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第71回 全日本大学バスケットボール選手権大会
筑波大学が3年ぶり5回目の優勝

2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】12/13 準々決勝 大東文化大VS日本大

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大東文化大が4年生を中心に奮闘し逆転勝利
日本大のラストショットは惜しくも届かず


 この日の最終戦、関東1位の大東文化大と関東8位の日本大の戦いもまた、1点を争う息詰まる死闘となった。序盤にリードしたのは日本大を、大東文化大が終盤に追い上げる展開となった。立ち上がりは日本大に流れが傾く。#14松脇(4年・SG)のジャンパーで先制し次々得点すると、大東大は早めのタイムアウトを要求。その後ミスが続きなかなか流れを物にできず、日本大は途中出場の#10杉本(3年・SG)がゴール下、3Pから点差をつけていき12-25でリード。

S__480436230.jpg 立て直しを図る大東大は2Q、#1深渡瀬(2年・PF)の3P、#15モッチ(4年・C)がシュートを決めていき、ディフェンスでも足が動いてくる。じわじわ点差を詰め、開始5分にスティールから#12中村拓人(1年・PG・中部第一)が走り2点差。日本大は5分で4得点と勢いが止まるがタイムアウト後、#11高原(2年・SG)がレイアップを連続でねじ込み追いつかせない。大東大は#25高木(4年・SF)のタップ、#2飴谷(3年・SG)の速攻から再び1点差に迫るが、日本大も#11高原がシュート、ボーナススローを得てギリギリのところを粘り39-43とリードのまま前半終了。

 3Qの立ち上がりも試合の入りと同じく日本大のペース。#14松脇の3Pから#0シェイク(3年・C)の高さを活かしていく。前からゾーンを組み、ミスを誘発すると、大東大は攻めあぐね点差は10に。我慢の時間が続いたが残り3分、#1深渡瀬のバスケットカウント、#81後藤(4年・SF)の3Pで持ち直す。日本大は#8ジャワラ(4年・PF)のフックシュートでしのぐも、大東大は終盤に#99増本(4年・PF)のバスケットカウントで一気にチームは沸き56-62で6点を追いかける。

S__480436227.jpg 4Q、#0シェイクのバスケットカウントから日本大は一気に盛り上がり、大東大は早めのタイムアウト。その後#34中村浩陸(4年・PG)が3Pを決め、前からゾーンを組むとスティールから速攻。日本大も早めのタイムアウトで対処するが、大東大は#15モッチを中心に得点していきじわじわ点差を詰める。ディフェンスで粘った大東大は#12中村拓人が鮮やかに速攻を決め、残り4分でとうとう同点に。日本大はミスとファウルトラブルが続き、#8ジャワラが退場。しかし、#14松脇が3Pでガッツポーズ、すぐに大東大は#34中村浩陸がバスケットカウントで返し4年の意地がぶつかる。クロスゲームとなり残り30秒、大東大は1点ビハインドで#34中村浩陸がレイアップをねじ込み再び逆転。日本大は、最後のタイムアウト後のシュートは落ち、ファウルゲームに。大東大は#34中村浩陸がフリースローをしっかり2本決め3点差。残り12.3秒のオフェンスは2度のファウルで、ハーフから残り3.1秒。#10杉本の放った3Pはリングに弾かれブザー。79-76で大東大が逆転勝利し、準決勝へ進んだ。

「ビハインドの中でよく粘ってやってくれた。ディフェンスでは駆け引きがあり、思い切りの良さがなくなる時間もあった。後半は『ディフェンスで引くな』ということも言った。最後は学生スポーツならではの4年生の力が見え、後藤、増本も頑張ってくれた」と試合後に大東文化大の西尾監督。入りが悪く、途中高木が怪我による離脱というアクシデントも起きたが、終盤まで集中力を切らさない姿勢は、さすがだった。厳しい時間で深渡瀬や中村拓人という下級生の頑張りも目立ったが、最後はやはり4年生が決めた。準決勝は筑波大と対戦。サイズは劣るが、ディフェンス力とチーム力を発揮できるかが問われる。

 日本大はリーグ戦の後に怪我人が復帰し、インカレではベストメンバーで臨んだ。しかし大会を通じてシュートの確率が今ひとつ上がらない中で苦しい場面も多々見られた。ただ、松脇の安定感やシェイクのブロック、ゴール下、高原の勢いのあるドライブは大東大の追い上げを何度もかわした。逆転を許してしまったが、最後の松脇の3Pは4年生同士の意地の対決を象徴したもので、涙を流しながらコートを去った。

写真上:リーグを経て安定感が高まり、アシストを連発した上澤。
写真下:日本大・シェイクと大東文化大・モッチの行き詰まるマッチアップ。シェイクの高さに何度も阻まれながら、勝負どころではモッチが決めていった。

※大東文化大・深渡瀬選手、日本大・松脇選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】12/13 準々決勝 筑波大VS日本体育大

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筑波大が終始日本体育大を圧倒
日本体育大は最後までらしさを見せて戦う


 準々決勝第3試合は奇しくも昨年と同カード、同時刻に行われる関東5位の筑波大と関東4位の日本体育大の対戦となった。しかも日筑戦は今年6度目。筑波大の5勝1敗ではあるが、因縁の戦いでもある。

191213bam.jpg  立ち上がりは両者オフェンスで畳み掛けた。筑波大は#27山口(3年・SG)、日体大は#24土居(3年・SF)のシュートで幕を開けると、その後は#33遠藤(3年・SG)の3Pも続き、互いに快調にシュートを入れあう。筑波大は#27山口のアウトサイドに#88牧(4年・SG)、#75井上(2年・C)も続き、リード。日体大はインサイドを固く守られ中で得点がなかなか取れない。筑波大はその後も#88牧の3Pや#11増田(4年・PF)のジャンパーなど勢いあるオフェンスが続き、1Qは31-21とハイスコアな出だしになった。

2Qの立ち上がりはともにやや停滞。筑波大はフリースローが悪く、日体大は交代した#21クリスティン(1年・C・東山)が筑波大の固いディフェンスに阻まれてシュートが決まらない。日体大は#50バムに交代。するとブロックが出て、#5磯野(4年・SF)の速攻が決まり、#50バムのオフェンスリバウンド、#5磯野が連続でアシストを生み出し、4分半で34―34の同点に追いつく。しかしここからの筑波大も付け入る隙を与えず、#27山口を中心に加点し、最後は#11増田のドライブも出て50―42と引き離して前半終了。

191213maki.jpg 3Q、筑波大は#88牧のシュートから始まり、着々と得点を重ねる。日体大はタフショットが続き苦しいが、#24土居、#33遠藤の3Pで食い下がった。しかし残り38秒で#28井出(2年・PG)が足を痛めてベンチに下がり、75―59で4Qに入る。筑波大はセカンドメンバーで試合を進め、日体大は持ち味の思い切りのいいシュートを放っていく展開になる。#13ディクソンのルーズボールなど最後までらしさを見せるが、94―77で試合終了となった。

筑波大は悪かったリーグ戦が嘘のような見事な展開を見せた。ディフェンス・オフェンスとも手堅く、日体大を圧倒した。

日本体育大は今大会の直前にエースの大浦が体調を崩し、今大会は大事をとって欠場した。磯野や土居、遠藤を中心に日体大らしい早い展開を最後まで続けたが、勝利は叶わなかった。

写真上:自分よりもサイズのある筑波大のビッグマン相手に奮闘した日本体育大・バム。
写真下:21得点の筑波大・牧。増田も23点を稼ぎ、4年生の頼もしさを見せた。

※筑波大・山口選手、日本体育大・大浦選手、磯野選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】12/13 準々決勝 白鴎大VS青山学院大

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写真:勝利した瞬間、前田が真っ先に走り寄ったのが、ベンチのシェッハ。完全復活ではない彼は試合にはほとんど絡めないが、「シェッハのために勝ちたい」、それがチーム全員の想いだ。


白鴎大の下級生が攻守で躍動
青山学院大は外のシュートが当たらず


 Dブロックの準々決勝は第2シードの青山学院大と、関東7位の白鴎大の対戦。最初に青学大が飛び出し、そのリードを白鴎大が終始追う展開となった。青学大は入りから#21納見(4年・PG)が好調でアウトサイド、3Pを決めていく。白鴎大は#52ブラ(2年・C)がパスに合わせるが、ミスが続きその間に青学大が着々と得点していく。徐々に白鴎大は本来の動きを取り戻し、#32三浦(4年・SG)が中に入ってシュートを決め立て直す。しかし#52ブラが怪我で一時離脱すると再びミスが続き、その隙を突いて青学大は#78渡嘉敷(3年・SF)のタップ、バスケットカウントで点差をつけ13-27とリード。

S__480436236.jpg 2Qの入りがいいのは白鴎大。#77前田(4年・F)のスティール、#66松下(2年・G)の3Pで点差を1桁に。ディフェンスでは#66松下が青学大の#21納見をフェイスガードし、3分半無得点。白鴎大は#52ブラをコートに戻すが、マッチアップの青学大#7ナナー(4年・CF)がゴール下で奮闘し中盤から点を取られては取り返す展開。点差はそこから詰まらず35-42で青学大がリードで折り返す。

 3Q立ち上がりは両チームスロースタートだが、白鴎大はミスが続き、青学大は#7ナナーがゴール下で強さを見せ、開始3分で10点差とする。白鴎大はタイムアウト後、#77前田のレイアップから調子を戻し残り4分、#32三浦の3Pで4点差に迫る。しかし青学大も#7ナナーのゴール下などで得点して追いつかせず、点差は5を前後して時間が進み53-60で最終Qへ。

S__480436238.jpg 4Q、白鴎大は#0関屋(1年・G・飛龍)のレイアップ、フローターが決まり、その後の時間はやや空いたが#66松下の3Pで1点差。青学大はタイムアウト後、#21納見の速攻が決まるが、すぐに白鴎大は#77前田の3Pが決まり同点に。さらに#66松下の3Pで逆転。青学大は#21納見が流血で一時ベンチに下がり、白鴎大は#23荒谷(3年・PF)のレイアップで盛り上がる。青学大は#7ナナーのゴール下、#21納見のレイアップで残り2分で1点を争う展開となる。1分を切り#21納見がゴール下をねじ込み1点ビハインド。その後の白鴎大のシュートは落ちるがボールは外に出て残り4.9秒。青学大はタイムアウト後、ハーフコートからのオフェンスのシュートは落ち、72-71で白鴎大が逆転勝利。ベスト4へと駒を進めた。

 白鴎大は出だしが悪かったが、2Qから本来の動きを取り戻した。松下が納見を徹底マークしたことで、青学大の得点と勢いが止まった。また4Q、関屋の思い切りのいいドライブからオフェンスでも一気にギアを上げ、終盤にようやく追いつき逆転した。前田は18点と安定した活躍をみせ、ブラは怪我をしながらも献身的にゴール下で働いた。ここまで4年生が目立つ試合が多かったが、関屋や松下といった下級生たちがフレッシュな風をいい方向に吹かせたことで、終盤にかけて勢いが増した。

 青学大は1Qこそ納見のシュートが当たり、一気に点差をつけた。しかし終盤にかけて白鴎大に押され、逆転を許した。リーグ戦の2巡目に白鴎大に勝利している際は、3Pが当たっており、この日は1/15と確率が大きく下がってしまった。それでも納見は得点源として26点、ナナーは25点の活躍。廣瀬ヘッドコーチ「2人合わせて50点取ってくれた。4年の意地を見せてくれた」と話した。

写真上:前半に勢いを見せた青山学院大・渡嘉敷。
写真下:13点の白鴎大・関屋は4Qにオフェンスを畳み掛け、流れを持ってきた。

※白鴎大・松下選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※青山学院大のインタビューは追って掲載します。


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2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】12/13 準々決勝 専修大VS東海大

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前半は東海大が攻守とも好調でリードするが
#34盛實の逆転スリーで専修大が劇的勝利


 関東3位の専修大と関東6位の東海大の戦いは、立ち上がりはどちらが主導権を握るかの攻防となった。専修大はブロックを連発し、東海大のオフェンスを止めるが、#11大倉颯太(2年・G)の速攻にシュート、#86八村(2年・CF)へのアシストなどで東海大は着々と加点。専修大は#34盛實(4年・SG)の3Pなどで食い下がるがファウルも続いて得点が伸びず一桁止まり。東海大は#11大倉颯太と#86八村の2人だけでこのQの全得点をあげ、9-19とリードした。

191213ookura.jpg 東海大は2Qの頭はセカンドメンバーでゾーンを織り交ぜていく。しかしシュートが落ち、リバウンドを拾われると専修大#12西野(3年・SF)や#88重富周希(3年・PG)の速攻が続いた。東海大はQの半ばに主力をコートに戻し、#11大倉颯太の速攻が決まるが、専修大側も#12西野の速攻で返し、互いにやり合う時間が続いた。東海大はファウルが続いてしまうが、#23佐土原(2年・PF)がこのQ3本の3Pが当たったことも大きく、21-36と東海大がリードして前半終了。

 3Q、専修大が追い上げを開始する。#34盛實のジャンパーを皮切りに。#23西野、#23キング(2年・SG)と続いていき、#34盛實はフリースローも獲得。しかし東海大は#11大倉颯太、#19西田(3年・SG)、#22笹倉(4年・PG)と3Pが3連続。20点差をつける。専修大はそれでも#34盛實の3Pのバスケットカウントで#86八村を4ファウルに追い込むことに成功。#34盛實がシュート、アシストにと起点となって動き、終盤は#30アブ(4年・C)がフリースローも獲得し、47-59と12点差まで戻して4Qへ。

191213sigetomi.jpg 専修大はここで#88重冨周希を起点にした攻撃が決まり始め、じわじわと追い上げる。東海大は開始4分でスタメンに戻して逃げをはかるも、専修大のオフェンス力の圧がここからさらに高まる。専修大は#34盛實、#30アブ、#12西野の3人が2分間半で16点を荒稼ぎして残り2分で遂に逆転し、69-66。一方の東海大はディフェンスで貢献していた#25平岩(4年・C)が残り3分で痛恨のファウルアウトとなってしまう。東海大は#23佐土原にパスが入るも決めきれないが、#11大倉颯太の3P同点に戻した。残り1分の攻防、専修大は#46寺澤(2年・SF)がゴール下をねじ込みリード。タイムアウトを取った東海大はターンオーバーも出るが、ディフェンスリバウンドから#86八村が決めて同点。残りは16.6秒。タイムアウトを取った専修大最後のオフェンスは、#34盛實がボールを持った。1対1からの3Pが残り3.3秒でネットに吸い込まれ74-71。東海大は最後のオフェンスにかけるが、ディフェンスにつぶされタイムアップ。専修大が大逆転で東海大を破ってベスト4へと進出した。

 東海大は途中まで大倉颯太、八村、佐土原が良さを見せてリードを守ったが、インサイドではファウルが込み、4Qの専修大のオフェンスの勢いを止めることができなかった。彼らの連覇の道はあと3点が届かずここで絶たれた。今季はコンディションに悩まされ、チームとしても持ち味を出し切れたとはいい難い。陸川監督はチーム作りにトレーニング期間がいかに重要かということを最後に説いた。土台となる身体ができているか否かがシーズン全体にも関わることを今季は痛感。特別指定や合宿でチームメイトが揃わない期間でもトレーニングをどうしていくのか、「鍛錬期にいかにトレーニングできるか。それを来季は考えたい」と締めくくった。

 専修大は盛實と西野、アブの得点が光ったが、ポイントだったのは重冨周希。大倉颯太とのマッチアップではミスマッチが課題になるが、ゾーンも使ったことで、彼で試合が作れる状態となった。佐々木監督「周希に本当に感謝するばかり」と、称賛を送った。

写真上:24点7アシストを決めた大倉颯太。復帰後に素晴らしいパフォーマンスを見せた大会だった。
写真下:重冨周希は約19分の出場でゲームをコントロール。ボールと人を動かす能力の高さが活きた。

※専修大・盛實選手、東海大・平岩選手、笹倉選手、大倉颯太選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】12/14試合予定(男子・準決勝)

駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

15:00 専修大学 vs 白鴎大学
16:40 大東文化大学 vs 筑波大学


全日本大学バスケットボール連盟インカレ公式サイト
最新情報は公式サイトでご確認ください。

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EDIT  |  23:35  |  2019インカレ  |  Top↑

2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】12/13結果(準々決勝)

駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

専修大学74(9-19,12-17,26-23,27-12)71東海大学
白鴎大学72(13-27,22-15,18-18,19-11)71青山学院大学
筑波大学94(31-21,19-21,25-17,19-18)77日本体育大学
大東文化大学79(12-25,27-18,17-19,23-14)76日本大学


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2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】プレイヤーズインタビュー#17山本草大(広島大・1年)

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関東に勝つため、前しか見ていない
自身と日本のバスケットの成長を描く広い視野


◆#17山本草大(広島大・1年・PG・福大大濠)

話しはじめた瞬間から、熱い想いがとめどなく溢れ出してきた。昨年の福大大濠のキャプテン。筑波大に進んだ大濠の同期であり、強いリーダーシップを持つ中田に「キャプテンは自分ではない」と言わしめた存在だ。1年目にして絶対に負けたくないという思いでインカレのスタメンをチーム内で獲得し、絶対に関東を倒すということしか考えていなかった。どんな状況でも、地方のチームでも、絶対に、だ。

失うものは何もなかった。試合は立ち上がりからサイズがない分、スピードを活かしたプレーでアグレッシブに攻めていった。

山本:失うものはないので、プライドは捨てて自分たちのやってきたことを出すだけとみんなで話していました。速い展開でシュートを打てる時は、打つという練習をしてきました。それが、結果シュートが思い切って入り、ディフェンスでも中を固めて、練習通りにできました。

後半からは突き放されてしまったが、それでも最後まで必死に走って声を出した。入学してからここまでは、インカレに来るため、試合に出るために必死に努力して、プレータイムを勝ち取り続け、何よりも楽しみにしていた場所だった。そして目一杯、楽しんだ。

山本:ここ数週間は楽しみという感情でいっぱいで、2、3日はわくわくを抑えて、抑えて(笑)。本当に自分自身、楽しいという気持ちしかなくて。今はそれに加えて悔しさもあり、楽しいと悔しいが混ざっています。今日の試合で1年間やるべきことは見えたので、じっくり反省して、1年間このわくわくをまたためていきたいと思います。

広島大はチャンスがあればインカレに出られるという環境だと思っていて。もちろん、もともと正ガードの先輩もいますし、高校でちょっと有名どころでやらせてもらっていたからといって、簡単に出られる環境ではもちろんないですし、僕も努力を重ねました。スタメンで出たくて、どうしてもその座がほしくて考えて、考えてバスケットをしていました。やっと掴んだこのインカレのスタートでした。

5月にはスタメンだったのですが、正ガードの先輩が怪我をしてしまったんです。復帰されて、インカレ予選で勝てばインカレ、負ければ出られないという状況の中で、その先輩が20得点の活躍で勝ちました。言えば、その方のお陰でインカレに行けたんです。僕は何もできず、またそこから争いのスタートです。インカレは先輩のお陰で来られましたけど、どうしてもインカレは僕がスタートで出たかったんです。練習もアピールの連続です。シュートを気持ちでねじ込み、絶対負けたくなくて、やっと掴んだチャンスでした。本当に楽しかったです。

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福岡大附属大濠高校のキャプテンとして高校時代は奮闘し、山本の代では福岡第一との死闘も繰り広げ、話題になった。そこから中田や浅井は筑波大へ、土家は早稲田大へと進み、山本は実家に近い広島大を選んだ。

山本:高校の中でも、能力やバスケットのレベルは本当に下の方で、入学してくる後輩もみんな僕よりシュートが入るとか、高く飛べるとか、いろいろなものを持っていました。だから逆に能力集団、タレント集団にはないことを、僕はやってきただけでした。進学については客観的に見て、バスケットで関東で戦うことは、将来を考えてもその先が僕的には違う。それよりは広島大の教育学部がいいなと。高校の成績を使ってAO推薦で入れるということで、そこのチャンスをもらいました。学部としても、将来は指導者になりたいのでぴったりだと思いました。でもプレーするのも好きだから、インカレも出たい。スタートで出たい。でも教育者としての知識も得たいと、そんなことを思って選んだんです。国公立は目標をもって入学してきた人が多く、価値観も大いに合うだろうと思っていました。

こうして自ら選んだ場所で自分の道を進む山本。同期と学ぶ地域は離れてしまったが、インカレに来れば再会できる。

山本:みんなこの試合も見ていてくれていました。浅井とは高校時代はずっと一緒にいて、今でも電話がよくきます。彼とはプライベートでも仲良くて、その分東京で大丈夫かなと心配な面もありました(笑)。中田は心配しなくても一人でやりますし、土家は今日、天理大とギリギリの試合をしていましたが、僕の試合は茶化しにきましたね(笑)。

同期の中でも山本、中田、土家は歴代の大濠の選手たちと比べても、熱く、個性的だ。たまたまそういう3人が揃ったのか、一緒に成長していくうちにそうなっていったのか、それはどうも両方のようだ。

山本:3人とも1年生の時から、誰かに何かを言うのにいつも3人集まっていました。それぞれタイプは違いますが、言いたいことは言う仲でしたね。言わなきゃいけないことは言わなくてはいけないですし、ぶつからないと本当の仲間はできません。片峯先生がそういう部分を期待されていることはありました。主体的に、言われる前に考えることですね。大学に入り、今なら言葉で言えますが、高校1年生の頃の僕らは感じて、自然とやっていたと思います。結果、みんな今もそういう雰囲気で頑張ってくれてよかったですね。


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広島大で山本はここから何を実現していくのかというと、そこには単に自分のことだけに止まらない先を見据えた言葉が出てきた。 プレイヤーとしての自分と、さらにその先まで、野望は大きい。

山本:大学はもっと楽にと言いますか、楽しむ場だと思っていたんです。でも勉強は大変ですし、その上でバスケバスケだし。ただ、大変ですが楽しいし、充実しています。本当に広島大の先輩方に僕は恵まれているんです。僕が熱いことを言っても『お前そういう考え方なんだ、面白いね』と受け入れてくれる器の大きい大人の先輩です。下の意見も聞いてくれて、それから4年生が決めてくれましたが、それが学生らしいあるべき姿だと感じます。なのでどんどん自分を出すことができました。それが1年目でしたね。あと3年ありますが、絶対勝ちます。関東に絶対勝ちます。もう経験して、やれることとやれていないことはわかりました。『俺たち前半よくやったね、頑張ったね』ではなく、勝たなくてはいけません。中国地方が舐められていたら、関東のレベルも上がりません。関東のレベルが上がらなければ、日本のレベルも上がりません。

僕は指導者を目指す上でそこまで考えていきたいですし、その第一歩が大学の今です。高校でも土家より僕がベンチプレスをあげたら、彼も頑張っていましたし、それと一緒ですよね。地方が頑張れば関東も頑張りますし、来年、再来年は勝ちを狙いにいきます。前しか見ていません、次しか考えていません。広島大を見ていてください。



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2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】プレイヤーズインタビュー #24大庭岳輝(京都産業大・4年)

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「誰でもできることを全力でやってきた」
ハードワークや継続の重要性を伝えた1年

◆#24大庭岳輝(京都産業大・4年・主将・SG)

関東1位の大東文化大に挑んだ関西1位の京都産業大。ファウルトラブルなども響いたが、ディフェンスではゾーンで大東大からターンオーバーを奪い、モッチに対応したサンブの働きも見事だった。一時は大きく引き離されたが、それでもあきらめずに追い上げて、4Q終盤であと数点、というところまで迫った。

大庭:相手が関東1位ということで、ほとんどの人は最大17点とか開いたときにそのままいくと思っていたと思います。でも僕らとしてはオフェンスがあまりよくない状況で17点しか離れていなかったので、最後までやれると思っていました。オフェンスが噛み合えばカンバックできる内容でした。そこで4Qに徐々に噛み合ってきてカンバックできたし、しっかり粘れて最後までやりきれたなと思います。

引き離されても切れずについていけたのが、この試合のポイントだった。彼らが下級生の頃は我慢がきかず、そこで点差が開いてしまうことがあったが、大庭やリンダーの3P、北條の見事なフローターなど、勝負強い攻撃で粘った。

大庭:途中で点差が開いても、試合中に集中が切れることはあまりなくなりましたね。夏にも関東の大学とやらせてもらったんですが、そのときも20点くらいは戻せました。だから今日もぜんぜん無理だと思うことなく、最後まで粘り続けられました。

春はスプリングキャンプ、夏は遠征にも来ますが、そういう機会も活きていると思います。関東のフィジカルは関西にいると体感することは少ないのですが、貴重な経験は大事にしていいます。また、その分練習でチーム内でも上のフィジカルの当たりを体感することを意識して、バチバチやることをやっています。そういうことが身になってきているんだなと感じました。今日もフィジカルで負けている感覚はあまりないので、やはり続けることが大事だと思います。

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今年はキャプテンとしてチームをまとめてきた大庭。プレーはもちろん、声かけなど地道な仕事を何よりも大事だと考えてやってきた、継続の1年だったという。

大庭:下はやんちゃな選手も多いので苦労しましたが、声を出すとかハードワークするとか、そういう簡単なことを僕がサボってしまうとチームとしてはダメになってしまいます。そこだけはしっかり続けようと思っていて、それは最後までできたと思います。

自分たちが1年生のときはチーム状況的にも、リンダーや上田といった下級生3人のオフェンスの回数を増やしてもらうということが多かったです。でも今の2年生が入ってきて、コミュニケーションもしっかり取って、チームとしてもまんべんなく攻められるようになりました。そこからチームとしてもグッとよくなったと自分でも思っています。今の2年は3年になって上級生になるので、もっと考え方を変えてどういうことをしないといけないとか、練習からハードワークするとか、そういうことを意識するだけでチームでもどんどん変わっていくと思うんです。そういうことを期待したいですね。

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試合には破れたが、翌日最後に主将として大事なミーティングで役割を果たしたい、そう大庭は締めくくる。

大庭:今言った、ハードワークの重要性などを明日の最後のミーティングでしっかり伝えたいと思います。それが自分にできる最後の仕事です。やはり、どこを目標に置いているか、ということがすごく大事だと思うんです。自分たちは1年間関東を倒すということだけを念頭に置いてやってきました。西日本選手権は負けましたが、関西のタイトルはしっかり2つ取って東京に乗り込めました。それがあったからこそ、関東1位の大東文化に臆することなく戦えたので、1年間継続するのは本当に大事なことだと思います。

続けるということは一番難しいことです。上級生の誰かがサボってしまうと、チームとしても上の誰かがサボっているからいいや、となってしまいます。そうならないように自分は1年間ハードワークとか声を出すとか、誰でもできることを全力でやってきた自負はあります。それを後輩に見てもらえていたらいいなと思いますが、どう感じて自分たちで実践してくれるか。今年感じたことがあれば、ぜひやっていってくれることを願いたいです。


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2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】プレイヤーズインタビュー #24佐々木隆成(天理大・4年)

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誇りを持って天理大のスタイルでプレーし
留学も経験した誰よりも濃い5年間


◆#24佐々木 隆成(天理大・4年・SG)

大会2日目の12月10日、関西4位の天理大は1回戦で早稲田大に対して勝利目前だった。逆転から4Qはリードする形で試合は進み、ただ、最後に早稲田大の神田が放った3Pがリングにはねて大きく上に上がり、そのままネットに吸い込まれ、早稲田大の逆転で試合は幕。天理大は1点差で破れた。

後半の驚異的な追い上げでリードに持ち込んだ天理大の勢いは見事だっだが、エースは相手にかなわなかった部分もあると言う。

佐々木:僕らの感覚からすると前半の雰囲気とか関東の身体の当たりはやはり違うものはありました。身体の当たりはなんとなくわかっていたんですが、雰囲気がやはり大きかったですね。それで自分たちのバスケットができない状態で、前半は17点差にされてしまいました。みんなでハーフタイムにいつも通りの自分たちのバスケットをしようと話して、そこからインサイドにもボールが入るようになって、こういうクロスゲームに持ち込めたんだと思います。

自分たちのバスケットというのは、インサイドにつないで、そこからディフェンスを縮めておいてキックアウトをして、というバスケットです。それが前半はできていなかったので、1回インサイドに入れよう、ボールをそれで落ち着かせてバスケットを展開しようと、そこを意識して後半に入りました。

やるべきことを再確認し、後半はイソフがインサイドで踏ん張り、藤澤の攻撃も効いた。ただ、「自分が終盤のフリースローをあと1本でも決めていれば」と、たらればではあるが惜しむ。

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天理大のエースは元来ディレイドのバスケットを基本とするチームに、高い機動力を生かしてスピード感をもたらした。時間を使ってじっくり組み立てるバスケットと、佐々木や藤澤によるガード陣の早い展開との両方を展開できるところが、今季の天理大の大きな持ち味だったといえるだろう。

佐々木:天理大の特徴は時間をしっかり使うディレイゲームです。2ガードで藤澤とも試合中によく話すんですが、「ここは1本走ろうか」とか、あいつからも「ちょっとテンポ上げましょうか」とか、話をしてくれます。ディレイゲームの中でもいけるときは速攻で簡単に点を 取るということも1年間やってきました。それを今日はあまり出せなかったんですが。後輩たちはよくやってくれましたね。天理大は下級生主体のチームで、4回生で出ているのは自分とキャプテンの藤林(#25)くらいです。あとは残るので、来年は彼らがやってくれると思います

逆転できたということは、それが通用したということだと思います。二杉先生のやられるディレイゲーム、今はそういう形は主流ではないところもあると思うんですが、僕たちはみんなと違う挑戦をしているという、誇りであり自信を持っています。そういうことを全国大会で見せられればいいなと思ってきました。1回戦でああいう形で負けてしまったのですが、見ている方には天理大学のバスケットは違うな、と少しでも思っていただけたらいいなと思っています。


佐々木は大学生活で1年間のハワイ留学も経験した。そこで得られたものは人としても、バスケットとしても決して小さくない。

佐々木:文化が違うところで1年間を過ごして、外に出ればきれいな自然があるし、アメリカの一部なので公園に行くとバスケットゴールがたくさんあって、裸足で遊んでいる現地の中学生くらいの子でもダンクをします。ああ、すごいなと思ったし、そういうのを見られたことで関東でもビビらずにやることができるようになったと思います。こういうことは学生だからこそできるし、親にも感謝するばかりです。いい思いをできた5年間でした。誰よりもこの5年間を楽しんだと思います。

留学したのが3回生になるときで、1年後に3回生として再び部に戻りました。帰ってきたらチームが2部に落ちていて藤澤ともうまくプレーが合わず苦労したのは確かです。でも1部に復帰して、自分が4回生になってようやく彼も自分がどういうプレーをするかが理解できて合うようになってきて、今年は相当楽しい1年でした。

プレイヤーとしても、一人の学生としても充実していたという佐々木。そうした経験がこの先の活躍にもつながっていってくれることを期待したい。

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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