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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.10.30 (Sat)

【2010リーグ2部】10/30レポート

2部リーグ最終週は入れ替え戦、引退、
様々な要素が絡む“気持ちが見える”場所


 2部リーグは入れ替え戦を残すチーム以外の4~7位にとって、最後の大学の公式戦となる。それだけに、最後の戦いに4年生たちが賭ける思いは強い。スター選手の揃う1部リーグには学生バスケの華だが、大学バスケの本質を見るには、こうした下部の選手たちこそを見るべきだ。4年生たちは学生同士の最後の戦いにおいて、4年間の思いをコート上で確実に表現してくれる。
 最終週の初日、関東学院大に挑んだ神奈川大や入れ替え戦回避を賭けた日本体育大ら、見納めとなる選手やチームが、最後の熱い戦いを繰り広げた。


[早稲田大学戸山キャンパス]
【チームで#1パプを抑えた神奈川大が関東学院大に勝利】
 1Q、神奈川大は攻守で関東学院大を圧倒した。リバウンドに奮闘し、速攻も出て序盤から良い流れを掴むと、ディフェンスでも#1パプ(4年・C)を徹底して囲み得点を許さない。関東学院大は5点でしばらく得点が止まってしまう。残り5分にようやく#81横瀬(1年・G・延岡学園)が決めて7-15とするが、すぐさま神奈川大#7古橋(1年・F・興誠)にドライブで返され後が続かない。#1パプへのパスを何度もカットされ、差が広がっていく。そのまま1Qは31-10と神奈川大が大きくリードを奪った。

 だが2Qは一転して流れが変わる。「点差が開いた後に、気が抜けちゃうのがうちの悪いところ」#11内藤(4年・F)と言うように、神奈川大はミスが続いた。ファウルを我慢した1Qと違い、2Qは次々に笛が鳴って自分たちのリズムを崩すと、オフェンスでも攻めあぐねる場面が見られる。その間に関東学院大は#1パプを筆頭に#30村田の3P、#31原田(4年・G)のドライブで点を伸ばし、前半終了時点で41-31と差を10点に縮めた。

 後半に入り、互角の戦いが続いて点差が10点前後のまま変わらない。残り5分に神奈川大は#42大久保の3Pで差を15点に広げたが、関東学院大も#30村田がこの試合5本目の3Pを沈めて食らいつく。その後も神奈川大#11内藤らに高確率でシュートを決められるも、#7荒木(1年・F・八戸西)の3Pや#1パプのインサイドで対抗し、結局点差は変わらず10点のまま最終Qへ。4Q、神奈川大は気持ちが入ったのか1Qのような好守でパプを抑える。残り7分でシュートが好調だった#11内藤が4ファウルとなるも、その後も勢いは止まらず差を15点に広げた。一方の関東学院大は#28河野(3年・G)、#32前田(3年・F)の得点で8点差まで詰め寄るも、#1パプの得点が伸びずにチームとして勢いがつかめない。結局64-75で神奈川大が逃げ切った。

 神奈川大と関東学院大は3部時代から競り合ってきた仲であり、神奈川大はパプに対しての守りを最も知っているチームだ。またリバウンドに高い意識が見られたことも大きな勝因だろう。関東学院大は#30村田の3Pなどで勢いを掴んだ時間帯もあったが、追いつくまでには至らなかった。後半はほぼ点差の変わらない試合となっただけに、1Qでついた21点の差が響いた。

※神奈川大・内藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【気持ちの入った日体大が国士舘大を圧倒】
 この時点で8位の日本体育大にとって、勝てば3部との入れ替え戦回避に大きく前進するという大事な試合。日体大は試合開始から高い集中力を見せ、終始試合の主導権を握った。相手の勢いに飲まれた国士舘大は、最後まで反撃のポイントを掴めないままだった。

 1Q、先制点は日体大#23横江(3年・G)。日体大の選手たちの中でも、特に鬼気迫るほどの集中力が見られた。その後もバスケットカウントを獲得するなどエースとしてチームを引っ張る活躍で、日体大は1Qで25-10と大きくリードを奪った。続く2Qは序盤は両者互角。しかし残り6分半、国士舘大は自陣のゴール下で#23横江にスティールから得点を許すミスを犯し、タイムアウトを請求。だがタイムアウト明けもアウトサイドが決まらず、得点が止まってしまった。一方の日体大は、#16横山(2年・G)がオフェンスリバウンドで奮闘。#16横山はチームハイの13リバウンドと、身長を感じさせない飛び込みでチームに貢献していく。下級生の頑張りに#24于(4年・F)、#23横江も息の合ったプレーで応え、得点を伸ばす。一方の国士舘大は終盤#12川村(3年・F)が攻め気を見せるも、トラベリング、パスミスが続いてチームとして良いところが出ない。結局前半終わって48-24と、ダブルスコアとなった。

 後半は開始すぐに日体大#23横江がバスケットカウントを獲得するが、その次の国士舘大の攻撃で#4馬(4年)がバスカンを仕返し。しかしそこから流れが国士舘に傾くことにはならず、国士舘大は攻撃が単発気味に。そのまま43-74と大きく差のついたまま迎えた4Qも、国士舘大は序盤から日体大に走られ、ゾーンも速いパス回しに翻弄される。#19来栖(2年・G)が高確率でシュートを沈めるが、差を詰められない。日体大は最後に主将#10永原(4年・G)が6分間の出場で7得点2アシスト2スティールの活躍でしっかりと試合を締め、63-96で大きな1勝を上げた。

 日体大は全てのQ、国士舘大に得点で上回り、最終的には33点の差をつけて快勝した。リードしている中でも気持ちを切らさなかったのは、絶対に負けられないという強い気持ちがあったからだろう。またリバウンド数でも国士舘大の28に対し日体大は47と圧倒的。国士舘大はオフェンスリバウンドが取れず、セカンドチャンスを作れなかった。

※日本体育大・于選手選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【後半立て直した白鴎大に早稲田大が逃げ切る】
 1部との入れ替え戦を決めた早稲田大と、あと1歩のところで逃した白鴎大。今シーズン2部リーグを上位で引っ張ってきた2チームの対戦は、白鴎大の追い上げにより最後までわからない熱戦となった。

 前半、先制点こそ#15白濱(1年・F・佐賀北)が奪ったが、そこからミスが続いて得点が伸び悩む白鴎大。対する早稲田大も決められるシュートを落とすなど内容は良くないが、#00金井(4年・F)、#7井出(4年・G)といった4年生がチームを引っ張り徐々に差を広げた。1Qの後半には#7井出・#8玉井(1年・G・福岡第一)がよく走ってチームに勢いをもたらす。一方の白鴎大は#15白濱と#30アビブ(2年・C)の所でしか得点が伸びず、2Qに入っても#65高橋(3年・SG)のシュートがリングに嫌われチームとして波に乗れない。逆に2Q残り4分、それまで得点でチームを引っ張っていた#15白濱のパスミスで早稲田大は勢いづき、不調だった#14久保田(3年・C)も調子を上げ始める。しかし前半残り2分を切って早稲田大のシュートが落ち始めると、#65高橋の裏パスを#30アビブがダンクに繋げ、食らいつく部分も見せた。27-40の13点差で3Qに入ると、前半シュートの入らなかった#65高橋が好調。3Pを連続で沈め、開始3分で35-42と差を7点に縮める。しかし早稲田大も#8玉井がチャージングを奪い、その後すぐにミドルシュートを決めるなど奮闘して再び差を広げた。そのまま45-58と、前半と点差が変わらないまま最終Qを迎えることとなる。

 だが4Q、ここから白鴎大の猛追が始まった。#32黒川(3年・G)の3P、#2石川(2年・F)のミドルと続いて出だしから好調の白鴎大は、残り7分半に#5柳川(1年・F・仙台)の3Pで54-60と6点差まで詰め寄る。早稲田大も#8玉井、#21河上(1年・F・洛南)といった1年生が活躍して再び点差を2ケタに戻し、追い上げムードを断ち切ろうとするも、白鴎大は気持ちが切れずに#65高橋、#5柳川が得点し、再び6点差に。そして残り3分半、カットから速攻に行こうとした#32黒川のプレーが#77江口(4年・G)のアンスポールマンライクファウルを誘い、フリースローで4点差。そのすぐ後にまたもや#32黒川が速攻に走ってファウルをもらい、ついに67-69と2点差まで詰め寄った。完全に焦りが見える早稲田大はトラベリング、そしてパスミスが続くが、白鴎大もシュートが入らず追いつけない。67-71の4点差で迎えた残り1分、白鴎大はパスが良く回り#65高橋がノーマークで3Pを打つが、これが惜しくも外れ、そのオフェンスリバウンドを#30アビブに繋げてファウルを獲得するものの、そのフリースローを2本とも外してしまう。そのまま4点差のまま時間が過ぎていき、残り30秒に早稲田大#8玉井にオフェンスリバウンドを取られ、白鴎大は万事休す。ファウルゲームとなるも、67-75で早稲田大が逃げ切って勝利した。

※早稲田大・久保田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


[國學院大學]

 國學院大で行われた2試合は、立教大と大東文化大がそれぞれ快勝した。

 まず、立教大國學院大は、高さで勝る立教大が制空権を奪取。リバウンドからチャンスを作り、國學院大を翻弄する。また、インサイドで勝負を仕掛け、簡単にシュートまで持っていく。一方の國學院大は、アウトサイド中心の攻めを余儀なくされる。それでも、#8山本(1年・G・保善)が3Pを沈め、チームに勢いをもたらす。点差がついた試合中盤には、國學院大がディフェンスから次々と速攻を繰り出し、立教大にタイムアウトを取らせるなど、今できる精一杯をコートで表現した。最終スコアは115-59。立教大がベンチメンバーを出しながら、余裕の勝利となった。

 大東文化大順天堂大の試合は、序盤から大東大が激しいディフェンスで順天堂大のミスを誘う。順天堂大の攻撃の要である#10趙(3年・C)に対しても、ボールを持てばすかさずダブルチームに行くなど、チームディフェンスの完成度の高さを見せつけた。インサイドを封じられた順天堂大は、#6杉本(4年・F)の3Pで大東大に追いすがる。10点差がついた2Q中盤、大東大は順天堂大を突き放したいが決定打に欠け、点差を広げられない。しかし、順天堂大もこの追い上げのチャンスを生かしきれず、ズルズルと離されていく。結局、終始リードを奪った大東大が100点ゲームで順天堂大を封じ、14勝目。2部優勝に一歩近づいた。

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【INTERVIEW】

「ひたむきなところを見せて、神大の伝統を作りたい」
リーグ戦で最後にチームに見せたい心意気

◆#11内藤義博(神奈川大・4年・F)
サイズはないが、下級生の頃からインサイドで体を張ってきた内藤。1年生の時から光る面も見せてきたが、その反面、彼が弱気の試合では勝ち切れないこともあった。それでも、今年は4年生として成長を見せ、リーグ戦で過去の先輩たちが成し得無かった勝率を2部で勝ち取る結果を手にした。最終戦に向け、最後のひと踏ん張りが待つ。


―試合の感想をお願いします。
「自分も4年生でもう最後なので、今までやってきたことを全部出せればいいなと思って試合に臨みました。パプ(#1)のところの守りも、ダブルチームとかいっぱい練習してきてそれなりに自信があったので、結果に結びついて良かったです」

―神奈川大は、セネガル人など外国人選手との対戦に強い印象ですが。
「そうですね。チームディフェンスを徹底しているためだと思います。向こうもダブルチームに来られることには慣れていると思いますが、それでもディフェンスに2人来られたら絶対にやり辛いと思います。そこを神大は、1人が2人守るくらいの勢いで全員やっているので、それが効いていますね」

―今日は1Qで20点以上の差をつけて、好調な滑り出しでしたね。
「今週の練習で少しだらしない部分が出て、幸嶋さん(監督)にもきつく言われてしまったんです。だからやるしかないって気持ちで、みんなで声かけ合って最初から飛ばしていきました」

―だらしない部分というのは?
「今シーズン始まるときから、ルーズボールとか泥臭いところをちゃんと徹底しようと言っていたんですけど、今の時期になって練習中とかにそういう部分でのミスが多くなってしまいました。自分たち4年生も、最後だとわかっているんですけど、少し浮き足立っていました。だからもう一回気を引き締め直そうということになって、今日は出だしからみんな気持ちが入っていたし、チームで1つになって頑張れたと思います」

―点差を離した後、2Qなどはあまり良い内容ではありませんでしたが。
「そうですね、そこはうちの悪いところです。点差が開いた後に、気が抜けちゃうというか。もっと差を開かせたいのに、みんな棒立ちになって攻められなくなってしまいました。詰めが甘いというのはリーグ戦を通してずっと直そうとしていたんですけど、最終的に直しきれずにここまできてしまいましたね(苦笑)。でもまだ明日があるので、明日こそはそこを克服できるように頑張りたいと思います」

―相手に追い上げられても、大事な場面で内藤選手のシュートが入りましたね。
「前半そんなにシュートタッチが良くないかなと思ったんですけど、後半は入ってくれました。最後だし思いっきりやろうと思って上手くいっているので、良かったです」

―同じ興誠高校出身の古橋選手(#7)も、1年生ながら大活躍ですが。
「そうですね。古橋は、あいつがまだ高3の時に、どうしても神大に来て欲しいって猛烈にアタックして入ってもらった選手なんです。幸嶋さんからも“古橋が入ったらお前辞めてもいいぞ”とか言われたくらいで(笑)。1年生でもすごく頼もしいですね」

―今年のリーグ戦は特に長かったと思いますが、どの時期が大変だったとか、リーグ戦を通して見つかった課題などはありますか?
「そうですね…まぁずっと大変でしたね(苦笑)。強い相手に勝てても、すぐ気が抜けてしまうこともありましたし。そこがやっぱり課題ですね。来年はそういうところを直して常に引き締めて頑張ってもらいたいと思います」

―4年目のリーグ戦も明日で終わりですね。
「正直寂しいですね。チームメイトに恵まれて、後輩も同期もみんな良いヤツなので、明日で最後っていうのはすごく寂しいです。自分たちが後輩たちに何か残せていたらいいなと思いますね。去年の先輩たちが良いものを作ってくれたので、それを壊さないように、なおかつ自分たちも何か上積み出来るようにと思って今まで頑張ってきたつもりです。声を出すとか何でもいいんですけど、ひたむきなところを後輩に伝えられたらいいなと思います。神大の伝統というのを作り上げていきたいですね。明日は、4年間の想いをぶつけたいと思います」


「次に繋がる形で終わりたい」
下部入れ替え戦回避に賭ける強い気持ち

◆#24于 春龍(日本体育大学・4年・F)
序盤に苦しんだ日体大だが、崖っぷちの気迫が大事な一戦で勝利を呼んだ。
昨年もギリギリで入れ替え戦を回避、今年も危ないところだった。2008年に2部降格となり、再構築中のチームはまだ“これ”というはっきりした形を示せてはいない。今の上級生は再生のために一番苦しい時代を過ごしていると言えるが、厳しい時代をどう切り抜けていくか、少しづつでも4年生たちが見せ、つないで成長させていくことが今は重要だろう。


―大きな勝利となりましたが。
「自分は最上級生ですが、後輩たちに色々助けてもらったかなと思います。リバウンドであったり得点であったり。4年生として、こっちもやらなきゃいけないと思っていますね。次に繋がるような良い形で終われるように、最後までしっかりやりたいです」

―1Qから日体大はすごく気持ちが入っているなと感じました。
「そうですね、負けられない試合だったので。みんな意気込みが違いました。自分もかなり緊張しましたね(笑)」

―どこが勝因だったと思いますか?
「やっぱりディフェンスが良かったですね。うちは、勝っているときは必ずディフェンスが良いと思うんです。最初から、前から当たってよく守れたのが良かったです」

―長いリーグ戦も最終週ですが、リーグ戦を通しての感想をお願いします。
「いやー、精神的にきつい部分もありました。とりあえず長いですし、疲れますね」

―序盤からなかなか勝ち星が上げられずに苦心している印象でした。
「最初の方に勝てなくて、そこから崩れていった部分もあったのかなと思います。でも最後なんとか、今日とかもチームでやれたかなと思うのでそれは良かったです」

―リーグを振り返って、こうしておけば良かったなということはありますか?
「そうですね…やっぱり最初の方とか、もう少しチームにまとまりが欲しかったですね。どこもそうだと思うんですけど、高校とかと比べると大学ってまとまるのが難しいじゃないですか。それが1番悔しいところですね。今はチームの雰囲気もすごく良くなったと思いますけど」

―4回のリーグを経験して、下級生へのアドバイスなどがあればお願いします。
「そうですね、下級生はみんなよく頑張ってくれているので、特にアドバイスとかはあまり…。強いて言うなら、練習が全てだと思います。練習で出来なきゃ試合では絶対に出来ないと思います。普段の練習で頑張る事が大切ですね」

―明日が最終日ということで、特別な思いもあると思いますが。
「そうですね。最後だし、なんとしても勝ちたい気持ちです。今までやってきたことを全部出し切りたいですね。明日は絶対に勝ちます」


「自分がやらなきゃという思いが空回りしてしまった」
自分の良さを取り戻し、来年につながるプレーを

◆#32黒川拓馬(白鴎大・3年・G)
出足好調だった白鴎大だが、途中でつまずき完全にチームの調子を崩してしまった。リーグ戦の怖さの見本となるような展開だった。その一因を自分の不調にあるという黒川。これまで勝負強さを発揮してチームをリードしてきただけに、驚きを隠せない部分もある。良い選手も揃い始め、春は好調だっただけになおさらだ。だが、うまくいかない時は誰にでもある。そこを乗り越えていく選手になって欲しい。


―試合を終えて感想をお願いします。
「入れ替え戦・インカレに行けないと決まっていたんですが、それでも4年生が“来年に向けて今年いい形で終わろう”って声を掛けてくれました。チームでまとまってやる事を意識していました。最初は10点差がなかなか詰められなかったんですけど、後半は勢いが出てきて自分たちのバスケットが出来たかなと思います。今年は4年生をベンチに置いて後輩の自分たちが試合に出させてもらっている分、コートの中でしっかりプレーしなきゃいけないという話はずっとしていて。これまでずっと健太郎(#65高橋)がチームを引っ張ってくれているんですが、やっぱりあいつ一人じゃしんどい部分もあると思うし、来年上を狙うためには、自分を含め3年のガード陣がもっとしっかりしないといけないなと感じています」

―今日後半から流れが傾いて4Qには2点差まで追い上げたと思いますが、ハーフタイムや3Qと4Qの間にはどういう話をしていたのですか?
「特にこれをしようとかではなかったですけど、自分たちの持ち味であるディフェンスからの速攻っていうのが前半はなかなか出せなかったので、走ろうということをみんなで話していました。前半からずっとそれは話していたんですけど、後半にその意識が出てきたのが良いリズムを生んだのかなと思います」

―黒川選手は、最近はベンチからの出場になっていますね。
「途中からあまり調子が上がらなくて、その時にチームも負け始めて、色々考えすぎたこともあったのか、ミスも多くなってしまいました。自分が行くべきところでパスを考えたりだとか。今は小山(#44)がカバーしてくれているので、自分も切り替えて思いっきりやらなきゃいけないなとは思っています。まぁでも白鴎は誰が出てもみんな一生懸命やりますし、練習もみんなで頑張ろうという雰囲気で出来ています」

―スタートから出るときとはまた違う難しさがあると思いますが、どのようなことを思って試合に出ていますか?
「小山は、ハーフのセットオフェンスとかディフェンスがすごく上手なんですが、自分は小山とは違った良いところを出さなきゃいけないなと思っています。自分で持って行くとか、攻め気のあるプレーが自分の持ち味だと思うので、そこを。ベンチからの出場になったのは、ずっとその持ち味が出せていないからだと思います。そこは切り替えて良い部分を出せるようにしたいです」

―あまり調子が上がらないとのことですが、今日の出来というのはどうでしたか? 終盤の追い上げに一役買う活躍だったと思いますが。
「いや、まだまだですね…。大事な場面でもっと自分がコントロールすべきなのに、周りに任せてしまったりして。やっぱり自分がガードとして作ってから、健太郎とか白濱(#15)とかアビ(#30アビブ)とかにやらせないとダメかなと思います。練習中も齋藤さん(監督)からそういう風に指示があるので、そこをしっかりやっていけるようにならないと。今のままでは来年勝っていけないと思うので、頑張りたいです」

―1年生の白濱選手も良い活躍を見せていますね。
「白濱も含めて、後輩たちはみんなすごく能力が高いです。自分が1年生の時は試合に出ても緊張して何をしていいか全然わからない感じだったんですけど、今日の柳川(#5)にしても、あれだけやってくれるのはすごい事だと思います。1年生に引っ張られちゃダメだなと思うくらい、練習中も試合中もやってくれています。自分たち上級生がもっと引っ張っていければあいつらももっとやりやすくなるのかなと思いますね」

―今までのリーグ戦を振り返って、チームの状況はどうでしたか?
「4年生の2人(#10田中、#12宇津江)がずっと声をかけてみんなをまとめてくれて、その気持ちはすごく伝わっています。後はマネージャーとかスタッフ陣も、スカウティングとかこうしていこうというのはすごくやってくれているので、それに応えられるようなプレーをしなきゃいけないなと思いますね。でも負けた試合は、後半自分たちのミスで崩れていくことが多くて。そこを変えようとずっと言ってきたんですけど、まだ後半の大事な場面になると人に頼ってしまうところがチームとしてあると思います。そこが課題ですね」

―リーグ序盤は無敗で勢いもあって、そこからだんだん下降気味というか、順位を下げていく結果になってしまいましたが、その原因はなんだと思いますか?
「初めて負けた時に追いつかれて逆転されたんですけど、その形がそれ以降も何度も続いてしまって。立て直せなかったのが大きいです。それに試合で引っ張る役目が健太郎ばっかりになってしまっているんですよね。あいつに全部負担が掛かっている気がして、自分がやらなきゃって思うんですけど空回りしてしまって…。もっと自分とかガード陣が冷静になってあいつを使っていけるようにならないといけないですね。そこは来年の課題ですし、今年それがわかったことはプラスに考えたいです。でも4年生にしたら今年はインカレ・入れ替え戦に行けなくて残念な気持ちだと思います。2人の他にも、深澤さん(アシスタントコーチ)にしても、裏で色々声かけてくれていました。3人ともずっとチームのことを考えてくれていたので、その4年生たちの分まで、明日しっかりやらないといけないです。明日は4年生とやれる最後の試合になるので、しっかり思い切ってやりたいと思いますね」

―明日への意気込みをお願いします。
「白鴎らしさを出したいです。ディフェンスからブレイク出して、自分たちの流れを作りたいです。後、シュートが入る選手が多いので、そこをいかに活かせるかですね。気持ちよくシュートを打たせたいです。それで、4年生と最後の試合を全員で楽しみたいです」


「早稲田はまだチームとして波がある」
修正をはかり、入れ替え、インカレへ

◆#14久保田 遼(早稲田大・3年・C)

早稲田のインサイドを一手に引き受ける久保田は、今年は多くの外国人センターを相手に、経験を積んだと言えるだろう。
全勝を目指したリーグだったが、それは叶わなかった。しかし足りない部分は次に自分たちを成長させる糧になる。この後の入れ替え戦でそれを見せてくれるかどうか、楽しみにしたい。


―アビブ選手とのマッチアップはどうでしたか?
「向こうは高さがあるので、最初の方は1対1でブロックにあったり自分のシュートが入らなかったりしました。だから明日はそういう時にもうワンフェイク、ポンプフェイクとかで飛ばしてシュートを打つということを意識していきたいなと思います」

―リーグ戦もいよいよ最終週ですが。
「そうですね。リーグを振り返って、やっぱり早稲田はチームとしてまだまだ波があると思います。良い時は本当にチームがまとまって強いですけど、悪い時は完全に落ちていってしまう部分があります。これから入れ替え戦・インカレが続きますけど、その短期間の中でも修正して、チームの波を無くしていければと思います。まぁ悪い時もあるとは思うんですけど、そういう時間帯を試合の40分の中で出来る限り減らして、自分たちのペースに持って行く形にしなければいけないですね。そういう課題が見えたリーグ戦でした」

―悪いときというのは具体的にどういう状況でしょうか?
「オフェンスに関して言うと、悪い時のうちはパスが回らずに個人の1対1ばかりになってしまいますね。あとはリバウンドですね。オフェンスもディフェンスもそうですが、リバウンドが取れない時間帯は流れが悪くなると思います」

―リーグも明日で終わりますが、こうしておけば良かったという部分はありますか?
「目標は全勝して1位で入れ替え戦に行って1部に上がることだったので、3敗してしまったことが悔しいです。負けた試合は悔いが残りますし、自分でももっと出来たはずなのにという気持ちがありました。負けた試合と言うのは流れが悪くて噛み合わない部分があったので、そこを修正していれば良かったなという感じです。もっとそういう時にチームとしてまとまらなきゃいけなかったのかなと」

―まだリーグは明日もありますが、入れ替え戦に対してはどうですか?
「おそらく相手は中央大かなと思うんですが、中央のバスケットっていうのはあんまりセンターが起点というのではないですよね。外からの1対1だったり、渡邉(#14)や小野(#20)の3Pだったりと、2年生が結構元気よくガンガンくるチームなので、そこをどうシャットアウトするかが鍵になると思います。あと中央のディフェンスはローポストに入った時にみんな寄ってくると思うので、自分はローにこだわらずに臨機応変に攻めたいですね。寄ってきたらパスを返してセカンドチャンスを狙ったりと。1対1はあまりさせてもらえないかもしれないですし、チームで勝ちたいと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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