2016年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.09.12 (Sun)

【2010リーグ1部】9/12レポート

6チームが2敗で並ぶ混戦模様の1部
情勢はまだ見えないリーグ序盤戦


8チーム制の場合、優勝には最低でも2敗にとどめるのがこれまでの鉄則と言えた。だが、10チーム制となった1部リーグは2週目を終えて、ほとんどのチームが2敗で並ぶことになった。優勝・入れ替え戦のラインがどのあたりにあるのかは、まだ今の状況では予想するのは難しい段階にある。明治大と拓殖大は東海大、慶應義塾大を倒したことで力があると証明した。今後の優勝戦線にどう絡むか見物だ。
だが、まだここまでは様子見の段階でもある。2週を終えてそれぞれのチームがどんな人材でどんな戦い方をしてくるか、他のチームにもだいたい見えたはずだ。ここからのアジャストこそ長いリーグ戦の見所であり、それに対し常に上をいく戦い方を見せることが3週目以降重要になるだろう。


【再び接戦にもつれこむも明治大が2連勝】
100912meiji.jpg先行したのは明治大。#19田村(3年・F)の2本の3Pでリードを得る。東海大は#34三浦(年・SG)と#7遥(4年・PF)で返す。#14金丸(4年・SG)へは第1戦で好ディフェンスを見せた#34三浦をつけたが、1Qで惜しくもファウル2。#36養田(4年・PF)に交代する。明治大は#31駒水(4年・C)の3Pや#20若林(4年・SG)のミドルシュートもあって1Qは12-18と第1戦同様リードで終えた。今期の東海大は立ち上がりで重い。2Q以降に追い上げる展開とするパターンが多いが、2Qでも差は縮まらない。明治大のゾーンに対し、#0満原(3年・C)がポストでボールをもらうことができない。#14金丸と#19 田村のサイズのある選手を前に置く明治大のゾーンには東海大も手を焼いて、#4森田(3年・PG)を投入して流れを変えようとするが、全体的にアウトサイドが決まらないことで崩すチャンスがなかなか生まれない。明治大は2Qもほとんどの得点を#14金丸と#19田村で稼ぎ、最後は#14金丸がブザーとともにミドルシュートを沈めて前半は29-38とリードで終えた。
3Q、東海大もゾーンを繰り出す。ここでようやく明治大のオフェンスを断ち切り、#36養田の速攻や#0満原のインサイドなどからも得点していく。明治大は#66加藤(2年・PF)の得点もあって、チームも盛り上がるが、後半は東海大に押される格好となった。明治大が残り3分で東海大のディフェンスに阻まれ2点しか取れなかったのと反対に、東海大は#5多嶋(4年・PG)の3Pや#36養田の得点などで一気に追い上げ、#24田中(1年・SF・長崎西)のシュートで52-53と1点差まで追い上げることに成功。勝負は分からなくなった。ようやく追いついた東海大は、4Qもついていく格好となる。明治大は#19田村が5ファウルで退場。#31駒水も4ファウルと苦しい中、リバウンドを取り、得点でも貢献してチームを盛り上げる。100912komamizu.jpg「相手にアウトサイドを打たれたあとのディフェンスリバウンドをいかに取るかを考えてプレーしました。ディフェンスから立て直そうと」と、粘りを見せた。東海大は#0満原が4本のフリースローのうち3本を落とすミスで逆転のチャンスを得られない。駒水のシュートで残り1分、58-64とリードした明治大。東海大はファウルゲームを仕掛け最後の逆転に賭ける。残り26秒、#5多嶋の3Pで65-66と1点差にした東海大。続くプレーで多嶋がアンスポーツマンライクファウルを取られてしまうが、これで得たフリースローを#11佐藤(3年・G)が2本落とすミス。しかし次のファウルは#14金丸が得て確実にフリースローを決めていく。残り6.5秒、東海大は3Pを打つ形にならず#5多嶋が中に切れ込んで67-68。金丸にフリースローを決められた後、3点を追う中の最後のオフェンスは形にならずタイムアップ。70-67で明治大が逃げ切り2連勝。東海大は一度も追いつくことが叶わず、2敗目を喫した。
東海大は明治大のゾーンに攻めあぐんだが、#0満原が7点では苦しい。全員バスケが信条ではあるが、悪い意味で言えば分散して統一がはかりにくい面がある。苦しい時を打破してくれる選手がいなかった。一方の明治大は非常に構図がシンプルだ。#14金丸、#19田村が攻撃をリードし、インサイドは地道に徹する。駒水「自分の仕事はリバウンドやディフェンスなので、それをいかに頑張れるかがこのリーグを戦っていく上でのテーマ。なので特にそこを頑張っていきたい」と言う。明治大はエースを生かす方法が生きた勝利だった。
写真上:勝利に笑顔の明治大。
写真下:ブザーとともにシュートを決め、ガッツポーズの駒水。

※明治大・加藤選手のコメントは「続きを読む」へ。


【3P合戦から抜け出した慶應義塾大がリベンジ】
100912ninomiya.jpg第1戦では16本の3Pを決めて慶應義塾大を追い落とした拓殖大。5人全員がアウトサイドシュートを打てる強みが、ハイスコアリングゲームの最後の決定打となった。2戦目も拓殖大は#42永井(4年・F)と慶應大#4酒井(4年・F)の3Pからの幕開けとなる。拓殖大は#94長谷川智伸(2年・F)、#99長谷川技(3年・F)が外のシュートで続き、慶應大は#7岩下(4年・C)のリバウンドからのシュート、#4二ノ宮(4年・G)の3Pと拮抗した立ち上がりとなって1Qは20-20の同点で終わった。拓殖大は1戦目同様に2Qからゾーンを敷く。しかし慶應大は#4二ノ宮の3Pにドライブ、#5酒井の得点でオフェンスの停滞を防ぐ。拓殖大が3Pに頼りがちになっているのとは反対に、#5酒井のオフェンスリバウンドからのシュートや、ドライブからのバスケットカウントなどで差を広げていく。拓殖大は#42永井の奮闘で追い上げるが、インサイドでも重要な役目を果たす#26上杉(3年・F)が前半でファウル3。43-36の慶應大リードで前半を折り返した。
3Q、追う拓殖大が勢いを取り戻す。#6長南(3年・F) と交代した#71河上(3年・F)の2本の3Pもあって逆転。しかしここから残り5分は壮絶な3P合戦になった。慶應大は#4二ノ宮、#5酒井に加え#20中島(1年・F・魚津)が2本の3Pでチームを盛り上げる。拓殖大は2人の長谷川がこれに対抗。3Pを3Pで返す5分間は、慶應大4本、拓殖大3本の3Pで互いの歓声が爆発する時間となり、最後は#99長谷川技の3Pで拓殖大が65-65の同点にして終えた。最後の4Q、接戦から抜け出した決定打は慶應大、#4二ノ宮の3Pだった。77-72とすると#20中島の3Pで80-72。拓殖大はオフェンスに勢いがなくなり、得点が止まりがちとなっていく。第1戦では残り3分から激しいプレッシャーディフェンスで圧倒したが、同様の激しさは出せず慶應大に10点差をつけられるとファウルゲームに突入。しかし初戦の5点差を返したい慶應大に逃げ切られ、94-83で試合終了。1勝1敗となった戦いは、得失点差で慶應大が上回った。
慶應大は攻撃的な二ノ宮の本領を見た試合だった。最近は司令塔に徹する部分もあったが、酒井と2人がそれぞれ27得点。1年生の中島も3本の3Pとリバウンドで粘り、大事な時間帯に流れを生んだ。2戦目の修正について「ゾーンアタックはシュートを入れれば終わり。1戦目は相手のいいところを選手が考えすぎてしまった。それはどうでもいいことなのに」佐々木HC。勝利のためには4年生のさらなる奮起を促す。「慶應大は4年がいいことをやるのが伝統。それが蓄積されて、力のない選手が集まってもここまでやって部の形ができてきていると思っている。だからこそ、4年がまだまだ十二分に働かなければいけない」。正にその通り、の言葉だ。何もないところから始まり、1部で結果を出してきた慶應大の真骨頂を、今年も実現できるかどうかまだここからだ。
写真:5本の3Pを含む27得点の慶應大・二ノ宮。プレーでチームに示したものは大きい。

※慶應大・中島選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【1Qから波にのった日本大が専修大を圧倒】
100912kumazawa.jpg第1戦は終始接戦となり、勢いに乗った専修大が勝利。しかし第2戦では、それとは全く異なる展開となった。先制点こそ専修大#1宮城(4年・F)が奪ったものの、序盤から積極的な攻めを見せる日本大。第1戦では2得点に終わった日本大#15熊澤(4年・G)も、この試合では一転して1Qから次々にシュートを沈めていき、専修大に勢いづかせない。「監督からも、シュートは落としてもいいから、いけいけと言われていました。昨日はパスを回すばかりで受け身に回ってしまったけれど、今日はみんな思い切りの良さがあった」熊澤。また、リズムをつかんだ日本大はディフェンスでも力を発揮。#19浜田(2年・F)が専修大#22館山(2年・G)をよく抑え、#3石川(2年・G)もスティールを2本成功させるなど、集中した守りで専修大を苦しめた。#22樋口(2年・F)らが強気に攻めて対抗しようとする専修大だが、日本大のディフェンスを前に攻めあぐねる場面が多くみられ、ミスを連発。得点を伸ばせず、前半は50-27と日本大が大量リードを奪った。
だが続く3Q、序盤の専修大#11宇都(1年・G)の速攻から少し流れが傾き、日本大はターンオーバーが多くなる。少しずつ点差を縮める専修大。しかしここでも日本大を引っ張ったのは#15熊澤だった。外からシュートを決めたかと思えば、強気なドリブルでファウルを獲得し、再び日本大に流れを引き戻す。結局3Qで30点差をつけられた専修大は、続く4Qに入っても思うようなプレーが出来ない。点差が離れたことで少し日本大のディフェンスも緩んだのか、ここにきて#33館山らが得点するものの、残り時間はわずか。残り2分半には、日本大は5人ともフル交代し、ベンチメンバーも活躍した。特に#37渡部(3年・G)は、わずかな出場時間の中でも3P2本を含む10得点。最後に会場を盛り上げた。
105-75と、30点差の快勝で第1戦の借りを返した日本大。4年生の#15熊澤が、チームハイの33得点で下級生主体のチームを引っ張った。一方の専修大は、序盤からリズムを崩され、最後まで試合を組み立てることが出来なかった。日本大も専修大も下級生の多い若いチームであるだけに、勢いが勝敗を左右する部分が大きい。いかに自分たちの流れに持っていけるかが、今後のリーグ戦で問われるだろう。
写真:得点をリードした日本大・熊澤。篠山が復帰するまで4年生としての戦いも続く。


青山学院大対中央大は、青山学院大が勝利したものの、1戦目同様らしからぬ動きも目立った。シュートが好調だったのは#14辻(3年・SG)のみ。後は随所にミスも見える内容で、1Qこそ中央大を圧倒したものの、2Q以降はほぼ負けている状態。中央大は最後まで攻め続け、#5竹原(4年・SF)の24点を筆頭に奮闘したが85-73と及ばなかった。青山学院大は4連勝ながら不安定な面も見える序盤戦となっている。法政大対筑波大は前半こそ筑波大がリードしたが、最後の最後で法政大に追い上げられる展開となった。法政大は#11長谷川(3年・SG)が奮闘。残り10秒で逆転を賭けたオフェンスに出るが、ファウルに。最後は3点差で91-88。怒濤の追撃が実らず4敗目。惜しい敗戦となった。筑波大は連勝で2勝2敗と勝敗を戻して2週目を終えた。

[続きを読む]

「リバウンドに集中して頑張る」
ブルーワーカーとしての働きに期待

◆#66加藤耕太郎(明治大・2年・PF)
100912kato.jpg公式戦ではこのリーグ戦からスタメンに抜擢された。
機動力が高く、オールラウンドに何でもこなす選手がスタメンに多い明治大にあって、ゴール下で地道な仕事に徹し、チームを助けており、主将の金丸も高評価している選手だ。
サイズはさほどでもないが、東海大のインサイド陣の勢いを削ぐ活躍で2連勝に貢献した。


―2週目は2連勝で終えての心境は?
「1週目2連敗した後だったので、そういう意味でも盛り上がっています。それに、今日は昨日の第1戦の反省を生かして戦えたので、昨日よりもっと大きい勝利だったと思います」

―第1戦の反省とは?
「ディフェンスをゾーンにしたときのコミュニケーションがちょっとうまくいかなかったんです。コーナーのところの受け渡しとか、形の変化とかが遅れてしまったのですが、今日は声を出し合ってきちんと形を作れました。第1戦でできなかったことというのは、夏の練習の時からできていなかったことなんですよ。なので、それが第2戦で修正してできたというのは今後にもつながると思います」

―東海大は#7遥・#0満原というビッグマンがいますが、インサイドのディフェンスに関して何か指示がありましたか。
「2人とも、速攻で走りながら面を取ってボールをもらうというプレーがあるのを、法政大戦のビデオで見ていました。なのでそれをやらせないことと、あとは後ろからパワーで押し出す。それしかなかったです」

―実際やってみてはどうでしたか?
「2人とも自分より10kg以上体重があるので重かったですが、そこは小さいなりに頑張りました。特にボールが入る前に押し合いの勝負があったんですが、思ったよりはなんとかなったと思います」

―今リーグではスタメンを任されていますが、どんなところを評価されていると思いますか?
「スタメンは6月くらいからなんですが、その時期(#31)駒水さんがちょっと調子を落としていたんです。そこで代わりで入ったときに、リバウンドなどを頑張ってアピールできたので、それ以降出させてもらっている形になっています。それまではチャンスがあまりなかったんですが、チャンスがあればという気持ちは持っていました」

―シュートも良かったと思いますし、今後はどんなところを頑張って行きたいですか?
「シュートは状況判断で、空いていたから打っただけです。相手に、“こいつ攻めない”と思われていたのもあったんでしょう(苦笑)。今後もリバウンドとディフェンスに集中してやっていきたいです。自分はインサイドにしては小さいですが、タイミングをはかるなどして何とか頑張りたい。もちろん、シュートも空いたら狙います!」



「今は思いきりやるだけ」
初めてのリーグ戦への挑戦

◆#20中島祥平(慶應義塾大・1年・F・魚津)
100912nakajima.jpg3本の3Pがチームを勢いづけた。
もともとシュートは得意な選手。思い切って打てる下級生のうちに、自信を実績として積み上げたいところだ。それだけではなくリバウンドや求められていることは多い。しかしこの日決まった3Pのように何事も恐れずやることが大事だろう。


-第1戦の敗戦の後、2戦目に向けては。
「昨日ミーティングをして、今日の試合は絶対に勝とうと、ベンチも、応援席も試合に出ている人もみんなで頑張っていこうとゲームに入りました。いい雰囲気で今日は試合ができたと思います」

-中島選手の3Pが大きかったと思います。インサイドでの働きも重要ですね。
「3Pは前の試合も、それ以前もずっと打っていて入っていなかったんですが、それでも先輩たちが思いきり打てと言ってくれて、そうできました。それが入って良かったと思います。インサイドではリバウンドを取らなければいけないんですが、オフェンスリバウンドに飛び込むことと相手のオフェンスリバウンドを防ぐことを意識してやっています。今日はそれができました」

-ただ、1戦目はリバウンドに入っている部分があまり見受けられませんでした。
「気持ちの問題もあったかなと思います。まだ岩下さんに頼っている部分があるので、どんな状態でもリバウンドにどんどん飛び込んでいきたいと思います」

-ゾーンアタックについてはどうですか?
「ハイポストでつなぐのが自分の役割ですが、今日はそれがあまりできませんでした。どこの大学もゾーンを持っていると思うので、ハイポストのつなぎを意識してスムーズに攻められるように頑張りたいと思います」

-ここまでなかなかアウトサイドが入っていない状態だったと思いますが、緊張などがあるのでしょうか?
「何本も打って入らなくて、自分の中でイメージが悪くなって、その悪いイメージの中で打ってまた悪循環になるというのが続いていて、気持ちの問題だったと思います」

-リーグ戦に入って重要な役割を与えられていると思いますが、緊張や責任を感じながらやっているのですか?
「始めは少し思っていたんですが、上級生が“1年生は思いきりやっていい、1年生のミスは4年生が責任を取る”と言ってくれました。だから今は思いきり気楽にやれるようになっています」

-初めてのリーグ戦はいかがですか?
「今年は10週で長いと言われているんですが、自分は初めてだしまだ分かりません。まだ1年目なので楽しんでいきたいと思います」
関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:50  |  2010リーグ戦1部  |  Top↑
 | BLOGTOP |