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2017.07.14 (Fri)

第40回李相佰盃争奪日韓バスケットボール競技大会レポート

日本代表が春からの強化活動の成果を見せ
27年ぶりの3戦全勝で優勝


170521risouhaku.jpg 1年おきに日本と韓国をホームに開催されている日韓学生代表による「李相佰盃争奪日韓バスケットボール競技大会」。今年は日本を舞台に大田区総合体育館にて3試合が行われ、日本が27年ぶりに3戦全勝による優勝を飾った。


170521hiraiwa.jpg 韓国代表は主将の#4金洛賢(高麗大・4年・G)が2、3戦を欠場。日本代表は第2戦に負傷した#13馬場(筑波大・4年)が大事を取って第3戦を欠場する状況での戦いに。日本代表は司令塔の#6齋藤(明治大・4年・PG)がバランスの良さを見せ、広い視野で周囲のメンバーにパスをさばき、必要なところでは自らもゴールを決めてチームを牽引。インサイドの#15平岩(東海大・2年・C)とのコンビネーションも上手く決まり、ディフェンスでもチーム全体で激しさを見せて韓国代表のオフェンスを凌いだ。一瞬の瞬発力や機敏さなど、ビッグマンでも動きの早い韓国人プレイヤーにやられる部分や、差をつけてからもたびたび追い上げられる場面もあり、課題も見えたが、ある程度はディフェンスが機能することで対応可能な部分は見えた。また、第3戦に馬場の代わりに先発した#8保岡(江戸川大・4年・SG)は臆することなく得意のアウトサイドを沈め、ディフェンスでもアグレッシブなところを見せて、存在感を示した。韓国代表は伝統的に強いフィジカルを備えた高さ、アウトサイドシュートの正確さがウリだが、アンバランスな面が目立った。

170521saito4.jpg この勝利の下敷きになったのは、春から重ねてきた強化活動にある。日本バスケットボール協会のテクニカルアドバイザーであるルカ・パヴィチェヴィッチ氏の指導の元、ディフェンスをはじめ、チームとしての連携や細かな部分での確認を重ねてきた。1週間の韓国遠征も実施し、プロとも戦って勝利するなど、手応えを掴んだ上での今回の戦いを迎えた。3勝という結果に、「経験を積んでしっかり練習すれば強くなる」と今回指揮を執った陸川HCも成果を喜ぶ。長期間の継続した強化に意味があることは試合内容にも確実に見られ、#6齋藤からのパスで何度もゴールを決めた#15平岩「大学のチームよりも長い時間やってきて慣れた部分が多く、連携に不安はなかった。やってきたことがうまくできている」とチームワークの形成やプレーの精度の高さに実感を感じている様子。例年、学生代表の活動は春シーズンを中心に行われてきたが、今年は学生の強化を重んじる東野技術委員長をはじめとする日本バスケットボール協会や、学連が一体となって海外遠征も行うなどより深く踏み込んだ内容になった。濃い内容となった活動について、「感謝したい。委員として報告も上げたいし、この取り組みはぜひ継続して欲しい」(陸川HC)と言う。統一プロリーグが華々しくスタートし、この世代以下の育成は今後の日本バスケットボール界の未来にもかかってくる。狭い範囲にとらわれないで継続的な強化活動が続くことを期待したい。

170521syugo.jpg なお、今年は新人戦後にも合宿を重ね、U-24で構成されるメンバーにて、台湾の「ウィリアム・ジョーンズカップ」(7月)、同じく台湾で初の開催となる「ユニバーシアード競技大会」(8月)にも参加する。大学生からは齋藤拓実、佐藤卓磨、杉浦佑成、平岩玄、ナナー ダニエル弾、髙橋浩平、中村太地らが候補として入った。代表に選ばれた選手にはここまでの強化の成果を結果として見せて欲しい。

写真上:サイズとスピードのある韓国インサイドをかいくぐり、シュートを決めていった平岩。
写真中:3戦目の勝利に齋藤がガッツポーズ。
写真下:両チームによる記念撮影。

※日本代表・齋藤選手(明治大)、保岡選手(江戸川大)のインタビュー、その他写真は「続きを読む」へ。

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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