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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.10.09 (Sat)

【2010リーグ3部】3部1次リーグ総括

駒澤大が11連勝と強さを見せる新3部リーグ
昇格&降格回避争いも2次リーグへ向けより熾烈に


20101002_3_top.jpg昨年までとレギュレーションが変わった3部リーグは、10/3を持って1次リーグを終了した。
今年度からはまず1回総当り戦を行い(1次リーグ)、2巡目は上位/下位各6チームに別れて再び1回ずつ試合を行っていく(2次リーグ)。
これを、旧3部Aの4チーム、旧3部Bの6チーム、そして4部から昇格した2チームで行っていき、最終的に上位3チームは2部入替戦、9・10位チームは4部入替戦へ進み、下位2チームは4部自動降格となる。

よって、1次リーグ終了時点で全体の2/3を消化したことになる。1次リーグの成績は2次リーグに持ち越されるため、ここまでくれば昇格&降格回避争いも山場と言える。さらには、最後の伸びをどのチームが見せるかも目が離せなくなってくる。

1次リーグの総括と、2次リーグに向けての見所を、コーチ・選手のコメントをまじえて紹介していこう。

■1次リーグ勝敗
1位  駒澤大学   11勝0敗
2位  東京成徳大学 10勝1敗
3位  東洋大学   8勝3敗
4位  玉川大学   7勝4敗 ※直接対決の結果による
5位  江戸川大学  7勝4敗 ※直接対決の結果による
6位  東京経済大学 7勝4敗 ※直接対決の結果による
7位  国際武道大学 6勝5敗
8位  東京大学   4勝7敗
9位  東京農業大学 3勝8敗
10位  埼玉大学   2勝9敗
11位  東京学芸大学 1勝10敗
12位  明星大学   0勝11敗

※駒澤大#9西山選手、東京成徳大・川北監督、東洋大#13下城選手、玉川大・林Aコーチ、江戸川大・#77呂選手、東経大・瀬田コーチ、東京大・前川ヘッドコーチのコメント、個人成績の途中経過は「続きを読む」へ。

写真:悲願の2部復帰を期す駒澤大。

[続きを読む]

駒澤大と成徳大の全勝対決は駒澤大に軍配
20101002_2top.jpg毎週同じ相手と2試合ずつ行っていった昨年までの形と異なり、今年は一発勝負が土日、土日と続く。その中でも安定した力で勝ち星を重ねていったのが駒澤大東京成徳大だ。
駒澤大は3部を代表するポイントゲッター#9西山(4年・SG)を筆頭に、昨年から経験を積んだ2・3年生が周りを固める。一方の東京成徳大は#18本多(4年・F)や#77田中大地(3年・F)ら昨年3部B優勝を果たしたメンバーと勢いが残り、2部へ一足飛びするべく快進撃を続けていた。

その2チームの全勝対決が1次リーグ最大のハイライトとなった。10戦目に実現したこのカードは、前半は期待に違わずエキサイティングなクロスゲームとなった。勝負を分けたのは3Q。駒澤大がディフェンスで東京成徳大のターンオーバーを誘うと、ブレイクにつなげて一気に差を開いた。
「今日はこれまでで1番、練習してきたことが出せた」と駒澤大#9西山は大きな1勝に手ごたえを口にした。対する成徳大・川北監督はあえて「この負けを引きずれ」と選手たちに伝えたという。「負けの原因が自分たちにあって、かつ直ることである以上、なぜ負けたか考えないといけない」。そして、そこから原点=自分たちの良さに再度気付ければ、見違えるようになるだろう。

この結果、駒澤大が全勝の1位、成徳大が1敗の2位で2次リーグに進んだ。駒澤大は、2006年の白鴎大・2007年の国士舘大に続き“全勝での昇格”を掲げるが、そもそもそれくらいの気概がなければ有言実行は望めない。一方、「独走されては見ている人は面白くない。止めるのはうち」(川北監督)という東京成徳大が待ったをかけられるか。
各年のリーグの印象は、上位チーム同士の意地のぶつかり合いをもって語り継がれるものだ。再戦はリーグ最終日となる。

写真:東京成徳大#77田中。


上位リーグまであと1歩を分けた“基礎”
20101002_7-8.jpg1次リーグ残り2試合の時点で、全勝の駒澤大・東京成徳大は上位リーグ行きを確定。残りの4枠をめぐっては、2敗の玉川大・東洋大から3敗の江戸川大、4敗の国際武道大・東京経済大、そして他力ながら5敗の東京大までの6チームが可能性を残していた。上位リーグに入るということは、昇格争いに踏みとどまれるということであり、この差が大きい分だけ戦いも白熱した。

結果は、1次リーグ最終戦を待たずにまず東京大が力尽きた。前週にダブルオーバータイムの末国際武道大に逆転負けして5敗となった時点で厳しい状況ではあったが、臨んだ東洋大戦でも逆転負け。#6岡(4年・F)や#24風間(4年・G)ら、スポーツ推薦はもちろんない中で集まった力のあるメンバーが最終学年となり期待されたものの、スタメン全員が180cm以上というサイズのアドバンテージを生かしきれないまま1次リーグを終えることとなった。

次に脱落となったのは国際武道大。キーになったのは同星数対決となった東京経済大とのゲームだった。#4狩俣(4年・SG)らが得意の外で粘ったが、勝負所でインサイドの確実性とリバウンドで後手に回った。これで東京経済大を上回れなくなり、望みは直接対決で勝っている江戸川大と並ぶことだったが、江戸川大が玉川大に1点差の勝利をあげてそれも叶わなかった。

このあと1歩の差について、「基礎的なスキルの差」と東京大・前川ヘッドコーチは言う。リバウンド1つ、ルーズボール1つという小さな部分で大きな違いになっていく。くしくも、上位リーグにすべりこんだチームもこの小さな1つ1つのプレーをポイントにあげており、さらに熾烈な戦いになる2次リーグでは全チームの明暗を分ける要素になるだろう。

写真:9試合終了時点で得点ランキングトップの国際武道大#12大金(3年・F)。


“1点”が大きく物を言う昇格争い
20101002_3-6.jpg駒澤大・東京成徳大の次に存在感を見せているのは3敗に踏みとどまった東洋大だ。昨年は3部Aで1勝もあげられない悔しさを味わい、今年度は6番手からのスタートとなったが、1年時から試合に出ていた司令塔の#13下城(4年・G)が、下級生の力をうまく引き出している。196cmの#4金(3年・C)は頼もしく、1年生の#29古我知(F・興南)ら下級生はのびのびプレー。また、駒澤大を60点台に抑え2点差に肉薄した堅守も光る。一桁差だった5試合の星数は3勝2敗だが、数点差を勝ちきる粘り強さを2次ステージで発揮できれば、入替戦への3番目の椅子に最も近いと言えるだろう。 

それに待ったをかけたいのは、4敗で並ぶ玉川大・江戸川大・東京経済大だ。
玉川大は昨年3部Aで戦った意地を見せたいところ。昨年から少しずつプレータイムを得てきたメンバーが奮闘するが、#9佐藤(3年・F)・#20川端(3年・G)とトリオをなす#99菅原(3年・PF)が欠場し、決定力に欠ける部分があるのは否めない。それでも林Aコーチは「苦しい台所事情なのは確かだが言い訳はできない。ディフェンスはできているし、攻撃も形は作れている。クロスゲームの勝敗はスタッフの責任」と悔やむ。ゴールに向かうことができれば力はある選手たちだ。1人1人がどれだけチャレンジできるかが命運を決める。

江戸川大は、1点差のゲームを2試合制したことが大きくものを言った。さらに東洋大にも2点差。主将の#77呂は「上位チームにも戦えないということはなかった。2次リーグでリベンジしたい」と虎視眈々と上位を狙う。

東京経済大は、ランク上位の江戸川大・国際武道大を破っての上位リーグ入り。さらに東洋大とも4点差と、こちらも未知数のおもしろさがある。2005年度主将で今年から指揮を執る瀬田監督は、仕事を持ち毎回練習に顔を出せるわけではないが、その分皆で作り上げた結束力がある。中の#63鈴木(3年・C)、外の#3深井(4年・F)らが勢いに乗ったときの爆発力はピカイチだ。

どのチームも可能性があるだけに、1試合の重さは尋常ではない。その勝敗を分ける1プレー、1点が大きく物を言う2次リーグとなるのは必至だ。

写真:献身的なリバウンドが光る東洋大#4金。


降格回避争いはハンデありのスタートに
一方、下位4チームは1次リーグラスト3試合で直接対決した結果、東京農業大が3連勝と1歩抜け出した。以下、埼玉大・東京学芸大・埼玉大と階段状に続き、1次リーグの勝敗が持ち越されるルールではそれぞれハンデを負っての2次リーグとなる。

ただ、1つ上にいる東京大とも星が近く、まだまだわからない。とにかく避けたいのは11・12位になってしまうことだ。それさえ免れれば、入替戦にてこの3部で揉まれた成果を出すチャンスが得られる。埼玉大・東京学芸大は3~4部の昇降を繰り返しているが、2次リーグを切り抜けて3部に定着したいところだ。


【COMMENT】
【全勝で今年こそ昇格する】
◆#9西山達哉(駒澤大・G・主将)
20101002_nisiyama.jpg「今年はヘルプディフェンスなどディフェンスを中心に練習してきました。1次リーグは勝っていたもののそれがなかなか出せなかったんですが、成徳大戦で1番出すことができました。成徳大は#77(田中)の1対1が強いのですが、皆でカバーして守れたことに尽きると思います。
これから2次リーグに入りますが、僕らはとにかく全勝して2部の入替戦も勝つということを常に考えてやっていく、それだけです。
去年は本当に昇格まであと1歩だったんですが行けなかったので、今年こそ2部にあげて、後輩たちに1つ上の舞台でやらせてあげたいですね。本当に2・3年生がいいので来年期待できると思います。このリーグでも、僕の調子がよくなくても周りがどんどんやってくれて、自分が出ているときよりいい試合をやったりしてくれるので、本当にチームメイトに恵まれているなと思います。だから自分としては全勝で昇格という目標を達成できれば、気持ちよく(笑)引退できると思います。
達成に向けては、まだチームに波があるので、それをなくして常に安定したプレーができれば。そうすれば本当に2部にも負けないチームだと思うので、そこだけ意識して頑張ります」


【この1敗を2次ステージにつなげたい】
◆川北準人監督(東京成徳大)
20101002_kawakita.jpg「1次リーグではやはり駒澤さんとのゲームが大きかったです。相手は強いとわかって臨み、前半は我慢できてよかったのですが、後半に強いチームとうちとの差=ミスが出ました。駒澤さんのディフェンスにミスを誘発されたのか?うちがミスをしたのか?というと、どちらかというと後者で、相手にチャンスをあげてしまった。そういう意味ではちょっと悔いが残ります。気負いもあったのでしょう。勝ちたい、勝たなきゃいけないという思いから、うちの学生らしさがあまり出ていませんでした。そのまま歯止めが利かずに18点差までひらいてしまったのは学生らしい、リーグらしいところです。
ただ、これは選手たちが次のステップにいくにはものすごく大事なことです。4年生を筆頭に昇格したいと思いながらやっていますが、こういう試合に負ける、現実を突きつけられるというのはショックだと思います。でもこれを受け止めて原点に帰れば次につながるので、とことん考えてほしいです。僕自身もコーチとして反省するところがいっぱいあるなと思っているところです。
試合数で言えばもう半分以上過ぎましたが、大事なのはこれからと言えます。2次ステージでは当然クロスゲームもあるでしょうが、自分たちの良さは何なのかもう1度見つめ直し、瞬間瞬間に正しい答えが見つけられるようになれればと思います」


【もっと熱くなれる】
◆#13下城陽平(東洋大・G・主将)
20101002_toyo.jpg「2次リーグに向けて大事だった東大戦は、出だしはよくなかったですが皆が気持ちを切り替えてゴールに向かえたのと、日ごろから意識してやってきているディフェンスが上手く出せたので、逆転することができました。でも、1次リーグ全体を通して、まだちょっと“上がりきれていない”という感覚です。みんなで熱く上がれるような状態を2次リーグまでには作りたいですね。相手はどこも大きく1対1が上手いですが、ディフェンスを極めていきたいです。
(キャプテンとして)いやー、本当にチームのために3年生も2年生も1年生もやってくれるので、自分は特に何もやっていないです。僕らは挑戦者なので、チーム発足時から意識してきた“元気”を出だしから出せるように頑張るのみ。3位とは言わずにもっと上位を目指して、一戦一戦大事に戦っていきたいです」



【2次ステージの勝敗は全く未知数】
◆林晃Aコーチ(玉川大)
20101002_tamagawa.jpg「入替戦進出に向け大事だった東洋大戦も江戸川大戦も惜しい試合になってしまいました…。
うちはこのリーグ内で1番小さい分練習で鍛えて、去年よりいいディフェンスはあります。江戸川大戦なんかもそのディフェンスはしっかりできていて、相手はだんだん疲れてきていたのですが、そのあとの1点、もう1歩が足りなかった。ほとんどの相手がゾーンディフェンスをやってきたこともあって、大事に行き過ぎてシュートチャンスを逃しているなと思います。来た球をしっかり打っていくことがもう少しできていれば、展開も変わっていたかなと。わかっている分もどかしさはあります。
また、そのいいディフェンスが出たのも1次リーグ後半に入ってからでした。序盤はそこまでやらなくても結局は勝つことができたので、選手も“上位との対戦になったらそれではいけない”とわかっていてもどこかで余裕みたいなものが出てしまったのでしょう。3・4点の話かもしれませんが、その差は大きいです。
2次リーグでは上位6チームでもう1巡しますが、2日連続の対戦と感覚が異なるのもあってどういう勝ち星になるかは全く見えません。もう1回フレッシュな気持ちで臨みます」


【上位リーグでリベンジする】
◆#77呂直孝(江戸川大・F・主将)
20101002_edogawa.jpg「1次リーグは本当に厳しい、タフな戦いだったなと思います。課題として見えたのは、ディフェンスやリバウンド、ルーズボールでのあと1歩といった簡単な部分が詰め切れなかったこと。そこは2次ステージで頑張ります。それでも、駒澤など上位相手にも1対1で負けていないと思いますし、オフェンス面でもディフェンス面でも勝てないことはないと感じたので、上位リーグでリベンジしたいです。やっぱり2部昇格が目標なので、入替戦に行けるように。チームメイトはとても頑張ってくれているので、キャプテンの自分がもっとしっかりすれば、もっといい成績を残せるはずです。うちは周りのチームに比べて交代も多く選手層が厚いと思うので、全員バスケットを心掛けて2次リーグもやっていきます」





【どんな相手でも自分達のスタイルを出す】
瀬田康晴コーチ(東京経済大)
20101002_tokei.jpg「今年からメインでチームを見させてもらっていますが、選手たち自身がしっかりしていて意見をもらえます。なのでスタッフとしては選手たちのよさを尊重して、それでうまくチームがまとまっていけばいいなと。それがあるので、他のチームに比べてもりあがりだったりがあるんじゃないかと思っています。
練習内容としては、背が低いハンデの中で戦うために、ディフェンスを頑張って走ることを1年間やってきました。その東京経済大のスタイルである速い展開が出るとチームが1番乗るので、それをいかに試合で出せるかがポイントでした。1次リーグでは様々な強い相手とやってきましたが、相手に関わらず自分たちのスタイルを崩さずやること意識していたので、後半戦も続けたいです。
ただ課題もあって、その速い展開で中の1つのリバウンドであったり、1つのルーズボールであったりというところで負けてしまうと、ゲーム全体としてもやはり勝てません。そういう球際の強さ、泥臭くというところをさらに強調してやっていきたいですね。入替戦進出の可能性もまだあるので、入替戦目指して頑張ります」


【残留は1つの責任】
前川大志ヘッドコーチ(東京大)
20101002_todai.jpg「残念ながら上位6チーム以内には入れませんでした。やはり国際武道大戦に負けて気持ちの整理がつききれないまま1次リーグ最終週を迎えてしまったなと思います。うちは本当に意味でハートの強い選手が少なく、1Qにうまく行っていても2・3Qでやられてしまうのがクセのようになってしまったり、武大や東洋といったハートの強い選手たちと対戦したときにひいてしまうところがありました。
今シーズンから(3部AB)ごちゃまぜになって12チームになり、上のチームと試合ができたのはいい経験というか…力の差を体感できました。大学バスケチームの中で、僕らが1番ファンダメンタルを重要にしないといけないチームなんですが、それがないがしろになってしまっていたのを痛感しました。
(今年はずっと試合に出てきた選手が4年生になり、勝負の年と期待されたが)それも1つの彼らの弱さで、今までなんだかんだ上の先輩に頼っていた部分があったんでしょう。それで今苦しんでいると思いますし、僕も少しは助けてやりたいというか、やるべきことはあるはずなんですけど…なかなか難しいです。
一方、勝てた試合は自分たちがやろうとしているインサイド中心のバスケットがうまくいき、はゾーンディフェンスも利いていました。それから2・3年生が伸びているのも成果です。残りの試合はそれをつなげて、1つでも星を伸ばすことが重要だと思います。残留するのは1つの大きな責任。ここ数年頑張って残っていますし、残り続ければ強いチームと試合をする機会がもらえるので、厳しいですが課題を修正して頑張ります」


【RANKING】 ※9試合終了時点
■得点
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■3P
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■リバウンド
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■アシスト
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■スティール
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■ブロックショット
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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