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2010.09.04 (Sat)
【2010リーグ1部】9/4レポート
青山学院大・中央大・専修大らは勢いを持って初戦勝利
日本大は逆転、東海大も終盤勝負を決す
10チームという新たな構造の元で1部リーグが開幕した。入りはどのチームも固さが感じられたが、本来の各チームのスタイルが見える初日となった。明暗の出たチームもあるが、上位校は概ね順当勝ちを収めた。
【3Qに踏みとどまり、春の反省点を跳ね返した中央大】
第1試合、中央大対筑波大は中央大の良さが随所に見えた。全体的なサイズでは筑波大が上。ポイントゲッター#20小野(2年・F)も中では止められる部分が見られたが、3Pが好調で勢いを作ると、リバウンドでは#1吉田(4年・CF)もボールに絡んで貢献。前半は48-27と大差をつけた。筑波大は#34田渡(3年・G)が欠場。これが響いた。替わって司令塔を務めたのは#19富岡(3年・G)と#6西村(1年・G)だがともに経験値が少なく、ゲームを作るところまでは行かない。3Qはゾーンを敷いて#36本井(4年・C)、#15山口(3年・G)、#99加納(3年・C)などの得点で盛り返し、中央大も流れを失いかけた。春はここで逆転されるパターンが続いた中央大だが、この日は違った。「いつものパターンかなと思ってしゅんとなったけれど、替わった選手も頑張ってくれた。中でもここで頑張ろうと話して、乗り切ったのは大きかった」(中央大#4澤田・4年・主将)。筑波大は3Qで28点と追撃するものの、逆転までには至らずタイムアップ。中央大は#20小野が3Pを5/6で31点、#5竹原(4年・SF)も14点と調子を上げ、82-68で初戦に勝利。「今日はいい部分ばかりが出て、こんなにうまくいっていいのかなというぐらい。今日みたいに中央大のよさ、ディフェンスや速攻が出れば勝負にはなるので、そいういうところをリーグ通して多く出せるように、自分含め4年生中心に頑張っていきたいです」(澤田)と、上々の入りとなった。
写真:渡邉の大事な場面での3Pも大きかった中央大。
【リバウンドからの速攻で専修大が慶應大を圧倒】
第4試合、慶應義塾大対専修大は専修大が勢いのオフェンスを展開。慶應大も粘ったが専修大の高さと攻撃力の前に屈した。
慶應大は#7岩下(4年・C)、専修大は#20張(4年・C)が欠場となりともに大黒柱が不在となったが、有利に働いたのは専修大。機動力が上がり、早い展開を連発した。試合は序盤から専修大がゾーンを仕掛けると、慶應大も早い展開に持ち込めない。アウトサイドを打っていき、前半は点の取り合いでは互角となった。専修大は#11宇都(1年・G・中部第一)が41点と爆発。サイズでは上の専修大はリバウンド争いで優位に立つと、そこから#4高橋(2年・G)が前へとボールを飛ばし#11宇都が走って速攻を連発。完全に慶應大のお株を奪う形となった。「ここまでの練習は主にディフェンスとリバウンド。そこからのブレイクを主にやってきました。先輩のリバウンドを信じて速攻も走るし、ドライブも後ろがいると思って思いきり行く」と宇都。元々のオフェンス力に加えて思いきりの良さが加わり、ドライブからのバスケットカウントも連発。怖いもの知らずの勢いがチームに勢いをもたらした。慶應大は#5酒井(4年・F)が24点、#4二ノ宮(4年・G)が19点と悪い数字ではない。リバウンド争いも58本と57本と差はない。その代わりオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスで高さの前に得点しきれず、後半になるとシュートも落ちて失速、専修大の勢いに押されて最後は81-96と引き離された。専修大は#11宇都の機動力に加えて#33館山(2年・G)が3Pを7本決めたのも大きかった。
40分フル出場の#11宇都は「まだ走れるし、今日は3Pが少なかったので70点の出来。もっと打っていきたいし、まだ走れます」と疲れ知らずの若さを見せる。ただし「今日は勢い勝ちです。専修は勢いがないと崩壊するチームなので、紙一重。先を見ずに目の前の相手にしっかり戦っていって、一戦必勝で行きたい」と気を引き締める出だしとなった。
写真:走力、得点力ともに圧倒的だった宇都。
【勝負どころを制した日大ガード陣】
第5試合、日本大対拓殖大は、拓殖大が勢いで前半を押した。日本大は「初戦なので固くなっていた」と#15熊澤(4年・G)。最初のレイアップをミスしてファウルをしてしまうと、なかなか得点チャンスを作れない立ち上がりに。拓殖大もシュートが決まらず、ともにロースコアとなったが、残り4分に#94長谷川智伸(2年・F)が3Pを3連続決めると拓殖大が流れをつかみ、インサイドでも日本大の#24熊(3年・C)を守りターンオーバーを奪うなど、1Qはリード。アウトサイドが機能しない日本大は2Qに#11飛田(2年・F)を投入。3Pが1本決まるが拓殖大の早い展開に対応しきれず#99長谷川技(3年・F)や#1鈴木(2年・G)の速攻などで前半は大きく水を開けられた。
しかし後半になると日本大が持ち直す。#3石川(2年・G)の得点や#14森川(3年・F)が存在感を発揮し始める。じわじわ追い上げて3Qで5点差まで詰め寄り、4Qで#15熊澤の2本のミドルシュートで1点差にすると、「気持ちが前に出た」と思わず熊澤もガッツポーズ。「海斗に、鼓舞された部分が大きいですね。2年生ながらあいつの、追い上げでのプレーは“持っている”ものがあるなと思ったし海斗が頑張ってずっと皆に声掛けてくれていたので、2年生が頑張って4年生が頑張らないと申し訳ないと。気合が入りました」と、チームメイトの頑張りに応えた形だ。更に#4篠山(4年・G)の速攻を#1坂田(1年・F・日大豊山)がカバーすると逆転。これで日本大がゲームの流れをつかんだ。拓殖大はアウトサイドの確率が悪くなり、粘りは見せるが逆転は叶わず66-62でタイムアップ。日本大がなんとか逃げ切る形となった。このスタメンではあまり練習できていないという日本大。昨年もリーグの入りは決していいという出来ではなかっただけに、まだここからと言っていいだろう。
写真:川島監督からは得点力も求められているという熊澤。チームリーダーとしてどのような存在感を発揮するか。
この他、法政大は東海大相手に粘ったが、4Qでシュートが決まらず流れを持続できなかった。明治大は優勝候補・青山学院大に挑んだが全くいいところを出せなかった。1Qは2点と最低の入り。青学大に易々と引き離され、その後もチームのいい部分は見られなかった。ハーフタイム、試合後のミーティングでは塚本HCの厳しい声がロビーに響き渡ったが、選手の深層にまで届いたかどうか。2戦目以降の戦い方に注目だろう。
初戦ということもあり、各チームともまだ本領を全部見せているとは言えない。ここから変化が表れるかどうか、まだ戦いは始まったばかりだ。
日本大は逆転、東海大も終盤勝負を決す
10チームという新たな構造の元で1部リーグが開幕した。入りはどのチームも固さが感じられたが、本来の各チームのスタイルが見える初日となった。明暗の出たチームもあるが、上位校は概ね順当勝ちを収めた。
【3Qに踏みとどまり、春の反省点を跳ね返した中央大】

写真:渡邉の大事な場面での3Pも大きかった中央大。
【リバウンドからの速攻で専修大が慶應大を圧倒】

慶應大は#7岩下(4年・C)、専修大は#20張(4年・C)が欠場となりともに大黒柱が不在となったが、有利に働いたのは専修大。機動力が上がり、早い展開を連発した。試合は序盤から専修大がゾーンを仕掛けると、慶應大も早い展開に持ち込めない。アウトサイドを打っていき、前半は点の取り合いでは互角となった。専修大は#11宇都(1年・G・中部第一)が41点と爆発。サイズでは上の専修大はリバウンド争いで優位に立つと、そこから#4高橋(2年・G)が前へとボールを飛ばし#11宇都が走って速攻を連発。完全に慶應大のお株を奪う形となった。「ここまでの練習は主にディフェンスとリバウンド。そこからのブレイクを主にやってきました。先輩のリバウンドを信じて速攻も走るし、ドライブも後ろがいると思って思いきり行く」と宇都。元々のオフェンス力に加えて思いきりの良さが加わり、ドライブからのバスケットカウントも連発。怖いもの知らずの勢いがチームに勢いをもたらした。慶應大は#5酒井(4年・F)が24点、#4二ノ宮(4年・G)が19点と悪い数字ではない。リバウンド争いも58本と57本と差はない。その代わりオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスで高さの前に得点しきれず、後半になるとシュートも落ちて失速、専修大の勢いに押されて最後は81-96と引き離された。専修大は#11宇都の機動力に加えて#33館山(2年・G)が3Pを7本決めたのも大きかった。
40分フル出場の#11宇都は「まだ走れるし、今日は3Pが少なかったので70点の出来。もっと打っていきたいし、まだ走れます」と疲れ知らずの若さを見せる。ただし「今日は勢い勝ちです。専修は勢いがないと崩壊するチームなので、紙一重。先を見ずに目の前の相手にしっかり戦っていって、一戦必勝で行きたい」と気を引き締める出だしとなった。
写真:走力、得点力ともに圧倒的だった宇都。
【勝負どころを制した日大ガード陣】

しかし後半になると日本大が持ち直す。#3石川(2年・G)の得点や#14森川(3年・F)が存在感を発揮し始める。じわじわ追い上げて3Qで5点差まで詰め寄り、4Qで#15熊澤の2本のミドルシュートで1点差にすると、「気持ちが前に出た」と思わず熊澤もガッツポーズ。「海斗に、鼓舞された部分が大きいですね。2年生ながらあいつの、追い上げでのプレーは“持っている”ものがあるなと思ったし海斗が頑張ってずっと皆に声掛けてくれていたので、2年生が頑張って4年生が頑張らないと申し訳ないと。気合が入りました」と、チームメイトの頑張りに応えた形だ。更に#4篠山(4年・G)の速攻を#1坂田(1年・F・日大豊山)がカバーすると逆転。これで日本大がゲームの流れをつかんだ。拓殖大はアウトサイドの確率が悪くなり、粘りは見せるが逆転は叶わず66-62でタイムアップ。日本大がなんとか逃げ切る形となった。このスタメンではあまり練習できていないという日本大。昨年もリーグの入りは決していいという出来ではなかっただけに、まだここからと言っていいだろう。
写真:川島監督からは得点力も求められているという熊澤。チームリーダーとしてどのような存在感を発揮するか。
この他、法政大は東海大相手に粘ったが、4Qでシュートが決まらず流れを持続できなかった。明治大は優勝候補・青山学院大に挑んだが全くいいところを出せなかった。1Qは2点と最低の入り。青学大に易々と引き離され、その後もチームのいい部分は見られなかった。ハーフタイム、試合後のミーティングでは塚本HCの厳しい声がロビーに響き渡ったが、選手の深層にまで届いたかどうか。2戦目以降の戦い方に注目だろう。
初戦ということもあり、各チームともまだ本領を全部見せているとは言えない。ここから変化が表れるかどうか、まだ戦いは始まったばかりだ。
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