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2018.12.16 (Sun)
【2018インカレ】東海大インタビュー

チーム一丸となったプレーを見せて
5度目の大学日本一に
第70回目の記念大会となったインカレ、第一シードの東海大は5年ぶりにその頂点に輝き、リーグ・インカレの2冠を達成。短期決戦での勢い、長期戦における安定感のどちらも持ち合わせたチームだと証明した形になった。
今年のチームはいくつかの重要なパズルがうまく組み合わさったことが、良い方向に進んだ一因だった。昨年、東海大は2005年の1部昇格以後初めて、リーグ戦で9位という下位低迷を経験。当時2年生だった平岩や笹倉、寺嶋はスタメンの出場していたが勝つことの難しさを感じ、また3年生だった内田らはベンチを温める時間が長くなり、チームにどう貢献するべきか悩んだ1年でもあった。上級生たちが学びを得た昨シーズンが、今年のチーム作りにおいて大事な鍵になったことは間違いない。そして今年、彼らが一回り成長し、そこに加えて頼もしいルーキーの加入がチームをより前に進ませることになった。大倉颯太は春のトーナメントで既に出番を獲得し、怪我で出遅れた八村も新人戦、リーグ戦を経てその非凡なリバウンド能力を発揮。チームはリーグ半ばよりこの2人をスタメンに入れることを選択したが、それがチームにこれまで以上の勢いを生んだのも間違いない。
インカレは危なげないプレーで個々の良さが光った。ファースト、セカンドともオフェンス、ディフェンスでそれぞれの持ち味を出して1回戦から安定感を発揮。ベスト8以降は明治大、そしてここ数年は大学界の中心であった筑波大を準決勝で倒すと、選手層の厚い専修大に決勝で対戦すると、相手の持ち味を攻守で封じた。コートに出たすべての選手が随所で1年間築き上げてきたものを確実に発揮しての見事な優勝。そしてそれはまだこの先の進化を感じさせられる、端緒の勝利でもあった。
※内田選手、鶴田選手、秋山選手、大倉颯太選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.16 (Sun)
【2018インカレ】専修大インタビュー

着実に成長を遂げてきたチームは
ここからのさらなる成長にも期待
大学界では近年はどのチームもタイムシェアをしながらチーム全体の強化をはかる戦い方が主流になっている。専修大もここ数年でその傾向はより強まり、今年は昨年よりさらに力がついてきたと言える1年だった。佐々木監督は「コートに立った選手がすべて活躍できるようなプレータイムシェアをずっと目標にしてきた」と言い、「リーグ戦でも一発勝負方式のインカレでも、プレータイムシェアしながら、かつ成績を出しながらやることがでた」と言う。リーグ3位、インカレ2位という結果は、目指してきたことが目安とできる成果で現れた年だったと言える。
今季は盛實、アブが3年生となり内外を支える2人の安定感が増すと、重冨兄弟、西野といった2年生も成長。身体能力の高いキングや、泥臭く身体を張れる寺澤といったルーキーも持ち味を発揮してきた。4年生は常に熱い気持ちの見える主将の塚本を筆頭に、ディフェンス力の高い幸崎、3Pも上手い大澤など、サイズもありつつ内外のバランスの良さも光るメンツが揃ったことも大きい。リーグ戦ではコツコツと白星を積み重ね、後半にかけて調子を上げていったことも良い面だった。
チームとしては久しぶりの決勝の舞台は、少なからず緊張もあったはず。だがこの経験を来年の糧とできるか否かが今度は問われる。「来年もう1度決勝の場に辿り着いて、てっぺんを目指せるように頑張りたい」という佐々木監督。来季、さらなる躍進をぜひ見せてもらいたい。
※塚本選手、大澤選手、盛實選手、アブ選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.16 (Sun)
【2018インカレ】3位・日本大インタビュー

1年間で大きな成長を見せて
9年ぶりにベスト4の壁を突破
日本大は3位で大会を終えた。ここ数年シュート力に定評のある選手が続々と加入。今年は春から好調でトーナメントは5位、リーグ戦は怪我で長期欠場者を出しつつも序盤は首位を走る時期もあり、インカレは3位で終えた。
青木、松脇、杉本らオフェンス力のある選手に加え、今年はインサイドの成長が大きかった。シェイクは波の少ないプレイヤーで、サイズを活かしてリバウンドを黙々と奪取。リーグは欠場したジャワラは今大会3Pを次々と沈めて会場の度肝を抜いた。また、リーグ中には島尻が欠場選手の穴を埋め、原の出番も増えてきている。ガード陣は今季3☓3の日本代表を経験した杉本が多彩なオフェンスパターンを見せるようになり、松脇はディフェンス力でエースキラーとして存分に働いた。司令塔の青木は城間HCが「彼の良さを失わせないように」とあまり制限をもうけなかったといい、コントロールだけではなく、のびのびとプレーして得点面でも大きく貢献した。
日本大の選手も代表活動、夏には国体もあり、さらに怪我で人数が揃いにくいシーズンだった。しかし選手が欠けた時期はそこで出番を得た選手が頑張り、4年生の比嘉が最上級生として存在感を見せるようになったように、個々が自覚を持ち、成長を遂げたことが躍進の理由の一つだったと言えそうだ。
※本村選手、比嘉選手、青木選手、松脇選手、杉本選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.16 (Sun)
【2018インカレ】4位・筑波大インタビュー

万全というチーム状況ではない中で
激戦ブロックを勝ち上がり4位
2014年から2016年まで3連覇、昨年も準優勝の筑波大は、ここ数年大学界を牽引する立場として存在してきた。ビッグマンを多数揃えた屈指の高さに強固なディフェンス力を持ち、またここ一発の強さもある。一方で、代表へと選手を多数送り出すようになり、限られた時間でどうチームを作るのかという課題も抱えるようになっている。近年は学生もリーグ戦の長期化や代表への招集など、年間スケジュールの過密度が増しているだけに、今後継続して乗り越えていかなければならないハードルでもある。ただ、今インカレで苦しかったのは、主将の波多がリーグ戦中盤に怪我で離脱していたことに加え、リーグ戦終盤にガードの控えである野本が負傷、インカレ前の練習ではインサイドの三森もまた出場が不可となり、戦力的には本来の想定よりもかなり少ないメンバーで戦わなければならなかったことだろう。今大会はさらに激戦ブロックに位置し、全試合楽に勝てる状況ではなかった。1回戦では九州代表の福岡大に全力で挑まれ、次は1部昇格を決めて伸び盛りの日本体育大、準々決勝では強豪の青山学院大と対戦し、準決勝はリーグ1位の東海大が相手だった。疲労も少なからずあっただろう。
4年間で初めてインカレ決勝に進めなかったが、地力はあるチーム。今はどこも下級生が主力に食い込み、パフォーマンスを見せなければ勝てない時代になっている。そういう意味では途中から主将の任にあたった牧以下、多くの選手が経験を積んだ年であり、来季に生きてくることを期待したい。
※仲澤選手、牧選手、増田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.16 (Sun)
【2018インカレ】12/16 決勝 東海大VS専修大

ディフェンスで専修大を封じた東海大が
大学日本一の王座へ5年ぶりに返り咲く
70回目の大学王座を決める全日本大学選手権の決勝は、5年ぶりの頂点を目指す第1シード東海大と、勝って16年ぶりの栄冠となるかが注目の第3シード専修大の対決となった。

後半3Qの立ち上がり、専修大は東海大のターンオーバーから#34盛實が決め、さらに#30アブがこの日3本目のブロックを披露。#12西野のポストアップ、さらにはオフェンスリバウンド、3Pなどで追い上げをはかり差を10点に。東海大は開始から5分弱は守勢にまわり思うように点数が伸びないが、#19西田の3Pが重苦しい空気を破ると、#11大倉颯太のバスケットカウントが会場をわかせた。専修大は#34盛實からのアシストで#12西野、また#10大澤の3Pで食い下がるが、東海大は#25平岩(3年・C)へのゴール下へのボールが通り、さらには#25平岩が3Pを沈めて内外のバランスの良さを見せる。専修大は#30アブがゴール下で奮闘し、連続ゴールとなるが、東海大は#11大倉颯太が中に切れ込み、またQの終わりにブザービーターで3Pを沈めて65-49と10点まで詰められた差を16と開いて4Qへ。

2013年に4度目の優勝を果たして以来、2014年から決勝に進むこと3度、最後の山を越えることができなかった東海大が、5年ぶりにインカレの頂上にたどり着いた。昨シーズン、リーグ戦で勝てずに苦労をした3年生たちが心身ともに一回り成長してプレーでは中心を成し、4年生はそれをバックアップする役割を全う。そしてチームを前に進ませた大倉颯太と八村阿蓮のルーキーコンビが新風を吹き込んだ。チーム全員の勝利といってしまうのは簡単だが、そこに至るまでには個々人の努力やチームとしての意識改革なくしてはありえない。土台を固めた4年生ら上級生の存在もまた勝利の重要なファクターだった。今回の優勝を再び東海大の黄金期の始まりとできるのか否か、その行方も楽しみだ。
専修大は後半の点数こそ4点差だったが、前半の遅れが響いた。2004年の決勝以降、ベスト4へは何度も入ったが、その先がなかなか突破しきれなかった。今年は佐々木監督が意識してきたタイムシェアがいい意味でバランスよく定着し、誰がコートに出てもほとんど印象の変わらないチームは安定感が増してきた。今大会は盛實が他チームに警戒され、かなり激しいマークを受けたが、その分他のメンバーが負担を分散し、危なげない試合運びで決勝まで到達した。ディフェンス巧者である東海大という最後の関門の突破はならなかったが、下級生が多いチームであり伸びしろは大きい。こちらもここから専修大の時代を作っていけるかどうか先の楽しみがあるチームとして来季も期待したい。
写真上:地道にゴール下を支え、リーグに続きMVPを獲得した東海大・平岩。
写真下:専修大・アブは20得点12リバウンド3ブロックショット。奮闘が見えた。
※記者会見の内容は「続きを読む」へ。インタビューは別途掲載します。












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2018.12.16 (Sun)
【2018インカレ】大会結果
準優勝 専修大学
3位 日本大学
4位 筑波大学
5位 青山学院大学
6位 早稲田大学
7位 白鴎大学
8位 明治大学

優勝 東海大学

東海大学4年生

2位 専修大学

3位 日本大学

4位 筑波大学
【個人賞】
■MIP賞 長谷川 暢(早稲田大学・4年)

■リバウンド王 シェイク ケイタ(日本大学)OF20/DE59/TO59

■アシスト王 盛實海翔(専修大学)24本

■3ポイント王 盛實海翔(専修大学)13本

■得点王 杉本天昇(日本大学)85点

■優秀選手賞 牧 隼利(筑波大学)

■優秀選手賞 杉本天昇(日本大学)

■優秀選手賞 西野 曜(専修大学)

■優秀選手賞 八村阿蓮(東海大学)

■優秀選手賞 西田優大(東海大学)


■敢闘賞 盛實海翔(専修大学)

■最優秀選手賞 平岩 玄(東海大学)

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2018.12.16 (Sun)
【2018インカレ】12/16 3位決定戦 筑波大VS日本大

攻守バランスよく機能した日本大が4Qに逆転
筑波大を下して見事3位の座に輝く
3位決定戦は昨年準優勝の筑波大と、9年ぶりにベスト4入りを果たした日本大がその座をかけて戦うことになった。
立ち上がりからゲームを引っ張ったのは日本大となった。#14松脇(3年・SG)が1Qから3本の3Pを沈めて勢いに乗り、昨日クロスゲームを落としたところから切り替えた姿を見せる。対する筑波大は、単発なオフェンスが続いて重たいゲームの入りとなった。しかし、投入した#7青木(4年・SG)のプレーが光って勢いが出て沸き立つと、エンジンがかかり始める。#88牧(3年・PG)の3P、#15森下(3年・C)のゴール下で詰め寄り、反面日本大はファウルもかさんで序盤の勢いが失速。#7青木のバスケットカウント、3Pも飛び出して筑波大は逆転に成功。3点リードでハーフタイムを迎えた。

迎えた4Q、まず#15森下のゴール下で筑波大がスコアを動かす。しかし、208cmという#0シェイクの高さがなおも強力な日本大。その#0シェイクがバスケットカウントを決め、直後には筑波大のターンオーバーを起点にゴール下シュートで逆転に成功した。完全に優位に立った日本大は、#21青木(4年・PG)の3Pに、#8ジャワラ(3年・PF)の豪快なダンクがバスケットカウントに。一方、#8菅原(2年・PG)が自ら決めていく筑波大だが、それを尻目に#10杉本も2本の3Pを決めるなど、最後まで日本大の勢いにストップをかけられずに勝負が決まった。最後は引退する4年生をコートに送り合った試合は76−63。日本大が勝利し、3位の座を掴んだ。

筑波大はリーグ終盤からインカレにかけて怪我人が相次ぎ、計算できる戦力がぐっと減った状態で戦った大会になった。苦しい台所事情の中でも勝ち上がってきたのがさすがというべきだが、大一番になるとどうしても一部の選手に負担がかかる形になってしまった。ただ、その中でも山口や菅原といった2年生に積極性が見え、3年の森下はインサイドプレーの幅もさらに広がりを見せるなど、着実な成長が見えた部分もある。3年生ながらチームを率いた牧のリーダーシップもさすがだった。代表選手を抱えながらのチーム作りは今後も続く課題だが、そこを乗り越えた筑波大の形を見せてもらいたい。
写真上:日本大・シェイクは24点19リバウンド。リーグ戦に続きインカレでもリバウンド王に輝いた。
写真下:3P3本を含む13点の牧。3年生でキャプテンを務めたが、その重圧の中で自らのパフォーマンスを見せていった。
※筑波大・吉田監督の記者会見コメントは「続きを読む」へ。インタビューは別途掲載します。









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2018.12.16 (Sun)
【2018インカレ】12/17結果(決勝・順位決定戦)
明治大学60(15-15,11-16,14-21,10-19)71白鴎大学(7位決定戦)
青山学院大学75(16-12,17-17,22-16,20-14)59早稲田大学(5位決定戦)
■大田区総合体育館
筑波大学63(13-18,23-15,15-16,12-27)76日本大学(3位決定戦)
東海大学88(22-12,20-16,23-21,23-21)70専修大学(決勝)
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2018.12.16 (Sun)
【2018インカレ】決勝のみどころ

大学界を引っ張り続ける東海大
屈指の高さと能力を誇る専修大
第70回の記念開催となった全日本大学バスケットボール選手権大会の決勝の組み合わせは、第1シード・東海大と第3シード・専修大の対決となった。互いに多くの選手を場面で使い分け、ディフェンスを武器とするが、タイプは真逆。
今季、関東リーグの優勝を果たした東海大は2年ぶりの決勝進出。近年の関東、ひいては大学界を代表する強豪は、昨年リーグで9位という、1部リーグに昇格して初めての下位低迷を経験した。しかし、そこから多くの学びを得た#25平岩、#22笹倉ら2年生以上と、今年加入した強力なルーキー#11大倉颯太、#86八村らが噛み合い、今年はメンタルもプレーも一回り大きくなった。サイズは対戦する専修大よりも小さいが、40分間続けることができるディフェンスの強度を絶対の武器に、5度目のインカレ制覇に挑む。
対する専修大は能力の高い選手をタイムシェアしながら戦い、14年ぶりの決勝進出。勝てば16年ぶりの優勝となる。主力は昨年と大きく変わらないが、その選手たちが1年間で大きく成長を遂げた。サイズは関東屈指。高さがあっても内外でもプレーでき、攻撃力は高い。またこちらもディフェンス力は武器で、高さを活かして狙うブロックショットも見どころだ。#34盛實を筆頭にさまざまな選手が揃うが、選手交代してもほとんどチームの印象が変わらない。昨年のインカレは東海大に3点差で敗北し、ベスト16に終わった。その雪辱を果たせるか。
【3位決定戦】

ディフェンスと高さが見どころの筑波大
ポイントゲッターを揃える日本大
3位決定戦は9年ぶりにベスト4進出を果たした日本大と、昨年準優勝の筑波大が対戦する。日本大は#10杉本、#14松脇、#23本村といったこの世代を代表する点取り屋を揃えるが、#21青木、#8ジャワラ、#33比嘉らスタメンの全員得点が計算できる選手。この大会は非常にディフェンスも締っており、そこから速い攻撃で畳み掛けて得点を重ねる。インサイドには208cmの#0シェイクがそびえ、リバウンドは強い。噛み合えば崩すのは困難だ。
また、一方の筑波大は大きさ、ディフェンス、戦術らのトータルバランスに優れている。チームを引っ張ってきた#88牧、#11増田の3年コンビがチームの要だが、この大会は2年生の#8菅原、#27山口の貢献度が大きい。また、インサイドでは#15森下が春よりもさらにプレーのバリエーションを広げ、的を絞り辛くなっている。大会前に怪我人が出て完璧なチーム状況ではないが、それでもここぞというときの勝負強さは圧巻だ。
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2018.12.15 (Sat)
【2018インカレ】12/15 準決勝

前半は筑波大のゲームとなるが
見事な逆襲を見せた東海大が決勝へ
第1シード・東海大は第4シード・筑波大との準決勝を迎えた。近年のトーナメント大会では筑波大の勝率が上。東海大にとっては負けられない相手だった。

ところが3Q、早々に東海大が反撃に出る。#86八村が果敢に攻めてワンスローを沈め、リズム良く#11大倉颯太(1年・PG・北陸学院)、#25平岩(3年・C)、#86八村が決めて一気に逆転に成功。筑波大はたまらずタイムアウトを請求するも、その直後にもターンオーバーを犯し、#19西田(2年・SG)と#86八村に相次いでリバウンドシュートを決められる悪循環に。#11増田の3Pでようやく停滞を打破したように見えたが、東海大は#11大倉颯太の3Pが決まり、奪った流れを渡さない。この後は双方ファウルが増えてフリースローを決め合う時間帯ともなったが、集中してこれを落とさない東海大に対し、筑波大は今ひとつの確率に。それでも終了間際に#8菅原が3Pを決め、何とか4点差に追い上げたところでこのQが終了した。

記者会見で陸川監督は「流れはどちらになるかわからないペースで、前半は筑波さんの持ち味が出て、なんとかついていく展開でした。でも我々のアイデンティティであるディフェンスを崩さなかった結果で、こうなったと思います。あとは選手たちが自分でビデオを見て反省したり、常に次を考えています。選手たちの勝利です。専修さんはオフェンス能力が高く、大きさも能力もある素晴らしいチーム。我々はそこでオフェンスで勝負するのではなく、ディフェンスでそれを止められるかだと思います。ディフェンスで勝負したいと思います」。この試合、筑波大を60点以内に押さえたディフェンス力が、決勝でも鍵になる。
写真上:筑波大・森下はこの1年でも飛躍的に成長。難しい体勢からでもシュートが決まるようになり、ターンのパターンも増えた。
写真下:25点13リバウンドの東海大・八村。後半になって彼らしいオフェンスリバウンドが出た。
※東海大・笹倉選手、寺嶋選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.15 (Sat)
【2018インカレ】準決勝 専修大VS日本大

激しい点の取り合いを制したのは専修大
14年ぶりの決勝の舞台へ
準決勝第1試合目の専修大と日本大の一戦は、終始点の取り合いとなり、最後までどちらが勝つかわからない熱戦となった。
専修大が#12西野(2年・PF)のシュートで先制すると、すぐに#10大澤(4年・SF)が3Pで続く。日本大は#21青木(4年・PG)がスティールを連続し速攻を連発すると、大会を通して調子を上げてきた#8ジャワラ(3年・PF)が得点源となり点を重ねる。ゴール下では#0シェイク(2年・C)が#30アブ(3年・C)とやり合うが、リバウンドを押さえ、終了間際には#14松脇(3年・SG)が3Pを沈めると、日本大が25-28で一歩リード。

3Qの入りが良いのは日本大で、#8ジャワラ、#21青木の3Pを筆頭に得点するが、前半は大人しかった専修大の#34盛實が3本連続3Pを決め、4分半で逆転する。日本大はタイムアウト後、#33比嘉(4年・SG)のドライブ、#14松脇の3Pで再び逆転し、シーソーゲームとなった。両チーム全員でゴールにアタックしていき、どちらも負けず劣らずの得点力を見せ67-69と日本大が2点リードで最終Qへ。

専修大の決勝進出は佐々木監督が大学4年生で主将を務めた2004年以来。当時は惜しくも準優勝で涙を飲んだ。優勝すれば2002年以来、16年ぶりとなる。佐々木監督は「ディフェンスで我慢してきた大会でしたが、この試合は失点が多かったです。日本大は爆発力のあるチームなので、得点源を押さえ、合わせていけるかがポイントでした。上で戦っていくためには、より組織的なディフェンスが絶対に必要になることは選手たちに伝えていました。プラス一人ひとりがコートに上がった時に、何をしなくてはいけないのかという役割をしっかり認識させていけることで、そんな状況でもそれぞれの仕事をしてくれていると思います」と話した。得点面では#12西野と#34盛實を合わせ47点。取るべく選手が取り、全員でディフェンスやリバウンドに絡んだことが勝利につながった。
第2シードで出場した昨インカレは、ノーシードだった東海大に3点差で敗北し、ベスト16に終わった。あの借りを決勝で返すことができるか否か、注目が集まる。
日本大は#8ジャワラ、#10杉本、#14松脇で点を量産し、勢いも十分だった。また#21青木と#14松脇はディフェンス力も十分発揮。試合を通してゴールにアタックする姿勢は日本大らしかったがあと一歩及ばなかった。
写真上:日本大・松脇は今大会ことごとく相手エースをディフェンス。盛實を前半は押さえた。
写真下:専修大・盛實は23点。後半のスリーは圧巻だった。
※専修大・重富周希選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.15 (Sat)
【2018インカレ】12/16試合予定(決勝・順位決定戦)
10:00 明治大学 vs 白鴎大学(7位決定戦)
11:40 青山学院大学 vs 早稲田大学(5位決定戦)
■大田区総合体育館
11:50 筑波大学 vs 日本大学(3位決定戦)
14:00 東海大学 vs 専修大学(決勝)
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2018.12.15 (Sat)
【2018インカレ】12/15結果(準決勝・順位決定戦)
専修大学86(25-28,15-17,27-24,19-11)80日本大学
東海大学75(13-20,1108,26-18,25-13)59筑波大学
■駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場
白鴎大学64(15-17,16-16,17-25,16-16)74早稲田大学
明治大学52(12-18,7-24,13-12,20-16)70青山学院大学
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2018.12.15 (Sat)
【2018インカレ】12/15試合予定(準決勝・順位決定戦)
11:40 専修大学 vs 日本大学(準決勝)
13:20 東海大学 vs 筑波大学(準決勝)
■駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
13:20 白鴎大学 vs 早稲田大学(順位決定戦)
15:00 明治大学 vs 青山学院大学(順位決定戦)
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2018.12.14 (Fri)
【2018インカレ】準々決勝 青山学院大VS筑波大

筑波大が集中力を見せベスト4
青山学院大は4年の全力で最後まで戦う
第4試合、激戦のBブロックの頂点は青山学院大か筑波大に絞られ、予想通り熱戦で流れがある試合展開となった。

2Qに青学大はメンバーを入れ替えたが、勢いよく飛び出したのは筑波大。#10村岸に合わせた#15森下(3年・C)がシュートを決め先制すると、#8菅原(2年・PG)がジャンパー、#88牧の3Pと続き、青学大は止むを得ずタイムアウト。#15石井、#13前田をコートに戻すが、筑波大の勢いは止まらない。#27山口が3Pのバスケットカウント、さらにドライブで加点。10分を通してスティールも得点も止まらず28-44と14点差をつけ後半へ。
3Qの始まりは青学大の#31戸田貫太がディフェンスリバウンドから速攻で勢いをつける。筑波大はイージーシュートが落ち、#11増田がファウル3つでベンチへ。青学大はじわじわと迫り、#52赤穂(2年・F)のタップ、#15石井がスティールで点差は1桁に。ここで約5分間無得点だった筑波大は#8菅原が3P、続いて#11増田がジャンパーを沈め、簡単に追いつかせない。ミスが続いていた青学大だが、#52赤穂がジャンパーを決め食らいつく。最後は筑波大の#8菅原がブザー間際の3Pで43-54と11点差で最終Qへ。

青学大は4年生の意地が発揮された。怪我人が相次ぎ、苦しい台所事情で戦っているため、欲しいポジションに十分な人がいない。また、終盤の#52赤穂の離脱に一層苦しくなった。しかし4年目にして初のスタメンとなった#31戸田貫太は得意のハッスルでチームの勢い付け、主将の#15石井やエースの#13前田は果敢にリングへアタックした。#10高橋は出場時間こそ短いが、リーグ戦期間中から仕事を果たした。退場の際、笑顔でベンチに戻った#15石井。「まだ終わっていないのに泣きたくないなと。任せたぞと言う気持ちでいました」とその理由を話した。
筑波大は2Qのような勢いと、硬くなったと時の差が激しく、追い上げられた場面ではたびたび受け身になってしまいがちだ。それをここまでたびたび突破してきたのは#8菅原と#27山口の2年生。また#15森下がポストプレーで青学大のファウルを誘ったことも大きかった。
写真上:筑波大・森下は今大会終始筑波大の苦しいところを打開する力になっている。
写真下:青学大は前田が最後まで前へと挑みつづけた。
※筑波大・菅原選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.14 (Fri)
【2018インカレ】準々決勝 東海大VS明治大

東海大が開始から強固なディフェンスを見せ
明治大をシャットアウトしてベスト4へ
準々決勝第4試合、第1シードの東海大は、勝ち上がり的には余裕がある。ベスト4がかかった試合でその実力をようやく披露した。

2Q、東海大は#10鶴田(4年・C)のリバウンド、#37秋山(4年・F)の3Pと4年生が奮闘。トランジションディフェンスが機能して機動力があり、かつ高い強度のディフェンスは明治大の攻撃をシャットアウト。開始3分、#28今川のシュートでようやく初ゴールを決めるが、そこからも東海大のディフェンスは厳しく、簡単にボールも持てない状況で点差は開いた。明治大は開始5分にようやく#10須藤(3年・SF)の3Pが入るが。東海大もこれを#23佐土原(1年・PF・東海大相模)がスリーで返す。明治大は#15渡辺も譲らずタフショットを決めていくが、東海大が40―27と13点のリードで前半終了。

大差ができての最終Q、しかし東海大のディフェンスはまったく緩まない。明治大は序盤に2点を取ったあとは完全にシャットダウンされ、残り6分には#28今川が4つ目のファウルに。しかし今季、チームを支えつづけた大黒柱は引かず、そのままコートに立ち続けた。ベンチメンバーも含めて終始強固なディフェンスを見せつづけた東海大は84-51でタイムアップ。ベスト4へと進んだ。
「明治さんがインカレに向けて相当練習を積んできたのはわかった」という陸川監督。トランジションとオフェンスリバウンドと3Pと絶対にやらせてはいけない、と伝えたという。渡辺の速さにこそやられた部分はあるが、その指示をほとんど完璧にこなした勝利。初戦から非常に高い集中力で好プレーを見せてきた明治大を、ディフェンスで圧倒した。次の相手はサイズがあって、しかもトランジションでも勝負できる筑波大。サイズ、能力、勝負強さが揃ったチームにもそれを発揮できるかが勝負のポイントになる。
明治大はディフェンスの圧力の前にやりたいことをやらせてもらえない40分間となった。順位決定戦にまわり、まずは青山学院大と対戦する。
写真上:抜群のスピードでコートを駆け回った渡辺。今年急激に伸びた選手の一人。
写真下:ダンクに行く大倉颯太。豪快にワンハンドダンクを決めたあと、雄叫びをあげた。
※陸川監督、平岩選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.14 (Fri)
【2018インカレ】準々決勝・専修大VS白鴎大

ロースコアゲームを制した専修大がベスト4
白鴎大は終盤の1本が出ず
第2試合は関東3位の専修大と6位の白鴎大のベスト4をかけた一戦、試合は4Qまでどっちに転ぶかわからない展開となった。

2Qは1Qとは対照的に両チームロースコア。我慢の時間に白鴎大の#58前田(3年・SF)のリーダーシップが目立った。徐々にギアを上げ、#Cブラ(1年・C・帝京長岡)、#58前田、#23荒谷(2年・PF)が順に得点しリードを奪う。専修大は2Qの後半で#30アブをコートに戻し、白鴎大#75シェッハ(3年・C)との激しい攻防が繰り広げられた。そしてこのQに専修大は#23キング(1年・SF・アレセイヤ湘南)がブロックショットでチームを沸かせると、白鴎大は#60松下(1年・PG)がチャージングをもらい、さらにパスでみせるなと1年生の活躍が光った。前半は白鴎大が33-30と3点リードで折り返す。
3Qの入りは専修大のペース。#30アブのゴール下の力強いショット、#88重富周希(2年・PG)が裏に合わせレイアップ。さらに#12西野(2年・PF)がバスケットカウント、#34盛實(3年・SG)が3Pを沈め2分半で逆転する。そこからじわじわと7点差までいくが、白鴎大が#58前田の3Pを皮切りに息を吹き返した。そこからは#52ブラが果敢に攻め込み48-47と1点差まで迫った。

リーグ戦と同様、ポジションごとのマッチアップが激しかった。ガードは専修大#37長島と専修大の#88重富周希、#8幸崎のディフェンスとスピードの勝負。センター陣は専修大#30アブと白鴎大#52ブラ、#75シェッハがゴール下の高さや力勝負を繰り広げた。そしてこの試合何よりもエース対決の専修大#34盛實と白鴎大#58前田のマッチアップが見どころだった。ハードなディフェンスが効いたからこそのロースコアゲームとなった。
写真上:専修大・盛實と、白鴎大・前田のマッチアップは見ごたえがあった。
写真下:インサイドの専修大・アブと白鴎大・シェッハもやはり対決が見ものに。
※専修大・西野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.14 (Fri)
【2018インカレ】準決勝 日本大VS早稲田大

攻撃力に加えて高さも生きた日本大が
2009年以来のベスト4進出
準々決勝の第1試合、大東文化大に対して劇的な勝利でベスト8進出を決めた早稲田大と、関西の雄・近畿大を下して勝ち上がった日本大が激突。

3Q、早稲田大は#41小室(2年・C)の3Pで点差を詰める。点差が1になってから、日本大はアウトサイドが入らない時間帯になり、リードを広げることができない。早稲田大は#26富田のオフェンスリバウンドで46―46に。しかし日本大の攻撃は途切れず#10杉本、#0シェイクの得点が続く。早稲田大もQの終わりに#7宮本の3Pがブザーとともに沈み、55―53と日本大2点リードで最終Qへ。

写真上:杉本は23得点。かなり体勢が傾いた状態でも勝負どころで沈める、その強さが存分に発揮された。
写真下:早稲田大・富田はインサイドで奮闘を見せた。
※日本大・城間ヘッドコーチ、ジャワラ選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.14 (Fri)
【2018インカレ】12/14結果(準々決勝)
日本大学83(23-21,18-18,14-16,28-15)68早稲田大学
専修大学 63(18-20,12-13,18-14,15-12)59白鴎大学
東海大学84(19-14,21-13,25-10,19-14)51明治大学
青山学院大学62(19-16,9-28,15-10,19-17)71筑波大学
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2018.12.14 (Fri)
【2018インカレ】12/13レポート(Bブロック)
わずかな差で筑波大と青山学院大が勝ち上がる
今大会、Dブロックとともに注目されたBブロックは、関東の実力あるチームがずらりと揃う、まさに激戦ゾーン。ベスト8のかかった2試合は予想通りの激しい戦いとなった。どちらの対戦も両者の差はほぼなかく、それぞれのプライドがぶつかり合う最高の勝負を繰り広げた。
【青山学院大VS神奈川大】

#15石井の意地が青山学院大に勝利を呼び込む
神奈川大も渾身の力を出し尽くし、互角の勝負
関東5位の青山学院大と9位の神奈川大の戦いは、昨日の大東文化大と早稲田大戦に負けず劣らず、激しく、また最後まで結果がわからない戦いになった。
試合の幕開けは青山学院大#13前田(4年・SF)のシュート。しかし神奈川大は#34工藤(4年・PF)の3Pで返し、譲らない。激しいディフェンスを繰り出す両者は簡単に得点も伸びないが、神奈川大の外が好調。青山学院大は#14井森(3年・SF)、#21納見(3年・PG)の3年コンビを投入し、得点を伸ばしにかかる。#5緒方(3年・PF)のオフェンスリバウンド、#75小酒部(2年・SF)の3Pが沈んだ神奈川大が残り3分で一気に10点抜け出すが、青学大も#21納見の3P、ディフェンスで持ち直し16―15で神奈川大1点のリードで2Qへ。

開始1分半、青山学院大は怪我を押して出場している#14伊森がで交代するも、#15石井が気迫を見せてランプレーで流れを呼び込み逆転に持ち込むが、神奈川大も譲らぬシーソーゲームに。青山学院大は早々に5ファウルを突破してしまい、再び神奈川大がリードを握ってゲームを進め、#34工藤の3Pが沈み、ディフェンスでも流れを渡さない。46―55と神奈川大がリードして3Qを終了。

「持っているものは出し尽くしました」と神奈川大の幸嶋監督。その言葉に嘘はない。絶対的武器であるディフェンスで自分たちより大きい青山学院大を止め、プレー面を引っ張る工藤、松岡と小酒部の活躍があり、そこに加えて緒方、尾形の3年生らのパフォーマンスも素晴らしかった。大一番の勝利には欠かせない要素はすべて出揃った上で負けたことは仕方がない、と納得。今年のベストゲームの一つを見せ、この舞台を去る。
青山学院大は40分通じて我慢の展開だった。廣瀬監督は4年の石井と前田、そして戸田貫太の4年生の頑張りを褒めた。前半は神奈川大のシュートが入りすぎてそれは仕方がない、と。また3年の納見のシュートが勝負の鍵だった。「あれが入っていなければ負けていた」と、ポイントをあげた。勝負を決めた石井は「4年生の大会だから思い切って楽しむことを心がけた。4Qの頭にこれで終わったら怖いなと思ったけれど、みんなが声をかけてくれて思い切ってできた。悟(#13前田)が4Qの頭に『まだいける』と笑顔で言ってくれたのも良かった」と、怖さもあった中で仲間の言葉に助けられたことにも感謝。そして勝負の鍵になったスティールは完璧に読んでいたと言う。「自分はああいうボールをスティールするしかない。常に狙っています。あすこにパスすると思っていました。ジャストでした」。
写真上:前半は工藤ら神奈川大のシュートが決まりつづけた。
写真下:読んでいたというパスカットからのレイアップを決める石井。
【日本体育大VS筑波大】

日本体育大の猛追で4Qに逆転するが
最後は筑波大がわずかの差でかわす
関東2部リーグ優勝の日本体育大と関東4位の筑波大は、春以来の「日筑戦」。最後までどっちに転ぶかわからない試合となった。

3Qは筑波大のペースに傾いた。#11増田(3年・PF)と#88牧のファウルがそれぞれ重なり、2年生主体のメンバーが出場。日体大は#3大浦が休みなしにも関わらず常にリングへ向かっていく。筑波大の#8菅原(2年・PG)の3P、#75井上(1年・C・福大大濠)や#15森下の高さを活かして一気に点差を離すと、57-70とリードし最終Qへ。
第4Qに試合は動いた。日体大は#24土居の3P、#64井手優希がスティールからそのまま速攻に行きバスケットカウントを得ると、開始1分で8点差。試合はテーブルオフィシャルの機械トラブルで一時停止するが、日体大の勢いは止まらない。#3大浦が3P、ドライブに合わせた#45河野、さらに#64井手優希が走りバスケットカウントでさらに迫ると、開始3分、#24土居が3Pを沈め72-70と逆転に成功する。筑波大はすぐに#8菅原が3Pで返すと、1点を競う展開となった。日体大は#13磯野がダンクシュートを見せるが、チームファウルが重なりフリースローを与えてしまう。筑波大は受け身の姿勢となったが、#27山口が力強くリングにアタック、続いて#11増田がバスケットカウントを決める。対する日体大は#45河野もバスケットカウントで返し、残り44秒で81-83。次のオフェンスで筑波大は24秒オーバータイム。日体大はタイムアウトを要求し、残り19.4秒ハーフラインから日体大の攻撃で、時間をいっぱいに使った#3大浦の3Pはリングにはじかれ幕。筑波大がベスト8に進んだ。

筑波大は4Qの日体大の勢いで受け身に。だが2年生の#8菅原と#27山口が大事な場面でゴールに積極的にアタックしてきたことは大きかった。
写真上:昨年の怪我を乗り越え、シーズンを通してすばらしい活躍を見せてきた大浦は、今年見るべき選手の一人。この大舞台でもその実力を存分に披露した。
写真下:山口とともに高い意識で臨んでいた菅原。昨年から大舞台を経験し、安心してプレーを託せる選手。
※筑波大・山口選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※神奈川大、日本体育大のインタビューは別途掲載します。
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2018.12.13 (Thu)
【2018インカレ】12/13レポート(A、C、Dブロック)

関東10位の明治大と東海1位の名古屋学院大のベスト8をかけた戦いは、明治大が終始リードを保ち、昨年東海地区にさらわれたインカレのシードを奪い返した。

2Qは名古屋学院大#18山田(4年・SF)がオフェンスリバウンドで粘りを見せる。明治大はバックアップメンバーで我慢し、残り3分でスタメンに戻し、#15渡辺(2年・PG)が早い展開に持ち込む。終盤に名古屋学院大が速攻で連続得点するも、41-29と明治大がややリードを広げ後半へ。
後半も明治大の勢いは止まらず、#24森山(4年・PF)が得点を量産し、この日22点とチームハイの活躍を見せる。名古屋学院大は走る時間はリズムが良く、#20村鳥(3年・SF)が速攻や3Pで加点するが4Qも明治大のディフェンスは緩むことなく、最後はフレッシュなメンバーの顔ぶれも見せて77-60で勝利した。
写真:名古屋学院大は主将の山田が粘りのプレーで最後まで勝負に挑んだ。
※明治大・綱井選手、名古屋学院大・山田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【日本大VS近畿大】

関西の王者がベスト8突破に挑むが
日本大が接戦から抜け出す勝利
208cmの関東最高峰クラスの#0シェイク(2年・C)を擁する日本大と、今季206cmの#0カロンジ(1年・C・東山)を迎えた近畿大の対決は、そのマッチアップの行方に注目が集まった。出足は互いに決めあい、リバウンドも取っていく。近畿大はペネトレイトもよく決まり、#9濱高(4年・SG)のスティールもあって17―16で1Qはリード。2Qは開始早々#0シェイクの#0カロンジへのブロックが決まるが、#0カロンジはバスケットカウントでその借りをすぐさま返すなど見所が続く。しかし開始2分で#0カロンジが3つ目のファウルに。しかし日本大の#0シェイクもすでにファウルが2つで状況は似たようなもの。さらに開始4分、#0カロンジは4つ目を吹かれベンチに下がるが、そこから1分もすると#0シェイクもまた3つ目の笛が鳴り、両チーム武器を引っ込める格好になった。そこからも互いに得点は伸びず、27―31の日本大リードで前半終了。

「長くベスト8に入れていないので、絶対に勝とうという気持ちがあった」と城間コーチ。ファウルコールは軽めで思うようにいかない時間帯もあったが、シェイクが落ち着いてゴール下でプレーし、熱くなりやすいカロンジとは好対照だった。日本大は2012年以来のベスト8進出となる。
写真:後半の比嘉の当たりが流れを引き寄せた。
※近畿大・濱高選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【法政大VS白鴎大】

白鴎大がディフェンスと攻撃力を見せて
勢いある法政大の追い上げを振り払う
関東6位の白鴎大と1部復帰を決めた法政大のベスト8を巡る戦いは、点取り合いの展開の熱戦となった。


法政大は序盤のスロースタートが響いたが、2Qからは1部で戦えるオフェンス力を十分示した。#6中村や#30水野の勝負強さはさすがだったが、#5玉城は本来の得点力と最上級生としての意地を見せた。白鴎大は#58前田と#75シェッハというキープレイヤーが働き、#14高間は大事な場面で3Pを決めチームを沸かせた。点の取り合いは白鴎大も得意とする部分。法政大の攻撃力は高かったが、ディフェンス力もそこにプラスして、揺らがずリードを守りきった。
写真上:この日終始素晴らしいパフォーマンスを見せたシェッハの豪快なダンク。
写真下:法政大の中村は現役Bリーガーとしての高い集中力を見せつけた。
※白鴎大・髙間選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【専修大VS大阪学院大】

余裕を持った戦いぶりで専修大がベスト8
大阪学院大は木下の個人技が光る

後半、専修大は#30アブ(3年・C)のゴール下が生きる。大阪学院大は#30木下が起点になって得点するが、点差は詰められない。専修大はその後もプレータイムをシェアしながら点差を維持し、最後は4年生たちも出場させて88-61で試合を締めくくり、ベスト8へ進出。次はベスト4をかけて白鴎大との一戦になる。
写真:専修大・盛實、大阪学院大・木下。互いにサイズもあって機動力の高い好ガードで見応えがあった。
※専修大・重富友希選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.13 (Thu)
【2018インカレ】12/13結果(2回戦)
明治大学77(28-12,15-17,23-18,13-15)60名古屋学院大学
日本大学69(16-17,15-10,23-20,15-8)55近畿大学
法政大学78(11-22,18-18,24-32,25-19)91白鴎大学
青山学院大学70(15-16,19-23,12-16,24-12)67神奈川大学
日本体育大学81(15-25,25-23,17-22,24-13)83筑波大学
専修大学 88(17-19,32-17,21-17,18-8)61大阪学院大学
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2018.12.13 (Thu)
【2018インカレ】12/14試合予定(準々決勝)
10:00 東京医療保健大学 vs 白鴎大学(女子準決勝)
11:40 筑波大学 vs 愛知学泉大学(女子準決勝)
13:20 日本大学 vs 早稲田大学(男子準々決勝)
15:00 専修大学 vs 白鴎大学(男子準々決勝)
16:40 東海大学 vs 明治大学(男子準々決勝)
18:20 青山学院大学 vs 筑波大学(男子準々決勝)
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2018.12.12 (Wed)
【2018インカレ】12/12レポート(2回戦)
激闘の末に早稲田大が大東文化大を打ち破る

写真:早稲田大勝利の瞬間、4年生たちがその勝利を噛み締めた。
この日行われた2回戦は2試合、そのうち関東8位の早稲田大と関東2位の大東文化大は、ベスト8進出を巡って大激闘が繰り広げられた。

後半の立ち上がりにモッチのリバウンドが生きた大東大は8点のリードに成功。互いにここから停滞するが、早稲田大は#41小室(2年・C)、#13長谷川(4年・G)の3Pで追い上げる。さらに#7宮本の3Pで1点差にすると、#13長谷川のバスケットカウントで畳み掛け、残り1分に逆転。さらに#13長谷川のレイアップが続くと、45―49と早稲田大がリードを奪い返して3Q終了。

互いに激しいディフェンス、オフェンスを繰り広げた戦いは、最後の最後に4年生という意地を見せた早稲田大が制した。どちらもインカレという舞台にふさわしい両チームによる好ゲーム。そして早稲田大の勝利は大会全体の地図をどう変えるのか。続く戦いも見ものだ。
写真上:3P2本を含む12点の宮本。ディフェンスでもゴール下を止めた。
写真下:全身全霊のプレーで戦った飴谷の貢献度は大きい。この負けを糧として次に進みたい。
※早稲田大・濱田選手のインタビューは「続きを読む」へ。大東文化大のインタビューは別途掲載します。
第1シード東海大が勝利しベスト8へ
九州産業大は第2の壁は突破ならず

写真:21得点、3Pは4本を沈めた西田のプレーも今後の鍵になる。
この日のベスト8を決めるもう一試合は、優勝候補・東海大と九州1位の九州産業大の対戦。東海大はこの日#22笹倉(3年・PG)が欠場。その穴を#28津屋(2年・SF)がスタメンで埋め、起点になっていく。九州産業大は闘志を燃やす#58鈴木(4年・PF)がアグレッシブに内外決めるが、好調にシュートが沈んだ東海大が1Qで24-15とリード。2Qも互いに点を取り合うが、東海大のディフェンスも硬く、九州産業大は差を詰めきれないで前半は44-31。

九州産業大は最後まで戦う姿勢を見せ続けた。#47宮﨑は22点、#58鈴木が15点、#32アンソニーが14点16リバウンドと確かな数字を見せ、東海大から76点をあげた。東海大は5人が2桁得点。もう少しディフェンスを締めたいところだが、第1シードの力を発揮して次へと駒を進めた。
写真:東海大・佐土原を止めに行く九州産業大・鈴木。攻守で最初から最後まで奮闘。今年のチームとしての健闘と成果はひとまず評価したが、自身はまだまだやり足りない、と上を目指す。
※九州産業大・宮﨑選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.12 (Wed)
【2018インカレ】12/12レポート(1回戦)

1回戦がすべて終了。近畿大、名古屋学院大ら
期待の関西・東海のチームが2回戦へ進む
インカレ3日目、この日残りの1回戦4試合がすべて終了。関西1位の近畿大、東海1位の名古屋学院大など関東以外のチームがベスト16に進出。近畿大は立ち上がりで中国1位の徳山大を圧倒。名古屋学院大も東北1位の仙台大に大差をつけた。
関東7位の日本大は九州共立大を、10位の明治大は東北学院大を大差で下し、それぞれ勝ち上がった。翌13日に2回戦をこなし、すべてのベスト8が決定する。
写真:初戦の快勝に盛り上がる日大ベンチ。次は近畿大との対戦でベスト8進出なるか。
※近畿大・稲見選手、名古屋学院大・鈴木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.12 (Wed)
【2018インカレ】12/13試合予定(2回戦)
10:00 明治大学 vs 名古屋学院大学
11:40 日本大学 vs 近畿大学
13:20 法政大学 vs 白鴎大学
15:00 青山学院大学 vs 神奈川大学
16:40 日本体育大学 vs 筑波大学
18:20 専修大学 vs 大阪学院大学
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2018.12.12 (Wed)
【2018インカレ】12/12結果(1回戦・2回戦)
明治大学 111(24-10,25-12,37-9,25-19)50 東北学院大学
徳山大学 52(11-23,11-24,21-28,9-10)83近畿大学
仙台大学 61(13-24,12-27,13-23,23-24)98名古屋学院大学
日本大学 90(18-11,13-7,24-15,35-18)51九州共立大学
早稲田大学58(25-17,6-19,18-9,9-11)56大東文化大学
東海大学89(24-15,20-18,23-18,22-27)76九州産業大学
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2018.12.11 (Tue)
【2018インカレ】12/11レポート(1回戦)

福岡大が筑波大に大健闘を見せ
初出場の環太平洋大も勢いあるプレーを披露
インカレ2日目は引き続き1回戦の6試合が行われた。この日は第4シードの筑波大以下、合計6チームの関東勢が1回戦を突破。
この日は関東以外のチームの勝ち上がりはなかったが、初出場の環太平洋大は高校等で長年指導経験を持つ森 億氏を監督に迎え、2年目でサークルから体育会に昇格し、中国2位でインカレ初出場。下級生主体でここからの成長や強化が問われる段階だが、日本体育大相手に前半はポテンシャルを見せ、善戦した。今後の成長度合いが注目となる。
また、11年ぶりにインカレに出場した九州2位の福岡大が、筑波大に真っ向勝負を挑み、ディフェンス、リバウンド、シュートで第4シード相手にまったく遜色のない素晴らしいプレーを披露した。惜しくも4Qで引き離されたが、その最後まで諦めない粘りと集中力は、見事だった。
この日の勝利は以下の通り。関東4位・筑波大、5位・青山学院大、6位・白鴎大、11位・日本体育大、12位・法政大となり、すべて関東勢が勝ち上がった。翌12日は1回戦残りの4試合と、2回戦の2試合が行われる。
写真:1Qから筑波大と接戦を繰り広げた福岡大。最後まであきらめない姿勢が光った。
※法政大・竹内選手、神奈川大・浜谷選手、日本体育大・嶋田選手、福岡大・田方監督、太田選手、森本選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.12.11 (Tue)
【2018インカレ】12/12試合予定(1回戦・2回戦)
10:00 明治大学 vs 東北学院大学
11:40 徳山大学 vs 近畿大学
13:20 仙台大学 vs 名古屋学院大学
15:00 日本大学 vs 九州共立大学
16:40 早稲田大学 vs 大東文化大学
18:20 東海大学 vs 九州産業大学
アクセス:京浜急行「京急蒲田駅」より徒歩約7分、JR「蒲田」駅より徒歩約15分。
入場料ほか詳しい情報、また女子については大会公式サイトにてご確認ください。
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2018.12.11 (Tue)
【2018インカレ】12/11結果(1回戦)
法政大学69(17-16,19-13,17-9,16-11)49北海道教育大学岩見沢校
東海大学札幌キャンパス 54(10-18,11-23,11-35,22-16)92 神奈川大学
日本体育大学119(33-17,13-20,35-11,38-14)62環太平洋大学
常葉大学 59(22-22,10-17,12-22,15-27)88白鴎大学
青山学院大学126(23-10,33-13,31-12,39-15)50松山大学
福岡大学65(18-18,16-20,18-18,13-20)76筑波大学
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