サイトを移行しました。現サイトはアーカイブとして継続してご覧いただけます。 http://bojweb.com |
2018.11.14 (Wed)
【2018リーグ】11/14順位決定戦レポート(2日目)
上位リーグチームがいずれも勝ち切る
順位決定戦は2日目を迎えた。この日、上位チームが勝利すれば1―2、2―3部間の日程は終了となる。一矢報いたい明治学院大が粘りを見せ、東京成徳大、国士舘大が最後の最後まで粘って接戦に持ち込むが、いずれも上位ディヴィジョンのチームを倒すことはできず、一発勝負の下位も含め、この日は全チームが現状の部に残留が決まった。
写真:神奈川大は国士舘大に追い込まれたぎりぎりの勝利。リーグ戦から中2日。コンディショニング的にも厳しさはあった。
東京成徳大が前半から粘るが
上武大が逃げ切り2部残留
2部9位の上武大は1勝すれば2部残留だが、3部4位の東京成徳大に接戦に持ち込まれた。前半から点数はつかない両者。東京成徳大は#99ザン(3年・C)が存在感を発揮。上武大はディフェンスが徹底できず、ミスもあってなかなか締まった内容にならないが、前半は37―33でリード。3Qになると#61布田(4年・SF)の3Pなどもあって10点のリードを得る時間帯も出て、このままの流れで進むかと思われた。しかし4Qに東京成徳大が反撃。じわじわ差を詰めていくと、#99ザンのゴール下、#52杉山(2年・PF)の3Pが決まり、残り1分41秒で65―65の同点に追いついた。上武大はタイムアウトで流れを切り、仕切り直し。すると再開直後に#5アリウンボルト(2年・F)の3Pが沈んだ。しかしここからは追加点を入れられない状況になり、残り1分、東京成徳大は#52杉山が3Pを狙っていく。しかしこれを決められず68―65。あとわずかの差で上武大が逃げ切り勝利を決め、アドバンテージも含めて通算2勝、2部残留でリーグ戦を締めくくった。
写真:東京成徳大・阿部は11点。スタメンはすべて3年生以下だけに、来季の上位進出が期待できる。
明治学院大が前半は好調ながら
明星大が3P攻勢で逆転し2連勝
1戦目に大差で明治学院大を下した明星大は、勝てば2部残留が決まる状況。しかしこの2戦目は出足から得点が伸びず、1Qは9―11と明治学院大がリード。2Qも明星大の動きは悪い。一方の明治学院大は#6コラン(4年・GF)のシュートや#24大島(2年・F)の3Pが決まり、#12高橋(1年・PF・アレセイア湘南)リバウンドももぎ取ってリードを継続。明星大はゴールへのペネトレイトも決めきれず苦しいが、#7岡田(1年・SG・北陸)の3Pでなんとかこらえ、#5水谷(2年・PG)のシュートで残り3分になんとか同点に追いついた。しかし明治学院大も逆転し返すなどシーソーゲーム。最後は#20黒田の3Pが決まった明治学院大が29―32とリードして前半終了。3Q、明星大は#7岡田、#18 菊地(4年・SF)の3Pが相次いで沈む。明治学院大もシュートは好調だが、明星大の勢いがそれを上回った。開始3分で10点をリードした明星大はその後も得点を重ね、このQ44点で点取り屋たちが本領発揮。最後に#2新田がハーフラインの向こうから放ったボールもゴールに吸い込まれ、73―46で3Qを終了すると、4Qもリードを広げ、 93―61で2戦2勝。2部リーグ残留を決めた。
写真:4本の3Pを決めた明星大の岡田。2部リーグ3P王を獲得。
国士舘大が後半に逆転するが
神奈川大が2点差で辛くも勝利
1部9位の神奈川大は1勝のアドバンテージありでスタート。相手は2部リーグ最終日の激闘で4位を死守した国士舘大だ。1Qから神奈川大はディフェンスを締め、リードする。19―9として2Qに入りやや差を広げるが、国士舘大は#51田中(4年・PF)のスティール、#25中村(3年・F)の3Pも決まって差を一桁に戻す。神奈川大は#75小酒部(2年・SF)の3P、#30松岡(4年・PG)のシュートなどで簡単には詰め寄らせないが、国士舘大も粘りを見せて36―29と7点差で前半終了。後半3Q、神奈川大は#34工藤(4年・PF)のジャンパーが2連続。しかし国士舘大もディフェンスを締めて24秒オーバーを奪い気迫を見せる。開始5分で#18清水(3年・PF)の3Pが沈むと4点差。ここからさらに#86下(4年・PG)のシュートが連続で決まると残り4分で42―40の2点差に迫った。神奈川大はここでタイムアウト。しかし一進一退は変わらず#86下のスティールで国士舘大が同点に追いつくと、#21池田(3年・G)の3Pで44―47と国士舘大が逆転して4Qへ。
神奈川大はなかなかゴールが割れずに苦しい展開が続く。 両者同点で3Pが続く展開から後半に入ると、神奈川大は#27二ノ宮(2年・PF)が切れ込んでゴールし、続けて#75小酒部の3Pも決まり5点のリード。逆に国士舘大はミスが続いてしまう。神奈川大は残り4分、#34工藤が手を痛めて一時下がるが、国士舘大はこの絶好のチャンスで詰めきれない。しかし残り16.7秒、粘る国士舘大は#21池田の3Pが決まり58―55の3点差。ゲーム再開から国士舘大はファウルを犯してフリースローを2本決められるが、このタイミングで投入された#17望月(3年・SF)が残り12秒で3Pを沈めて2点差。続けて5.5秒でスティールからの速攻を決めて同点に追いつく。しかし4.4秒、国士舘大は#21池田が激しいディフェンスが仇になってファウルを取られてしまう痛恨のミス。神奈川大はこのフリースローを右手の指を痛めた#34工藤が放つが、2本ともインして62―60。あわやという勝負を神奈川大がなんとか勝ち切って、1部残留を1試合目で決めた。
写真上:リーグ戦は調子の上がらない試合もあったが、この日は彼らしい得点力でチームを牽引した国士舘大・下。
写真下:大事な右手の指を痛めながらも最後のフリースローをきっちり決めた神奈川大・工藤。レギュラーシーズンは1部で最も長い1試合37分の出場を続けた“鉄人”だ。
明治大が後半に確実性を見せて
駒澤大の反撃を断ち切る
明治大と駒澤大の戦いは前半互角。駒澤大は#65針生(4年・PF)が1Qから2ファウルと苦しいが、残りのメンバーがカバー。接戦に持ち込み前半は31―30と明治大のリードは1点。後半3Q、駒澤大はターンオーバーが続き、明治大に次々にゴールを決められてしまう。#10須藤(3年・SF)の3Pが決まると開始2分で明治大のリードは10点に。駒澤大は#23金久保(3年・PF)の3Pも出るが、#65針生が3つ目のファウルで苦しいところ。外のシュートも打っていくが確率がなかなか上がって来ず、追い上げのきっかけができない。59―41と引き離されてしまうと4Qは明治大がこの得点差を維持していく形になった。最後は互いになかなか出番のなかった4年生や下級生を出場させ、78―56。明治大が2連勝で1部残留となった。
写真:今季は存在感も高まった駒澤大・布田。ほかにも大髙や金久保、櫻井など3年生たちの活躍も大きかった。。
※インタビューは別途まとめて掲載します。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.14 (Wed)
【2018リーグ】11/14順位決定戦結果
山梨大学71(18-8,11-11,21-11,21-6)36都留文科大学
東京大学76(19-16,16-14,21-10,20-14)54創価大学
上武大学68(21-19,16-14,19-15,12-17)65東京成徳大学
明星大学93(9-11,20-21,44-14,20-18)64明治学院大学
神奈川大学62(19-9,17-20,8-18,18-13)60国士舘大学
明治大学78(14-15,17-15,28-11,19-15)56駒澤大学
神奈川大学 1部残留
明治大学 1部残留
駒澤大学 2部残留
国士舘大学 2部残留
上武大学 2部残留
明星大学 2部残留
明治学院大学 3部残留
東京成徳大学 3部残留
山梨大学 4部残留
東京大学 4部残留
都留文科大学 5部残留
創価大学 5部残留
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.13 (Tue)
【2018リーグ】11/13順位決定戦1日目
2部−3部間は明星大が100点ゲームを見せる
1部リーグ終了から中1日、はやくも順位決定戦がスタートした。今年度からレギュレーションが変更。1〜3部において2勝先勝方式は変わらないが。1部9位、2部9位は下部の対戦チームに対して1勝のアドバンテージを持った形からスタート。1部10位、2部10位はこれまで通り3戦のうち2勝する必要がある。3〜5部においては1本勝負になる。初日は5部の日本ウェルネススポーツ大学が4部の横浜市立大学に勝利。3部の國學院大學は4部の茨城大学を退けた。そして1部10位の明治大が2部3位の駒澤大と、2部10位の明星大が3部3位の明治学院大と対戦したが、いずれも上位カテゴリの明治大、明星大が勝利した。
明治大は安定感ある試合運びでまず1勝
1部10位の明治大は2部3位の駒澤大と対戦。1Qは駒澤大がわずかにリードしたが2Qに明治大が23得点と勢いを見せて逆転し、前半は36―30。3Qは開始早々駒澤大#3澁田(2年・PG)の3Pが決まり、#65針生(4年・PF)がゴール下を2連続。しかし明治大も#28今川(4年・SF)、#7植松(2年・PF)らもペイント内にやすやすと入りこみゴールを決めていく。明治大は#3綱井(4年・SG)の3Pが決まると3Q半ばに10点のリード。合わせもきれいに決まって、ディフェンスでも駒澤大を止めて流れを持ってくる。駒澤大は一気に引き離されそうなところを#33髙橋(4年・PF)のオフェンスリバウンド、#29布田(3年・SG)の3Pもあって、55―45となんとか10点で留め。明治大の10点リードで4Qへ。
4Qの立ち上がり、駒澤大は連続のターンオーバーが出てしまうが、ミスもあるがフリースローで得点を得ていき、#55大髙(3年・PG)の速攻で持ち直す。ここで#65針生のゴール下が2連続。#30櫻井(3年・F)の3Pも沈むが、明治大も#28今川、#3綱井の3Pで譲らない。残り2分、駒澤大は#3澁田の3Pで6点差に迫るが#15渡辺(2年・PG)が3Pを決め返す気迫を見せた明治大のリードは揺るがず、最後は82―68。まずは明治大が1勝でリードした。
駒澤大は針生が14点14リバウンド、澁田も14点を稼ぐが、金久保のところで得点が伸びず。ディフェンスでは簡単に明治大に中に入られてしまったところも修正したい。リーグ最終週のような勢いを出せれば十分に勝機はある。
明治大は終始安定した試合運びで、内外のシュート、また相手の隙をついての得点など一枚上と感じさせる場面は多かった。ややミスもあったが油断せず2勝目をあげて締めくくりたいところだろう。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】1位・東海大
3年ぶり5回目の優勝を達成
2018年のリーグ戦は18勝4敗で東海大が3年ぶりに頂点に輝いた。リーグ戦序盤はディフェンスの甘さやミスも散見され、やや安定感を欠く試合も見られた。それでも選手層の厚み、攻守の総合力では1部屈指。過酷なスケジュールも多くの人数でプレータイムを分け合える利点は大きかったはず。さらに途中からはより良い布陣を考えた上で#11大倉颯太、#86八村をスタメンに据えると、ルーキーの勢いがチームに良い循環を与えた。しばらく2位で大東文化大のを追走していたが、その大東文化大を第15戦に2点差で撃破。この勝利が優勝の大きなポイントであったことは確かだ。陸川監督も「ここで負けたら、大東さんの優勝が決まってしまったでしょう」と試合後にコメントしたが、かなり意識して臨んだことが伺える。ただ、課題はある。6位の白鴎大には唯一の2敗を喫しており、優勝マジック1となった第21戦では9位の神奈川大に勢い負け。まだ弱い部分もあるということを露呈した。また、9月半ばには天皇杯の一次ラウンドに臨んだが、黒田電気に敗戦し、二次ラウンドへ進むことは叶わなかった。この負けはチームの上級生にとっても転機となったと言う。
今年、話題をさらったのはルーキーの活躍だ。スタメンとなった#11大倉颯太が起点となって攻撃を作り、#86八村の合わせやリバウンドが何度もチームを救ったのは確か。それをリーグMVPを獲得した#25平岩や#22笹倉、#0寺嶋といった3年生がさまざまな面をカバー。ベンチから出てくる上級生たちも、ディフェンスをはじめ自分たちの役割を確実に果たす姿が見えた。東海大は昨年1部リーグに上がってから最も苦戦したシーズンとなり、9位に低迷。途中から1、2年生がスタメンとなるなどさまざまな模索が続いた。そこで苦労した#25平岩や#22笹倉は自分たちのような思いを下級生にさせてはいけない、と強く決意した今季のプレーでもあった。チームのために最も良い選択は何かと考え、全員でそれを理解して戦うという姿勢を貫けたことこそ、優勝を勝ち取れた理由ではないだろうか。
インカレは第一シードとして他チームを迎え撃つ。昨年はリーグ2位の専修大を倒してベスト8へ進出したが、準々決勝で白鴎大に破れ、順位決定戦に回った。今年は壁を突破できるか、注目を浴びる中での戦いぶりから目が離せない。
【個人ランキング】
#25平岩 玄 リバウンドランキング8位(156本)
#86八村阿蓮 リバウンドランキング9位(155本)
#11大倉颯太 アシストランキング8位(57本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】9/29,30レポート
【2018リーグ1部】10/7レポート(白鴎大会場)
【2018リーグ1部】10/13レポート
【2018リーグ1部】10/27レポート
※内田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
平岩はゴール下でルーキーたちをサポート。MVPを受賞。
勘が良く、ここ一発のプレーで勝利を決めた試合もある笹倉も欠かせない活躍を見せた。
オフェンス面では西田ものびのびとプレー。
鶴田はインサイドのバックアップとして役目を果たした。
ディフェンスとシュートで見せた秋山。
この夏はU21デフバスケットボール世界選手権で準優勝を経験した津屋。
チームに勢いを与えた寺嶋のスピードあふれるプレー。
飛び込みの勘の良さが光った八村。
ガードとしてすでに大きな存在感を放っている大倉颯太。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】2位・大東文化大
修正の取り組みはインカレで実るか
今年のリーグ戦を牽引した大東文化大は17勝5敗で、わずかに1勝が足りず優勝を逃した。2位は過去の1部リーグ戦最高位。ただ、唯一持っていないのがリーグ戦のタイトルだっただけに惜しまれる部分はある。とはいえ、昨年は1部復帰したばかりで不安定な面もあったが、今年は最初から優勝を狙える強豪という位置づけにまで成長したのは見事だと言える。
リーグ戦は前半から好調を維持した。第1週から専修大、青山学院大を接戦から撃破し、第4戦では東海大にも勝利。第8戦で首位に立つとそこから順位をキープした。上位チームの中ではビッグラインナップではないが、ディフェンスが確かで、ポイントゲッターとなる#12熊谷、#15モッチを中心にスタメンは安定。控えの選手の活躍も光った。ただ、後半戦に入ると苦戦が見えるようになっていく。第15戦で東海大に破れた頃から戦術的に対応され、持ち味が出しづらくなってしまった。特に終盤戦で上位チームに破れたあたりは、2か月以上続くリーグ戦の難しさを感じさせられた。ただ、チームとしてはそれを飲み込んだ上で乗り越えようと戦い続けた様子が伺える。特に終盤戦は動きやフォーメーションに変化が見え、模索から活路を見出そうとしている場面もしばしば見えた。こうしたことにあきらめずに取り組めば、さらにチームがレベルアップしていくことは間違いない。
今年は#12熊谷がこれまで以上のリーダーシップを見せ、#15モッチも常にチームに声を書け続けている。#23奥住の安定感は頼もしく、#34中村、#2飴谷の成長ぶりも大きい。あと1人、2人と計算できる選手が出てくればチームとして厚みが増すだろう。インカレはディフェンディングチャンピオンとして追われる立場だ。このリーグ戦で得た教訓や苦心の成果をぜひ大舞台で見せて欲しい。
【個人ランキング】
#15モッチ ラミン 得点ランキング2位(412点/平均18.7点)
#15モッチ ラミン リバウンドランキング2位(266本)
#12熊谷 航 3Pランキング5位(46本)
#12熊谷 航 アシストランキング8位(57本同率)
【関連記事】
【2018リーグ1部】9/8,9レポート(第4戦・第5戦)
【2018リーグ1部】9/22レポート
【2018リーグ1部】9/29,30レポート
【2018リーグ1部】前半戦総括
※熊谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。
常にチームをメンタル・プレーで鼓舞するモッチ。熊谷が欠場し、苦戦した試合ではハーフタイムに選手一人ひとりに声をかけてまわっていた。
ディフェンス、オフェンスで奥住の果たす役割は大きく、何度もチームを救った。
昨年からセカンドガードを任せられている中村はしっかり定着し、落ち着いてチームをリード。
バックアップで出てくる後藤も頼れるプレーを見せた。
ゴール下が主戦場のビリシベが担う責任は大きい。
モッチのバックアップとして出場するアビブ。少しずつ落ち着きも増してきた。
今年飛躍的に成長が見えた飴谷。しなやかさを持ち合わせつつも大胆なプレーでチームを盛り上げている。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】3位・専修大
ルーキーたちの活躍も光る
昨年より1つ順位を下げた専修大は15勝7敗。3位でリーグ戦を終えたが、ここのところ安定して上位を保っている。上位チームでは東海大と筑波大に2敗。しかし2位の大東文化大には2巡目を接戦から良い形で勝利したのは見事だった。
選手層が充実してきたチーム事情もあって、今年はタイムシェアが昨年以上にうまく機能している。#30アブや#34盛實がプレーではチームを牽引しているが、誰が出ても大きく変わらないというのが強みになってきた。ガードでは#88重富周希、#9重富友希の兄弟、ディフェンスに定評のある#8幸崎、高い跳躍力を持つ#5安部、チームをしっかり支える主将の#4塚本らに加え、ルーキーの#23キングも高い身体能力でダイナミックなプレーを見せる。また、インサイドでは#12西野、#16野口、#46寺澤、#10大澤らサイズのある選手が揃う。大きくても内外できる選手が多いのは、やはり大きなストロングポイントだ。途中#10大澤が怪我で欠場していたが、それもあまり気にならずにチームは勝利を重ねていた。昨年は苦しいところを#30アブ、#34盛實が決めるというパターンが多かったが、今季はそれを他の選手が担う部分もあり、総合力は上がっている。選手、スタッフからも「昨年より良くなっている」という声が聞かれ、手応えを感じている模様だ。
昨年のインカレはリーグ2位で期待されながらベスト8に進めなかっただけに、今年は結果を出したいところ。ディフェンスの良い東海大、筑波大という両チームに2連敗していることから、こうした守備力の高いチームを攻略できれば、頂点は狙える。インカレでの戦いぶりが楽しみなチームの一つだ。
【個人ランキング】
#30アブ フィリップ 得点ランキング3位(404点/平均18.3点)
#30アブ フィリップ リバウンドランキング3位(238本)
#34盛實 海翔 アシストランキング5位(67本)
#34盛實 海翔 3Pランキング3位(51本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】9/29,30レポート
【2018リーグ1部】前半戦総括
【コラム】手探りながら温かい空間を構築~専修大学ホームゲーム~
【2018リーグ1部】10/14レポート
【2018リーグ1部】10/20レポート
【2018リーグ1部】10/28レポート(専修大学会場)
※大澤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
ゴール下の強さはさすが。安定してチームを支えたアブ。
ベンチ出場で確実に仕事を果たした幸崎。
盛實は自らの得点と周囲を活かすプレーで見せた。
器用で幅広いプレーエリアが魅力の西野。
後半戦では重富友希がスタメンを担った。
キングは豪快なプレーで速攻などで活躍。先が楽しみな選手。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】4位・筑波大
若い力の伸びも見える
リーグの滑り出しこそ低調だった筑波大は、後半戦で調子を上げて14勝8敗で最終的に4位。インカレのシードの四つ角のポジションを獲得した。立ち上がりは4連敗と低迷。さすがにチームにも少し焦りが感じられた。しかも#14波多、#33三森、#16野本ら怪我人が続いて選手のやりくりには苦労したが、後半戦に入って#23半澤や#75井上、#13二上などルーキーの活躍も見えて持ち直すと、終盤に入って大東文化大や専修大など、上位校を撃破。良い流れでリーグ戦を締めくくった。勝敗では優勝した東海大に2敗、そして8位の早稲田大に2敗しているのがやや気になるところとはなった。
今年は中核を4年生が担っているチームが多いが、筑波大は元々4年生の人数自体が少なく、また主将の#14波多が昨年の怪我からようやく復帰できたものの、リーグ戦中に再び怪我を負ってプレー不可能になったため、中心となっているのは3年生以下だ。主将の役目は3年生の#88牧に託され、#11増田はエースとして八面六臂の活躍を見せて得点王を獲得。リバウンドでも5位にランクインした。確かな能力がある#11増田と#88牧はプレー、メンタル面とも安定しており、昨年から主力として定着している#8菅原も落ち着いたリードを見せる。彼らが牽引役となっていくことで、周囲も次第にのびのびしたプレーを見せるようになっていったのは良い点だった。
ディフェンスには定評があり、また平均身長としては関東最高峰で、ポテンシャルは高い。さらにトーナメント戦での一発の強さも持っている。春はそれで劇的な勝利を連発して優勝しており、インカレでもそれの再現なるかは注目したいところ。昨年のインカレ決勝で破れた雪辱を果たせるかどうか、戦いぶりは見逃せない。
【個人ランキング】
#11増田 啓介 得点ランキング1位(434点/平均19.7点)
#11増田 啓介 リバウンドランキング5位(187本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】10/21レポート(明治大学会場)
【2018リーグ1部・コラム】熱い気持ちで歩み続けてきた二刀流 ~筑波大・仲澤翔大~
【2018リーグ1部・コラム】再び挑むホームでの戦い ~筑波大ホームゲーム~
【2018リーグ1部】11/4レポート(筑波大会場)
※増田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
途中からキャプテンになり、まだ思い悩む部分はあるようだが、それでもリーダーシップが光る牧。
春は好調だった森下。インカレでもその強さを見せて欲しい。
菅原は安定して試合をリードしている。
サイズがあって機動力も高い山口はキーマンの一人。
井上は終盤戦に入って調子の良さが見えてきた。
能力の高さが見える半澤。ここから出番が増えていきそうだ。
4年生として玉木の意地がもっと見たいところ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】5位・青山学院大
チームが一つとなったときの力強さが鍵
昨年4位の青山学院大は今年も豊富な戦力で上位進出が期待されたが、14勝8敗で5位。昨年より一つ順位を下げた。開幕は連敗スタートとなったが、その後は中盤から下位チームには確実に勝利。ただ、上位チーム相手となると優勝した東海大と2位の専修大には2敗、大東文化大、筑波大には1勝1敗と、ここが鍵だった。
プレータイムのシェアによってルーキーを除くベンチ登録選手をまんべんなくプレーさせ、底上げをはかるスタイルは変わらない。個人ランキングのトップ10に青山学院大の選手がいないことからも、その状態がわかる。その中で光るのはやはり4年生。主将の#15石井が強い気持ちを見せると、#13前田はシュートからリバウンドまで攻守すべての面で貢献し、ゴール下を戦場に#10髙橋、また泥臭くボールを追いかける#31戸田貫太も頼もしさ抜群だった。唯一残念だったのは強靭な肉体で気迫あふれるプレーを見せる#20戸田晃輔が第1週で負傷し、その後欠場を余儀なくされたことだ。彼の分も、と奮闘する4年生たちの姿に続き、3年生は#14井森が春から継続してオフェンスに積極性を見せ、#21納見も得点力を発揮。#7ナナーは今リーグ中は波が見られたが、2巡目の大東文化大戦では力強くプレーしてこの撃破に一役買った。また、2年生の#52赤穂の万能ぶりはどんな場面においても有効だ。下級生では#20戸田晃輔の代わりに#43渡嘉敷が長いプレータイムを得て経験を積んだ。
サイズも能力も揃っているが、上位4つのチームを破って頂点に到達するにはもう一つ壁を破る必要がある。チームとして同じ方向を向き、全員で向かっていけるかどうか。第19戦では東海大相手に後半を巻き返し、第20戦では大東文化大相手にチーム一丸で攻守揃った見事な試合を見せたが、安定してそうした戦い方ができるかどうかがインカレでの見どころだろう。
【関連記事】
【2018リーグ1部】9/8,9レポート(第4戦・第5戦)
【2018リーグ1部】10/6レポート(日本体育大会場)
【2018リーグ1部】10/13レポート
【2018リーグ1部】10/28レポート(東海大学会場)
※赤穂選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「学生スポーツは4年が大事」という石井。主将として気持ちを見せる。
オールラウンドにチームを支える前田も4年生としての意識が高い。
泥臭いプレーを厭わない戸田貫太。チームを助ける仕事人だ。
髙橋はディフェンスの良さが光る。
納見は得点面で大いに貢献。
オフェンスの積極性が伊森の良さ。
まだまだポテンシャルを秘めているナナーがどうプレーするかは重要。
チーム一のパワーを持つウィタカ。大東大戦の勝利には欠かせなかった。
渡嘉敷はチャンスを活かしさらに飛躍したい。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】6位・白鴎大
24試合で試されたタフネス
リーグ22試合+天皇杯一次ラウンド2試合、白鴎大は2か月と11日の間に全24試合の公式戦を戦い、1部リーグの中でも最も過酷なスケジュールをこなした。リーグ前半の滑り出しは好調で上位につけ、第6戦では拓殖大と延長戦となる117-119の死闘を繰り広げ、記憶に残る勝負を見せる。しかし天皇杯の2試合を挟んだあと、コンディションに陰りが見え始め、第11戦から#58前田が長期の欠場となり、今季からプレータイムを得て高い得点能力を発揮している2年生の#23荒谷も3試合を休み、チームとしては一進一退の中盤戦から後半戦を過ごした。接戦が多く、ホームで東海大に勝った試合は欠場者がいてもチーム一丸となった結果。その一方で惜しい試合も少なくない。最終的には11勝11敗と勝率は5割、順位は昨年度と同じく6位となった。
昨年からプレータイムが増えてきた#37長島、#32三浦に、インサイドでは#75シェッハ、#44星野らが奮闘。#56中川も持ち前のスピードあふれる攻撃を見せた。ルーキーでは#52ブラが泥臭さを発揮し、後半戦に入ると#12菅谷がシュートで、#60松下がディフェンスでチームに貢献する姿も見えた。そして主将の#14髙間が持ち味の3P、ディフェンスでチームを牽引した。
リーグから20日後、白鴎大は天皇杯の二次ラウンドに出場。Bリーグの新潟と対戦し、ここでも経験を積んだ。ラウンド突破はならなかったが、次はインカレが控える。この秋、1部で最も多くの公式戦をプレーしてきたということをプラスにして、高みを目指したい。
【個人ランキング】
#8髙間 龍之介 3Pランキング8位(37本)
#75ディオップ マムシェッハイブラヒマ リバウンドランキング4位(199本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】9/12,13レポート
【2018リーグ1部】10/13レポート
【2018リーグ1部】10/14レポート
※前田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
得意のシュートで何度もチームを盛り上げた髙間。
長島は今季ポイントガードに挑戦。学びながらの日々だ。
ゴール下の要、シェッハはブラが入り、負担も少し減ったがここぞというときは高さが活きる。
欠場者が増えてからはスタメンとしても存在感が増した三浦。
195cmある星野は3Pも得意で内外で貢献。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】7位・日本大
中盤から後半戦では苦戦も見える
開幕序盤は連勝が続き、首位に立っていた日本大。#9杉本が参加していたアジア大会の3☓3で怪我を負い、#8ジャワラがリーグ戦前の怪我で全試合欠場となって主力を欠いた状態。夏は#21青木や#23本村も国体参加でいなかった時期もある。その分#33比嘉らベンチスタートの選手が練習から奮起し、#21青木、#14松脇といった選手も持ち前の攻撃力を発揮して勝利を重ねた。シュートが好調だったことと、ゴール下では#0シェイクが活躍。2年目ながら落ち着いたプレーでリバウンド、ゴール下での得点、ブロックショットでチームに貢献し、城間コーチも「シェイクが成長してよくやってくれた」と成果を褒める。こうしたおかげでインサイドでは#8ジャワラがいない影響をさほど感じさせず、主力の選手たちは個人ランキングでも高い位置で存在感を示した。ただ、中盤戦からは勢いを40分間持続できずに苦戦が見られて順位が下降。最終的には10勝12敗、同率の早稲田大に2勝していたため、一つ上の7位、インカレシード圏内に落ち着いた。
勢いが止まったときにどう打開するのかは、城間コーチも課題としていたところ。攻撃力の高い選手たちが揃い、リバウンドで#0シェイクや#9島袋といった選手たちが噛み合えば持ち味を存分に発揮できる。シュートが入らないときでも粘り強く戦っていけるかが勝負の鍵だろう。#9杉本はリーグ戦後半に復帰し、チームの攻撃力に厚みを加えた。#8ジャワラも間もなく復帰と見られ、インカレで全戦力が揃った状態になったときにどう戦うのかが注目だ。
【個人ランキング】
#0シェイク ケイタ リバウンドランキング1位(349本)
#0シェイク ケイタ 得点ランキング5位(360点/平均
#14松脇圭志 得点ランキング10位(342点/平均
#14松脇圭志 3Pランキング2位(63本)
#21青木裕哉 アシストランキング2位(70本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】9/12,13レポート
※本村選手、松脇選手、シェイク選手のインタビューは「続きを読む」へ。
杉本は10月の半ばに復帰。やはり攻撃に起点が増えるのは大きな武器。
青木は得点、アシスト両方で数字を重ねた。
夏の練習で自覚が強まったという比嘉はシックスマンとして活躍。
島袋はジャワラの不在を埋める働きを見せた。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】8位・早稲田大
一方接戦をいかに勝ち切るかも課題に
10勝12敗で8位となった早稲田大。初週を2連勝したあとは連敗と連勝と、波の大きさも見える2か月だった。過密日程だった9月は負けても自分たちのバスケットを突き詰めたり見直して修正するといった時間が十分取れていなかったようだ。白星が増えだしてからは早稲田らしい豊富な運動量を武器にしたバスケットを展開し、#27濱田や#41小室の3Pも好調だった。しかし高さがない分苦しんだ試合もあり、チームの課題の一つでもあったリバウンドではなかなか思うような成果は出なかった。中盤から#8津田が欠場。#27濱田も試合中の負傷で数試合を欠場し、その間は少ない人数で戦う苦しさも見えた。
早稲田大も今年は4年生が多い。#13長谷川、#26富田、#15森定、#27濱田といった下級生の頃から出場してきた面々はプレーに責任感も見え、チームの数字も牽引。#35岡野は怪我のため、最後のリーグ戦は学生コーチとしてチームを下から支えた。そこについていく形になった3年の#39桑田は高い身体能力で、#41小室は2年生ながら勝負強いアウトサイドで貢献し、ルーキーの#7宮本がスタメンとして経験を積んだ。こうしたチームを主将の#27濱田を中心に4年生がプレーでも精神面でもチームをリードした。
最終的には8位でインカレではシード権を得られなかった。接戦も多かったため、そのいくつかを拾えていれば順位もかなり変わっていた可能性はある。粘りや頑張りは強く感じられるが、「結果が出ないと報われない」という#26富田の言葉は重要だ。最後の大会でそれを形にできるかが見どころになる。
【個人ランキング】
#27濱田健太 3Pランキング4位(49本)
#41小室 悠太郎 3Pランキング10位(34本)
#13長谷川 暢 アシストランキング1位(85本)
#15森定隼吾 アシストランキング4位(68本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】9/29,30レポート
【2018リーグ1部】前半戦総括
【2018リーグ1部】10/28レポート(専修大学会場)
※富田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
勝負強い3Pを決め、常にチームを声でも鼓舞した濱田。
アシスト王・長谷川のアグレッシブなプレーもチームを牽引した。
もう一人のガードとしての森定の役目も大きい。鋭いドライブの持ち主で積極的に得点も取りにいける。
サイズはあるが3Pの上手さには定評がある小室。ここ一発を決められる勝負強さも魅力だ。
スタメンとして出場した宮本。サイズもあるがアウトサイドも上手く、タッチは柔らかい。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ2部】9位・神奈川大
さまざまな可能性を感じさせた2か月
初の1部リーグを戦った神奈川大は苦戦もあったが後半にかけて調子を上げ、8勝14敗。レギュラーシーズン終了後、中2日で迎えた順位決定戦ではやや疲れが見え、国士舘大に接戦に持ち込まれた。しかしこれをなんとかしのいで9位。1部残留を決めて1部の初年度を終了した。
リーグ序盤戦はあとわずかに泣いた。第1戦から第3戦までは1勝2敗ですべて1点差。第4戦も4点差での敗退と、惜しい勝負が続いた。特に4Qの終盤で疲れが見えてくるとミスから流れを失う場面が多かった。#30松岡や#34工藤、#75小酒部といった主力を下げれば苦しくなるため、彼らを消耗させずに長丁場を戦う難しさが見えた。しかし、後半戦にかけて#7東野や#3小針といったルーキーや、#5緒方、#6尾形のインサイド陣が調子を上げ、チームに貢献。終盤は拓殖大・明治大・中央大らと順位決定戦に進むことは決まったが、少しずつ白星を増やし、第21戦では優勝に王手のかかっていた東海大を撃破し、自力で自動降格を回避。最後は4連勝で8勝まで伸ばし、9位でリーグ戦をフィニッシュした。後半にかけてベンチの選手たちの出番も増え、リーグ戦でもまれるうちにチームとして成長し、力をつけていったといえる。
神奈川大は昨年も4年生がチームを支えていたが、それは今年も同様。力強さと柔らかさを持つ#34工藤、点取り屋の#30松岡、勝負強いアウトサイドを決めた#11細澤らが今年の最上級生として責任感を見せた。1部リーグで最長の出場時間となった#34工藤は1試合平均36.9分の出場でも疲労を見せず安定感は抜群。そして今年1部でその能力の高さを知らしめた#75小酒部も35.7分の出場時間で奮闘し、得点とリバウンドランキングでは2人とも10位内にランクイン。#75小酒部は今年から本格的に取り組みはじめた3Pでも勝負強さを見せている。さらに、得点源として欠かせない存在の#30松岡もアシスト6位と、彼らがコートに居続けることの意味は大きかった。
ディフェンシブなスタイルは長年変わらないが、それが1部でも通用すると証明した神奈川大。これから1部に定着していけるかどうか、来年も楽しみなチームだ。
【個人ランキング】
#34工藤卓哉 リバウンドランキング7位(157本)
#34工藤卓哉 得点ランキング8位(351点/平均15.9点)
#75小酒部 泰暉 得点ランキング4位(392点/平均17.8点)
#75小酒部 泰暉 リバウンドランキング10位(155本)
#75小酒部 泰暉 3Pランキング7位(40本)
#30松岡恭也 アシストランキング6位(64本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】9/8,9レポート(第4戦・第5戦)
【2018リーグ1部】9/29,30レポート
【2018リーグ1部】10/7レポート(白鴎大会場)
※工藤選手(11/11)、緒方選手、尾形選手(ともに11/10)のインタビューは「続きを読む」へ。
鋭いドライブを武器に相手ディフェンスを切り裂く松岡。
アウトサイドシュートを決めて貢献した細澤。
軽々とダンクを決める小酒部。シュート、リバウンド、3Pと八面六臂の活躍を見せた。
白鴎大戦では大きく勝利に貢献した東野。泥臭く頑張る姿勢を持ち、この先が楽しみな選手。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】10位・明治大
順位決定戦を2連勝で終了し1部残留
7勝15敗、順位決定戦で駒澤大に2連勝して1部残留を決めた。リーグ序盤に筑波大に1勝あげたが、連敗も続いて苦しい前半戦だった。1巡目終了時点では3勝。終盤は順位の似ていたチームと順位決定戦内の戦いを強いられた。良い兆しが見られたのは第15、16戦の2試合。中央大と青山学院大に連勝すると少し上向いた。特に青山学院大戦は1Qを10点ビハインドで入るが、2Qに巻き返すと最後は逆転から逃げ切った。上位チーム相手に勝利を収めたのがいい流れになり、その後もホームゲームだった第18戦を1点差で白鴎大に勝利すると、後半戦で中央大、拓殖大といった順位争いをしていたチームに勝利し、自動降格を回避。順位決定戦には進んだが駒澤大に2勝して1部残留。リーグ戦を締めくくった。
今年は4年生が多く、#4小林、#28今川、#3綱井、#24森山らの主力に加え、スポットでシュートを決めた#33山口も良さが光った。サイズの差が点差に出てしまった試合はあるが、そうでない相手には粘り強く戦った。ほとんど出ずっぱりだったインサイドの#28今川が屋台骨を支え、#3綱井もアシスト3位を記録。こうした上級生の頑張りの中、このリーグ戦で頭角を現したのが2年生の#15渡辺。攻撃的なガードとしてチームをリードし、アグレッシブなスタイルは件の青山学院大の勝利など、チームに勢いをもたらした。また、3年生の#10須藤も次世代を担う選手として十分な活躍を見せ、#21野口は高確率3Pシュートでチームを救った。
個々人が出番を得たときは役割を果たして粘り強さを見せた2か月。順位決定戦ではやや疲れが見えたが、インカレまでに一息入れ、ここで得たものを次につなげたい。
【個人ランキング】
#10須藤昂矢 得点ランキング6位(358点/平均16.2点)
#28今川友哲 得点ランキング7位(354点/平均16.0点)
#28今川友哲 リバウンドランキング6位(182本)
#3綱井勇介 アシストランキング3位(69本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】9/29,30レポート
【2018リーグ1部】前半戦総括
【2018リーグ1部】10/14レポート
※今川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
チームを引っ張りアシストを量産した綱井。
主将の小林は渡辺と出番をわけあいながらチームをリード。
山口はベンチスタートでアウトサイドを決めていった。
チームの勝利には須藤の活躍が欠かせなかった。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】11位・中央大
1部への挑戦は1年でひとまず終了
終盤までもつれた戦いの中、2部のへの自動降格が決まったのは中央大。5勝17敗で11位。1年で再び2部へと戻ることになった。春はトーナメント準優勝。エースの#13中村、#28鶴巻という二大スコアラーを擁し、小兵でもリバウンドに絡めるインサイドプレイヤーを多数抱えていたが、激しいしのぎの削りあいを勝ち残れなかった。
リーグ戦は接戦も多かったが、それを勝ちきれなかったのが響いた。第1週から神奈川大と1点差のゲームを見せると、第11戦では筑波大のホームゲームで延長戦に持ち込む奮闘を見せ、ほかにも勝敗の似たようなチームとの試合では接戦に持ち込んだが、そうした試合であとわずかが足りなかった。リーグ後半は下位が4チームに絞られ順位がどうなるか、という状況だったが、10位の明治大や9位の神奈川大とは接戦を繰り広げたもののこうした相手にそれぞれ2敗してしまったのも痛かった。後半戦ではわずか1勝しかできず、最終的に11位に。中盤から下位まで大きな実力差はなかったが、そこで抜け出すことができなかったのが痛い。
4年生はこれで引退となる。しかし3年生以下は出場経験を重ねており、力はある。#71沼倉、#2大﨑、#22足立、#86青木、#33三上らは計算できる戦力だ。ルーキーも#8古河や#15町井など期待できる選手がおり成長が待たれる。再びチーム力を高めて再度の浮上を期待したい。
【個人ランキング】
#13中村功平 3Pランキング9位(37本)
#13中村功平 アシストランキング8位(57本同率)
#14久岡 幸太郎 アシストランキング7位(59本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】10/20レポート
※久岡選手のインタビューは「続きを読む」へ。
ここ一発のシュート力はさすがだった中村。
鶴巻は苦しいときもアグレッシブに攻め続けた。
攻守で奮闘した肥後。4年生として強い気持ちが見えた。
大﨑ら3年生も成長著しく、来年に期待。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】12位・拓殖大学
3P王#99多田ら得点源の活躍は光る
昨年、31年ぶりの1部リーグ優勝を遂げた拓殖大は、1年でまったく逆の結末を迎えることになった。原因はチームとして形になりきれないままの2か月を過ごしてしまったことだ。下級生エース2人が相次いでチームを離れ、また#24荒川や#34宮越が3☓3代表として今季は長くチームを離れ、リーグ直前までアジア大会もあったため、まとまって練習をする時間は短かった。開幕から連敗が続いたチームは、戦いながら立て直しをはかり、この2か月で成長した面も見えたことは確かだが、結果としては3勝19敗で2部自動降格となった。
厳しい結果だが、悪いことばかりではなかった。勝利した3試合は昨年も見せていたゾーンを中心にしたディフェンスの良さが光り、そこに得点力の高い選手たちの攻撃力が加わって相手を翻弄した。3P王を獲得した#99多田が22試合で決めた3Pは驚異の89本。2位を26本も引き離す堂々の1位だ。これまでより4試合が増えたとはいえ、2017年の3P王ドゥドゥが18試合で56本、その前年、2016年は同じく多田が3P王だが、こちらは52本だ。1試合のアベレージは2016年が2.8本に対し、今季は4.0本と高い数字を記録した。また、#24荒川もその得点力を発揮し、得点ランキングは12位に食い込み、この2人がチームを牽引した。また、インサイド陣は出番が増えたことによって成長が見えた。#8須崎が存在感を増し、泥臭く頑張れる#41杉野、#34宮越は得点でも活躍。高さの課題やファウルが増えがちなところは改善の必要があるが、ここからまだまだ成長できるチームでもある。
負けはしたが白鴎大との激戦や大東文化大との1点を争うゲームなどもあり、ここぞという瞬間の爆発力はある。あとは安定してそれを出し続けられるチームになれば、再びの1部は遠くない。
【個人ランキング】
#99多田武史 3Pランキング1位(89本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】10/6レポート(日本体育大会場)
※多田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
劣勢の中、しっかりした口調でチームに語りかけていた山梨。
3☓3代表でもある宮越は要所で確かな活躍を見せた。
多田と両エースとして活躍した荒川。昨年よりも飛躍的に成長が見えた。
出番を出ることで次第に試合慣れするのが見えた須崎。あとはファウルを我慢したい。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】大会結果
準優勝 大東文化大学
3位 専修大学
4位 筑波大学
5位 青山学院大学
6位 白鴎大学
7位 日本大学
8位 早稲田大学
9位 神奈川大学(1部残留)
10位 明治大学(1部残留)
11位 中央大学(2部自動降格)
12位 拓殖大学(2部自動降格)
優勝 東海大学
準優勝 大東文化大学
3位 専修大学
4位 筑波大学
【個人賞】
■最優秀選手賞 平岩 玄(東海大学)
■敢闘賞 熊谷 航(大東文化大学)
■優秀選手賞
八村阿蓮(東海大学)
モッチ ラミン(大東文化大学)
大倉颯太(東海大学)
盛實海翔(専修大学)
増田啓介(筑波大学)
※写真左から
■得点王 増田啓介(筑波大学)434点
■リバウンド王 シェイク ケイタ(日本大学)OF112/DF237/TO349
■3ポイント王 多田武史(拓殖大学)89本
■アシスト王 長谷川 暢(早稲田大学)85本
※写真左から
■MIP賞 内田旦人(東海大学)
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ】11/11結果(最終日)
神奈川大学63(12-11,24-16,15-9,12-19)55早稲田大学
拓殖大学58(16-23,17-16,11-23,14-29)91明治大学
青山学院大学72(9-19,18-19,18-20,27-22)80専修大学
日本大学57(17-25,12-22,16-17,12-18)82東海大学
大東文化大学77(28-13,13-10,14-24,22-15)62白鴎大学
筑波大学93(17-21,24-17,30-11,22-19)68中央大学
東海大学 18勝4敗
大東文化大学 17勝5敗
専修大学 15勝7敗
筑波大学 14勝8敗
青山学院大学 14勝8敗
白鴎大学 11勝11敗
日本大学 10勝12敗
早稲田大学 10勝12敗
神奈川大学 8勝14敗
明治大学 7勝15敗
中央大学 5勝17敗
拓殖大学 3勝19敗
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.10 (Sat)
【2018リーグ1部】11/10レポート
神奈川大はこの勝利で自動降格を回避
勝てば自力優勝が決まる東海大は2部降格を回避するためにもあと1勝が欲しい神奈川大と対戦。1Qはロースコア。互いにディフェンスよく簡単には攻めさせない。東海大は#86八村(1年・C・明成)が2ファウルとなるが、これを#28津屋(2年・F)がカバー。神奈川大は#75小酒部(2年・SF)、#11細澤(4年・SG)の3P、#34工藤(4年・PF)のバスケットカウントで譲らず東海大リードの17―16。2Qは取られたら取り返すシーソーゲーム。東海大はミスが続き主力を戻すと#11大倉颯太(1年・G・北陸学院)が3P、リバウンドで流れを持ってくる。東海大はリードを広げかかるが、神奈川大もディフェンスから返していき大きな差はつかず。神奈川大は残り2分を切ってタイムアウトのあと、#30松岡(4年・PG)のパスから#34工藤の3Pがきれいに決まり逆転。ディフェンスでもターンオーバーを奪うと、さらに#30松岡の3Pで30―34とリードして前半終了。
3Q、神奈川大が#75小酒部、#34工藤の連続3Pで逃げる。#6尾形(3年・SG)、#5緒方(3年・PF)の連続ゴール、#75小酒部の再びの3Pで開始3分半に15点のリードに成功。東海大はゾーンで対応。#86八村が3つ目のファウルを吹かれてしまうが、その#86八村が#11大倉颯太からのアシスト、中に攻め込んでの連続ゴールで差を一桁に戻す。しかし神奈川大も#75小酒部の3P、さらにスティールからランニングダンクを見せてチームを盛り上げる活躍。東海大は#11大倉颯太が攻守で奮闘するが、神奈川大は皆が満遍なくゴールに絡み、最後は#75小酒部のアリウープで49―63。
4Q、東海大は#22笹倉(3年・G)の連続ゴールで追うとスタメンに戻し、差を一桁に。神奈川大は残り5分、#86八村のファウルが4つになり苦しいが、#11大倉颯太の3P、#19西田(2年・SG)のバスケットカウントで69―70と1点差に迫った。しかしここから東海大はチームファウルが5つを越えてしまったのに対し、神奈川大は#5緒方の3Pも決まった。僅差の勝負が続く中、残り34.7秒、神奈川大は#6尾形が切れ込み駄目押しの得点を決め、東海大も粘ってゴールするが最後は75―78。神奈川大が終盤にも集中して勝ちきり、これで7勝目。順位決定戦こそあるものの、自動降格を回避することに成功した。そして勝てば優勝が決まるはずだった東海大はその機会を逃し、最終戦で全てが決まる。
写真上:スティールからのダンクを決めた神奈川大・小酒部。
写真下:東海大は大倉颯太がチームハイの23点。
日本大は早稲田大を立ち上がりから圧倒。この日は杉本が欠場したものの、シェイクのゴール下、本村のシュートも当たって前半から大量リードを得ると後半は余裕の展開となり100点ゲームで勝利した。
2位の大東文化大も1Qで明治大相手に28―3と突き放してスタートすると、後半は控え主体の構成でゲームを進め、85―52で快勝。
拓殖大と白鴎大は立ち上がりからシュートが好調だった拓殖大に対し、白鴎大はゴール下の強さを生かしてリードを奪ったが、後半3Qに再び拓殖大の外の当たりが来ると接戦に。しかし4Qには再び白鴎大が盛り返し、最後は点の取り合いになるが99―84で白鴎大が勝利した。
4位青山学院大は自動降格圏内の中央大に対して終始リードを守った。青山学院大は#52赤穂(2年・G)、#21納見(3年・PG)、#7ナナー(3年・CF)らが得点を牽引。最後は全員出場でホームの勝利を飾った。この日は明治大も敗戦したため、もう一つ残る降格枠は中央大、明治大の最終結果で決まる。
じわじわと白星を増やしてきた筑波大は3位の専修大と対戦。立ち上がりはリードしたが、2Q頭に#16野本(2年・SG)が負傷で退場し、試合が中断する状況のあと、ここから専修大も追い上げた。専修大は#34盛實(3年・G)を筆頭に4人が2桁得点を記録するが、筑波大は#11増田(3年・PF)が26点8リバウンドアシスト4と奮闘を見せ、79-72と逃げ切り勝利。筑波大はこの勝利で最終戦の結果如何で4位以内も視野に入った。
写真:筑波大・増田は今リーグ長い出場時間の中でもパフォーマンスを落とさず、エースとして活躍している。得点王もほぼ手中に収めた。
※インタビューは最終戦のあとにまとめて掲載します。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.10 (Sat)
【2018リーグ】11/10結果
◆青山学院大学 相模原キャンパス
東海大学75(17-16,13-18,19-29,26-15)78神奈川大学
日本大学104(23-10,21-17,36-18,24-18)63早稲田大学
大東文化大学85(28-3,20-18,19-16,18-15)52明治大学
白鴎大学99(22-25,18-7,23-30,36-22)84拓殖大学
中央大学61(14-24,24-22,6-26,17-21)93青山学院大学
筑波大学79(22-12,19-27,17-20,21-13)72専修大学
東海大学 17勝4敗
大東文化大学 16勝5敗
専修大学 14勝7敗
青山学院大学 14勝7敗
筑波大学 13勝8敗
白鴎大学 11勝10敗
日本大学 10勝11敗
早稲田大学 10勝11敗
神奈川大学 7勝14敗
明治大学 6勝15敗
中央大学 5勝16敗
拓殖大学 3勝18敗
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.08 (Thu)
【2018リーグ】11/10,11試合予定(最終週)
【1部】
◆青山学院大学 相模原キャンパス
10:00 東海大学 vs 神奈川大学
11:40 日本大学 vs 早稲田大学
13:20 大東文化大学 vs 明治大学
15:00 白鴎大学 vs 拓殖大学
16:40 中央大学 vs 青山学院大学
18:20 筑波大学 vs 専修大学
11月11日(日)最終日
◆横浜国際プール
10:00 神奈川大学 vs 早稲田大学
11:40 拓殖大学 vs 明治大学
13:20 青山学院大学 vs 専修大学
15:00 日本大学 vs 東海大学
16:40 大東文化大学 vs 白鴎大学
18:20 筑波大学 vs 中央大学
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.04 (Sun)
【2018リーグ1部】11/4レポート(筑波大会場)
中央大も白鴎大に惜敗し厳しい状態に
筑波大の中央体育館で行われた延期試合2試合は、リーグ戦の最終順位を占う大事な試合となった。自動降格圏内の中央大は白鴎大に逆転負けし、残り2戦も上位相手とかなり厳しい状況に追い込まれた。また、大東文化大はホームの筑波大の前に流れを掴みきれず、5敗目。これにより東海大の優勝マジックが1となった。
中央大がリードして試合に入るも
後半に白鴎大が逆転勝利
白鴎大と中央大の一戦は立ち上がり、中央大が#28鶴巻を中心にペネトレイトで立て続けに得点し、流れを掴む。白鴎大はディフェンスに阻まれてなかなかゴールできずに一時21―7とあけられてしまう。しかし#23荒谷、#58前田をコートに入れると同時にゴール下のシェッハで立て直し、23―16で1Q終了。2Qの序盤、中央大の#28鶴巻と#13中村が下がっている間に白鴎大が逆転。リバウンドから早い展開でたたみかけた。そこからは一進一退になるが、中央大は#22足立、#2大﨑の3Pで勢いを増すとややリード。しかし白鴎大も最後は#75シェッハがダンクを決めて36-32、中央大4点リードで前半終了。
後半、白鴎大は#14高間の3Pで同点にするが、中央大も切れずに得点を重ねる。一時白鴎大が引き離しにかかるが、中央大は#2大﨑と#33三上の3Pで再び流れを持ってくると57―55の中央大リードで4Qへ。中央大は#33三上の3連続3Pで一気にヒートアップ。白鴎大も内外から攻め譲らないが、中央大は#13中村の3Pも沈み残り5分で5点リード。残り1秒から#23荒谷のミドルが決まり、中央大のターンオーバーで1点差に迫ると、#52ブラのフリースローで残り2分半で逆転。しかし中央大も#13中村の3Pが決まる。残り2分を切って白鴎大は2点のリード。中央大は#28鶴巻のドライブが決まるが、#37長島が決め返し、残り40秒で白鴎大はやはり2点のリードを守る。中央大はタイムアウトのあと、再び#28鶴巻がゴール下へ仕掛けるが、これを#52ブラがブロック。その後中央大は白鴎大にフリースローを与える形になり、確率こそ悪いがリバウンドをことごとく#52ブラが押さえて75―78。際どい勝負を白鴎大が制した。
写真上:白鴎大はブラがインサイドで存在感を発揮した。
写真下:中央大は中村も好調だったが勝負どころで苦しんだ。
※白鴎大・松下選手のインタビューは「続きを読む」へ。
筑波大が大東文化大に
雪辱を果たしホームをわかせる
筑波大は延期となった大東文化大とのホームゲームをブラッシュアップして再構築。暗転からの選手紹介でホームの雰囲気を盛り上げ、試合に入った。1Q、ゴール下とリバウンドは大東大が優って12―15。大東大は2Q頭は#39アビブで、早めに交代して#15モッチがそれぞれ得点。しかし筑波大は#11増田がゴール下でフリースローを得ると#88牧の3P、#91ビリシベのアンスポーツマンライクファウルもあって迫ると逆転。ディフェンスの動きも良くなってくる。大東大は簡単にゴールできなくなり、ファウルからもフリースローを与えてしまう形も増えてくる。途中にはダブルファウルもあり、互いに停滞するが31―28の筑波大リードで前半終了。
後半、大きな差はつかないが、大東大はオフェンスが重めでやや苦しい時間帯が続く。筑波大は#11増田が難しいシュートを沈めていくが、大東大は#15モッチのゴール下で持ちこたえ、残り3分半でようやく同点に追いついた。筑波大は#75井上の3P、フックシュートで再びリードを奪う。大東大はフリースローの確率が徐々に落ちてきてしまうが、大きく引き離されはせず46―42で3Qを終える。#2飴谷のミドルで幕を開けた4Q、大東大は#91ビリシベのファウルでフリースローを与えてしまい、振り出しに。筑波大は#75井上が気迫を見せ、ゴール下で躍動。ルーズボールで荒れ気味の展開になってくると、両者落ち着かなくなってくる。大東大は#2飴谷のアウトサイドは当たるが、他がなかなか来ない。筑波大は#88牧、#11増田が決めてきて残り3分でリードは8点。さらに残り2分、#8菅原、#27山口らのセカンドチャンスからの得点もあって10点のリードに成功すると最後は65―53で逃げ切り勝利を決めた。
写真上:筑波大は井上が内外好調だった。
※筑波大・牧選手のインタビューは「続きを読む」へ。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.04 (Sun)
【2018リーグ】11/4結果
◆筑波大学中央体育館
中央大学75(23-16,13-16,21-23,18-23)78白鴎大学
筑波大学65(12-15,19-13,15-14,19-11)53大東文化大学
◆青山学院大学 相模原キャンパス
日本大学68(5-18,22-26,22-27,19-18)89青山学院大学
東海大学 17勝3敗
大東文化大学 15勝5敗
専修大学 14勝6敗
青山学院大学 13勝7敗
筑波大学 12勝8敗
早稲田大学 10勝10敗
白鴎大学 10勝10敗
日本大学 9勝11敗
明治大学 6勝14敗
神奈川大学 6勝14敗
中央大学 5勝15敗
拓殖大学 3勝17敗
【2部】
◆青山学院大学 相模原キャンパス
順天堂大学49(10-23,17-12,11-25,11-23)83法政大学
江戸川大学78(18-13,17-17,16-15,27-22)67駒澤大学
日本体育大学69(25-18,17-20,8-18,19-18)74国士舘大学
【2部最終順位】
優勝 日本体育大学
2位 法政大学
———1部昇格--------
3位 駒澤大学
4位 国士舘大学
——順位決定戦--------
5位 慶應義塾大学
6位 江戸川大学
7位 順天堂大学
8位 東洋大学
――順位決定戦--------
9位 上武大学
10位 明星大学
―――3部降格--------
11位 立教大学
12位 埼玉工業大学
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.03 (Sat)
【2018リーグ2部】1位・日本体育大
次はインカレへのチャレンジ
今年、堂々の1位で1部昇格を決めた日本体育大は20勝2敗。リーグ序盤から他の追随を許さず、早々に結果を出した。掲げた3つの目標のうち1部昇格、インカレ出場を叶え、最後の目標だったのが全勝優勝。これは最終週の2戦に主力が4名欠場したことも影響し、連敗して叶えられなかった。だが今季優勝候補筆頭としての前評判通りに駆け抜けた2か月だった。春はトーナメントで早稲田大を撃破、新人戦でも準優勝。年間を通じて好調を維持している。
昨年の4年生が一気に抜けたが、その代わり下級生の成長が著しく、影響を感じさせなかった。ルーキーの#50バムは春からスタメンとして出場。明るい性格でハードワークを厭わない。チームの志向する早い展開に欠かせないゴール下でのプレーを支えた。それに呼応して一気に成長を見せたのが2年生たち。内外で安定感のある#24土居、速攻の先頭を走る#33遠藤、ベンチスタートで流れを変え、盛り上げに欠かせない#96ディクソンらはプレータイムを大きく伸ばしてきた。また、主将の#64井手優希の弟、ルーキーの#30井手拓実も兄と交互に司令塔を努めた。チームのエースを挙げるなら#3大浦だろう。昨年は怪我に泣き、長いプレータイムを得たのはリーグ後半からになってしまった。今季は春から好調で高い機動力と高確率な3Pで、ここぞというシュートを決めてチームを勝利に導いている。今季は7秒でオフェンスを完結させる早いバスケットに取り組んでいるが、これは今年の選手の個性にも合っており、伸び伸びとしたプレーは見ていて小気味いい。
こうした下級生の活躍に対して、チームをまとめる存在としてなくてはならないのが#64井手優希だ。得点能力が高く1対1も3Pもある選手だが、アシストに専念。「下級生がフレッシュにやってくれるので、自分は彼らが思い切りできるよう、パスや声かけを意識した。自分は大事な時に点を取れればそれでいい」という考えでプレー。その結果、見事アシスト王を獲得している。4年生として最も長くコートに立つが、勝ちへの意欲の強さがあり、彼がチームをどう導くかは見どころの一つだ。
ここ数年は優勝候補に掲げられてきたものの、毎年あと一歩が及ばなかった。壁を越えるために今年大切にしたのは、コミュニケーションや自主性。「昨年まではチーム内でコミュニケーションが薄く、言われたことをやっているだけで終わってしまっていました。今年は自分や学生コーチの畠山、試合に出ていない4年生も協力し合い、声をかけたり、練習内容を自分たちで考えてやったりしています」と言い、それがいい方向に出ているようだ。
残すはインカレ。鍵の一つは3年生にある。最終週の連敗は#50バム、#32フェイの欠場でリバウンドに苦戦したことが大きい。インカレで怪我がないことが前提としても、#45河野や#54津田といったインサイドの3年生たちが頑張らなければならない。同じく3年で高い跳躍力で飛び込みリバウンドに絡める#13磯野にも期待したい。1部のチームはディフェンス力が高くフィジカルも強い。その中で日本体育大がどのようなパフォーマンスを見せるか、シーズンの集大成として楽しみにしたい。
【個人ランキング】
#64井手優希 アシストランキング1位(102本)
#3大浦颯太 得点ランキング8位(323点/平均14.6点)
#3大浦颯太 3Pランキング5位(46本)
#3大浦颯太 アシストランキング7位(56本)
#50バム ジョナサン リバウンドランキング5位(186本)
【関連記事】
【2018リーグ2部】9/18,19レポート
【2018リーグ2部】10/8レポート
【2018リーグ2部・PICK UP】チームのキーマン・2年生座談会 ~日本体育大~
主将としてチームに安定をもたらす働きをしている井手優希。
身体能力の高い大浦のプレーは大きな見どころ。
内外の働きが期待される河野。
3Pがある津田も内外でのキーマン。
攻撃の先頭を走る遠藤。
アウトサイドからリバウンドまで、土居はマルチな選手。
何か起こしそう、という期待が募るのがディクソンのプレー。
バムの力強さは今季のチームに大きな躍進をもたらした。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.03 (Sat)
【2018リーグ2部】2位・法政大
3年ぶりのインカレ出場へ
法政大は18勝4敗と2部リーグ2位。インカレ出場と1部自動昇格を果たした。チーム全体で掲げていた「1部復帰」の目標を叶え、2位が決まった試合後、選手たちには喜びと安堵の表情が見えた。
アジア大会があったため、序盤#6中村はDNP。しかしそれを感じさせない選手層の厚さが法政大の強みだ。春の新人戦で6位に食い込み、活躍した下級生たちが今季のリーグ戦で台頭した。#30水野はPGとしてチームを作り、#34濱田と#24米山の外角シュートはオフェンス面を支えた。ルーキーの#1川島はゴールに果敢に向かい、フレッシュなプレーを披露した。
下級生主体のチームではあるが、上級生の働きは必須だった。3年生の#24鈴木はセンターとしてチームの柱となり、ドライブやポストプレーで苦しい場面を何度もつないだ。4年生の#5玉城は「同期は一人ひとりがやれることをやっていきました。試合に出場していない選手も、コート内の選手への声掛けは特に意識してできたと思います」と話す。自身は攻める姿勢を随所に見せ、最上級生としての自覚をコート内で体現していた。
身長があっても機動力のある選手が多く、ミスマッチを突く1対1や3Pは大きな武器。シュートが好調な試合は点差を大きくつけた。外に頼りすぎると負けを喫する試合もあったが、課題点はリーグ戦終盤で徐々に改善傾向に。第20節の江戸川大戦では、4Qで一時追いつかれるものの、#30水野と#24鈴木が起点となり再びリードを得ると、そのまま逃げ切った。負けはしたものの、第19戦の日本体育大戦でも大差から猛追し、1点に迫る試合で日本体育大を焦らせた。ここでは高い決定率がものを言った。リーグ戦を通して「修正力」をチーム全体で身に着けたことは大きな収穫だ。
学生主体でチーム作りをしてきたが、多治美学生コーチは「僕が決まった動きは作っています。江戸川大戦では#24鈴木がいいところで中に入ってくれました。リーグ戦を通して、プレーがはまって、勢いをつけることができると嬉しかったです」と話す。来年の1部では一段と高いレベルのプレーが求められるが、2部リーグで得た自信を糧にさらにチーム一丸となっていきたいところ。
優勝の日本体育大には及ばなかったものの、大会を通して絶やさず勝ちを積んだ法政大。上級生の出場は少ないが、学年の垣根を超えてチーム目標を達成できたといえる。まだここから今年最後の大きな舞台、インカレが12月に控えている。2部で戦い抜いた勢いを大切に、シーズンの最後を締めくくってほしい。
【個人ランキング】
#34濱田 裕太郎 3Pランキング4位(54本)
#30水野幹太 アシストランキング3位(81本)
今の4年生が最後の1部経験者。そしてインカレに出場した代だけに残る最大の大会にはかける思いがある。
濱田の3Pはチームにはなくてはならいもの。何度もチームを救った。
司令塔の水野は高い意識でチームを牽引する。
世代別代表、Bリーグ特別指定選手とさまざまなカテゴリでプレーする中村はまだ余裕も感じられるが、勝負どころの強さはさすが。
今季存在感が増した米山。
鈴木はゴール下の要として活躍。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.03 (Sat)
【2018リーグ2部】3位・駒澤大
この経験を次年度に活かせるかが鍵
リーグ戦を14勝8敗で終え、2部3位で順位決定戦に進んだ駒澤大。明治大相手に2敗となりシーズンを終えたが、3位という結果は2015年に2部に復帰してからの最高位だ。
駒澤大はここ数年コートに立つ最上級生が少なく、今年も4年生は主将の#65針生、#33髙橋のみという若いチームだった。しかし3年生で内外こなせる#23金久保やアグレッシブに攻める#30櫻井、ガードとしてシックスマン的役割を担った#55大髙が上級生としてチームを支え、同じく3年の#29布田もプレータイムを伸ばして存在感を見せた。この3年生たちが来季の駒澤大の大きな希望でもある。また、今季は#3澁田がスタメンガードとして定着し、2年生ながら攻撃力の高い司令塔として活躍。ディフェンス力の高い#55大髙とゲーム展開を見ながらプレータイムを分け合う様子が見えた。
タレントがそろっている中でチームの核は#65針生。1年生の時からゴール下を支えてきた駒澤大の守護神は、今年もゴール下で奮闘した。駒澤大が2部に復帰してからの4年間、チームは針生なしには語れない。ゴール下が戦場であるため、ファウルトラブルに悩まされる試合もあったが、ペイント内での力強いプレーはチームをいつでも勇気付けた。順位決定戦でもやはりファウルトラブルでベンチに座る時間は長かかったものの、1部チームに引けを取らないゴールシーンはやはり見応えがあった。
学校のシステムにより、推薦入試で選手が獲得できない年もあった駒澤大だが、現在は安定して選手が入ってきている。1部へのチャレンジは続くが、今後の強化も大事になってきそうだ。
【個人ランキング】
#65針生伸洋 得点ランキング10位(311点)
#65針生伸洋 リバウンドランキング3位(198本)
【関連記事】
【2018リーグ2部】9/22,23レポート
【2018リーグ2部】10/27レポート(江戸川会場)
※針生選手のインタビューは「続きを読む」へ。
スタメンのもう一人の4年生としてプレーした髙橋。
澁田は3P、得点、アシストでいずれも安定したアベレージ。
鋭いドライブやシュートが見どころだった櫻井。
サイズがありつつ外も上手い金久保はチームのキーマンだった。
大高がベンチから出場し、チームを支えていた。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.03 (Sat)
【2018リーグ2部】4位・国士舘大
順位決定戦では4年の意地も見えた
2部4位の国士舘大は13勝9敗。最終戦まで順位決定戦の進出チームが決まらなかったが、延期となっていた試合で日本体育大を下し、4位の座を守って順位決定戦進出を決めた。
主将の#51田中がリーグ開幕前に怪我をし、試合によって#37阿部がスタメンに入る日もあったが、4年生でコートに長く立つのは#86下のみ。あとは下級生が主体となってリーグ戦を戦い、その成長が見えた2か月だった。選手層は豊富でスタメンも柔軟に変更し、使われる選手も多かった。2〜3番ポジションでは#86下の高校の後輩でもある#2二村、シュート力のある#22白井、そして強い闘争心をコートで表現する#21池田が台頭。インサイドでは昨年までゴール下を支えた臼井に代わって3年生の# 18清水が体を張り、#86稲見の出番も増えてきた。また、ベンチからの出場でもきっちりシュートを決める#17望月も侮れない選手だった。ルーキー時代から得点源として活躍してきた#86下はこうした周囲のアシストを意識するプレーにチェンジする様子だったのも見逃せない。
4位争いは熾烈で、5、6チームが最後まで絡んで争った。5位の慶應義塾大には2敗、8位の東洋大にも終盤戦に入った大事な段階で1敗するなど順位を競り合う相手との戦いでは波があったが、最後は執念を見せて接戦から日本体育大に勝利し、4位を死守した。
順位決定戦は対戦相手の神奈川大が1勝のアドバンテージを持っていたため、2連勝が必須だった。国士舘大はビハインドから追い上げ、終盤には同点に持ち込む気迫を見せた。ここでは#86下が15得点で、そしてリーグ戦ではプレータイムの少なかった主将の#51田中が7リバウンドと健闘。4年生としてあるべき姿を見せ、神奈川大を追い詰めるプレーでチームを牽引した。惜しくもこの1戦目で敗れたが、この悔しさはコートで悔しさを見せていた下級生たちが引き継ぎ、次年度で克服する姿を見せてもらいたい。
【個人ランキング】
#18清水子清 得点ランキング6位(343点/平均15.5点)
#18清水子清 3Pランキング10位(37本)
#21池田祐一 アシストランキング7位(56本)
※田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。
この4年間は下なしには語れない。
清水は3Pもこなす器用さで見せた。
白井のシュートも武器の一つとなった。
ベンチスタートできっちり仕事をこなす望月。
二村はここからの成長も楽しみ。
コート上で誰よりも熱くプレーした池田。悔しさは来季晴らして欲しい。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.03 (Sat)
【2018リーグ2部】5位・慶應義塾大
光った4年の結束と統率力
慶應義塾大は12勝10敗で5位に食い込んだ。昨年はスタメンのほとんどがリーグ途中に怪我でいなくなるという苦境に陥ったが、今季は多少の欠けはあったものの、最後は全員揃ってシーズンを戦い抜くことができた。
下級生主体のチームが多かった中、慶應大は数少ない4年生のチームであり、大学バスケットは4年生、と言われる醍醐味を味あわせてくれた。過去と比べても最も小さく、センターなし、3ガードにフォワード2人という布陣。スタメンの平均身長は、同じように4ガードないしは5ガード構成で1部昇格を果たした2013年よりも小さい179cmで、危機感は高かったはずだ。しかし主将の#4鳥羽をはじめ4年生5人がチームの核を形成し、ポイントゲッターである3年生の#10髙田と#9山﨑が上級生になって安定感が増してきたことが大きく、得点面では3年生がチームを引っ張った。また、#8吉敷や#6小原といった慶應義塾の一貫校出身選手の活躍も目を引いた。
昨季より改善が見られたのはディフェンス面で、失点は昨年の1試合平均75点から68点にまで減少。総失点数は日本体育大に次いで2位という低い数字だ。オフェンスでは大きな相手には苦戦したが、2位の法政大には1巡目は4Q終盤まで接戦となり6点差、優勝の日本体育大にも2戦目は5点差と僅差の勝負をしており、1部昇格の実力者に迫った数少ないチームの一つとなった。連戦になるとパフォーマンスが落ちる試合もあったが、それでも長くなったリーグ戦で終盤は4連勝としぶとさを見せ、最終戦の4位がかかった順天堂大戦は、ビハインドから1点を争う試合を勝ちきる好試合でシーズンを締めくくった。接戦から落とした試合も多いため、これは2か月で見せた一つの成果といえるだろう。
国士舘大が延期再試合を勝利したことで順位決定戦への道は断たれたが、今年は4年生がチームとしてどうあるべきかの哲学を示してコミュニケーションも強化。オフェンス・ディフェンスとも4年が見せることでチームが浮足立つことも少なかった。また、SNSによる発信、練習にダンスを取り入れるなど他と一線を画す取り組みも見せた。バスケットボールの枠組みに縛られず、広い視野で活動しているのがこのチームの特色。それを大事に取り組みを続けて欲しい。
【個人ランキング】
#10髙田淳貴 得点ランキング3位(409点/平均18.6点)
#10髙田淳貴 3Pランキング3位(59本)
#9山﨑 純 3Pランキング8位(37本)
#4鳥羽陽介 3Pランキング9位(37本)
#7澤近智也 リバウンドランキング9位(162本)
※鳥羽選手、原選手、小原選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【関連記事】
【2018リーグ2部】10/6レポート(日本体育大会場)
【2018リーグ2部】10/21レポート(東洋大会場)
【2018リーグ2部・コラム】泥臭く、あきらめず 〜慶應義塾大・吉敷秀太〜
澤近のゴール下での奮闘ぶり、また高確率のアウトサイドシュートは何度もチームを救った。彼も怪我が多かったが4年目にして立派に最上級生として見せた。
得点源として試合に出続けた髙田。それでも最後まで安定してシュートを撃ち続け、得点ランキングは堂々3位。
リーグ中盤から復帰した山﨑。変幻自在のパスと、勝負どころの1本を入れられる強さがある。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.03 (Sat)
【2018リーグ2部】6位・江戸川大
最後は日本体育大を破り連勝で幕
リーグ初戦こそ重苦しさの見えた江戸川大は、第3戦の法政大との試合をオーバータイムに持ち込み、73-78と5点差の勝負を見せる。その後は勝ちと負けを繰り返し12勝10敗。6位でリーグ戦を終えた。昨年までの大エース保岡龍斗(現Bリーグ秋田)は抜けたが、4年生が奮闘。常に泥臭いプレーでチームを牽引する#72狐塚は「自分たちの代で落ちるわけにはいかない」と話したが、#71河村、#97田村、#72狐塚、#91松下の4人の最上級生がプライドを見せて戦い抜き、最終週には上位チームの日体大と駒澤大に勝利し、意地を見せた。
オフェンスでは#12オウマの高さを活かしつつ、スタメンPG#14堀内の安定したゲームメイクが印象的だった。今年はメンバーチェンジも豊富で、様々な選手たちの活躍も見えた。ディフェンスではゾーンで相手の足を止めたところを突いて、走る展開に。接戦を制する試合は多く、粘り強さが今年のチームの特徴だった。法政大との2戦目は4Qに怒涛の追い上げを見せて一時は同点まで迫ったが、最後は失速。だがその反省は最終戦に活かされ、40分間集中力を切らさず、日本体育大の全勝優勝を断ち切った。
最終週まで順位決定戦出場圏内であったが、混戦の中盤ゆえに他チームの結果で逃してしまった。しかし不安定なところから、いい状態にチームを引き上げてシーズンに幕を下ろした。毎試合のベンチや応援席の盛り上がりは江戸川大ならでは。メンバーを鼓舞し、「チームで戦う」ことを今年も見せてくれた。
【個人ランキング】
#12オウマ・エリックジャガニー 得点ランキング5位(348点/平均15.8点)
#72狐塚大介 得点ランキング7位(327点/平均14.9点)
#12オウマ・エリックジャガニー リバウンドランキング4位(190本)
#72狐塚大介 リバウンドランキング7位(173本)
#14堀内 孟 アシストランキング6位(60本)
※河村選手のインタビューは「続きを読む」へ。
4年目はエースとしての活躍でチームを引っ張る活躍を見せた狐塚。
春シーズンは欠場したオウマだが、リーグ戦ではさすがの数字を叩き出した。
アシストでランキングに食い込んだ堀内。
日本体育大との最終戦では13得点。スティール、シュートで見せた林。
【関連記事】
【2018リーグ2部】9/22,23レポート
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.03 (Sat)
【2018リーグ2部】7位・順天堂大
一丸となった最上級生の粘りと下級生の勢い
最終週まで順位決定戦圏内の4位を争った順天堂大は、11勝11敗の7位でリーグ戦を終えた。最終戦は慶應義塾大に76-70で敗れたが、リーグ戦を通してシュートを武器とする「順天堂大らしさ」を見せた。
春の新人戦で8位と結果を残し、リーグ戦は2年生が活躍。4年生の#73佐々井がリーダーシップを取ってチームに安定感と粘りを与えた。オフェンスが要となるチームの中でリバウンドやルーズボールといった面で貢献したのが、2年生の#44大橋とルーキーの#26増田だ。積極的にボールに絡み、セカンドチャンスを作り続け、リバウンドランキングでは常に上位を争った2人は、この先のチームを支える要になるだろう。
上位チームにも力を示した。順天堂大のホームゲームとなった第10戦、法政大戦を71-68で勝利。「ホームの強さを感じた」とキャプテンの#73佐々井は振り返る。一方で下位チームとの接戦を落とす試合もあり、少し安定感に欠ける部分があった。4位以下は最後まで混戦だったが、終盤には4連勝も果たし、特にシューターの#15前田は少ない出場時間の中で確実に3Pを決めてきた。新人戦で主将を務め、3P王を獲得した際の「リーグ戦では新人戦と違い出番は短くなる。その中でしっかりとシュートを決めていきたい」という言葉を、見事体現してみせた。
今季は下級生たちの成長が著しかった。今年つけた自信と勢いを大切にさらなる躍進を来季につなげたい。
【個人ランキング】
#44大橋路哉 得点ランキング9位(321点/平均14.6点)
#44大橋路哉 リバウンドランキング6位(176本)
#26増田英寿 リバウンドランキング10位(156本)
#73佐々井 雄大 アシストランキング4位(72本)
※佐々井選手のインタビューは「続きを読む」へ。
アグレッシブなプレーで2年目の成長が見えた大橋。
ルーキーの増田は順天堂の大黒柱としての成長に期待。
昨年からプレータイムを得て持ち味を発揮している岩井。今後チームを引っ張る選手の一人。
【関連記事】
【2018リーグ2部】9/8,9レポート
【2018リーグ2部】9/22,23レポート
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2018.11.03 (Sat)
【2018リーグ2部】8位・東洋大
4位争いにまで絡む健闘を見せる
今季、実業団等で長らく活躍し、能代工業のコーチを務めた佐藤信長氏が指導者として就任。新たなスタートを切った東洋大。春は指導こそ受けていたが登録が間に合わなかったため、リーグ戦からようやくベンチに佐藤コーチが入った。しかし序盤はどこかプレーにも不安そうな場面が多く、ミスも目立って波のある滑り出し。第5戦の江戸川大、6戦の順天堂大、7戦の慶應義塾大戦と勝率で似たようなチームに3連勝すると、じわじわと選手たちが本来持つ力を見せ始めた。激しくゴールにアタックし、ディフェンスでも堅守を見せて下位チームには確実に勝利し、中盤位争いに参加。中でももしかしたら、と思わせたのは第19戦の国士舘大戦。上位進出を目論む国士舘大に完勝して4位圏内もあり得るか、と思わせた。だが、翌週の連敗で厳しくなり、最終的には勝率5割、11勝11敗の8位でリーグ戦を終えた。
佐藤コーチは初年度として課題も手応えも感じたようだ。「4年生がしっかりしていてリバウンドは強かった。ディフェンスをちゃんとやって、ゴールに近いところで確実に2点を取ることを意識した。ディフェンスはみんながきちんとやってくれてそれは成功」と言う。課題はアウトサイドシュート。この確率の悪さが勝率に響いたといい、これが向上すればもっとバランスのいいバスケットができる、というだけに来季にどう改善できるかが鍵か。初めての大学のリーグ戦は「やればできる、というのは感じたし、同時にやってみないとわからない部分もある。ただ、できそうに見えても甘いものではないし、他大学がどうというより自分たちがどこまで真剣に取り組んでいくかだと学生にも言っている」と、気を引き締める。見えかけた順位決定戦がつかめなかったことがその言葉を示してもいるだろう。
しかし、新体制となって初年度の勝率5割は悪い数字ではない。下級生では#8古賀、#24ラシードらが活躍。ルーキーの#57上甲はサイズもあってアグレッシブ。そのほかさまざまな選手が出番を得たが能力はあり、ここから期待できる。今季は要所で主将の#28佐久間や#35杉田といった4年生が支えたが、来季につながるシーズンだった。ここから新たな若い力が佐藤体制のもと、新しい東洋大を作っていくだろう。
【関連記事】
【2018リーグ2部】10/21レポート(東洋大会場)
※佐久間選手のインタビューは「続きを読む」へ。
攻撃面で欠かせない存在だった4年の杉田。
2年の古賀は積極的に攻める姿勢を見せた。
ラシードが今季はゴール下で大きな成長を見せた。
189cmでドライブの力強さのある上甲。ここから先が楽しみな選手。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ