2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.10.31 (Sun)

【2010リーグ1部】10/31 青山学院大VS法政大 第2戦

【前半でもたつくも、最後は突き放して青学大が勝利】
101031aogaku_20101104123259.jpg 優勝の青山学院大は最終週、最下位の法政大との対戦となった。第1戦は控え選手を長時間起用しつつも20点差をつけて勝った青山学院大。しかし、最終戦は1Qで抜け出す様子を見せたものの、2Qで競り合いとなりなかなか突き放せない展開となった。

 1Qは青山学院大が高さと強さで勝るインサイド、アウトサイドで法政大を突き放してリードする。しかし2Qになると法政大のディフェンスで足を止められ、得点がストップ。シュートが決まらずもどかしい展開となって逆に追い上げを食らう恰好に。法政大は#24神津(3年・F)の3Pが決まり、チームを勢いづけると一時逆転に成功する場面も見せたが、前半は33-28と青山学院大がリードで終えた。
 前半の重い展開を打破したい後半、青山学院大は#14辻(3年・SG)の3Pが続き、法政大を引き離しにかかる。法政大は#11長谷川(3年・SG)や#6陳(3年・F)らが粘りを見せて追い上げのきっかけを作りたいが、そのたびにアウトサイドを決められて出鼻をくじかれてこのQで20点の差をつけられてしまった。4Q、完全に優位に立った青山学院大はベンチメンバーを投入。#9小林純也(4年・SG)はもちろん、最後は一般入学で努力してきた#13塩田(4年・PG)を出場させて84-58で勝利し、リーグ最終戦を締めくくった。

101031kozu.jpg 法政大は大東文化大との入れ替え戦に臨む。インサイドの強力な相手だけに法政大は警戒が必要だが、2ヶ月間1部の強豪相手に時には同等の試合を見せることもあった部分を強みにしたい。入れ替え戦は通常、大きな実力差やどうしても立て直しのきかない苦しいチーム事情を抱えて挑まざるを得ないチームが多いが、今年の1部はそこまで追い詰められているような重い雰囲気はない。法政大はメンタルを早めに切り替えられたのが良かった部分だ。チームを背負う選手は長谷川ら3年が中心。最終学年を2部で終えることはしたくないだろう。もちろん、3年生エースがメインであるのは大東大も変わらない。どちらのプライドが上回るか、見逃せない入れ替え戦となりそうだ。

 青山学院大は17勝1敗で堂々の優勝。もはや少数精鋭という言葉は遠く、多数の華やかなスター軍団となった彼らとしては実力を発揮した結果だが、リーグ戦では脅かされる試合もあった。今回出てきた反省はもちろん長谷川監督以下、選手たちも自覚しているはずだ。インカレで4冠目を勝ちとり、今年度の絶対王者となるか。

写真上:辻の3Pに沸き返る青学大ベンチ。
写真下:2Qに3Pで盛り上げた法政大・神津。

※青山学院大・比江島選手、永吉選手、法政大・鈴木選手、陳選手、加藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

「スロースターターを改善して、試合序盤からの勢いを」
エースの片翼としてますますの飛躍を期待

◆#56比江島 慎(青山学院大学・2年・F)
101031hiejima.jpg 比江島のプレーの大きな特徴は柔らかさだ。ペネトレイトしてきた時の最後のシュートの処理が上手い。難しい体制でもすり抜けるように体を使い、リングにボールをそっと置くように優しくボールはネットに吸い込まれる。思わず感嘆してしまう部分だが、自分でも言っているように、それを見られるのは今のところ勝負どころの一瞬に限られる。今の青学大では常に100%出し続けなくても勝てるのは事実だが、彼も将来を期待される一人として常に自分をコントロールできる域までレベルアップすることが求められるだろう。


―試合を終えて感想をお願いします。
「リーグは優勝したので、インカレに向けてディフェンスを意識して臨んだ試合でした。そこは監督から言われたことをしっかり出来たと思います」

―日大に1敗してから、チームの状況は何か変わりましたか?
「そうですね…変わったのかどうかまだよくわからないですが、チームの雰囲気はむしろ良くなったかもしれません」

―日大戦の第1戦は調子が悪かったですね。
「そうですね。自分でも何故なのかよくわかりませんが、あの試合はバスケをやってきて多分一番最悪な試合でした。体のキレも悪かったです。調子が悪い中でも、試合の中で修正していけたら良かったんですが、それが出来なかったので本当にだめな試合だったと思います」

―日大戦の他にも、接戦がいくつかありましたが。
「そうなってしまったのは、みんなの気持ちの問題が大きいと思います。全力でやれば問題なかったと思いますが、相手に合わせてしまう部分がありました。それがインカレでも怖いですね」

―リーグも優勝しましたし、青山学院大はますます追われる立場となりますね。
「そうですね。モチベーションを保つのがすごく難しいです。僕は挑戦者という立場の方がやりやすいというか燃えるタイプなので、追われる側というのは未だにどう気持ちを持って行けばいいのかよくわからないです。負けたくないので勝負どころでは集中できると思うんですが、それ以外の部分だとどうしても気持ちのコントロールが難しいですね」

―2年目のリーグを終えてどうでしたか?
「去年より試合数も多かったですし、リーグはやはり疲労がたまりますね。でもそんなに大変ではなかったかなと思います」

―比江島選手はディフェンスで相手のエースにつくことが多いと思いますが、どう感じていますか?
「決して自分はディフェンス上手い方ではないと思うんですが、長谷川さんからもつけと言われますし、そういう時はディフェンスに徹しようかなと考えています。本当はディフェンスかオフェンス、どっちかに専念したいですね。そういうわけにもいかないですけど」

―誰を守るのが大変でしたか?
「僕はあまりつめられないので、シューターにつくのが苦手ですね。館山(専修大#33)とかは外からポンポン打ちますし、やりにくかったです。でも意外に金丸さん(明治大#14)とかは、守り切れてはないですけど、やりやすかったと思います。あとは、筑波の人は合わせとかが上手いので難しかったですね」

―青学大は流れが悪い時に、比江島選手と#14辻選手が点を決めるという場面がよくあったと思いますが、そういう面で責任などは感じていますか?
「そうですね。流れが悪い時こそ自分で点を取りに行こうという意識はあります。監督からも点を取れとは言われますし、自分が起点になって周りを活かすようなオフェンスをしろといつも言われますね。未だにそれはあまり出来ていないですけど。今年はアレクさん(#23湊谷)とかがいるのでまだいいですが、来年はちゃんと出来るようにならないといけないですね」

―監督からは他にどんなことを言われていますか?
「練習中とか“声出せ”、“やる気出せ”って怒られてばっかりです(苦笑)」

―リーグ戦を終えて、成長した点や課題などはありますか?
「成長した点は、ディフェンスですかね。これでもまだ上手くなった方だと思います。オフェンス面はよくわからないです。課題は、どちらかというと僕はスロースターターで、1Qの最初から思いっきり飛ばす事があまり出来ないので、そこを修正したいですね。最初から勢いよく行ければもっと楽な試合展開になっていたのかなと思います。あとはもう少し外角のシュートの確率を上げたいです」

―インカレに向けて意気込みをお願いします。
「インカレは全国大会、リーグ戦よりもやっぱり自分は全国で勝ちたいです。それに一番4年生が勝ちたい気持ちでいると思うので、その4年生の気持ちに応えられるようにしたいですね。最初から全力で自分らしいプレーをして、勝ちたいと思います」


「楽しく勉強しながら試合ができた」
無邪気でおおらかな心を持ったビッグマンの1年目

◆#25永吉佑也(青山学院大・1年・C・延岡学園)
101031nagayoshi.jpg このリーグではダブルチームに寄られる場面が多く、春ほどインサイドで存在感を示せる試合は多くなかった。それでも、永吉がゴール下にいるというだけで青学大の選手たちは安心してシュートを放つことができる。
 まだまだ無邪気な1年生は大学界の俗な事情など意に介さない。求められたこと、やるべきことをただやっていくだけだ。大学にとどめず、早い段階でトップレベルで育て上げたい選手でもある。そのためにはまず、インカレという大きな目標をクリアすることが重要だろう。


ー初めてのリーグ戦を終えて。
「まず優勝できて、ホッとしています。目標に掲げていた優勝するということと、後は体調管理をしっかりするということを自分の中で目標にしていたので、怪我も病気もなかったし良かったと思います。あとは毎週、毎週同じスケジュールでやっていく中でトレーニングもできたし、試合を通しても成長できたかなと」

ー授業もあったりして、大学生活は大変ではなかったですか?
「結構きつかったですね。月曜の朝一から本当に戦っていましたね。授業はちゃんと頑張って出ています! 最近朝寒くなって起きるのが大変ですが(笑)。授業は先輩からも長谷川さんからもちゃんと出ろって言われていますし、山崎さん(#15)にも勉強の事はいろいろお世話なってます」

ーこのリーグ戦ではどのようなところが成長したと感じますか?
「まずトーナメント終えての課題がフックシュートとステップワーク。そこをもうちょっとやって欲しいと長谷川さんやトレーナーの吉本さんに言われていました。それをトーナメント中から夏、秋にひたすら練習して、フックシュートは何本かいい感じのものがあったので、そこは良かったと思います」

ーオフェンスリバウンドに対する意識はいかがですか? 他の選手を圧倒する強さがあるかと思いますが。
「疲れてくると、自分の中でもサボってしまうのはありますね。点差が離れてしまうと気が緩んで、追いつかれて。離せる時に離すには、オフェンスリバウンドが重要になってくると思うので、そこをもっと絡めるように、もっと気持ちの面が必要です」

ーいろんなセンターとマッチアップしましたが、手応えはいかがでしたか?
「いろんなタイプのセンターがいるので、満原さん(東海大・#0)みたいにしっかりした身体で外からもシュートを打ってくる選手もいるし、岩下さん(慶應大・#7)みたいに日本人離れした身長の選手もいて。いろんな意味で楽しめたし、楽しく勉強しつつ試合できたかなと思います」

ー熊吉選手(日本大・#24)がパワー負けするって言っていましたよ。
「熊さんもパワーありますよね。あの人は速いんですよね! スピードがある。あの身長にしてスピードがあるので、スピードに付いていきたいですね」

ー永吉選手はこのリーグではプレーに波があったように思います。青学だと緊張感ある試合の経験値が少ないのも原因でしょうか?
「波はありますね。日大とか慶應、東海だとやっぱりピリッとした雰囲気で試合しているんですけど、でも波があるのは、試合の入りで1本目のシュートをミスしたりだとか、最初にミスをしてしまうと修正をすぐにできないっていうのが原因の一つだと思います。後は身体のコンディションとかで波が出てしまうこともありました」

ー波について長谷川監督はなんと?
「長谷川さんにはあまり言われないです。むしろコートにいる先輩4人に“もっと思い切りやれ”って。ミスしても気にしないで言ってくれます。まだ1年生だからですね」

ー今シーズン無敗できていましたが、日大に負けたことでチームに変化はありましたか?
「やっぱり自分たちのことを強いチームだとみんなが思っていました。負けるはずがないって。どんな接戦の試合も勝ってきた訳ですから、先輩達には失礼ですけど、勝てるだろうって奢っていたところがあったという事だと思います。それをまず自分たちの中で戒めることができたかなと。どれだけ強いチームだって負けることがあるんだから、しっかりやらなきゃいけないってことを感じました」

ーインカレに向けて修正点はありますか? 橋本選手はディフェンスだと言っていましたが。
「自分もディフェンスだと思います。トーナメントを勝ちきるにはやっぱりディフェンスだと思います」

ー他に課題はありますか?
「まずは声を出すこととかコミュニケーションとか。長谷川さんからはヘルプポジションにいる選手が声を出しなさいと言われています。自分がヘルプポジションにいることが多いので、声を出すことですね。後はスクリーンの時とかどうしてもヘルプ、ヘルプになってしまうと、パスが回った時に自分のマークマンに間に合ってないことがあります。その辺の切り替えの速さ、そういうのも練習していかないといけないですね」

ー長谷川監督がオールジャパンで勝つためにも、ハーフコートに注力していると言っていましたが。
「今週もディフェンス練習ばかりでオフェンス練習をしていないんです。オフェンスが重くても我慢しなさいと言われています。ディフェンス、ディフェンス、ディフェンスで。今日も相手を60点以内に抑えようってことで。ディフェンスはうるさく言われていますね」

ーインカレに向けて。
「自分は外に出ることはあまりないと思うので、リング下でどしっと構えてます。外は周りの選手に任せて、インサイドだけやります。それにしてもインカレってどんな感じですかね?楽しみですね!」


「今のメンバーで何ができるのか考えていた」
最後のリーグを惜しみつつ、入れ替え戦での勝利こそ最優先

◆#3鈴木恵二(法政大・4年・G)
101031suzuki.jpg 下級生の頃から法政大の司令塔を努めてきた鈴木。タレント軍団と言われた中心選手たちが卒業し、法政大のバスケットはこれまでとは少し変わってきた。鈴木が言うように今いるメンバーで何ができるか、それを精一杯やっていた2ヶ月間だったように思われる。
 あと一歩で勝てるという惜しい試合はいくつもあった。しかし入れ替え戦は「惜しい」では済まされない。「奮起させるのが自分の仕事」というガードとしての役割を、果たしきって1部に残りたい。


ーリーグ戦を終えて。
「しんどかったっていうのが一番ですね(苦笑)。去年試合に出ていない選手が経験を積めたのは良かったんですけど、やっぱり去年の3人の存在が大きかったというリーグ戦になってしまいました」

ー昨年のチームよりレベルダウンしてしまった歯がゆさを、去年から出ている分感じたりしますか?
「レベルが落ちたっていうより、それを奮起させるのもガードの役割だと思います。レベルが落ちたというのを言い訳にはできません。どの大学でもあることだと思うので。でもあのメンバーで何ができるとか考えたりして、どうするかという事を頑張っていました」

ーリーグ戦の通して、得点力がない分ディフェンスが鍵となったと思いますが。
「やっぱり得点を獲れるのが長谷川(#11)とかだったり、偏ってきちゃうので、どうにか失点を抑えられないかと考えていました。ディフェンスを頑張って失点を抑えれば、勝利に結びつくのかと思っていたんですけど、やっぱりインサイドの枚数が少なかったりだとか、経験の部分なのかもしれないですけど、そこで後手に回ってしまったりしました。でもなんだかんだ良いリーグ戦だったのかとも思いますね」

ーどういう意味で良かったのですか?
「勝つことはできませんでしたけど、出ているメンバーも3年生が多いので来年にはつながったとは思いますし、去年出られなかったメンバーも経験を積めたと思います。最後のリーグ戦はちょっと歯がゆい結果になってしまいましたが、今後もっと上にいけるようなチームになってくれるんじゃないかなと思います」

ー春の早稲田戦から変に自信を持ってしまった、と長谷川選手が言っていましたが。
「早稲田相手にできた部分があって、そこでちょっと過信してしまったところがあったんですけど、やっぱりリーグと一発勝負のトーナメントは違う。やっぱりそこで経験なのか、自分たちの慢心なのかというところですね」

ー入れ替え戦を前にして今のチーム状況はどうですか?
「やっぱり相手がでかい分ゴール下で決められてしまうのは、仕方ない部分もあります。でもゾーンディフェンスで声を掛け合ったりとかは、試合を通してできてきています。今後控えている入れ替え戦にも手応えはちょっとはある状態です」

ーチームとしての意思統一はできていますか?
「誰も2部でやりたいやつなんていないと思います。もちろん4年生が来年も1部でやらせてやりたいっていう気持ちはリーグが始まる前からありますし、みんな危機感を持っています。先輩達からも入れ替え戦の雰囲気は違うという話を聞いているので、この1週間どれだけ緊張感を持ってできるかが鍵だと思います」

ー最後のリーグ戦が全敗となってしまったわけですが、どんなことを感じますか?
「4年生として、自分の最後の年として情けないじゃないですけど、悔しいだけのリーグ戦になってしまったと思います」

ー入れ替え戦に向けて。
「なんだかんだ能力があって、個性派軍団とか言われているんですけど、1部の9チームと戦ってできる部分もありました。勉強する部分もあったんですが、いろんな経験ができたと思うのでなんとしても1部に残留したいと思います」

ー今はインカレよりも入れ替え戦のことで頭がいっぱいなのでしょうか?
「そうですね。目の前に控えているので、今は入替戦に集中して。まずは入替戦をしっかり戦って、それからインカレの目標を立てたいと思います」


「テンションを上げて一つになればやれる!」
ハッスルプレーで入れ替え戦の勝利を狙う

◆#6陳 學盟(法政大・3年・F)
101031chin.jpg 大きな選手ではないが、しっかりした体つきでインサイドでも充分戦える。谷口とともにファウルトラブルがやや気になる面ではあるが、そうした元気の良さも今は法政大に必要だ。やってやろうという強い気持ちがなければ入れ替え戦では戦えない。陳の負けん気が入れ替え戦でチームにいい勢いをもたらすことを期待したい。


ーリーグ戦を終えて。
「最初のほうから入れ替え戦に行くとわかってきたので、チームとしても一つになるようにいろいろ試行錯誤していました。自分も小さいのでインサイドのでかい相手にどう対応するかっていうのを、練習って言ったら相手に失礼ですけど、そういう感覚で試し試しやっていました。今は最終戦が終わったので、切り替えてやってやろうという気持ちになっています」

ーいろいろスタメンとか試して、チームの方向性は固まってきましたか?
「だいたい出るメンバーは決まっていて、今日は達郎(#41谷口)が風邪をひいて自分がスタメンになっただけなんです。出るメンバーは相手によって相性もあるので、それを無くしていく感じでした。試合をやるごとに試行錯誤しているのでミスはあるんですけど、今日の前半もそこそこ良かったし、まとまってくれば強いいいチームになれると思います」

ー陳選手のハッスルプレーが法政の好材料になってますね。
「自分は能力がある訳でもないし、テクニックもある訳じゃないので、何で勝負できるかといえば盛り上げたりできるルーズボールに飛び込んだりとか、リバウンドとかディフェンスです。それでみんなに強い気持ちをアピールしてやるんだぞって気持ちを表しているつもりです。キャラ的なものもあるんですけど、ハッスルしてみんなを勇気付けられたり、力になれたらいいと思っています」

ー3年生中心のチームですが、その3年生として今のチーム状況はどう見えますか?
「個性が強いですね。みんな同じものは持っておらず違います。それが一つになれば強いと思うんですけど、今の段階では崩れた時に脆いなと感じます。3年生は入れ替え戦もありますけど、来年に向けてがっちり噛み合ったら、相当いいものが出来上がると思います」

ー春の早稲田から慢心があったという話を長谷川選手がしていましたが。
「“あ、やれちゃうんだ”っていう感じが出てしまったのがいけなかったと思います。それ以降一部の上位のチームとあまり試合もしていなかったので、ちょっと気持ち的にも軽いというか、ふわっとしたまま入っちゃったかなというのはあります」

ー入替戦に向け、危機感の共有はできていますか?
「そうですね。リーグの早い段階で入れ替え戦だと見えている中で、危機感というかみんな切り替えてチャレンジしようとしてきました。今日のロッカーでもみんなで“これはやらなきゃまずい”っていうのは話してました。この1週間は本当に死にもの狂いで全力でやらないと。一つになっている感じはすごくあります」

ー相手は大東大ですが。
「向こうは勢いに乗ったら強いですからね、早稲田よりでかいし。田中将道(#11)とか速いんで、面倒くさいというのはありますね。中もでかいですから。でも今日も青学相手にマンツーマンはやられる部分は多かったんですけど、ゾーンとか結構でかいやつ対策はしているので、そういう部分で負ける気はしません。負ける相手じゃないので、絶対に勝ってやろうと思います」

ーこのリーグ戦で得たものとは何でしょうか?
「得た物は結構あります。最初の方はチームがなあなあのままリーグに入ったんですけど、もうひと踏ん張りすればもっと付いていけたと感じますし、自分としてはリングに向かっていかなければだめだなって。ボールを持った時の状況判断、行くなら行く、捌くなら捌くっていう攻め方を明確にしていければ、チームの合わせもだいたいできてきているので生きてくると思います。チームとしてはまとまれば強いんだぞっていうことを感じてますね。日大の一戦目とか、舐められているのはわかっていますけど、テンションガンガン上げて一つになれば、結構いけるんだなっていうのもありました。技術面より気持ちが大事っていうのはでかいかもしれないですね」

ー反骨心といいますか、良い意味でのフラストレーションが今あるんじゃないですか?
「そうですね。リーグ戦も負けが込んで、相手が舐めてくるっていうのはわかっていたので、そこで食ってかかってやろうっていうのは、自分の中でメラメラ燃えていきました。舐められればこっちのもんだっていうのはありますね」

ー大東大戦に向けて不安などは?
「落ちるかもしれないって考えることはありますけど、法政のプライドに賭けて、先輩方が築き上げてくれたものもありますし、なにより自分たちが降格を許せません。本当にプライドですよね。2部には負けられない。なんとかしてやろう、やってやろうっていう気持ちです。自分が試合に出た時に、周りをどんどん盛り上げて、一つになれば大丈夫だと思います」


「後一週間、どれだけ一つになれるかが大事」
2年生ながら気持ちを高め、入れ替え戦に挑む

◆#21加藤寛樹(法政大・2年・CF)
101031kato.jpg 本来はフォワードサイズだが、昨年からセンター登録でプレーしている。この試合の永吉はもちろん、慶應大の岩下相手にもミスマッチを厭わずインサイドで果敢に勝負する姿勢が見られ、こうした経験は将来的に幅を広げるだろう。
 洛南出身らしい流れのある上手さを持ちつつ、試合によってはまだ2年生らしい荒削りな部分も見え、まだこれからの選手。それだけに、2部に行かせるのは惜しい。入れ替え戦で踏みとどまれるか、プレッシャーのかかる大事な一戦を乗り越えることができれば、未来が見えてくるはずだ。
 

―今日でインカレが終了しましたが、感想は?
「やっぱり長くて、コンディションとか怪我人も出たりしてしまいました。自分も捻挫をして本調子じゃない試合もあったので、そこら辺は反省点ですね」

―全敗に終わりましたが、モチベーションのコントロールも難しかったのではないですか?
「そうですね。2カ月あって、最初のほうで連敗してしまってそこからリズムに乗れませんでした。そこで怪我人も出てきて、なおさらチームのリズムが悪いままリーグが続いてしまったために、こういう結果になってしまいました」

―去年から試合に出ている選手として、どのようにチーム状況を感じていましたか?
「去年はインサイドに大きい選手がいて、一本一本のプレーが安定していたんですけど、今年は自分が一番大きくて、周りも小さいので、去年より外のプレーをする事が多くなっています。外のシュートが入らないと得点も伸ばせないし、その前のプレーをどう作るかが、まだまだ練習不足だと思います」

―それは練習不足なのですか?それとも経験値不足なのでしょうか?
「やっぱり去年試合に出ていない選手ばかりなので、経験不足っていうのもあります。それに、いつも練習ではシュートが入るんですけど、経験不足であがってしまってミスしてしまう選手が多かったと思います。そこら辺は慌てないように声をかけたりはしていました」

―今日の試合でもそうでしたが、しょうがないミスもあれば、集中力を欠いたようなミスも目立ちますよね。
「そうですね。今日の青学相手でも向こうはずっと走ってくるチームなのに、向こうのリズムに合わせてしまいました。こっちがシュートが入ってないのに、向こうのリズムで走られてしまう。こっちが一本流れを止めて確実に決められるプレーをできるように状況判断しなければならないと思います」

―春の早稲田からの慢心があったと、長谷川選手が言っていましたが。
「早稲田に逆転負けしたんですけど、自分たちのレベルがそれぐらいあるんじゃないかと、みんな安心してしまっていたところはあります。リーグに向けても軽い気持ちというか、一生懸命頑張ってきてはいたんですが、チームがまとまっていない感じです。そのままリーグに入ってしまったので、その結果が出てしまったと思います」

―危機感の共有はできていますか?
「再来週の入れ替え戦はリーグみたいに続く訳じゃなく、負けたら来年2部に決まってしまいます。みんな自覚しているので、後一週間、どれだけ一つになれるかが大事だと思います」

―相手は大東大ですが。
「どこのチームとやっても全体的にミスマッチになると思うんですけど、入れ替え戦が決定した時点から、リーグ戦で対戦する相手のインサイドをどう守るかを意識して、ゾーンにするかマンツーにするか、いろいろ対策を練っています」

―入れ替え戦に向けて。
「絶対に負けられないので、チーム全員がいつ出てもいいようにコンディションを整えて、残りの短い練習期間をみんなで団結していきたいと思います」
関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:50  |  2010リーグ戦1部  |  Top↑
 | BLOGTOP |