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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.10.09 (Sat)

【2010リーグ1部】10/9レポート

延長まで追い込まれた青山学院大は辛くも逆転勝利
各チーム優勝・入れ替え戦回避のためここからが正念場


 第5週を終えて、3位から9位までの勝敗の差はわずか2勝。特に中盤争いに中央大・筑波大・専修大・明治大が4勝6敗で並び、拓殖大と東海大も5勝5敗と5割。1勝がすぐに順位を変える状態にあった。この日は特に少しでも勝ち星を上げたいと考えるチームが熾烈な戦いを展開し、接戦が続いた。今年は降格のなかった気楽な昨年とは違う。一瞬で全てを失う可能性もある真剣勝負の場を、くぐりぬけていかねばならない過酷な後半戦をいかに勝ち抜くか。チームの真の姿がここから見えてくる。


【明治大が点の取り合いを制してまず1勝】
101009meiji.jpg 4勝の明治大と5勝の拓殖大。どちらも負けられない戦いは最後まで点を取り合う勝負となった。1Qは拓殖大がリード。#94長谷川智伸(2年・F)や#99長谷川 技(3年・F)が得点し、明治大はターンオーバーやオフェンスファウル等で遅れを取り17-23。2Qになると明治大が#20若林(4年・SG)、#21西川(1年・PF・東海大四)、#14金丸(4年・SG)の連続3Pで盛り返すが拓殖大は#6長南(3年・F)が金丸相手に3連続のファウル。それでも拓殖大は激しいディフェンスと得意の3Pでひるまずついていく。明治大は拓殖大のディフェンスに足を止められながらも#1秋(3年・F)のドライブや#35岸本(3年・G)のオフェンスリバウンドからの得点などでリード。#20若林の3Pもあって一度は6点まで差を開いた。しかし拓殖大も最後のプレーで#40藤井(1年・G・藤枝明誠)が#14金丸のチェックにあいながらも3Pを決めて前半を41-38と僅差で折り返した。

 互いに点を取り合う3Q、明治大は#66加藤(2年・PF)のミドルシュートや#14金丸の3Pでリードを広げるが#31駒水(4年・C)が開始3分で4ファウルとインサイドで苦しくなる。アウトサイドも落ち始め、8点あったリードを拓殖大にじわじわ詰められていくことに。拓殖大もアグレッシブなディフェンスで次々ファウルとなっていくが、最後に#94長谷川智伸のシュートで60-59と再び追い上げて3Qを終了。4Q開始にその#94長谷川智伸が連続3Pでようやく拓殖大は同点に追いつく。明治大は#14金丸が意地を見せ、点を取り返すが逃げても拓殖大が追いつくという構図が続き、気が抜けない。明治大は残り2分で#31駒水がファウルアウト。拓殖大も#6長南、#40藤井が4つと互いに一つのファウルが命取りに。明治大は残り2分で6点のリードがあったが拓殖大の激しいプレッシャーにミスもあり、残り1分のリードは2点。しかしフリースローを得て83-79とすると、拓殖大はそこから最後まで打っていくが入らず、明治大が辛くも83-79で逃げ切った。

 拓殖大のトランジションは最後まで油断がならない。しかし勝負際の決定力ではこの日明治大の#20若林が8本の3Pでチームに貢献し、金丸は得点とリバウンドでダブル・ダブルでインサイドをカバー。拓殖大は4Qでファウルの多さが災いした。明治大はこの勝利で拓殖大に並び、2戦目がより重要になった。

写真:きわどい勝負を制し、喜ぶ金丸や岸本。


【4Q終盤まで筑波大がリードするも延長戦に屈す】
101009kuroda.jpg 青山学院大はこの日、思った以上に調子が悪かった。そして、筑波大は全てにおいてアグレッシブで、非常にすばらしい出来だった。4Q終盤まで青山学院大をリードしたが、2週連続の延長戦で惜しくも敗れた。

 1Qからターンオーバーを連発した青学大。筑波大は攻撃の起点である#34田渡(3年・G)を中心に流れるようなプレーを連発。リードする立ち上がりを見せた。青学大はリードされながら#14辻(3年・SG)のバスケットカウントで同点にすると最後は#23湊谷(4年・F)の3Pで1Qを27-22とリードするが、2Qで再びリードを奪われる展開。筑波大は#34田渡が連続3Pを決めたほか、#47砂川(2年・F)がディフェンスで貢献。#76星野(2年・F)も3Pなどで魅せる。青学大はフリースロー確率も悪く、#25永吉(1年・C・延岡学園)のゴール下や#56比江島(2年・F)が個人技で返すが筑波大はこの日#99加納(3年・C)にかわりスタメンとなった#23黒田(4年・F)がペイントに切れ込み積極的にゴールに向かい得点。前半を42-47とリードして前半を終えた。

 後半3Q、筑波大のディフェンスは執拗に青学大を追い回す。青学大は#14辻が3Pを決め、エンジンをかけたいが筑波大もそう簡単に追いつかせない。しかしじわじわ青学大が点差を詰めると#14辻が3Pのファウルを獲得し、続けてミドルシュートを決めて逆転。しかし筑波大は#11賀来(3年・G)、#36本井(4年・C)の3Pに続き#36本井がバスケットカウントで3点プレーを連発すると再び58-63。筑波大がリードして4Qへ入った。その4Q頭には#23黒田が連続得点。青学大のディフェンスが効かず、一気に11点差をつけられてしまう。だが青学大は#14辻、#56比江島に加え#23湊谷のスコアラー陣が奮闘。筑波大がターンオーバーする間にじわじわ追い上げ、残り1分半で76-78と2点差にまで詰めた。筑波大はファウルがかさみ始め、苦しい中持ちこたえるが、残り35.8秒で#56比江島のシュートでついに78-78の同点。延長戦に突入する。

 延長戦、青学大はまず#14辻が3P、#56比江島のアシストで続けて辻が得点し、リードを得る。筑波大はアウトサイドが落ち、ファウルを犯した部分で相手にフリースローを与える流れに。しかし#33加藤(4年・F)の3Pで流れを引き戻すと、#23黒田のフリースロー、#36本井のシュートが続いて拮抗した戦いとなる。残り42秒で#36本井がファウルアウトの筑波大。これで得たフリースローで青学大は90-85とする。ここから#23黒田のドライブで90-87、#23湊谷のドライブで92-87とする両者。残り4.1秒で#34田渡が3Pを決め92-90とするが筑波大の攻撃はここまで。92-90で青学大が苦しみながら勝負を制した。

 辻は28点。帳尻を合わせた格好だが、これほど入らない辻を見たのはこのリーグでは初めて、というほど入った印象が薄いのは前半が3点に終わっているからだろう。比江島も23点だがシュートが短く、入りきらない場面が目立った。筑波大は黒田が25得点と気を吐いた。田渡を中心としたオフェンスは何度も青学大の裏をかき、ディフェンスも良かった。しかし延長ではチームファウルが5つだったことで相手にフリースローを与えるなど惜しまれる部分も。青学大は苦しんだが、最後は得点力がものを言った。これで青山学院大は苦しみながらも無敗を死守。筑波大は4勝にとどまり中央大と並んだが、中央大との対戦成績により9位となった。

写真:黒田はペイント内でのプレーや声を出す姿勢など、強気なところを見せてチームを引っ張った。


【ロースコアゲームを東海大が制す】
101009yo.jpg この試合の日本大のベンチ入り人数は規定の15人に満たない13人と、思いの外寂しい状態。しかもスタメンには#1坂田(1年・)を据え、傍目には驚きの起用で試合をスタートした。だが前半は苦戦。東海大もゴール下で次々得点するがロースコア気味。しかし日本大にはアウトサイドのシューターがスタメンにはおらず、より苦しい状態。#19浜田(2年・F)を投入するが全体的に決定率が上がらず、前半は28-39と追う形となった。
 しかし3Q、日本大が一気に追い上げる。ボールを回しながらのオフェンスで#24熊(3年・C)がインサイドで得点。#14森川(3年・F)や#19浜田の3Pもあって逆転に成功する。東海大はオフェンスに流れが出ず単発が中心。#24田中(1年・SF・長崎西)がドライブで日本大ディフェンスを割っていくが日本大が2点リードで4Qを迎えた。東海大はゾーンで日本大の足を止めると、#33狩野(2年・SG)の連続シュートなどで差を広げる。日本大はアウトサイドが決まらず、苦しい時間帯が続く。東海大は#7遥(4年・PF)のバスケットカウントや#33狩野の3Pで差を開き、残り2分で64-71とリード。しかしここから日本大は粘った。#19浜田のシュートに続き#3石川(2年・G)のスティールで差を詰めると#19浜田の3Pで71-73。続く残り1分の攻防が鍵になった。東海大はシュートが決まらないが再三リバウンドに成功。ボールをキープする。日本大はボールが取れず苦しいが、残り1.6秒、3点を追う場面で#3石川が#5多嶋(4年・G)から3Pのファウルを獲得。全て入れれば同点になるが、しかし#3石川は1本目を外してしまい苦い顔で声を上げる。2本目を入れ、最後はリバウンド勝負に賭けるがボールを拾ったのは東海大#5多嶋。そのままブザーが鳴り響き、タイムアップ。72-74で東海大が逃げ切った。

 東海大はこの勝利により勝ち越し、単独4位へ浮上。日本大は3敗目となって3位の慶應大との差はあと1勝となった。日本大は控えもあまりいない中でよく追いついたというべきだろうか。ボールはむしろ東海大より回っていたが、決定力が及ばない部分で遅れを取った。

写真:インサイドへ果敢に攻めこむ東海大・遥。満原とともにゴール下では欠かせない選手。


 1勝が欲しい法政大は高さの専修大の前に58対34とリバウンドで苦戦。#11長谷川(3年・SG)は復帰するが、3Pを4/16本しか決められず、専修大は高さで得たアドバンテージのまま押し切り92-77。法政大は4週目で欠場していた#3鈴木(4年・G)が再び足を痛め途中退場になるなど、不安要素が増えてしまう状況になった。専修大は5勝で一歩前進。法政大は最下位にとどまる。

 慶應義塾大中央大は、1Qこそ中央大のシュートが高確率でほとんど落ちず、慶應大と点の取り合いになったが2Qになり慶應大が5連続得点できっかけを作ると、そのまま中央大を圧倒した。慶應大は全員出場で122-84の大勝。中央大は慶應大のスタメンが下がったところでトランジションから攻撃を続けて4Qは点の取り合いになるが、追いつくことはかなわなかった。これで慶應大は3位を堅持。中央大は4勝で筑波大と並んで得失点差により8位となった。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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