2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.11.04 (Thu)

【2010リーグ2部】10/31 早稲田大VS白鴎大 第2戦

【勝負所で走った早稲田大が白鴎大を振り切る】
101031kubota.jpg 2部最終戦は、勝敗に関わらず早稲田大2位・白鴎大5位が決まっていたが、両チームいい形でしめくくるべく奮闘した。

 第1戦で早稲田大が立ち上がりに得たリードを守ったように、この第2戦も早稲田大が先行する。2Qに入っても早稲田大の勢いは衰えず、#14久保田(3年・C)の速攻がバスケットカウントで決まって2桁差になる。さらに#21河上(1年・F・洛南)が白鴎大#30アビブ(2年・C)をブロックするなどディフェンスでも圧倒し、残り2分30秒42-28となったところで白鴎大はたまらずタイムアウトを請求。残り時間を何とか踏ん張り、46-35で折り返す。

 3Q、白鴎大の逆襲が始まる。#10田中(4年・SG)が主将の意地を見せ、3Pシュートを次々に沈めて50-49と肉薄。さらに逆転を狙った3Pは落ちるが、リバウンドから#65高橋(3年・SG)がバスケットカウントを奪取、後半開始からわずか4分半で逆転してみせる。早稲田大はここでタイムアウトを挟んで流れを切ることに成功するが、早稲田大もシュートが落ちて両者突き放すことも追い上げることも叶わない。
この状況を打開したのはこちらも主将、早稲田大#52相井(4年・G)だった。3Q残り2分52-57からまずロングシュートを決め、さらに白鴎大のパスミスを速攻につなげてバスケットカウントとぐっと勢いを引き寄せる。白鴎大は必死で守るも、残り3秒での早稲田大#00金井(4年・F)への#30アビブのブロックは惜しくもゴールテンディング。58-57と早稲田大が再逆転して最後の10分に突入する。

 最終Qも意地をぶつけ合い、残り5分を切っても一進一退の攻防が続く。しかし64-63で迎えた残り3分半、早稲田大#14久保田のリバウンドシュート時に白鴎大#30アビブが4つ目のファウル、さらにチームファウルも蓄積され苦しくなる。白鴎大はこの後オフェンスでもシュートチャンスを見つけられないのに対し、早稲田大はリバウンドから速攻とたたみかける。#52相井が再びバスケットカウントを獲得、残り3分67-63で白鴎大のタイムアウトとなる。この後も、早稲田大#00金井が3Pを決めれば白鴎大#65高橋が返しと両者譲らないが、残り1分10秒、24秒クロックのブザーと同時に早稲田大#8玉井(1年・G・福岡第一)がフェイダウェイを沈めると白鴎大メンバーは天を仰ぐ。タイムアウトで仕切り直そうとするが、余力は残っていなかった。早稲田大は#7井手を中心にファールゲームをかわし、79-71で勝利を収めた。

 早稲田大は3年ぶりの入替戦に進み、白鴎大は来シーズンこそ入替戦進出とインカレ出場を期してシーズンを終えた。

写真:要所でリバウンドシュートや速攻を決めた#14久保田。

※早稲田大・相井選手、井手選手、白鴎大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「2位だけど終盤良くなっていったことには満足」
上昇の流れに乗って、悲願の1部昇格を目指す

◆#52相井大樹(早稲田大・4年・G・主将)
101031soui.jpg 全勝優勝を掲げてリーグ戦に挑んだ早稲田大だが、結果は2位となった。内容を見てみれば選手起用や戦い方など、この2ヶ月に試行錯誤があったのは分かる。方針が揺らいでいる間は安定して戦えないし、今年の2部は実力差も大きく、モチベーションコントロールには苦労した部分もあるだろう。しかし、白鴎大との2戦は課題の出足も修正して満足できる終りであり、それを入れ替え戦でも発揮することが大事だ。3年前の雪辱を晴らし1部復帰なるか、早稲田大の真の戦いはここから始まる。


―試合を終えて。
「今日の試合は出だしが良かったのと、アビブのところをみんなで5人が5人とも集中して抑えることができました。後半相手が3Pを思い切って放ってきた時も全員でスイッチアップして打たせたくない選手に打たせない、それが勝ちきれた要因だと思います」

―リーグ戦を総括するとどういう風な感想を持っていますか?
「リーグ戦で本当の力が出たのかなと思います。いい試合で逆転できた試合もありますし、序盤から離されて逆転できなかった試合もあるし出だしの悪さが出た試合もあります。そういう意味で本当の力と課題が浮き彫りになったので、後半になるにつれてそこを修正していくようになったし、この最後の2試合は特に出だしを改善することができました。悪い点が出て、それを修正することができた。それは入れ替え戦につながるいいリーグ戦になったと思います。4年生がすごく頑張ってくれています。Bの4年もベンチにいる4年も雰囲気を作ってくれて、そこに下級生もついてきてくれて、チーム全体で雰囲気を作れていると思います」

―相手は中央大ですが、春の対戦ではどのような印象でしたか。
「春の電鉄杯では自分たちは久保田(#14)に集めてリズムを作ろうをするんですが、そこをダブルチームや持たせないディフェンスでやりたいことをやれない。相手のオフェンスは外が起点なので外から思い切ってどんどんシュートを打ってくるとか、ガードが切ってきて外に合わせるとか、3Pや外主体のチームなのかなと思いました」

―そうすると相井選手も外のディフェンスは重要になりますね。
「ディフェンスは必要最低限チームで求められることなので、誰が出ても同じようにやれなければいけないと監督にも言われています」

―リーグの最初には全勝優勝をするのが目標とおっしゃっていましたが、2位という結果についてはどう感じていますか?
「結果自体には満足していないのは本音です。でも内容を見れば終盤にどんどんよくなっていったのはあるので、リーグ戦全体としてはチームが成長できたと思います。そういう意味では満足しています」

―序盤はスロースターターだったように思いますが。
「(苦笑)。確かにほとんどの試合が前半スロースタートで、後半それを追い上げるという苦しい試合展開だったので、この白鴎大との2試合は思い切ってできたのが収穫ですね」

―9週になって影響などはありましたか? どのように感じたか教えてください。
「長いんだろうなという予想はありましたが、終わってみればすぐでした。10チームになって対戦が増えることを見越して、1週間のスケジュールも変わりました。いつもなら月曜が休みでそれ以外の平日は練習だったんですが、今年は月曜にジョグや簡単な動きでダウンをして、火曜を休みにするという調整しやすい日程を監督が組んでくれました。そのおかげもあって個人的にはあまり疲労はたまらなかったし、ケガ人も出ていません。大塚(#10)は試合の接触で、というのはありましたが疲労からのケガはありませんでした」

―9週になってのメリット・デメリットは?
「単純に入れ替え戦に3チーム行けるというのはすごく気が楽でした。そういう意味ではチーム数が増えたことは良かったかなと思います。心に余裕を持って試合に臨むことができました。デメリットを言えばやはり疲労でしょうか。うちはうまく切り抜けることができましたが、他のチームは疲労もあるのかなと感じました」

―それを踏まえて来年のチームにアドバイスをするとしたら?
「いつ出てもいいように準備をしておくことは大事かなと思います。ケガ人やアクシデントでいつ出番が来るかもしれないですし、監督にしては10人に近い人数を試合で使いたいのは本音だと思います。だからいつ出てもいいように春から準備をしていくべきですね」

―疲労がないというのが意外ですが。他のチームは相当キツイという声が出ているので。
「うちは動けなくなれば他に出られる選手がいっぱいいます。そういう時は交代した藤原(#91)や江口(#77)、安達(#74)が結果を出してくれたので、あまり疲労は感じてないですね。長いという思いはありましたがもう今日で終わりですし(笑)」

―ただ、次の入れ替え戦が本当に大事ですね。
「そうですね、ようやくスタートラインに立ったようなものなので。4年生は1年生の時の悔しさ、屈辱をずっと持っていたと思うので、相手は中央で良かったと思います(※1)。後はこの1週間、しっかり頑張って絶対勝てるように。絶対勝ちたいです」

―そこに向けての修正点は?
「一つは出だしです。中央大との京王電鉄杯は出だしでやられてずっとビハインドを負ってしまったんですが、春のトーナメントは出だしが良く勝てました。だからそこが第一に注意しておく点かなと思います。後はディフェンスのプレッシャーを厳しくしないといけません。向こうは1部のディフェンスに慣れているし、こちらは2ヶ月2部が相手でした。そのギャップを1週間で埋めていかないといけません。その2つはしっかり練習していきたいと思います」

※1)相井選手たちが1年生の時、1部7位で入れ替え戦に進み、中央大に敗れて2部降格となった。


「自分がコンスタントに力を出せればチームもいい」
3年分の思いを込めて 大仕事に望む

◆#7井手勇次(早稲田大・4年・G)
101031ide.jpg2007年の1・2部入替戦で敗れた悔しさを、コートで味わった1人である。
そして、2・3年生のときも、他のチームが入替戦切符を掴み、そして昇格していくのを遠くから見ていた。
それでもあきらめず何度も這い上がり、最終学年となった今年、ついに入替戦切符をつかんだ。
もちろんここからが勝負だが、“ひとまずほっとした”と言うのも本音だろう。
4年生としてまず最初の仕事を果たせたことを自信にして、1部復帰という大仕事につなげたい。


―まず、試合を振り返っての感想を聞かせてください。
「途中3Pを続けて決められてしまったときは、3Pで来るとわかっていたしベンチからも抑えろと言われていたのに抑えられなかったのでよくなかったなと思います。それで競ったタフな試合になってしまったんですが、最終的にそれをものにできてよかったです」

―これで最後のリーグが終わったわけですが、リーグ全体を振り返ってはいかがですか?
「1年から試合に出させてもらってきた中で、特に2・3年のときは主体でやらせてもらっていたのに2部で上位に食い込めず、思うような結果を出せませんでした。それがあって、自分が最高学年になった今シーズンにやっとこうして1部入替戦に行くことができたので、ほっとしている感じです」

―2週伸びたメリット、デメリットはどんなところだと思いますか。
「うーん、印象としてはやっぱり長いなと感じました。ただ、リーグに入る前からタフな期間になると思っていた分、去年や一昨年と比べて合宿も含めていい準備・練習ができていたんじゃないかなと思います。ただ、本当は2部1位で入替戦に臨みたかったのに、長いリーグのポイントポイントで気が抜けてしまったところがあったのは反省点です。うちは1年生もメインで出ているので、経験面が原因かなと思います。でも、最終週は2試合とも頑張れて、最後をいい試合で締めくくれたので、この2試合があったことがメリットですかね?(笑) この流れに乗っていきたいです」

―個人的な出来はいかがですか?
「リーグ全体で考えると…ダメなところもあったので60点くらいですね。負けた試合を思い返すと、自分がもうちょっと何とかできたんじゃないかという気持ちがあるんです。部分部分ではいいところも出たとは思いますが、それではダメでもっとコンスタントに力が出せなければと思います」

―入替戦の相手は中央大ですが、40分コンスタントな力を出せそうでしょうか。
「リーグを通してチームワークがうまくいってきたのに比例して自分の調子もあがっていったので、自分がしっかりプレーできればチームもよくなると前向きにとらえています。中央大は、借りを返すという意味ではいい相手なんじゃないかなと思います。ただ、最低でも2戦、長ければ3戦あるのでかなりタフですよね。1部リーグを見ていないのでわからない部分もありますが、春にも印象に残った3Pと速攻を抑えれば結果は出てくると思います。中央は皆が3Pを打てるしガードも1対1で仕掛けてきますが、うちも皆で戦っていくチームなので、皆が自分の役割を果たすことが重要です」


「悔いは残るけど思い返すとよかったなと思う」
涙交じりの笑顔で去るピュアシューター

◆#10田中憂希(白鴎大・4年・SG・主将)
101031tanakayuki.jpg一生懸命、という言葉がとても似合う選手だ。
下級生のときは表情を見ても精一杯という様子が伝わってきたが、学年を追うごとに、1つ結果を残すごとに、本来の表情の豊かさを見せてくれた。
早稲田大との最終戦の終盤はファールゲームとなったが、白鴎大のファールに思わず声を上げた早稲田大OBに向かって両手を合わせるジャスチャーをする場面も。「うちは留学生が何人もいてあまり印象はよくないと思っているので、今後のためにと思って。そうしたら“おお”というふうに手を上げ返してくれたので、よかったなと思います」と笑顔を見せた。
すでに5位が決まっていたため、タイムアップの瞬間イコール引退の瞬間だったが、田中は笑顔で頭上で手を打った。しかし、充実の笑顔でいながらも、その目からは涙がこぼれ出した。
一生懸命やってきたから、最後に笑って泣ける。
ユニフォームを脱いで出てきた後は、「切り替えました!」と再び笑顔だった。
後輩達のことを「個性が強過ぎて」と苦笑したが、田中憂希という選手にも、2つとない輝きがあった。
そんな輝きを持つ選手が、また1人大学バスケ界から去る。


―大学バスケ最後の試合が終わりました。どんな気持ちですか?
「いやー…。悔やしくないと言ったら嘘になりますね。インカレベスト8以上と1部昇格が目標だったので…達成できなくて、それはさすがに悔いが残ります。でも最後、負けてはしまいましたがいい終わり方できたので、来年の選手達に期待している気持ちです。もう切り替えました(苦笑)」

―目標まであと1歩だったのはどんな部分だったと振り返って思いますか?
「やっぱり4年生がだらしなかったから勝てる試合も勝ち切れなかったかな…(ここで後輩が横を通り、「そんなこと言わないでくださいよ!」と声を掛ける)。いえ、僕がしっかりしていればなと。気持ちの面で引っ張る選手がいなかったんです。でも、来年はきっと大丈夫だと思います!」

―元気でわいわいしている雰囲気が伝わってきます。
「はい、だけど個性が強過ぎてまとめるのは苦労しました(苦笑)。キャプテンをやったのはバスケット人生で初めてだったので…でも今終わってみて、楽しかったなと思います。こんなキャプテンでしたがついてきてくれたので、やりがいがありましたね」

―初めてのキャプテンをやって、どんなことを得られましたか?
「うーん…自分は本当にがむしゃらにやるだけで、その姿を見せられればとだけ思ってやっていたので、得たものというのは今はまだわからないです」

―“がむしゃら”なのは1年生のときからずっとですね。
「4年生になっても、考えたりするのはちょっと苦手なので(苦笑)、そういう姿勢を見せることだけはと思ってやっていました。斎藤さん(監督)からガーッと言われるキャラなのも1年生から変わらずで、(斉藤監督がよく「憂希!」と連呼したので)観ている方に自分の名前を怒られるので覚えられていると思うとちょっと恥ずかしいですけど、終わってみればよかったと思います」

―田中選手のことは、今日の試合でもあったきれいなシュートでも皆覚えていますよ。
「いえ!そんなことないです。今日は最後だったのでやらければという気持ちでした」

―白鴎大というチームで4年間やって、いかがでしたか?
「やっている間は本当にきつかったですが、こうして終わってみるとやはり寂しいという気持ちもあるので、楽しかったんじゃないですかね。4年間バスケしかやってこなかったので…。でも終わってしまったので、この後は切り替えて、残りの学生生活を楽しもうと思います」

―最後に、後輩達にメッセージをお願いします。
「来年再来年のメンバーは、やってくれると思っています。自分が何も言わなくても、彼らはもうやるべきことをわかっているので、来年は今年の目標だったことを絶対達成してくれると思います」
関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  18:34  |  2010リーグ戦2~3部/入替戦  |  Top↑
 | BLOGTOP |