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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.10.23 (Sat)

【2010リーグ1部】10/23レポート

日本大が青山学院大に初の1敗をつけ
リーグ終盤の大きな見所に


 この日、青山学院大が初の1敗を喫することになった。優勝まであと一歩であり、依然優位に立つことには変わりないが、ホームでの優勝はならなかった。全勝優勝というのはもう随分長い間出ていない。どれだけ強いと言われても必ず何かにつまずくのがリーグ戦という長い戦いであり、それほど難しいことでもある。今年の青学大ならもしかして、と思われていた偉業でもあった。しかしそれを日本大が阻んだ。ケガやメンバー構成に悩まされながらも、リーグ戦を通してチームが成長してきた一つの結果だ。このような相手をつまずかせる日本大のような存在こそ、リーグ戦を面白くする。



【前半突き放した専修大がその後も逆転を許さず勝利】
101023tateyama.jpg まずリードを奪ったのは明治大。#14金丸(4年・SG)の連続得点で専修大を突き放し、1Q残り5分には16-6と10点のリードを奪う。だがここから専修大は#11宇都(1年・G・中部第一)が反撃。次々にネットを揺らし、1Q終了時には25-23と2点差に詰め寄った。#11宇都はこのQ、2度のバスカンを含む15得点。対する明治大#14金丸も4本の3Pを沈め16得点と、1Qは得点ランキング1位2位の点の取り合いになった。
 しかし続く2Q、明治大はオフェンスが沈黙。専修大のゾーンに攻めあぐね、#31駒水(4年・C)がオフェンスリバウンドに奮闘するもののアウトサイドが決まらない。#11佐藤(3年・G)の3Pから約7分間無得点となり、結局このQは8点しか取れなかった。対する専修大は#4高橋(2年・G)の1対1で逆転に成功すると、#11宇都、#1宮城(4年・F)がバスケットカウントを獲って勢いに乗る。そのまま33-44と11点のリードを奪って前半を終えると、3Q開始早々#33館山(2年・G)が3Pを2本連続で沈めて、専修大ペース変わらず。しかし明治大も金丸が3Pを決め返すと、ここから#35岸本が奮闘。積極性を見せ、点差を8に縮めて最終Qへ。

 そして勝負の4Q、明治大は積極的にダブルチームを仕掛け、相手のミスを誘う。残り4分半には#33館山がファウルアウトになり、明治大はそのフリースローで差を6点に縮めて勝負はまだわからない。しかし残り3分、専修大は#4高橋がバスカンを獲得し、差を9点に広げて再びチームに勢いをもたらした。明治大はそこからの反撃はならず、結局75-85で勝利した。

 専修大は、点差を離してもまた追い上げられるという甘さが見られたが、最後に再び流れを変えたことは大きい。明治大は金丸が9本の3Pを含む37得点だったが、全体的に専修大の守りに攻めあぐねる場面が多かった。2戦でどう修正するか。勝率で並ぶチーム同士の戦いなだけに、この対戦に勝てば入れ替え戦回避に大きく前進する。第2戦はより重要になってくるだろう。

写真:ファウルアウトだが館山の得点力が宇都とともにチームに大きな力になっている。

※専修大・宇都選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【スロースタートの東海大が逆転で筑波大に勝利】
101023ikedamiura_20101024083746.jpg 勝敗を分けたのはインサイドのファウルトラブルだろう。1Qで筑波大は#36本井(4年・C)が2つのファウル。東海大を5点に抑えこむことに成功していただけに、チームには痛かった。しかも、得点面では#15山口(3年・G)のアウトサイドが決まらず、オフェンスに流れが生まれない。2Qも#99加納(3年・C)が連続ファウルで苦しくなると、東海大に追い上げられて逆転されてしまう。

 東海大は前半なかなか筑波大同様アウトサイドが決まってこず、ミドルシュートも落としていたが、逆転したことで精神的に優位にもなったか、後半は#24田中(1年・SF・長崎西)のシュートが当たり、インサイドで優位に立つと#0満原(3年・C)がゴール下で得点して筑波大を引き離した。筑波大はインサイドのファウルトラブルに加え、アウトサイドがほとんど当たらなかったことでリズムを作れず、後半はわずか20得点。69-45とロースコアに終わる試合となった。

 入れ替え戦回避がかかる筑波大は、苦しい立場に追い込まれた。インサイド、アウトサイドとも2戦目にどう立て直すかが課題だ。

写真:池田のマークにつく三浦。筑波大は勝敗が伸びず1年生にはプレッシャーがかかるところだが、池田のような選手に思い切りシュートを決めさせたいところ。

※東海大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【#4二ノ宮の復帰で慶應大に新たな流れが生まれる】
101023ninomiya_20101024083744.jpg 慶應大のトランジションとはこうだ、と再認識させられる試合となった。4週目に離脱していた主将の#4二ノ宮(4年・G)の復帰で、慶應大の試合展開が一変する内容となった。

 入れ替え戦の決まった法政大はプレー的にはむしろ持ち直してきている。序盤から得点の入れあいとなって1Qは23-21の互角。法政大は迷いのないオフェンスが見える。慶應大は1Q終盤に#4二ノ宮を投入。するとボールの流れが格段に変わり、優位を保つ展開となった。2Q以降も慶應大の流れは変わらない。#4二ノ宮の生み出すトランジションのポイントはスピードではなく、切り替えにある。そこから速攻が生まれ、3Qに一気に法政大を引き離した。しかし法政大も切れずに#11長谷川(3年・SG)がシュートを決め、#21加藤(2年・C)も#7岩下(4年・C)相手に積極的に得点に絡む。一時は20点近く離れた点差を慶應大のミスが出る間に10点前後に縮める健闘を見せて、追いすがった。最後は96-79と勝負は決したが、法政大は入れ替え戦に向けてチームそれぞれのいい面が出ている試合となった。

 慶應大は#4二ノ宮からのパスで前へ前へと選手たちが引っ張られた。これほど違うのか、というほど展開と流れが違い、下級生たちは逆にそこについていけなかったくらいだ。これにより、#5酒井(4年・F)らは本来の動きやスピードに戻ったが、今度はそれをチームレベルでどう噛みあわせるか。まだチームとしての先が見える内容だった。

写真:まだフル出場ではないが、残り3試合、二ノ宮がどのようなプレーを見せてくれるのか楽しみにしたい。



【日本大が青学大優勝に待ったをかける勝利】
100123nihon_20101024083746.jpg この日の大一番、優勝がかかる青山学院大と昨年優勝の日本大の試合は、青学大ホームということもあり、会場に多くの青学生が詰めかける試合となった。勝負は、1Qこそ青山学院大がリードしたが、ディフェンスから日本大がペースを掴んで遂に青学大に1敗をつける大きな勝利をあげた。

 1Q、インサイドで青学大の#25永吉(1年・C・延岡学園)が存在感を発揮。ゴール下で得点を重ねる。日本大は#15熊澤(4年・G)が青学大に流れをつかまれる中、2本の3Pを含む合計12得点で得点を引っ張る形となった。2Qになると日本大がアウトサイドからペースをつかむ。#14森川(3年・F)、#3石川(2年・G)、#15熊澤と3連続の3Pに対し青学大は#23湊谷(4年・F)が返すのみで他が続かない。#14辻(3年・SG)、#56比江島(2年・F)という両スコアラーが機能しない青学大は前半を終えて39-38と1点ビハインドとなった。

 3Qの立ち上がり、機動力で攻めこむ#56比江島だが、ゴール下へのレイアップがこぼれるなど、本来の良さが発揮できない。反対に日本大は#15熊澤と#14森川が奮闘。次々に青学大から得点を奪っていく。青学大は#15熊澤にマークされてなかなかシュートが決まらない#14辻をベンチへ下げるが、日本大もここで好機と、終盤に向けて熊澤を休ませ、#11飛田(2年・F)を投入。この飛田が3Pを決めて日本大は10点のリードに成功。青学大は反撃のポイントが作れないまま、66-51で4Qへ突入した。

 4Qの出足、日本大のオフェンスでミスが続くと青学大が#27宇田川(4年・F)や#14辻の3Pで追い上げ、最大15点差から3点差にまで迫った。#29金城(3年・G)が積極的にドライブを仕掛けてフリースローをもらう日本大に対し、青学大は#14辻が奮起。フリースロー2本と3Pを決め、日本大に迫る。しかし日本大も#29金城、#14森川の得点で逆転まではいかせない。青学大は#56比江島のシュートミスからリバウンドをとると、#3石川が速攻で得点。続く青学大のリスタートを狙って#3石川がパスをカットして得点し、再び10点差に開く。更には#3石川のアリウープパスから#15熊澤が抜群の跳躍力でシュートを決めるなど、残り3分を切って流れをつかんだのは日本大。結局、青学大は残りの時間で逆転するようなチャンスはつかめず、日本大が逃げきり勝利。82-72で大きな一勝をあげた。

 日本大は#4篠山(4年・G)が展開、#3石川がスピードでそれぞれ持ち味を出し、#15熊澤と#14森川が攻守両面で機能した。青学大は#14辻を抑えられ、#56比江島が5点に終わった。ロースコア気味だった前半でやや日本大の流れだったが、最後まで青学大らしい良さを出せずに終わった。

写真:勝利し、拳を握って喜ぶ熊澤。彼のみならずチーム全員が機能しての勝利だった。

※日本大・熊澤選手、森川選手、石川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


 中央大拓殖大は、前半こそ中央大がリードしたが、後半に拓殖大のゾーンに足を止められ、逆転され91-78で試合終了。中央大は先週よりは流れが良かったが、やはりアウトサイドの出来は課題で、ファウルトラブルもあり流れを作れなかった。リーグ前半調子が良かったシュートを取り戻すことは大きな課題だ。この勝敗により残り全勝で明治大と並んだとしても直接対決で上回れないため、中央大が8位か9位になることが確定。ここからは入れ替え戦に向けての準備にどれだけ気持ちを切り替えられるかとなるだろう。

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【INTERVIEW】

「調子のいい日はいいし、悪い日は悪い」
それが専修らしさと自認

◆#11宇都直輝(専修大・1年・G・中部第一)
101023uto.jpg昨年は全敗だが、今年は5割を保つ。2年生たちの成長は大きいが、そこに宇都の勢いが加わったのももちろんある。館山と2人で得点を引っ張り、金丸とポイント争いをするだけの能力もある。いい時はよく、悪い時は悪いのを自分たちらしいと言うが、ここからそれを越えていける一回り大きな選手となることを期待したい。


―試合の感想をお願いします。
「疲れました(笑)。金丸さん(#14)のところにやられ過ぎましたけど、こっちのディフェンスが上手く効いたので勝てたんだと思います」

―リーグ戦も終盤で、やはり疲れは溜まっていますか?
「そうですね、疲れます。1年で初めてのリーグで、こんな2か月も試合なんてやったことがないので、きついですね」

―今日の明治大は7勝7敗で並ぶ相手でしたが。
「そうですね。今回勝てば、入れ替え戦回避にかなり近づく試合だというのは試合前に言っていて、だからみんな気合入ってましたね。自分はそんなに気負わないタイプなので、特に意識はしてなかったですけど。気負いすぎるとだめなので」

―1Q向こうにリードを奪われたとき、宇都選手が積極的に攻めて追い上げましたね。
「点差を離されてたので、負けたくないなって思って点取りに行きました」

―得点ランキングでも先週終わった時点で1位でしたが。
「いや、もう多分2位ですね。金丸さんに抜かれました。ランキングの意識は特にしてなかったですね。シュートにいけてもアシストする側に回ったりして、勝つことだけに集中していました。しかも、ダブルチームはきついですね、無理です」

―リーグが進むにつれてマークも厳しくなってきましたね。
「そうですね、それなりに。でも特に意識はしてないです」

―リーグ戦で見つかった課題というのはありますか?
「外角のシュートをもう少し精度高めたいです。ミドルまでならいけるんですけど、スリーは苦手なので。シュートレンジを広げられれば、もうちょっとドライブもやり易いかなと思います」

―今日の試合もそうですけど、専修大の試合展開は“先行逃げ切り”という形が多いですよね。最初に勢いに乗って、最後に追い上げられる場面が多いと思いますが。
「そうですね、勢いに乗ってそのままいきますね。基本的にうちのチームは全部勢いなので。勢いに乗ったら強い、乗れなかったら弱いって感じで。でも今日は、追い上げられましたけど、筑波の時の経験を活かしてしっかり立て直して、最後は10点差つけれたので良かったと思います」

―チームに波があると思いますが、その辺りはどう感じていますか?
「いいんじゃないですかね、専修らしくて。自分も調子がいい日はいいし、悪い時は悪いです。原因はよくわからないですけど」



「一つひとつトーナメントのような意気込みで」
ようやく見せ始めた大器の片鱗

◆#24田中大貴(東海大・1年・SG・長崎西)
101023tanaka.jpg陸川監督にも「大貴にはやりすぎるくらいやってもいいと言っている」と言われる1年生。もちろんここまでそうした部分は見られたが、このリーグ戦では強く自分をアピールする部分まではきていない。しかし田中が試合に絡み、全ての選手に的が絞りずらい方が相手には戦いにくい。そうした一翼を担えるかどうかの端緒の試合となったかどうか、今後の活躍に期待したい。


―試合の感想をお願いします。
「出だし少しやられてしまったんですけど、今までだったら慌ててそのままズルズルいくところを、今日はしっかり立て直せたので良かったです。相手のシュートが落ちたこともあったんですけど、最終的には失点も50以下に抑えられたので、ディフェンスが良かったと思います」

―1Q5点と、出だしは得点が伸びませんでしたね。
「筑波もやっぱり1対1で守る能力があって、それなのに自分たちが単発な攻めになって足が止まってしまったのが原因だと思います。明日はそこをしっかり修正して、出だしから自分たちのバスケットが出来るようにしたいです」

―拓殖大戦でも感じましたが、まだチームに波がありますよね。
「悪い時は、みんな個人個人の動きになっているんですが、逆に良い時はチームで動けていると思います。今日も出だしは悪かったですけど、我慢して良い流れに修正できたので、ここからインカレまでそういう波を少なくしていきたいです」

―田中選手は1年生でもかなり出番をもらっていますが、どう感じていますか?
「使ってもらっている以上、コートに入ったら1年生とかは関係ないと思うので、しっかりコミュニケーションを自分からも取って、やらなきゃいけないことを今は必死にやっている感じです」

―今日は得点だけでなくブロックなどディフェンスでも活躍が光りましたが、自分の役割は何だと思いますか?
「行けるときはどんどん行っていいと言われているので、思い切りのいいプレーをしていくことだと思います。ドライブだったりシュートだったり、積極的に攻めることを意識しています」

―積極的に攻めるという事ですけど、東海大はインサイド陣に強みがある分、インサイドで攻めようとなった時にフォワードの自分としては攻めづらくありませんか?
「いや、そこはミツさん(#0満原)とかとコミュニケーションを取って、お互いにどうして欲しいとかは言っているので。今の課題として、インサイドにボールが入った時に、周りが止まってしまってリズムが悪くなっているという事があるので、自分はインサイドがパスをさばけるような動きをしなきゃいけないと思っています。強みのあるインサイドを起点に攻めるというのはこれからも変わらないと思うので、あとは周りの動きをもう一回しっかり確認して、中と外をバランスよく攻められれば、もっとしっかりしたバスケットが出来るのかなと。そこの完成度を高めていきたいです」

―でも少し迷いと言うか、どんどんやっていいと言われつつも、どうすべきか悩んでいる部分があるかなと先週などは感じたのですが。
「拓殖のときはそうでしたね。こっち側のやりたいことと、インサイドのやりたいことが合わなかったというか、ずれている時があって。でも拓殖戦が終わった時に話し合ったので、今日は改善できたと思います。今日実際にやってみてわかったんですけど、積極的に攻める気持ちがあればシュートも入るし、遠慮っていうか自分の中に合わない気持ちを溜め込んだままだと、自分で自分のリズムを崩してしまうんですよね。だからこれからも今日みたいに思いっきりやりたいと思います」

―そのように吹っ切れたのは今日の試合が大きいですか?
「そうですね。リーグ戦の中でもやっぱり今日が一番点を取ったと思うし、今日の試合でやっと感覚が戻ってきた感じはあります。これを続けられるようにして、さらにもっと上を目指したいです」

―田中選手は高い得点能力を持っていると思いますが、去年いた古川選手(現アイシン)のように、スクリーンでノーマークを作るという攻め方はチームとしてあまり見られませんね。
「そうですね、そういうプレーも増やしていければとは思いますけど…。でも今はインサイドが中心ですし、それに今はどっちかというと自分より狩野さん(#33)にどう打たせるかということをチームでやっているので」

―1年生で初めてのリーグ戦ということですが、疲れなどはどうですか?
「リーグが始まる前は、2か月に渡って試合というのは経験したことがないし、“きついんだろうな”と思っていたんですが、今のところは試合後の1週間で体調を整えてケアも出来ているので、自分的にそこまできついとは思っていないですね」

―この2か月間、自分で成長したなと思う部分はありますか?
「やっぱり1年なので、最初は高校の頃と当たりが全然違うということを感じたんですが、このリーグ戦でやっと大学の試合に慣れてきたと思います。あとはもっとコミュニケーションを取れたらなというのが課題です」

―明日への意気込みをお願いします。
「あと3戦、一つひとつトーナメントのような意気込みで戦おうって話をしていて。ディフェンスを頑張って失点を減らして、明日以降も頑張りたいと思います」


「勝因はディフェンス」
青学の個人技をシャットダウンで勝利

◆#15熊澤恭平(日本大・4年・G)
101023kumazawa_20101024083744.jpg今大会、日本大のディフェンスの良さは際立っている。その筆頭に立つのが熊澤の存在だ。明治大の金丸やこの試合では青山学院大の辻など、相手のエースを封じる運動能力は見事。それに加え、カバーリングなどチーム全体でいいディフェンスを見せている。そこに熊澤は得点でチームを盛り上げるなど縦横無尽の活躍を見せる。そうした4年生の姿に、下級生もついていっていい流れが生まれているのが、この勝因となった一つの要素だろう。


―青学に初の1敗をつけましたね。
「すごく嬉しいです。向こうはずっと無敗で来ていて、試合を見ていても青学さんはオフェンスもディフェンスも良いし、選手個人も上手いし、毎回すごいなぁと思っていました。だからそのチームに勝てたというのは、大きな自信になったのではないかなと思います」

―試合前はどういう思いでしたか?
「特に青学だからといって緊張とか特別な気負いとかは無かったですね。竜青(#4篠山)が帰ってきましたし、いつも通りの日大で楽しくやろうって話をしていたので、今日は楽な気持ちで試合に臨めました」

―その入り方のせいか、序盤から熊澤選手もシュートが好調でしたね。
「試合前に監督から“お前が攻めなきゃだめなんだ”と言われて。やっぱり向こうは辻(#14)がシュートを決めますし、同じ2番ポジジョンの僕が何もやらないわけにはいかないので。あとは4年生だからっていう責任もあって、今日は序盤から積極的に打ちましたね」

―辻選手とのマッチアップはどうでしたか?
「疲れましたね、本当に(苦笑)。シューターとして本当にノーマークになるのが上手いし、スクリーンの使い方も上手い選手なので、本当に大変でした。金丸(明治大#14)につくのと同じくらい疲れましたね。でも辻が下がっていた4分間くらい、飛田(#11)がよくつないでくれて助かりました。あそこで多少休めたのが、僕にとって非常に大きかったですね。あそこで休めなかったら足がつったかもしれなかったし、最後疲労でついていけなかったかもしれなかったです。だからあそこを繋いでくれた飛田には感謝しています」

―序盤や最後、永吉選手(#25)にリバウンドを取られる場面も多く見られましたが。
「そうですね。うちの熊吉(#24)や森川(#14)が頑張ってくれていましたけど、やっぱり体格がある選手なので。そこはある程度は否めないなと思っていたんですが、今日の序盤と終盤は結構取られましたね。だから明日はそこを修正して、もっともっとブレイクに繋げられれば、より楽な展開になると思います。リバウンドは明日のキーポイントですね。明日は僕も金城(#29)ももっとリバウンドに絡んで、4人で取りにいかなくちゃいけないと思います」

―4Qは青学も追い上げてきましたね。
「そうですね。でもあれは自分たちのミスもいけなかったと思います。うちはオフェンスのチームではないですけど、そのオフェンスでミスしたりシュートが落ちたりした時に、戻りが遅かったので。オフェンスもディフェンスも、ちょっと歯車が合わなくなってしまいました。でも、そこはメンバーチェンジした海斗(#3石川)が打開してくれましたね。その時に森川や海斗がディフェンスを頑張ってくれて、あそこで持ち直せたのは大きかったと思います」

―今日の勝因は何だと思いますか?
「やっぱりディフェンスですかね。青学は1対1の能力が非常に高いチームなので、そこを少しでも狂わせてシャットダウンしていったことが、良いリズムに繋がったんだと思います。ディフェンスが良かったから、オフェンスも良くなって。オフェンスは、みんな思い切りよくシュートを打てていましたし、森川の3Pとかも好調で、良かったですね」

―最近は篠山選手(#4)も復帰して、石川選手とプレータイムを分け合っていますが、ガード2人とやっていて違いはありますか?
「2人ともピック&ロールが上手くて、ディフェンスも出来る選手ですね。自分としては、ガード2人によって特にやる事が変わるという事はないです。ディフェンスを頑張って走るっていう共通意識は、どのガードが出てきても一緒だと思います」

―明日への意気込みをお願いします。
「青学さんはやっぱり強いので、今日のようには絶対にならないと思います。必ず修正してくるだろうとは思うので、そこで僕たちが受け身になっちゃうのではなくて、むしろ僕たちの方がリーグの勝敗的に言えば負けているので、チャレンジャーとして思い切りぶつかっていこうと思います。楽しく思いっきりやるだけです」


「今日はチームで勝った」
ようやく見えてきた5人の形

◆#14森川純平(日本大・F・3年)
100123morikawa_20101024083747.jpgこの日22点、リバウンドもチームトップの8つを稼いだ。インサイドの熊が永吉相手に攻めあぐんでいた分を、森川が取り返した形だ。ゴール下で戦う分、ファウルトラブルになりがちだが、森川が機能している日の日本大は強い。それを証明するような勝利だった。
3番ポジションがゆらいでいる日本大だが、金城の台頭もあり、ようやく勝てる形が見えてきた。それこそがリーグ戦の大きな収穫かもしれない。


―全勝中の青山学院大に勝った今の気持ちは?
「いやー、良かったですね(笑)」

―相手が青学ということで意識したことは?
「そうですね、自分らも東海に2敗してあんまりチーム的に良くなかったんですけど。とにかく青学には思い切りやろう、それだけですね」

―東海大戦は良くなかったかもしれませんが、今がリーグを通して一番調子がいいのではないですか?
「そうですね。ディフェンスもオフェンスも良かったので、今までの中では一番良かったんじゃないですかね」

―青学はやはりインサイドのディフェンスが鍵だったかと思いますが。
「永吉(#25)も強いと言っても1年生なので。うちの熊(#24)を信頼して。1対1で頑張っていましたね。自分の所はファウルするときついので、どっちに抜いてくるのかコースを決めていたし、ビデオとかでも研究していました。結構点を獲られてしまったので、まだまだな感はありますけど。でも周りがカバーしてくれたので、こういう結果になったと思います」

―今日は3P3本など22点稼ぎましたが、シュートが好調でしたね。
「そうですね、今日は当たりましたね。最近ちょっとシュートが強かったので、ちょっとモーションを遅らせてみようかなと思って、打ったら今日は入りましたね」

―今日の勝因というのは何だと思いますか?
「相手の得点源の辻選手(#14)と比江島選手(#56)を抑えられたことですかね。オフェンスでもリズム良く、日大らしいオフェンスができました。そこがやっぱり勝因だと思います」

―選手交代も上手くいきましたね。絶好調だった熊澤選手をベンチに下げたり、篠山選手と石川選手の起用法もいい流れを作りましたね。
「監督の替えるタイミングがバッチリ当たって上手くいきましたね。流れを変えるには海斗(石川)で、落ち着かせるときには竜青さん(篠山)で」

―明日の第2戦もありますが。
「明日負けたら意味がないので。得失点差もありますし」

―今日の応援は昨年の盛り上がりを彷彿とさせるような感じでしたね
「そうですね。やっぱり自分を捨てるってところもないといけないと思うので。今日はチームで勝ったかなと思いますね」

―SFのポジションのスターターが何度か変わったり、以前は安定していなかったですが、ここにきて金城選手がいい活躍を見せ、チームとしてまとまりが出てきましたね。
「前まで安定していなかったですね。金城の1対1の強さは大きいです。3Pよりも1対1があいつは強いし、そこに今日は熊澤さんの3Pが入ったので。そういう形が続けば今のスタメンが一番強いと思います」

―リーグ戦も終盤ですが、インカレに向けて。
「リーグ戦は長くて波があって、勝てる試合も落としています。インカレは一発勝負なので、その波をインカレの一週間に向けていけたらいいんじゃないかと思います」



「結果を出せば認めてもらえる」
得意のスピードプレーで流れを変えた

◆#3石川海斗(日本大・2年・G)
101023ishikawa_20101024083745.jpg篠山が不在の間は石川がスタメンガードとしてゲームを作ってきた。しかし、やはり日本大においては2人がそれぞれの色を持ってゲームを作る方が、勝利のためには効果的だ。この日はベンチスタートで流れを変え、ターンオーバーを誘い、早い攻撃を出す起点となるなど、石川らしいプレーを随所に見せて勝利を呼び込んだ。
スタメン落ちして悔しいと思えるのは、プレイヤーとして大事なことだ。それを相手にぶつけて結果を出していくことが、彼をさらに成長させるだろう。


-篠山選手が戻ってくる先週まで、スタメンとして働いていて、今はベンチからとなりますが、自分としてはどのように考えてプレーしていますか?
「ここまでスタメンでやってきていたので、正直先週は気持ち的にはついていっていない部分がありました。自分なりにやってきたつもりなので、すぐにベンチから、という風には切り替えが難しかったのはあります。もちろん、元々は今のような起用で出ていたので元に戻ったということですが、スタメンを狙う気持ちがあったので」

-そこからどのように切り替えを?
「そこは気持ちの切り替えです。ベンチから出ても結果を出せば使ってもらえるというのはアシスタントコーチの城間さんにも言われましたし、1年生たちも声をかけてくれました。だからこの週は練習中からずっと切り替えてやっていましたね」

-1年生たちはどんなことを?
「“プレーが見たいから、気持ちを入れ替えて”と。新人戦でやっていた仲間でもあるので、うれしい言葉でしたね」

-東海大戦では石川選手の最後のプレーが勝敗に響きましたが、そこは気にしていましたか?
「日大のプレーで中心になるのはガードだと思っています。あの2戦では自分のせいで負けたというのもありますし、だから替えられてしまったのかもというのもありました。だからそこで後から出ても結果を出せばいいと言われて、気持ちが変えられたのは大きいと思います」

-ただ、今日は篠山選手と石川選手の持ち味の違いが非常に効果的に出たと思います。
「後から出る時はやはりゲームの中の悪い部分が見えますから。自分が得意なプレーはスピードプレーなので、そこを出していこうと思いました。ミスをしてもいいから走らせていけば、相手のファウルもかさみます。こちらが走れば相手も引きずられるので、そこは自分が出したいプレーをうまく出して勝てたと思います。マッチアップしていたのが明成の先輩(#7伊藤)でもありますし、負ける訳にはいかないと思っていました。でも第2戦がこんな風にいくとは限らないので、もっと集中しなければいけないと思います」

-このリーグでは1年生の坂田選手(#1)や3年生では金城選手(#29)など、これまで出番の少なかった選手の成長が見えてきましたね。
「そうですね。特に1年は新人戦の時には自分や竜青さん(#4篠山)がとった新人王を獲りたいと言っていましたし、今日はその新人王である永吉(#25)相手だったので坂田は頑張ったというのはあると思います。それに、菊池(#25)はまだあまり出られていませんが、2人とも最近は“出たい”という意欲がその頃より強くなってきています。自主的にシューティングをしたり、意識がすごく上がってきているので、今後に期待ですね」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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