今年のチームだったんですね。
「それもありますし、あとは下級生の力もありました。下級生が頑張ってくれたからこそ、トーナメントで3位になれたと思いますし。いいシーズンを送ることができました。結果はよくなかったですが…」

ー加藤選手が後輩に残せたものは何ですか?
「メリハリをつける、っていう部分ですかね。“やるときはやる”みたいなのは今シーズンの目標として掲げてきたので。それを意識して練習もやってきたつもりです。なので、そこら辺はちょっとはわかってくれたかなと思います。下級生はいい素材を持っているので、今以上にメリハリをつけられるようになったら、もっと強いチームになると思います」

ー最後に、キャプテンとして後輩達へメッセージをお願いします。
「個々が強いので、チームとしてまとまるのはなかなか難しいと思います。でも、それがまとまったら、絶対にチーム力は上がると思うし、もっと上を狙えるチームになれると思います。きっと田渡(#34)がキャプテンになると思うんですが、全員をいかにまとめていけるかが、浮上のカギだと思います。プレーに関しては、僕より彼らの方が上だし、わかっていると思うので言うことはないですね。チーム作りというのは、僕が1年間苦労したところでもあるので、チームとしての土台をしっかりと作っていって、強くなってほしいなと思います」


「強い気持ちを持ち続けるのが筑波の課題」
能力だけではなく、心にも強さを

◆#23黒田幸太(筑波大・4年・F)
101202kuroda.jpg 今シーズンは控えにまわり、活躍を見る機会が少なかった。しかし、コートに出ればアグレッシブさが見え、リーグ戦で青山学院大をもう少しで倒しそうになった時も、黒田のハートの強いプレーがチームを引っ張った。
 後輩への課題としてあげるのは、気持ちだ。それは筑波大の誰もがこれまで薄々感じていながら、形にしきれていない部分でもある。粒が揃い始めた選手たちには高い能力がある。それを今度はいかにコート上で相手に負けない気迫として出すか。今度こそはやって欲しい、そんな気持ちが見えるインタビューだった。


―今の心境はどうですか?
「結構完敗だったので、悔しいというよりはスッキリしています。試合の最後は、“もう終わるんだな”ってことばかり考えていて、逆にゲームに集中出来なかったです(苦笑)」

―入れ替え戦からこのインカレまでの期間、チームの状況はどうでしたか?
「入れ替え戦に勝って、チームとしてもそれをきっかけにまとまれたと思います。東海がどんなチームかはわかっていたので、あとは自分たちがどれだけ高めていけるかだと考えて、ここまでやってきました」

―東海大が相手ということはどう感じていましたか?
「いやー、なんか因縁みたいなものがあるなと思いました(苦笑)。でも負けた時に天翼(東海大#7遥)が“絶対優勝するから”って言ってくれたので、負けたのがこのチームで良かったなと思いました」

―今シーズンを振り返ってどうでしたか?
「今年は下級生、特に3年生には助けられましたね。今年1部でやれたのもあいつらがいてくれたお蔭だから、1年間ありがとうという想いです」

―自分の出来としてはいかがでしたか?
「結構波があるタイプなので良い時期と悪い時期があったんですけど、そういうのを繰り返す中で自分自身、成長は感じられました。この先にも繋がる充実した1年間だったと思います」

―今シーズン、波はありましたが5人が上手く機能したときは非常に力を発揮しましたね。
「波があるのは良くないと思うんですけど、波に乗った時のうちのチームの可能性というのは本当に感じていて、それは1部の上位とでも全然やりあえるなと思っていました。悪い状況が続いて、どうなっちゃうんだろうと思った時もありましたけど、このチームは可能性を秘めたチームだなと思って期待する部分はありましたね」

―リーグの序盤などはうまく波に乗れませんでしたが。
「怪我人が多くてスタメンも入れ替わったりして、チームとして不安定な状況が続いていました。怪我で誰かしらが欠けていて全員が一緒に練習する期間が少なかった事も、うまく流れを掴めなかった一つの原因なのかなと思います。でも控えの選手が、“自分がやるんだ”という気持ちを出してやってくれたのは良かったです。このリーグ戦でも、田渡(#34)以外のガードも大きく成長したと思うので、良かった点もありましたね」

―黒田選手も、今シーズンはシックスマンとして流れを変える役割をしましたね。試合に出る時はどういう事を意識していましたか?
「自分は本井(#36)とか誠也(#99加納)みたいに、中でガツガツというタイプではないので。自分が求められているのは、速い展開を出すことだったり、相手の4番ポジションをしっかり抑えることだったりするのかなと自分なりに理解していました。自分の良さをどんどん出そうというのは意識していましたね」

―筑波大での4年間を振り返って、どういう事を学びましたか?
「やっぱり高校と大学とでは、システムも違うし当たりも全然違いました。その中で1対1とかフィジカルもすごく重要ですが、でもそれ以上にやっぱり5人がチームとして機能しないと、どんなに1対1が上手くても勝てないんだなという事を学びました。それがバスケットボールの本質なのかなと思います」

―4年間で一番大変だった時期はいつ頃ですか?
「3年のリーグ戦の途中から、スタメンを外れた時が辛かったです。自分は器用なプレーヤーではないので、コートの中で状況判断とかが出来なくて。それで外されて、ほんとに気持ちも落ちていましたね。でもそういう時に先輩方が“お前はやれるよ”とか“まだまだこれからだよ”とか声を掛けてくれて、周りの人達にすごく励まされて自分も変えていかなきゃなと思いました。その時は、プレーがどっちつかずだったんですよ。インサイドで面取りがしっかり出来るわけじゃないし、外のシュートもすごい入るわけじゃなくて。でもその時、自分は何でも出来るようになりたいなと思ったんです。インサイドもしっかり面取りして、外のシュートもしっかり決めてっていうように何でもこなせるようになりたいなと思って、貪欲に欲張って頑張りました。もとから運動量では他のインサイドに負けないと思っていたし、そうやって頑張って持ち味に出来たのが良かったと思います」

―印象に残っている試合などはありますか?
「一番最初に公式の試合に出たのが新人戦だったんですけど、その時ベスト4までいったのは本当に嬉しかったですね。先輩の頼もしさもすごく実感しました。今自分がそんな風な良い先輩になれたのかはわからないですけど(苦笑)」

―4年間一緒にやってきた同期の選手たちはどんな存在ですか?
「心強い仲間ですね。本井は、インサイドですごく安定して頑張ってくれたし、加藤も今年からスタメンに定着してリーダーシップを発揮してくれたし。自分は安定感もリーダーシップもないので、そこら辺は見習いたいなと思っていました」

―ここ3年間インカレでベスト8越えは果たせていませんが、あと1歩足りない部分というのは何だと思いますか?
「2年、3年の時を振り返っていつも課題に出ていたのが、気持ちが入ってないとかそういう技術以前の問題でした。一試合一試合絶対に勝つという気持ちでいくんですけど、相手の方がそこで勝ってしまっているのかなと思います。それは去年の天理戦で負けた時とか、今年のリーグ戦の時もそうでした。モチベーションを保って、強い気持ちを持ち続けるというのはこれからも筑波の課題かなと思います。保ち続ければ、勝てるだけの強さはあると思います」

―後輩たちにはこれからどう頑張ってもらいたいですか?
「筑波は、可能性があるチームだと思います。それを良くするも悪くするも選手次第なんですけど、力を発揮出来さえすれば、どこまででもいけるようなチームです。あいつらは力はあるのでそれを活かしきって、来年はベスト8以上、さらに優勝を目指して頑張ってもらいたいです」


「克服できなかった弱点が最後に出てしまった」
残ったのはほろ苦い思いと仲間への感謝

◆#36本井敏雄(筑波大・4年・C)
101202motoi.jpg ベスト8を争う相手・東海大は、本井にとってこの4年間が試される相手だった。インサイドには日本代表にも選出されている満原と、同じ4年生の遥がいる。入替戦で関東学院大のパプを、1回戦で日本経済大のブノに勝って成長を見せたが、この東海大戦では脆さが出てしまったことを、本井自身が1番感じていた。それでも、筑波大というチームで積み重ねてきたことは、十分彼を成長させた。キャプテン・加藤への感謝と、下級生へのメッセージは、4年間苦しみながらも挑戦し続けた選手だからこそ口にできた言葉だろう。この切実な思いに、筑波大の下級生達は応えなければならない。


―今の心境を聞かせてください。
「負けたら引退とわかっていた試合ですが、まだこのチームでバスケができるのが最後という実感もわいていないです。まだ明日からもこれまでのように続くんじゃないかという心境です」

―東海大はリーグでも戦いましたが、どんな対策で臨みましたか?また、お互いリーグと違っていたところはありましたか?
「リーグでもやったので対策というほどのことはないですが、1対1でしっかり守ろうと。でも結局それができなかったのでやられてしまいました。相手のリーグと違ったところは、やはりインカレという最後の大会なので、強い気持ちを持ってやっていたなと思います。東海大は気持ちの強い選手が多いですし…もちろんうちにそれがなかったかというとそういうわけではないんですが。お互い最後がかかっていたのが、違いました」

―その最後をかけた試合で、敗れはしましたが、持っているものは全て出せたとは思いますか?
「自分としては“出し切れなかった”というのが本音なんですが、これが自分の弱点というか。この大会が4年間の集大成だとして、最後に自分の弱点、悪い部分が出た試合でした。結局4年間でその弱点を克服できていなかったというのを、最後の最後で思い知らされた感じです。だから集大成といえば、集大成なのかもしれません」

―集大成ということですが、今年1年を通しては、どんなシーズンでしたか?
「チームに怪我人が多く、常に万全の状態で臨めたかというとそうではなかったですし、そういう部分で何かしら不安を背負って試合をしていたというのがまずあります。それから最上級生になって、OBの方の期待もありますし、後輩に来年も1部でプレーしてもらいたいという気持ちもあったので、すごく何か…責任感というか、背負うものというのはすごく感じた1年でした」

―充実していましたか?それとも大変でした?
「うーん、そうですね…今までで1番苦労した1年間だった気はします」

―でもその苦労の分、後輩達に1部の舞台を残せましたね。
「そうですね、1部に残ることができたというのは、責任を果たせた、唯一悔いが残っていないことです。後輩にこの環境を残すことができたのは、この1年間で1番の収穫というか、成果が出たんじゃないかなと思います」

―後輩達に、4年間やりきった側からのアドバイスはありますか?2部入替戦を回避したり、インカレでベスト8以上に行くために。
「筑波というチームは、特に今の3年生など能力がある選手が多いですし、本当に関東1部の上位チームにも全くひけをとらないチームだと思います。ただ、負けるときはいつも、受身になっていたとか、気持ちが気持ちがと結局“気持ち”を原因にしてしまっていました。でも負けるということは当然何かがうまくいっていなくて負けているはずなんです。確かに気持ちが大きいというのは僕自身もわかっているのですが、じゃあどうやったらその気持ちの部分を上げていけるかといった、解決方法を見つけていかないと。ちょうどこのインカレ前にも話し合う機会があったんですが、結局具体的には解決できなかったのがもったいなかったです。特に来年最上級生になる今の3年生は気分によってプレーも変わってくるので、常に強い部分を出し続けるためには具体的にどうしたらいいのかをもっと考えてやっていってほしいですね。常にいいプレーを出せるようになれば、筑波大は本当に強いチームだと思うので、そういう部分は期待しています」

―本井選手自身は、4年間筑波大というチームでプレーしていかがでしたか?
「高校のときとは比べものにならないくらい、バスケットに対する取り組みが違いました。スカウティング1つにしてもここまで徹底的にやるのかと。それからコールプレー、セットプレーも多く、すごく頭を使わないとプレーできないようなチームですが、その分すごくバスケットの勉強ができました。もちろん学校の授業でも多くのことを学べましたし、バスケットに取り組むにも勉強に取り組むにもすごく充実した環境の中で過ごせたと思います」

―その環境で一緒に過ごした4年生は、本井選手にとってどんな存在ですか?
「まず加藤は、キャプテンという1番責任あるポジションに就いてすごく大変だったと思います。それをあまりサポートできなかったのはすごく申し訳ない気持ちです。そして、プレーで1番息が合うのも加藤でした。でも4年になって色々考えすぎて、本来のプレー、自分達のプレーを出すのもお互い大変でした。もっと楽にできたらいいのになといつも思ったくらいです。あと藤巻もすごく皆をまとめてくれるのに対して、僕は卑怯というか…よく言えば“潤滑油”なんですが、2人が厳しく言ってくれるのに対してフォローに回っていました。あまり意見を強く言えない自分が言うのもなんですが、強く言うのはきっと辛かったと思います。それでもそういうことをやってくれる人間がいたから、僕も自由にできたので、本当にキャプテンにはとにかく“お疲れ様でした”と。そして4年生にはこのメンバーでもうちょっと一緒にバスケがしたかったなと感じています」

―最後に、来年そういった責任ある立場になる3年生に伝えておきたいことはありますか?
「4年生は、周りからの期待や、責任感というのをすごく感じます。自分達の代で成績を残さなければというプレッシャーもあります。今の3年生の代は“個”が強い学年ですが、いい部分は尊重し合いつつ、皆の意見を聞ける人間に、それを聞いてプラスできるようなプレーヤーになってほしいと思います」


「40分間いかに粘り強さを出せるか」
コーチとしてこれからの飛躍にも期待

◆目時 渡コーチ(富士大学)
昨インカレは主将として出場したインカレに、今度はコーチとしての参加となった。まだまだ勉強中と言うが、今年のチームを去年、つまり自分の時より良くなったと評価する。東北らしい粘りをバスケを継承していけるよう、今後のコーチとしての頑張りに期待したい。


―インカレを振り返って。
「法政戦は、4年生がよくチームを引っ張ってくれました。それに、大きな1勝でした。下級生の来年に繋がる大会だったと思います。能力もサイズも全然小さいので、ルーズボール、リバンドを続けようということは常に意識し来ました。本当によく集中してやってくれたと思います。ただ、この試合はベスト8に入れるチャンスだったので、勝ちたかったですね」

―1日空いてのこの試合でした。何か影響はありましたか?
「いえ、選手の気持ちは切れていなかったので、影響は無かったと思います。コンディション的にもそんなに悪くなかったと思いますが、緊張していたんだと思います」

―昨年は、選手としてキャプテンとして立ったインカレのコートでした。今年はコーチとしての参加になりましたね。コーチになったきっかけは何だったんでしょうか?
「監督から、“やらないか?”って誘われたんです。自分でもやってみようかなと思って、今コーチをしています。現在は、大学の職員をやっています。コーチとして立つインカレは、去年までとは全然違いますね。自分もまだまだ知識がたりないし。選手だった頃は、コートで一生懸命やっていればいいんですが、コーチだとベンチで喋らなければならなくて、それが難しい。選手と一緒に自分もまだまだ勉強しなければならないと思っています。まだまだです」

―コーチという立場から見て、今年のチームはどう評価しますか?
「去年よりもディフェンスはいいと思います。そこからまたブレイクとかに繋げることができれば、もっと良くなったんじゃないかなと思います。今シーズン、インサイドは安定してくれました。去年よりいいチームだと思います(笑)」

―今後、チームを“こうしていきたい”という理想はありますか?
「関東のチームと比べるとどうしてもサイズがないので、リバウンドやルーズボール、ディフェンスを一生懸命やって、走って速い展開に持ち込めるチームにしたいとは思っています。あとは、いかに“粘り強さ”を40分間出せるかということを意識していきたいですね。インカレで2勝して、ベスト8に入れることができれば、もっと色んなチームとやれて、世界が変わると思うので、頑張りたいですね」


「来年は今年果たせなかったベスト8に」
エースとして自覚し、今度はリーダーに

◆#2田口成浩(富士大・3年・F)
101202taguti.jpg 攻める姿勢は見事だった。さほど大きいという訳ではないが、ドライブを仕掛けてきた時の勢いや力強さは存在感がある。この試合でも38得点と見事な得点力を見せた。
 まだ1年、全国で力を試すチャンスがある。チームメイトには3年生以下も多く、これからのチームだ。自分が上になって引っ張る自覚も、言葉の端から見えている。東北らしい粘りのバスケットを、来年は更に強くしてこの場に帰ってきて欲しい。


―今の心境をお願いします。
「勝てる相手だと思っていたので、余計に悔しいです。法政に勝って、ベスト8に向けてモチベーションは上がっていたんですけど、やっぱり法政大とはまた違うタイプで、自分たちの弱さが出たと思います。こっちが点を入れてからの戻りが遅くて、ガード陣にスピードで運ばれてしまいました。良い流れでも、その切り替えの遅さで相手に流れがいってしまって。悔いが残ります」

―序盤はリードしていましたし、通用した部分もあったと思うのですが。
「そうですね。熊谷選手(#1)と合瀬選手(#6)のところを抑えようという事で、ガードに抜かれてもヘルプローテーションをしっかりして、最後までディフェンスして、そこからオフェンスの勢いに繋げられた部分があったのは良かったです。負けて悔いが残りましたが、東北の粘りのバスケは見せられたかなと思います」

―本当に東北のチームは粘って頑張るチームが多いですよね。
「そうですね。そういう事をやっていかないと、個々の能力は高くないので。それが東北のいいところだと思います」

―インカレ全体を振り返ってみてどうでしたか?
「最初は緊張しましたけど、やっていて楽しかったですね。法政戦はもちろんですし、今日も負けても会場からたくさん拍手をもらったので、最後まで諦めなければ会場も応援してくれるのかなと思いました。今年はそういうチームだったのかなと思います」

―田口選手自身このインカレで勝負強さが光りましたが、それはどこからくるものですか?
「法政戦も、最後は自分がやろうという意識でいたというか、一応エースとしての自覚みたいなものは感じています。やっぱり自分が引くと周りも引いちゃうし、自分が勝てばチームの勢いものるので、責任感というのはありました」

―4年生は今日で引退となりますが、どんな先輩達でしたか?
「本当に最高の先輩でした。一緒に練習してきて毎日すごく楽しかったですし、バスケしてない時もフレンドリーで仲良くして下さりました。すごく面倒を見てもらった先輩たちなので、もういなくなるって事が考えられないです。実感がわかなくて、明日もまだ試合があるような気がして…本当にベスト8に残って、もっと4年生たちとやりたかったです」

―今年の富士大はどんなチームでしたか?
「チーム的にはほんと弱いんじゃないかと思います(苦笑)。インカレに出られないんじゃないかってくらいで。でも、勝つっていう気持ちは本当に強いです。気持ちがあれば勢いに乗って強いところにも勝てると思うんですが、そういう気持ちの面はどこよりも負けていませんでした。気持ちの強いチームだと思います」

―インカレに出られない事もあり得たということですが、出場を決めたポイントはなんでしたか?
「運です(苦笑)。まぁ自分たちが諦めないでやった結果として、運がついてきたと思うんですけどね。運も実力のうちと言いますし。でも東北は良いチームがいっぱいいるので、運がなかったら3位になってここに来られなかったと思います。それは本当に良かったです」

―田口選手は3年生であと1年ありますが、来シーズンはどんなバスケットをしていきたいですか?
「今年残したものは、東北にしても富士大にしても大きな歴史になったと思うので、これを絶対に忘れないで、今までやってきたことにプラスしてやっていければなと思います。このインカレで、手応えはすごく感じました。1・2・3年生で試合に出た時もあったんですけど、その時も守れたり攻めれたりしたので、このイメージをしっかり忘れないで来年に活かしていければと思います。来年は今年果たせなかったベスト8という目標で、もう1回ここに戻ってきたいです」

―高校からバスケットを始めたという話なので、またこの1年間さらに成長した姿で戻ってくることを楽しみにしています。
「そうですね。来年は、またひとつ大人になりたいと思います。今は試合中も周りが見えなくなることもあって、まだまだ子供なので。4年生になったら、自分が周りを見て周りも活かす感じでやっていければと思います。そのためにもこの経験は絶対に忘れません」

―3年生以下にも、良い選手はたくさんいますよね。
「そうですね。でもここからが多分一番難しい時期だと思います。今まで4年生がいたからこそ自分たち3年は思いっきりやれた部分が多いので、自分たちが最上級生になって責任感とかが強くなった時に、それを変に考えすぎてしまうことがないようにしないと。それに今年こうやって一つ結果を残した分、逆に来年はプレッシャーもかかりますよね。今年は運も使いすぎたし、来年は実力でいかないといけません(苦笑)。これからも頑張りたいです」


「ベスト8に残りたかった」
その悔しい気持ちを来年の糧に

◆#7佐藤一幸(富士大・3年・C)
101202satokazuyuki.jpg インサイドで泥臭く体を張る。高さや幅がある訳ではないが、しっかりとしたボックスアウトで、ボールをもぎ取る姿が印象的だ。法政大戦ではそうした姿が勝利に一役買ったが、この試合ではファウルトラブルが響いてあまり存在感を示すことができなかった。
 しかしまだ先がある。近年急速に頭角を現した富士大はまだ主力が3年生と、再度インカレで上を狙うチャンスがある。関東のチームに勝ったことを自信に、来年もう一度チャレンジして欲しい。


―今の心境はいかがですか?
「自分は上背がないのでその分体を張ることしか出来ないんですが、今日はそういう自分のプレーが出来ませんでした。オフェンスでも足が止まって、自分たちのバスケットが出来なかったです。今日通用したのは田口(#2)のところだけですね。あいつに今日は助けられたし、あいつの負担を軽く出来なかったのが自分としては心残りです」

―今日は自分たちのバスケットが出来なかったという事ですが、法政戦ではチームとしてうまくまとまれましたね。
「そうですね。法政戦の時はみんな一丸となって出来たと思います。それで、今日も別に試合前のモチベーションとかも悪くはなかったんです。でも試合中に集中が切れる時間が今日はあったのかもしれません」

―インカレ全体の感想としてはいかがですか?
「やっぱり法政に勝ったのはすごく嬉しかったです。本当に快挙だったので。でもここまできたらベスト8に残りたいという気持ちだったので、悔しいです」

―1回戦で法政に勝ったのは大きな勝利だったと思いますが、その前の予選の段階ではチームの状況はどうでしたか?
「個人的には正直去年よりもあまり調子が良くないかなと思ったんですが、チームとしては確実に去年より出来上がっていたと思います。エースの田口も、多分今年に入ってエースとしての自覚とかを持ってくれて、それでチームとして良い方向に進んでいけました。リーグ戦でも富士大史上初の優勝が出来て、今年は今までより強かったのかなと思います」

―東北らしい粘りのバスケットは見ていてすごく感じました。
「やっぱり東北は身長とか技術では負けているので、リバウンドとかルーズボールとかをサボったら絶対に勝てないと思います。そういう泥臭いところを頑張ったから、法政とも戦えたのかなと。でも今日はそこが甘くなってしまったと思います」

―ディフェンスもすごく頑張っていましたね。
「能力では負けていても、ディフェンスは気持ちの面が大きいと思って。ディフェンスから走ってというバスケットが、僕たちには一番合っているかなと思います」

―去年キャプテンだった目時選手が今年からコーチとして入っていますが、その事はチームにどう影響していますか?例えば選手と監督のパイプ役になっているとか。
「それはありますね。やっぱり監督が言っていることに僕たちが納得できないという事もあったんですけど、目時さんが僕たちの話を理解してくれて、監督に話とかをしてくれましたね」

―去年までキャプテンだった人がコーチになるというのは、選手としてはどういう感じなのですか?
「何というか、怖い存在ですね(苦笑)。僕たちが入った時からあの人はキャプテンだったので、やっぱり怒られてばっかりでしたし。怖い存在である分、練習もサボれないなと思って、良い緊張感の中でやれていると思います。試合は金先生(監督)が指揮をとっているんですが、練習とかはほぼ目時さんが見てくれているので」

―ベスト8を惜しくも逃してこれで4年生は引退となりましたが、4年生はどんな先輩達でしたか?
「富士大は下級生主体なんですが、4年生が精神的支柱という感じでした。試合に出ているのは下級生が多いんですけど、ベンチからも声を掛けてくれたし、練習中も引っ張ってくれたし。今の富士大は本当に4年生に助けられてばっかりでしたね」

―試合に出ている下級生も多くて佐藤選手も3年生ですし、来年も楽しみです。ここから1年どういうバスケットをしていきたいですか?
「上背のない分、足を止めないで走り続けて、リバウンドとかルーズをしっかりやっていきたいです。やっぱり東北とか地方のチームは関東のチームからなめられていると思うので、チャレンジ精神を持ち続けていきたいと思います。今年3年目で1勝出来たので、来年は戻ってきてベスト8に残って、オールジャパンにも出たいです」

―今の3年生がチームを引っ張る存在にならなければいけませんね。
「来年は、エースの田口がチームを引っ張る存在になると思うので、僕たちがそれを後押し出来ればなと思います。あいつ一人に負担を掛けないようにして、チームをいい方向に持って行けるようにしていきたいです」


「大黒柱としての役割を果たすために」
単純に、強い気持ちでプレーすることが第一

◆#7岩下達郎(慶應義塾大・4年・C)
101202iwashita.jpg 24得点、14リバウンドのダブル・ダブル。ようやく強い岩下の片鱗が見えてきた。夏に関西大との練習試合でケガをし、そこから長い間調子を崩していた。延世大相手に高さでもプレーでも引けをとらない部分まで来ていたものを、忘れてしまったかのようなリーグ戦はもどかしかったが、なんとか戻ってきたと言えるだろう。だが、もうゆっくりと調子が上がるのを待っている時間はない。4年生として、残された試合はあと3つ。それを勝ち抜くためには岩下の真の覚醒がいる。


―今日はいい活躍でした。
「一昨日はひどかったので。やり慣れていない相手なので噛みあっていかなかったですね。でも今日は稲葉(#10)にやられすぎているので、ディフェンスやスクリーンの対応が甘かったと思います。課題がまだありますね」

―積極的に守りもやっていたように思いますが。
「必要のないところまでやって、ファウルになってしまったところもありました。でもわざとというか、まだファウルはなかったので意欲を出して相手の気持ちを切らそうと、ファウル覚悟でいきました。そこで相手の足が止まってきた時に自分のポジションで頑張れれば、チームを勇気づけられるかなと思っていました」

―リーグ戦でもそうできていれば、もう少し良かったのではと思いますが。
「ようやく少しは責任が果たせるようになってきました。でも相手も小さくていつも勝っている相手だし、これぐらいはできなければと思います」

―リーグの時には自分の体と心が噛みあっていない部分があったと思いますが、整理はできたきたのですか?
「一昨年優勝したのも自分が天理大戦で自分の役割を果たして、インサイドを頑張ったことでチームを鼓舞できたかなというのがあります。春には自分もバスケットボールがうまくなってきたな、という感触があったんです。そこでプレーの幅が広がった中で、ケガあってコンディションが崩れてしまいました。それをアジャストできずにいろんなことをしようとしていらないことで空回りしてしまった。それがチームに悪い影響を与えてしまいました。大黒柱としての役割を果たしていなかったんです。そこでリバウンド、ディフェンスというところをしっかりして、オフェンスも走る中でインサイドでもらって得点が取れるパターンをしっかりやれるようにしようとして、今日はできたと思います。だからここから上の相手になってきた時にどうするかが課題だし、それをどうするかを考えながらやっています」

―それがいつもできるといいですね。
「どこかで弾みをつけて、流れに乗ることが優勝するためには大事だし、勢いが重要だと思います。がむしゃらなプレーを自分で体現できるようにこの大会はやらないといけないと思いますし、自分のところで積極的にいかないとと思っています。僕のようにヘタなプレイヤーは考えず、原点回帰して一生懸命単純にやるだけですね」


「期待に応えるため、強い気持ちを持って」
チームのために懸命に頑張るルーキー

◆#14中島祥平(慶應義塾大・1年・F・魚津)
101202nakajima.jpg まだまだ未熟な部分はあるが、スタメンとして着実に経験を重ねている。リーグ後半から、積極的にインサイドでもリバウンドに飛び込み、岩下を助けている。本人は全国区スターの中でのプレーに戸惑い気味だが、今度は経験を自信にしていくだけだ。4年生をどこまで助けられるか、できることからプレーして欲しい。


―リーグ途中では外を決めようとして、どこか入らず全体的に良くな印象がある時もありましたが、自分ではどうでしたか?
「外がダメならリバウンドを頑張るという、別の意識に変わってきたので、そこまで深く外は意識しなくなりました。リーグの最初は3Pが入らなかったら自分で落ちて、リバウンドにも絡まなくなったことがありました。気持ちの切り替えができていなかったと思います。中盤くらいからそれが変わってきたと思います。スタートになってだんだん試合で経験を積んだのでそうなっていきました」

―今日はすごくリバウンドも積極的に行きましたね。
「飛び込んで取れたので、これはいけると思って積極的にいったら結果につながってよかったと思います」

―インカレにもスタメンとして出場していますが、特別な大会という思いはありますか?
「本当に4年生最後ですし、ましてやこの素晴らしい4年生最後の大会で少しでも迷惑をかけてはいけないということで、自分の仕事をしっかりこなさないといけないと感じています」

―そうした期待にどれぐらい応えられていると思いますか?
「今日はちょっとは答えられたかなと思います。でも相手が上になっていくにつれてそれに対応できるように、強い気持ちを持っていかないといけないと思います。今はリバウンドも取れていますが、もっと強い相手とやるんだ、という気持ちで取り組んでいきたいです」

―3Pは今日1本入りましたが、感触はどうですか?
「インカレのボールの感触がちょっとこれまでと違うような気もしています。練習では調子は悪くないんですが。でも外は打てる人がいるので、自分のできることをやって、タイミングがあれば打っていこうと思います。岩下さんもフォローしてくれると思うので」

―残りの試合に向けて。
「ビッグスリーと一緒にやれる残り少ない時間を1回、1回自分のものにできるように頑張っていきたいと思います。最終的には優勝して、4年生に錦を飾ってもらえるように自分のできることをやっていきます」


「チーム一丸という部分では負けていない」
今年作った土台を次に引き継ぐことが重要

◆#1竹本 涼(関西大・4年・PG・主将)
101202takemoto.jpg 大東文化大を破って挑んだ慶應大戦だが、目指しているものが違う、という結果を突きつけられた。それを残念がるが、それでも春の慶應大との定期戦と比べれば見違えるようにチーム力がアップしていた。短い時間でもここまでやれるということはしっかり示せている。それを1年単位ではなく、代々受け継げるようになればチームはもっと強くなるだろう。
 コンディションの問題もあり、コートに立つ時間は長くはなかった。しかしそれ以上に周りの4年生はチームをしっかりと支えるプレーを見せる場面も多かった。慶應大に劣らず、そうした4年生の気持ちを見せてくれたのが清々しく、それを受け継げるチームになることを期待したい。


―今の心境はいかがですか?
「負けたので悔しいです。チーム一丸ってとこは絶対負けてないと思いますけど」

―大東戦は勢いもあって自分たちのバスケットが出来ていたと思いますが、インカレ前の状況はどうでしたか?
「最悪な状況の時もあったんですけど、そこから練習試合とかをさせてもらって危機感を覚えて、もう一回立て直して大東戦に臨んだ感じですね。大東の分析をしっかりして大東に合わせた練習をして、しっかり自分たちのプレーをすれば勝てるという自信を持って試合に臨みました。だから、周りが波乱とか思ったかは知りませんが、こっちとしては勝つべき相手に勝ったなという感じです」

―インカレは大東戦に標準を合わせてきたんですね。
「そうですね。僕らは経験という部分では、個々ではあるかもしれないですけど、チームとしては今まで1回戦すら突破できてないので。だからそんな上を目指すよりも1戦1戦しっかりやっていこうと意識して、大東にしっかり標準を合わせてやってきました。その対策がズバリ当たってくれたという感じです」

―インカレ全体の感想としてはいかがですか?
「まぁ満足してしまったのかな、1回戦で。多分慶應とかは毎日優勝目指してやってきたと思うんですけど、僕らは口では言っていても毎日優勝目指してやってこれたわけでは絶対ないので。本気で優勝目指してきたようなチームが優勝するのかなと思います」

―自分個人としては満足していますか?
「大東には勝ったんですけど、負けて終わったので後悔しかないですね」

―では、今シーズンを振り返ってどうでしたか?
「今年の前半はボロボロのチームで、面子は良いんですけど上手くまとまっていませんでした。実力はあるのに負けるというような弱さがあって。リーグ戦に入ってからも弱いチームに取りこぼしたりして全然良くなかったんですけど、でも天理に勝ったことからチームがグッと良くなった感じですね」

―リーグ戦で天理大に1勝出来たのは唯一関西大だけですが、その時の勝利のポイントは何だったんですか?
「どの試合もやっていることなんですが、しっかり分析してミーティングを重ねて1週間は天理のためにやってきて。大東の時もそうですけど、自分たちの作戦が上手くはまって勝てましたね。まぁそれも周りは驚いてるかもしれませんが、僕自身はやってきた過程がちゃんとあるから予定通りという感じでした。でも結果として最近サンバがいる中では初勝利だったので、チーム全体としての流れは良い方向に向いていきましたね。それでインカレも決めてという感じです。天理大にやれたことでみんな“俺らもいけるんちゃう?”みたいな自信がついたんだと思います」

―今年のメンバーは4年生・3年生が多くて勝負の年かなと思っていたので、“上手くまとまらなかった”というのが意外なんですが、その要因は何ですか?
「そうですね…。まずうちは関西大学っていう土台がないんですよ。年が変わったら新たなプレースタイル、次の年また違うプレースタイルってやってきて、土台がないから簡単に崩れてしまうんですよね。毎年1年間でチームを作り直さなきゃいけないんです。多分慶應とかは1年から3年までに学んだ事を4年目に出すと思うんですけど、関大は1年間という短い中で、学ぶところから出すところまで全部やらなきゃいけない。だからどうしても最初はバラバラになってしまうんですよね。そういう所で弱いです」

―では今年の1年が来年の土台になるといいですね。
「そうですね、さっき集合でも後輩が“土台を築いてくれたので”って言ってくれたので。まぁどうなるかわからないですけど。でもバスケットをガラって変えたらまたイチからの作り直しになってしまうので、ちょっとでもいいからこれをベースとしてそこから積み上げてチームを作ってくれればなと思います。まぁそれは次のキャプテンとか監督に任せますけど。とりあえず1回戦突破という土台は作ったと思うので、その先をやってもらわんと今回の負けは意味ないかなって感じですね」

―キャプテンとして大変だったことはありますか?
「いや別に、あんまりないですね。今年は4年生がみんなしっかりしていたし。BチームがAチームのために練習時間を削ってくれたりしたのも、それをキャプテンが言うのは反発があると思うんですけど、学生コーチがしっかり言ってくれて。今年からそういう風に僕までそんな負担が掛からないように仕組みとしてやってくれたので、キャプテンとしてのしんどさはあまり感じませんでした」

―同じ4年生はどんな代ですか?
「もうそれは賑やかな、バラバラな学年です(笑)。でもバスケはめっちゃ真面目で。自主練も4年が一番最後までやるんですよ。1年が先に終えて待ってるみたいな。“逆やろ!”と思うんですけどね(笑)。でもまぁ楽しかったです。一番バスケが好きな学年かなって思いますね」

―4年間を振り返ってどうでしたか?
「あっという間やったなと思います。僕が1年生で入った時には、すごい選手もおるのに全国出れないとか、そもそも全国をイメージしながら練習してないとかがあったんですよ。うちのチームも、絶対慶應とかと同等くらいの良い選手はいると思うんです。でも“関西は勝てへん”と言われるのは、結局はそこのイメージが全然出来てへんから。だからそれを変えたくて。それを4年間やってきて、やっとそういうチームになったのかなと思います。でも今日慶應に負けたのもその差が出たのかな。全国に出れるだけの力は持ってるよってところまでチームを持ってけたけど、その差を埋めるまでは僕は出来なかったのかなと思います」

―それはやっぱり高校時代に全国優勝を経験(※)していたこともあって“変えたい”という責任感が生まれたんでしょうか。
「そうですね、自分が何のために関大来たかっていうのはそういう所だと思ったので。自分の事を決して上手いとは思わないですけど、そういう事は言えるなと思って。自分しか経験してへん実績があったからそれをチームに注げればなと思って4年間やってきて、最終的に4年目でやっとここまで、1回戦突破ってところまで来れたなという感じです。まぁ全国優勝してても僕の力はここまででしたけどね」
※2006年、主将を務めた洛南高校時代にウィンターカップで優勝。

―全国で上にいくのが当たり前というチームでやってきた高校3年間と、全国でまず勝とうというチームでやってきた大学4年間とでは、自分自身どう変わりましたか?
「一番変わったことは…、めっちゃ人の気持ちを考えるようになりましたね。高校とか大学の強いチームって、絶対的な先生がおって、“ハイハイ”ってその先生の言ったプレーを忠実にやって、それで優勝出来るみたいな世界だと思うんですよ。まぁ他の大学の事はよく知りませんが僕は高校の時そうでした。でも関大は、監督も僕らが言ったことに“あぁそうしよう!”って臨機応変に対応してくれたし、自分たちで考えてって事が増えましたね。自分たちでフォーメーションを作ったり、練習方法にしても自分たちでゾーンをやろうとか決めたり。その中で、僕の今までの経験から言ったことにも“そうじゃない”って言うやつもおるし、“そうだ”って言うやつもおるし。それで引くとこは引かなあかんけど、僕が言って向こうから反発があって話を聞いてあげてとかも何回もあって、そういうのを繰り返していくうちに、4年間でめっちゃ人の気持ちがわかるようになったかなと自分では思います」

―それは楽しいですね。
「めっちゃおもろかったですよ。これで優勝出来たら最高でしたけどね」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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