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2018.05.06 (Sun)

【2018トーナメント】5/6 決勝 筑波大VS中央大

筑波大学が安定した試合運びで3連覇を達成
中央大は持ち味を発揮するが後半に失速

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 トーナメントの掉尾を飾る決勝戦は、筑波大中央大という、決勝におけるカードとしては初の顔合わせになった。筑波大が勝てば3連覇、17年ぶりに決勝に進んだ中央大は勝てば1996年以来、22年ぶりの優勝となる。

180506masuda.jpg ゲームの立ち上がり、筑波大はここまでなかなか本領を発揮せずにいた#11増田(3年・PF)が、2本のバスケットカウントと速攻で一気に流れを持ってきた。高さもあり動きの幅もあるこの選手を中央大は止めきれず。2分半で9-0となると中央大は追いかける形になるが、ここで切れずに#14久岡(4年・SG)のジャンパー、#13中村(4年・SG)のアシストから#28鶴巻(4年・SF)、さらに#2大﨑(3年・CF)らが得点を重ね、追い上げていく。しかし筑波大は#27山口(2年・SF)が好調で3P1本を含む4連続得点で再び中央大を置き去りにすると、#11増田のスティールからの速攻、#88牧(3年・SG)、#8菅原(2年・PG)と続く猛攻で1Qを31-20とハイスコアで終了。

 9点を追う中央大は2Q、粘りを見せた。筑波大にファウルが続く間に#13中村の3P、速攻からのバスケットカウントなどでじわじわと迫っていく。筑波大は立ち上がりこそ足踏みしたが#11増田、#88牧の3Pで10点程度の差を保っていく。中央大は激しいディフェンスと#86青木(2年・C)がリバウンドで粘り、残り3分、#28鶴巻、#33三上(3年・SF)の3Pが沈むと、#0肥後(4年・PF)がオフェンスリバウンドからねじ込んで48-42と最大12あった点差を6にして前半を終えた。

180506oosaki.jpg 3Qの立ち上がり、筑波大は#27山口の3Pで先制するが、中央大は#14久岡が3Pを返し、#13中村がペイントへインしてのシュートで4点差に迫る。しかし筑波大は慌てない。センターの#15森下(3年・C)がゴール下で長身の存在感を示してゴールを決めていくと、再び点差は10以上に開く。中央大は筑波大のゾーンプレスに苦しみ、ボールが前になかなか運べない。筑波大はターンオーバーから次々と得点して76-50と大量リードを得て4Qに入るが、中央大は単発のシュートはあるが前半のような勢いは出せず。筑波大は最後まで好調に得点を重ねて最後は99-68。見事3連覇を達成した。

 決勝に至るまで劇的な展開もあった筑波大だが、まだまだ秘めているものが多いと思わせた試合も多かった。決勝ではエースの増田が立ち上がりから目の覚めるような動きを見せ、それに呼応するようにチーム全員が勢いあるプレーを披露した。中央大のディフェンスにも動じず、また自らは相手を思うようにプレーさせずにリズムを失わなかった。これまでは馬場、杉浦、青木といった主軸に光が当たりがちなチームだったが、新チームとしてまず結果を出したことは大きい。決勝に至るまでには接戦もあったが、それを勝ち切る経験を詰めたのも良い財産となるだろう。増田に加え、牧の活躍も大きなインパクトを与えた大会だった。

 準優勝の中央大は持ち味を存分に見せた大会だった。留学生が増え、大型化が進む1部リーグの中で中央大は小兵のチームだ。しかしそれを逆手に取って、高い機動力を活かして激しく当たりに行くディフェンスを磨き、大﨑、沼倉、足立、肥後といった190cm前後の選手たちがリバウンドに絡んでいく。さらに、中村や鶴巻といったスコアリング能力の高い選手たちのここぞというときの得点力は、特にトーナメント戦では威力を発揮する。今季より1部に復帰するが、このトーナメントでは自分たちの力や課題をいい意味で把握できははず。秋にどのような成果を出していくかを期待したい。

写真上:筑波大は増田が立ち上がりからチームを乗せる活躍を見せた。
写真下:大﨑は大会を通じ、ディフェンス・オフェンスで貢献。

※筑波大・森下選手、菅原選手、中央大・久岡選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2018.05.06 (Sun)

【2018トーナメント】5位決定戦 東海大VS日本大

日本大が残り30秒からの攻防を制して逆転で5位
東海大はリードする時間帯に突き放せず


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 5位決定戦の顔合わせは東海大日本大となった。日本大は立ち上がりこそ#14松脇(3年・SG)、#10杉本(2年・SG)のシュートも決まり、ゴール下で#0シェイク(2年・C)の高さも生きたが、終盤に入り失速。東海大が18-14とリードして2Qに入る。東海大は#28津屋(2年・F)の3Pなどもあって逃げるが、日本大は開始3分でスタメンを中心にしたメンバーに戻すと、ここから#14松脇が2本の3Pを沈め、#0シェイクがオフェンスリバウンドを獲得し、じわじわと1点差に迫る。東海大は#0寺嶋(3年・PG)が速攻に走り、#19西田(2年・SG)の合わせのシュートなども続いてリードを守るが、日本大は#14松脇が3本目の3P、ドライブで逆転に成功。前半を日本大が33-36とリードして終えた。

180506keita.jpg 3Q、日本大はペイントで攻められず、外のシュート中心の攻撃になるがこれが安定せずターンオーバーが続く。その間に東海大が#0寺嶋の速攻から流れを作ると逆転から7点のリードに成功。引き離されかけて苦しい展開となる日本大だが、#10杉本のバスケットカウントやジャンパー、#14松脇の得点でつなぎ、3Qは55-50と東海大リード。

 4Q、日本大は#9島尻(2年・F)のスティールから始まり、#0シェイクがゴール下で存在感を見せてリバウンドをもぎ取ってシュートを決め、一気に追い上げる。東海大は#19西田の3P、#0寺嶋への合わせをはじめ、早い展開を見せていくが、開始5分以降得点がストップ。日本大は残り4分、#10杉本が3Pを皮切りに立て続けにシュートを沈め、1点逆転。東海大はおよそ5分間無得点の苦しい展開の中、残り45秒に#25平岩(3年・C)がシュートをねじ込み、ここから互いに決め合う展開となる。日本大が1点リードの状況から残り17.3秒、ゴール下の混戦の中、東海大のオフェンスはエンドラインを踏むラインクロス。攻め続ける日本大は11.8秒に#10杉本がフリースローを獲得し、これを1本決めると68-70。東海大は残り時間でゴールを決めることはできず、そのまま試合終了。最後は日本大がわずかな差で勝負を決めた。

180506nisida.jpg シューターの多い日本大は1試合の中で波もあるが、攻撃の先頭に立つ杉本はコートに立つ間、休むことなく攻め続ける。これに松脇や青木が良いタイミングでアウトサイドシュートを沈めて、試合の流れを持って来る。ディフェンス重視を標榜するものの、最後はこの攻撃し続ける姿勢が吉と出て、順位決定戦を勝ちきっての5位。続く新人戦での戦いぶりも期待したいところだ。

 東海大は良い時間帯もあったが、この大会を通じてアウトサイドがあまり安定しなかった。昨年からあまりメンバーは変わらないが、ディフェンスの基盤だった4年生が抜けた分、チームの要となる守りの強度を上げていくのはここからだろう。新戦力としては大倉颯太が今大会出番を得たが、新たなメンバーが頭角をどう表してくるかも問われるだろう。

写真上:シェイクの高さが生きている時間帯は攻守ともに安定していた日本大。
写真下:2年目となり昨年以上の結果が望まれる西田。今大会はアウトサイドが今ひとつ当たらず。

※日本大・杉本選手、東海大・内田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2018.05.06 (Sun)

【2018トーナメント】最終結果

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優勝 筑波大学(3年連続7回目)


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準優勝 中央大学


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3位 白鷗大学


■MVP 牧 隼利(筑波大)
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■敢闘賞 中村功平(中央大)
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【個人賞】
■得点王 盛實 海翔(専修大学)(98点)
■3P王
 大澤希晴(専修大学)15本
 中村功平(中央大学)15本
 盛實海翔(専修大学)15本
■アシスト王 久岡 幸太郎(中央大学)22本
■リバウンド王 モッチ ラミン(大東文化大)57本(OR24/DR33)

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※写真左からモッチ、久岡、中村、大澤、盛實


■優秀選手賞
鶴巻啓太(中央大)
熊谷 航(大東文化大)
増田啓介(筑波大)
玉木祥護(筑波大)
前田怜緒(白鷗大)

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※名前は写真左から



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2018.05.06 (Sun)

【2018トーナメント】5/6結果(最終日)

■駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場

青山学院大学80(23-16,15-11,21-20,21-27)83専修大学(7位決定戦)
東海大学68(18-14,15-22,22-14,13-20)70日本大学(5位決定戦)
大東文化大学58(7-15,14-16,22-21,15-28)80白鴎大学(3位決定戦)
筑波大学 99(31-20,17-22,28-8,23-18)68中央大学(決勝)


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2018.05.05 (Sat)

【2018全関】5/5 決勝 近畿大VS京都産業大

我慢の時間を耐え抜き近畿大が3年ぶり優勝
京産大は一時逆転に成功も、最終盤に失速


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 注目の留学生ルーキーが入学した近畿大京都産業大。全関の決勝にたどり着いたのは、今後数年間関西で中心視され、上位争いを演じていくことが予想される2チームとなった。ともに準決勝までは荒削りで、課題も見えながらの戦い方。決勝では、ともにプラン外の出来事に襲われたこともあり、流れが幾度も揺れ動くゲームとなった。

写真:優勝を決め、歓喜の近畿大。


180505ENOKIDA.jpg 前日は立ち上がりから猛攻を見せて快勝した近畿大。この日も#24今村のドライブで先制し、#9濱高(4年・SG)のレイアップ、#33濱田(3年・PG)の3Pも続く。対する京産大も#38大庭(3年・SG)がフリースロー、3Pを続けてすぐに詰め寄る。一方、試合の中で注目だったのは近畿大#0パトリック(1年・C・東山)と京産大#23サンブ(1年・C・沼津中央)の留学生ルーキー対決。ともに早い時間にファウルを吹かれ、見る者も当事者も肩すかしを食う形になったが、先手を取ったのは#23サンブ。約3分半で仕掛けたプレーにたまらず#0パトリックがファウルし、パトリックはこれが2つ目に。直後にはアリウープまで決めた#23サンブ。近畿大は慌てず、#36榎田(2年・PF)の3P、#24今村(3年・PF)のレイアップで再び点差を広げるが、あろうことか7分強が経過した場面で、コートに残していた#0パトリックが3つ目を吹かれ、さすがに下げざるを得ない。出遅れた京産大は、今度は#38リンダー(3年・PF)や#3高田(4年・PG)の得点、#23サンブのダンクで挽回するが、その間にこちらも#24大庭が2ファウル目となってペースアップとはならず。互いに想定外の事態に直面した立ち上がりだが、得点面では近畿大が6点リードし、明暗の分かれる1Qとなった。

 パトリック不在のうちに流れを引き寄せたい京産大。早速#24大庭、#1永尾(2年・PG)の得点が相次ぎ、近畿大に詰め寄る。しかし近畿大は#9濱高(4年・SG)のゴール下で落ち着き、厳しいディフェンスで京産大にきっかけを与えない。その後も#9濱高が2本の3Pを決めるなどした近畿大は、リードを二桁とした。京産大は単発なオフェンスから抜け出せず、残り4分で#24大庭が3つ目をコールされてこちらも苦い表情に。京産大は最後に#21リンダーのリバウンドシュートや#3高田のバスケットカウント、#24大庭も3Pを決めるが、それでも点差は9点。近畿大ペースのまま前半が終了した。

180505SANBOO.jpg このまま引き離したい近畿大。3Q早々に#9濱高や#0パトリックの得点で再びペースアップを図る。ところが2分で#0パトリックがまさかの4ファウルに。ここから勝負は分からなくなった。京産大がゾーンを敷き、中にボールを入れられない近畿大は、ターンオーバーや24秒オーバーなどで一気に攻撃が停滞。この間に京産大は#38リンダーが内外で得点し、交代出場の#21会田(4年・C)もペイント内を制圧した。#24大庭が4つ目、#38リンダーと#23サンブは3つ目を吹かれるなどするが、最後に#21会田がゴール下を決めて、ビハインドを2点にまでまとめてみせた。これで勝負はラストQを迎えた。

 4Q開始後、京産大は#38リンダーに3Pが飛び出し遂に逆転に成功。近畿大も#0パトリックのゴール下で返してこれに引かない。僅差の攻防が続くかと思われたが、ここに来て京産大はシュート率が下がり、オフェンスが重くなる。近畿大は#0パトリックのゴール下や#36榎田(2年・PF)の速攻などでじわりとリードを広げる。残り4分を切り、#0パトリック、#24今村の得点が続いたところでまたも点差が10点となった。京産大は直後に#23サンブが#0パトリックからバスケットカウントを獲得。#0パトリックは、2分強を残してファウルアウトとなった。これに付け入りたい京産大だが、打ち急ぐようなシュートが続いてこの時間帯も苦しい。反面近畿大は#33濱田(3年・PG)が大きなジャンパーを沈め、#36榎田がドライブで続いて安全圏のリードとした。京産大は、必死のプレーを続けていた#24大庭、#23サンブが相次いでファウルアウト。事実上勝負が決した。最後は80−68とした近畿大が、3年ぶりに全関のタイトルを掴んだ。

180505PATRICKSANBOO.jpg ともに中心選手がファウルトラブルで苦しみ、流れが何度も大きく揺れ動いた。勝利した近畿大も、内容的にベスト、とまでは言えないものであったが、パトリックがコートに立てずともフォワード陣が奮起。3Qはゾーンに手を焼き急失速を強いられたが、我慢の末に4Qは引き離しに成功した。タイトル奪取はこれが3年ぶり。留学生のみならず能力自慢の選手が揃い、久々に関西のトップを維持する予感が漂うが、まだこれはシーズン最初の大会。大会の中には、危ない内容の試合もあった。安定感の向上、チーム力の底上げも、今後必要になってくるテーマとなる。

 最近は決して春先の仕上がりが良いとは言えない京産大。その中での決勝進出は大きな結果だが、苦しみながらの勝ち上がりであり、決勝では近畿大の能力面に屈した部分も強い。この2年は夏を乗り越え一気にチーム力を高めていったが、今年も同様のプロセスをなぞっていけるかは分からない。更に昨年は久々にリーグを制し、今年は一貫して追われる立場である。1ヶ月後の西日本インカレは、確度・精度を上げていく貴重な舞台。リベンジを果たせるか。


写真上:榎田はベンチスタート起用が多いが、スタメンプレーヤーと遜色ない活躍ぶり。
写真中:パトリック相手にも、京産大・サンブは立ち上がりから積極的だった。
写真下:リバウンドを争う留学生の2選手。今後も注目される対決となっていくだろう。

※近畿大・濱高選手、今村選手、濱田選手、京都産業大・リンダー選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2018.05.05 (Sat)

【2018全関】5/5 3位決定戦 大阪体育大VS関西大

劣勢となった関西大が猛追を見せるも
大阪体育大がそれを交わして3位に


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 ともに大会初優勝がちらつく準決勝まで進出しながら、大差で敗れた関西大大阪体育大。切り替えが重要な3位決定戦は、ともに最後まで勝ちにこだわる熱戦となった。

写真:最終局面でも確認を怠らない大阪体育大。メンバーが代わっても、一体感は健在だ。


180505FUJIMOTO.jpg 立ち上がりは大阪体育大がペースを掌握した。#4草川(4年・PG)が安定して得点を続けると波に乗った。#32中原(1年・PF・阪南大高)のジャンパーや#13伴のインサイド、#30藤本の3Pなど、非常にバランス良くスコアを動かしていく。関西大は、前日の準決勝・京産大戦同様にボールの回りが悪く単発なオフェンスが続いて2Q途中には一旦14点のビハインドとなった。ただ#7河野(3年・C)の3点プレーから立て直した。相手に徐々にファウルが増え始め、ターンオーバーも出たのを尻目に、#28中谷(3年・PG)が速攻を決め、#31梶原(4年・C)のバスケットカウントが飛び出すなどしてようやく流れを呼び込んだ。大きな差を7点にまで縮めて前半終了となった。

 ただ、3Qは再度大阪体育大にリズムが渡った。#7山田(3年・SG)が3Pを決め、#32中原のゴール下が続いて再度リードを2桁に乗せることに成功。関西大も#11森田(4年・PG)が個人技で決めていくが、単発なオフェンスを拭えない。2Qまでに主力が相次ぎ3ファウル目を吹かれていたが、このQのファウルは抑えた大阪体育大が12点リードと有利な状況で4Qに入る。ただ、ここから俄かに関西大が盛り返した。口火を切ったのは#28中谷の連続3P。大阪体育大は、なんと4Q開始から5分以上フィールドゴールを決められず、再びファウルとターンオーバーで苦しむ状況となった。これを尻目に関西大は#17菅原が大きな働きを見せた。ドライブやジャンプシュート、ポストプレーなど多彩な形で得点を重ね、残り3分を切って遂に65−65の同点とした。ただ、ここで関西大を押し戻したのは大阪体育大#30藤本(2年・PG)。獲得したフリースローを2本とも落ち着いて決め、更にはジャンプシュートも沈め再度リードを得た。ここからは互いにハードに守り、フリースローを打ち合う様相となったが、#32中原、#7山田も落とさない大阪体育大に対し、関西大は確率を上げられなかった。最後はシュート1本で追いつく3点差の状況で、思うようなシュートを打てず。終盤はファウルが増えて我慢比べの様相も呈した試合を、大阪体育大が78−75で制した。

180505SUGAWARA.jpg 大阪体育大は前日の大敗を払拭。最終局面は関西大の猛追に冷や汗をかいたが、決定打は最後まで許さず競り勝った。絶対的な存在だった内藤と岸田が卒業したが、ベースのバスケットは不変のまま、それを貫いている。全関では一昨年から3位→2位→3位と安定した戦績を残している一方で、アクシデントにより秋にかけては思うような結果を残せていない。体のケアの部分にも注意を払いながら、スタッフの力も結集して今年の秋こそは優勝争いに加わりたい。

 全関で初のベスト4入りとなった関西大。ただ、この3日間トータルの内容は満足できるものではなかっただろう。負傷者がいたというエクスキューズはあるが、連敗した2試合は攻守ともにチグハグな印象も残った。その中で、苦しい時間帯にもメンバー同士で声を掛け合う姿は、昨年のチームから引き継がれた大きな財産と言えよう。この試合ではこれまで見せ場の多くなかった中谷・菅原の両名の活躍も目を引いた。課題と収穫を糧とし、西日本、そして秋のリーグに挑んでいく。

写真上:2年目となる大阪体育大・藤本。入学直後と比べ、自ら攻める積極性が増している印象だ。
写真下:この試合目立った活躍の関西大・菅原。これをきっかけに飛躍の1年とできるか。

※大阪体育大・草川選手、山田選手、関西大・森田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

EDIT  |  23:57  |  2018関西  |  Top↑

2018.05.05 (Sat)

【2018全関】5/5 5位決定戦 天理大VS関西学院大

前半苦しむも巻き返しに成功の関西学院大が5位に
各メンバーが代わる代わる奮起の天理大は収穫の6位


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 ここ2年、全関では準々決勝で好勝負となっている関西学院大天理大の顔合わせ。これが今年の5位決定戦のカードとなった。

写真:バスケットカウントを獲得し、笑顔の関西学院大・坂本龍平。

180505FURUIE.jpg 前半はどこか集中を欠いたプレーも見られた関西学院大。最初はこれに天理大が乗じる形になった。#3藤澤(2年・PG)が隙をついてシュートを決めていき、#15黄(2年・C)もペイント内で奮闘。出遅れた関西学院大は、#40古家(3年・PG)が喝を入れた。3Pを決めて停滞を打破すると、交代出場の#33坂本龍平(1年・C・初芝橋本)も得点を重ねていき一旦は追いついた。逆に勢いが削がれた天理大だが、1Q最後に#32吉崎(4年・SG)がバスケットカウントを獲得。4点リードで2Qに入ると、一旦は#11小西聖也(1年・PG・洛南)の得点を許してビハインドとなるが、#46森山(2年・PF)の3P、#15黄のミドルで再逆転。関西学院大は、前半はどこか噛み合わない部分も目立ち、そのまま追いかける展開を強いられた。結局天理大が4点リードで前半終了となった。

 3Q、いきなり関西学院大は#1松本(2年・PF)が足を痛めて交代を余儀なくされる。嫌な予感が漂う中、これを#40古家が連続得点で払拭。すると#50坂本拓馬(3年・SF)の3P、#74中野(4年・SG)のバスケットカウントも飛び出し逆転に成功。天理大はこの時間帯になって単発なオフェンスが続き、じわりと点差が広がることとなった。関西学院大は優位な状況に立っても#40古家が積極的に決めていき、#14高山(4年・SG)も活力を注ぐバスケットカウントを決めてチームを盛り上げた。天理大はその後も反撃の糸口を掴めず、前半の好調ぶりから一転して失速。最後まで劣勢を立て直せなかった。最後は89−66とした関西学院大が勝利を収めた。


180505MORIYAMA.jpg 全関5位がシーズンのスタートとなった今年の関西学院大。結果としては悔いもあるだろうが、チームとしてのリバウンドへの積極性は光った。昨年から高さの部分で劣るが、それを克服しつつある印象だ。今季からアシスタントコーチとなった昨年主将の堤が抜けた部分は、古家と八角がしっかりとカバー。フレッシュマンも良さを見せ、得るものの多い大会だっただろう。

 今年は2部所属となる天理大。1年間の留学を経て主将として復帰した佐々木のドライブは安定感を増し、苦しい時間帯でも淡々と得点する姿は心強い。昨年同様に以前よりインサイドが手薄な印象であるが、昨年苦い経験をした黄や倉富をはじめ、ベンチメンバーや下級生がそれを埋めている。西日本インカレ以降はどの選手も未体験ゾーンでの戦いが待っているが、もう一段上のレベルに達すれば、1年での1部返り咲きは大きく近づくはずだ。

写真上:この日は自ら狙う姿勢が目立った関西学院大・古家。
写真下:天理大は森山も、次世代を担うべき存在として期待される。

※関西学院大・高山選手、天理大・佐々木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.05.05 (Sat)

【2018全関】5/5 7位決定戦 大阪学院大VS流通科学大

立ち上がりから優位に立ち大阪学院大が勝利
流通科学大には課題の残る大会に


180505YAMASHITA.jpg 準々決勝以降は2連敗の状態で臨まなければならない7位決定戦。最終日4試合の中で最もモチベーション的に難しい舞台には、大阪学院大流通科学大が進出した。

 試合開始から大阪学院大は#8吉井(2年・SF)と#20橋口(3年・SG)の積極性が光った。ともに器用なプレーで内外で得点を稼ぎ、早々に先行態勢を作る。流通科学大は、早い段階でファウルがかさみ、波に乗り切れない。#6 清水(4年・PG)が自ら決めていき気を吐くが、大阪学院大は#6山下(1年・PG・九州学院)の得点も続いてリードを堅持する。時間経過とともにミスも出始めるが、要所の得点で10点前後の点差から縮めさせない。高さの部分で劣勢の流通科学大にも#99(2年・C)の得点などが出るが、この日は終始大阪学院大が余裕ある試合運びを演じた。2Q中盤以降は#8吉井のバスケットカウントや#30木下(4年・PG)の3Pなどで再びギアを上げていった。前半で20点ものリードを得てハーフタイムを迎えた。

 さすがにこのままでは終われない流通科学大。3Q開始早々、#9諏訪(3年・PF)のタフショットや#8松浦(4年・SG)の3Pなどでにわかに追撃態勢を整える。しかし、この中でも大阪学院大は#8吉井の得点が続き、すぐに落ち着きを取り戻した。対する流通科学大は、またもファウルが続くなどして良い流れを続けられない。最後にはベンチメンバーを投入する余裕を見せた大阪学院大が、101−82で完勝。7位となった。


180505TAKADA.jpg 今大会に3連覇がかかっていた大阪学院大。京産大との準々決勝で敗れると、翌日は気落ちもあってか天理大の若いメンバーの勢いに屈し、まさかの7位決定戦行きとなった。しかしこの日は序盤から吉井を中心に快調に飛ばし、付け入る隙を与えなかった。苦しんだ印象もある大会だが、これまで試合経験の少なかったメンバーの光るプレーも目立ち、底上げにもつながったはずだ。近年はどの大会でも安定した戦績を残しているだけに、この先の大会ではこのような結果では終われないだろう。

 ベスト8決定戦では、ミスマッチを跳ね返して立命館大を下した流通科学大。一発勝負での爆発力が侮れないチームであるが、それ以降の戦いではディフェンス面で持ちこたえられない展開の試合が続き、後味の悪い全関となった。昨年もサイズ不足がのしかかっていたチームだが、リーグでは存在感を見せて上位校を何度も慌てさせたメンバーの多くが残っている。ポテンシャルはあるだけに、この先に向けて状態を上げていきたい。

写真上:大阪学院大・山下は、ルーキーながらスタメンを担った。
写真下:流通科学大は、主将である高田の出来も浮沈を左右する。

※大阪学院大・木下選手、流通科学大・松浦選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.05.05 (Sat)

【2018トーナメント】5/5準決勝 筑波大VS大東文化大

筑波大が連日の逆転劇で3年連続決勝進出
大東文化大は終盤のオフェンスが形にならず


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 準決勝第2試合、筑波大大東文化大の対戦はインカレ決勝と同カード。嫌が応にも高まる期待の中、試合は息詰まる熱戦となりどちらが勝ってもおかしくない展開となった。

 立ち上がりから互いに激しいディフェンスを仕掛けていく。準々決勝では簡単に決まった大東大#15モッチ(3年・C)のゴール下はサイズの大きな筑波大の中にあってはそう思うようにはスペースもなく、我慢の出足。筑波大は#11増田(3年・SF)のターンシュート、#65玉木(4年・C)のオフェンスリバウンド、#27山口(2年・SF)の3Pもあってリードに成功するが、大東大も次第に調子を上げて1Qは13-14。

180505masuda.jpg 2Qの立ち上がり、互いにベンチメンバーを主体にした戦いの中、どちらも主導権は握れない。主力を戻すも大東大はアンスポーツマンライクファウル、筑波大は速攻でオフェンスファウルなど、互いにミスが出て、点数的にも差がつかない時間が続く。残り5分、大東大は#12熊谷(4年・PG)の速攻からリズムが生まれ、#34中村(3年・PG)の速攻、#15モッチのオフェンスリバウンドやゴール下のプレーが続いてリード。筑波大も#8菅原(2年・PG)が3P、フリースローを沈めるなど、傷は最低限にとどめて29-35と大東大6点リードで前半終了。

 3Qの立ち上がりは筑波大が速攻を連発し、逃げる大東を捕まえに行く。しかし大東大は#12熊谷が2本の3Pを沈めてその勢いを断ち切り、リードを10点以上に広げることに成功。筑波大はタイムアウトを取って修正し、#15森下(3年・C)、#7青木(4年・SG)、#11増田とゴールが続く。筑波大の攻撃に対して激しいディフェンスにいくもファウルが続いてしまった大東大は#2飴谷(2年・SF)の速攻も出たが、45-50と11点あった差を45-50と5点にされて3Qを終えた。

 最終Qは立ち上がりから攻防が入れ替わる目まぐるしい展開になる。高い位置からのディフェンスでボールを奪った筑波大は#88牧(3年・SG)が速攻、そしてミドルシュートを決め、開始2分で2点差に。大東大は#14モッチが4ファウルとなりベンチへ下がるが、#39アビブ(1年・C・北陸)が代わって奮闘。ワンゴールを争う展開は終盤まで続いたが、大東大は何度もフリースローを得ながらこの確率が悪く、筑波大を突き放せない。残り2分で4点のリードを保っていた大東大に対し、最後の流れをじわじわ筑波大が引き寄せていく。大東大は筑波大のディフェンスの前に容易にオフェンスを展開できなくなってタフショットが続くと、リバウンドも取れず。そこから#8菅原の速攻が生まれた筑波大は残り1分で2点差。タイムアウトを挟んで再開した大東大のオフェンスは、#12熊谷がドライブを決めきれず、ボールを奪った筑波大が#27山口の3Pにつなげて64-63と逆転。残り14.2秒、#12熊谷からボールが渡った#91ビリシベ(4年・PF)のアウトサイドは外れ、筑波大が準々決勝に引き続き1点差で決勝進出を決めた。

180505birisibe.jpg 互いに堅いディフェンスで相手のポイントを止める、気の抜けない展開だった。大東大はモッチが4ファウルになっても持ちこたえたが、フリースローが7/17と決まらず。もう少し入っていればリードを広げ、もっと優位に試合を進めて逃げ切れた可能性もある。

 筑波大は連日の逆転だが吉田監督「このチームは焦らない」と、劣勢でもやることをやり続ける勝負強さがあると言う。春は代表合宿に行く選手もいたため、チームとしての練習期間はそう長くなく、「ぶっつけ本番」で臨んでいるというが、牧や菅原を軸に、増田が勝負どころで欠かせない働きをしており、チームとしてまとまりができつつある。3連覇に向かってこの流れを持続できるか。

写真上:前半4点に終わったが、後半は要所でシュートを決めた増田は試合巧者だ。
写真下:好ディフェンスを見せている春のビリシベだが、最後のシュートはリングに弾かれた。

※筑波大・山口選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2018.05.05 (Sat)

【2018トーナメント】5/5 準決勝 中央大VS白鷗大

勢いに乗った中央大が17年ぶりに決勝に進出
白鷗大は攻め気を見せるも一歩及ばず


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 準々決勝で日本大にリベンジを果たし、#13中村(4年・SG)と#28鶴巻(4年・SF)2人のエースが点数を量産する中央大。そして専修大を1点差で破り、泥臭いプレーと速い攻撃を仕掛ける白鷗大。両者の準決勝はスピードと機動力はほぼ互角で、最後の1秒まで勝敗がわからない熱い戦いとなった。

 1Qは高さのある白鷗大がペースを掴む。#58前田(3年・SF)の3Pで先制し、#75シェッハ(3年・C)を活かしたプレーが目立った。一方中央大はサイズで圧倒され点数が伸びず6-19と大きく出遅れる。2Qも白鷗大のペースで試合が進みリードを得るが、中盤になり中央大#28鶴巻の3Pから流れを作ると、ディフェンスにも締まりが見え始めた。#0肥後(4年・PF)のジャンパー、そして#13中村も引き続き好調。一方白鷗大は#44星野(3年・PF)がリバウンド争いから足を痛めてベンチへ。苦しくなる中、ガード陣がドライブインなど果敢に攻めの姿勢を見せ、ファウルをもらうがフリースローがなかなか決まらない。終盤は中央大のペースで前半を終え28-32と4点差まで迫った。

180505aoki.jpg 3Qが始まると、中央大#75沼倉(3年・C)のジャンパー、#13中村の3Pが2本連続で決まり開始1分で逆転に成功する。白鷗大は早くもタイムアウトを要求し、前からディフェンスを仕掛けるが、中央大のガード陣が速いペースで攻めにかかる。#28鶴巻の3Pとジャンパーは好調。白鷗大は#32三浦(3年・SG)のバスケットカウント、#58前田のドライブで食らいつくが、中央大の#86青木(2年・C)のディフェンス、そしてダブルチームの寄りの速さに苦しみ#75シェッハの高さが活かせなくなっていく。中央大はブレイクに走った#86青木がブザーと共にシュートを決めると、このQは31得点でまとめ上げ59-46で残り10分にかける。

 4Q開始直後、白鷗大は#75シェッハのタップシュートから追い上げの態勢に入る。リバウンドから速い展開に持ち込み#23荒谷(2年・PF)がレイアップ、#56中川(3年・PG)のバスケットカウントを決めると、さらに#58前田がギアを上げる。残り3分で#56中川の3P、ジャンパーで64-64の同点とする。中央大はシュートが落ち始め苦しい展開に。白鷗大は#52ブラ(1年・C・帝京長岡)を中心にオフェンスリバウンドでセカンドチャンスを作り、残り2分、#37長島のドライブで64-66と逆転に成功。ここで中央大#13中村が体勢を崩しつつの3Pを沈めると、すぐに白鷗大#58前田がドライブで返し1点を争う展開に。残り42秒、オフェンスリバウンドに絡んだ#52ブラがファウルをもらうが、フリースローが入らない。中央大もワンプレーを作るがシュートは決まらず。しかしオフェンスリバウンドに絡んだ#2大崎(3年・CF)がシュートファウルをもらい、フリースローを2本決め69‐68と1点リード。白鷗大はタイムアウトを要求し、残り17.7秒。#37長島が保持したボールは#58前田に渡るが惜しくもシュートまで行けず。69‐68でタイムアップとなり、中央大が決勝進出となった。

 中央大はこの試合も調子のいい中村が16点、鶴巻が15点と攻撃の要がしっかり出来上がっている。そして久岡が個性派ぞろいのチームをPGとしてまとめている。ここからサイズと機動力を持つ大崎やシューター三上が伸びてくると、安定したオフェンスを展開することができるだろう。サイズがない部分は欠点でもあるが、沼倉や青木のゴール下の頑張りはチーム全体を鼓舞している。ディフェンスは大きいチームにも効果的で、特にダブルチームに寄る速さはいい武器だ。「入りが悪い」と選手たち自身も自覚しているようで、決勝では筑波大のサイズに圧倒されず、いかに早いタイミングでリズムを作れるかが鍵となる。

180505maeda.jpg 白鷗大は4年生の長島スピード、秋野の頑張りはもちろん、前田が3年生ながらエースとしての活躍を見せ始めている。星野の怪我による離脱は痛かったが、三浦や中川というサイズの小さいメンバーのドライブやシュートも光った。シェッハの高さをうまく活かすとともに、豊富な運動量と、そのエネルギーが試合終盤まで失速しないのは鍛えられた足腰を持つ証拠だ。しかしフリースローが24分の8と確率が低く、大きな課題となった。「ディフェンス面がまだまだ」と落合HCはいう。持ち味の足腰がディフェンス面でどう活かされるか、秋が楽しみだ。まずは切り替えて3位決定戦に臨んでほしい。

写真上:青木はゴール下の泥臭いディフェンスで貢献している。
写真下:40分間走り続け、無尽蔵ともいえる体力を持つ前田。最後まで諦めずに前へと進んでいく。

※中央大・中村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2018.05.05 (Sat)

【2018トーナメント】5/6試合予定(最終日)

■駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場

11:00 青山学院大学 vs 専修大学(7位決定戦)
12:40 東海大学 vs 日本大学(5位決定戦)
14:30 大東文化大学 vs 白鴎大学(3位決定戦)
16:20 筑波大学 vs 中央大学(決勝)


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2018.05.05 (Sat)

【2018トーナメント】5/5結果(準決勝)

■駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場

青山学院大学61(15-14,13-13,20-22,13-18)67東海大学
日本大学89(22-21,17-26,20-22,21-10)79専修大学
中央大学69(6-19,22-13,31-14,10-22)68白鴎大学
筑波大学64(13-14,16-21,16-15,19-13)63大東文化大学



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2018.05.04 (Fri)

【2018全関】5/4 レポート(準決勝、5〜8位決定戦)

関西最初の三冠タイトルへ
決勝は近畿大vs京産大に


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 この日の全関は、準決勝、順位決定戦の2試合ずつのカードとなった。この日を含めて各チームの残り試合は2つ。準々決勝以降は毎年3連戦の大会であるがゆえ、課題があっても修正時間はほとんどない中での戦いとなる。試合の中での修正力、切り替えの早さが求められるのは、この大会特有の厳しさであろう。


 準決勝の結果、決勝進出を決めたのは近畿大京都産業大。両者ここまで盤石の内容とは決して言えないながらも、ここまで勝ち進んできた。ともに期待の留学生を今年から迎えた同士であり、今季の関西を占う上で注目の一戦だ。

写真:倒れ込みながらバスケットカウントを獲得した榎田を、全員で助け起こす近畿大。


180504TAKAMATSU.jpg 関西学院大流通科学大による順位決定戦は、立ち上がりから関西学院大が主導権を掌握した。主将の#7高山(4年・SF)を中心に順調に得点を重ね、1Qで早くも17点差に。流通科学大も2Qに#8松浦(4年・SG)が3本の3Pを決めるなどして挽回を図るが、ファウルが込んでフリースローの失点が目立った。優勢の関西学院大のペースがそのまま続き、105−72で勝利した。


 順位決定戦もう一試合の大阪学院大天理大の一戦は、序盤から天理大リードで推移した。開始直後から#24佐々木(3年・PG)が順調にシュートを決め、若いチームをもり立てる。大阪学院大も#30木下(4年・PG)、#8吉井(2年・SF)の得点が出て大きくは離されないが、このゲームでは、天理大の活力がそれを上回ってみせた。中盤以降は、#68高松(2年・SF)や#28二見(1年・PF・豊浦)というフレッシュなメンバーが次々と得点し、最後まで流れを渡さず。大阪学院大は、最後は#30木下が何度も難しいシュートを沈めていったものの、その都度決め返した天理大が78−70で逃げ切りに成功した。

写真:天理大は高松が17得点。経験の少ないメンバーが、着実に成長している大会だ。

※関西学院大・松本選手、天理大・藤澤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【近畿大が大阪体育大を圧倒しあと1勝に】

180504PATRICK.jpg 準決勝第一試合は、一昨年決勝に進んだ近畿大と、昨年のファイナリストである大阪体育大の顔合わせ。奇しくも、一昨年と昨年の準決勝と同カードとなった。

 前日の関西学院大との準々決勝は、ギリギリでの逆転勝利だった近畿大。この日も出遅れが懸念されたが、試合開始直後、近畿大はいきなり果敢に仕掛けた#9濱高(4年・SG)が豪快なバスケットカウントを獲得。結果的にこのプレーが勝負の流れを決したこととなった。ワンスローは落とすも、これを拾った#0パトリック(1年・C・東山)までもがバスケットカウント。勢いづいた近畿大は、この両名が更に加点し、2分半で11−0とする。大阪体育大は完全に出遅れる形となってしまった。#7山田(3年・SG)が3Pを決めていき打開を図るが、近畿大は#24今村(3年・PF)、#36榎田(2年・PF)もシュートが決まり始める理想的な状態となった。早々にダブルスコア以上のビハインドを背負った大阪体育大。2Q後半に#30藤本(2年・PG)が自ら攻めフリースローを得るが、ここでの確率も上げられず。前半終了間際には#30坂口(2年・SG)、#33濱田(3年・PG)にも得点が出た近畿大のリードは、この時点で25点となった。

180504YAMADA.jpg このままでは引き下がれない大阪体育大も、意地を見せた。3Qには、#7山田が4連続3Pを見舞い、これには会場もどよめく。だが、それでも近畿大の好リズムには陰りがない。決められるたびに、#9濱高、#33濱田のシュートで返し、安全圏の点差は揺るがない。主力メンバーを下げていた4Q序盤に一旦18点差に詰められたものの、すぐに#24今村がツースローを決めてダメを押す形となった。大阪体育大も#30藤本が最後まで奮闘したが、接戦だった過去2年の準決勝とは異なり112−79という大差での決着となった。これにより近畿大が2年ぶりの決勝を決め、大阪体育大が3位決定戦にまわることになった。

写真上:ワンハンドダンクを決める近畿大・パトリック。
写真下:山田も気を吐いた大阪体育大だが、追いつくには至らず。

※近畿大・濱高選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【シャットアウトに成功した京産大が決勝へ】

180504KUBOTA.jpg 準決勝もう一つのカード、京都産業大関西大も、一方的なものとなった。

 試合の出だしが課題となっている現在の京産大。開始すぐの時間帯は、関西大がそれにつけ込む形となった。#11森田(4年・PG)のバスケットカウントや#5石野(4年・SF)の3Pなどが出て、一旦は抜け出しを予感させるムードとなった。しかし、京産大はここからディフェンスを引き締めた。思うような形で相手にボールを持たせず、1Q終盤から関西大のオフェンスは一気に単発なものにしぼんでしまう。京産大はこの間に、#38リンダー(3年・PF)が積極的に攻めて1Qで5点のリード。早いうちに挽回したい関西大だが、2Qもこの流れを変えることができない。サイズのある相手にインサイドにうまくボールが入らず、アウトサイドは苦し紛れに打たされる形が続きオフェンスが完全に停滞。反面、京産大は#38リンダーだけでなく、#24大庭(3年・SF)のミドルや速攻、#21会田(4年・C)のジャンプシュートなども出て、小気味良くスコアを伸ばしていった。結局前半は、37−22という大差で終了した。

180504NAGAO.jpg 劣勢に立たされたが、なんとか決勝進出のチャンスをものにしたい関西大。3Q開始早々に#11森田の3Pが決まり、反撃の糸口を掴みかけた。しかしその矢先、京産大は#23サンブ(1年・C・沼津中央)のインサイドが効果的に決まり、更に点差を拡大。相手に付け入る隙を与えない。関西大も集中を切らさない姿勢こそ見せるが、徹底した京産大ディフェンスを前に、苦しい状況を打破するには至らなかった。最後はベンチメンバーを送り出す余裕を見せた京産大が、終わってみれば80−53で文字通りの完勝。今大会はなかなか好内容が遠い京産大だったが、攻守が噛み合い決勝進出を決めた。

写真上:関西大は、負傷明けで万全ではない窪田も奮起した。
写真下:引き離しに成功した2Qは、永尾の存在も光った京産大。

※京都産業大・リンダー選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.05.04 (Fri)

【2018トーナメント】5/5試合予定(準決勝)

■駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場

12:00 青山学院大学 vs 東海大学(順位決定戦)
13:40 日本大学 vs 専修大学(順位決定戦)
15:20 中央大学 vs 白鴎大学(準決勝)
17:00 筑波大学 vs 大東文化大学

※5/4は試合はありません。


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2018.05.03 (Thu)

【2018トーナメント】5/3 準々決勝 筑波大VS青山学院大

筑波大が4Qの猛攻で追い上げ
大逆転で青山学院大を下す


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写真:1点差で勝利し、歓喜に湧く筑波大。

 この日の最終試合は筑波大青山学院大という、世代別代表等の有力選手を多く抱える注目のチーム同士の戦いだった。昨年のトーナメント覇者、3連覇を狙う筑波大は、昨シーズンから怪我で欠場している#14波多(4年・SG)が未だ完全復帰できていないが、平均身長が高く#11増田(3年・PF)#88牧(3年・SG)という3年生を中心とした若いチームだ。一方青学大は機動力のある#15石井(4年・PG)を中心に、エース#13前田(4年・F)を筆頭に#14井森(3年・F)、#21納見(3年・PG)も調子を上げ、プレシーズンから安定した強さを見せている。

180503masuda.jpg 前半は青学大のペースで試合が進む。代表から帰ってきた#7ナナー(3年・CF)のオフェンスリバウンドから、#14井森、#21納見の連続3Pで流れを作る。筑波大は#65玉木(4年・C)、#11増田のジャンパーで応戦するが、#8菅原(2年・PG)が早い段階で2ファウルとなりベンチへ。さらに青学大のスピードとスイッチディフェンスが筑波大を苦しめる展開に。ゴール下では青学大#7ナナーが成長を見せて要となり、リバウンドも優勢となった。筑波大も前半終盤にオフェンスリバウンドに絡むものの、なかなかフィニッシュが決まらず、26-40と青学大リードで折り返す。

 後半テンポアップを狙う筑波大は、オフェンスリバウンドの強化とスイッチディフェンス対策をハーフタイムで行い、ボールが早く回るようになるが、青学大の鋭いドライブと前からのディフェンスは安定していた。中を固めてスティールを狙い、走った#52赤穂(2年・PG)が、ワンパスからのタップシュートなど速いバスケを展開する。10点差以内で最終Qにつなぎたい筑波大は#88牧や#27山口(2年・SF)が3Pを決め食らいつくが、青学大#21納見がブザー間際に3Pを返し65-52と13点差とする。

170503noumi.jpg 第4Q序盤、筑波大の長いパスを連続スティールしブレイクに持っていく青学大だが、開始4分で4ファウルとなり、ここから筑波大が一気に攻め気を見せる。#11増田のドライブ、#33森下(2年・CF)のバスケットカウント、さらにオフェンスリバウンドにも積極的に飛び込みセカンドチャンスをものにする。ここから#88牧の3Pやジャンパーが光ると、波に乗り#8菅原の3Pが決まり、残り3分で3点差に迫る。青学大はスピードを生かし速い展開で再び点差をつけようとするが、なかなかシュートが入らない。終盤にかけて筑波大#88牧が強気のプレーを見せ、連続得点。さらに牧は残り25.7秒、囲まれながら打ったシュートでファウルをもらい、フリースローをしっかり2本沈めとうとう73-72と逆転。青学大はタイムアウトを要求し、最後のワンプレーにかける。しかし#15石井がギリギリまでボールを保持し、#52赤穂から#21納見に渡ったボールからの3Pはリングに弾かれた。しかしオフェンスリバウンドに絡み1.2秒を残し青学大のエンドスローイン。筑波大は5人全員をサイズアップさせ、ゴール下を守る。青学大はスクリーンを使って飛び込んで来た#52赤穂がゴール下を打つが、惜しくも入らず試合終了。73-72で筑波大が大逆転勝利を果たした。

 筑波大は青学大のディフェンスに苦しみボールが回らず、我慢の時間が多かった。ハーフタイムにセンター陣のスクリーンを使ってディフェンスを振り切るという対策から流れが戻ってきたが、第4Q残り5分の時点で10点差。このとき吉田監督は「テンポアップをしなければならない」と考えていた。「筑波のバスケはディフェンスをしてブレイクを繰り返すこと。それを徹底していけば自然とテンポアップしてくる。それができた」。準決勝の相手は大東文化大。昨年のインカレ決勝のリベンジマッチで、筑波大のペースをいかに長く継続できるかが鍵となる。

 青山学院大は前半からスピードと高さを生かし、自分たちのペースに持っていくことができたものの、前田がゴール下の争いで足を痛めて前半に離脱。スコアラーを一人失い、後半終盤のシュート率の低下が敗戦につながった。しかしガード陣全員の1対1の強さ、そしてセンター陣の成長、さらに機動力のあるディフェンス力はここ数年取り組んできたものが成果としてしっかり見えてきている証だ。切り替えて最高位の5位を目指したい。

写真上:終始激しいディフェンスを受けた筑波大・増田。しかし最終盤に彼らしい動きからの得点を決め、反撃に貢献。
写真下:17点の青学大・納見。最後のシュートを託されたが惜しくも決められず。

※筑波大・牧選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。


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2018.05.03 (Thu)

【2018トーナメント】5/3 準々決勝 専修大VS白鷗大

残り1分半から勢いを得たのは白鷗大
1点差のゲームでベスト4へ進出


180503hakuou1.jpg

 白鷗大専修大の戦いは、立ち上がりから最終盤までどちらに転ぶかわからない白熱した展開となった。前半はハイスコアリングゲームになった。開始早々、専修大は#10大澤(4年・F)が白鷗大#35秋野(4年・PF)をブロック、さらにスティールからの速攻を見せる。一方の白鷗大も#44星野(3年・PF)が連続得点したのに続き、#58前田(3年・SF)の3P、#35秋野も果敢に攻めて#30アブ(3年・C)のティンディングを誘うなどして開始3分で4-14の10点リード。しかしここからファウルが続発してしまい、流れは専修大へ。専修大は#30アブを中心に得点し、#10大澤、#34盛實(3年・G)の3Pなどで追い上げて26-29で1Q終了。

180503maeda.jpg 2Qも立ち上がりからファウルが続いてしまった白鷗大は激しいディフェンスに出にくくなり、その間に専修大が逆転。しかし#32三浦(3年・SG)がアグレッシブに攻め、#58前田のオフェンスリバウンドなどで逆転するとシーソーゲームに突入する。互いに速攻を出し合うなど早い展開が続くが、どちらも切れず勝負は互角。しかし最後に#34盛實が3Pを沈めて50-47と、今度は専修大の3点リードで前半を終えた。

 後半、専修大は5分間ノーゴール。白鷗大は#58前田の速攻、#75シェッハ(3年・C)が#30アブをブロック、#37長島(4年・PG)から#75シェッハへのアシストが決まるなどして一時6点のリードに成功する。専修大は#30アブ、#46寺澤(1年・F・東海大諏訪)が徐々にゴール下で存在感を増し、#5安部(3年・G)がドライブで得点すると追い上げに成功。ここから#30アブのゴール下、#88重富周希(2年・PG)のドライブ、フリースローで今度は7点のリードを奪った。白鷗大は終盤3分間ノーゴールとなり、3Qは66-61の専修大リードに。

 4Q、白鷗大はここまで積み重なってきたファウルがさらにじわじわと増えて、点差以上の苦しさが見えてくる。しかし専修大の得点も序盤に#46寺澤が得点して以降止まる。#30アブがベンチへ下がっている間に白鷗大は#75シェッハのアシスト、シュートで逆転に成功。残り4分、#30アブ、#88重富がコートに戻ってくると、ここからが最後の勝負になった。専修大は#46寺澤が2連続得点にフリースローを獲得し、1分半で6点を稼いで5点のリードに。残り2分となり白鷗大は苦しくなるが、#35秋野のシュートで3点差とすると、残り1分、#75シェッハのシュートをブロックにいった#30アブがティンディングと判定され、さらに#35秋野のリバウンドから#75シェッハの得点で残り46.8秒に白鷗大が76-77と1点先行する展開となる。最後の攻防で白鷗大のシュートは決まらないが、専修大は残り時間わずか、ブザーとともに放ったシュートは間に合わずタイムアップとの判定。白鷗大が何度もリードが入れ替わる展開を僅差で制した。

 昨年準優勝しているだけにここで負けなくないという気持ちは強かっただろう。ゲーム序盤からファウルが嵩んでいった白鷗大だが、なんとかディフェンスを持ちこたえて粘った。「結果的に勝った試合。内容的には負けているし修正点が多い」と今季指揮を執る網野監督(兼部長)。こういう試合を薬にして次につなげたいと言うが、オフェンスではチャンスを得たら前田や長島ら機動力の高い選手がアグレッシブに攻め続け、積極性は評価できる。これは昨年までハーフコートでの展開が多かったところを、アタックするオフェンスを増やしているせいもある。まだまだディフェンスは課題で、PGも経験値が足りない。網野監督としてはインサイドの強調も考えており、レベルアップしたい部分は山ほどあるようだが、今大会を通じて経験値を得て糧としたいところだ。

180503morizane.jpg どちらに転んでもおかしくないゲームだったが、専修大は最終盤の流れを持ってこられなかった。いつもなら相手の勢いを削ぐようなシュートを決める盛實が、後半はしっかりディフェンスされて0点。リバウンドでも15本負けているが、シェッハの高さに対してアブもきわどい判定が続く中、よく粘った。ルーキーの寺澤による終盤の連続得点など、新戦力の働きぶりも光り、チームとしてのベースアップを期待したい。

写真上:17得点の白鴎大・前田。よく走りボールを前へ、前へと持っていく。
写真下:前半終了時には3Pを決めた盛實。後半に入らなかったのが惜しまれる。

※白鴎大・長島選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。

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2018.05.03 (Thu)

【2018トーナメント】5/3 準々決勝 日本大VS中央大

シュート確率の高さ、スピードある展開で
中央大が日本大を圧倒してベスト4へ


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写真:シュートを沈め、両手を広げてベンチへ帰る中央大・中村。

 シューター陣と高さを十分に備えた日本大と、ディフェンスを武器に速い展開で攻撃を仕掛ける中央大。ベスト8がけでは入りに緩みがでた中央大であったが、昨年のリーグ戦順位決定戦では日本大が終始リードする形で勝利したこともあり、中央大にとってリベンジマッチともいえる戦いで、調子をしっかりと合わせてきた。

180503numakura.jpg 試合開始直後、日本大の#10杉本(2年・SG)のドライブインから先制すると、オフェンス、ディフェンス共に#0シェイク(2年・C)の高さを生かしていく。中央大は高さに苦しみやむを得ずタイムアウトをとると、一気にスピードアップにかかった。速いパス回しと、小さいながらリバウンドに積極的に絡み#28鶴巻(4年・SF)、#13中村(4年・SG)、#0肥後(4年・PF)の3Pで波を作ると、ディフェンスの足も動きはじめ、前半は完全に中央大ペースに。日本大は#21青木裕哉(4年・PG)が応戦するが、27‐48と中央大リードで前半を終える。

 後半も中央大のディフェンスは緩むことがなく、#2大崎(3年・CF)の3Pで先制する。10点差にしたい日本大は、開始5分程で中央大のシュートが落ち始めるとリバウンドから速い展開に持っていき、#14松脇(3年・SG)と#21青木の3Pでギアを上げ、タイトなディフェンスでミスを誘いブレイクに成功する。しかし中央大は#13中村が好調でこの日25点の活躍と、なかなか点差が詰まらない。さらにブザーと共に#28鶴巻の3Pがネットを揺らし58‐71と中央大のリード。第4Qも中央大の勢いは止まらず、サイズがない中で#86青木亮(2年・C)のパワープレーも印象的であった。日本大は前からディフェンスを仕掛け、3Pを積極的に狙っていくが、全体で24分の4と確率が上がらずそのまま幕。72‐98で17年ぶりに中央大がベスト4進出を決めた。日本大は第3Qで31得点をあげるも、中央大のエースたちに苦しめられ点差詰めることはできなかった。

180503sugimoto.jpg 中央大のサイズはないが、ディフェンスやスピードで他のチームを上回り、大きなチームを苦しめる。1部チームには2m級の留学生も多数いるが、ダブルチームに寄る速さやボールに向かう泥臭さは他のチームを圧倒するものがある。加えてエース#13中村と#28鶴巻のシュート率の高さはオフェンス面で最大の武器となっており、彼らのシュートが中央大のリズムを作っている。今年の3、4年生は2016年の新人戦で準優勝しているメンバーたちであり、気合は十分だ。

 日本大は今大会、特にハーフライン付近のガード陣のディフェンスが良く、前からプレッシャーをかけてスティール、速攻のパターンもしばしば見られた。しかし杉本と松脇などシューター陣の3Pと、シェイクとジャワラのセンター陣の安定は勝利の鍵となってくるため、青木や控えの藤井といったガード力も試される。

写真上:ビッグマンをかいくぐる上手さのある沼倉。中央大の仕事人だ。
写真下:日本大の杉本は激しくディフェンスされながら、攻め続けた。3Pが入らず苦しい中でも17得点。

※中央大・肥後選手のインタビュー、写真は「続きを読む」へ。


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2018.05.03 (Thu)

【2018トーナメント】5/3 準々決勝 大東文化大VS東海大

インカレ覇者・大東文化大が
余裕のある試合運びでベスト4へ


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写真:アビブのダンクにベンチも盛り上がった。

 昨インカレ覇者の大東文化大と、大学界を牽引する存在である東海大が準々決勝で対戦した。両者シュートが入らない立ち上がりとなるが、ここを先に抜け出したのは大東大。#12熊谷(4年・PG)がドライブで東海大ディフェンスを切って得点すると、高い位置からのディフェンスを展開し、#91ビリシベ(4年・PF)のスティールや3P、#15モッチ(3年・C)のゴール下へのシュートへとつなげた。東海大は#15モッチに阻まれてインサイドでの得点ができずに停滞。全体ではロースコア展開となり、1Qは16-11。

180503kumagai2.jpg 2Qも大東大は上からのプレスが機能する。東海大のミスを誘うと#81後藤(3年・SG)の3Pを始め次々と得点し、一気に10点差。東海大はファウルが続いて波に乗れず、#0寺嶋(3年・PG)が3P、速攻と唯一気を吐くプレーぶりを見せる。大東大は#15モッチをベンチで休ませるが交替した#39アビブ(1年・C・北陸)がバスケットカウントを獲得するなど、流れは切れない。東海大は激しいディフェンスを展開し、#0寺嶋、#11大倉(1年・SG・北陸学院)のバスケットカウントなども出るが、前半は38-29と大東大リードとなった。

 後半3Q、#91ビリシベのオフェンスリバウンドからの得点、#2飴谷(2年・SF)のオフェンスリバウンドなど、立ち上がりも勢いが切れない大東大に対し、東海大はフリースローを2本落とすなど、流れに乗り切れない。しかし大東大にファウルが続くと#10鶴田(4年・C)、#22笹倉(3年・PG)の得点で残り3分になって5点差に詰め寄った。だが大東大も焦らない。#2飴谷がオフェンスリバウンドから得点し、#12熊谷が追撃を断ち切るように3Pを沈めると、50-41として3Qを終了。

 4Qの立ち上がり、大東大は#81後藤が2本のアウトサイドと#15モッチへのアシストを決め、一気に点差を17とする。東海大は追い上げの起点が作れず、アウトサイドも決まらない。大東大はその後も得点を重ね、最後は#39アビブがダンクを見せて70-53で試合終了。ベスト4へと進んだ。

 大東大は出足から落ち着いており、余裕を持った試合運びだった。熊谷、モッチに注目が集まりがちだが、それ以外の選手の底上げができてきている印象があり、ベンチメンバーも仕事をこなしたのはインカレ決勝での展開が蘇るようだった。かつてない安定感が垣間見える印象だが、これを次の準決勝以降でも発揮できるかどうかに注目したい。

180503terasima2.jpg 東海大はリバウンドで37対55と大東大に大差をつけられた。さらに2-2-1のプレスに対応しきれず、ミスを頻発。リバウンドが取れず、さらにプレスでボール運びを停滞させられれば、いかにスピードある寺嶋らでも走って得点することはできず、単発の得点が続いた。余裕のなさからかアウトサイドも入らなかった。「これが今の実力」という陸川監督だが、有力な選手を多く抱えるだけに課題をどう突破していくのかシーズンを通して見ていきたい部分だ。

写真上:大東大は要所をピシリと締める熊谷のプレーがあるからこそ、チームが崩れない。
写真下:唯一の2桁得点をマークした東海大・寺嶋。3Pは4/4と確率も良かったが、一人の活躍では苦しい展開を打開できず。

※大東文化大・後藤選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。


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2018.05.03 (Thu)

【2018全関】5/3 レポート(準々決勝)

僅差の攻防が続いた準々決勝
大阪学院大が敗れ3連覇ならず


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 ベスト8決定から早3日。全関は場所を東淀川に移し、この日から準々決勝以降の戦いが始まった。今年の関西は有力チームの代替わりが多く、現段階で各校の間の力関係が測りづらい。準々決勝は、大差がついた試合もあれば、ラストまで分からない試合も出た。最終2日間の着地点も、まだまだ読めない状況だ。


 流通科学大大阪体育大のゲームは、開始から互いにハイペースの決め合いとなった。その中から前半終了間際に#18池田(2年・PF)の得点などで大阪体育大が抜け出しに成功。リードを12点としてハーフタイムに入ると、3Qもその勢いは止まらず面白いように加点を続けた。流通科学大も得点が伸び、この試合最終スコアはなんと136−104。大味な感は拭えなかったが、大阪体育大が3年連続準決勝進出となった。

写真:今年も大阪体育大名物の応援団が、試合会場を盛り上げる。

※大阪体育大・伴選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【支柱の活躍で関西大がベスト4に】

 昨年、2部優勝で1部に再昇格した関西大と、長く保ってきた1部からの降格を余儀なくされた天理大。今季立場の対照的な両者の対戦は、終盤まで先の読めない展開が続いた。

180503AKIOKA.jpg 序盤こそ#24佐々木(3年・PG)が得点を重ねて天理大が先行するも、関西大も徐々に立て直す。相手に簡単にはゴールを割らせず、#11森田(4年・PG)の3P、#7河野(3年・C)のドライブなどで1Q終了時にはほぼイーブンに戻した。なおも天理大は#24佐々木が果敢に得点すれば、関西大もベンチからコートに入った#6秋岡(2年・PG)の活躍が光り、お互いに一歩も引かない。互角の展開に終始した前半は、関西大1点リードで終了した。

 迎えた3Q、ここからペースはじわりと関西大に。#11森田、#31梶原(4年・C)の得点が相次ぐ。天理大は単発なオフェンスが目立ち、追いかける状態に。4Qに入り、#0足立(3年・PG)に3Pが飛び出すと、天理大はタイムアウトを請求。ここから攻め気を発揮したのが#3藤澤(2年・PG)。難しいシュートを続け、この時間帯逆にオフェンスの停滞した関西大に迫る。この状況を打破したのは#31梶原。天理大のディフェンスをかいくぐってペイント内での得点を続ける。すると天理大は24秒オーバーが続き、流れを逸してしまった。結局は関西大が62−49として、押し切った格好となった。

写真:交代出場ながら関西大・秋岡は10得点で貢献。

※関西大・梶原選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【近畿大が土壇場で再逆転に成功】

 今季、関西で最注目ルーキーというべき#0パトリック(1年・C・東山)が加わった近畿大。王座奪還が期待される中、この試合では関西学院大がそれを終始苦しめた。

180503MATSUMOTOPATRICK.jpg 関西学院大でパトリックに相対したのは#6松本(2年・PF)。『東山対決』はいきなり松本がドライブで得た2スローを揃えたことでチームに活力を注いだこととなった。近畿大は#0パトリックになかなか良い形でボールが渡らず、#36榎田(2年・PF)、#24今村(3年・PF)のシュートでそれを補完。関西学院大は#74中野(4年・SG)が2本の3Pを決めるなど、立ち上がりは外寄りの攻防が目立った。2Q開始早々には#0パトリックが2つ目を吹かれてベンチに下げざるを得ない。関西学院大は#6松本のみならず#11小西聖也(1年・PG・洛南)も得点し、若いメンバーが近畿大に引かず、リードを保つ。近畿大も戻った#0パトリックのダンクなどでついていき、4点差で前半をまとめた。

 だが後半、この流れを続けたい関西学院大にアクシデント。#6松本が短い間にファウルを重ね、4ファウル目となってしまった。代わって入った#24小西恭平(3年・C)がつなぐ形となり、一旦は#74中野の3Pで一息ついたのもつかの間、#24今村、#36榎田の得点が続く。近畿大もなかなか追い越すまでには至らずも、最後は#30坂口(2年・SG)のレイアップが決まって1点差で残り10分の戦いとなった。ここからしばらくは互いに得点を決め合う。#0パトリックのリバウンドシュートに対し、#6松本もゴール下や#74中野の3ショットで応戦するなど、双方譲らずの状況が続いた。残り約2分で、関西学院大は#6松本の得点が続き大きな4点のリード。勝利を意識する段階に入ったが、その直後に無情にも#6松本に5つ目が宣告されてしまう。チャンスとなった近畿大は、#0パトリックの連続得点で再逆転に成功。関西学院大は僅かな時間帯に、あと一本を決められなかった。最後の最後で糸口をつかんだ近畿大が、72−69で接戦を制した。

写真:互いにファウルが込んだが、松本もパトリックも両者持ち味を発揮。

※近畿大・今村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【終盤に抜け出し成功の京産大が準決勝進出】

 昨年リーグ優勝の京都産業大と、今大会に3連覇をかける大阪学院大。今季関西で上位争いを演じると目される両者の対戦が、準々決勝で実現した。

180503YOSHII.jpg この試合も前半は互角の内容で推移した。大阪学院大はエース#30木下(4年・PG)が多彩なプレーで次々シュートを決めれば、京産大も#24大庭(3年・SF)、#38リンダー(3年・PF)を中心に食らいつく。2Q序盤に#23サンブ(1年・C・沼津中央)がダンクを沈めて京産大ペースになりかけたが、大阪学院大はゾーンを敷いて対抗。#30木下の連続得点ですぐに盛り返す。大阪学院大#8吉井(2年・SF)、京産大#23サンブが続けざまにダンクを決めるなど、前半から白熱した勝負はハーフタイム時点で38−38と全くの五分となった。

 迎えた3Q、京産大は#24大庭がレイアップ、3Pで多彩なスコアリングセンスを見せれば、大阪学院大は#20橋口(3年・PG)がランニングショットやアウトサイドを決めてゲームの均衡は崩れない。#23サンブの得点で京産大がややリードとなるが、この試合好調の#20橋口が再び決めて手に汗握る攻防は相変わらず続く。勝負のポイントになったのは4Q3分過ぎだった。#24大庭、#3高田(4年・PG)の3Pが決まり、更に#23サンブの得点も出て京産大がぐっと差を開く。ディフェンスでも締め付けを図り、大阪学院大はここに来て伸び悩む。この間に#24大庭が4ファウル目となるなど京産大も最後まで突き放せないが、最終的にはこのラッシュが効いた。最終スコアは74−67。勝負どころで得たリードを死守した形の京産大が、3連覇を目指した大阪学院大を退けた。

写真:豪快なダンクを沈める大阪学院大・吉井。この直後、触発されたように京産大・サンブもダンクを決め、会場を沸かせた。

※京都産業大・高田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2018.05.03 (Thu)

【2018トーナメント】5/3結果

■青山学院大学青山キャンパス

大東文化大学70(15-11,23-18,12-12,20-12)53東海大学
日本大学72(15-26,12-22,31-23,14-27)98中央大学
専修大学76(26-29,24-18,16-14,10-16)77白鴎大学
筑波大学73(14-23,12-17,26-25,21-7)72青山学院大学


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2018.05.02 (Wed)

【2018トーナメント】5/2レポート

ベスト8が出揃い
ここからさらにレベルの高い戦いへ


180502aoki.jpg

 下位の順位決定戦が行われない今大会では、この日負けたチームは春シーズンを終えることになる。合計8試合が行われたベスト8を懸けた戦いは、いずれも1部の強豪が勝ち残り、準々決勝へと駒を進めた。

写真:中央大は最後に出番を得た青木(中央)が仕事を果たした。


【A・Bブロック】

ベスト8は筑波大・青山学院大学・大東文化大・東海大
青山学院大は激戦ブロックで拓殖大を下す


180502tokai.jpg 東海大は#0寺嶋(3年・PG)らスピードあるガード陣が次々に速攻を決め、駒澤大を圧倒。メンバーをまんべんなく使いながらも、セカンドユニット以降も能力の高い選手たちがそれぞれ活躍し、61-86で快勝を納めた。駒澤大は2、3Qで攻撃が機能せずそれぞれ一桁得点に終わってしまった。

 拓殖大青山学院大の戦いは、出だしから大きな差がついた。拓殖大は序盤アウトサイド一辺倒となるが、これが入らない。青学大はディフェンスで相手を抑え、内外から攻めて1Qで20-7のリード。2Qになり拓殖大もやや持ち直すが、青学大も途切れず27得点で前半は47-25と大差をつけた。後半、ディフェンスにタフさが出た拓殖大が盛り返すが前半の得点差は重く、90-73で青山学院大が猟師した。

 国士舘大大東文化大相手に前半出遅れる。大東大は#12熊谷(4年・PG)を初戦からベンチに下げつつ戦う余裕を見せる。国士舘大は後半#86下(4年・PG)や#22白井(3年・F)など、3Pが当たって6点差に詰め寄る場面もあったが、要所で大東大が断ち切り、86-70で大東大がベスト8へ。
 
180502nitta.jpg 昨年優勝の筑波大は今季2部に昇格している明星大の挑戦を受けたが、終盤まで受け身の展開となった。明星大は1on1とトランジションを主体とした攻撃型チーム。サイズはないが高い機動力を誇り、それをインサイドの2m、#9シェッラ(2年・C)が補完する。サイズはあるがスピードでは劣る筑波大はこれに足がついていかず、接戦に持ち込まれた。前半は39-38と筑波大はわずか1点のリード。明星大は後半になっても勢いとスピードは落ちず、3Q半ば逆転にも成功する。58-55と筑波大3点リードで終えた4Q、しかしここで1部強豪の力を見せたのは筑波大。ファウル続きで調子の上がっていなかった#11増田(3年・PF)が連続得点で流れを作ると、#7青木(4年・SG)の3Pで遂に10点のリードに成功。明星大はここからシュートが決まらなくなってずるずると引き離されると、90-70で筑波大が勝利を納めた。
「どんなに追い詰めても切れない、やはりそこが1部であり、強かった」と明星大の芝山監督。スピードと1対1という、相手とは真逆である自分たちの持ち味は存分に魅せたが、そこに焦らない筑波大の経験値と実力に終盤はメンタル、体力も削られてしまったと認める。とはいえ、徐々に人材を揃えてステップアップし、今季は2部に挑むチーム。この戦いぶりは秋のリーグ戦に向けても多くの見どころを作りそうだ。

写真上:今年の東海大は誰が出てもほとんど遜色のないスター揃い。どこまで見せるかが楽しみだ。
写真下:圧倒的スピードで筑波大のディフェンスをかいくぐっていった明星大。新田は17得点でシェッラとともにチームハイを記録。


【C・Dブロック】

日本大・中央大・専修大・白鴎大がベスト8へ
中央大は逆転から接戦の勝負をものにする


 白鴎大と対峙した法政大は立ち上がり次々にシュートを沈めて応援団も大歓声。しかし白鴎大もその都度入れ替えして譲らぬ展開に。勝負を分けたのは3Q。法政大の攻撃が機能せずにターンオーバーが続くと白鴎大が一気に引き離して25点差とここで勝負を決し、最後は60-71で試合を終えた。

180502kanagawa.jpg 専修大神奈川大との対戦となり、優位は保ったがディフェンス巧者相手にスムーズにはいかない場面も多かった。高さでは専修大が圧倒的だが、神奈川大の執拗で徹底されたディフェンスが何度も専修大の足を止めた。神奈川大は#34工藤(4年・PF)、#30松岡(4年・PG)といった得点源や#75小酒部(2年・SF)が高い身体能力で反撃。しかし追い上げれば専修大も逃げるという展開が続き、#34盛實(3年・G)の高確率の3Pやゴール下の高さが神奈川大の反撃の芽を摘んで10点差程度を保っていく。あきらめない神奈川大は食い下がって4Q終盤3点差まで迫るが83-79で専修大が逃げ切り勝利を決めた。

180502imagawa.jpg この日最後まで目が話せなかったのは明治大中央大の一戦。高い攻撃力を持つ中央大と、バランスよくメンバーが活躍する明治大は明治大リードから中央大が互角に持ち込み、終始波のある試合展開となった。前半明治大は#10須藤(3年・SF)を中心に点数を重ね、#4小林(4年・PG)がゲームを作る。中央大は2Qでゾーンディフェンスに切り替え、得意の走る攻撃も見えたが、波に乗り切れず41‐31と明治大リードで折り返す。さらに明治大は後半、ディフェンスとリバウンドを固め、最大16点のリードを得る。しかし中央大は#2大崎(3年・CF)と#28鶴巻(4年・SF)のドライブ、#71沼倉(3年・C)のゴール下の奮闘で58‐54と3Qは4点ビハインドまで押し戻すと、第4Q序盤はシーソーゲーム。終盤、互いにファウルトラブルが厳しくなり、中央大#71沼倉(3年・C)と明治大のゴール下の要#28今川(4年・PF)が中盤から終盤にかけてファウルアウトに。インサイドで代わりに責任を担ったのが、中央大#86青木(2年・C)。同点から1点を争う中、オフェンスリバウンドからシュートをねじ込み、これが決勝点となり75‐80で中央大がベスト8に駒を進めた。明治大は4Qで得点源が機能せず、惜しい敗戦となった。

180502sugimoto.jpg 劇的な勝利で初戦に早稲田大を破った日本体育大は、日本大という次の高い山に挑んだが、1Qから苦戦した。日本大はディフェンスで日体大の足を止め、1Qから#10杉本(2年・SG)、#8ジャワラ(3年・PF)がアウトサイド、ダンクと相手の勢いを削ぐ攻撃を見せ、ゴール下では#0シェイク(2年・C)が高さを生かして12-30と圧倒。日体大は2Qに次第に速攻や3Pが出て点差を縮めて前半は11点のビハインド。粘る3Qも#50バム(1年・C・福岡第一)や#3大浦(3年・SG)のシュートで6点差まで詰め寄る奮闘を見せた。しかしこの日は日本大も#10杉本のシュートが落ちず、交替した#9島尻(2年・F)が再三のバスケットカウントを得るなどベンチメンバーも仕事をこなし、再び19点差として4Qに入る。それでもあきらめない姿勢を見せる日体大は粘って4Qも差を10点前後まで縮める戦いぶりを見せるが追いつくことまでは叶わず76-87。日本大が攻守の良さを発揮してベスト8へ進んだ。

写真上:神奈川大は泥臭いディフェンスで専修大にしぶとく粘った。
写真中:明治大は大黒柱の今川が27得点を記録するが、惜しくもファウルアウト。
写真下:32得点と気を吐いた日本大・杉本。

※神奈川大・松岡選手、中央大・鶴巻選手、日本大・青木選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2018.05.02 (Wed)

【2018トーナメント】5/3試合予定(準々決勝)

■青山学院大学青山キャンパス

12:00 大東文化大学 vs 東海大学
13:40 日本大学 vs 中央大学
15:20 専修大学 vs 白鴎大学
17:00 筑波大学 vs 青山学院大学

※5/3-5/5は銀座線渋谷〜表参道、青山一丁目〜溜池山王間は運休となります。来場の際はご注意ください。

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2018.05.02 (Wed)

【2018トーナメント】5/2結果

■駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
◆aコート

駒澤大学61(17-22,9-18,7-29,28-17)86東海大学
専修大学83(24-18,16-15,23-23,20-23)79神奈川大学
明治大学75(23-15,18-16,17-23,17-26)80中央大学
筑波大学90(21-17,18-21,19-17,32-15)70明星大学

◆bコート
法政大学60(17-21,8-12,19-26,16-12)71白鴎大学
青山学院大学90(20-7,27-18,20-28,23-20)73拓殖大学
大東文化大学86(22-12,21-14,18-20,25-24)70国士舘大学
日本体育大学76(12-30,19-12,18-20,27-19)87日本大学



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2018.05.01 (Tue)

【2018トーナメント】5/1レポート

ベスト16を懸けた戦いで
日本体育大が激闘の末に早稲田大を下す


180501takahashi.jpg 関東大学バスケット選手権はいよいよ1部校が登場。駒沢屋内球技場と大田区総合体育館にて合計16試合が行われ、一気にベスト16までチームが絞られた。今年は8位以下の順位決定戦が行われないため、ここからベスト8に残ったチームだけが最終日まで試合を戦うことになる。勝負のかかる一戦が続く。
Aブロック…筑波大学、明星大学、青山学院大学、拓殖大学。
Bブロック…大東文化大学、国士舘大学、駒澤大学、東海大学。
Cブロック…日本体育大学、日本大学、明治大学、中央大学。
Dブロック…専修大学、神奈川大学、法政大学、白鴎大学。

写真:高さ、攻撃力ともに充実してきた青山学院大は今大会注目のチーム。次は拓殖大に挑む。高橋らビッグマンの活躍が必須だ。


【駒沢屋内球技場】

1部校を中心に順当に勝利を挙げベスト16へ

 この日は1~3部校での対戦となり、概ね差のつく内容となった。

180501toba.jpg 1部の明治大は2部の慶應義塾大と対戦。インサイドのメンバーが卒業して苦しい慶應大に対し、サイズで勝る明治大が立ち上がりから簡単にシュートを決めていき、1Qで30-6と大差をつけた。慶應大は2Qも序盤は苦しい状態が続くが、明治大が控えメンバー主体になったことでオフェンスが容易になり、アウトサイドが入り始めて追い上げ。#9山﨑(3年・G)の3Pや速攻、#10高田(3年・G)のスティールなどもあって41-36と追い上げて前半終了。しかし後半3Qの立ち上がりでスタメンに戻った明治大に簡単にシュートを決められ、再び点差が開いた。結局3Qに34得点を挙げた明治大がその差を守り、94-73で試合終了。次に駒を進めた。今季の明治大はゴール下で身体を張れる#28今川(4年・PF)、高い機動力で内外からプレーできる#10須藤(3年・SF)、高確率のアウトサイドを狙える#24森山(4年・PF)、#3綱井(4年・SG)ら経験ある選手が残る。次の中央大戦で勝利し、ベスト8に残れるか。

 今季1部昇格の神奈川大と2部の江戸川大の対戦は1Q、江戸川大が3-20と出遅れるが2Qにゾーンで神奈川大のオフェンスを阻止するとアウトサイドも入って追い上げ、前半は23-33と10点差。3Q、神奈川大は再び激しいディフェンスを見せ、点差を20に。その後もリードを守り43-71で勝利。江戸川大は#12オウマ(3年・C)がベンチ入りせず。昨年とは主力がガラリと変わった中での戦いだった。一方の神奈川大は#30松岡(4年・PG)、#34工藤(4年・PF)、#75小酒部(2年・SF)ら昨年インカレでも好プレーを見せた選手が残り、今年は1部挑戦の年でもある。次はサイズのある専修大相手だが、ベスト8の壁を突破できるかどうかに注目だ。

 そのほか、拓殖大、国士舘大、青山学院大、専修大は立ち上がりから余裕を見せてベスト16入り。中央大、大東文化大は立ち上がりでそれぞれ点の取り合いとなるが次第に地力を見せて埼玉工業大、東洋大の2部チームを振り切った。

写真:慶應大は山﨑が次々と3Pを沈めたが総合力では明治大が上だった。


【大田区総合体育館】

日本体育大が早稲田大を1点差で撃破
昨年同様早稲田大は初戦で姿を消す


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 大田区会場では上位校が下馬評通りに勝利を挙げたが、この日一番の目玉となったのは、昨年一気に3位まで駆け上がった日本体育大と、その日体大に初戦敗退を喫して雪辱に燃える早稲田大の一戦だった。

 立ち上がりは日体大のリズム。#50バム(1年・C・福岡第一)のオフェンスリバウンド、#24土居(2年・F)、#3大浦(3年・SG)の3Pと続く。しかし一方でファウルも続いてしまい、#50バムが開始5分で2つの笛を吹かれ早々にベンチへ。早稲田大は#26富田(4年・C)がゴール下での上手さを見せ、3Pも沈めると1Qは14-16と早稲田大2点リードに成功。2Q、早稲田大は#27濱田(4年・F)が2本目の3Pを決め、#41小室(2年・C)もゴール下を決めて立ち上がり2分で7点リード。しかし日体大も戻った#50バムのほか#24土居、#64井出(4年・PG)に続き、#3大浦がゴール下に切れ込んでのレイアップを決めて追いつくと、#64井出、#24土居のスティールも出て逆転。早稲田大は引き離されそうなところを#13長谷川(4年・G)、#26富田がつないでQの終わりに#13長谷川の3Pが沈むと33-30。今度は日体大が3点のリードで前半を終えた。

180501ooura.jpg 後半、#24土居の3Pに始まった3Q、日体大は#3大浦が圧巻の活躍を見せる。スペースを縫って放った3PはこのQだけで4本が沈み、大歓声。ゴール下の#50バムへのアシストも連続で通り、日体大が最大18点のリードに成功する。早稲田大は焦りが出たかシュートがことごとく外れていく。ただし、残り3分からプレスが機能し、日体大がミスを続発する間にじわじわと追い上げ、フリースローや#7宮本(1年・C・桐光学園)、#8津田(1年・F・洛南)ら1年生のシュートで66-55と11点差まで戻して3Q終了。

 勝負の4Q、3Q終盤からの流れで勢いづいた早稲田大はここで#41小室、#8津田、#13長谷川、再び#41小室と4本の3Pが決まると開始3分で逆転に成功。日体大は開始3分で#32フェイ(4年・C)がゴールした以外は沈黙してしまう。さらに3Q終盤に#50バムが4ファウルになったのに続き、徐々にファウルトラブルが厳しくなっていき、残り6分で#45河野が退場に。残り3分、早稲田大は#27濱田のフリースローで68-75と最大7点のリードに成功。日体大は7分間で2得点とかなり長い我慢の時間を過ごすことになった。しかし、勝負はまだここからだった。日体大は#45河野に交替した#54津田(3年・C)の連続3Pと#96ディクソン(2年・F)のフリースローで残り2分で同点に。さらに早稲田大のターンオーバーからゴール下への#50バムへの抜群のアシストが決まると逆転に成功。早稲田大はここで切れず、#27濱田がシュートを沈め残り57.8秒で79-80の1点リードに。タイムアウトをはさみ、日体大は最後のオフェンスに懸ける。放ったシュートは外れるが、#96ディクソンが渾身のオフェンスリバウンドからのシュートで81-80。続く攻撃で早稲田大のオフェンスが決まらずこれが決勝点となり、昨年に引き続き日体大が激闘の末、早稲田大を破った。昨年は前半は42-22と日体大が20点リードし、最後まで逃げ切った試合だった。今年は大量リードからの逆転も許す苦しい展開。しかし日筑戦であとわずかだった負けを帳消しにする得難い勝利でもある。

180501hamada.jpg 昨年に引き続き初戦で日体大に敗れた早稲田大吉岡HCは「最大18点差から盛り返せたのは意味がある」としながらも「あと少し、何が足りないのかを考えないといけない」とのコメント。プレスでの追い上げには成功したが、最後はほころびが出てしまったのが惜しまれる。

 日体大は序盤からファウルが続いて苦しい時間帯もあったが、津田の3Pを皮切りにした最後の流れを持ってきた。中盤を引っ張った大浦に続き、最終盤は津田、バム、ディクソンらで制した。井出は日筑戦での言葉通りコントロールに徹しながら、大事な場面での働きでチームを支えたのも印象的だ。若返ったチームはミスもあるが、勢いがつけば強い。大きな勝利だがまだベスト16。次の日本大も高い山ではあるが、それを越えられるかどうかが楽しみだ。

写真上:昨年の怪我から完全復活とも言える大浦。内外のアグレッシブな攻撃がチームを引っ張った。
写真下:早稲田大は濱田が最後のシュートを放つが決まらず。


※日本体育大学・ディクソン選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※慶應義塾大・鳥羽選手、早稲田大・長谷川選手のインタビューは追って掲載します。

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2018.05.01 (Tue)

【2018トーナメント】5/2試合予定

■駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
◆aコート

12:00 駒澤大学 vs 東海大学
13:40 専修大学 vs 神奈川大学
15:20 明治大学 vs 中央大学
17:00 筑波大学 vs 明星大学

◆bコート
12:00 法政大学 vs 白鴎大学
13:40 青山学院大学 vs 拓殖大学
15:20 大東文化大学 vs 国士舘大学
17:00 日本体育大学 vs 日本大学


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EDIT  |  21:03  |  2018トーナメント  |  Top↑

2018.05.01 (Tue)

【2018トーナメント】5/1試合結果

■駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
◆aコート

青山学院大学95(22-4,19-17,31-17,25-17)55関東学院大学
帝京平成大学45(11-29,7-21,12-23,15-34)107国士舘大学
文教大学44(12-25,16-35,8-38,8-29)127拓殖大学
大東文化大学85(19-22,17-11,25-14,24-19)66東洋大学

◆bコート
明治大学94(30-6,11-30,34-22,19-15)73慶應義塾大学
江戸川大学43(3-20,20-13,10-18,10-20)71神奈川大学
専修大学112(36-9,19-20,28-14,29-20)63順天堂大学
埼玉工業大学71(20-21,10-19,17-25,24-21)86中央大学


■大田区総合体育館
◆aコート

法政大学89(15-12,29-15,27-18,18-19)64玉川大学
上智大学56(19-20,8-19,15-26,14-34)109明星大学
学習院大学52(18-23,8-27,15-26,11-18)94白鴎大学
筑波大学109(27-16,28-16,24-15,30-19)66立教大学

◆bコート
駒澤大学96(20-17,21-16,30-18,25-14)65東京経済大学
日本大学93(29-10,22-10,21-16,21-22)56東京成徳大学
上武大学69(22-24,9-20,15-27,23-20)91東海大学
日本体育大学81(14-16,19-14,33-25,15-25)80早稲田大学


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2018.05.01 (Tue)

【2018トーナメント】5/1試合予定

■駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
◆aコート

11:00 青山学院大学 vs 関東学院大学
12:40 帝京平成大学 vs 国士舘大学
14:20 文教大学 vs 拓殖大学
16;00 大東文化大学 vs 東洋大学

◆bコート
11:00 明治大学 vs 慶應義塾大学
12:40 江戸川大学 vs 神奈川大学
14:20 専修大学 vs 順天堂大学
16;00 埼玉工業大学 vs 中央大学


■大田区総合体育館
◆aコート

11:00 法政大学 vs 玉川大学
12:40 上智大学 vs 明星大学
14:20 学習院大学 vs 白鴎大学
16;00 筑波大学 vs 立教大学

◆bコート
11:00 駒澤大学 vs 東京経済大学
12:40 日本大学 vs 東京成徳大学
14:20 上武大学 vs 東海大学
16;00 日本体育大学 vs 早稲田大学


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