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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.09.19 (Sun)

【2010リーグ1部】9/19レポート

白熱した戦いが続いた5戦目
日本大対明治大は守りがポイントに


3週目も注目の戦いが続いた。
まだ先が見えぬ混戦となった1部は、どのチームもどこか相手につけこむ隙はないかと虎視眈々としている様子も見える。本調子ではないチームには苦戦も見え、長いリーグ戦ならではの厳しさも見える一方、苦しい中でも勝利を拾っているところもある。リーグ戦はチームの中味が普段以上によく見えてくる。第2週はゾーンが勝利を決めたが、この日はこれぞディフェンス、という高レベルの日本大のマンツーマンが会場を沸かせた。持ち味をいかに出すか、それが勝利の鍵を握るということをはっきり見せてくれた試合となった。


【東海大が勢いをつけて専修大に快勝】
100919tokai.jpg東海大専修大は、出足で専修大学の良さが出た。#11宇都(1年・G・中部第一)がオフェンスをリードし、東海大と接戦を展開する。しかし東海大は2Qに#33狩野(2年・SG)の3Pが出ると、徐々にリズムを掴み、3Qで専修大学のオフェンスが散漫になってきたところでディフェンスも緩み、#24田中(1年・1年・SF)などの3Pが続けて決まると、そのまま東海大が畳み掛けて叩いた。専修大は苦しい時に打つ悪いリズムのシュートが続いて、確率も上がらない。3Qで宇都もファウル4となり、苦しくなった。一方の東海大は3Qで差を大きくつけると4Qは控えでスタート。#16坂本(3年・C)が速攻から2本のダンクを決め(そのうち1本はバスケットカウント)、チームを盛り上げる活躍ぶり。そのままの勢いで東海大が逃げきり、先週の明治大への敗戦イメージを完全に断ち切る90-62の快勝となった。専修大は#4高橋(2年・G)が欠場。ボール運びからのゲーム展開がままならず、流れの悪いシュートが多かった。成長途上の専修大は集中力が切れた時に若さが見えるのが課題だが、それを上手にコントロールしていく試合展開が望まれる。
写真:ダンクを決めた坂本に、チームメイトも笑顔。


【法政大が追撃するも中央大が逃げきる】
100919niitono.jpg法政大中央大は、序盤に法政大#11長谷川(3年・SG)のアウトサイドが決まり、ディフェンスでも中央大から24秒オーバーを奪うなど立ち上がりの良さを見せた。しかし中央大もスティールなどから速攻を出す勢いを見せ、譲らない。法政大は1Qで#21加藤(2年・CF)が2ファウル。苦しいところで中央大#24塩谷(1年・SG)の連続3Pもあって1Qは中央大がリードした。2Qも中央大は序盤に#14 渡邉(2年・F)、#20小野(2年・F)の連続3Pで法政大を一気に10点以上引き離すことに成功。法政大は#21加藤が機動力のあるプレーやオフェンスリバウンドから返すが、中央大ディフェンスに阻まれ、なかなかシュートが決まらない。♯27岩崎(2年・SG)を入れて改善をはかるが、10点が縮まらない。#3鈴木(4年・G)に不運なファウルも続き、法政大はリズムを作れないで前半を終えた。3Qは#11長谷川が得点を重ねていくが、中央大のアウトサイドの確率が良く、なかなか差が縮まらない。4Q、法政大はゾーンで中央大の足を止めると次々にディフェンスリバウンドからターンオーバーを奪い、#13三角(1年・F・湘南工科大附)や#24神津(3年・F)の3Pで追い上げをはかる。#3鈴木の3Pでようやく7点差と一桁に詰めた法政大だが、その後の流れが生まれない。#21加藤がファウル4となり、ベンチへ下がると再び残り3分で中央大に10点差をつけられてしまった。中央大はゾーンでスピードを緩められてしまったが、シュートを決めていく。しかし、残り1分で#11長谷川の3P、残り42.4で#41谷口(3年・C)の3Pが決まり、83-87と4点差に追いついた法政大。中央大は#20小野が法政大ディフェンスを振りきりペイント内へ切れこむレイアップで残り32.4秒で83-89。最後は#11長谷川に託したい法政大だが、#41谷口からのパスは通らず残り25.3秒で法政大はファウルゲームに。最後は中央大が93-86で中央大が勝利。法政大は#11長谷川が3P7本で合計42点と点を取り続けたが届かなかった。
毎試合、惜しいところで勝利を逃している法政大。4Qに追い上げる力は持っているものの、最後の最後でわずかに届かない、という展開が続いている。サイズがないのが苦しいが、インサイドの安定感はもっと欲しいところ。1勝を求める戦いはまだ続く。
写真:速攻レイアップを決める中央大・入戸野。


【アウトサイドに惑わされず、青学大が勝利】
100919hiejima.jpg青山学院大拓殖大の立ち上がりはロースコアとなった。1Qを終えて17-15の青山学院大リード。インサイドでは優っているがシュートの確率は鈍い出足。拓殖大もアウトサイドが入らず苦しいが、2Qになって青山学院大#14辻(3年・SG)の3Pが決まると青山学院大の一歩リードとなった。拓殖大はメンバーを入れ替え、流れを変えようと試みるが、青山学院大のゾーンは割れずターンオーバー。終盤に集中力を見せて立て続けの3Pを#94長谷川智伸(2年・F)が決め、#40藤井(1年・G・藤枝明誠)のブザービーターもあって前半は40-34と一桁の差で終えた。後半、青学大は#56比江島(2年・F)が機動力を生かしたプレーで随所で得点。10点差をつける。拓殖大は一貫したアウトサイド攻勢で4Qも攻撃し続ける。ディフェンスではアグレッシブにマークすることで、青学大をイライラさせることにも成功。しかし点差は縮まらない。青学大は一時熱くなる選手もいたが、最後は冷静に対処して差を広げると91-78で勝利した。
最後は青山学院大に勝負あったが、拓殖大は最後まで躊躇なく3Pを打ち続けてくるため、たとえ10点が開いても油断できない。ディフェンスはファウルと紙一重で、きわどい場面が多いが、それに注意を払って落ち着いて対処する必要があるだろう。
写真:チームメイトのファウルトラブルをものともせず、淡々と得点を取り続けた比江島は26得点。


【筑波大が逆転勝利でうれしい3勝目】
100919tukuba.jpgともに勢いを欠く鈍い立ち上がりとなった。慶應大は#14家治(3年・F)の3P、#5酒井(4年・F)のドライブで先行するが、筑波大も#99加納(4年・C)の3Pで返す。しかし筑波大はその他のシュートがなかなか決まらず、1Qは20-13。2Qは慶應大#15桂(2年・F)の3Pや#11金子(3年・G)のシュートで慶應大が10点近くを先行。#5酒井の速攻も続いて慶應大がリードを広げる展開となった。3Qも慶應大リードは変わらないが、筑波大は投入した#35池田(1年・F・京北)がシュートを決めると流れが好転。#19富岡(3年・G)の3Pもあって差を縮めて4Qに突入した。4Q、慶應大は得点が伸びなくなる。インサイドでは#7岩下(4年・C)が攻め込みたいが、筑波大インサイドに身体をがっちり抑えこまれ、容易にゴール下までいけない。筑波大は#33加藤(4年・F)のシュートで63-63に追いつくと、そこからクロスゲームとなった。慶應大は#5酒井が果敢に攻めるが、守りではファウルが続き残り3分で4つ目に。しかもゴール下の競り合いで不運にも5つ目を吹かれると、一気に情勢は筑波大に傾いた。残り2分、筑波大は#36本井(4年・C)のフリースローが決まり逆転。慶應大は#18蛯名(1年・G・洛南)のフリースローで1点差に詰めるがそこからのリスタートで#33加藤がオフェンスリバウンドからシュートを決めて3点のリード。慶應大は最後のオフェンスで3Pシュートの機会を得るが、3本とも全て決まらず、74-69でタイムアップ。酒井のファウルアウトを始め、悪い部分が前にでてしまった慶應大。またも痛い土曜日の敗戦を迎えることになってしまった。筑波大は慶應大からの勝利に満面の笑み。大きな1勝となった。
写真:勝利し、笑顔の筑波大。


【攻守で力を出し切った日本大が先勝!】
100919kumazawa.jpgこの日最高の盛り上がりとなった試合、見所はなんといっても日本大#15熊澤(4年・G)を筆頭にした圧巻のディフェンスだった。明治大#14金丸(4年・SG)を20得点に抑えこむ固い守りで、逆転からリズムを掴み、粘り勝ち。見事な内容だった。
立ち上がりは明治大が先行する。#14金丸のマッチアップにつくのは、身体能力の高い#15熊澤。高さでは10cmのミスマッチがあるが、豊富な運動量とジャンプ力、執拗なマークで簡単にボールを持たせない。上から打たれてしまう場面もあるが、それ以外は十分許容範囲の守りだった。明治大は#19田村(3年・F)が1Q開始5分でファウル3と痛い展開。その中の一つは#15熊澤がチャージングを奪ったもの。チームリーダーが両エース相手に見事な守りで対抗する。熊澤はディフェンスどころかオフェンスでも見せる。立て続けのシュートを決めると、続けて2度#14金丸からトラベリングを奪う攻守全く隙のない動きで、追う展開ながら1Qから見ごたえある内容を展開した。2Q、日本大は#14森川(3年・F)が2本の3Pを決めると、次第に周囲のメンバーも乗り始め、#11飛田(2年・F)の3Pで残り4分に逆転。明治大は#14金丸が守られ、この日3度目のトラベリング。日本大は#15 熊澤のカットから#14森川の速攻も生まれ、流れをつかんで40-35で2Qを終えた。
3Qも流れは日本大。#24熊吉(3年・C)のポストのプレーが決まり始め、一気に10点近く開くことに成功する。その#24熊吉が3ファウルで苦しい時間帯も来たが、#1坂田(1年・F・日大豊山)がつないで持ちこたえると#3石川(2年・G)の3Pもあって3Qで明治大を60-53と引き離した。4Q、明治大が追い上げる。#19田村の連続シュートに残り4分で#20若林(4年・SG)の3Pが決まり差を詰める。日本大はインサイドでターンオーバーが続いて得点が停滞してしまう。しかし、そんな場面を救ったのはやはり#15熊澤だった。68-66と追い上げられてから残り1分、熊澤の2本のシュートが日本大を勇気づける。72-67となって明治大はファウルゲームをしかけるが、実らず76-71で日本大が大きな勝利をあげた。
100919nm.jpg「今日はめちゃくちゃ頑張りました」熊澤。金丸をわずか20点に押さえるディフェンスには「これは自分だけではなく、みんなの小さなディフェンスあっての積み重ね。自分の1対1の部分もありましたが、みんなが小さなディフェンスをやってくれたおかげ。自分一人では絶対に止められませんでした。今日ほど仲間に感謝したことはありません。ナベ(#37渡部)もずっとベンチから声をかけてくれました。下級生たちなのに頼もしいばかり。本当にみんなに感謝しています」と、熊澤らしい受け答えだが、確かにこの日の日本大のチームとしての守りも見事。また、熊澤はディフェンスだけではなく、得点も27得点。「自分のリズムでできていたので、守りながらでも負担ではありませんでした」と、気負う様子はない。「明治大との対戦は優勝を左右する大事なポイント」と言うように、これを勝ち切ったのは大きい。2戦目も同様に相手を押さえることができるか、見逃せない戦いになりそうだ。
写真上:勝負どころのシュートを決めてガッツポーズの熊澤。
写真下:金丸へのディフェンスは見ごたえがあった。


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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