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2019.11.15 (Fri)

【2019リーグ2部】2部総括

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拓殖大が後半戦は首位独走で2部優勝
最終日まで最終結果が見えない混戦の年に


 2部リーグは台風の影響で延期試合がありやや混乱はあったものの、大幅な変更はなく終了した。優勝は拓殖大、2位は中央大で1部自動昇格、インカレ出場を決めた。他の10チームはシーズンが終了し、4年生は引退となる。1部との入れ替え戦には3位東洋大と4位国士舘大が進んだが、接戦の末に両チームとも破れ、2部残留。3部との入れ替え戦は9位駒澤大が3部4位の玉川大に余裕をもって勝利し、10位順天堂大は3部3位の立教大に2勝1敗とし共に2部残留となった。以下、入れ替え戦を含めた、リーグ戦の各チームを総括する。

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優勝の拓殖大と2位の中央大は
1年で1部復帰を果たす


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 20勝2敗の拓殖大は5試合を残し1部昇格、残り2試合の時点で優勝を決めた。1巡目は第4戦(9/8)で4Qにシュートが当たった国士舘大に破れ1敗を喫し、中央大に続き2位に留まったが、折り返しの中央大との直接対決を制すると、最後まで1位をキープ。終盤は1部昇格が決まるとやや緩み、第18戦(10/26)の明星大に破れ、第21戦(11/3)の駒澤大には1点差まで詰められた試合もあったが、中盤に着実に白星を重ね、早々に2位以下と大きく差をつけたことでリーグ戦は余裕のある形で進んだ。

 個々が高い能力を持ち、攻撃力は1部を含めても高い。#99多田は昨年の1部リーグ、春のトーナメント戦に続き83本でスリーポイント王に輝き、得点ランキングにも396点で3位に食い込んだ。マークが厳しい試合も多かったが、ドライブやリバウンドでも貢献した。#9小室はスリーポイント、ドライブ、アシストなど多様なプレーで安定した得点力をみせ、加えてディフェンスでは持ち味のスティールもたびたび披露。2人が主な得点源となり、ここに加えて3x3で培ったスキルを活かす#24荒川、毎試合ゴール下でリバウンドをねばった#41杉野が安定した活躍をみせ、毎試合をハイスコアで勝ち進んだ。また#54平良のリーダーシップは光るものがあり、ディフェンスや声の部分で一役買った。4年生が中心となって活躍し、1年での1部復帰と、インカレ出場を決めたのは大きな成果だ。

【リーグ戦インタビュー】
#41杉野晴輝(9/29)
#9小室望海(10/5)
#54平良彰吾(11/3)



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 2位は中央大。15勝7敗で、インカレ出場と1部昇格を決めた。1巡目は10連勝で無傷の首位を保っていたが、第11戦(10/5)で拓殖大に破れた後に勝率が伸び悩んだ。中央大の2巡目の黒星が他チームの白星に分散したことで、最終日まで結果が見えない混戦の一因となった。

 今年は下級生主体となり、ルーキーの#3北村はポイントガードとして、#21渡辺は得点源としてチームの中心となり思い切りのいいプレーをみせた。ここに安定感をもたらしたのが#71沼倉と#12樋口といった上級生だ。#71沼倉はリバウンドをメインにゴール下で存在感をみせ、昨年までは一発シューターとしての起用だった#12樋口が、今リーグではスタートでゲームコントロールと得意のスリーポイントで苦しい場面を何度も救った。またタイムシェアを有効に使い、体力を分散。より多くの選手が試合経験を積み、かつ結果を残したことで来年にもつながるリーグ戦になった。

【リーグ戦インタビュー】
#71沼倉壮輝(9/18)
#3北村孝太(2019 LEAGUE PLATYER)

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混戦の中で入れ替え戦に進んだのは
後半調子を上げた東洋大と4年生主体の国士舘大


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 3位は14勝8敗の東洋大。昨年の8位からの大躍進となった。終盤の5連勝で入れ替え戦への切符を手にしたが、中盤に接戦をいくつか落とし、2位の中央大には星が一つ届かなかった。入れ替え戦は神奈川大に2敗し2部残留。佐藤信長コーチを迎え2年目となり、オールコートのゾーンプレスを中心としたディフェンスが形となり、よりスタイルがはっきりしてきた。オフェンスでもセットプレーでの攻撃もみられ、昨年よりも安定感が増した印象だ。

 1から4年生までまんべんなく活躍したが、特に存在感をみせたのが今年U24代表候補に選出された#24ラシードで、神奈川大との入れ替え戦ではアウトサイドでもシュートを決め、成長の1年を証明した。#5栁澤、#38福井、#42加藤は最上級生らしいねばりのあるプレーで牽引。鋭いドライブを武器とする#22和田や、黙々とアシストやシュートを決める仕事人#14田代はプレータイムを大きく伸ばし、上級生として大事な場面で活躍。フレッシュマンの#18庄子や#3大澤は勢いのあるプレーで元気を持ってきた。ディフェンスがいい分ロースコアゲームに持ち込み流れを掴む展開がある一方で、高い得点力のあるチームには敗れる試合もあり、課題も含め収穫のある1年となった。

【リーグ戦インタビュー】
#22和田麗空(8/24)
#24ラシード ファラーズ(11/13)


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 国士舘大は14勝8敗で東洋大と勝率は並んだが、直接対決の2敗で4位となり、入れ替え戦は早稲田大に惜しくも及ばず2部残留。リーグ戦はやや調子に波があり、けが人にも悩まされた。第4戦(9/8)では拓殖大に20点差で勝利し、得点力を証明したが中位のチームとの接戦を落とし、なかなか順位が上がらない期間が続いた。最後は6連勝でなんとか入れ替え戦圏内に食い込んだ。

 核となったのは4年生で、特に主将を務めた#21池田はポイントガードとして存在感を発揮。115本でアシスト王も獲得し、リーダーシップが見える場面が多くあった。#7佐脇は拓殖大の#99多田と3Pの本数で一騎打ち勝負を繰り広げ、73本でランキング2位。ここに飛び抜けた能力でリバウンドやドライブを披露した#25中村、サイズを活かし果敢に攻め込む#18清水、後半の短い時間でもシュートを決めきる#17望月らが加わり、得点力は高かった。しかし留学生を擁するチームには#42王を除きややサイズが劣るため、攻めあぐねた。入れ替え戦を始め、勢いのある試合で会場をわかせることもあり、国士舘大らしさをみせた2カ月半だった。

【リーグ戦インタビュー】
#17望月大地(9/8)
#7佐脇考哉(9/17)
#21池田祐一(2019 LEAGUE PLAYER)

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昨年の下位チームと3部上がりのチームが躍動
実力の差は僅かであることを証明


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 5位の関東学院大は13勝9敗。春のトーナメント戦、新人戦を含め躍進のシーズンとなった。8/24の初戦は#12ケイタが欠場したが、第2戦(8/25)から復帰。中盤は8連勝で勢いに乗り、第12戦(10/6)で中央大を破ると、一時は3位となったが、終盤にやや失速し惜しくも入れ替え戦枠は獲得できなかった。

 1年生の留学生#10ンジャイと#12ケイタが交互に出場し、高さで優勢に。#10ンジャイは237本でリバウンドランキング3位、#12ケイタは内外で柔軟なプレーをみせた。そこに上級生の#22栗原がエースとして得点を伸ばし、#3佐々木がポイントガードで声を出しまとめ役を担った。また#5菊池のプレータイムも長く、泥臭いリバウンドやゴール下で貢献。シックスマンの#26菅澤、#33鈴木、#34丸澤ら下級生も元気のあるプレーで流れに変化を与える場面もあった。昇格して1年目に勝っていくことは容易ではないが、まず2部に残れたことに意味がある。加えて上位チームにも互角の試合もあり、実力を証明したシーズンだった。

【リーグ戦インタビュー】
#3佐々木 拓哉(9/18)


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 12勝10敗の明星大は6位と、昨年の10位から大きく浮上した。点の取り合いはどのチームよりも強く、接戦やハイスコアゲームで勝利し白星を積み上げた。第18戦(10/26)では拓殖大を破り一気に波に乗ったが、終盤戦ではスリーポイントの確率がやや落ちて敗戦が続くと、入れ替え戦には届かず。しかし、昨年に比べフィジカル面で劣ることはなく、主力に3年生も増えたことで安定感が増した。

 #2新田は110本でアシストランキング2位。#12シェッラとのツーメンを軸に、シューター陣へのキックアウトも目立った。3Pを得意とする#7岡田は65本で3位、#6神谷は62本で4位と得点力は数字にも表れた。また#10福田がリバウンド、ディフェンスという泥臭いところで貢献し、#12シェッラは昨年に続き256本でリバウンドランキング1位。2人の頑張りにより、チーム全体の攻撃チャンスが増えた。連携したプレーの増加で、一人ひとりの負担が減ったことで勝率が伸びたのも大きいだろう。上位チームまであと一歩が届かなかったのは、来年の課題として持ち越しだ。

【リーグ戦インタビュー】
#6神谷璃空(9/8)
#10福田晃平(10/5)
#7岡田泰希(11/26)


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 10勝12敗で7位となった江戸川大。初戦はいい雰囲気で迎えたが、その後は調子にやや波がみられた。持ち味のゾーンは今年も継続で、相手の足を止めミスを誘発し速攻でリズムをつかむ戦い方だった。入りが悪い試合では接戦を落とすこともあったが、大きく離されても10点差に戻すなど、後半に粘りのある試合展開が目立った。最上級生となった#12オウマは239本のリバウンドで2位。ポイントガードでゲームを作る#14堀内が中盤けがに悩まされチームとしては苦しい状態にはなったが、それでも手足の長さを活かしうまさが光った#35長根、鋭いドライブやパスが持ち味の#11渡部ら下級生が勢いのあるプレーで躍動した。#23鈴木は苦しい時間で3Pを決めるなど、難しい場面で主将としての頑張りをみせた。毎年新しい選手の活躍がみえるチーム。来年は上位チームに絡んでいきたい。

【リーグ戦インタビュー】
#11渡部 蒼(8/24)


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 上武大は10勝12敗で8位。最終戦まで3部との入れ替え戦枠に留まったが、終盤の4連勝で抜け出した。上位の東洋大や関東学院大への勝利はあったが、中位のチームに接戦で敗れるなど、先の読めない期間が続いた。スタートとセカンドを5人総替えし、タイムシェアで選手の負担を分散。3Qが勝負を握る試合が多く、スタートとセカンドの引き継ぎで苦戦はしたものの、終盤に合わせたことで結果がついてきた。

 得点源は主将を務めた#29細川で、昨年に続き474点で得点王を獲得。186センチというサイズも活かした多彩なプレーで厳しいマークも振り切った。昨年よりタフショットは増えた印象だが、毎試合2桁点でエースとしての役割も果たした。ともにスタートを務めた#7川野、#35千葉は3年生ながら安定感をもたらし、セカンドでは#92中西を始め苦しい時間にアグレッシブにプレーすることで、流れを引き寄せた。各々が決して長くはない出場時間の中で、強みを発揮したリーグ戦だった。

【リーグ戦インタビュー】
#29細川一輝(11/3)

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星が分散し自動降格争いも激化
入れ替え戦枠も最終戦までわからず


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 駒澤大は9勝13敗で9位に終わり、3部との入れ替え戦に進むが、3部4位の玉川大に勝利し2部残留。1巡目は2勝9敗と厳しい戦いとなったが、2巡目は中央大に勝利、拓殖大にも1点差に詰め寄る試合もみせた。10月13日の台風19号発生時はチーム全員で体育館に避難。予期せぬトラブルはあったが、その後は結果が徐々についてきた形だ。

 数字を引っ張ったのは#3澁田で、440点で得点ランキング2位についた。フル出場の試合もあり負担は大きく、最終戦と入れ替え戦はけがで欠場。しかし今年は4年生の安定感が目立ち、ベンチでは清田学生コーチ、コート上では主将の#55大髙が泥臭いところでねばり、終盤戦は3Pも果敢に狙った。シューターの#30櫻井、リバウンドで貢献した#29布田も各々役割を果たし、#33金久保はやや調子が上がらない試合もあったが、その活躍は勝利に必須だった。毎試合後のミーティングは長時間に及び、学生主体のチームで勝つことの難しさに直面した1年にもなったが、来年にもつながるリーグ戦となったはずだ。

【リーグ戦インタビュー】
#55大髙裕哉(11/13)


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 順天堂大は10位で9勝13敗。入れ替え戦では3部3位の立教大に1戦目で破れ崖っぷちに立たされたが、残り2戦をものにし2部残留でシーズン終了。1巡目は3位に浮上する期間もあり、2巡目の失速が大きかった。またトラブルも少なくなく、中盤に#41大橋がけがで長期欠場となり、9月、10月ともに台風や大雨の被害を受け、ベストな状況を作るのが難しかった。

 パスの配給で安定感をもたらす#5岩井、3Pやシュートを得意とする#15前田、切れの良いドライブが持ち味の#34大野ら3年生の活躍が光ったが、最上級生の#7千葉が大事な場面は任された。入れ替え戦ではバスケットカウントや3Pでダメージを与え、4年としての意地をみせた。それに加え下級生ながら#26増田がリバウンドやゴール下のプレーでねばり、入れ替え戦では#17松田が怪我をした#15前田の穴を埋めた。様々な不安を抱えながらも、長い24試合をチームで戦い抜いた。

【リーグ戦インタビュー】
#15前田将秀(10/5)
#7千葉高生(11/14)
#15岩井勇人(11/14)


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 慶應義塾大は6勝16敗で11位となり、3部自動降格となった。昨年はこの勝率であれば回避できた枠だが、混戦の2部では厳しい条件となってしまった。中盤、接戦を落としてしまったことで星が伸びなかったのが痛かったが、第17戦(10/22)の中央大に勝利するなど上位チームとも互角に張り合い、ベストを尽くす試合もあった。

軸となったのは#4山﨑と#5髙田だ。この2人が毎試合2桁得点をマークし、役割が多い中で#4山﨑は主将、エースとして、#5髙田はシュートのみならず、リバウンドにも貢献した。加えて、春のプレシーズンや早慶戦などで出場時間が一気に伸びた#10岩片はゴール下で、#14人見はスリーポイントやディフェンスで何度も苦しい場面を救った。圧力あるディフェンスもみられたが、長いリーグ戦でコンスタントに発揮するのは難しかった。慶應義塾はスポーツ推薦のある大学ではないが、学生主体で取り組むチームの意識は高い。高校まで目立ったキャリアがない選手でも関東リーグで戦えることを証明した。

【リーグ戦インタビュー】
#10岩片悠馬(9/17)
#5髙田淳貴(9/29)
#4山﨑 純(2019 LEAGUE PLAYER)


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 山梨学院大は0勝22敗と苦しいシーズンとなり12位の3部自動降格。初戦では拓殖大に3点差まで迫り、いいスタートを切ったものの、一つも白星を上げることは出来ず。リードで進む試合もあったが、後半に要所でミスが続き、逆転される展開が多かった。また台風の影響で延期試合も他チームより多く、ストレスがある中で進んだ2カ月半だった。しかしベンチではシュートが決まるたびに盛り上がり、少なくとも試合中の雰囲気は悪くはなかった。#13長野は3P、#18藤谷はゲームコントロールをしつつ点を取りにいき、#25渡辺は2桁得点の試合も多く、1年生ではあるが#1ブバカーもゴール下で献身的に働いた。昇格後の1年目に勝つことは容易ではない。残留は果たせなかったが、この経験を来季に活かしてほしい。


【2部最終結果】

優勝 拓殖大学  20勝2敗
2位 中央大学  15勝7敗
3位 東洋大学   14勝8敗
4位 国士舘大学  14勝8敗
5位 関東学院大学 13勝9敗
6位 明星大学  13勝9敗
7位 江戸川大学  12勝10敗
8位 上武大学  10勝12敗
9位 駒澤大学  9勝13敗
10位 順天堂大学  9勝13敗
11位 慶應義塾大学 6勝16敗
12位 山梨学院大学 0勝22敗


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2019.11.14 (Thu)

【2019入れ替え戦】11/14レポート

第3戦までもつれ込んだ戦いは
順天堂大が競り勝ち2部残留


 1—3部間で唯一最終戦までもつれ込んだ戦いは、互いに意地が見える好勝負になった。しかし2部順天堂大が迫られても逆転は許さず、立教大の挑戦を退け、2部残留を果たした。


◆順天堂大(2部10位)VS立教大(3部3位)

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【追い込まれた時間に逆転を許さなかった順天堂大が勝利】

 1勝1敗で並び、最終日までもつれ込んだ順天堂大立教大の入れ替え戦。第3戦は最後まで気の抜けない展開となった。順天堂大は入りから#7千葉(4年・SF)を中心に、シューター陣が思い切りよく打ち、流れを掴む。立教大は#34竹中(3年・F)が1対1で積極的にゴール下まで攻め加点し、ブザーとともに#11吉井(2年・F)が3Pを沈め22-21と互角で1Qを終える。

191114 matsuda 2Q、順天堂大が#26増田(2年・CF)の遠めのジャンパーから、ブロックを量産し5分で10点差をつける。立教大はミスが続くが、中盤からスタメンに戻し#8小林(4年・C)、#24木口(3年・F)、#6井関(3年・F)が攻め、#30根本(3年・G)の速攻で同点に追いつく。しかし順天堂大は速攻で立て直し再びリード。40-35で折り返す。

 3Qは点差があまり動かず進んだ。順天堂大は#17松田(3年・PG)が3P、#7千葉が積極的に攻める。立教大はスロースタートだが、5分を切り#6井関、#11吉井の3Pが決まり、再び#6井関がタップからバスケットカウントを決め、点差は最少で2となるが、#26増田のリバウンドが上回り60-56で順天堂大がリードし最終Qへ。

191114 yoshii 4Q、立教大は5分半で#11吉井の3Pが3本、#30根本、#24木口が押し込み同点に追いつく。順天堂大はリバウンドから速攻が出るも、やや立教大の勢いに押された。しかし立教大はファウルも重なり、残り4分で4ファウルに。順天堂大は#5岩井がフローター、#26増田を始めフリースローで加点し、逆転させない。5点差になったところ、立教大は残り34.9秒のワンプレーで#11吉井がこの日7本目の3Pを決め2点差。順天堂大は26.7秒を残したタイムアウト後、24秒のエンドスローを選択し、時間いっぱいで#5岩井がボーナススローを得る。立教大の最後ワンプレーはミスで終わり、77-73で順天堂大が勝利し2部残留を決めた。

 順天堂大は第1戦の入りの悪さを反省点とし、残りの2戦は序盤から思い切りのいいプレーで流れを持ってきた。1戦目での前田の怪我は痛かったが、代わって入った松田が活躍をみせた。千葉や岩井、大野が大事な場面で点を取り、増田もリバウンドで大きく貢献した。

 立教大は第1戦の勝利があっただけに、悔しい結果となった。しかし昨年までなら点差がつけられてしまう展開でも、小林のゴール下での奮闘や、持ち味の速攻から何度も立て直した。4Qで一度も逆転できなかったことが痛かったが、3年生以下が主力なだけに来年に繋げて欲しいところ。

写真上:順天堂大は怪我をした前田の代わりに松田がこの3戦とも存在感を見せた。
写真下:高確率の3Pで見せた立教大・吉井。

※順天堂大・千葉選手、岩井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2019.11.14 (Thu)

【2019リーグ】11/14入れ替え戦結果

◆駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場

成城大学101(25-13,22-24,23-20,31-11)68埼玉県立大学
帝京大学79(14-21,32-20,21-20,12-21)82城西大学
順天堂大学77(22-21,18-14,20-21,17-17)73立教大学

城西大学   4部昇格
成蹊大学   4部残留
帝京大学   5部降格
埼玉県立大学 5部残留
立教大学   3部残留
順天堂大学  2部残留


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2019.11.13 (Wed)

【2019リーグ】11/13入れ替え戦レポート

駒澤大が玉川大を下し2部残留
早稲田大、神奈川大も1部残留を決める


 入れ替え戦2日目、1部9位、2部9位といった1勝先行する形となっているチームたちが初戦を迎えた。接戦もあったものの、順天堂大と立教大戦以外はすべて上位チームが勝利し、いずれも残留を決めた。


◆駒澤大(2部9位)VS玉川大(3部4位)

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 2部9位の駒澤大は1勝すれば2部残留が決まる。入りの点差は互角。駒澤大は高さの強みが生き、玉川大は運動量を生かして攻めていく。駒澤大は#55大髙(4年・PG)から#33金久保(4年・F)へのアシスト、#70斉藤(3年・G)の3Pなども決まってリード。しかし玉川大も#23増子(4年・明成)や#10城田(2年・F)、#12中澤(2年・SG)ら全員で攻め、粘る。1Qは18―15で駒澤大リード。2Q、玉川大は#12中澤が攻めていくが、駒澤大も簡単には追いつかせない。玉川大は#50佐藤(3年・F)、#20柳瀬(3年・SG)の3Pで残り5分で同点。駒澤大も#31髙畑(4年・SF)、#55大髙の3Pで返し、#29布田(4年・SG)の速攻も決まって再び玉川大を引き離す。前半は39―27で駒澤大がリードした。

191113kanakubo.jpg 3Q、玉川大はゾーン。しかしインサイドで駒澤大に得点され、オフェンスもシュートが決まらず引き離された。駒澤大は#31高畑の3Pも好調で、#24劉、#32前原(3年・C)もインサイドで得点していき、64―41。駒澤大がこのQ25点の猛攻で一気に引き離して4Qに入った。玉川大はディフェンスで奮闘し、駒澤大からターンオーバーを奪っていく。しかしまだ余裕の大きい駒澤大はベンチメンバーもまんべんなく出場させつつ試合は推移。最後はコート全員を4年生にすると、81―58で試合終了。2部残留を果たした。

 玉川大は増子ほか4年生、そして新人戦でも活躍した中澤などが奮闘。若い選手も多いだけに来季にも期待だ。駒澤大はリーグ戦では苦戦が続いたが、最後は4年を中心にきっちり勝利してシーズンを終えた。

写真:金久保ら4年生の奮闘が見えた駒澤大。



◆早稲田大(1部9位)VS国士舘大(2部4位)

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【シーソーゲームは最後に早稲田大に軍配が上がる】

 1部9位早稲田大は1勝すれば1部残留を果たせる。対する国士舘大は昨年に引き続き2部4位で入れ替え戦に挑んだ。

191113yanagawa.jpg 立ち上がりは国士舘大が#21池田(4年・PG)のジャンパー、#7佐脇(4年・F)のシュートで流れがよく、ターンオーバーから#98林(3年・C)の早い攻めも決まった。早稲田大は立ち上がりこそやや出遅れるが、その後は落ち着いて対処。#14柳川(3年・G)のシュート、#7宮本(2年・F)のフリースローなどで追いつくと、#41小室(3年・C)の3Pやポストの得点で逆転。しかし互いに得点は伸びず1Qは15-17。

 2Q、国士舘大は#20角田(3年・F)のジャンパー、#21池田の3Pで再び早稲田大を引き離す。しかし早稲田大は#7宮本や#12土家(1年・G・福大大濠)らが攻め、すぐに追いついた。点差がないまましばらく試合は進行するが、残り3分に#12土家の3Pが決まると、早稲田大はここからプレスを開始。国士舘大は攻めあぐねて得点が止まりがちになり、最後は#7宮本から#41小室へのパスが決まると40-31と早稲田大が9点リードで前半終了。

 3Qは立ち上がりから#7宮本の3Pが連続で決まり、一気に早稲田大が抜け出し15点のリード。国士舘大は早稲田大のディフェンスにつかまり苦しいが、#2二村(3年・G)のアタックからオフェンスが好転。後半投入された#18清水(4年・SG)がアタックし、ドライブからバスケットカウントを獲得するなど立て続けの得点で多あげると、#25中村の速攻が出て逆転。最後は早稲田大#41小室の3Pが決まると52-51で4Qへ。

191113ikeda.jpg 4Qは国士舘大は勢いのままに加点し、開始3分で5点のリードに成功する。しかし、早稲田大も1対1やアウトサイドシュートで攻めていき、次々に国士舘大のゴールを割っていく。国士舘大は約3分間無得点となると、早稲田大が残り5分で逆転。国士舘大は外のシュートが入らなくなり、じわじわと引き離された。早稲田大は終盤フリースローで稼ぎ最後は74-66。何度もリードが入れ替わる試合を、4Qの勝負所で引き離し、1部残留を決めた。

 国士舘大は外を打てる選手も豊富だが、アウトサイドは大きく当たらなかった。しかし15点引き離されても清水のドライブなどを中心に逆転に持ち込んだが、4Qの後半で得点が止まったのが痛かった。一方の早稲田大はゴールへ向かって行く姿勢でフリースローを次々に獲得。神田、土家らの1年生が高確率でこれを沈め、またリバウンドでも10本の差をつけた。

写真上:早稲田大は柳川がリーグを通して終始熱いプレーでチームを牽引。
写真下:国士舘大は池田が15得点。リーダーとしてチームを引っ張った。




◆神奈川大VS東洋大


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【終始自分たちのペースを守った神奈川大が2勝で1部残留】

 1戦目は神奈川大が終盤に逆転勝利を収め、東洋大は負けるとシーズン終了が決まる入れ替え2戦目。試合はロースコアの中で神奈川大が前半からややリードする展開となった。

191113kobari.jpg 立ち上がりから#75小酒部(3年・SF)がジャンパー、ダンクシュートを披露し、#5緒方(4年・PF)も攻守で粘る。東洋大は#24ラシード(4年・C)が高さを生かし互角の戦いをみせたが、最後に#6尾形(4年・SG)がタップシュートを決め神奈川大が13-11でリードを得る。2Qも両者我慢のロースコア対決。中盤まで点差がない展開となったが、3分を切って神奈川大は#6尾形の3Pを皮切りにオフェンスリバウンドも良く流れが傾き、34-24で後半へ。

 3Qの入りは神奈川大のペース。マンツーマンでディフェンスも良く、#75小酒部を中心に得点してじわじわと点差をつける。東洋大は序盤、我慢の時間になるが#42加藤(4年・PF)がジャンパー、1対1でねばり、#24ラシードが2本連続で3Pを決め、点差を1桁に戻す。さらにゾーンプレスが効き終盤スティールから連続得点。神奈川大はミスが続き点差を詰められ50-44で最終Qへ。

191113toyo.jpg 4Q、立ち上がりの5分間で6-2の我慢比べから先に抜けたのは神奈川大。#75小酒部がリバウンドに飛び込みフリースローを決める。東洋大は前からハードにディフェンスし、速攻で流れを持ってくるがファウルが重なりフリースローを献上する形に。残り1分半、#3大澤(1年・SG・市立船橋)が2本連続で3Pを決め10点差に戻すが、その後はシュートが入らず。67-55で神奈川大が2勝し1部残留、インカレ出場が決まった。

 神奈川大は1戦目と同様、4年生の緒方と尾形の活躍が光った。1戦目は東洋大の速い展開に慣れない時間もあったが、この試合は高さや速さにも合わせてきた。東洋大のゾーンプレスに苦しむ時間もあったが、小針を中心に落ち着いたボール運びから、神奈川大のペースで終始試合を進めた。

 東洋大はゾーンプレスが効いた時間帯は足が動き、得意とする速い試合展開ができたものの、神奈川大にペースは握られたままだった。しかし、佐藤信長コーチのバスケが2年目になって定着が見えてきており、この入れ替え戦での4年生の意地と下級生の思いきりのいいプレーは、来年に繋がるものになった。

写真上:神奈川大は東洋大のプレスなど執拗なディフェンスにも小針が落ち着いてボールキープ。
写真下:東洋大は随時ハドルを組んでしっかりコミュニケーションを取っていた。

※駒澤大・大髙選手、東洋大・ラシード選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※早稲田大、神奈川大のインタビューは別途1部総括へ掲載します。

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2019.11.13 (Wed)

【2019リーグ】11/13入れ替え戦レポート

191113matuda.jpg

順天堂大が奮起して立教大を下し1勝1敗
残りの1〜3部間はすべて残留で終了


 入れ替え戦2日目は6試合が行われ、そのうち1〜3部の間の3試合はすべて上位チームが勝利して早稲田大、神奈川大が1部残留、駒澤大が2部残留、玉川大が3部残留を決めた。残りの1試合、2部・順天堂大と3部・立教大は、順天堂大が初戦の負けを取り返し、1勝1敗に。第3戦で雌雄を決する。

写真:順天堂大・松田がシュートを決めガッツポーズ。応援席も盛り上がった。15点9リバウンドの活躍。


◆順天堂大(2部10位)VS立教大(3部3位)

191113oono.jpg 第1戦は3部の立教大が勝利した、2勝先勝方式のこのカード、2部復帰に王手をかけたが、2戦目は順天堂大が意地を見せる逆の展開となった。1Qは27-17で順天堂大が持ち味の得点力を活かして大きくリード。立教大は出遅れる。2Qは序盤から立教大がじわじわ詰め寄るが、順天堂大は#6石原(1年・SG・広島皆実)の3Pを皮切りに速攻が出て流れを引き寄せる。立教大は#8小林(4年・C)のジャンパーから再び追い上げるが、順天堂大は#34大野(3年・SF)が積極的に攻め52-43で後半へ。

 3Qも順天堂大は#17松田(3年・PG)、#34大野を中心に走り、速い展開で得点する。立教大はやや難しいシュートを打たされるが、中盤に#30根本(3年・G)が2本いい形で走り、雰囲気が上向きに。しかしその後はシュートが落ち、順天堂大は速い展開で得点し71-58でリードを保つ。

 4Q、立教大は開始早々に点差を1桁にするが、ゴール下のシュートが落ち、なかなか追いつけない。順天堂大は#26増田(2年・CF)がリバウンドで粘り、#34大野がドライブで得点していくと、終盤まで差を保って逃げ切った。立教大はアウトサイドも当たらず、85-76で試合終了。これで両者1勝1敗となり、最終日まで結果は持ち越しとなった。

写真:28点7リバウンド。順天堂大は大野の奮闘も光った。


※残りのレポートは別途掲載します。

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EDIT  |  23:45  |  2019リーグ2部/その他  |  Top↑

2019.11.13 (Wed)

【2019リーグ】11/14入れ替え戦試合予定

◆駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場

10:00 成城大学(4部15位) vs 埼玉県立大学(5部10位)
11:40 帝京大学(4部16位) vs 城西大学(5部9位)
13:20 順天堂大学(2部10位) vs 立教大学(3部3位)


※入場料、スタッツについては関東大学バスケットボール連盟の公式サイトをご確認ください。


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2019.11.13 (Wed)

【2019リーグ】11/13入れ替え戦結果

◆駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場

学習院大学84(19-13,17-23,30-23,18-17)76工学院大学
東京農業大学76(15-19,16-26,22-16,23-13)74芝浦工業大学
駒澤大学81(18-15,21-12,25-14,17-17)58玉川大学
順天堂大学85(27-17,25-26,19-15,14-18)76立教大学
早稲田大学74(15-17,25-14,12-20,22-15)66国士舘大学
神奈川大学67(13-11,21-13,16-20,17-11)55東洋大学

工学院大学  5部残留
芝浦工業大学 5部残留
学習院大学  4部残留
東京農業大学 4部残留
玉川大学   3部残留
駒澤大学   2部残留
国士舘大学  2部残留
神奈川大学  1部残留
早稲田大学  1部残留
----------------------------------------
立教大学(3部3位) 1勝1敗
順天堂大学(2部10位)1勝1敗


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EDIT  |  23:06  |  2019関東リーグ予定・結果  |  Top↑

2019.11.12 (Tue)

【2019リーグ】11/12入れ替え戦レポート

1部・神奈川大は逆転で2部の東洋大からまず1勝
3部の立教大は2部の順天堂大から1勝をあげる

 1部リーグ閉幕から中1日、入れ替え戦が開幕した。3部と4部間、4部と5部間の入れ替え戦は一発勝負。いずれも上位チームが勝利し、元の部に残留を決めた。一方、2部3部間、2部1部間は接戦の熱い勝負となり、1部の神奈川大、3部の立教大がそれぞれ1勝し、王手をかけた。


◆順天堂大(2部10位)VS立教大(3部3位)

S__474365989.jpg 2部10位の順天堂大と、3部3位の立教大の入れ替え戦は、序盤の勢いで点を取った立教大が逃げ切りの勝利を収めた。

 立教大は立ち上がりから速い展開で攻め、大きくリード。順天堂大は足が止まり1Q内では立て直せず13-26で追う展開に。2Q、立教大は#3飯塚(1年・C・柏日体)のシュートが入りリードを保つ。3分を切り、#26増田(2年・CF)、#17松田(3年・PG)が攻め順天堂大が追い上げるが、立教大は#24木口(3年・F)がバスケットカウント、ジャンパーを決め立て直し32-41で前半終了。

 3Q、立教大は#8小林(4年・C)を中心にシュートを決めリードを保つ。中盤、順天堂大は立て続けに3Pが決まり雰囲気は上向きになるが、立教大は#30根本(3年・G)が3Pとジャンパーで返し、順天堂大は勢いに乗りきれず52-63で最終Qへ。4Q、順天堂大は#26増田を中心に攻め点差を詰める。立教大のシュートが落ち始め、ファウルトラブルも多発。順天堂大は残り6分、#17松田が3P、#7千葉(4年・SF)のフリースローで同点に追いつくが、立教大は#30根本のレイアップから持ち直し、そのまま逃げ切り73-77で勝利した。明日の試合で勝利すると2部昇格。順天堂大後がなくなった。

写真:19得点チームハイの活躍をみせた立教大・小林。



◆神奈川大(1部10位)VS東洋大(2部3位)

191112kanagawa.jpg

【東洋大が好調なシュートでリードするも神奈川大が逆転】

 1部10位と2部3位は、3戦のうち2戦戦勝方式で勝負を決する。緊張の第1戦は東洋大が途中で大量リードする形となった。

191112rashido.jpg 開始早々神奈川大は#75小酒部(3年・SF)の3Pが沈み、インサイドの#27二ノ宮(3年・PF)へパスも出るが、その後は東洋大の勢いが勝った。#14田代(3年・PG)、#24ラシード(4年・C)の3Pが決まり、神奈川大のディフェンスをかいくぐって打っていくジャンパーもことごとくネットに吸い込まれ、#38福井の速攻も決まった。神奈川大は終盤に#7東野(2年・SG)が果敢にアタックしてバスケットカウントやフリースローをもぎ取り、1Qは19-18の神奈川大リード。

 2Q、東洋大はゾーンプレスを展開。それでも#75小酒部、#3小針(2年・PG)の3Pが決まり、点差はない。一方、東洋大もシュートは引き続き好調で、残り5分に#24ラシード2本目の3Pが入ると#18庄子(1年・SG・聖和学園)の3Pがそれに続き、前半は32-38で東洋大リードで終えた。

 3Qもまだ東洋大の流れ。オフェンスリバウンドから早い攻撃に転じ、#24ラシードの速攻からのバスケットカウント、#42加藤(4年・PF)がボードの裏から放ったボールがリングに入るラッキーなシュートもあり、差を広げていく。神奈川大はファウルが続き、またディフェンスを突破できずに停滞する時間が続いた。畳み掛ける東洋大は残り2分、#18庄子の3Pで14点にまでリードを広げる。しかし神奈川大はここから#7東野、#75小酒部が次々にシュートを沈めると、最後は#75小酒部から#5緒方(4年・PF)へのアシストが決まり、50-57と追い上げムードでこのQを終えた。

191112ogata.jpg 4Q、逃げる東洋大は#24ラシードのフリースロー、#14田代のドライブなどで再び点差を12に開く。しかし残り7分からのプレーは神奈川大が自分たちのリズムに持ってくることに成功する。4分間で#75小酒部が2本の3Pとバスケットカウント、さらにはジャンパーで一気に11点を稼ぎ、#6尾形(4年・SG)のシュートも決まると残り2分で逆転。東洋大は#24ラシードのシュート、#21丹波(1年・常盤大)の速攻で逃げるが、神奈川大は次々にフリースローを得ていき、また#6尾形のファインプレーに#5緒方のリバウンドが冴え、残り20.7秒で#34工藤(1年・SF・八千代松陰)のフリースローで1点のリードに。さらに最後は#5緒方がフリースローを得てこれを2本決めると70-67。東洋大最後のオフェンスを守りきり、タイムアップを迎えた。

 東洋大は持ち味の機動力を活かして序盤から積極的に攻撃を仕掛けた。神奈川大よりもサイズがあり、リバウンドでも大きく差をつけたものの、あとわずかに届かず。しかし早い展開と高確率で決まったシュートは大きなインパクトを与えた。

 一方の神奈川大は最終戦で怪我をした横山が欠場。東野も途中で足を痛めて下がるなど苦しい時間帯もあったが、2カ月の1部リーグで培った粘り強さで慌てなかった。小酒部はフル出場で34点。大事なシュートを決めきった。また、緒方と尾形の4年生が最後の最後に流れを持ってくる好プレーを披露。大事な初戦の1勝をものにした。

写真上:東洋大・ラシードは25点15リバウンドと奮闘。外角シュートもよく決まった。
写真下:神奈川大は終盤に緒方がディフェンス、リバウンドで見事なプレーを見せた。


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EDIT  |  23:54  |  2019リーグ2部/その他  |  Top↑

2019.11.12 (Tue)

【2019リーグ】11/13入れ替え戦試合予定

◆駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場

10:00 学習院大学(4部17位) vs 工学院大学(5部8位)
11:40 東京農業大学(4部18位) vs 芝浦工業大学(5部7位)
13:20 駒澤大学(2部9位) vs 玉川大学(3部4位)
15:00 順天堂大学(2部10位) vs 立教大学(3部3位)
16:40 早稲田大学(1部9位) vs 国士舘大学(2部4位)
18:20 神奈川大学(1部10位) vs 東洋大学(2部3位)


※入場料、また2日目以降の試合については関東大学バスケットボール連盟の公式サイトをご確認ください。



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EDIT  |  21:59  |  2019関東リーグ予定・結果  |  Top↑

2019.11.12 (Tue)

【2019リーグ】11/12入れ替え戦結果

◆駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場

日本ウェルネススポーツ大学78(25-16,20-9,14-12,19-17)54千葉商科大学
國學院大學97(28-20,12-19,25-16,32-16)71横浜国立大学
明治学院大学90(21-13,18-13,21-22,30-19)67獨協大学
順天堂大学73(13-26,19-15,20-22,21-14)77立教大学
神奈川大学70(19-18,13-20,18-19,20-10)67東洋大学


日本ウェルネススポーツ大学 4部残留
國學院大學   3部残留
明治学院大学  3部残留
千葉商科大学  5部残留
横浜国立大学  4部残留
獨協大学    4部残留
----------------------------------------
順天堂大学(2部10位) 1勝0敗
立教大学(3部3位)  1勝0敗
神奈川大学(1部10位) 1勝0敗
東洋大学(2部3位)  0勝1敗


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EDIT  |  21:55  |  2019関東リーグ予定・結果  |  Top↑

2019.11.12 (Tue)

【2019リーグ】11/12入れ替え戦試合予定

◆駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場

11:40 日本ウェルネススポーツ大学(4部19位) vs 千葉商科大学(5部6位)
13:20 國學院大學(3部9位) vs 横浜国立大学(4部4位)
15:00 明治学院大学(3部10位) vs 獨協大学(4部3位)
16:40 順天堂大学(2部10位) vs 立教大学(3部3位)
18:20 神奈川大学(1部10位) vs 東洋大学(2部3位)


※入場料、また2日目以降の試合については関東大学バスケットボール連盟の公式サイトをご確認ください。

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2019.11.11 (Mon)

【2019リーグ】1部最終結果

優勝 大東文化大学 18勝4敗
2位 青山学院大学 16勝6敗
3位 専修大学   16勝6敗
4位 日本体育大学 15勝7敗
5位 筑波大学   14勝8敗
6位 東海大学   13勝9敗
7位 白鴎大学   11勝11敗
8位 日本大学   11勝11敗
9位 早稲田大学  5勝17敗
10位 神奈川大学  5勝17敗
11位 明治大学   5勝17敗
12位 法政大学   3勝19敗


優勝 大東文化大学(初優勝)
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191110daito4.jpg
4年生。



準優勝 青山学院大学
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3位 専修大学
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4位 日本体育大学
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4年生。


【個人賞】

■MVP モッチ ラミン(大東文化大学・4年)
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■敢闘賞 納見悠仁(青山学院大学・4年)
191110kantou.jpg



■得点王 小酒部 泰暉(神奈川大学・3年)552点
■3P王 松脇圭志(日本大学・4年)72本
■アシスト王 大浦颯太(日本体育大学・4年)92本
■リバウンド王 シェイク ケイタ(日本大学・3年)OF103/DF214/TO317)
191110kojin.jpg
※写真左から



■優秀選手賞
中村浩陸(大東文化大学・4年)
高木慎哉(大東文化大学・4年)
ナナー ダニエル 弾(青山学院大学・4年)
盛實海翔(専修大学・4年)
大浦颯太(日本体育大学・4年)
191110yusyu.jpg
※写真左から


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2019.11.11 (Mon)

【2019リーグ】11/10結果(1部・第22戦最終日)

【1部】横浜国際プール

明治大学63(11-18,11-20,17-9,24-13)60法政大学
早稲田大学71(18-10,16-17,13-10,24-21)58神奈川大学
日本大学72(16-24,22-17,14-27,20-20)88青山学院大学
日本体育大学89(15-18,17-16,25-22,32-16)72東海大学
大東文化大学77(20-24,12-13,17-23,28-24)84専修大学
白鴎大学85(25-23,11-14,22-26,27-21)84筑波大学


全22戦終了(11/10)

優勝 大東文化大学 18勝4敗
2位 青山学院大学 16勝6敗
3位 専修大学   16勝6敗
4位 日本体育大学 15勝7敗
5位 筑波大学   14勝8敗
6位 東海大学   13勝9敗
7位 白鴎大学   11勝11敗
8位 日本大学   11勝11敗
―――――――――――――――↓2部との入れ替え戦へ
9位 早稲田大学  5勝17敗
10位 神奈川大学  5勝17敗
―――――――――――――――↓2部降格
11位 明治大学   5勝17敗
12位 法政大学   3勝19敗


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】優勝・大東文化大

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4年生が軸になり17連勝も達成してリーグ戦初優勝
ディフェンス面での粘り強さが勝利際で際立つ


 18勝4敗でリーグ戦初優勝を飾った大東文化大。初戦の青山学院大戦ではどこか空回りする場面も見られたが、1週間空いた3戦目までの時間を前向きに活かして修正をはかると、ディフェンスが目に見えて良くなり、第3節の東海大戦に勝利。第7節終了時に首位に立ち、それ以降は首位の座から落ちることなく連勝街道を驀進。白眉となったのは中盤から後半戦序盤の上位校との対戦だ。このあたりが首位を守るには一番集中力が必要な時期だったが、専修大戦(10/5)、青山学院大戦(10/6)、東海大戦(10/14)、筑波大戦(10/20)といった上位のライバルチームをことごとく下し、残り4試合を残して早々に優勝を決めた。昨年はこの中盤あたりに台風で試合が延期になるなど想定外の出来事もあり、後半戦に大事な試合を落として惜しくも2位に甘んじた。課題を1年越しに乗り越えたチームの成長が見えた2カ月半となった。

191110m1.jpg 今年のチームは4年が支える。主将の#34中村浩陸、#15モッチを中心に、昨年より大幅にプレータイムを伸ばした#81後藤、今季よりスタメンに入る#25高木が攻守で存在感を発揮。控えの#88増本も春から要所でいい活躍を見せている。そこに続くのは3年の#2飴谷。高い跳躍力と機動力を活かしてリバウンドや速攻で先頭を走り、巧みなプレーで魅了する#12中村拓人も、ルーキーとは思えない落ち着きぶりでバックアップを務めた。モッチがベンチが下がっていてもそれぞれが役割を果たすことで、あまり気にならないのも今年のチームの強みだ。実際、昨年まではモッチに集中していた得点がバラけてきてもいる。

 優勝を決めたあとは1勝3敗とやや苦戦し、動きのキレが落ちた試合もあった。しかし粘り強さは今大学では一番といってよく、終盤に盛り返す底力もある。選手たちが地道に取り組んできたからこその精華だろう。インカレに向けては目指されるチームとなるが、そのプレッシャーをはねのけられるかに注目だ。

写真:守りを固められてしまうときもあるモッチだが、それでも勝負どころで見せるプレーは力強く、流れを呼び込む。


【リーグ戦インタビュー】
#3星野京介(9/7)
#34中村浩陸(2019 LEAGUE PLAYER)
#88増本優太(10/14)
#25高木慎哉(10/6)
#2飴谷由毅(10/20)
#81後藤大輝(10/27)
#15モッチ ラミン(準備中)


【個人ランキング(TOP10以内)】
#15モッチ ラミン 得点ランキング2位(398点)
#15モッチ ラミン リバウンドランキング2位(OF58/DE168/TO226)
#34中村浩陸 アシストランキング8位(50本)


※中村浩陸選手、高木選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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チームはコミュニケーションを欠かさなかった。


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常に献身的に先頭を走る飴谷も、リーグで一回り成長。


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倒れたチームメイトを皆が起こしに行く姿もよく見られた。


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飴谷と高木が好調の日はチーム全体に勢いが生まれた。


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後藤も試合が進むにつれ、シュート確率が良くなり、またパフォーマンスでもチームを盛り上げた。


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2年目の深渡瀬も経験を積んだリーグになった。


191110hosino.jpg
星野のシュート力は第3戦の東海大戦で大いに発揮された。


191110m2.jpg
常にゴールに向かい続けるファイティングスピリットの強さがモッチの魅力だ。


191110masumoto.jpg
センターのバックアップとして存在感を放った増本。


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中村拓人は1年生とは思えない落ち着いたプレーと上手さで欠かせない存在だった。


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】2位・青山学院大

191110aogaku.jpg

4年生と3年生がプレーでチームを引っ張り
チーム全体としての底上げで準優勝を果たす


 16勝6敗で、5年ぶりに2位に食い込んだ青山学院大。ここ数年はもう一枚壁を突破しきれない部分もあったが、それを乗り越えようとする姿が見えるリーグ戦となった。

 初戦で大東文化大を下していいスタートを切り、2戦目では筑波大に延長で破れるなど、立ち上がりは波があり、さらに第5節で日本体育大、6戦で早稲田大に敗れるなど、序盤戦は選手たちも認めるようによい状況ではなかった。好転のきっかけが見えたのは第7節。そこまで無敗の首位だった専修大を大差で破ると、第9節ではここしばらく勝っていなかった東海大から6年ぶりに白星を挙げ、一気に波に乗った。終盤には3位になった専修大に敗れるなどやや取りこぼしもあったが、大崩れせず2位でのフィニッシュとなった。

2C7A0356.jpg 今シーズンは#21納見が本来の得点能力を発揮して大事な試合では次々に3Pを決めていった。また、インサイドでは#7ナナーが身体を張り、ユーティリティプレイヤーである#52赤穂がコンスタントにアベレージを出し続けるなど、試合を重ねるごとに安定感が高まった。スタメンに入った#2斉藤はシュートが良く、大事な一発を決める選手に成長。怪我が続いていた身体能力の高い#36相原が試合に復帰すると、リバウンド、スティールといった部分で勢いを与えるプレーをたびたび見せてチームを乗せていったのも印象的だ。春はベスト16に沈んだが、大きな成長を見せた秋だった。

写真:得点、3Pでランキング上位に入った納見。



【リーグ戦インタビュー】
#7ナナーダニエル弾(8/24)
#2斉藤諒馬(9/7)
#21納見悠仁(2019 LEAGUE PLAYER)
#36相原アレクサンダー学(10/14)
#52赤穂雷太(10/26)
青山学院大ホームゲームレポート
#2斉藤諒馬(11/6)


【個人ランキング(TOP10以内)】
#52赤穂雷太 得点ランキング8位(334点)
#21納見悠仁 得点ランキング9位(328点)
#21納見悠仁 3Pランキング2位(56点)
#7ナナー ダニエル弾 リバウンドランキング9位(OF64/DE105/TO169)
#21納見悠仁 アシストランキング6位(59本)


※ナナー ダニエル弾選手、和田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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赤穂の安定したプレーぶりは、チームにはなくてはならない。精神的にも成長が見える。


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夏は3☓3にも挑戦していた伊森は、積極的なアタックが持ち味。


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インサイドのバックアップとして働いたウィタカ。


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勝負どころで決める納見の3Pは相手に大きなダメージを与えた。


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斉藤の安定感ある活躍は、チームにも大きな力になった。


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怪我から復帰し、チームに勢いを与えた相原。


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リーグ最終戦では4年生の石川が最後にコートイン。見事シュートを決めた。


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】3位・専修大

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安定度が高まり、チームとしても成長が見えた秋
豊富なタレントによる爆発力はインパクト大


 16勝6敗で青山学院大とは同率だが得失点で3位となった専修大。開幕6連勝でいいスタートを切ったが、第7節で青山学院大に敗れるとそこで少しリズムを崩し、3連敗と安定しない前半だった。後半も一瞬崩れかかる時期もあったが、終盤戦では勝負強さを見せたが、やや波が出たことが順位に影響した。

191110morizane2.jpg 例年通りのタイムシェアを行いつつの戦いではあったが、昨年よりもチーム全体での底上げができてきている。新人戦準優勝を果たした2年生の躍進は目覚ましく、#23キングが抜群の身体能力を活かしてリバウンドから速攻へと走る姿は鮮やかで、アウトサイドシュートでも見せる。インサイドでは#46寺澤、アウトサイドでは#28野﨑、#1山本、#95齋藤といった選手たちが台頭。1年生もアグレッシブさが光る#0ケイタ、後半戦は怪我で欠場したものの、コントロール力の高い#10喜志永といったフレッシュな面々がリーグ戦を通して活躍した。ここを締めるのが#34盛實、#12西野、#30アブといった上級生だ。インサイドを支える#30アブはブロックの名手。3☓3の日本代表候補としてツーウェイの活躍を続ける#12西野は、コンスタントに内外からシュートを決めてくる。そしてクラッチシューターとして強心臓を持つ#34盛實は、終盤戦で勝負強い3Pを何度も沈め、3位獲得の原動力にもなった。得点を取りに行くことよりもチームを回すことにプレーの意識がいっている試合もあったが、やはり点を取っていくことで大きな影響力を与える選手だ。

 下級生の頃からプレータイムを分け合いながらやってきた選手が上級生になったことで、大崩れする場面は少なくなった。また、高い身体能力と得点力による爆発力の大きさもこのチームの魅力だ。あとはこの勢いを維持し、インカレを勝ち抜くだけだ。

写真:終盤になると盛實らしい勝負どころのシュートが面白いように決まり、存在感を見せつけた。


【リーグ戦インタビュー】
#28野﨑由之(9/15)
#34盛實海翔(2019 LEAGUE PLAYER)
#34盛實海翔(11/2)
#23キング開(11/2)
#12西野 曜(11/3)


【個人ランキング(TOP10以内)】
#12西野 曜 得点ランキング7位(344点)
#34盛實海翔 3Pランキング3位(54本)
#30アブ フィリップ リバウンドランキング5位(OF50/DE146/TO196)
#34盛實海翔 アシストランキング4位(70本)


※山本選手、ケイタ選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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欲しいと思うところで決める盛實のシュート力はさすがの一言。


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今季大きく成長したのはキング。リバウンドからアシスト、速攻までオールマイティにこなす。


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大黒柱のアブ。1巡目の法政大戦ではブロック8も記録。


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ガードの層が厚いのも強み。阿部は秋はバックアップに回った。


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リーグ戦中も3☓3の所属チームで試合に出るなど、タフに働いた西野。


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アウトサイドシュートで持ち味を発揮した野﨑も、今季プレータイムを伸ばした一人。


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機動力の高いガードの齋藤も2年生の成長株。


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インサイドで泥臭くがんばる寺澤。ゾーンに入ったときの爆発力は高い。


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】4位・日本体育大

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1部復帰の最初の年は後半に調子を上げ
15年ぶりのベスト4に食い込む


 4位には今年1部復帰シーズンを送った日本体育大が入った。リーグ前半は5割ほどの勝率だったが、注目すべきは後半戦。2巡目は第16節の青山学院大戦(10/20)に敗戦した以外はすべて勝利。上位チームが直接対決で終盤に黒星を増やした中、連勝を続けて最終日に4位に滑り込んだ。リーグ戦は一般的には手の内が相手に知られた後半には攻略されることが多い。しかしその逆の形となったことは、チームのスカウティングの努力なり、また選手の成長があったということで、大きな成果といえる。

191110ooura2.jpg 戦力は昨年とほとんど変わらないが、安定感が高まった。4年生では今期は司令塔も務める#3大浦が起点となり、高い跳躍力のある#5磯野はディフェンスで相手エースをマークした。最上級生となったこの2人はメンタル面でも進境著しいものがある。同様に伸び盛りの3年生は#24土居、#33遠藤がオフェンスで力になり、#13ディクソンがシックスマンとして仕事をこなした。さらにはインサイドの#50バムと#21クリスティンはタイプが異なり、2人がプレータイムを分け合って貢献したことも大きいだろう。

 7秒でオフェンスを完結するトランジションの早いスタイルは、今の1部ではむしろ少数派だが、日本体育大の特徴はそれを40分間遂行し続けるところにある。前に進むのをあきらめないことでディフェンスに穴をこじ開け、流れを持ってくる。続くインカレでの躍進も期待したいところだ。

写真:攻撃起点として攻め続けた大浦。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#3大浦颯太 得点ランキング6位(344点)
#3大浦颯太 3Pランキング6位(45本)
#3大浦颯太 アシストランキング1位(92本)
#24土居 光 3Pランキング9位(37本)
#21モンゾンボ クリスティン リバウンドランキング3位(OF81/DF141/TO222)
#50バム ジョナサン リバウンドランキング7位(OF74/DF105/TO179)


【リーグ戦インタビュー】
#5磯野寛晃(9/14)
#3大浦颯太(10/6)
#24土居 光(10/19)
#33遠藤 善(10/22)
#50バム ジョナサン・#21モンゾンボ クリスティン


※日本体育大・大浦選手、ディクソン選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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全員が速攻に走るが、磯野の高い跳躍からのレイアップやダンクは豪快そのもの。


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今季加入したクリスティンの存在も、勝利に大きく貢献。


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パワーのあるバムは力強さが魅力。


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アウトサイド、フィジカルを活かしたインサイドと両方で活躍できる土居。


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高確率の3Pで見せた遠藤。


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バックアップガードの井手。後半にかけて調子を上げていった。


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ベンチスタートでチームをサポートする河野。


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練習では大きな役割を担っている主将の武藤。


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ベンチの盛り上がり具合も賑やかだった。


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】5位・筑波大

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後半戦ではやや好不調の波が大きくなるが
総合力を発揮して5位でフィニッシュ


 前半戦は上位をキープした筑波大は後半戦にやや調子の波が出て、最終的に5位で落ち着いた。

 チームとして勢いがあったのは前半戦。第5戦(9/14)の大東文化大、第11戦の白鴎大(10/6)こそ破れたものの、1巡目はその2敗にとどめて2位を守った。ホームゲームでの専修大、東海大といった上位のライバル相手の、チームが一体となった見事な勝利も印象的だった。一方後半戦はムラがあり、ここ何年も破れていなかった第15戦の日本体育大(10/19)に1点差で敗退すると、続く第16戦(10/20)で大東文化大、第17戦の青山学院大(10/26)など、上位チームとの競り合いに敗れて順位を落とした。

191110maki2.jpg チームの構成は昨年と大きく変わらない。平均身長は1部リーグでも屈指の高さを誇り、攻守ともに安定感がある。主将は昨年から引き続き#88牧が務め、エース#11増田の存在感はやはり際立つ。4年生では#10村岸が最上級生らしい牽引力を見せ、#15森下もインサイドで堅実に仕事をこなした。そこに続いたのは3年生。スタメンガードを務める#8菅原のほか、#16野本は持ち味の得点力を発揮し、#33三森も後半戦ではプレータイムが増えるなど、躍進のリーグ戦だった。下級生では新人戦で活躍した#13二上が怪我でリーグ戦全体を欠場し、#7浅井も怪我で出遅れるなどやや怪我もあったが、他チームよりは欠場者の影響は大きくない。#75井上が2年目の成長を見せ、#92中田がルーキーらしからぬ存在感でチームを鼓舞するシーンも見られ、伸びしろの多さも感じさせる。上位陣は大きな実力差がないチームが揃うため、その中でどう勝っていくかが求められた2カ月半であり、またその先に続くインカレでも同様で、勝利のために何を突き詰めるかが問われるだろう。

写真:2年連続の主将を務める牧。昨年とは異なる難しさの中でチームを率いる。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#11増田啓介 アシストランキング9位(48本)

【リーグ戦インタビュー】
#10村岸 航(9/8)
#92中田嵩基(9/28)
#16野本大智(9/29)
#88牧 隼利(10/22)

※山口選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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インサイド、アウトサイドとも器用さを見せる井上。昨年よりも格段に存在感が増している。


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春は怪我でややおとなしかったが、秋は完全復活の牧。


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エースとしての風格漂う増田。プレーでチームを勢いづける。


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三森の存在感も後半になるにつれて増していった。


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昨年から飛躍的に成長の見える森下。頼れるセンターだ。


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4年目にして存在感がより高まった村岸。速攻からのダンクなど見せるプレーも多い。


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攻撃的司令塔として活躍した野本。


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スタメンとして安定感あるプレーが頼もしい菅原。


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勝負強い3Pなど、度胸のいいプレーやチームを励ます声で輝きを放った中田。


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】6位・東海大

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安定にやや欠ける2カ月半は
後半戦では得点力が一つの課題に


 昨年の覇者東海大は13勝9敗で6位でリーグ戦を終了。

 春に続き、秋も怪我人が続いた。開幕週では#22笹倉、#11大倉颯太が欠場。#11大倉は第5戦の日本大戦(9/14)で復帰するものの、第7戦の白鴎大戦(9/17)以降は再び長期欠場を強いられ、10/26のホームゲームにようやく再復帰。中盤には#86八村も数試合を欠場し、昨年の優勝に欠かせなかったスタメンが抜ける試合が続いた。勝敗としては第3戦の大東文化大戦(9/7)に初黒星を喫すると、その後も取りこぼしが続くが、後半戦で特に接戦が多く見られた。もともとはディフェンスのチームだが、2巡目に入って負けた試合は自身の得点が50点台にとどまっている試合が多く、得点力不足が課題の一つとして浮き彫りに。昨年は攻守でファースト・セカンドが役割分担をしていたが、今季はその区別がない。今出ているメンバーがいかに主体的に動けるかが一つの鍵になっている。

191110hishida1.jpg 今年のチームはすでにBリーグのアルバルク東京との契約も発表された#25平岩、苦しいところで上手さを見せる#22笹倉の両者が劣勢の試合でもチームを支えた。前半戦でスタメンを担った#1大倉龍之介、主将の#0寺嶋、激しいディフェンスが持ち味の#38春日など4年生が軸だが、試合を重ねるにつれて存在感が高まってきたのは3年生の#19西田。高いシュート力でチームを救い、ディフェンスでもキーマンとなった。また#11大倉颯太の欠場に伴い、2番だったところをポイントガードとして起用された2年生の#60坂本が新境地を開く働きぶりを見せた。#23佐土原、#86八村らは自らの持ち味を発揮するプレーを見せており、2年生の活躍はチームにも大きな影響を与えている。

 インカレではリーグ戦で直面した課題をいかに乗り越えていくかが問われる。今季は上位の各チームに大きな差は感じられないだけに、一戦必勝のトーナメント戦はまた違う難しさがある。連覇を果たせるか否かに注目だ。

写真:上級生となり、西田のリーダーシップが見える試合も増えてきた。チームを勝利に導く働きができるかどうかこの先も見逃せない。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#19西田優大 3Pランキング10位 36本
#88八村阿蓮 リバウンドランキング6位 DE53/OF127/TO180
#25平岩 玄 リバウンドランキング8位 DE65/OF106/TO171

【リーグ戦インタビュー】
#19西田優大(9/18)
#0寺嶋 良(10/5)
#60坂本聖芽(2019 LEAGUE PLAYER)
#88八村阿蓮(10/27)
#38春日 恒太郎(11/3)


※笹倉選手、平岩選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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リバウンドでは3位に食い込んだ八村。今季は3Pも打ち始め、プレー幅を広げている。


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柔らかい上手さのある西田のシュートがチームを乗らせる。


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バックアップとしてハードなディフェンスを見せた春日。


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4年目にしてスタメンとして働いた大倉龍之介。


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大倉颯太は怪我に悩まされる1年を送っている。100%をどこで見られるか。


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力強いアタックが魅力の佐土原。


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怪我人が出たことでスタメンとしてチャンスをものにした坂本。積極性が光った。


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センターのバックアップとしてプレーする山本。最終戦では日体大のビッグマン相手にも奮闘。


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得意のレイアップやジャンパーで見せた寺嶋。


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】7位・白鴎大

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さまざまなアクシデントに見舞われながらも
持ち前の勝負強さを発揮する試合を連発

 春トーナメントを制して秋リーグでの活躍も期待された白鴎大。しかしこのチームも怪我人が多く、また自然災害によるアクシデントにも見舞われた。台風19号により大学横の河川が氾濫し、選手の住居、体育館も浸水被害に遭ったため、その後片付けのために2試合が順延。波乱万丈の2カ月半となった。

 前半戦は黒星が先行する苦しい勝率となっていたが、勝負強さこそこのチームの真骨頂。後半戦も波はあったものの第15戦(10/20)では東海大を#3板橋の劇的なブザービーターで下し、最終戦の最終試合となった11/10の筑波大戦も#32三浦の劇的なシュートで逆転勝利。最終的には11勝11敗で7位まで順位を上げ、底力を見せた。

191110maeda2.jpg 今リーグは#75シェッハ、#23荒谷といった主力選手が欠場。終盤戦は主将の#2中川も残り3試合を怪我で欠場してやりくりに負われた。中でも#75シェッハの欠場で高さがグッと下がり、その分インサイドで#52ブラ、#24星野といったサイズのある選手たちの働きぶりが重要になった。この課題解決のために終盤にはルーキーの#7ギバの起用も増え、サイズは大きくないが、強いフィジカルでチームに貢献した。エースの#77前田は毎試合得点を牽引し、ディフェンスでも奮闘。相手エースとのマッチアップは見ごたえも十分だった。それ以外のさまざまな選手に見せ場が多かったのも特徴で、春から存在感を見せ始めていた#25角田、#3板橋、#0関屋、#66松下は主力の一人として十分貢献。またリーグ中盤からは4年生の#13西山、3年生の#28菅野といった新たな選手も試合で大きな役割を果たし、まさにチーム一丸で戦ったリーグ戦となった。

写真:苦しいときも決して諦めず前に進み続けた前田。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#77前田怜緒 得点ランキング10位(300点)
#58ブラ グロリダ リバウンドランキング 4位 DE76/OF143/TO219
#77前田怜緒 アシストランキング2位(76本)

【リーグ戦インタビュー】
#66松下祐汰(9/7)
#3板橋真平(10/19)
#58ブラ グロリダ(10/20)


※前田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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最終戦では三浦のシュートで劇的な勝利。みんなが倒れ込んだ三浦を囲んだ。


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シェッハの代わりにスタメンとして検討したブラ。


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星野はリバウンドから3Pまで幅広く役目を担った。


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後半戦は板橋のシュートが大きな力を与えた。


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ルーキーのギバも後半戦ではプレータイムを得た。


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西山もベンチ出場で役目をこなした。


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春トーナメント、新人戦を経てプレータイムが伸びてきた角田。


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菅野はアウトサイドシュートでチームに貢献。


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アグレッシブに攻め込む関屋はたびたびチームに勢いをもたらした。


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スピードあふれるプレーでゲームを牽引した主将の中川。


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ディフェンス力が高く、ここぞの一発にも強い三浦。


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松下は持ち味のディフェンス力で第3戦では勝利に大きく貢献。


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走力のある前田の速攻からのレイアップは大きな武器だった。


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】8位・日本大

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怪我人が多発する中で若手が経験値を積み
主将の松脇がチームを牽引


 今リーグはどこも怪我人が多い状況からスタートしたが、日本大も主力を欠いた試合が長く続くことになった。

191110matuwaki3.jpg リーグ戦前の#3駒沢の怪我により、前半戦のポイントガードは急遽#10杉本が担当。杉本にとっては得点を取りつつ、初のガードポジションを試行錯誤しながらこなす形になった。リーグ半ばに新人戦以後怪我で離脱していた#11高原が帰還するが、今度は#10杉本が怪我で戦列を離れることに。しかし#4上澤がそれに代わるように司令塔としての役割を果たし、#22飯尾もガードとしてプレーしてチームに貢献した。結果としてリーグ全体を通して出場し続けた主力は主将の#14松脇、#0シェイクで、ほかは出入りの多い2カ月半に。しかしその一方で起用されたメンバーは徐々に存在感を発揮し、#22飯尾、#60黒田、#59嶋田といったメンバーたちは大いに経験を積むことができた。

 スタメンが揃わない中でもアウトサイドシューターたちの勝負強さは健在で、劣勢でも4Qには追いつき、接戦を展開する試合は多かった。どちらかというとアシストに回ることを意識していたという#14松脇だが、勝負強さは別格。ここぞの3Pを何本も決めてランキングは1位。得点でも3位、アシストも10位とすべての場面で活躍。そして泥臭いディフェンスでも粘る#11高原のシュート力もあなどれない。そこに#10杉本も揃えばさらに得点力は厚みを増すだろう。#0シェイク、#8ジャワラをはじめ、経験を積んだインサイド陣の活躍も必須だ。2カ月半の経験をうまくインカレに活かせれば、躍進は期待できる。

写真:周囲の選手にプレーさせようとしている様子もあった松脇だが、結果を見ればチームを牽引する数字を叩き出した。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#14松脇圭志 得点ランキング3位 368点
#0シェイク ケイタ 得点ランキング5位 355点
#14松脇圭志 3Pランキング1位 72本
#14松脇圭志 アシストランキング10位(45本)


【リーグ戦インタビュー】
#10杉本天昇(2019 LEAGUE PLAYER)
#3上澤俊喜(10/20)

※松脇選手、高原選手、飯尾選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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今季は1番ポジションにも挑戦した杉本。後半戦は怪我で欠場したがインカレでの復活を待ちたい。


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嶋田も出場時間が増えた。サイズを活かしたプレーでも貢献した。


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松脇の勝負強さが何度もチームを盛り上げた。


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黒田もスタメンとして経験を積んだ。


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安定した活躍でチームを支えたシェイク。


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上澤はポイントガードとして後半戦で見せた。


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アウトサイドからダンクまで4年間でプレー幅も広がったジャワラ。


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藤井も控えのポイントガードとしてたびたび貢献。


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後半戦で復帰した高原がオフェンスはもちろん、ディフェンスでも盛り上げ、チームにいい流れを呼び込んだ。



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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】9位・早稲田大

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怪我人が続き、劣勢の中でも
少数精鋭で戦い抜い抜いて1部残留


 5勝17敗、神奈川大と同率ながら直接対決の結果により9位でリーグ戦を終了。入れ替え戦は国士舘大とシーソーゲームになったがこれを退け、1部残留を果たした。

 早稲田大はここ数年でもっとも人数が少ない年だった。それゆえに一人あたりのプレータイムが伸びることによる疲労、怪我やファウルトラブルなどの懸念は常についてまわった。序盤は#39桑田、中盤では#7宮本、終盤には#8津田といったサイズも上手さもある選手たちが怪我で離脱したが、それでも周囲の選手がカバーしながら、2カ月半を乗り切った。終盤には明治大に敗れて降格の危機に立ったが、最終戦で神奈川大を下し、3チームが同率になった中で9位を確保し、国士舘大相手の入れ替え戦を制して1部残留を果たした。

191110komuro.jpg 出場し続けた#14柳川、#41小室の2選手は内外から常に重要な役目を担い、チームを鼓舞する声かけでも存在感を発揮。リバウンドで大いに貢献した#8津田の活躍も見逃せない。終盤の怪我が惜しまれるが、ベンチでもよくチームを盛り上げた。シュートの上手さに定評ある#7宮本、主将としての責任感が見えた#39桑田らはいずれも高校時代から実績ある選手。大崩れしない強さがあった。ここに色を加えたのが早稲田実業出身の#17髙阪。4年目にしてスタメン、バックアップとして重責を担い、9/15の青山学院大戦では3Pで勝利に大いに貢献。また、随所で飛び込んでくるオフェンスリバウンドも見逃せなかった。さらにルーキーの#12土家、#1神田は初めてのリーグ戦や入れ替え戦でも落ち着いてプレーし、若さあふれる司令塔としてチームを勢いづけた。

写真:反省は多いとしながらも、長いプレータイムを乗り切った小室。体調管理にも気を使った2カ月半だったという。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#41小室 悠太郎 3Pランキング2位(40本)
#14柳川幹也 3Pランキング6位(34本)
#12土家大輝 アシストランキング7位(54本)


【リーグ戦インタビュー】
#17髙阪俊輔(9/15)
#7宮本一樹(10/5)
#39桑田裕平(11/10)


※小室選手、土家選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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主将としてチームを牽引した桑田。


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内外の器用さを見せる宮本。昨年よりも成長が見えた。


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要所の3Pや泥臭いプレーが光った髙阪。


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得点からリバウンドまで、高い身体能力を活かした津田のマルチなプレーぶりはチームに欠かせなかった。


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熱いプレーでチームを盛り上げた柳川。


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土家と同じく、ルーキーながら存在感を見せたガードの神田。泥臭くプレーする。


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】10位・神奈川大

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スロースタートながら大事な勝負に勝ち抜き
下級生にも大きな成長が見えた2カ月

 1部2年目となった神奈川大は、5勝17敗で昨年よりひとつ順位を落とし10位。東洋大相手の入れ替え戦では2連勝して、1部残留を決めた。

 リーグ初週から惜しい敗戦が続いたが、これは昨年も同様の展開。昨リーグは終盤に中央大、優勝した東海大を下すなどして1部のポジションをつなぎとめたように、今年は延期試合となった10/30の白鴎大戦を逆転で下したのは大きく、最終週には法政大に勝利して降格枠から脱した。選手たちにも少しずつよくなっていけばいい、という心境が見られ、負けが続いても精神的に大きく崩れず、下位同士の対戦にきっちり2勝したことも1部残留の決め手になった。

191110osakabe2.jpg 数字でも存在感でも圧倒的な印象を残すのがエースの#75小酒部。ワンエースとなったことで昨年より厳しいマークにあいながらも、得点ランキングではダントツのトップを記録。3P、リバウンドとオールマイティに活躍した。2部リーグからスタートし、ダイヤの原石と言われた存在ももう3年目。今季は学生代表に選ばれ、韓国代表をあっと言わせるプレーも見せて輝きを放つなど、今や大学界でも注目の選手だ。苦しいときこそ強さをするタイプで、勝負どころをのシュートの数々を沈め、チームを勝利に導いた。個人的にはまだまだ課題とする部分もあるため、ここから先も真っ直ぐに伸びて欲しい選手だ。

 また、下級生の成長も目立ったリーグ戦になった。パワーフォワードの#11工は2m級の留学生と渡り合い、#34工藤は得点面、#51横山はディフェンスで終盤戦ではエースの守備を任されるなど、初のリーグ戦を戦い抜いた。司令塔である#3小針も2年生ながら持ち味の得点力を活かしつつ、チームをコントロール。また、リーグ終盤から入れ替え戦にかけては、3年生の#27二ノ宮や4年生の#5緒方、#6尾形が活躍。ディフェンスやリバウンドで相手を凌駕し、プレッシャーのかかる試合できっちり上級生らしいプレーを披露した。若く伸び盛りのチームでもあるため、1部残留という大きな財産を、来年のさらなる成長につなげて欲しい。

写真:専修大や筑波大といった相手にも接戦を見せ、東洋大との入れ替え戦でも逆転勝利に小酒部がエースとして役目を果たした。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#75小酒部 泰暉 得点ランキング1位(552点)
#75小酒部 泰暉 3Pランキング4位(49本)
#75小酒部 泰暉 リバウンドランキング10位(DE43/0F113/TO156)


【リーグ戦インタビュー】
#27二ノ宮 杉太朗(9/14)
#21岡部優希・#3小針幸也(2019 LEAGUE PLAYER)
#75小酒部 泰暉(10/30)
#6尾形界龍・#51横山悠人(10/9)


※緒方選手、小酒部選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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苦しいときこそ真価を発揮した小酒部のシュート力。


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飛び込みリバウンドなど、高い跳躍で見せた尾形。


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岡部は鋭い動きと得点力、配球力もある。


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3ガードの一人、高橋もたびたび出番を得た。


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2年生にして欠かせない司令塔となった小針。


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東野の突破力はチームに勢いを与えた。


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3年の二ノ宮も成長著しく、チームに欠かせないキーマンになった。


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3年トリオの一人、工藤は得点力で見せた。


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ディフェンス力を買われた1年の横山は終盤戦で活躍。


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同じく1年の工は自分より大きなインサイドの選手相手に果敢に挑んだ。


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EDIT  |  23:46  |  2018リーグ1部  |  Top↑

2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】11位・明治大

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終盤戦でらしさを見せるもわずかに届かず
2部降格でチームの再起を図る


 苦戦の続いた2カ月半、明治大は最終的に5勝17敗、11位で2部降格となった。

 今季はスタッフ陣が入れ替わり、ヘッドコーチに鍵冨義宏、アシスタントコーチに斉藤勝一氏といった実業団で活躍してきたOB陣を迎え、新たなスタートを切った。激しいディフェンスと早い展開を武器にしたオフェンスは勢いがあり、また多くの選手を出場させて全体的な底上げをはかっている様子も伺えた。ただ、後半に課題が見える試合が多かった。特に惜しまれるのは神奈川大との2試合だ。1戦目は最後まで競り合い3点差と僅差の敗戦。2戦目も互角の状態から最後は引き離されてしまった。結果的に勝敗では神奈川大とは同率だっただけに、直接対決で2敗したことが明暗を分けた。しかし終盤戦の残り3試合、白鴎大戦、早稲田大戦、そして最終戦の法政大戦は3連勝。差し迫った状況になったところではあったが、ここでようやく力を発揮することができた。

191110sudo2.jpg 今年のチームは下級生が多く、主力としてコートに立つ#10須藤が最上級生としてチームを引っ張り、得点源となった。主将の#11奥野は怪我からの復帰が長引いたが、バックアップとして出場。そんな中、チームは3年生が主軸となり奮闘を見せた。司令塔の#15渡辺はアウトサイド、ドライブと多彩な攻撃で見せ、終盤戦の3試合では獅子奮迅の働きを見せた。「リーグの前半は、自分がしっかり中心とならなくてはいけないのにあまりできていない部分がありました。後半にかけて焦りも見えてきて、自分としてもチームに良い影響を与えたいと思ってきました」(渡辺)とリーグ戦の課題を振り返った。「来年の自分たちにもつながる」という最後の3試合を糧にしたい。そのほか、長い手足を活かしたプレーで見せた#56永田、力強さと上手さのある#7植松、高確率のシュートを見せた#34富田ら3年生の活躍は見逃せない。来年には一回り成長した姿を見せて欲しい。

写真:得点ランキング上位の実力を持ち、勝負どころのシュートもたびたび決めていった須藤。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#10須藤昂矢 得点ランキング3位(368点)
#15渡辺翔太 3Pランキング5位(47本)
#15渡辺翔太 アシストランキング5位(68本)


【リーグ戦インタビュー】
#56永田 渉(9/17)


※須藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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最終の3試合ではいいプレーを連発し、3連勝。


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長い手足を活かしたプレーで貢献した永田。


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ファイティングスピリットあふれるプレーを見せた渡辺。


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インサイドやペリメーターのシュートで見せた植松。


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今季より出番の増えた常田。


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バックアップガードの塚本。


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後半戦では高いシュート確率を見せた富田。


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主将の奥野は昨年の怪我から復帰し、バックアップを務めた。


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EDIT  |  23:44  |  2019リーグ1部  |  Top↑

2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】12位・法政大

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苦闘が続いた1部へのチャレンジ
力を蓄え、再びの浮上に期待

 今季1部にチャレンジした法政大は、3勝19敗で2部降格でリーグ戦を終えた。

 初勝利は第4戦。日本体育大相手に立ち上がりからシュートの好調さを見せ、昨年全敗した相手に白星をあげた。しかしその後は思うように勝ち星を増やすことができず、リーグ途中からは#15米山、#14小野らの欠場も続き、メンバーが揃わない試合も多かった。しかし終盤戦では上位の筑波大と接戦を展開するなどいいプレーを見せる試合もあり、力の片鱗は見せた。

191110mizuno2.jpg チームの中核として、司令塔の#30水野が大きな責任を担った。終盤に入った11/2の青山学院大戦で足を痛めて次の試合は欠場したが、1試合平均30分近い出場時間で得点、アシストに奮闘。チームを引っ張り続けた。ウイング陣は高い機動力のある選手が揃い、#51金本や#1川島といった選手は高い運動能力を見せ、#14小野もたびたび豪快なドライブで相手コートを割っていき、また終盤戦ではルーキーの#2澁谷もシュートで見せた。インサイドでは#24鈴木、#31戸井、#33茨城などサイズのある選手が揃い、1部のビッグマン相手に果敢に挑み、戦った。

 今季は昨年以上に各大学がホームゲームを開催したが、法政大は白鴎大、東海大、青山学院大のホームでアウェイチームとなり、その点では不利だったともいえる。それでも10/6の白鴎大戦では#30水野が28得点、#24鈴木が15点をあげる活躍を見せ、ホームチームを撃破する見事な勝利もあった。

 来季は2部からのスタートとなるが、主力の多くはチームに残る。1部の経験を大事に再度1部の壁を破れるような成長を見せて欲しい。

写真:アシストから得点まで水野がチームを牽引。プレータイムも長かった。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#30水野幹太 3Pランキング8位(38本)
#30水野幹太 アシストランキング3位(74本)


【リーグ戦インタビュー】
#30水野幹太(9/8)
#24鈴木悠介(10/6)


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初勝利は日本体育大相手の大きな1勝だった。


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白鴎大のホームゲームでは序盤から好調で勝利を収めている。


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シュート力に定評のある濱田。


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抜群の身体能力を見せた金本。


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安定したプレーぶりを見せた川島。


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3P、アシストランキングとも上位に食い込んだ水野。


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切り込むプレーで見せたガードの小野。


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ペリメーターのシュートの上手さも見せた鈴木。


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インサイドで役割を果たした戸井。


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主将の米山も内外できる選手。途中の欠場が痛かった。


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2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】11/10レポート(早稲田大VS神奈川大)

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【早稲田大が勝利して神奈川大とともに入れ替え戦へ】

 最終日の第一試合、明治大と法政大の対戦で明治大が勝利した。この結果から、第二試合の早稲田大は、最終の神奈川大戦で負ければ自動降格が決まり明治大が1部残留、勝てば入れ替え戦進出となる状況で、試合が始まった。

191110miyamoto.jpg 早稲田大は既に自動降格回避を決めた神奈川大に対し、1Qから激しいディフェンスで当たると、オフェンスでも積極的にアタックし、シュートが決まっていった。す~ロースターターの神奈川大は早稲田大の勢いもあって18-10と出遅れた。2Q、神奈川大は#51横山(1年・SG・実践学園)がドライブ、#21岡部(3年・PG)の3Pなどでいいところを見せて差を詰める。しかし早稲田大も#12土家(1年・G・福大大濠)、#41小室(3年・C)の3Pが入るとリードを広げる。神奈川大は#3小針(2年・PG)がQの終わりのブザーとともに超ロング3Pを決めるファインプレーもあり、34―27と追いかける展開ながらいい終わり方で前半終了。

 しかし3Qも早稲田大が押した。神奈川大はシュートを打っているが、リングからわずかに外れて決めきれない。一方の早稲田大はアウトサイドも前節と違ってよく沈むと47―37と10点リードで4Qに入り、そのまま流れを掌握。#39桑田(4年・F)のバスケットカウントも出て波に乗る。神奈川大は残り3分半で#3小針が5ファウル退場。最後は71―58で早稲田大が勝利し、自動降格は回避。9位で順位を確定し、神奈川大が10位で入れ替え戦に進むことになった。

191110osakabe.jpg 早稲田大は前節の明治大戦ではアウトサイドシュートが決まらずに苦戦したが、この日は好調だった。1部9位の入れ替え戦での対戦相手は2部4位の国士舘大。9位は予め1勝がついた形での試合になるため、1勝すれば2勝先勝となり、1部残留が決まる。

 神奈川大は前節で出し尽くしたか、アグレッシブさに欠けた。ディフェンスで欠かせない要員になっていた横山が途中で足を痛めて下がったところが気になるが、最終週は二ノ宮の活躍も光り、2か月でチームの成長も見える。10位チームは2部3位の東洋大と3戦のうち2戦先勝方式での入れ替え戦を戦うことになる。

写真上:早稲田大は宮本が20点。津田のいない分、内外での働きが重要になる。
写真下:神奈川大は小酒部の点数も控えめだった。入れ替え戦でもマークされる状況が予想されるが、エースとしてチームを勝利に導けるか。

※早稲田大・宮本選手、神奈川大・尾形選手、横山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  23:35  |  2019リーグ1部  |  Top↑

2019.11.09 (Sat)

【2019リーグ1部】11/9レポート

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神奈川大が5勝目で10位以上を確定
2部降格チームの決定は最終日に持ち越し


 いよいよ1部リーグは最終週を迎えた。前節の時点で決まっているのは大東文化大の優勝と8位白鴎大の順位のみ。それ以外は残りの2試合ですべて決定する、まさに大詰めという状況にあった。

 入れ替え戦枠内の9〜12チームは既に決定していた。最終週の直接対決で勝負を決する状況だったが、神奈川大が法政大を下して抜け出し、2部降格を免れて入れ替え戦に回ることが決定。残りのチームは明治大が4勝、早稲田大が4勝、法政大が3勝だが結果次第で同率の三つ巴となることもあり得る、緊迫した状況で最終日を迎えることになった。


◆神奈川大VS法政大

191109ninomiya.jpg 4勝の神奈川大と3勝の法政大。神奈川大は勝てば降格を回避できるとあって、立ち上がりから気迫の見える試合となった。序盤は#3小針(2年・PG)、#75小酒部(3年・SF)ら神奈川大のアウトサイドが好調に決まりリードしたが、法政大も#24鈴木(4年・C)のシュートなどで追いついた。しかし法政大も外が決まらず神奈川大が1Qは21―16とリード。2Qも大きな差はないまま進む。神奈川大が逃げては法政大が追い上げる形で前半は39―36。3Q、一時は神奈川大が#75小酒部、#3小針の3Pもあって10点以上のリードを得るが、法政大は積極的なアタックで追い上げ、58―54の4点差にして終了。4Qも先に逃げたのは神奈川大。5人が声を出してチームを鼓舞する。しかし法政大も粘り、残り1:49で#14小野(2年・PG)が切れ込み、バスケットカウントを決めて2点差に。残り1分、神奈川大はフリースローを1本決め、3点のリード。法政大は#14小野のフローターで69―68と再び詰め寄るが、残り18秒でのルーズボール争いは神奈川大に軍配。さらに#30水野(3年・PG)のアンスポーツマンライクファウルもあって71―68。法政大は残り5.6秒から最後のオフェンスにかけるが、ディフェンスに寄られてサイドラインを割り、そのまま試合終了。

 神奈川大はこれで5勝目。入れ替え戦への進出が決定した。法政大は3勝で最下位にとどまるが、最終戦に4勝で3チームが並んだ上で得失点で上回ることができれば順位は浮上する。まだ最後までわからない。

写真:神奈川大は二ノ宮が18点7リバウンド。自分よりもサイズの大きな相手に一歩も引かず決めていった。



◆早稲田大VS明治大

191109watanabe.jpg 3勝の明治大と4勝の早稲田大の戦いは、立ち上がりから明治大に勢いがあった。序盤から#34富田(3年・F)のシュートがよく決まり、ややリード。早稲田大は#12土家(1年・G・福大大濠)がアタックしてねばるが、難しいシュートも決め切った明治大が17-23でリード。2Q、早稲田大は3Pも決まりいいペースだが、オフェンスリバウンドが取れずシュートチャンスが増えない。明治大は#10須藤(4年・SG)を中心に攻守で粘る。終盤に難しいシュートを決めた#7宮本(2年・F)早稲田大が点差を詰め29-32で折り返す。3Q序盤は1点を争う展開に。先に抜けたのは明治大。速攻を決め、#10須藤のバスケットカウントで10点差に。早稲田大はリングにアタックし再び食らいつくも、終盤に#52溝口(2年・C)がゴール下を決め切り45-53で明治大がリードし最終Qへ。4Q、早稲田大は前からダブルチームを仕掛けていくが、明治大は落ち着いてボールを運び、#34富田を中心に得点し10点リードを保つ。早稲田大は残り6分半で#39桑田が5ファウルとなり退場。明治大は攻め続けて直接対決での得失点を上回る24点差をつけ、54-78で勝利した。

 明治大は4勝目をあげ、この時点で自動降格圏内から脱した。しかし、早稲田大が最終節で神奈川大との試合に勝利すると、最終戦に勝っても自動的に降格が決まる。この日18得点フル出場の渡辺「とりあえず勝つことを考え、後半点差が開いたところから得失点差を考えるようになった。リーグ戦後半にかけて焦りもあり、自分としてもチームに良い影響を与えたいと思ってきた。得点源は昂矢さん(須藤)ですが、マークされますし、今日の3Pみたいに、自分が勢いをつけていきたいなと思う」と試合を振り返った。また明日の試合については「早稲田大の結果次第というところもありますが、リーグ戦4勝しかしていない。情けない数字なのであと1勝を取りたい。法政大も気合いを入れてくると思うので、受け身にならずに、今日のように良い流れで勝ちたい」と安堵が見えるとともに、最終戦にも気を引き締める。

 一方、早稲田大は前節で怪我をした津田の欠場が痛く、リバウンドが取れない状況に陥った。この試合に破れたことにより、自動降格圏に。最終節の神奈川大戦で勝利すれば、入れ替え戦、負けると自動降格と厳しい条件となった。全ては明日の第1、第2試合で決まる。

写真:明治大は渡辺が推進力となり、最後の粘りを見せている。



◆東海大VS青山学院大

191109dan.jpg 2位青山学院大と5位の東海大の戦いは、ロースコアで互いに守り合う展開となった。1Qから互いに得点が伸びず13―15で幕を開けると、2Qも互いのディフェンスを突破しづらい状況が続いた。中盤から青学大がやや抜け出すが、一方の東海大は攻守とも機能しない。青学大は残り2分#52赤穂(3年・PG)のドライブも決まると、11点リードしてようやく流れが出てくると、前半は23―36で終了。3Q、東海大は#11大倉颯太(2年・G)から#19西田(3年・SG)らへパスが出て、シュートを決めて追い上げるが、青学大も#52赤穂、#21納見(4年・G)のアウトサイドが決まり、大きく詰めさせない。東海大は途中から再び停滞してしまうと40―50の青学大のリードで4Qへ。しかし開始3分間で2―0と互いにスコアが伸びない。青学大は残り3:40でも4点しか取れず、東海大は#19西田の3Pが決まってようやく5点差に迫った。残り1:41、東海大は#25平岩(4年・C)のタップで53―56と3点差に迫った。しかしこの試合ここまでゴール下でプレーさせていなかった#7ナナー(4年・CF)のところに遂にボールが入り、青学大も簡単には詰め寄らせない。東海大は終盤、#19西田のスリーにかけるがこれが決まらず、反対に青学大に再びゴール下、フリースローで差を広げられてしまい57―63で青山学院大が勝利した。

 青学大は専修大が勝利したため3位へ。最終日は日本大と対戦する。東海大は自分たちをかわして5位にジャンプアップした日本体育大との対戦で順位を決する。

写真:青学大は最後にナナーのところで2本、ゴール下が決まったのが大きかった。



◆日本体育大VS日本大

S__473890821.jpg 日本体育大が1Qから速い展開で得点し、リードしてそのまま逃げ切った。日本大はさらに怪我人が増えて選手が減った状況で序盤にミスが続き、なかなか立て直せず。1Qから10-27と大きく出遅れる。2Qも日体大のペースが続き、30-54で前半終了。後半も日体大のペースは落ちず、速攻と3Pが良くあたり点差をつけていく。4Qは控えのメンバーも出場し、90-67で快勝した。日本大は怪我人が多い分、徐々に試合経験を積んだ選手たちの良さが光った場面もあった。しかし日体大の勢いが上回る結果となった。
日本体育大はリーグ後半は青山学院大以外には負けなし。この勝利により5位浮上となった。明日の試合結果次第でインカレのシード4枠獲得の可能性も残っている。日本大は11勝で現在7位。8位の白鴎大と10勝で勝率が並んだ場合は、得失点差で8位となる。

写真:日本体育大は4Qに主将の武藤が出場。3Pが入るとベンチも盛り上がった。



◆筑波大VS専修大

191109ab.jpg 2位以下の順位争いも熾烈になっているが、1Qは18—18と互角で入った戦いは、2Qに専修大が抜け出し、#30アブ(4年・C)、#23キングの機動力などを軸に抜け出すと32—42と10点リードで前半を終える。3Qの入り、専修大は#46寺澤(2年・F)、#34盛實(4年・G)のアウトサイド、#30アブのスティールから#12西野(3年・F)のレイアップにつなげるなど、畳み掛けて差を広げる。筑波大はゾーンを敷いてターンオーバーを誘い、#27山口(3年・SG)のシュートなどで追い上げ、54―61で3Q終了。4Q、#1山本(2年・F)のシュートで再び専修大は10点のリードし、そのままの状況で試合は進むが、残り2分から筑波大が次々得点していき、残り1:17で#88牧(4年・SG)のシュートが決まると点差は2に。そこから入れあいになるものの、勝負どころで#75井上(2年・C)が放った起死回生の3Pは決まらず。74―76で専修大が逃げ切り勝利を決めた。

 専修大はこの勝利により、3位浮上。最終戦で大東文化大と対戦する。筑波大は4位へ。白鴎大との対戦を残す。

写真:専修大はアブが18点。ほか盛實、キング、西野ら主力が2桁得点で逃げ切った。



◆白鴎大VS大東文化大

191109bra.jpg 優勝が決まっている大東文化大と負けが続いている白鴎大の対戦は、最後までどちらに転ぶかわからない展開となった。立ち上がりは白鴎大がよく、大東大は3分間以上無得点が続き、1Qは22-15で白鴎大がリード。2Qは大東大#13小谷(4年・SF)が3本連続で3Pを決めると一気に点差を詰めた。残り1分で同点とすると、ブザーとともに#34中村浩陸が3Pを決め逆転し32-34で折り返す。後半はシーソーゲームが続いたが、3Qは大東大がややリードし54-56となって入った4Qは開始2分半で白鴎大の#32三浦(4年・SG)が3Pを決め逆転。終盤まで1点を争う展開となる。大東大は#12中村拓人(1年・PG・中部第一)が技ありのシュートを決めるが、残り1分半、白鴎大は#66松下(2年・PG)が3Pを決め再び逆転。さらに#52ブラ(2年・C)のフリースローで3点リードに。大東文化大はタイムアウトを取るも、その後の14.4秒からのオフェンスは決まらず67-70で白鴎大が勝利した。大東大は途中で飴谷が負傷し一時ベンチへ。優勝が決まっているだけに怪我だけは避けたい所だ。白鴎大は雰囲気が悪い試合が続いていたこともあり、嬉しい1勝だった。最終日の結果次第で順位も上がる可能性を残す。

写真:白鴎大はブラがモッチをよく守った。


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2019.11.09 (Sat)

【2019リーグ】11/9結果(1部・第21戦、2部・第22戦最終日)

【1部】横浜国際プール

神奈川大学71(21-16,18-20,19-18,13-14)68法政大学
早稲田大学54(17-23,12-9,16-21,9-25)78明治大学
東海大学57(13-15,10-21,17-14,17-13)63青山学院大学
日本体育大学90(27-10,27-20,24-15,12-22)67日本大学
筑波大学74(18-18,14-24,22-19,20-15)76専修大学
白鴎大学70(22-15,10-19,22-22,16-11)67大東文化大学


第20戦試合終了時(11/6)

優勝・大東文化大学 18勝3敗
青山学院大学 15勝6敗
専修大学   15勝6敗
筑波大学   14勝7敗
日本体育大学 14勝7敗
東海大学   13勝8敗
日本大学   11勝10敗
白鴎大学   10勝11敗
神奈川大学  5勝16敗
明治大学   4勝17敗
早稲田大学  4勝17敗
法政大学   3勝18敗

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【2部最終日】国士舘大学多摩キャンパス

関東学院大学94(18-24,28-17,28-20,20-13)74山梨学院大学
上武大学79(25-17,18-12,25-9,11-21)59明星大学
順天堂大学64(14-18,10-25,16-25,24-16)84東洋大学
慶應義塾大学80(18-17,15-13,20-25,27-16)71江戸川大学
駒澤大学56(15-25,9-20,12-21,20-28)94国士舘大学
拓殖大学83(29-18,13-22,16-18,25-18)76中央大学


全22戦終了(11/9)

拓殖大学   20勝2敗
中央大学   15勝7敗
―――――――――――↑1部昇格
東洋大学   14勝8敗
国士舘大学  14勝8敗
―――――――――――↑1部との入れ替え戦へ
関東学院大学 13勝9敗
明星大学   12勝10敗
江戸川大学  10勝12敗
上武大学   10勝12敗
―――――――――――↓3部との入れ替え戦へ
駒澤大学   9勝13敗
順天堂大学  9勝13敗
―――――――――――↓3部降格
慶應義塾大学 6勝16敗
山梨学院大学 0勝22敗

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2019.11.09 (Sat)

【2019リーグ】11/10試合予定(1部・第22戦最終日)

【1部・最終日】横浜国際プール

10:00 明治大学 vs 法政大学
11:40 早稲田大学 vs 神奈川大学
13:20 日本大学 vs 青山学院大学
15:00 日本体育大学 vs 東海大学
16:40 大東文化大学 vs 専修大学
18:20 白鴎大学 vs 筑波大学

※入場料(1・2部有料)や4部以下、最新ニュースについては関東大学バスケットボール連盟の公式サイトを参照ください。



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2019.11.08 (Fri)

【2019リーグ】11/9試合予定(1部・第21戦、2部・第22戦最終日、3部・第15戦最終日)

【1部】横浜国際プール

10:00 神奈川大学 vs 法政大学
11:40 早稲田大学 vs 明治大学
13:20 東海大学 vs 青山学院大学
15:00 日本体育大学 vs 日本大学
16:40 筑波大学 vs 専修大学
18:20 白鴎大学 vs 大東文化大学

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【2部・最終日】国士舘大学多摩キャンパス

10:00 関東学院大学 vs 山梨学院大学
11:40 上武大学 vs 明星大学
13:20 順天堂大学 vs 東洋大学
15:00 慶應義塾大学 vs 江戸川大学
16:40 駒澤大学 vs 国士舘大学
18:20 拓殖大学 vs 中央大学

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【3部・最終日】帝京平成大学池袋キャンパス

◆sコート

12:00 西武文理大学 vs 桐蔭横浜大学
13:50 東京成徳大学 vs 玉川大学
15:40 埼玉工業大学 vs 立教大学

◆bコート
12:00 明治学院大学 vs 東京経済大学
13:50 國學院大學 vs 埼玉大学
15:40 国際武道大学 vs 帝京平成大学


※入場料(1・2部有料)や4部以下、最新ニュースについては関東大学バスケットボール連盟の公式サイトを参照ください。


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