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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.09.10 (Fri)

【2010リーグ1部】リーグ戦スタート~各主要選手に聞く~

100905BALL.jpg関東大学リーグはまず初週を終えた。

リーグ戦は毎年フタを開けてみるまで全く分からない世界でもある。昨年は第1週から慶應義塾大が上位校と当たっていったことで、「難しかった」とお互いの選手たちが漏らしている。しかし今年は大きな波乱はなく静かなスタート。ここからどう動いていくのかまだ見えない部分が多い。スタメンに4年生が多かった昨年とは異なり、若い力が多くいるのが今年の特徴の一つ。上級生はまだチームをまとめるのに苦戦している様子も伝わってくる。
それぞれのチームの主将または副将、主要選手に夏の取り組みや、ここからどう戦っていくか意気込みを聞いた。

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【日本大学】
「悔いの残らない全力の試合を」(#15熊澤)
100905nihon_k3.jpg昨年リーグ優勝を遂げた日本大学。この春は3位、新人戦は8位で例年通り上位に常に顔を揃える状態は変わらない。また、才能ある選手がいつも自然と下から育ってくるチームでもある。「夏はずっと日本大の体育館で、夏合宿中は2部練習をしてきました。日本大はあまりどこかへ行くというのはないので、ずっと東京にいましたね。夏の間意識してきたのはディフェンスとリバウンドが中心。オフェンスは自分たちのリズムでやればいいという方針です」

春の内容を見れば足りないのは3番ポジション。昨年の4年生がほとんどフォワードに偏っていたせいで、試合経験の少ないメンバーを育てている段階にある。「そこは川島監督もずっと言っています。熊吉(#24)と森川(#14)は去年もずっと出ていましたし問題ありませんが、3番は浜田(#19)や名塚(#72)でやりたいところを、ケガ等もあって練習では1年の坂田(#1)がスタメンで、森川を3番で使うという布陣でやっていたんです。そういう意味では第1週は、このスタメンがスタメンとしての絡みという面でまだ足りないかな、と試合をやっていて感じています」。

100905nihon_k2.jpg昨年もリーグ立ち上がりでは苦戦した日本大。無心に地道な働きでチームにセカンドチャンスを作り続けた熊澤は今年、主将の篠山とともにチームリーダーだ。初戦は固さもあったが、2戦目は堂々とした上級生ぶりも見せていた。「去年は栗原さん(昨年度主将・現JBL東芝)たちがいてくれて、そこに乗っかる感じだったので“自分が失敗してもやってくれる”というのがありました。でも今年は4年目で試合の重さを感じます」。

2戦目で篠山も離脱となってしまい、メンバーも思うようには使えない状態だが、最後の年に悔いは残したくないと言う。「どんな試合でも全力でやって、それが失敗して負けてしまう分にはいいんですが、出し切らずに負けていくのは一番悔いが残ります。最終的には悔いがないようにというのが第一。プレーとしては、去年やっていたディフェンス、リバウンドというのをメインでやっていきます」。

監督からはそれだけではなく得点も期待されている。オフェンスでは昨年より積極性が見えるのは確かで、今後重要な鍵になるだろう。昨年の優勝は「あくまで先輩の成績」と言い、今年は今年のチームとしての結果を求める熊澤。4年のリーダーシップが問われる2ヶ月となりそうだ。



【慶應義塾大学】
「最終的に目指すのはインカレ優勝」(#5酒井)
100905_sakai1.jpg慶應大を牽引する“トリオ”も4年目、最終学年を迎えた。彼らはそれぞれが試合において主将同様の責任を持つが、ここに来て俄然、副将の酒井の存在感が重要かつ大きくなっている。春は主将の#4二ノ宮(4年・G)、#7岩下(4年・C)が代表合宿で不在がちの中、チームをまとめた。早慶戦では勝利を呼び込むプレーを連発。このリーグ戦でも第1週は岩下の欠場もあってリバウンド、得点、ディフェンスでもチームを引っぱっている。下級生が多い中、「佐々木先生にも下級生は計算できないと言われているので」と、奮起はうながしたいものの期待通りにはいかないとわきまえてもいる。二ノ宮とともに“自分がやるしかない”という思いは強いだろう。だが、これまでつなぎのプレーやセカンドチャンスなど、どちらかといえば他をカバーする存在だった酒井が「自分の力で切り開く」という立場に立ったことで、彼自身の危機感や責任感をより意識しているのは悪いことではない。このリーグは酒井にとっても一つの大きなステップアップの機会になる。

100905NINOMIYA.jpg例年より試合が多めの夏を過ごした慶應義塾大。韓国・延世大との試合では定期戦そのものは負けてしまったが、翌日の練習試合では2007年からの遠征も含めて初勝利をあげ、チームの力がついてきたのが見える。だが下級生が多い分、長い戦いで未知数の部分は多い。夏の間は「下級生が慣れるためにも、練習試合は大事。練習でやっていることを試合でどう使うか、試合でなければ学べない」と言っていた#4二ノ宮。まだ荒削りだが元気の良さが見える1年生たちがリーグ戦に入って2ヶ月でどのように成長するかが、チームの成績を大きく左右する。酒井は「練習中から特にインサイドの下級生にはリバウンドを求めています。今は個人のレベルアップをはかる時期だし、経験にしてもらいたい。ただ、求めすぎてはいけないと思うので、そこは上級生や家治がゲームを作っていかないといけない」と、今期伸びてきた#14家治(3年・F)にも上級生としての意識改革を求める。

専修大には1敗してしまったが、逆境こそ今の慶應大を作り上げた全てと言っていい。「最初に専修の高さを経験できたのは相当いいこと」と酒井も言い、巻き返しをはかる。そしてリーグ戦だけに終わらないゴールも目指す。
「インカレ優勝が僕らの最終的な目標」
昨年置いてきてしまったものを取り戻すための戦いは、まだここからだ。



【青山学院大学】
「うちはまだもっと強くなれる」(#0橋本)
100905hashimoto_20100910115048.jpg春優勝、新人戦も2連覇し、3冠目を狙う青山学院大学。バランスの良いラインナップと堅実なバスケットは簡単には崩しがたく、近年は個人技に優れる選手も増えた。他チームから追われる立場でありながら、#0橋本は自分たちもまだ成長できると言い切る。「うちは昔の竹内譲次さん(現JBL日立)や石崎さん(現bj島根)がいた時の東海みたいに、一つの学年に選手が固まっている訳ではなくて、下級生にもいろんないい選手がいる。他もそうだけどうちも若いチームなので一戦一戦もっと強くなれると思うし、今日も試合前に会場に来てシューティングをしている選手がたくさんいた。そういう風に貪欲になっている選手がいるので、もっと成長できると思う」。確かに、#56比江島(2年・F)や#25永吉(1年・C)はまだまだこれからの素材。#14辻(G)もまだ3年生の全体的に若いチームだ。貪欲さがなぜ必要なのかといえば、橋本でさえ長く出番らしい出番を得たのは昨年からのこと。試合に出るため、そして勝つためには何が重要か彼自身がよく分かっている。長谷川監督も常日頃「うちには出たい選手がいっぱいいるんだから」と、部内での切磋琢磨を強調している。

100905aogaku.jpg夏は延世大との親善試合で2勝2敗。JBLなどとも練習試合をこなしてきた。まずまずの結果を出してはいるものの、「自信になった部分とまだまだやらなければいけない部分がはっきりしたので、リーグの中で修正しなくてはいけない部分がたくさんある。まだチームは未完成。もっと強くなれると思う」と、あくまで更なる進歩を強調する。そこには、追われる立場ゆえの難しさもつきまとう。今のチームについて「追われる立場になった時に少し積極性に欠けるのが一番いけないところ。20点離されたら相手は必死になるけど、こちらはそこで引いてしまう。そこでこっちはまだまだ点数を取るという気持ちでやることが大事」と、手をゆるめない勝負をまだ求める。確かに1戦目は明治大を圧倒したが、2戦目は2Q以降、相手のさせたいようにさせてしまった。ここまで負けを味わっていないだけに、そうした甘さをどう打破していくかがこのリーグでは課題だろうか。

主将として懸命にやることを春から意識していた橋本。春からまだ無敗であり、「全勝優勝するのが目標」と言い切る。もちろん学生での結果に甘んじずオールジャパンでJBLに勝つ、という目標も監督からは上がっていると言う。それを実現するためには何よりも、一つひとつ結果を出していくだけだろう。



【法政大学】
「チーム一丸で、一戦一戦」(#10山越)
100905yamakoshi.jpg開幕第1週は勝利ならなかった法政大。例年連敗スタートではあるが、第1戦は最後まで粘りが見えた。「初戦は向こうも固かったので、うちにも勝つチャンスがあったんですが、取りこぼしてしまいました。2戦目ははっきりと力の差が出ました。平面では負けているとは全員思っていませんが、やはり高さの部分で差が出てしまった。こういう試合をやってしまったら、うちの良さも出ないし、白星は獲っていけないと思います」と、主将の山越はチームの状況を冷静に把握する。毎年中盤の順位をキープすることが多い法政大は、開幕初週で強豪との対戦から始まることが多い。そこで最初はつまずくが、後半の対戦で持ち直して勝っていくのが例年のパターンだった。「最初にサイズのある東海大とやれたことをプラス」とし、「切り替えて白星を狙っていく」と言う。

キーマンとなるのは#11長谷川(3年・SG)と#41谷口(3年・C)だ。アウトサイドのシュートでチームを盛り上げる長谷川は、今年エースとして大きな期待がかかる。ただし、マークも昨年から厳しくなっており、自分のリズムで打っていくのはそう簡単ではない。本人にも昨年から自分が攻めのバリエーションを増やす必要があるという自覚が伺えているため、このリーグ戦でそれをどのように見せていくかだろう。一方の谷口は、インサイドで器用な上手さを見せる。しかしこちらもセンター登録ながら、サイズがないのが苦しいところ。第1週は2試合ともファウルが嵩んでプレイングタイムが限られてしまった。#21加藤(2年・C)や#6陳(3年・F)など、周囲の選手の頑張りも必要だ。

100905HASEGAWA.jpgしかし山越の発言は前向きだ。「高さの部分は言い訳にしないと決めています。気持ちがあればディフェンスできますし、平面で勝てる部分で勝って、小さくても勝てるんだぞと見せたいと思っていますし、決してこの1部リーグで力が劣っているとは思っていません。しっかり一週間調整しながら、一戦一戦戦って上位にいくだけです」。法政大のカラーを残しながらも、新しい法政大の方向性を出したいと言う。「バスケットを楽しむというのは変わっていません。自分もそれが好きなので。ただ、キャプテンになって“去年の法政とは違う”とは言いました。だらしない部分が過去にはあったと思うし、自分がキャプテンをやるからにはそれは無しだと。去年までは点を獲ってくれるスター選手がいましたが、今年はどうしてもチームで戦うしかありません。チーム一丸となるために、チームワーク作りを意識してやっています」

目標はベスト4という法政大。「監督とも話して、優勝は言い過ぎだなと(笑)。4枠に入ればインカレではシードですし。目標を明確に持って、一戦一戦白星を目指して獲りに行くって決めているので。毎日毎週切り替えてやっていきたいと思います」。
求める“らしさ”を出せるのか、2ヶ月の道のりを追いたい。



【東海大学】
「勝つためにそれだけのことをしてきた」(#5多嶋)
100905tajima.jpg2連勝でスタートした東海大。初戦は固さが見えたが、「まずは勝ったことを大事に」と言う多嶋。確かにここ数年、安定してリーグに入れていないという事実はある。

オフの間はリーグ戦に備え、ハードなトレーニングを積んできた。多嶋自身は教育実習や学生選抜などで不在にしていた期間があったが、「帰ってきてあまりのハードさに驚いた」と言うだけに、秋以降に賭ける陸川監督の思いは並々ならぬものだろう。「新人戦が終わってから走ったり、フィジカル面での厳しい練習をまずしてきました。夏は山形合宿と帯広へ。山形はトレーニング、帯広でゲームを主体にした内容でした。そこから合宿から戻って残り時間でチームを完成させてきました」と言う。今回、強調してきたのはインサイド。今年日本代表にも招集された#0満原(3年・C)を始め、#7遥(4年・PF)ほか東海大は全体的にサイズが大きいのが強み。そこに走りも取り入れてトランジションも強化してきた。

100905YO.jpg反省も忘れていない。リーグに入りセットプレーで足が止まって苦戦した昨年を踏まえ、セットプレーも使いながら、どういった場面で使うか意識してやっていると言う。ここまでディフェンス主体・ロースコアというカラーでやってきた東海大。これには石崎巧時代からの印象が根強く残るが、決して点を取ることを排除している訳ではない。多嶋が意識して「良くなってきた」というトランジションからの得点機会の量産、そして相手のパーセンテージを抑えるディフェンスで勝利を狙う。バランスよく場面でオフェンスを使い分ければ、スムーズなバスケットを展開できそうだ。

10チームになり、リーグ戦は層が厚いほど有利と言われ、東海大はその意味では条件はいい。「長くなればなるほど有利だといつも言っていますし、もちろん勝つためにそれだけのことをしてきたという自信もあります。ただ、何かにとらわれるのではなく、目の前の戦いを戦っていくだけです」。

昨年はまさかの5位。1部昇格してから最も低い順位に沈んでいる。しかしだからこそ、勝つためにどうすればいいのか昨年十分学んだはずだ。それを生かす2ヶ月となるだろう。



【中央大学】
「中央大の良さを出せば、勝機はある」(#7澤田)
100905sawada_20100910115046.jpg筑波大を相手に開幕2連勝を飾った中央大。#5竹原(4年・SF)をエースに、それ以外の主力は2年生中心。#11入戸野(2年・PG)、#20小野(2年・F)、#16佐藤(2年・G)に加え、春は3Pで周囲をあっと言わせた#14渡邉(2年・F)がベンチスタートでチームを盛り上げる。昨年は主将の小野龍盛(現JBLトヨタ)に引っぱられる形でリーグ戦を乗り切ったが、今年は既にチームの主力。春から成長を遂げている。

昨年からこの春にかけては体力的な課題も見えていたが、初週はゲームの途中で崩れることなく乗り切った。「今年のリーグは長いから、走って体力をつけろとスタッフやOBの方からも口を酸っぱくして言われていました。それを踏まえて夏の間やってきたので、それは自信にして試合に生かせたらなと思います」と主将の澤田。リーグの最初としては2連勝と、いい形で入れたことに満足そうだった。春は大事な試合で先行しながら何度も逆転負けを喫しただけに、追い上げられながらも勝ちの経験を得たことは大きい。

100905ONO.jpg高さでは心許ない面もあるが、それをカバーするために懸命なことも確かだ。スタメン以外にも#24塩谷(1年・SG・洛南)はだいぶ試合慣れした部分が見え、#19田辺(3年・SG)はこのリーグ戦から出場。「田辺は夏くらいから頭角を現してきました。ディフェンスがいいんです。他にも何人か、塩谷も良くなってきたし、そうやって下から押し上げてくれるとチームが元気になるのでいいことだと思います」。そう澤田が評価するように、使える選手も増えてきた。4年生も澤田だけではなく#1吉田(4年・CF)も練習中から声を出して下級生を引っぱっていると言う。下級生に頼る場面が多いだけに、長い戦いではいかに若さからくる波を減らすかが課題になる。それはチーム全員が分かっているし、2年生たちも落ち着きは去年と格段に違う。実戦を通して彼らが学んでいることはかなり重要だ。

「第1戦のように中央大のよさ、ディフェンスや速攻が出れば勝負にはなるので、そいういうところをリーグ通して多く出せるように、自分含め4年生中心に頑張っていきたい」。
チームを明るくするために、ベンチで盛り上げ役に徹する主将。厳しい戦いになった時もそれを貫ければ、勝機はより多く見えてくる。



【筑波大学】
「1週間という修正期間でできることをやっていく」(#33加藤)
100905kato_20100910115046.jpg連敗スタートとなった筑波大。#34田渡(3年・G)の欠場も響いたが、それ以上に主将の加藤は「4年生がまだまだチームを引っ張っていけていないというのが正直あります。下級生は一生懸命やるだけなので、それに対して僕らがもっとチームをまとめていかなければならないのに、まだまだできていない」と、反省の多い初週となった。途中でケガ人がいたこともその理由の一つだが、「チームとして機能していない」部分を「今いるメンバーでどうやっていくか」と多少時間を要する格好だ。

夏は明治大などとも一緒に関西で練習試合を積んだ。やっていることは毎年同じで、特別変わった取り組みをしている訳ではないと言う。ただし、前述の理由で完成度を高めるところにまで行っていないのが初週の結果として表れたと言える。田渡の分は経験の少ないガードが務めている。#19富岡(3年・G)は「ずっと田渡のプレーだったり、先輩方のプレーを見て来て学んでいる部分もあると思うんです。あとは試合に出て色々なことを吸収してもらうだけ」であり、#6西村(1年・G・正智深谷)もここから試合に慣れていくことが求められるだろう。

100905yamaguchi.jpg第1週を終えての改善点はオフェンス。「2試合とも60点なので、まずオフェンスを改善すれば自ずとディフェンスもリズムが出てくるはずです。ディフェンスをいくら頑張ってもそれだけではバスケットは勝てません。点を取れなければ。リーグ戦は次まで1週間しかないので、やるとしたら、チームでというよりも個人個人のオフェンスの意識の高さだとか個人練習、シューティングというところになると思います。自分たちの力を信じてやることが大事で、短い時間で何かを大きく変化させるのは難しいけれど、できることを1週間でやっていきたい」と、明確に修正点を考えている。

昨年も序盤は苦戦したが後半にチームが伸びた。長い戦いの中でそうした成長力をどうやって引き出し、伸ばしていくか。個々の意識はもちろん上級生の牽引力も要る。加藤のほか、ムードメーカーの#99加納(4年・C)や大黒柱の#36本井(4年・C)がそうした姿勢を見せていくことが期待されるだろう。



【明治大学】
「これから“ガツガツ”やっていく」(#14金丸)
100905kanamaru_20100910115047.jpgリーグ初戦では青山学院大相手に苦いスタートとなった明治大。主将の金丸も「僕自身もフワフワしていました。いつものプレーが出来ずに終わった感じです。本当に悔いが残ったし、ショックでした。“2部であんな活躍していた明治が1部ではこんなものか”と周りは思ったはず。そう思わせてしまったことがショック」と、自身のプライドにも傷が付いた様子だったが、2戦目は本来のシュート力を発揮して35得点。30点越えなら彼にとってはまずまずといったところだろう。1戦目は「自分たちのバスケットができなかっただけ、2戦目の2Q以降は全て勝っていた」と、青学大相手に自分たちの力も遜色ないことを強調する。

100905meiji.jpg夏の間はハードに過ごした。「8月の頭に天理大学で台湾・韓国・筑波・天理とうちでゲームをやりました。そこからジョーンズカップから戻った僕が合流していきなり試合。まあ、ぐちゃぐちゃでしたが、試合を重ねて感覚を戻してきました。青学が緒戦だから韓国とのバスケットは丁度いいなという感じ。天理大での合宿は個人個人が感覚を戻す場だったと言えます。次の北海道合宿で5対5を中心にしたチーム練習をしていったんですけど、そこでまた韓国の 慶煕大学と試合をしてそれで、次にまた韓国に行って、慶煕大学と高麗大学と試合をしました。これは北海道よりは良いゲームできたかなと思います」。休む時間は飛行機に乗っている間だけ、というほどハードな内容だったようだが、1部を想定して強い韓国相手に経験を積んできたことを伺わせる。金丸個人としては日本代表ということもあり、1部には遜色するかそれ以上の力はある。後は周囲のメンバーと5対5でどこまでバスケットができるかにかかる。春はケガもあって公式戦での結果は出ていないが、ここからが勝負だ。このリーグからスタメンになった#66加藤(2年・PF)には「走るし、きちっと仕事してくれます。無駄なことしないし周りからの評価も高いですよ。リバウンドとか本当に頑張るので助かってます」と評価。副将の#20若林(4年・SG)は2戦目に好調で、#19田村(3年・F)は機動力も高く相変わらずの上手さが見える。

「試合では自分へのチェックも厳しいし、ボールも回してもらえません。でも、それはわかっていたことだから、それをどう回避するかが僕の課題になると思っています。ただ、もう1部がどういうことをしてくるのかがわかったので、来週の東海戦からはもう“ガツガツ”やっていきます」と言う金丸。彼らしい“止められない”オフェンスで、1部リーグに旋風を巻き起こすか。



【専修大学】
「1年を通して継続力のあるチームに」(#6金田)
100905kanada.jpg昨年全敗の専修大。昨年はどこも4年生主体で安定したチームが多かった中、主力がほぼ下級生だったせいで何よりもその若さが前面に出てしまった。今年はそうした若い選手達に少し進歩が見えるのに加え、生きのいいルーキー#11宇都(1年・G・中部第一)も「失うものは何もないので」と、思いきりのいいプレーを見せて初戦で慶應義塾大を倒した。

専修大の強みはサイズだ。ガード以外は出てくる選手の大半が190cmから200cm近い長身。リバウンド争いでは有利で、ディフェンスリバウンドからは#4高橋(2年・G)が素早い判断でパスを出して速攻につなげ、オフェンスリバウンドでも高さは際だつ。これを生かして「ディフェンスとリバウンド」を中心にここまでやってきたと言う。

100905TAKAHAHSI.jpg主将の金田は若さについては肯定的に捉えている。「若いだけあって、みんなは言えば分かってくれる。それに頑張る選手たちです」。そもそも専修大には体育会系にありがちな、厳しい上下関係はない。みんなが寮生活で意思疎通もあり、仲がいいのが特徴だ。試合に出るのは下級生が多いが、上下がない分、臆することもない。思いきりの良さはプレーの端々に見える。その一方で「その代わり、気持ちが切れやすいのは確か。そこは試合に出ることが少なくても、4年生が日頃の練習で意識させていきたいと思っています」。ゆるんだ関係ではなく、チームとしてしっかりするには4年生の力が重要だというのは分かっている。「4年生が試合に出る出ないは関係なく、主体となってやらなければいけないと思っています。だから練習から声を出しているし、そこに下級生がいい雰囲気でついてきてくれています」。

初週は1勝1敗でスタートした専修大。まずまずの滑り出しだ。クロスゲームから逆転で抜け出したのは、昨年にはなかったゲーム展開。勢いもあったが、細かい部分では個々の選手に成長の跡が見える。後はやはり持続力だろう。宇都も「勢いがある時はいいが、ない時はダメ」と言っていたように、2戦目は初戦に比べて確かに勢いを失っていた。金田は「キャプテンとして1年間を通して切らさない、継続力のあるチームにしたいと思っています。そのためにはやはりディフェンスとリバウンドというやってきたことを武器に戦っていきたい。去年全て負けている分、全てのチームに借りを返して優勝したい」と抱負を語る。1部の成長株として、その言葉を実現できるだろうか。



【拓殖大学】
「1部でいい成績を残すため全力で走って頑張る」(#42永井)
100905nagai.jpg2002年以来の1部復帰となった拓殖大。2部にいる間もスター性のある選手は多数いた。2部に長くいすぎてしまった感はあるがようやく復帰となって、今度は1部に定着となるか。春は新人戦で準優勝を遂げており、下級生には勢いのあるメンバーが揃っている。第1戦は日本大相手に前半は攻撃力とトランジションでリードした。持ち味はアウトサイドと、スピードを生かしたオフェンスだ。ディフェンスはマンツー、ゾーンと使い分けるが、これが1部相手にどう機能するか見てみたい。

100905HASEGAWAT.jpg下級生主体で戦う今リーグ戦、永井は試合に出る数少ない4年生になる。夏の間は走り込みが中心だったそうだ。「走っただけ」と言うが、必要な走力がなければトランジションも機能しないだろう。ゲームは白鴎大や鹿屋体育大との練習試合で調整してきたと言うが、1部の空気はやはりこれまでと違うと感じている。「1部は2部と雰囲気が全然違います。初日はすごく緊張しました。ほんとにここにいていいの?って(苦笑)。2戦目も緊張はありましたが、昨日よりは良かったと思います」と、本格的にリーグになじむのはここからのようだ。2週目の対戦相手は慶應義塾大。「日大とは違うスタイル。でも全力で走って頑張りたい」と、一戦ずつの姿勢が見える。

今年李相佰杯代表の#99長谷川技(3年・F)や昨年インカレ、今年新人戦の3P王である#94長谷川智伸(2年・F)をはじめ、攻撃力のある期待のルーキー#40藤井(1年・G・藤枝明誠)など、得点が取れる選手は多い。センターらしいセンターはいないが、永井のほか、#11佐々木(2年・F)や#26上杉(3年・F)など、サイズのある選手がインサイドで踏ん張れれば十分持ち味は出せる。10位スタートからどこまで成長するかが見物だ。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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