FC2ブログ
2019年04月 / 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月


サイトを移行しました。現サイトはアーカイブとして継続してご覧いただけます。
http://bojweb.com

2019.04.29 (Mon)

【2019トーナメント】4/29レポート(Aコート・Aブロック)

190429tamagawa2.jpg

玉川大が神奈川大に迫る接戦を展開
連覇のかかる筑波大は100点ゲームで快勝


 春、最初の公式戦となる関東大学バスケットボール選手権は、いよいよ1部大学が登場する段階となった。この日は差のある展開となる試合が多かったが、勝ち上がってきたチームが初戦となる上位ディヴィジョンのチームを脅かすシーンも見られ、一発勝負のトーナメント戦らしい緊張感が漂う試合も見られた。

 Aコートはディフェンディングチャンピオンの筑波大を含むAブロック4試合。筑波大は高さと確実さを見せて立ち上がりから次々にシュートを決めると、桐蔭横浜大に差をつけて余裕の展開。最後は138点の猛攻で初戦を突破。青山学院大山梨学院大と対戦。留学生のいるチームに高さでは簡単に得点できないシーンもあったが、43-92で難なく勝利。筑波大、青山学院大ともに春はスプリングキャンプ等で主力選手が抜けていた時間もある。対戦が進む上でチームがしっかり噛み合うかどうか、この先のポイントとなるだろう。

写真:何度も追い上げ、盛り上がりを見せる玉川大ベンチ。



◆日本体育大VS東洋大

190429muto.jpg

高さと速さを備えた日体大が後半に東洋大を突き放す

 日本体育大東洋大の試合は、1Qに日体大が好調な立ち上がりを見せるが2Qは東洋大がディフェンスで日体大の攻撃を阻止すると、アウトサイドの確率、#8古賀森人のアタックも積極的で持ち直し、10点程度の差でゲームが進んだ。しかし日体大も#24土居が2Qの終わりをきっちり決めて終わらせると、3Qは再び勢いを取り戻し、内外からのオフェンスを決めていくと点差は20に。3Q半ばには#9武藤(4年・PG)のシュートが決まるとチームも盛り上がった。東洋大は終盤になってプレスが決まってたびたびターンオーバーを奪ったが、点差は21 と縮まらず。日本体育大が余裕を持って初戦を突破。東洋大はサイズもあり、昨年よりレベルアップした部分も見えたが、秋リーグでさらに成長を見たい。

写真:日体大は武藤がシュート、ルーズボールでチームを大いに沸かせる活躍を見せた。



◆玉川大VS神奈川大

190429kanagawa.jpg

神奈川大に対し集中を切らさず玉川大が何度も追い上げる

190429masuko.jpg 1部の神奈川大は 3部の玉川大と立ち上がりから接戦に。守りを得意とするチームながら、ディフェンスの良さを見せたのは玉川大の方。サイズは小さいが機敏な動きで張り付くと神奈川大は外から打たされるシーンが続き、1Qは終始追う展開で18―15と玉川大がリード。神奈川大は攻め手を欠いて苦しいが、#75小酒部(3年・SF)がフリースロー、バスケットカウントを立て続けに沈めて2Qに逆転すると、その後も#75小酒部が起点になって一気に盛り返す流れを持ってくる。玉川大は2Q中盤からミスが出て停滞してしまい、35―42と神奈川大リードで前半終了。

 玉川大は3Qも粘り、一時10点差になったところで#23増子(4年・PG)らのシュートも入り、4点に盛り返す奮闘を見せる。しかし神奈川大も迫られたところで手堅いディフェンスを発揮してリードを広げにいくが、#75小酒部が3ファウルで下がったタイミングで#12中澤(2年・G)のアウトサイドや、オフェンスリバウンドで残り3分で2点差に迫る。残り2分、#12小澤がフリースローを獲得して玉川大は同点に戻すも神奈川大が奪い返して3Q終了。

 4Q、神奈川大は追い詰められそうになるところをなんとか逃げる展開で進めてきたが、#75小酒部のバスケットカウント、#27二ノ宮(3年・PF)の力強いポストプレーもあって開始2分半で14点と、この試合最大のリードに成功する。玉川大はタイムアウトで仕切り直すと、オフェンスリバウンド、アンスポーツマンライクファウルの獲得で流れを切らさず、再び追い上げる。残り3分、#12中澤がターンシュートでゴール下をねじ込むと、玉川大は73―75の2点差に。神奈川大はタイムアウトで修正をはかり、#75小酒部がジャンパーを沈めてさすがの力を見せる。4点差にされた玉川大は続くオフェンスでスクリーンのファウルをコールされてしまい、続けてスティールされるミスも出る。残り1分、神奈川大は点差を8とするが、玉川大は#12中澤のジャンパーや速攻が続き、高い位置からディフェンスを仕掛けるなどして3点差にまで詰め寄るが、追いつくまでの時間はなく84-79。神奈川大が辛くも逃げ切った。

190429tamagawa.jpg 初戦の茨城大相手には内容が良くなかったという玉川大。大学時代は法政大で活躍し、その後もプロの世界で豊富な経験を積んできた板倉令奈コーチが指揮を執るが、「トーナメントの初戦は上位チームもまだ全力ではない。こういう試合はよくある。つけいる隙があっただけに、イージーミスで自滅してしまった」と語る。ただ、「相手が格上だからこそ、力を引き出してくれた。力以上に出たものはあるし、ディフェンスをテーマにやっていてそこは表現できた」と自チームを評価する。一方で「まぐれではよくない。これをコンスタントにできるかどうか、精神的な強さを身につける必要がある」と、波のある学生チームのコンディションをいかに安定させられるかどうかが課題だが、「玉川大は真面目で、勉強も部活動も頑張るチーム。言ったことはやろうとしてくれるし、自分たちで考えてやれるようになれるようなところまでいければ強くなる」と次の段階までどう持っていくかが、ここからのレベルアップが問われる。

 一方の神奈川大は十八番のディフェンスを玉川大に浴びせられるような40分だった。ここぞというところの小酒部の決定力とディフェンスはさすがだったが、そのあとは簡単に追い上げられる展開が何度も見えた。次戦は筑波大が相手だけに修正をはかりたい。

写真上:勝負強いシュートを決めた玉川大・増子。
写真下:玉川大は激しいディフェンスで神奈川大を囲んだ。

※玉川大・中澤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:50  |  2019トーナメント  |  Top↑

2019.04.29 (Mon)

【2019トーナメント】4/29レポート(Bコート・Dブロック)

190429wc.jpg

Dブロックは1部・2部チームがいずれも勝利
拓殖大相手には上智大の粘りが光る


 BコートではDブロックの4試合が行われた。昨年準優勝の中央大は早稲田大に敗れ、専修大、法政大、拓殖大はそれぞれの相手に点差をつけて勝利した。

 江戸川大法政大の対戦は、1Qに30点と得点を量産した法政大が83―46で勝利した。#34濱田(3年・G)が序盤に連続で3Pを決め、終盤は控え選手の出場も見られた。江戸川大は法政大の高さに苦しんだが、#14堀内(4年・PG)が攻めの姿勢でドライブ、#35長根(2年・SF)の合わせはうまく、チーム全体でボールに対し粘りを見せた。

 専修大は終始リードを保ち上武大98-59で勝利した。前半は上武大の#92中西(4年・F)を中心に速い展開に持ち込んだが、後半は失速。専修大は高さとスピードを生かしたプレーで圧倒した。昨年はあまり出場機会がなかった#2重野(2年・G)や#95齋藤(2年・G)も存在感を発揮し始めた。

写真:早稲田大と中央大戦ではルーキーの#12土家と#3北村が司令塔としてマッチアップ。1年生ながら堂々としたプレーぶりをみせた。


◆拓殖大VS上智大
拓殖大が3Qで逆転勝ち、上智大は後半に失速

190429 komuro 昨年のリーグ戦で4部9位の上智大は、拓殖大を相手に前半47-46と大健闘し、1点リードで折り返した。点を取り合う試合となったが、拓殖大は後半にも勢いが切れずチーム全体で43点。上智大は得点が伸びず113-77と拓殖大がそのまま逃げ切った。

上智大は立ち上がりから攻守ともに好調で、#23永久保(4年・F)が鋭いドライブや3Pなど、試合を通して力を発揮。#32西村(4年・C)や#34山越(3年・F)は足元にディフェンスで入り、サイズは劣るも拓殖大のセンター陣に食らいついた。チーム全体でルーズボールやリバウンドに積極的に参加。前からゾーンを仕掛け、スティールを連発する場面も見られたが、後半はその勢いが失速。拓殖大は前半、シュートが入らない時間が続いたが、3Qが始まると#9小室(3年・G)が4本連続で3Pを決め、ディフェンスの足も動き始めた。#41杉野(3年・PF)と#12中尾(4年・PF)はリバウンドに絡み、ゴール下を支配して最後は100点ゲームでの勝利となった。

写真:拓殖大・小室はリズムを掴むと次々にシュートを決めてチームを乗せる。この試合でも後半の流れを作った。


◆早稲田大VS中央大
早稲田大のチーム力が光り中央大に終始リードし勝利

190429 numakura この日注目の早稲田大と中央大の一戦。早稲田大が序盤に飛び出し中央大が後を追う展開となった。早稲田大は1Q開始早々に#41小室(3年・C)がバスケットカウントで先制。#14柳川(3年・G)が2本連続の3Pを決めるなどして流れを持ってくると、#41小室も3Pやゴール下のプレーで続き23-12で点差をつける。2Qも早稲田大のペースで進み、#12土家(1年・G・福大大濠)がゲームを作り、#2香川(4年・G)、#7宮本(2年・F)のドライブ、#39桑田(4年・F)が走り一気に点を取る。中央大はシュートが入らず苦しい展開になるが、#34西村(2年・PF)が3Pを2本連続で沈め持ち直し、#3北村、#12樋口(3年・PG)も続いたが点差は縮まらず47-32と早稲田大リードで折り返す。

 3Qに中央大は#71沼倉(4年・PF)のスティールから速攻で先制し、ディフェンスを締める。しかし#71沼倉のファウルが4つになり、ベンチへ下がると勢いは止まった。その後は両チームシュートが入らない時間が続き、ロースコアの展開に。早稲田大が終盤に2本連続で3Pを決め60-43とリード。4Qも中央大は#21渡部(1年・F・正智深谷)がジャンパーで先制する。#2大﨑がドライブで続くも、開始3分に5ファウルで退場。チームファウルも重なり、早稲田大はフリースローのチャンスを得ていくと、点差は10から縮まることはなく、77-62で早稲田大がベスト16進出を決めた。

 早稲田大は柳川が3Pで、小室はプレーの幅が広く頼もしいプレーを見せたほか、桑田や香川ら4年生がドライブや走りで先陣を切っていく。中央大は3Qの序盤で追い上げの兆しはあったが、シュートが入らなかった。

写真:中央大は沼倉らのファウルトラブルも痛かった。新チームはまだ試合慣れしていない選手も多く、秋に向けてのチーム力アップが求められる。



テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:45  |  2019トーナメント  |  Top↑

2019.04.29 (Mon)

【2019トーナメント】4/29結果

水元総合スポーツセンター体育館

◆aコート
日本体育大学108(30-13,21-21,27-23,30-27)84東洋大学
玉川大学79(18-15,17-27,19-17,25-25)84神奈川大学
山梨学院大学43(17-18,7-21,15-29,4-24)92青山学院大学
筑波大学138(41-18,24-17,34-11,39-11)57桐蔭横浜大学

◆bコート
江戸川大学46(8-29,16-21,13-14,9-19)83法政大学
拓殖大学116(23-20,23-27,43-19,27-11)77上智大学
専修大学98(18-14,23-11,30-13,27-21)59上武大学
早稲田大学77(23-14,24-18,13-11,17-19)62中央大学


テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  22:56  |  2019トーナメント  |  Top↑
 | BLOGTOP |