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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.09.28 (Tue)

【2010リーグ1部】9/26レポート

日本大が2敗目となった4週目
慶應大・専修大は2連勝で波に乗るか

 4週目の第2戦は接戦に湧いた。
 2試合が1点差のゲームとなり、きわどい勝負だった。こうしたわずかな差をいかに勝っていくか、10チーム制になったからにはそういう経験値が積めれば積めるほどいい。専修大は1部リーグ2試合目となる延長戦を制し、2連勝。筑波大は前日大差で敗れた日本大に終始競り合った末、1点差で勝ちを納めた。毎週、あるいはたった1日でも気持ちやちょっとしたことで変化が起こるのが学生チームの面白いところであり、リーグ戦の醍醐味だ。それを見せてくれた4週目となった。


【延長戦の末1点差で専修大が劇的勝利】
100926senshu.jpg 中央大専修大の第2戦は、延長戦に突入する熱戦となった。
 出だしは#33館山(2年・G)の3Pなどで快調に得点を重ねた専修大だが、中央大も速攻がよく決まり逆転。2Q序盤には一時12点のリードを奪う。しかし外のシュートが決まらず悪い流れになった中央大に対し、専修大がインサイドやフリースローで確実に得点していくと前半は42-41と中央大のリードはわずか1点となり、試合はほぼ振りだし戻った。3Q、#22樋口(2年・F)の連続得点や#91太田(3年・F)の2本のバスケットカウント獲得で逆転し、流れをつかむ専修大。しかし対する中央大も、速い展開からの得点で点差を開かせない。そのまま一進一退の攻防が続き、67-69で迎えた4Q、まず中央大が#20小野(2年・F)の活躍でリードを奪う。専修大は#33館山がファウル4つになるなど勢いを失い、開始3分で6点差。だがここから奮闘したのが専修大#11宇都(1年・G)。速攻から3Pまで、バリエーション豊富な高い得点力を披露し、勝負どころである4Qラスト5分間の全ての得点を担った。残り1分を切ってついに中央大をとらえた専修大は、#1宮城(4年・F)が#20小野のシュートをブロック。そのまま88-88で延長戦へ突入する。するとここから中央大は#16佐藤が奮闘。「疲れが出てチームの士気が下がっていたから、自分が攻めようと考えていた」と言うように、積極性を見せ意地で外からのシュートを沈める。しかし専修大も#11宇都らの得点で一歩も譲らない。延長戦の5分間、取られたら取り返す形で常に点差は2点以内。目の離せない白熱したシーソーゲームとなった。そして101-99の中央大リードで迎えた残り7秒。#33館山が放った3Pが見事にリングに沈み、専修大が逆転。再逆転を狙った#20小野のシュートは大きく外れ、専修大が見事接戦を制した。最後まで勝敗のわからなかった熱戦に、満員の会場からは大きな拍手が巻き起こった。
 101-102で2連勝を決めた専修大は、嬉しい初の勝ち越し。特に全敗だった去年のリーグ戦を経験した選手たちには、二重の喜びとなる初の2連勝となった。
写真:勝利に飛び上がる館山と宇都。この2人が専修大の稼ぎ頭だ。

※専修大・高橋選手、中央大・佐藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【拓殖大が全員出場で法政大に快勝】
100926hasegawatakumi.jpg 第1戦で#11長谷川智也(3年・SG)が53得点を取りながらも拓殖大に敗れた法政大。こうした敗戦はどんな選手にもつらいものだが、シューターのように気持ちがプレーに影響する選手には厳しいところだ。法政大は2戦目に司令塔の#3鈴木(4年・G)が欠場。#7崎濱(3年・PG)がスターターを務めた。
 1Qは互角だった。法政大は#11長谷川智也を皮切りに、#8深尾(4年・F)、#41谷口(3年・C)のミドルシュートなどが続く。拓殖大は#5根木(3年・G)の3Pや#99長谷川 技(3年・F)のダンクも出て、会場を沸かせる。法政大はファウルから何度もフリースローを得ると得点を重ね、拓殖大は#99長谷川 技が巧みな技で法政大ディフェンスを翻弄。26-23と法政大が3点リードで1Qを終えた。2Qも法政大リードで試合は進が、開始4分で#94長谷川智伸(2年・F)の3Pで同点にすると#99長谷川 技のミドルシュートや速攻でリードを広げる。法政大は#7崎濱が3ファウルとなり、オフェンスも停滞。残り3分で#21加藤(2年・C)の3Pを最後に得点が止まってしまう。その間に拓殖大が次々と得点を重ねて法政大を置き去りにし、36-54と前半で大差をつけた。後半もそのまま拓殖大リードのまま進み、法政大は#7崎濱のファウルトラブルで#72坂上(4年・G)にチェンジするが巻き返しはできず、75-106で試合終了。法政大は苦しい8連敗、拓殖大は3勝目をあげた。
写真:長谷川 技の上手さには何度も唸らされる。この日はダンクも見せた。


【勢いのある攻撃で青学大が東海大に2連勝】
100926minatoya.jpg 青山学院大東海大との注目の第2戦、東海大は第1戦で負傷した#36養田(4年・PF)が欠場となった。立ち上がりは東海大が#24田中(1年・SF・長崎西)の3Pや#5多嶋(4年・PG)から#0満原(3年・C)へのアリウープパスなどで得点し、先行する。しかし青学大も上からディフェンスで当たっていくと#14辻(3年・SG)のスティールや#25永吉(1年・C・延岡学園)のブロック、#56比江島(2年・SF)のバスケットカウントで逆転。#14辻の3Pが2本続き1Qで東海大に27-22とリードした。
 2Q、追いすがる東海大だが、ここで青学大もチャージ。#56比江島がこのQ8点、#14辻がバスケットカウントの3Pで4点プレーなどを見せ、#0橋本(4年・G)のブザーぎりぎりのシュートや1on1からのシュートなど多彩な得点で見せ、リードを広げる。東海大は#34三浦(3年・SG)の2本の3Pや#0満原がインサイドで粘りを見せるが、1Qでの5点差を12点差に広げられてしまい、54-42で前半終了。優位に立った青学大は後半を無難にこなした。追いつきたい東海大だがゾーンを織り交ぜる青学大になかなか得点チャンスが得られず、反対に青学大は余裕で得点を重ねて開始5分ほどで20点近い差がついてしまった。4Qになり東海大も追い上げをはかるが、逆転に至るほどの勢いには届かず92-81で勝負あり。青学大が2連勝を飾った。東海大は#0満原が31点12リバウンドと奮闘したが、他で得点が伸ばせなかった。
 青学大は4Q中のどこかで本気を出しさえすれば、相手を一瞬で置き去りにできる力がある。東海大は青学大が攻勢に出たところで、攻守でついていききれなかった。青学大は選手層の厚さ、能力、バランスの良さなど他から一段抜きんでており、他チームならスタメンを努められるような選手もベンチに座ったまま試合を終えることは少なくない。要は、それほどのチームを倒すには相当の覚悟と準備がいる。守りだけではなく、得点も取り続けなければ青学大に勝つのは難しい。この後、青学大に迫れるチームはあるのかどうか、残りのチームの戦いぶりも気になるところだ。
写真:湊谷は16点。プレータイムを分け合いながらインサイドでも踏ん張る。

※東海大・満原選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【怒濤の攻撃で慶應大が明治大に2連勝】
100926yaji.jpg 第1戦は慶應義塾大明治大に先勝。2戦目、明治大は#19田村(3年・F)スタメンから下げて#20若林(4年・SG)でスタート。開始からすぐ明治大#66加藤(2年・PF)がタップで得点を押し込み先制するが、慶應大は#7岩下(4年・C)がミドルシュートやオフェンスリバウンドから得点。明治大は#14金丸(4年・SG)の得点もあるが開始4分以降は続かない。しかし慶應大もミスが続き1Qは18-16と低調な滑り出しとなった。
 明治大は2Qに#19田村をコートに戻す。#11佐藤(3年・G)の3Pが決まるが慶應大#14家治(3年・F)が決め返し、どちらも譲らない。明治大は#19田村が連続ファウルで1戦目同様持ち味が出せない中、開始3分で慶應大がリズムを掴むと#5酒井(4年・F)を中心に#11金子(3年・PG)らが足を使って一気にたたみかけ、15連続得点。その間明治はターンオーバーを許すばかりで為す術なく引き離された。明治大はの残り3分でゾーンを織り交ぜるなど慶應大の足を止めると#14金丸のシュートや#20若林の連続3Pで反撃し、前半は48-40で終えた。
 3Q、明治大は1番ポジションをベンチに下げてしまい、#14金丸がボール運びの中心になる。得点は主にアウトサイドで確率は悪くないが、#7岩下がいるため、簡単に中ではプレーできない。慶應大は10点近くのリードがあるが明治大のミドルシュートがほとんど落ちないため、気を許せば追い上げられるという状況が続く。それでも#14家治の3Pや#5酒井、#7岩下の奮闘で明治大を追いつかせず4Qへ突入した。最後のQは、明治大のゾーンを前に慶應大#5酒井のオフェンスが火を吹いた。このQ21点のうち、15点が酒井の得点。3Pからペイント内へするりと入り込む器用さまで幅広いプレーで次々明治大のゴールネットを揺らした。明治大も#14金丸が返すが、追いつくことができないままタイムアップが近づく。
100926sk.jpg 慶應大の勝利がほぼ確定して最後のワンプレー、高校時代のチームメイトでもあり仲のいい友人である#5酒井と#14金丸が1on1を見せてくれた。「最後は見ている人にも楽しんでもらいたかったので」酒井。守りについた酒井が惜しくもファウルとなってしまったが、長年彼らを見てきた人々にとって一つの見所を提供して試合終了。91-80で慶應大が2連勝を飾った。
写真上:金丸にマッチアップした家治。ディフェンスはまだ向上の余地はあるが、金丸を守ったという部分を経験にしたい。
写真下:最後の数秒、酒井と金丸のマッチアップに観客も期待を込めた。

※慶應大・酒井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【筑波大が日本大を勢いで圧倒し1点差で勝利】
100926kanou.jpg 前日100点ゲームで敗れた筑波大だが、この第2戦ではチーム全員で盛り上げ、勢いに乗って日本大を下した。
 まず先行したのは日本大。#3石川(2年・G)が積極的に攻めて得点を重ねる。しかし1Q残り3分、交代で入った#34田渡(3年・G)が3Pを沈めると、筑波大サイドからは大きな“田渡!”コール。その後も田渡が活躍するたびに、筑波大は大きく沸く。開幕前から離脱していた田渡の復帰・活躍を、チームがどれほど待ち望んでいたかがわかる盛り上がりだった。勢いそのままに追いつき、1Qは筑波大が1点リード。続く2Qでも、日本大は#3石川や#11飛田(2年・F)の3Pでリードを奪い返すが、どこか相手の勢いにのまれている様子。いつもは攻守にわたって活躍する#15熊澤(4年・G)も、あまりボールが回らず攻撃に絡めない。そして迎えた3Q、筑波大が序盤から爆発。#33加藤(4年・F)・#36本井(4年・C)の4年生コンビが次々に得点し、逆転から一気に10点のリードを奪う。日本大は速攻でのミスや、#14森川(3年・F)のファウルトラブルもあって流れをつかめない。しかし3Q残り2分から少し追い上げ、61-65と4点を追う形で最終Qへ。4Q、序盤から#3石川、#15熊澤の得点で日本大が追いつくが、筑波大も#36本井、#15山口(3年・G)らの得点で簡単には逆転を許さない。そして残り1分、日本大は#15熊沢の得点で77-78の1点差までつめよる。だがこの大事な場面で、筑波大#36本井が落ち着いて得点。この1本が非常に大きく、#14森川のシュートで79-80とした日本大だが、わずか1点及ばず。筑波大が接戦を制した。
 今日の筑波大はチームの雰囲気が非常に良く、コートもベンチも応援席も声を出して勢いを手にした。「1戦目は山口(#15)の体調も良くなかったので仕方ない部分もあったし、細かい指示もしなかった。今日は本井(#36)たちも頑張ってくれた」吉田監督。気持ちの切り替えも勝利に大きく貢献している。田渡の存在が雰囲気を良くしたのは間違いない。ただ、彼がいれば、と誰もが思っているが徐々に復帰する形だけに、今は一人ひとりに自覚を持たせるしかない。筑波大はそれぞれの選手に能力はあり、うまく噛み合えば強さを発揮できる。今後の浮上に期待したい。一方の日本大は、終始相手にペースを合わせる展開に。第1戦で32得点と奮闘した#14森川がファウルトラブルで出場時間を伸ばせず、#3石川に得点が偏ったこともリズムをつかみ切れなかった要因だろう。来週の対中央大戦に向け、修正が求められる。
写真:インサイドの守りで日本大を食い止めた加納。本井とのツインタワーで力を発揮できれば筑波は波に乗れる。

※筑波大・田渡選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】
「気持ちだけは負けないように頑張った」
司令塔としての責任でチームを引っぱる

◆#4高橋 陽(専修大・2年・G)
100926you1.jpg若さが出やすい専修大でポイントの一つとなるのが高橋の存在だ。2年生ながら勝負強さがあり、激しいディフェンスや速いトランジションでチームを引っ張っている。前の週では欠場したが、この試合は42分の出場。館山や宇都のような選手をいかに生かしていくか、リーグはまだ前半。ここからの勝負も大事だ。


―劇的な勝利となりましたが、今の心境をお願いします。
「やっと勝てたなという感じですね。やっと2勝出来たなっていう。去年、悪夢の14連敗があって、そこから1勝を目指してやってきたので。今日しっかり中央に勝つことが出来て、まずホッとしています」

―昨日とは違って、劣勢から追い上げる形でしたね。
「やっぱり向こうは、昨日負けている分前半から気持ちがすごく出ていて。でも自分たちも10点くらい離された時に、このまま負けるのか、粘って自分たちのバスケットをやるのかって話をして。それで向こうより気持ちで上回れたのが、こういう試合につながったんだと思います」

―高橋選手は2週間ぶりの出場でしたが調子はどうですか?
「先週の東海戦は怪我して出られなかったんですけど、その分この中央大との2戦にうまく調整出来たんじゃないかなと思います。シュートも、この2試合は積極的に打ちましたね。入らなくても打っていけば自然と入ってくようになるかなと思ったし、リバウンドも取れていたので、打たないよりは打った方がいいかなと。延長戦に入った時も、最初に1本決められて良かったです」

―延長戦になった時はどう思いましたか?
「まぁ、やるしかないなと。追い上げて延長に持ち込んでも、これで負けたらまた同じなので、気持ちだけは負けないように頑張りました」

―2試合とも、高橋選手はリバウンドやルーズボールによく飛び込んでいて、気持ちが感じられました。
「跳ね返りのリバウンドとかは、自分の役目だと思っています。地味でも、そういう部分が少しずつゲームを自分たちの方に傾けていくっていうのは、今まで経験してきています。そこはこれからも頑張っていこうと思います」

―最後まで白熱した接戦でしたが、何が勝敗をわけたポイントでしたか?
「やっぱり、リバウンドとルーズボールと、後は気持ちじゃないですかね。中原さんも言っていたんですけど、勝ちたいっていう気持ちがどっちが強いかだと思うので。今日は相手より気持ちが上回れたと思うんですけど、こういう気持ちを切らさず継続的にやっていくために、またチームで頑張りたいと思います」

―リーグに入って1年生の宇都選手(#11)が活躍していますね。
「最後は館山(#33)に持ってかれましたけどね(笑)。でも、あいつがいなかったらこのチームは成り立たないし、得点源として信頼しています。1年生でも堂々とプレーしているので、自分も信頼してパスを出していますね」

―専修大は下級生主体ということで、勢いもありますが、波もありますよね。
「そこが若いチームの踏ん張りどころというか。キャリアも経験もない中で、そこをどう補っていけるかが大事だと思います」

―来週は青山学院大とですが、意気込みをお願いします。
「青学は今のところ全勝中なので情けない試合は出来ないですよね。粘って粘って、次につながるようなゲームが出来ればいいと思います。頑張ります」


「責任感を持って攻めようと考えていた」
痛い敗戦を踏まえ、次週の立て直しをはかる

◆#16佐藤将斗(中央大・2年・G)
100926sato.jpg延長戦では率先してシュートを決めて、集中力を見せた。勝負を分けたのはほんのわずか、シュートが1本決まったか決まらなかったということだ。ただ、2戦目にサイズのある専修大相手に修正できたことを次につなげたい。中央大は負けた試合でも頑張りは見せているだけに、結果を出したいところだ。


―昨日の敗戦から、今日はどういう部分を修正してきましたか?
「昨日はゾーンを組まれた時にあまり攻められなかったので、組まれる前に速攻を出そうという事と、後は昨日外ばかりパスを回していたので、一回コーナーに落として、サイズのある相手のディフェンスを外に引きずり出そうという事です。それは出来たし、外のシュートも当たっていたので、オフェンスに関しては結構良かったと思います」

―後半から延長戦にかけて、要所での佐藤選手の活躍が目立ちましが、“チームを引っ張らなきゃ”という責任みたいなものはあったんですか?
「相手はやはり高さがあってこちらは中で点が取れないので、ガードが崩してさばいて外からシュートっていう作戦です。だから僕も崩していこうと積極的に行きました。でも延長戦に入る時はみんなに疲れがたまってて、ちょっとチームの士気が下がっていたので、自分が攻めようと考えていました。自分は1年生から試合に出させてもらって、経験も積ませてもらっているので、責任感もってやらなきゃいけないと思っていたし、それでたまたまシュートが入ったのでそこは良かったです。昨日負けて悔しかったので、いつもより集中出来ていたのかもしれません」

―最後は1点の差でしたが、勝敗を分けた点というのは何でしたか?
「うーん、ディフェンスですかね。僕が相手のエースを抑えられませんでした。宇都選手(#11)は全然止められなかったです。そこをもうちょっと抑えられたら、もっと楽な試合になったと思うんですけど。体力が足りなくて、ディフェンスが最後まで続かなかったのは練習不足なのかなと思います」

―来週は日大との対戦ですが。
「日大はガード陣が強いと思うので、僕らが頑張らないと。2つ勝てたら勢いに乗れると思うので、頑張りたいです」


「リーグ戦を通して“成長”を」
次の対戦では青学に勝てるような経験に

◆#0満原優樹(東海大・3年・C)
100926mituhara.jpg31得点12リバウンド、特にこの2試合ではインサイドで永吉相手に奮闘した。
どのチームもそうだが、ロスターに下級生も入っている状況だけに、チーム力の向上がカギでもある。その中でどうチームを底上げし、勝利を得るか。3年生になり今年は日本代表にも選出された。この経験を持って、個人だけではなくチーム全体をどう導くかもエースの責任として重要になってくるだろう。


―試合を終えて感想をお願いします。
「青学は一人ひとりが全員うまいというのはわかっていたので、自分たちはもともとチーム力で戦おうと思っていました。負けたってことはありますけど、そういう部分では今日は悪くなかったと思います。2敗して今の時点では青学よりも僕らは弱いってことですけど、これから成長出来ればいいかなと」

―特に4Qはすごく良い内容だったと思いますが。
「そうですね。コーチからも、今日のテーマは“諦めないこと”だって言われていて。それは実行できたと思います。3Q終わって20点離されたときも、別に20点引っくり返せばいいって思ったし、もう一回ディフェンスを頑張って走ろうって話をして、気持ちを切らさずに出来たのは良かったですね」

―勝敗を分けた点というのは?
「やっぱりディフェンスじゃないですか。僕らはディフェンスのチームなのに、向こうにあれだけ点数を取られたら勝てないですよね。もうちょっと点を抑えないと」

―昨日の試合とは何が違いましたか?
「昨日は追い上げられる展開だったので、気持ち的に守りに入ってしまいました。そういう部分で昨日は少し点差を離したときに、全員積極性が無くなってしまったと思います。そこは反省点ですね」

―満原選手は、今日はインサイドを攻めようという意識だったんですか?
「そうですね。もともと1対1でやれば、アウトサイドよりも中の方が確実に点数が取れるので。自分は昨日ちょっとだらしない出来だったし、今日はシンプルにインサイドで対抗しようと思いました」

―青山学院大の印象はどうですか?
「高校や代表で知っている選手ばかりなので、個々の能力が高いというのはわかっていました。単純に1対1とかでやられたのは、もうちょっとディフェンスを頑張らないといけないですね。でも僕らのリーグ戦のテーマは“成長”ということなので、リーグ戦を通して色々吸収して成長して、インカレでまた青学と当たった時には勝てるように頑張ろうと思います」

―来週は慶應大との戦いですが、意気込みをお願いします。
「来週はホームゲームということで東海でやるので、やっぱり負けるわけにはいかないですね。勝つことを第一に考えて頑張りたいと思います」


慶應大の伝統を下に残すために
「下級生への働きかけも今は大事」

◆#5酒井祐典(慶應義塾大・4年・F・副将)
100926sakai.jpg「内容がいいとは言えないけれど勝ちきれた」と酒井。明治大のシュートは3Pが11本入っているだけに止め切れたとは言えない。1対1を基本とするチームの守りでどこまで相手を抑えきれるか、今後も課題の一つではある。ただし、酒井自身は26点12リバウンドのダブル・ダブルで、リーグ戦が始まってからトリオの誰かが欠ける間も一人奮闘し続けている。名バイプレーヤーではなく真のリーダーとして、プレーでも言動でもいかに示すか、酒井自身も今はまだ勝負どころのただ中にいる。


-4Qだけで酒井選手が15点と頑張りましたが。
「ずっと4年生が勝負を決めなくてはいけないと強く思っているので、それが4Qの15点であったり、岩下(#7)も最後はリバウンドで頑張れたし、見せられたかなと思います。こういう風に4年生が頑張って来年につなげていく、それが慶應のいい伝統だと思うので、つながる姿勢を見せていけたらなと思っています」

-金子選手はよくつないでいると思いますが。
「あいつの持ち味はやはりシュート力だと思います。二ノ宮のようにゲームを作ってもらいたいという気持ちもありますが、シュートを決めて欲しいのも自分としてはあります。今日は自分がボールを運んであいつが決めるというパターンもあったし、それは二ノ宮が帰ってきても2ガードで出てやれる場合もあると思います。そういう新しいパターンは今のうちにいろいろ試せるので、前向きに考えればいいことだと思います」

-明治大のディフェンスについてはどうですか。2年前は2敗しましたが相手のサイズもあったし、あの時はゾーンにもつかまってなかなか攻められませんでしたが。
「そこまでは感じませんでした。どのQでも攻めようと思えば攻められた部分はあります。ただ、勝負どころがどこだったかということで、4Qで攻めたというのはあると思います。自分も2年前より成長していると思いますし、あまり前のことは考えなかったですね」

-下級生にはだいぶ声をかけていますね。岩下選手もそうですが。
「そこは本当に今頑張っているところですね。練習中からもそうです。そこは今までずっと足りないと言われてきましたし。自分としては一線を引いてプレーする人物がいた方がいいと思うし、できていない部分については厳しく言う必要はあると思うんです。でも今はチームの状況もあるので、“コートに出る上級生がしっかり話しかけて、1年生がやりやすい状況にしなければいけない”と4年生のミーティングでも話し合いました。それが結果的に今はチームをいい方向にしていけていると思うので、継続していきたいですね。もちろんまだ2、3年生の中でもう一歩頑張って欲しいと思っている選手もいるし、そこに対するアプローチも求められていると思うのでやることはいろいろありますが」

-でも下級生も落ち着いてやるためには必要なことですね。
「今は志村さんたちの時(2004年・リーグとインカレで優勝)とは違って他にも選手がいて、数分でも間をつないでくれています。そういった意味でも下への働きかけは大事だと思っています。難しいですが、言う方も勉強だと思いますね。でも今は個人的には楽しんでバスケットをできていますし、相手がどうのこうのという前に、自分たちがやらなければいけないことをどうやるかを大事にしてやっていきたいと思います」


「みんなで意識的に盛り上がろうというのがあった」
エースガードの復帰でここから浮上できるか

◆#34田渡修人(筑波大・3年・G)
100926tawatari1.jpg14分の出場で8得点3アシストと、予想以上に数字を残した。試合の出だしからチームには粘りがあったが、司令塔の働きでさらに雰囲気もよくなった。まだゲーム感覚は戻っていない様子だが、それでも田渡がいるのといないのでは大きな差がある。本格的な復帰に向け、ここからチーム全体の士気も高めたいところだ。


―試合を終えて一言お願いします。
「昨日ほんとに良くない試合だったので…今日は絶対勝ちたいと思っていました。しかも今日はプレータイムをもらえて結構試合に出してもらえました。結果勝てて、すごく嬉しいです」

―今日の筑波大は終始勢いがあってみんな楽しそうだなと思ったんですが。
「昨日あまりにも悪い試合で、その後みんなで話し合った時に、吉田先生も“ベンチから雰囲気が悪くて、それがコートの中に伝染してる”って言ってて。だからみんなで意識的に盛り上がろうっていうのがあったんですよね。それで勢いに乗れて勝てたのは良かったです」

―特に3Qの出だしはすごく良かったですね。
「そうですね。前半の悪かったところがディフェンスでした。海斗(#3石川)のところで結構やられてたんですけど、そこをヘルプに出て逆にトラップにいっちゃおうって話をして。やることが明確になったので、すごくみんなやりやすかったんだと思います。それでディフェンスからリズムが出来ましたね」

―その石川選手は今日すごく積極的でしたけどどうでしたか?
「あいつは小学校から一緒なんで、絶対負けたくなかったんですけど…結果やられましたね(笑)。とりあえず速いです、あいつは」

―後はやっぱり田渡選手が入るとチームの雰囲気が変わりますね。
「いや、自分ではよくわからないですけど…。特に何かしようとかじゃなくて、声出すことを意識しました。プレーじゃまだ全然なんで、とりあえず声掛けとかそういうところで盛り上げようかなと」

―久しぶりの試合はどうですか?
「昨日久しぶりに出て、自分の中でふわふわしちゃって。ほんとチームに申し訳なかったです。自分が試合に出てない時も、結構いろいろ言ってたんで、コートに出たら表現しなきゃいけないなと思ってたんですけど、やっぱ見るのとやるのとでは全然違いましたね」

―いろいろ言ったというのは、代わりに出るガードの選手にもアドバイスを?
「そうですね。トミ(#19富岡)が結構出ているんですけど、あいつには自分からも言うし向こうも聞いてくるし。あとは直久(#6西村)も、あいつはまだ経験がないんで緊張しちゃうところがあるんですけど、ベンチからずっと声をかけてて。だから今日出た時もそんなに悪くなかったですね。とりあえずあいつはディフェンスがいいですし。二人とも経験がないだけで、慣れればすごく良くなると思います。僕もうかうかしてられないですね」

―今後筑波大が上がっていくためのポイントは何ですか?
「今日みたいな勢いのあるオフェンスと、あとは今日の後半みたいなディフェンスをしていけば、おのずと勝ててくると思います。そうすれば、色んなチームと善戦出来るんじゃないかなと。とりあえず来週はホームゲームなので、どのぐらい出られるかわからないですけど、頑張りたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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