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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.09.20 (Mon)

【2010リーグ1部】9/20レポート

拓殖大が粘るが青山学院大を倒すには至らず
リーグの1/3を終え、首位は無敗で青山学院大


この日、青山学院大が初めて追い込まれる場面があった。ここまで本領を出し切れていない試合も多かっただけにもしやと思われたところもあったが、最後は控えメンバーの活躍もあって逆転、逃げ切った。今のところ青山学院大を倒すほどのチームはまだ現れていない。だがこのチームを倒すようなところが出てこない限り、どれだけ“強化”を唱えてみても大きな意味で大学バスケの発展はあり得ないだろう。
また、日本大は明治大を1戦目同様に押さえ込んで勝利。見事なディフェンスはこの日も光り、2連勝。2位を守った。


【青学大が拓殖大の猛攻に耐えて全勝を守る】
100920tuji.jpg青山学院大は1Qに2本の速攻で勢いづく。拓殖大はアウトサイドはいつも通り、思い切りのいいシューターたちが射ぬく。#15八木(3年・F)のドライブや3P、#26上杉(3年・F)のシュートもあり、大きく離されずについていく。交代した#6長南(3年・F)も連続シュートを決めて1Qは拓殖大も粘って5点差を追う形となった。2Qは拓殖大が#99長谷川 技(3年・F)の速攻と#15八木の得点で序盤に勢いづくと、青山学院大#0橋本(4年・G)からオフェンスファウルを奪うなど、流れに乗ったかに見えた。しかし、その後得点が取れず、じわじわ青学大に引き離される。しかし早いトランジションを武器にオフェンスを仕掛ける拓殖大。ボールをつないで得点に結びつける。青学大もそう簡単には逆転は許さないが、あっという間の切り返しで思い切りのいいシュートを放つ拓殖大も、確実にシュートを決めてくる。残り7秒で#94長谷川智伸の3Pが決まると、42-41。猛追が実り、拓殖大は1点差まで追い上げて前半終了した。
2Q開始1分、青学大は#0橋本(4年・G)にアンラッキーなファウルが2つ続き、ファウル4に。拓殖大はアグレッシブに攻め続け、#99長谷川技の3Pで同点。そこからもシーソーゲームが続いた。青学大は#0橋本に交代した#7伊藤(2年・G)も拓殖大の勢いあるオフェンスの前にファウル3、#32畠山(1年・G・明成)もターンオーバーが続き拓殖大に逆転を許すと交代に。拓殖大は最後に#94長谷川智伸が3Pを沈めて60-65。青学大に5点のリードで4Qを迎えた。青学大は#14辻(3年・SG)のバスケットカウントと#7伊藤の3Pで逆転すると激しいゲームの中で#56比江島、#14辻の3Pで青学大が82-75。残り4分で拓殖大を一歩引き離す。青学大は残り2分で#0橋本を投入するが、ルーズボール争いで橋本が5つ目のファウルで退場。残り1分半で青学大のリードは6点。だが拓殖大は#94長谷川智伸が渾身の3Pで残り1分、85-82の3点差とするが、チームファウルが5つを越え、苦しい状況。最後は青学大も簡単にはアウトサイドを打たせず89-82で試合終了。拓殖大が青学大を追い込むが、届かず試合終了となった。
拓殖大のトランジションの速さと、全く躊躇しない攻撃、アグレッシブなディフェンスに青学大も手を焼いた。拓殖大の執着心は見事だが同時に危険なぶつかり合いでもある。拓殖大のリズムに引き込まれれば、もう少しで青学大も呑まれるところだった。
写真:辻の勝負所のシュートは大きな武器だ。比江島と2人で得点を引っぱる。

※青山学院大・橋本選手、伊藤選手、拓殖大・長谷川智伸選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【岩下を始め、ベンチも活躍し慶應大が勝利】
100920iwashita.jpg筑波大に1敗し、再び苦しい戦いとなった慶應義塾大。この日、#4二ノ宮(4年・G)が欠場したため#18蛯名(1年・G・洛南)をスタメンに据えた。出足は#20中島(1年・F・魚津)の3Pで盛り上がると#7岩下(4年・C)のシュートもあり慶應大がややリード。筑波大は#99加納(3年・C)が3Pで返すがファウルが続いて波に乗れない。慶應大も一気にリードに出られないところを交代を繰り返してしのぐと、1Qは15-17。両者ともやや鈍い立ち上がりとなった。2Qになると、慶應大は#11金子(3年・G)を投入。4年生が逆転シュートを決めると#11金子の3P、#22矢嶋(1年・SG・福大大濠)の3Pも出てリズムをつかむと一気にリードを広げ、応援団からは慶應コールも巻き起こる。筑波大はミスが目立ち遅れを取るが、最後に#15山口(3年・G)と#99加納の3Pで反撃。しかし前半で慶應大に13点の遅れを取る格好となった。
3Q、#15山口の3Pが再び決まるが、インサイドの要である#36本井(4年・C)が4つ目のファウルで苦しくなる。慶應大は筑波大のファウルで得たフリースローなどで点差を広げ、苦しい場面でもこの日は#7岩下が声を出してチームを鼓舞する。筑波大は引き離されながらも10点差を目処に何度も追い上げをはかるが、それ以上が続かない。慶應大は#11金子が奮闘し、スティールから#5酒井(4年・F)のバスケットカウントを生み出すなど、勢いを見せて3Qを終えた。4Qの立ち上がりで慶應大が4連続ファウルで躓きかけるが、筑波大もそこにつけ込めない。#15山口が判定への不満をあらわにすると、テクニカルファウルを吹かれるという不運も続いた。慶應大は#7岩下がバンクショットで次々得点し、ディフェンスでも粘りを見せる。また、#5酒井からのアシストで#22矢嶋の3Pも生まれるなど、流れをつかむとそのまま逃げ切り、92-69と大きく筑波大を引き離して勝利。筑波大は最後まで自分たちのリズムをつかめなかった。「今日は自分たちの良いところが出せなかった」#15山口。5ファウル退場の#36本井「気持ちの面で受け身に回ってしまった」と反省の弁だった。一方の慶應大は金子を始め#22矢嶋も活躍。「先輩にも少ない時間で結果を出すにはまずディフェンスからと言われていた。そこで足を動かしたことでシュートにもつながった」と、自分の持ち味を出せたとにホッとした様子。#18蛯名や#20中島を始め、1年生もこのリーグでは重要な役目を果たす。
2戦目はスマートな内容とは言い難かったが、久しぶりに慶應大らしい部分が見えた試合だった。華やかなスター選手や劇的な運命が目を引きがちだが、慶應大の持ち味はそもそも誰よりも泥臭く最後まで頑張るところだ。過去、何度も対戦相手に「慶應大と試合をするのは嫌だ」と言わせてきた真価はそこにある。相手にぶつかられ、転びながらもディフェンスで粘りを見せた岩下や7つのスティールを記録した金子の働きなどがチームを勢いづけた。今出せるものを40分、相手にぶつけ続けていくこと。それこそが今、チームに求められていることではないだろうか。
写真:28得点と勝利に貢献した慶應大・岩下。

※慶應義塾大・金子選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【明治大を最後まで乗らせず日本大が2連勝】
100920morikawa.jpg第1戦で見ごたえのある試合を展開した日本大対明治大の第2戦。1Qは互いに3Pもあり、点を取り合う形となった。明治大は#14金丸(4年・SG)が3Pで、日本大は#15熊澤(4年・G)が1戦目同様連続得点でチームを勢いづけたほか、#24熊(3年・C)のゴール下のプレーや#19浜田(2年・F)の3Pも生まれて21-19と互角の立ち上がり。だが2Qになると日本大はインサイドで攻めあぐね、その間に明治大#66加藤(2年・PF)や#19田村(3年・F)が決め、逆転。だが、その後ミスが続いて全く点が伸びない。日本大も同様に流れは良くないが、苦しみながらじわじわ得点し、2Qは11-6。互いにロースコアとなったが日本大が前半を終えて32-25と先行することに成功した。
後半も互いに我慢の時間が続いた。日本大は自らの点も伸びないが、#14金丸へのマークは容赦ない。#15熊澤の1対1から2人目、3人目がカバーリングに来るローテーションが見事にはまった。#14森川(3年・F)は「みんなで意識していた。そこをいかなかったらやられる思っていた。全員が意識していた」と言うが、#14金丸「ディフェンスでやられた。抜いても次、それを交わしてもまた次が。それでやられてもうどうしたらいいかわからなくなった。何しても対処されて、何も出来なかった」とお手上げの状態。シュートを放つが、熊澤の足下に入り込んだディフェンスで、満足に跳ばせてもらえない状態から打ってリングから外れる場面も目立った。得点が伸びない明治大は4Qに4アウトでアウトサイドを強化しようとするが、狂ったリズムを戻すことは叶わず66-49で試合終了。明治大が取った得点はわずか49点。守りが見所の試合であったことを示すロースコアで試合は終了した。
写真:ゴール下のみならず3Pでも貢献している日本大・森川。上級生が抜けて得点面でガードに頼り切りにならないよう、アウトサイドの得点も意識していると言う。

※日本大・熊澤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


東海大対専修大は、東海大が1Qに大量得点すると、ダブルスコアの勢いで前半に差をつけた。専修大は前半わずか24点に終わり、波に乗れないままの敗戦となった。法政大中央大は途中で中央大が10点抜けだすと、法政大は最後まで追いつけなかった。この日の法政大はファウルトラブルや笛に振り回されて集中しきれないまま、消化不良の感が残る敗戦となってしまった。エースの#11長谷川(3年・SG)は下を向いている暇はないとしつつも、苦悩も見える。「全部の試合でいいところまでいくけど、そこで頑張りきれないのが課題。他の選手は経験もないし、今まで1番出てたのが自分と恵二(#3鈴木)だから自分がやらなきゃ。周りもやりやすい環境を作ってくれているので応えなきゃいけない」。まずは1勝が欲しい法政大。序盤の苦戦が実る日が来るか。

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【INTERVIEW】
「もっと自分たちのプレーを」
無敗にも、課題を掲げる

◆#0橋本竜馬(青山学院大・4年・G)
100920HASHIMOTO.jpg4Q途中に退場となってしまったが、下級生の頑張りに感謝する。青学大がここまで脅かされたのは春から通してもほとんど記憶にないほどだが、それは相手というより自分たちの調子が上がっていないこともあるだろう。春から公式戦で無敗。次戦は東海大戦。本領発揮となるか。


―試合を振り返って感想をお願いします。
「今日は負けてもおかしくない試合だったんですけど、途中から出てきた選手が頑張ってくれました。そういうベンチメンバーの底力っていうのが出て、結果的に勝てたので良かったです。昨日も相手のペースだったんですけど、それを2勝出来たのは大きいと思います」

―橋本選手の代わりに出た伊藤選手(#7)もつないでくれましたね。
「今日は伊藤がチームを救ったというか…本当にいいスリーポイントを決めてくれました。伊藤・辻(#14)・比江島(#56)あたりが、立て続けに決めてくれたので、良かったです」

―今日は自分の出来としてはどうでしたか?
「今日はあんまり良くなかったですね…。ファウルをしてあまり試合に出ることが出来ませんでした。でも代わりに出てきた伊藤がしっかり仕事してくれました。試合っていうのは何が起こるかわからないし、今日は伊藤にとってもいい経験になったんじゃないですかね。自分にとっても、こういう苦い経験でまた一つ大きくなれるのかなって思います。リーグ戦は今日だめだったところを次の週に修正できるかどうかが鍵になると思うので、修正して、自分たちのいいところを出せるように頑張りたいです」

―1Qから接戦で、離せそうで離せないなという印象を受けました。
「そうですね。それは拓大がうちに対して1勝してやろうっていう気持ちでいたこともあるし、あとはやっぱり自分たちが連続で粘れなかったことが大きいと思います。ディフェンスからのブレイクをもっと3~4回連続して決めないと。あとは、オフェンスで向こうは外から1対1を仕掛けてきて、そこを簡単にやられてしまったのが競った原因の一つだったと思いますね。やっぱりそれはディフェンスを強化しないといけないです。他の大学も、チームでそれぞれ違った良いところがあって、そのどんなチームにも適応していくのが本当の強さだと思うので。自分たちの良さを出しつつ、そういう相手の良いところを消すことが出来れば、より点差も開けるだろうし。もっともっと上を目指して追求していきたいです」

―拓殖大の印象はどうですか?
「やっぱりトランジションからスリーポイントを打ってくるので、それが入ればやっぱり乗ってくるチームですよね。今日も外が入っていたので、ああなるときついです。どれだけ打たせないかっていうのが大事ですね。あとは自分たちのトランジションが今日も昨日も良くなくて、そういうところで弱さが出て、拓大に勢いづかれました。そこは改善すべきだと思います」

―来週への意気込みをお願いします。
「もっともっと自分たちのプレーをして、気持ちよくバスケットが出来るようやっていきたいと思います」


「やるしかない!」主将の退場を
3Pでカバーした成長株

◆#7伊藤 駿(青山学院大・3年・PG)
100920ITO.jpg「最後は負けたくないという気持ちが出ていた」という伊藤。終盤、逆転されてからの逆襲は最後に青学の意地が出た結果と考えるが、そのうちの3P3本を担ったのは大きい。橋本のバックアップとして徐々に出番も増えているが、大事な場面で決めたシュートは大きな財産になる。今後もチームの期待に応え続けて存在感を得たいところだ。


-試合を終えて。
「自分たちのやりたいトランジションを拓殖大に結構やられていたし、マッチアップも遅れてシューターに決められました。注意されていたのにそのままやらせたというのが自分たちの悪いところでした」

-マッチアップで遅れた理由というのは?
「永吉(#25)のような大きな選手がハリーバックが遅いというのは言い訳でしかありませんが、それが後手後手になっていっていました。ガード陣でコミュニケーションが足りなかったのはやっていてすごく感じました」

-1戦目から拓殖大の激しい守りにイライラしているような場面もありましたが。
「竜馬さん(#0橋本)が言っていたのは簡単にシュートを打たれすぎということですね。自分たちは自分たちのゲームをしなければいけないのに全然できていなかったし、そういうところで練習中からああいう相手にアジャストしていかなければいけないなと感じました。それは長谷川さんもおっしゃっていましたし、そういうところが足りなかったかなと。やっていないといきなり対策はできないし、ちょっと引いてしまった部分はありますね」

-練習であの激しさを想定するのは難しいのでは?
「でもやっていかなければいけないですね」

-3Pは空いていたら打っていこうと思っていたのですか?
「普段もシューティングの練習を竜馬さんと純也さん(#9小林)と将也(#15山崎)の4人で居残りでやっています。だから空いていたら打とうというのは普通にありますね。練習の成果が出ました。シュートは打った分だけ成果が出ます。それは今日思いました」

-ここまで追い込まれた試合はリーグでは初めてですが。
「ここまできてようやく攻め気になったんですが、でもそれじゃダメですよね。明治戦の最初ぐらいやるのが理想だし、入りが大事です。でも今日はあのままずるずるいったら去年だったら負けていると思いますし、そこを竜馬さんは下がっていたけど声をかけてくれていたし、出ているアレクさんも“ここ、ここ”と声を出してくれたので、自分たちもここをしっかり乗り越えれば結果がついてくるのかなという思いでやっていました」

-ではこの試合では一つ課題が見えた部分もあると。
「100%自分たちの力を出し続けることが今の青学の課題だと思います」


「やりやすいのは先輩のおかげ」
チームのために決め続ける若きエース

◆#94長谷川智伸(拓殖大・2年・F)
100920HASEGAWATOMONOBU.jpg2年生の強みというべきか、チームの雰囲気も後押しして、この大会でも3Pは好調だ。負けはついているが、チームの空気は悪くない。雰囲気が良ければシューターはリラックスしてシュートを打てる。チャレンジャーだけに恐れるものはなく、それがいい流れを生んでいるといえよう。上に挑み続ける姿勢があれば、これからも結果を出していくことができるだろう。


―惜しい試合でしたが、感想をお願いします。
「やっぱり青学は例年通り強かったですね。けど内容は、みんな練習でやってきたことも出せたし、走れたし、気持ちも切れずにやれたと思うんで良かったです。後は最後の細かいところを修正して、残りの試合も頑張っていきたいです」

―今日の拓殖大は、終始勢いがあって楽しそうな印象を受けました。
「そうですね。自分たちは“楽しんでやろう”ってずっと言ってて。常にチャレンジャーなので、負けてる時でもみんな笑って、暗くならないようにしています。入れられてもすぐ入れ返せばいい、ミスしても戻ってディフェンスすればいいって。みんなでずっとそう言ってやってきたので、勢いがあるのかなと。というか、自分たちは勢いでいかないと、まともにやったら戦えない部分もあるので(苦笑)。そういうところは勢いで補ってきましたね」

―そういう勢いは練習中からですか?
「そうですね。結構みんな盛り上げてます。練習でも、アーリーオフェンスというか、走って走ってって感じですし。池内さんからも、“足が止まったらだめだから”って走ることを常々言われてるんで、みんな意識してやってますね」

―足を意識しているという事ですが、拓殖大のディフェンスはすごい気迫ですね。
「ディフェンスから勢い作らないと。やっぱりオフェンスからってなかなか難しいんですよね。“しっかり守って取って走って”っていうリズムで自分たちはやっています。ルーズボールとかも、当たって砕けろじゃないですけど(笑)」

―今日も1Qから接戦で、最後までよくこのディフェンスが続くなと感じたのですが?
「他の大学がどの程度きつい練習をしてるかはわからないですけど、自分たちも池内さんやトレーナーの人たちのもとで厳しいトレーニングはしてるつもりです。夏の間もけっこう遠征とか行って、トレーニングしてきましたね」

―ゾーンディフェンスも機能してましたね。
「もともとゾーンはやるつもりだったんですけど、ビデオ見てスカウティングして、池内さんとかみんなとも相談しながら、どういうディフェンスがベストなのかっていうのをいろいろ工夫して練習してきました。それが結構効いたかなと思います」

―青山学院大は橋本選手(#0)がファウルトラブルでしたけど。
「そうですね。高校の時からですけど、ガツガツ来られる人なので。圧倒っていうか、迫力がすごいなぁって思いました」

―青山学院大は強かったと先ほど言っていましたが、3Qで逆転した時はどう感じましたか?
「あれもやっぱりみんながよく走ってリングに向かって行けたので、その結果が逆転に結びついたんだと思いますね。チームの力っていうか、個人じゃなくみんなで出せた力なので。あの時はいい流れになってよかったです」

―最後まで勝負のわからない試合でしたが、勝敗を分けた点はなんでしょうか?
「うーん…やっぱり最後の詰めの細かいところですかね。シュートが来なかったりターンオーバーだったり。青学はきちっと細かいところもやっていました。自分たちももっとしっかりやっていきたいですね」

―ではこの2戦を通して青山学院大の印象はどうですか?
「どのポジションも穴がないというか、みんなしっかりしていて。控えの選手も素晴らしい選手ばかりですし。トータル的にみても、青学は強いっていうのは肌で感じましたね」

―長谷川智伸選手は、2年生ですけどチームを背負う存在でもあると思います。自分ではどう思っていますか?
「上級生と一緒に試合に出て、自分はその中で“自由にやれ”っていうか…“どんどん攻めろ”とも言ってもらえているので、環境がいいというか、やりやすいです。そういうのは先輩方のおかげですね」

―来週は法政戦ですが、意気込みをお願いします。
「同じポジションに長谷川智也選手がいるので、チームでも個人でも負けないように頑張っていきたいです」


「慶應らしいことはできたけど、自分らしいことはまだ」
ここが頑張りどころだという自覚で見せたプレー

◆#11金子峻也(慶應義塾大・3年・PG)
100920kaneko.jpg本来の持ち味は切れ味のあるシュートだが、この試合ではディフェンスが目立った。本人にも「絶対やってやる」という気持ちが強かったようだ。
二ノ宮の欠場によって選択肢がなくなったことでようやく、控えの選手にも緊張感が生まれた。トリオがいれば困った時に頼りにできる。それはベンチメンバーを育てたいチームではバランスが難しい問題でもあるが、今は「チーム力を上げるチャンス」と全員が捉えている。この序盤戦の苦しみが後に生きることを期待したい。


-今日はだいぶ出番を得ましたね。
「慣れてきたけど緊張する部分がまだあります。シュートも入ったと思ったのは何本かあったんですが、3Pは1本だし、無駄なファウルも多かったし、みんなにいいと言ってもらった部分はありますがまだまだだと思います。慶應らしいことはある程度できたけど、自分らしいことはまだできていない。欲を言えば両方できるようになりたいですね」

-ここまで少し出番もありましたが、打つタイミングを逃したりなかなか結果になっていませんでしたよね。
「ここまでは打った時に“少し早い”と言われたり、打つことによって流れが悪くなったりということがありました。今日の試合になるほんの少し前まで、“途中で出て流れを悪くしないように”というネガティブな考えがありました。それが良くなかったと思います」

-今日はやるしかない状況で思い切れたのでしょうか?
「入らなかったけどいつも通り打っていたので、他の面でもいつものようなやりにくさはなかったです。自分は攻めて、打ってなんぼだと思うのでそういう意味ではアウトサイドは入らなくて迷惑をかけましたが、やれた部分もあったと思います。今日は1戦目より20点以上多く取れているので、後は自分が点を取れればいい訳ですよね。今日はそれにディフェンスも絶対にやって、認めてもらおうと思っていたので、そこは出せたと思います」

-欠場者がいてもやれると見せられたのは大きいのでは?
「来年弱くなると言われたくないですし、今はチャンスでもあると思います。今日は後半に岩下さんのゴール下にすごく助けられたと思うんですが、そこを自分たちの代になった時に対処できれば他の部分では戦っていけると思っているし、来年のことも考えていかなければというのはあります」

-そういう意味では今日は全員が頑張れたと思います。金子選手が出ることで3年生の存在感も強くしていきたいところですね。
「そうですね。家治(#15)だけでなく3年の力を見せていきたいですね。でも今日は家治(#15)はまあまあだったけど、矢嶋(#22)が良かったですよね。そういう風になっていくべきだと思うんです。誰かがダメでも誰かがやる、みたいな。それに、祐典さん(#5酒井)も今日はすごく試合中に励ましてくれて、落ち着いてできました。そういう風に1年生も含めて好循環していけばいいですよね。ミスして悪循環になることもあるんですが、ようやく少しできるようになってきたかなと思いますし、ここが頑張りどころだと思っています」



「後はアウトサイド陣の頑張りも必要」
勝利にも気を緩めず次へ

◆#15熊澤恭平(日本大・4年・G)
100920kumazawa.jpg明治大との2戦とも素晴らしいディフェンスを見せてくれた。チームとの連携によるマンツーマンは、まず個の力あって、そこにチームとしての協力体制が加えられ“ディフェンス”という一つの形がよく見えた。華やかなオフェンスは誰にでも分かりやすくもてはやされるが、それを押さえ込むディフェンスはまた、見る者を唸らせるバスケットの一つの見所だ。ただし、本人はそれに浮かれる様子もなく、チームとしても課題も意識する。守りで見せた後はオフェンスへ。課題の80点を目標に次の試合へ挑む。


―試合を終えて。
「今日は昨日と同じくらいディフェンスが良くて。出だしはちょっと相手にやられたんですけど、それでも我慢強くディフェンスしたのが、流れが良かった理由だと思います」

―昨日よりも、足元で踏み込んで金丸選手(#14)を止めてたかなという印象を受けましたが?
「そうですね。昨日は振られて、ジャンプシュートは結構打たれていたんですよ。金丸が調子悪かったからそれが入んなかっただけで。でも今日はあいつも調整してくると思ったので、もっとドリブルを前で止めてコースに入らないと、打ってくるだろうなと。だから今日は昨日より半歩前に詰めてディフェンスしました」

―ディフェンスの練習というのはどのようなことをやってきたのですか?
「日大は、高校生みたいなディフェンス練習じゃなくて、一人ひとりの“足”を作っていくっていう練習を夏にやっていました。僕だけに限らず、浜田(#19)も飛田(#11)も少しずつディフェンスは良くなっていますね。足が出来てきたのかなと思います」

―明治を49点に抑える好ディフェンスでしたが、オフェンスはどうでしたか?
「オフェンスは熊 吉(#24)がよく頑張ってくれましたね。まぁ欲を言えば、浜田とか飛田とかあのへんのアウトサイドシュートがもう少し入ってくれると、70点・80点台に持ってけると思います。監督も言っているのですが、相手を60点台に抑えて、自分たちが80点取るのが理想です。今日うちは66点なので、あと14点分くらいは僕たちアウトサイド陣で頑張ってやらなくちゃいけないかなと思います」

―今日は森川選手や熊選手も目立っていましたが、センターも強気で行こうと?
「昨日のデータを見ても、熊 吉がゴール下ですごく攻めてくれてて。昨日は3Qもそれですごく楽になりました。インサイドで勝っているというのがうちの強みだったので、まず熊 吉に集めてからパスをさばいてアウトサイド勝負だったり、そこからの1on1だったり。話し合ったわけじゃないですけど、オフェンスではそういうリズムが自然にチームの中で統一意識として出来たんじゃないかなと思います」

―今日はオフェンスリバウンドがすごく取れてましたね。
「森川(#14)が非常に頑張ってくれたかなと思いますね。彼はリバウンドだけじゃなくてアウトサイドも打てるってことで、ほんとに4番から2番くらいまでやれるうちの貴重な選手です。うちの要ですね」

―オフェンスリバウンドとかルーズボールとかですごく気持ちが出てたなと思いましたが。
「やっぱりリバウンドとかルーズボールをものに出来なくなると流れが悪くなってきますし。うちはディフェンス頑張って速攻につなげるチームなので、そのボール一つひとつを取らないとっていう部分が、共通意識として全員ありましたね」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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