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2017.10.28 (Sat)

【2017リーグ1部】10/28レポート

リーグ戦大詰めは3位〜7位までが混戦
順位決定戦のもう一枠は東海大に決定


 リーグ戦もあと残すところ2試合となり、17節は2部の最終日との共催になった。ここまで、ほとんどの試合が接戦続きだった1部だが、この日は初めて全5試合のいずれもが15点〜30点近い差が開く展開となった。既に優勝が決まり、緊張感のある戦いを続けてきた各チームも一気にそれが緩んだ感はある。


青山学院大、早稲田大が順位決定戦を回避
東海大は勝利するも9位確定


171028hamada.jpg 日本大が10位で順位決定戦進出を既に決めていたが、残りの一枠をめぐる戦いがこの日のポイントになった。9位の東海大を上回るためには早稲田大と青山学院大は勝利が必須。この2チームは積極的なアタックで勝利を手にした。

 混戦を極めたリーグで最終週を待たず優勝を決めた拓殖大は、早稲田大相手に前半から攻守に精細を欠き、シュート、リバウンドでも集中力を欠いて前半はダブルスコアに近い差に。後半立て直しをはかるが、20点差はさすがの拓殖大でも重く、最後は61-91。早稲田大が快勝し、この勝利により下位の順位決定戦回避を決めた。

171028maeta.jpg 勝てば順位決定戦回避ができる青山学院大は4連敗中の筑波大と対戦したが、1Qから気持ちこもったプレーで一気にリード。内外からの得点が続き、前半で31-46と15点のリード。筑波大はディフェンスで対処ができず、簡単に得点される場面が目立ち、最後まで立て直しは効かず64-83。青山学院大は3連勝。この勝利で自力により順位決定戦を回避し、4位へと躍り出た。一方、筑波大は5連敗。

 負ければ順位決定戦進出が決まる東海大も、激しいディフェンスで日本大を圧倒。これにより日本大の強みであるオフェンスはシュートまで持ち込めずに苦しい展開に。東海大はオフェンスでもアグレッシブさを発揮して97-62で勝利したものの、最後の一試合を勝利しても8位以上のチームを上回ることはできず、9位が確定。2005年の1部昇格以来、初の順位決定戦へと進むことになった。

 8勝8敗同士の明治大大東文化大の戦いは立ち上がりこそ差がなかったが、大東大が次第に抜け出し、3Qの立ち上がりで一気に引き離すと、20点近い差をつけた。明治大は得点が伸びずに苦しい状況を打開できず。82-60で大東大が勝利した。

写真上:早稲田大は濱田が好調で、5本の3Pを含む27点。
写真下:青山学院大は前田が13点。得点源の一人として数字を引っ張った。

※早稲田大・富田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


白鴎大を余裕で下し専修大は2位確定

171028takasawa.jpg 2位専修大と3位白鴎大の、1勝の差がある対戦は例え白鴎大に並ばれても得失点差では専修大のアドバンテージが大きい対戦。専修大がリードしては白鴎大が追いつくという流れで前半は進んだ。ゴール下はシェッハ、アブと互いに簡単には勝負できない中、専修大は#34森實(2年・G)の連続3P、#14髙澤(4年・G)のシュートなどが引き離しのポイントに。アウトサイドが決まった分、専修大がリードして前半は30-39。3Q、白鴎大は#75シェッハが下がっている間は専修大のディフェンスが突破できずにターンオーバーが続き、開始3分で15点のビハインドになると、タイムアウトでも修正できず、ずるずると18点もの差がつき、42-60。4Qも白鴎大はターンオーバーが続き、簡単には追い上げられない。専修大が58-74で勝利し、2位の座を確実にした。

写真:スタメンに定着して安定した活躍を見せている専修大・髙澤は22点のチームハイ。


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2017.10.28 (Sat)

【2017リーグ】10/28結果

【1部リーグ】
拓殖大学61(13-21,11-29,24-18,13-23)91早稲田大学
大東文化大学80(19-13,15-14,26-11,20-24)62明治大学
東海大学97(23-14,29-14,27-24,18-10)62日本大学
白鴎大学58(18-20,12-19,12-21,16-14)74専修大学
筑波大学64(17-23,14-23,13-22,20-15)83青山学院大学

拓殖大学   12勝5敗
専修大学   11勝6敗
白鴎大学   9勝8敗
青山学院大学 9勝8敗
大東文化大学 9勝8敗
筑波大学   8勝9敗
明治大学   8勝9敗
早稲田大学  8勝9敗
東海大学   7勝10敗
日本大学   4勝13敗

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【2部リーグ】
順天堂大学113(26-28,31-14,27-31,29-15)88東洋大学
慶應義塾大学68(15-22,7-16,21-14,25-13)65立教大学
駒澤大学52(14-18,16-22,14-10,8-20)70江戸川大学
神奈川大学84(16-18,17-12,26-8,25-18)56国士舘大学
日本体育大学74(20-15,14-18,12-21,28-26)80中央大学

1位 中央大学   16勝2敗(1部10位との順位決定戦へ)
2位 神奈川大学  14勝4敗(1部9位との順位決定戦へ)
3位 日本体育大学 13勝5敗
4位 江戸川大学  10勝8敗
5位 国士舘大学  10勝8敗
6位 駒澤大学   9勝9敗
7位 慶應義塾大学 6勝12敗
8位 順天堂大学  6勝12敗
9位 立教大学   4勝14敗(3部2位との順位決定戦へ)
10位 東洋大学   2勝16敗(3部1位との順位決定戦へ)


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2017.10.28 (Sat)

【ミニインタビュー】FACE~選手の横顔~ 保岡龍斗(江戸川大)

入るときも入らないときも打ち続ける
攻める意識こそシューターとしての意地であり極意

#23保岡龍斗(江戸川大・4年)

yasuoka.jpg

昨年は2部得点王に輝き、期待された今季は李相佰杯の代表にも選ばれた。2部からこうした代表選手が選出されるのは稀なことだったが、韓国代表相手に見事に決めたシュートが印象的だ。1年より試合に多く出場し、2部でもまれながら身体を鍛え、シュート練習に励んでコツコツと元々あった能力を強化してきた。大学で大きく成長した選手として、代表的な存在だと言えるだろう。



打つことをやめてしまったらシューターではない

yausoka3.jpg 兄弟がバスケットをしていて始めたという選手は多いが、保岡もその一人。きっかけは買ってもらった携帯をいじってばかりいたせいで、親に何かスポーツを、と言われたことだ。そこで姉がやっていたミニバスケットボールをやるようになったと言う。ただ、出会いはどうあれ、バスケットが楽しかったからこそ、続いてきた。中学時代は目立った成績はないが、プレースタイルはずっとアグレッシブで攻めるタイプだと言う。柏日体に入学し、高校時代には大きなセンターがいる状況での戦い方も経験している。
「外でできるときはシュートを打って、当たらなかったら中に攻めていくとか、インサイドに入れるとか、最初からあまりスタイルは変わっていないですね。高校時代には留学生が仲間にいたので、今もエリック(#12オウマ)を生かすことに苦労はしていないです」

 大学に入ってからは、1年から出番を得ていた。部員数が多く、上級生がベンチを占めることの多い江戸川大では珍しい存在であり、かつ1年生ながら次々に決めるシュートは目立っていた。そして時とともにチームの勝利に大きく貢献するようになり、勝利の鍵を握るエースへと成長していくのである。
「下級生だったころはシュート打つのが仕事と思っていたので、どこからでもいつでも打っていました。でも3年の頃から意識が変わりました。まずシューティングの本数も増えました。3年生になってから3Pが増えましたが、それはたまたまです。下級生の頃はあまり3Pは入らなかったので、2Pの印象が強いのかもしれません。自分はずっと3Pが好きです」
たまたまと言うが、3年生時には印象的なシュートを次々と決め、3P王に輝いた。チームからも「エースになれ」と期待され、それを見事に体現したと言える。シュートの練習は時間により日々150本から300本、まずまずの数だろう。保岡のシュートで特に印象的なのは、高く弧を描くシュートの軌道だ。これほど高い選手は珍しく、それが音もなくネットに吸い込まれるときの感動は大きい。本人はシュートのコツを「打ち続けること」と言う。
「入る時も入らない時も打ち続けることです。ストレスなく打ち続けるにはそれしかないと思います。シュートが入らないときは誰でもありますが、打つことをやめてしまったらシューターではないと思っています。自分のために周囲もスクリーンをかけてくれたりするので、しっかり決めようと思います。でも入らなかったらディフェンスから足を動かそうと頑張ります」
今年はマークが厳しく、これまでように簡単には打たせてはもらえない。だが、それでも前を向き打ち続ける姿勢こそ、シューターであり、エースの姿だろう。



代表活動を経験して学んだディフェンスの重要さ

yasuoka4.jpg

 4年生の春は学生の代表にも選ばれた。春先に代表を指導したパヴィチェヴィッチ氏(現Bリーグ・アルバルク東京監督)は、ディフェンス重視で、足の動かし方のわずかな部分まで、かなり細かい指導を施した。それはこれまでオフェンス中心に生きてきた保岡には新鮮な日々だった。
「自分はオフェンスが好きで、今までオフェンスばかりやっていました。でもディフェンスがどれだけ大切かを一番学びましたね。シュートが入らないときは誰でもありますが、ディフェンスはいつでも頑張れます。今年はオフェンスももちろんですが、自分がマッチアップした相手にはしっかりついて、仕事をさせない。点数を取らせない気持ちでやっています。ルカ監督(パヴィチェヴィッチ氏)がディフェンスを重視する人で、ずっと見てもらっていました。その人の影響が一番大きいです」
yasuoka2.jpgこの代表活動で得たものはチームにも持ち帰りたいと李相佰杯で語っていたが、夏はチームとしてディフェンスは意識してきた。また、上級生になっていく中で大きく変わったのは身体つきだ。今は当たり負けしない強さがある。
「3年生の春に日体大にいた赤土選手(2016年度卒)に、練習試合で結構ふっ飛ばされてから意識が変わりました。このままじゃ、上では通用しないなと思いました。去年はひたすらウエイトをやって身体づくりをしましたね。それで当たり負けをしなくなり、1部相手でも通用したので、今年はそれを維持しようと心がけています。でもただウエイトやっているだけだと、体のバランスが悪くなるので、今年は体幹とかのバランス系のトレーニングも取り入れています。そのせいなのかどうか、周りからは『身体小さくなった?』とか言われますが、コアな部分ができていると思うので、弱くなったという実感はないですね。他にもシュートが前より入るようになったかなとは少し思います」
身体の強化がシュートにも好循環を生んでいるのは実感しているようだ。江戸川大のバスケットも2部に上がってきた頃から変わりつつあり、かつては下部入れ替え戦を何度も経験したが、今は中堅から上位を狙う位置まで実力をつけてきている。保岡の成長が、チームにもたらしたものも決して少なくはないだろう。



保岡龍斗/やすおか りゅうと
江戸川大学・4年・SG
日本体育大柏高校卒
186cm・SG
埼玉県の越谷出身。寝ることは好きでオフは寝るか、体育館で自主練に励む。背番号23は空いていたのですすめられた番号。海外の有名選手にあやかった訳ではないが、「まあいいか」と納得してつつけることになったそう。


【2017実績】
・李相佰杯代表


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