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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 大東文化大学が初優勝
関西学生バスケットボールリーグ戦 京都産業大学が優勝

2019.10.22 (Tue)

【2019リーグ1部】10/22レポート(専修大学会場)

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日本大が2桁差を追い上げるも
最後は筑波大が再逆転で勝利


 台風19号の影響で延期となっていた第14戦の振替えは、日本体育大と専修大の2会場で開催。専修大の会場では一昨日のホームゲームの熱気もさめやらぬ中、再び熱戦が展開された。この日は徐々に調子を上げてきている日本大が奮闘。2位の筑波大に対して接戦を展開した。東海大と同率の専修大は早稲田大に接戦に持ち込まれるが、最後は逃げ切り、順位は変わらなかった。

写真:専修大は早稲田大に粘られつつも、このカード2連勝。


◆東海大VS明治大
191022nishida.jpg 3位の東海大と現在最下の明治大の対戦は、東海大が激しいディフェンスを仕掛け、立ち上がりは10―0と先行。明治大は浮き足立ってミスが続き、開始3分半に#7植松(3年・PF)の3Pでようやく初得点が決まると、#17常田(2年・SG)の3P、#10須藤(4年・SG)のジャンパーが続いて追い上げる。東海大は外を簡単に打たせてしまう場面が続き、明治大はその後もアウトサイドが好調に沈んだ。東海大は終盤ミスが続くも1Qは16―21。2Q、東海大はやはり外を打たれているが、明治大の確率も少し落ちてくる。東海大はタフショットが続き一気に抜けきれないが、#28津屋(3年・F)の3P、#25平岩(4年・C)のタップ、#19西田(3年・SG)が守られつつも3Pを入れると、スティールからの速攻も決め、大きくリードを奪い、前半は25―38。

 3Q、東海大は#22笹倉(4年・G)、#19西田の得点でリードを保つ。明治大は得点が伸びないが、#71若月(1年・SG・北陸)が3Pやスティールで見せた。しかし10点から先は簡単には縮まらず、52―42で3Q終了。4Q、明治大はゾーンを展開。東海大はターンオーバーが続くが、#19西田、#22笹倉の3Pで落ち着きを取り戻す。明治大は粘ってターンオーバーには持ち込むが、大きくは追い上げられず。東海大は最後にベンチメンバー全員を出場させ、80―65で試合終了。

写真:20点の東海大・西田。この数試合はアグレッシブなオフェンスが目立つ。



◆筑波大VS日本大

【シーソーゲームから最後は筑波大が抜け出す】

191022inoue.jpg 現在2位の筑波大は怪我人も出て苦しい状況の日本大に、最後まで競られる形となった。立ち上がりは互いに得点を取り合い、接戦に。日本大はインサイドの#0シェイク(3年・C)は止められているものの、#14松脇(4年・SG)、#60黒田(2年・F)、#8ジャワラ(4年・PF)に#4上澤(3年・PG)も決めていく。筑波大は#27山口(3年・SF)、#88牧(4年・G)のアウトサイドにフリースローも得ていった。1Qは速攻も出た日本大が21―17とリード。 2Q、互いにベンチ主体のメンバーとなる。日本大は筑波大のパスミスから#11高原(2年・SG)の速攻、ディフェンスではブロックが出る。筑波大は#16野本(4年・PG)が3Pを返すが、日本大は#11高原と#22飯尾(1年・SG・洛南)の機動力でたびたび速攻を出し、開始4分で6点リード。筑波大はタイムアウトを請求せざるを得ない。タイムウト開けは2本の3Pがきまった筑波大が#27山口のレイアップもあって点差を詰めた。残り3分40秒以降の攻防は日本大がゴールを簡単に割れず、筑波大は#88牧のシュートが続いて逆転。34―35で前半を終了。

 3Q、筑波大は#88牧と#11増田(4年・PF)のスリー、#75井上(2年・C)のゴール下も決まると開始1分半で9点のリード。日本大はゴール下を固められてターンオーバーが続き、その後も次々に筑波大に得点を許してしまうと、15点ほどの差がついてしまう。日本大は交代した#58嶋田(3年・C)がフック、ブロックと活躍。しかし筑波大もリードは守って62―49の13点リードで3Q終了。

191022takahara.jpg 4Q、苦しい日本大だが、#11高原、#14松脇のスリーが決まり、#0シェイクのゴール下がやっと決まるとやっと流れが来た。残り4分で3点差に詰め、#14松脇の連続3Pが出ると、残り2分半で1点差。ここからは互いに得点を取り合う形となった。筑波大はここで#16野本が見せた。ペネトレイトで得点を決めるとディフェンスでも食らいつき、残り41秒には3Pを沈めて79-77。ここから日本大はタイムアウトを取り、エース#14松脇に託すも起死回生の3Pは決まらず。最後は#8菅原(3年・PG)から#88牧へ速攻のパスが出て、フリースローも得ていくと、83―79。筑波大が追い上げられたが、辛くも逃げ切った。

写真上:筑波大は井上がインサイドでよく守り、3Qまでよくシェイクを止めた。
写真下:日本大は高原の速攻がよく出た。



◆専修大VS早稲田大
191022nishino.jpg 1巡目は早稲田大のリードから専修大の逆転勝利となったこのカード。1Qは大きく差がつかずロースコアの展開となり専修大リードの19―16。2Q頭に早稲田大が追いつくと、接戦が続いた。#12土家(1年・G・福大大濠)の3Pが連続し、#14柳川(3年・G)のスティールが出た早稲田大が開始4分でややリードに転じる。専修大は重冨兄弟のスモールラインナップにしてスピードへの対応をすると、#30アブ(4年・C)も#41小室(3年・C)をブロック。同点となってからは専修大にテクニカルなどがあり、やや試合が膠着する。早稲田大は#8津田(2年・F)のアリウープパスからのシュート、レイアップなどでリードを維持するが、専修大は#12西野(3年・F)の速攻もあり、差はわずか。最後は37―33の早稲田大リードで前半を終えた。

 3Q、早稲田大は激しいディフェンスで専修大を止め、ターンオーバーを奪っていく。38津田の速攻、#17高阪(4年・F)の3Pでリードを広げる。専修大は#23キング(2年・SG)のレイアップ、#1山本の3Pで食らいつき、点差を詰める。専修大は#23キングのキレのあるドライブに3#46寺澤(2年・F)のバスケットカウント、早稲田大は#14柳川、#41小室の3Pがよく沈んだ。56―57で勝負は互角のまま3Q終了。勝負の4Q、開始早々寺#46寺澤のバスケットカウントが決まる。早稲田大は#8津田がフリースローを決め、シーソーゲームは続く。開始3分、専修大は#12西野のフリースロー、#28野﨑(2年・SG)のアシストから#12西野が決め、6点のリードに成功。早稲田大はゾーンで対抗していくが、専修大はリードを守る。#12西野がフリースローを得ていく一方で、早稲田大は3Pが落ちていき、差が開いた。最後は76―64で専修大が勝利した。

写真:柔らかいシュートで抜群の上手さを見せる、専修大・西野。


16試合終了時(10/22)

大東文化大学 15勝1敗
筑波大学   12勝4敗
青山学院大学 10勝5敗
東海大学   10勝6敗
専修大学   10勝6敗
日本体育大学 9勝7敗
白鴎大学   8勝6敗
日本大学   8勝8敗
早稲田大学  4勝12敗
神奈川大学  3勝12敗
法政大学   3勝13敗
明治大学   2勝14敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※筑波大・牧選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  23:50  |  2019リーグ1部  |  Top↑

2019.10.22 (Tue)

【2019リーグ1部】10/22レポート(日本体育大会場)

191022 daito

大東文化大は安定感ある戦いで15連勝
白鴎大は接戦で青山学院大を破る


 台風19号により延期となった第14節の振り替えのうち、日本体育大学では3試合が行われた。首位を走る大東文化大は#39アビブ(2年・C)が復帰し噛み合わない時間もあったが、4年生を中心に安定したプレーで持ち直し神奈川大に勝利。白鴎大は接戦の末、青山学院大を破った。台風の被災から、意地の3連勝となった。日本体育大は1巡目に破れた法政大にリベンジし9勝目をあげた。

写真:終盤は控えのメンバーも出場し、余裕をもって勝利した大東文化大。


◆大東文化大VS神奈川大

191022 gotou 大東文化大が序盤から持ち味のディフェンス力を発揮した。神奈川大の#75小酒部(3年・SF)のマークを徹底し、#81後藤(4年・SF)がジャンパー、3Pを始めメンバー全員がまんべんなく点を取っていく。神奈川大は#11工(1年・PF・高岡商)が外からドライブ、#3小針(2年・PG)もリングに向かうも13-21と出遅れる。2Qは序盤から大東大の3Pが連続で入り点差をつけていく。神奈川大はメンバーを入れ替え、攻守共にアグレッシブにプレー。#51横山(1年・SG・実践学園)のシュートが好調、ディフェンスではポストにダブルチームでミスを誘い、徐々に元気を取り戻す。点差が1桁になると大東大はタイムアウトを取るが、点差を開いて28-40で折り返す。3Q、大東大は4年生たちの安定したプレーが続く。神奈川大はドライブなどで攻めるも、大東大のヘルプディフェンスが速くうまくシュートまでいけない。大東大は#2飴谷(3年・SG)が好調で次々シュートを決め63-37。4Qは大東大が控えのメンバーも出しつつもリードを保ち、余裕を持って逃げ切り80-56で15連勝。

写真:序盤からシュートが好調だった大東文化大・後藤。


◆白鴎大VS青山学院大

【セカンドメンバーが活躍もあって白鴎大が勝利】

191022 imori 2連勝の白鴎大は現在3位につける青山学院大に挑んだ。1Q、青学大は#52赤穂(3年・PG)が開始すぐに負傷しベンチへ下がるが、代わって入った#36相原(2年・SF)が速攻で躍動。白鴎大は#24星野(4年・PF)が3P、#77前田(4年・F)が走ってくらいつく。青学大は#24永野(2年・PG)も攻守で奮闘し18-17でややリード。2Qは両チームベンチメンバーからスタートで、序盤はミスが続くも青学大は#41田村(3年・CF)が3P、白鴎大は#7ギバ(1年・PF・常総学院)がシュートを決め、盛り上げる。点の取り合いでシーソーゲームが続くも、終盤に白鴎大は#13西山(4年・SF)がジャンパーを決め、37-39で白鴎大が2点リード。

 3Qも点の取り合いが続く。青学大は#21納見が3P、前半おとなしかった#7ナナー(4年・CF)もシュートを決める。白鴎大は#77前田が多様な攻めを見せ、青学大は#7相原の3Pでリードするが、白鴎大は最後のワンプレーで#7ギバがオフェンスリバウンドから押し込み、57-55と2点ビハインドで最終Qへ。4Q、白鴎大は#3板橋(3年・PG)がスティール、3Pを決め逆転。さらに#77前田が3Pなどを決めていく。6分を切って青学大は#21納見が4ファウルでベンチへ。#14伊森(4年・F)のオフェンスでしのぐも、白鴎大は#7ギバ、#52ブラ(2年・C)がゴール下で粘り5点リードを保つ。さらに#77前田が3P、#0関屋(1年・SG・飛龍)がドライブで点差を広げる。青学大は#14伊森のシュートで食らいつくも、追いつかず。74-71で白鴎大が8勝目をあげた。

191022 hakuo 白鴎大は2Qでベンチメンバーが躍動し、後半は前田を中心に点を取り接戦を勝ち取った。「リーグ戦が全体的に良くない中、台風で被災して気持ち的に落ち込むことはありましたが、糧にして逆にリセットできたことが良かったと思っています。色んな人に助けてもらいながら、心配してもらいながら過ごしています。感謝しかないです。試合としては個人的には29点も取るのは初めてで嬉しいです。このままチームみんなで頑張りたいと思います」前田。現状のチーム状況で上位チームを相手に3連勝できたことは、選手たちにもプラスに働くだろう。白鴎大は延期試合があるため、他のチームより、終盤にあと2試合多く戦うタフな時間が続くが、気持ちを維持し続けるのが大事になってくる。

 青学大は序盤に赤穂が負傷したのが大きな痛手となり、ファウルトラブルも影響した。いい勢いを持ってくるベンチメンバーも多く、伊森の奮闘もあったが、あと一歩及ばなかった。

写真上:欲しいところで点を決めた青山学院大・伊森。
写真下:29得点で圧巻の活躍を見せた白鴎大・前田。


◆日本体育大VS法政大

191022 mutou2 1巡目は法政大が勝利したこのカード。リベンジマッチとなる日本体育大は#24土居(3年・SF)が積極的に攻める。法政大は#1川島(2年・SG)がドライブ、#33戸井(4年・PF)が3Pを決め食らいつくも、日体大は#50バム(2年・C)がゴール下を支配し25-16でリード。2Q開始早々、日体大は#33遠藤(3年・SG)が3P、ドライブで躍動。法政大は#33戸井がゴール下、#51金本(2年・SF)が3Pを決め粘る。日体大は要所で#13ディクソン(3年・SF)が走り、ファウルをもらってリードを保つ。しかし終盤、法政大はドライブからパスを出した外角のシュートが決まり39-31と8点ビハインドで食らいつく。3Q序盤、法政大は#34濱田(3年・SG)が3Pを決め点差を詰めるも、その後シュートがなかなか入らず。日体大は速攻が増え、着々と加点。#50バムは引き続き良い働きをみせ、この試合33点の活躍をみせる。69-44で4Qった日体大は5分を切ると、#9武藤(4年・PG)を始め4年生がコートインし余裕を持って勝利。98-65で1巡目の負けを返した。

191022 nittai1 試合終了後、チームキャプテンを務める武藤「リーグで試合に出るのは4試合目で、モチベーションの維持も難しかったが、シュートを決めることができたし気持ちよくプレーができました。ラストホームコートゲームで4年生5人と試合に出ることができてよかったです」と笑顔をみせた。台風の延期もあり、今リーグは予定より多い合計8試合が日本体育大会場で行われた。そのラストマッチで大浦、磯野、武藤、河野、津田の4年生が出場した貴重な時間に、ベンチも応援席も大きく盛り上がった。

写真:試合後、晴れ晴れとした笑顔を見せた武藤。スリーポイントを1本決めた。


16試合終了時(10/22)
大東文化大学 15勝1敗
筑波大学   12勝4敗
青山学院大学 10勝5敗
東海大学   10勝6敗
専修大学   10勝6敗
日本体育大学 9勝7敗
白鴎大学   8勝6敗
日本大学   8勝8敗
早稲田大学  4勝12敗
神奈川大学  3勝12敗
法政大学   3勝13敗
明治大学   2勝14敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

※日本体育大・遠藤選手のインタビューは「続きを読む」へ


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2019.10.22 (Tue)

【2019リーグ】10/22結果(第14戦振り替え)

【1部】
◆専修大学生田キャンパス

東海大学80(21-16,17-9,14-17,28-23)65明治大学
筑波大学83(17-21,18-13,27-15,21-30)79日本大学
専修大学76(19-17,14-20,23-20,20-7)64早稲田大学

◆日本体育大学 世田谷キャンパス
大東文化大学80(21-13,19-15,23-9,17-19)56神奈川大学
白鴎大学74(17-18,22-19,16-20,19-14)71青山学院大学
日本体育大学98(25-16,14-15,30-13,29-21)65法政大学

大東文化大学 15勝1敗
筑波大学   12勝4敗
青山学院大学 10勝5敗
東海大学   10勝6敗
専修大学   10勝6敗
日本体育大学 9勝7敗
白鴎大学   8勝6敗
日本大学   8勝8敗
早稲田大学  4勝12敗
神奈川大学  3勝12敗
法政大学   3勝13敗
明治大学   2勝14敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

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【2部】
◆駒澤大学玉川キャンパス

駒澤大学86(25-15,11-22,20-23,30-16)76山梨学院大学
順天堂大学87(16-14,15-25,28-23,16-13,12-15*)90明星大学 *OT
中央大学61(17-11,14-21,9-20,21-20)72慶應義塾大学

◆関東学院大学金沢八景キャンパス
国士舘大学90(21-24,18-18,28-22,23-15)79関東学院大学
東洋大学73(15-20,23-22,18-15,17-22)79上武大学
拓殖大学70(14-16,14-17,21-16,21-12)61江戸川大学

拓殖大学   16勝1敗
中央大学   13勝4敗
明星大学   10勝7敗
関東学院大学 10勝7敗
東洋大学   9勝8敗
国士舘大学  9勝8敗
江戸川大学  8勝9敗
駒澤大学   8勝9敗
順天堂大学  7勝10敗
上武大学   6勝10敗
慶應義塾大学 5勝12敗
山梨学院大学 0勝16敗

※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。

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2019.10.22 (Tue)

【2019リーグ1部】プレイヤーズインタビュー・#3小針幸也(神奈川大・2年)/#21岡部優希(神奈川大・3年)

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「2年であっても自分がチームをまとめなければ」
スタメン司令塔としての責任感
〜#3小針幸也〜


リーグ全体で15試合を追え、10月20日時点で1試合の延期を含め3勝11敗の神奈川大。1部リーグ2年目も必死の戦いが続いている。今季は3名のガードがベンチ入りする中、注目したいのは2年生の小針幸也と、3年生の岡部優希。ともに、幸嶋監督が大きく成長を期待している2人だ。

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今季、神奈川大のスタメン司令塔でありゲームキャプテンを務めるのは小針だ。持ち味のシュートを武器に、チームのコントロールはもちろん、小酒部とともに得点面でも外せない選手として、このリーグを戦っている。2年生ながら幸嶋監督も「バスケット的な話は常に小針としている」と、信頼を受けている。勝敗的には苦戦が続く神奈川大だが、小針はいいところも増えてきていると、悲観的ではない。


小針:どのチームも小酒部さんをがっつりマークしてきます。そこでガードが小酒部さんをどう使うか、どう自分が切ってパスを回して点数を取るのか、いろいろと難しいです。幸嶋さんには点を取る形のガードでいいと言われているので、結構好きにやらせてもらっていますね。自分のリズムで打っていて、入る日はいいですが、まだ波がありますね。スピードも持ち味なんですが、それに任せてしまうことでミスも出ています。止まるところはしっかり止まって、周りを見てパスを出すなど考えてやっていく必要がある状況です。そこはもっと考えてうまくやりたいです。

幸嶋さんとは自主練のときなど、そばに来られたときはそのまま40分くらい話しているときもあります。でもバスケットの話だけではなくて学校のことやリクルートのこと、本当にあらゆることを話すんです。難しい話もあるんですけど、重要はことはしっかり聞くようにしています。自分のポジション的にもまとめなければいけない立場だし、そこは2年生であっても期待されていることを察して頑張らないといけないですし。

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神奈川大は昨年主力だった4年生が一気に抜け、今年はルーキーがコートに立つ時間が多い。インサイドプレーを担う工 陸都(高岡商)、横山悠人(実践学園)、そして昨年卒業した工藤卓哉(社会人・日立金属)の弟、工藤貴哉(八千代松陰)だ。小針自身、2年目でありながらそうした下級生への配慮も必要になっている。

小針:昨年は自分は1年生で好きなようにやらせてもらっていました。ガードの松岡さん(社会人・APEX)や工藤さんがどんなミスをしても「次にやればいいよ」と声をかけてくれていました。今年は1年生がミスしたら自分が一番に声をかけるようにしています。工は一度のミスで下を向いたりしてしまうので、そういうときは一番に近づいて言うようにしていますね。工藤や横山なんかはわりとサバサバしているんですが(笑)。


また一方、上級生には緒方堅也、尾形界龍といった4年生や、小酒部泰暉という絶対的エースがいる。特に小酒部をどう活かすかはチームの勝利に欠かせず、問われるところだ。

小針:上級生はみんな優しいし、特に言いづらいこともないし何でも言えますね。小酒部さんに関してはマークがキツければそれ以外の4対4でのバスケットを意識しています。大事な場面で一番最後にシュートを打たせれば入る人なので、それまでの過程を残りの4人でいかに作り、最後に彼にいい形でボールを渡せるか、それを常に考えています。ただ、彼も必死ですし、プレーに夢中になってしまうと周りからは何も言えなくなってしまうので、そこは最近自分が言うことも意識しています。

プレー面では小酒部さんですが、誰がリーダーシップを取って引っ張るかが、このチームではまだはっきりできている人がいない状況です。そんな中で自分が少しでもそれができるように頑張っていきたいです。

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「自分の気持ちを強く出さなければいけない」
迷いを越えて確かな成長を手にするために
〜#21岡部優希〜


もう一人、3年の岡部は7月、天皇杯の神奈川県予選に出場した際に輝きの片鱗を見せた。決勝は東海大との対決になり、前半は小酒部へのマークが厳しく得点が伸び悩んだが、後半は岡部のスピード感あるドライブが何度も決まり、最後は1点差で勝利して県予選を優勝。天皇杯一次ラウンドへの出場権を勝ち取った。Bチームから今年上がってきたとは思えないほど、堂々としたプレーぶりだった。

そしてその1カ月後に大学リーグが開幕。初日は岡部にもミスが多く、日本体育大に後半ひっくり返され、敗戦。しかし第2戦の専修大戦では約15分の出場で10得点をあげ、ビッグマンが揃う専修大相手に恐れず切れ込んで得点を重ねたプレーは見事だった。


岡部:開幕戦は体が固くて自分の思うようにうまくできませんでした。コーチや監督からは自分の強みを出して、つなぎではなく自分が主役の気持ちでやれと言われました。そこで2戦目の専修戦はリラックスして自分のできることをやろうとして、それができた試合でした。

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負けはしたが、持ち味を出せてホッとした表情が印象的だった。岡部は両親ともにバスケットボールプレイヤーで、幼い頃からバスケットに親しんできたが、高校は流通経済大柏高校と、そこまでバスケットが強いところではない。大学進学を考えるにあたって、ディフェンスを主体にしている神奈川大のプレーを見て、入学を決めた。今季ようやくAチームへと上がってきたが、持ち味はスピードとアグレッシブなオフェンス力。そして幸嶋監督が評価しているのは、配球能力の高さだ。これは小酒部という絶対的エースを活かすためにも、小針同様ガードに求められる力といえる。

岡部:神奈川大は留学生や特別大きいビッグマンはいないチームです。でも小さくても組織的なディフェンスや激しいプレッシャーなどで1部でも戦っている。自分も小柄だし、そうした選手が結果を出すにはディフェンス力を身につける必要があると思い、ここに入ることを決めました。出番が増えたのは夏に小針が怪我をしたことが大きいです。他にもガードはいますが、自分ができることをチームに還元して、チーム全体で戦って勝てればいいとここまでやってきました。

パスに関しては、大学に来てからやるようになりました。高校時代は目立った選手もいなかったので自分一人で攻める状況でしたが、大学ではインサイドの選手や小酒部というエースもいるので、そういうところにパスを供給できる楽しさがありますね。でもパスは大事ですが、切り込んで点を取るのも持ち味です。小さな頃から両親にバスケットのある環境に置いてもらって、父親はシューターだったのでシュートフォームから細かく教えてもらってきました。そうした自分の持ち味を出しながら一つひとつ戦っていきたいです。

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初週にそう語っていた岡部だが、序盤戦でわずかに勝ちきれないという試合が続いたあと、中盤戦に入ると己の良さを出せず、出番も減りがちだった。負けが続き、激しいマークにあう小酒部のフラストレーションも溜まっていく様子が見て取れた。

しかし自動降格圏内の11位で後半戦に入り、迎えた14試合目の明治大戦。ここで再び岡部が目を覚ました。神奈川大と同じ2勝にとどまり、1巡目では接戦となっただけに明治大も気迫のこもったプレーが続いたが、神奈川大はチームとしてディフェンスも激しく当たり、一進一退の中で岡部が17得点と気を吐いて、勝利の流れを呼び込んだのだ。


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岡部:チームでディフェンスができて、個人的にはいつも通りのつもりだったけれど、1本目のシュートが入ってからリズムが良くなりました。ここまで消極的なミスが多くて、幸嶋さんからも注意を受けていました。でも期待に応えられていない中でも声をかけてくださっていました。練習や試合で多かったターンオーバーが、チームにマイナスな影響を与えていて、それを変えていけと。変えなければ1部という強いリーグでは勝てないし、戦えないと言われたんです。自分の気持ちを強く持たないといけないと思いましたね。それが結果として出たのが今日でした。自分の気持ちを切らさずに、チームのためにプレーができました。自分としても、チームとしてもよかったと思います。チームに元気を与えろと言われ続けているので、同期の小酒部が牽引してくれる中で、自分も乗っていきたいです。それができれば、前より勝てるチームになると思います。

リーグ戦をここまでこなしてきて、幸嶋さんが攻める気持ちを持たせてくれて、それに乗って自分が攻め続ける気持ちを持てたことは成長だと思います。ミスをしてもいいと言ってくれたおかげで、思いきり自分らしいプレーができました。それに、高校時代に身につけてきた突破力は、1部の舞台でプレスが来てもこの明治大戦で突破でき、どこまで通用するのかがわかりました。


岡部にとっては初のAチーム、初の大学1部リーグだ。消極的になるのは無理もない。また、自分のプレーとチームを活かすプレーのバランスをどう取るのか、迷いがあったようだ。

岡部:高校までは自分がチームの中心だったので、自分がやればよかったんです。でも今は小酒部という軸があるチームで、自分がガードとして使われていて、そんなに攻めない方がいいかなとか色々と考えてしまいました。コートの中で出してはいけない感情ですが、そのまま出てしまいましたね。悩んでいたこともありましたが、今日を機に変えていきたいと思っています。


勝利のあと、再びホッとした様子の岡部をチームメイトが笑顔でもてはやした。3勝目をあげたチームはようやく10位に浮上。しかしここから終盤戦に向けて下位チームは互いに死力を尽くす戦いへと入り、これまで以上のプレッシャーがかかる。自動降格、また入れ替え戦回避を巡る戦いの本番はこれからだ。与えられた試練を乗り越え、より確かな成長をチーム、そして岡部や小針が実感できるかどうか。残りの戦いからも目が離せない。

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(2019.8.29、9.28、10.20インタビュー)


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