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2010.10.02 (Sat)
【2010リーグ1部】10/2 慶應義塾大VS東海大 第1戦
【慶應大は追い上げ及ばず東海大が逃げきり勝利】
東海大と筑波大のホームゲーム週となった第5週。東海大では慶應義塾大との1試合のみが設定となり、メインコートで華々しく開催された。試合は東海大が慶應大に終始リード。慶應大は最後まで粘って追い上げたが、2点差で敗れた。
華やかなブラスバンドの演奏に包まれた東海大学湘南校舎の総合体育館。東海大のホームゲームは大勢の観客が詰めかけてコートサイドはもちろん、片側の観客席がほぼ埋まる盛況の幕開けとなった。こうした会場の雰囲気にも後押しされたか、東海大は序盤からアウトサイドが好調だった。慶應大ディフェンスは振り切られてノーマークを作られる場面が多い。「ディフェンスのコミュニケーションが悪く、相手に簡単に打たせてしまった」と#7岩下(4年・C)。東海大は#0満原(3年・C)が1Qだけで2本の3Pを含む21得点と攻めると、慶應大に17-27と10点リード。慶應大は積極的に攻められない場面が目立った。
2Q、東海大は#25祐川(3年・SF)や#81川瀬(2年・SG)ら控えメインでスタート。慶應大は#14家治(3年・F)のバスケットカウントなどで付いて行くが、リバウンドが取れず#33狩野(2年・SG)や#36養田(4年・PF)らに随所で決められ、追いつけない。しかし#11金子(3年・PG)や#14家治のバスケットカウントで盛り返すと前半は42-47で5点差に詰めて終えた。
3Q、慶應大は開始すぐに#7岩下のゴール下などで1点差に追いつく。しかし#34三浦(3年・SG)の3Pや#7遥(4年・PF)のペイント内へ入り込むプレーを止められない。追い上げては逃げられる展開で、1点差がどうしても越えられない慶應大。東海大は1点差を2点、3点とじわじわ差を広げていくが、慶應大はゴール下のオフェンスリバウンドで粘る#18蛯名(1年・G・洛南)がファウルを受けても笛が鳴らないなど、苦しい内容。反対に東海大はターンオーバーから#33狩野のシュートなどで残り1分でクロスゲームから抜け出し、63-72で4Qへ。
最終Qの立ち上がりで東海大がチャージ。#7遥や#4森田(3年・PG)が決め、10点以上のリードに成功する。慶應大はシュートが決まらず開始5分で16点差にされるが、ここから怒涛の追い上げを見せた。#14家治の3Pに#11金子のドライブで10点差。#11金子がターンオーバーを止めようとしてアンスポーツマンライクファウルを吹かれるが、それでも屈しない。#18蛯名が決めると#5酒井がバスケットカウントを獲得し、気がつけば残り1分で6点差にまで詰めることに成功する。残り40秒で#7岩下のダンクが出ると、ディフェンスで食いつき、ヘルドボールを獲得。更に残り22.9秒で#5酒井の3Pが生まれると88-90の2点差となった。ボールキープをしたい東海大に対し、慶應大はボールマンを激しく囲み、ボールを奪った#11金子が#14家治につなげる。しかしゴール下で体制を崩され、倒れるほどのチェックを受けてゴールを狙うも笛は鳴らずタイムアップ。東海大がそのまま88-90で逃げ切りを決めた。東海大は4Q残り5分はわずか5点得点に終わった。ただし、オフェンスの積極性でずっとリードできたのは慶應大とは反対で、評価できる部分だ。慶應大はやや消極的な場面が目立ち、リバウンドで苦戦した。それでも何度もフラストレーションのたまる場面を我慢して最大16点差を2点差にまで追い上げたが、最後は不運な幕切れとなってしまった。
この試合の笛はゲームを通してゴール下の競り合いはぶつかっても見過ごされた場面が目立った。明らかにシュートに影響している場面で吹かれないのは選手には苦しい。せっかくの好カード、2戦目はテレビ放送もある。互いに納得できる展開で見たいところだ。
※東海大・多嶋選手のインタビュー、ホームゲームの様子は「続きを読む」へ。
「我慢強くやって勝てた」
積極的オフェンスも評価
◆#5多嶋朝飛(東海大・4年・PG・主将)
昨年は前村との2ガードで働いてきた分を、今年は1ガードで担う。この日はホーム開催もあってか、積極的な選手起用。攻撃力のある選手たちをどうまとめて戦うか、まだ試行錯誤の途中だ。全員で戦うからこそいい部分と難しい部分がある。そうしたハードルをどう越えるか、まだここから成長が問われる。
-ホームゲーム1戦目、まずは勝利しました。
「内容はどうであれ我慢強くやって、応援もありましたし東海らしく最後までできたと思います。結果勝てて良かったです」
-先週は青山学院大に差を見せられた部分はありましたが、その影響などは?
「青学に対して力負けの部分はありましたが、できる部分、通用する部分もありました。ただ、全体的にはまだあそこまで行けていません。だから今週の練習は厳しかったし、結構追い込んできました。青学に負けたからということではありませんが、インカレで青学に勝つために、リーグ戦の残り試合でまだ成長するために練習してきた感じです」
-今日は序盤からシュートがよく入って慶應大を引き離しましたね。
「青学戦の時から空いたらもうすぐ打とうという意識でいました。アウトサイド陣は思い切っていこうと。ここまでは変に見すぎたり狙いすぎたり、作ろうとしすぎてしまっていました。みんな1対1の能力はあるし、思い切っていくべきだという風に考えています。その点でオフェンス的にはよくなってきたと思いますが、そうなると攻撃回数が増えて、点の取り合いになってディフェンスで相手を低く押さえるのは難しい。そこでどこまでディフェンスで粘れるかが2戦目のポイントだと思います。今日も結局守りきれていない部分がありましたし」
-でも逃げ切れたところを前向きに考えたいですね。
「そうですね。いつも前半勝っていて、後半逆転されるというのがあったのでそれだけはやめようと思っていました。決していい流れだったとは言えないですが我慢強くできたというのは良かったと思います」
-今日は祐川選手(#25)や川瀬選手(#81)なども使ってきましたね。
「練習では結構絡んできているメンバーです。狩野(#33)だと高さで厳しい部分もあるので、そこで起用されたと思います。洋平(#34三浦)がどうしてもファウルがこんでしまう場面があるので、彼らを使ったと思いますが一生懸命頑張っていたので良かったと思います。そういう面は東海らしく全員でつなぎながら戦えました」
-2戦目に向けて抱負をお願いします。
「まずディフェンスだと思いますが、ディフェンスばかり意識させたらまたオフェンスが重くなります。ディフェンスは押さえるポイントだけみんなで守って、オフェンスを思い切ってやるのを意識させ続けることが大事だと思います」

勝利した東海大はヒーローインタビューも。多嶋選手はまず応援に感謝。

2人目のヒーローインタビューは満原選手。29得点で得点予想ゲームのトップだったため、この後くじ引きで観客にサイン入りバッシュをプレゼントしていた。

昨年同様、B全サイズで作られた各選手のポスター。

選手紹介ではホームである東海大のベンチ登録選手全員がコートに並んだ。

得点予想ゲームの投票箱。観客は半券を入れて投票する。

ブラスバンドの応援もにぎやか。

試合開始時刻には横正面の席がファンや体育会の他の部活のメンバーなど、多くの東海大生でほぼ埋まっていた。

華やかなブラスバンドの演奏に包まれた東海大学湘南校舎の総合体育館。東海大のホームゲームは大勢の観客が詰めかけてコートサイドはもちろん、片側の観客席がほぼ埋まる盛況の幕開けとなった。こうした会場の雰囲気にも後押しされたか、東海大は序盤からアウトサイドが好調だった。慶應大ディフェンスは振り切られてノーマークを作られる場面が多い。「ディフェンスのコミュニケーションが悪く、相手に簡単に打たせてしまった」と#7岩下(4年・C)。東海大は#0満原(3年・C)が1Qだけで2本の3Pを含む21得点と攻めると、慶應大に17-27と10点リード。慶應大は積極的に攻められない場面が目立った。
2Q、東海大は#25祐川(3年・SF)や#81川瀬(2年・SG)ら控えメインでスタート。慶應大は#14家治(3年・F)のバスケットカウントなどで付いて行くが、リバウンドが取れず#33狩野(2年・SG)や#36養田(4年・PF)らに随所で決められ、追いつけない。しかし#11金子(3年・PG)や#14家治のバスケットカウントで盛り返すと前半は42-47で5点差に詰めて終えた。
3Q、慶應大は開始すぐに#7岩下のゴール下などで1点差に追いつく。しかし#34三浦(3年・SG)の3Pや#7遥(4年・PF)のペイント内へ入り込むプレーを止められない。追い上げては逃げられる展開で、1点差がどうしても越えられない慶應大。東海大は1点差を2点、3点とじわじわ差を広げていくが、慶應大はゴール下のオフェンスリバウンドで粘る#18蛯名(1年・G・洛南)がファウルを受けても笛が鳴らないなど、苦しい内容。反対に東海大はターンオーバーから#33狩野のシュートなどで残り1分でクロスゲームから抜け出し、63-72で4Qへ。

この試合の笛はゲームを通してゴール下の競り合いはぶつかっても見過ごされた場面が目立った。明らかにシュートに影響している場面で吹かれないのは選手には苦しい。せっかくの好カード、2戦目はテレビ放送もある。互いに納得できる展開で見たいところだ。
※東海大・多嶋選手のインタビュー、ホームゲームの様子は「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「我慢強くやって勝てた」
積極的オフェンスも評価
◆#5多嶋朝飛(東海大・4年・PG・主将)

-ホームゲーム1戦目、まずは勝利しました。
「内容はどうであれ我慢強くやって、応援もありましたし東海らしく最後までできたと思います。結果勝てて良かったです」
-先週は青山学院大に差を見せられた部分はありましたが、その影響などは?
「青学に対して力負けの部分はありましたが、できる部分、通用する部分もありました。ただ、全体的にはまだあそこまで行けていません。だから今週の練習は厳しかったし、結構追い込んできました。青学に負けたからということではありませんが、インカレで青学に勝つために、リーグ戦の残り試合でまだ成長するために練習してきた感じです」
-今日は序盤からシュートがよく入って慶應大を引き離しましたね。
「青学戦の時から空いたらもうすぐ打とうという意識でいました。アウトサイド陣は思い切っていこうと。ここまでは変に見すぎたり狙いすぎたり、作ろうとしすぎてしまっていました。みんな1対1の能力はあるし、思い切っていくべきだという風に考えています。その点でオフェンス的にはよくなってきたと思いますが、そうなると攻撃回数が増えて、点の取り合いになってディフェンスで相手を低く押さえるのは難しい。そこでどこまでディフェンスで粘れるかが2戦目のポイントだと思います。今日も結局守りきれていない部分がありましたし」
-でも逃げ切れたところを前向きに考えたいですね。
「そうですね。いつも前半勝っていて、後半逆転されるというのがあったのでそれだけはやめようと思っていました。決していい流れだったとは言えないですが我慢強くできたというのは良かったと思います」
-今日は祐川選手(#25)や川瀬選手(#81)なども使ってきましたね。
「練習では結構絡んできているメンバーです。狩野(#33)だと高さで厳しい部分もあるので、そこで起用されたと思います。洋平(#34三浦)がどうしてもファウルがこんでしまう場面があるので、彼らを使ったと思いますが一生懸命頑張っていたので良かったと思います。そういう面は東海らしく全員でつなぎながら戦えました」
-2戦目に向けて抱負をお願いします。
「まずディフェンスだと思いますが、ディフェンスばかり意識させたらまたオフェンスが重くなります。ディフェンスは押さえるポイントだけみんなで守って、オフェンスを思い切ってやるのを意識させ続けることが大事だと思います」

勝利した東海大はヒーローインタビューも。多嶋選手はまず応援に感謝。

2人目のヒーローインタビューは満原選手。29得点で得点予想ゲームのトップだったため、この後くじ引きで観客にサイン入りバッシュをプレゼントしていた。

昨年同様、B全サイズで作られた各選手のポスター。

選手紹介ではホームである東海大のベンチ登録選手全員がコートに並んだ。

得点予想ゲームの投票箱。観客は半券を入れて投票する。

ブラスバンドの応援もにぎやか。

試合開始時刻には横正面の席がファンや体育会の他の部活のメンバーなど、多くの東海大生でほぼ埋まっていた。
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