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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.10.16 (Sat)

【2010リーグ1部】10/16レポート

1勝が順位を左右する背水の陣
熱を帯びた戦いが接戦を生む7週目


 リーグ戦は残り6試合。一つの勝利で順位がどうとでもなる展開がまだ続いている。その中でまず法政大が入れ替え戦行きを決定した。いまだ0勝、チームの面々も入れ替え戦行きについては納得顔だが、早々に腹をくくって準備をしておくのは決して悪いことではない。1部であと5試合戦うことは入れ替え戦に向けて大きな経験のはずだ。残り2つの椅子はまだここからだが、筑波大が1勝して席次を一つ上げ、中央大が9位に落ちた。上位争いでは東海大が逆転負けで拓殖大に並ばれた。そんな風に1勝が大きく順位を左右する後半戦、まだまだ白熱した戦いが続く。


【序盤からリードを奪った筑波大が逃げきり勝利】
101016MOTOI.jpg 1Qは出足から接戦に。専修大のゾーンに中を囲まれ、外にさばくもアウトサイドシュートが来ない筑波大に対し、専修大も1対1を決めきれない。だが1Q残り3分に交代で入った筑波大#35池田(1年・F・京北)が、短い間に1本も落とさず3本の3Pを沈める。2Q開始1分で、32-19と一歩抜け出した筑波大。ここから専修大が追い上げるも逆転を許さず、#11賀来(3年・G)を起点に速いバスケットに持ち込んで再び点差を引き離した。1Qと同様#34田渡(3年・G)がブザービーターを決め、52-38と筑波大の14点リードで前半を終える。後半、専修大は今まで不調だった#11宇都(1年・G・中部第一)の調子が徐々に上がってくるも、筑波大も#33加藤(4年・F)らがシュートを決めて、両者入れあいの展開になった。だが徐々に筑波大ペースとなって4Q残り7分半には20点差まで開き、このままいくかと思われた。

 だがここで専修大は#11宇都の速攻から息を吹き返し、怒涛の追い上げを見せる。4Q後半は「プレッシャーが激しくて、攻めづらいなと思った」と筑波大#35池田が振り返ったように、専修大はアグレッシブな守りから速攻に繋げ得点を積み重ねた。#1宮城(4年・F)の連続得点で、残り1分半にはついに5点差。だがここで筑波大#15山口が、大事な3Pを沈めた。この1本が決定打となり、結局97-87で筑波大が逃げ切り勝利となった。

 筑波大は早い段階からゲームの主導権を握った。司令塔#34田渡も1~3Q全て最後にシュートを沈め、アシスト、スティールだけでなく得点面でも貢献。また#35池田の活躍も目立った。しかし4Qラストは専修大ペースになり追い上げられ、流れを持っていかれそうな場面も。明日はどちらが主導権を握るか。

写真:レイアップにいく筑波大・本井。

※筑波大・池田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【東海大リードもオフェンスチームの勢いで拓殖大が逆転】
101016hasegawatakumi.jpg 1Qこそ互角だった東海大拓殖大の第1戦。東海大は#0満原(3年・C)を中心に得点を重ね、拓殖大は#99長谷川 技(3年・F)がフェイダウェイからミドルシュートを決めていく。しかし#26上杉(3年・F)が1Qで2ファウルになったこと、そして東海大のディフェンスが良かったことでやや東海リード。2Qになると拓殖大は上杉の代わりに入った#11佐々木(2年・F)のシュートが苦しい中でも決まるが、東海大は#7遥(4年・PF)の3Pなどで流れを生むと前半を42-29とリードして終えた。

 さすがの拓殖大もディフェンスの前には苦しむかと思われたが、3Qで流れは変わる。最大18点差をつけ、ベンチメンバーも織り交ぜる東海大に対し、拓殖大は点の取り合いという自分たちの流れを相手から引き出すことに成功する。残り3分、#11佐々木のシュートで10点差とした拓殖大。ここからはオフェンスチームの独壇場となって一気に6連続得点。東海大は3分以上無得点に終わり、56-57と逆転されて最終Qを迎えた。そして4Q、残り3分まで点の取り合いは続くが、流れを自分たちに引き寄せたのは拓殖大。#26上杉からのアシストで#99長谷川 技が決めて同点にすると、更に#99長谷川 技がスティールし逆転。ここで流れは完全に拓殖大のものになった。東海大は残り2分間、わずか4得点に対し拓殖大は次々とアグレッシブに攻め続け、気づけば10点差。78-68で勝負をものにし、勝敗で東海大とタイに並んだ。

 東海大は前半こそディフェンスで相手を止めたが、点の取り合いになった部分でそこが綻びた。最後はリバウンドでも拓殖大が勝った。拓殖大は10点台のビハインドはここまで何度もひっくり返してきている。信じて攻め続ける相手に対して、それこそ40分間集中し続けなければいけなかっただろう。

写真:前半得点をリードした長谷川技。

※拓殖大・佐々木選手、藤井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【40分間の接戦は#14辻の3Pが青学大勝利の決め手に】
101016tuji.jpg この日、遂に青山学院大にも欠場者が出る事態となった。慶應義塾大と同じく、司令塔である#0橋本(4年・G)がこの日ベンチ。変わって#7伊藤(3年・G)がスタメンに入った。慶應大も#4二ノ宮(4年・G)はまだ戻らず、ここまでとスタメンは変わらない。互いに主将のいないチーム同士の勝負は最後まで分からない接戦となった。

 1Qは18-18の互角。立ち上がりで青学大に流れを作られそうになると、慶應大はすかさずタイムアウトで佐々木HCが喝を入れ、立て直した。2Qも同じ攻防は続いた。慶應大はここで#14家治(3年・F)が奮起。3P2本を含む3連続得点と気を吐くと、青学大は#7伊藤、#23湊谷(4年・F)の3Pが続く。青学大は交代した#27宇田川(4年・F)が3Pを決めてチームを盛り上げるが、慶應大は#14家治と#11金子(3年・G)の3年生コンビがやはりシュートで流れを引き戻す。

101016kaneko.jpg 2点差で迎えた3Qは慶應大が支配した。青学大の得点はわずか7。このリーグ戦始まって以来の最低得点だ。そこには#56比江島(2年・F)、#14辻(3年・SG)の両名が機能しなかったことにある。慶應大は#5酒井(4年・F)の3Pや#11金子の3Pのバスケットカウントなどで勢いを得ると55-50と5点のリードで4Qを迎えた。ここで青学大は遂に#14辻が目を覚ます。慶應大は7点リードにまで広げていたが、辻の3Pが連続し、#23湊谷の3Pも出て同点に。#27宇田川のシュートがブザー前と認められるなど、運気が傾き#14辻の3Pで残り2分で遂に逆転し69-71。ここから激しい攻防で得点を許さない両者。しかし慶應大は残り21.9秒に#23湊谷のファウルで最後のオフェンスチャンスを得る。10秒を切って3Pを放ったのは#11金子「そこまでの流れで佐々木先生にも『決心を早くしろ』と言われていたので、貰う前には打つと決めていたんです。パスが思ったより後ろになってしまいましたが、打つと決めていたので、打ちました。プレッシャーはありませんでした。でも少し遠かったですね」。酒井に回すことも考えたが、それでは時間がギリギリになる。落ちてもリバウンドを取れると信じたシュートだった。しかしリングにボールは届かず残り3.2秒で青学大ボールとなりそのままタイムアップ。慶應大が青学大を追い詰めたが、あと一歩届かなかった。

 両者恒例と言っていいほど、この試合も笛に狂わされる内容となった。それでもまだ精神的に持ちこたえた方だろうが、慶應大はもったいないミスもあり、勝てるゲームだっただけに惜しまれる。青学大はこういう試合の後は必ず修正をしてくる。長谷川監督「今日はイージーシュートを落としすぎた」と言う。慶應大は2戦目に同等以上のゲームができてこそ、春から成長したと言える。青学大は調子が悪い中でも無敗を守りきった。この日は#23湊谷がリバウンド15本とインサイドで踏ん張ったことも大きい。#0橋本のかわりにみんなが頑張ってこそ、彼らも成長したと言えるはずだ。

写真上:18点の辻。最後の最後で決めきるのはさすが。
写真下:金子は22得点。負けにも「絶対明日はやる」と切り替えていた。

※慶應大・家治選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【法政大が日本大を追い詰めるも、最後のミスに泣く】
101016shinoyama.jpg 明治大の勝利により、入れ替え戦が決まったこの日の法政大は立ち上がりからシュートがよく入り、リズムが良かった。1Qは27得点と法政大リード。日本大も25得点とついていくが、日本大が1Qで25得点を越えたのはこの試合が実は初めてという珍しくハイスコアな立ち上がりだった。法政大はこの日ファウルも我慢し、ゴール正面に向かって得点する姿が目立った。一方の日本大もようやく帰ってきた主将#4篠山(4年・G)を起点に、まんべんなく得点する。しかし前半は法政大の良さが勝り、41-44とわずかにリード。

 後半、インサイドを攻めて逆転した日本大。しかし法政大も#11長谷川(3年・SG)の3Pなどで粘り、リードを奪い返す。この競り合いは4Qも続き、日本大が抜けだそうとした場面で法政大はなんとか食らいついていった。4Q残り5分、#11飛田(2年・F)の3Pと#14森川(3年・F)のシュートで日本大が76-67とリード。しかしここで法政大はあきらめなかった。#11長谷川の3Pに#21加藤(2年・C)のポストプレーなど攻めつづけ、残り1分を切って同点から#3鈴木(4年・G)のスティールで逆転。しかし残り30秒で日本大も#15熊澤(4年・G)が決め返して80-80の同点に。残りの時間でファウルが続く日本大。チャンスの法政大だがここで#41谷口(3年・C)が痛恨のパスミスから速攻を止めにいきアンスポーツマンライクファウルに。#4篠山がこれを1投決め、日本大は81-80で逃げきり。きわどい勝利となったが2位を守った。

「最後の最後で精神的な甘さが出てしまって。最低10秒キープしていれば、延長戦だったのに」今井監督。もちろんミスをしたのは法政大だから仕方がないが、速攻を阻止すればアンスポーツマンライクファウルになってしまう現行のルールは、ミスした方に試合終了を待たず負けを宣告するようなものだ。先週は日本大もそれで負けている。普通のファウルになるのならば、あと1回法政大は攻められた。それを思うと厳しい現実を見る幕切れだった。

写真:1試合目でケガをし離脱した日本大・篠山が遂にゲーム復帰。「もう普通にやれる」とのことで、残りのリーグ戦で見せ場を作って欲しい。

※法政大・長谷川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「自信を持って打とうと思っていた」
シューターとして任された役目に無心

◆#35池田龍之介(筑波大・1年・F・京北)
101016IKEDA.jpg春からワンポイントでシュートを決めてきていたが、リーグ戦に入ってからは少し消極的な面もあった。だが、この試合では4本の3Pを含む16点とまずまずの結果。この調子で終盤、自らが言うように「全部勝って」リーグを終えたいところだ。


―試合を終えて感想をお願いします。
「今日は絶対に勝たなきゃいけない試合だったので、シュートの面でチームに少しでも貢献できたのは良かったです」

―絶対に勝たなきゃいけないという事ですが、やはりこの試合に向けての意識は高かったのですか?
「そうですね。あと少ししかないので、一つでも多く勝たないと。勝てるなら全部勝ってリーグ戦を終えたいです」

―その意識の高さからか、序盤から3Pなどシュートがよく決まりましたね。
「最近は試合に出てもふがいないプレーばっかりで。今日は大事な試合だったし、いつもより集中していたかもしれません。でもとにかく深く考えずに、みんなが良いパスをしてくれるので、自信を持って打とうと思っていました」

―今日はシックスマンとしてプレータイムも結構ありましたが。
「いつ出るとかプレータイムとかはあまり気にしていません。試合に出たときに、自分の仕事をして、少しでもチームにプラスになるプレーをしたいなと思って心の準備はしています」

―シューターの専修大#33館山選手とのマッチアップはどうでしたか?
「ビデオとかで見て、ああいうシュートを決めてくる選手だっていうのはわかっていたんですけど、抑えきれなかったです。向こうの方が一枚も二枚も上手でした。良いプレーは自分に取り入れたいです。明日も抑えるところは抑えられるように頑張りたいと思います」

―少し攻めあぐねた部分もあると思いますが。
「最後の方は、向こうのディフェンスもプレッシャーが激しくて、攻めづらいなと思ってしまいました。でもそれは技術云々ではなくて、気持ちの面で消極的になってしまったことが良くなかったと思うので、気持ちを強く持てばもっとやれるかなと思います。明日そういう風になった時は、気持ちを強く持ちたいです」

―京北高校の先輩でもある田渡選手(#34)とのプレーは、やはり調子がいいですね。
「僕はいつも修人さん(#34田渡)に甘えっぱなしで…。今は活かしてもらう事しか出来てないです。でもいつかは、僕が修人さんを活かせるようになりたいと思っています」

―初めてのリーグ戦ですが、苦労なども感じますか?
「筑波なので、ここまでの移動が…(苦笑)。荷物も持つので大変です。学校が始まってからは授業もありますし苦労はあります。でも、やるときはやって休む時は休んでって感じですかね。これも今しか経験できないかなと思って、頑張っています」


「空いたらどんどん狙っていこうと思っていた」
積極的なシュートでチームの勝利に貢献

◆#11佐々木 陽(拓殖大・2年・F)
101016sasaki.jpg上杉のファウルトラブルを、シュートでカバーした。194cmとサイズはあるが、シュートが柔らかいのはさすが拓殖大の選手ならでは。チームハイとなる20得点で東海大を慌てさせた。佐々木のように誰が出ても得点できる、という強みを今後も生かしていけば拓殖大は充分上位を狙えるだろう。


―今日は大活躍でしたね!
「東海は自分らが入学してから一回も勝ったことがない相手で、絶対勝ちたい相手だったので、最初からシュートを狙って行きました」

―いつもより早い時間から出場機会が巡ってきましたが、準備はできていましたか?
「そうですね、そこは自分でも少しびっくりしたんですけど(笑)。でも最初に打ったシュートが入ったので、落ち着くことができました」

―3Q開始すぐに最大18点差が付きましたが、そこからの追い上げはすごかったですね。
「自分が出た時は上杉さん(#26)がファウルが混でいたので、帰ってくる時までに自分が少しでも点差を詰められればいいなという気持ちでプレーをしていました。空いたらどんどん狙っていこうと思っていました」

―マッチアップした東海のインサイドは一部リーグでも屈指のチームのですが、どうでしたか?
「やっぱ上手いですね。経験が違うので。抜かれたら最悪ファウルしようと思っていました。でも周りもすごいカバーに寄ってくれていたので、すごくやりやすかったのですね」

―前半は東海大ペースでしたが、何が原因でしたか?
「ディフェンスは良かったんですけど、やっぱり点数が獲れていなかった。それで東海の流れに持って行かれたと思います」

―これで7勝6敗と勝ち越しましたね。
「そうですね。この調子で明日も勝って、最終的には上位に入っていけたらいいと思っています」

―残すは明日の東海大と中央大、専修大ですが。
「やっぱり今まで強いチームとやってきたので、それに比べたらやりやすいと思っています」

―リーグ戦の序盤に比べ、今のチームの雰囲気や自信というのは違いますか?
「今まで負けているチームは青学とかで上位チームで、慶應とかにも勝てたことが良かったみたいで、チームの雰囲気もよくやれていますね」

―反対に今の課題は何でしょう?
「勝負所でのシュート力だと思いますね。ここ一本という時に誰か安定して決められる人が出てくれば、もっと強くなれると思います」

―でも今日の試合でも勢いに乗ったら止められない感はありますし、延長戦は今まで全部勝っていますし、勝負強さはありますよね。
「そうですね。勢いに乗れば拓殖大は強いだと思っているので、この勢いを明日も持続させて勝てたらいいと思います」


「最後までくらいついて勝ちたい」
ボールへの強い執着心が生んだ勝利

◆#40藤井祐眞(拓殖大・1年・G・藤枝明誠)
101016fujii.jpg球際で見せる激しいプレーからは、勝利へのあくなき執念が見える。それがファウルになってしまう場合もここまであったが、この試合では最後に生きた。1年生らしい懸命さ、そして勝負際の得点感覚、今後も勝負の重要な場面を担いそうだ。


―試合を終えて感想をお願いします。
「この東海戦で2勝出来たら、自分たちは上位を狙えると思うので、結構大事な試合だと思っていました。だから勝つことだけを考えて頑張って、結果勝てて良かったです」

―3Qで最大18点離されても、もう一度追い上げることが出来ましたね。
「そうですね。明治戦のときも途中で十数点離されたんですけど、そこから逆転勝ちしましたし、今日も“まだ諦めるところじゃない”ってみんなディフェンスから頑張ってリズムを掴めたのがこういう結果に繋がったんだと思いますね」

―前半は東海大のディフェンスに攻めあぐねているように感じました。
「向こうはインサイドが大きくて。あとは上杉さん(#26)も最初ファウルがこんでしまっていたので、そこが少しきつかったです。でもその中でも交代で出てきた選手が頑張ってくれました。チーム全体としても、ディフェンスとかリバウンド、ルーズを頑張れたことで、流れが良くなったのかなと思います」

―拓殖大のディフェンスには常にアグレッシブな印象を受けますが、リーグ戦通してそれを続けるというのはやはり大変なのではないですか?
「疲れはあるかもしれないですけど、ディフェンスからブレイクを出していこうっていうのが自分たちのバスケットですし、そこはしっかりと徹底したいと思っています」

―今日も4Qは接戦でしたし、慶應戦も筑波戦も延長戦の末の勝利だったわけですけど、そういう勝負所での勢いは素晴らしいですね。
「延長戦とか接戦の終盤に強いっていうのは、日頃のトレーニングでしっかり走っている成果だと思います。自分たちは最後まで走り切れる。そういう部分が試合の終盤に出てくるのかなと思います」

―拓殖大は勢いに乗ったら止まらないチームですし、インカレなどのトーナメントでも生きるタイプですね。
「そうですね。新人戦とかもそうでしたけど、乗ったら自分たちは強いと思います。シューターもいっぱいいるし、センターも外から打てるし、とにかく全員が外から打てて、その上ディフェンスにつめられればみんなドライブも出来ます。みんなでそういう勢いを作っていこうとしていますね」

―この勢いは練習中からですか?
「練習からみんなで声出してやってますね。それに声が出てない時も、マネージャーが率先して声を出して盛り上げてくれるので、自分たちもそれについていく感じです。楽しくがむしゃらにやろうって意識しています」

―1年生で初めてのリーグ戦はどうですか?
「リーグ戦の最初はあんまりプレータイムも無かったし、試合にあまり絡んでなかったのでそんなに疲れも感じなかったんですけど、試合に出させてもらえるようになって多少疲れもあります。でも自分よりもっと試合に出ている上級生たちは、もっと疲れているだろうし、そういう人たちのことを考えればもっとやれますね」

―第2戦への意気込みをお願いします。
「今日みたいな展開になっても最後まで食らいついて、明日も絶対勝ちたいと思います」



「自分が頑張らないと流れは来ない」
シュートを決め続ける時期エースの自覚

◆#14家治敬太(慶應義塾大・3年・F)
101016yaji.jpgこの日、同じ3年生の金子とともに20点越え。4年生がそれぞれ10点にとどまった中、得点をリードした。
家治は慶應大がこれまで幾人も育ててきた、「全国での実績はなくても、大学で結果を出す選手」の一人だ。そして危機に直面してより強く自分の役割を果たそうと努力し、意識している。その意志が実るか、2戦目も注目となる。


-今日は惜しい試合でしたね。
「最後に苦しくなったら青学は辻だとみんなが分かっていたんです。でもスクリーンを使って振られたりした時に、他のディフェンスとの連携がうまくいかなくて。もう少し声を出してやってたら相手のパスのリズムを遅らせたり、もらうのを遅れさせたりしてもう少し狂わせられたと思います。そこは祐典さんとも話をしました。今日、35分間は辻を守りきれていたというのはあると思います。ただ最後のどっちに流れが来るかという時に、相手が辻、辻で来て抑えきれなかったら意味がないので、2戦目はもっとみんなでコミュニケーションを取って思い切りやりたいと思います」

-シュートはだいぶ自信を持って打てていますね。
「そうですね、最近は」

-今日は比江島選手(#56)にマークされて打ちにくかった部分はありますか? 最初の方はやや苦しそうでした。
「1Qはリングに集中できていなかったと思うんですが、自分が頑張らないと流れが来ないし、みんな苦しんでいると思ったので思い切り打とうと思ったら結構調子が良くて。そこからディフェンスが誰でもリングに集中して打てたので、そこは良かったと思います」

-それでも春の青学大との決勝に比べれば1年生もあそこまで仕事をしているし、成長している部分はありますね。
「そうですね。今日は本橋(#21)も頑張りました。春は4年生全員4ファウルになってしまいましたが、今日のように岩下さん(#7)が熱くなった時に交代できるし、春のような苦しい状態にはならなかった。それはすごくいいことですね」

-ここまでのリーグ戦、どう感じていますか?
「最初の辺りはニノさん(#4二ノ宮)が抜けたり岩下さんがいなかったりで、チームの事情を気にしすぎていました。誰が出てもチームのプレーをしなくてはいけなかったのにちょっとみんな混乱してしまって、自分のプレーに集中しきれていなかった。そこでみんながワンテンポずつリズムが狂って、自分たちのリズムを自分たちで崩してしまって落とさなくていい試合を落としてしまいました。でも蛯名(#18)だったり峻也(#11金子)だったりがガードとして頑張ってくれて、選手も相手のいいところじゃなくて、自分たちのいいところを見て試合をやろうという形になってきて、そこで自分たちがやることに集中できるようになってきました。リーグの明治大戦あたりから、ディフェンスを頑張って速攻を出すという慶應大の形もできるようになってきました。今まではニノさんという絶対的な司令塔がいたんですが、いない今はみんなでボールを運んだり、ディフェンスを頑張ることで流れを作れているので、そういう面では来年を見た時にも収穫は大きいと思います」

-今はプレー面で酒井選手(#5)が大きな負担を負っていると思いますが。
「そういうところを自分が声を出すようにして、助けたいですね。ニノさんの欠場が分かって、それでも流れをつかみ始めてから練習の雰囲気もよくなりました。そういう時だからこそ、自分も声をもっと出すように意識して頑張っていきたいと思います」


「変わらなきゃいけない」
自覚が遅かったことが現状を招いたと反省

◆#11長谷川智也(法政大・3年・SG)
101016hasegawatomoya.jpg春、早稲田大に敗れ、秋に向けての決意をして代々木を去った長谷川。
リーグ戦ではここまでチームを引っ張る活躍をしているが、本人の弁では春の敗戦処理の甘さがここにつながっていると反省が出た。「変わらなきゃいけない」それは昨年落合が言い残したことであり、今年のチームが体現しなければいけなかったことだ。入れ替え戦は決まったが、ここから変われるか。その言葉の真価を見たい。


―試合を終えての今の気持ちを。
「今まで全敗してきて、チームの持っていく方向も入れ替え戦に切り替えたので、みんなも吹っ切れた分も気持ちも出てきて。最後こういう風な形で負けちゃいましたけど、それまでの過程でみんなすごい頑張っていたので、今日はすごいプラスになりましたね」

―気持ち吹っ切れた時期というのはいつ頃からですか?
「6敗した時ぐらいですかね?その辺はちょっとあやふやなんですけど、入れ替え戦が見えてくるじゃないですか。当初の予定だったら勝たなきゃいけない相手にも負けてしまったので。リーグの前半から入れ替え戦は考えていましたが、本格的に切り替えたのは今週ぐらいです。どうしても2部でやりたくないので、3年生で集まって話し合いをしました。だから今日みたいな試合ができたのは本当に良かったです」

―今日は岸選手(#37)や陳選手(#6)もいい活躍をしていましたね。
「あいつらもアグレッシブにやることが自分のプレーだと思っているので、自分なりのプレーを最初からやってくれたのはすごいよかったですね」

―長谷川選手の気持ちはリーグの序盤と今では変わりましたか?今までは自分が点を獲らなきゃ、という気持ちが強かったと思いますが。
「最初のほうはみんな僕が持つと“やってくれ”っていう感じだったんですけど。それが原因ではないんですがちょっと怪我しちゃって(明治大との1戦目)、多分そこでみんなも自分がやらなきゃいけないと気付いてくれたと思います。それで明治戦の1戦目の最初は良かったんですけど、2戦目で全然だめで。早く復帰しなきゃと思って。今日のように自分が前半ファウルトラブルになった時も、みんな全力でプレイしてくれたら全然安心しますし、前半出ていない分後半も体力も続きました。だからもっと周りにはやって欲しいですね」

―入れ替え戦が決定しましたが、入れ替え戦で勝ち残るには何が必要ですか?
「今日みたいにみんながもっとリングを見て向かっていけば、相手もディフェンスが絞れなくなりますし。前半は“自分が、自分が”となっていて相手も絞りやすかった思いますし。今も全然足りてないと思いますけど、みんなにリングを見てもらって。あとは高さがない分もうちょっとボックスアウトと走ることを重点に置いてやっていけばもっといいチームになると思います。インサイドの連中は小さいですけど、飛べるからそこでは多少なりともアドバンテージがあると思うので。リバウンドをどうするかというのももっとやっていきたいですね」

―強い時の法政というのはベンチも盛り上がっていますが、今日は吹っ切れたせいか久々にその姿が見られたんじゃないですか?
「そうですね。今日はみんなベンチもスタンドも出ている5人も一つになれたと思います。前半僕がベンチにいたからかもしれないですけど(笑)。ちょっと昔を思い出しましたね。逆に最初からこういう感じでやればよかったのかなって思います。何も失うものはないってわかっていたんですけど、自分もチームも力が出せなくて。最初から気付いてやればこうはなってなかったと思いますね」

―4年生が少なく3年生が主力ですが、3年生はみんなそういう気持ちで吹っ切れていますか?
「最初のほうは3年生もダラダラしていたところがあったんですけど、来年のことを考えたら、僕らがしっかりしないと。4年生にも負担をかけますし、プラスになるわけもないので。僕たちは個々では良いものを持っていると思うので、それをもっとみんなでコミュニケーションを取ればもっと良くなっていたはずです。リーグ戦が始まる前に話し合っておけばよかったんですけどね」

―夏のうちに気付いていればよかったですね。
「そうなんですよね。春に早稲田とやって負けたんですけど、“やれるんじゃないか”っていう気持ちが出てきちゃったから。それが天狗じゃないですけど、あの試合は勝っていて逆転負けをしたので、その逆転負けをしたところしか考えていませんでした。やっぱり他のチームはちゃんと土台を作りますよね。僕たちも走りこんだり土台は作ってきましたけど、やっぱり“できるんじゃないか”っていう余計な気持ちがあったので、無駄な夏にしちゃったかもしれないですね。その時に話し合っていたら良かった。気付くのが遅かったですね、今更言っても遅いですけどね(笑)」

―入れ替え戦まであと1カ月弱ありますが、まずはコンディションを整えることからですね。まだ相手は決まってはいませんが。
「僕は負ける気がしないですから。この1カ月はもう一回体を鍛えなおそうと思っています。リーグ戦はもう置いておいて今週もみっちりウエイトをやっているんで。とにかく変わらなきゃいけないと思っています」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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