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2017.05.07 (Sun)

【2017トーナメント】決勝 筑波大VS白鷗大

筑波大が力の差を見せて2連覇達成
白鷗大は初の決勝を戦い抜く


170507masuda.jpg 66回目となる関東大学トーナメントは2連覇を狙う筑波大と、ここまで8戦をこなして勝ち上がり、初の決勝進出を果たした白鷗大が春の頂点を懸ける舞台に臨んだ。

 白鷗大は立ち上がりに#0野﨑(4年・SG)の3Pやフリースローで流れに乗るが、決めきれずにリングからこぼれるシュートもある。筑波大はそうした隙を逃さず、#14波多(3年・SG)がアグレッシブに攻め、#65玉木も豪快なダンクを見せるなどして1Qは24-17のリード。2Q、白鷗大は#44星野(2年・PF)の3Pで追い上げの糸口を作るが、筑波大は#6馬場(4年・SG)が速攻から鮮やかにダンクを決めて勢いには乗らせない。2Qになりコートに送り出された#11増田(2年・PF)も着実に得点して白鷗大を引き離していく。白鷗大は#75シェッハ(2年・C)をコートに戻し、なんとか10数点の差を保ってついていく。残り4分、白鷗大は#0野﨑が反撃のシュートを決めるも筑波大も#11増田が3Pで返し、さらにバスケットカウントを獲得して波に乗ると、前半は48-28。筑波大が前半で20点もの差をつけて終了した。

 3Q、筑波大の激しいディナイに遭う白鷗大は思うようにシュートが打てず得点が伸びない。開始3分に#35秋野(3年・PF)がバスケットカウントを決めてようやくこのQ初得点とするが、その間にも着実に得点を重ねた筑波大は既に30点近い差をつけて先を逃げている。#6馬場の2本目のダンクも飛び出し、残り5分でさらに差は開いた。それでも筑波大は手を緩めず激しい攻守で白鷗大を引き離していき、3Q終了時には80-34。46点もの差がついた。白鷗大は攻めてはいるがアウトサイドが入らず、速攻でも筑波大の守りの前に決められない場面が続き、3Qは6点で終了。しかし4Qも諦めずにエース#0野﨑が率先して攻め続ける。しかし大差がついた筑波大もベンチメンバーが気迫あるプレーを続けて最後は115-57。筑波大が実力を見せて2連覇を決めた。

170507nozaki.jpg 展開としては余裕があったが、コートに出た全員がアグレッシブに攻め続けた筑波大は100点の大台越え。全員出場でも優勝達成となった。春は代表活動で主力が抜けている時間が長く、その点で序盤はチームの息を合わせるのに苦労していた。これは今後もついてまわる問題なだけに、それでも形をいかに保つかが問われるところ。若いメンバーたちはまだこれからの人材も多いが、層の厚さを競争に替えて伸びていければ言うことはない。馬場、杉浦の両エースに続く人材の成長を期待したい。

 白鷗大は全9試合を戦い抜いた。こちらも試合経験の浅いメンバーが多いが、試合を重ねるにつれて落ち着きを増していく様子が感じられ、多くの経験を積めたことは今後の糧になるだろう。地道にやり続けて力をつけていくタイプの選手が多いだけに、秋はさらに成長したところを見せて欲しい。

写真上:チームハイを記録した増田は26得点。タイミングやスペーシングなど勘所の良い選手だ。
写真下:最後まで攻め続けた野﨑は15点。プレーでチームを引っ張った。

※筑波大・馬場選手、波多選手、白鷗大・須田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  23:55  |  2017トーナメント  |  Top↑

2017.05.07 (Sun)

【2017トーナメント】5/7 3位決定戦 日本体育大VS東海大

日本体育大が集中力を切らさず3位を獲得
東海大は課題の見える敗戦で4位

170507tuda.jpg 決勝進出はならなかった東海大と、今大会、好試合を連発してきた日本体育大の対戦は、日本体育大の良さが終始出る内容となった。

 立ち上がりは日体大。#32フェイ(3年・C)のシュート、#20小田桐(4年・PG)の3P等も決まるとチームも大盛り上がり。日体大がリードする展開となるが、出遅れた東海大もすぐさま追いつくと点の取り合いになる。日体大は#45河野(2年・C)が速攻、ゴール下で活躍。東海大は#11白戸(4年・SG)の3Pや#10鶴田(3年・PF)のジャンパーも確率よく決まっていく。日体大は#19田口、#32フェイが2ファウルとなってベンチに下がるが、その時間帯をよくしのいで19-21で東海大リードで1Q終了。

 2Qの立ち上がり、日体大は外のシュートを打っていくが決まらず。東海大もミスが続き膠着状態となるが、#20小田桐が3Pのファウルをもらい、日体大が逆転する。東海大もすぐさま逆転するが、日体大が残り約6分で#19田口、#32フェイをコートに戻し、#19田口(4年・SF)、#64井手(3年・PG)のドライブ、ジャンパーなどが続き流れが日体大に。タイムアウトで修正をはかる東海大だが、日体大の集中も切れず点差は5のまま試合が進む。最後は#64井手がドライブでゴールを決めると、38-31と7点リードして前半終了。

170507nisida.jpg 3Q、立ち上がりに日体大#4江端(4年・SF)が連続ゴール。10点以上の差をつけるが、ここから東海大がディフェンスで粘り#15内田(3年・SG)、#23佐藤(4年・SF)のアウトサイドが沈んで一気に追い上げた。しかし日体大も#64井手の3P、#45河野のブロックなど好プレーが出て再び東海大の反撃の芽を摘むと、最後は#64井手の1on1から#4江端が押し込み、53-42。東海大はアウトサイドが入らず苦しい展開が続いた。

 4Q、#15内田のスティールで東海大が先制するが、日体大は#4江端のシュート、#45河野のブロックなど好プレーが続く。東海大は高い位置からのディフェンスで日体大からミスを誘っていく。開始3分、#19田口の3Pが沈み日体大のリズムは継続。東海大はノーマークを作って打ってはいくが、この確率が上がらないのが苦しいところ。残り4分、#19田口のドライブがバスケットカウントを獲得するなど日体大は確実に勝利を手繰り寄せ、76-58。日本体育大が20点近い差をつけて東海大を下した。

170507taguchi2.jpg「4Qで10点差だったら危険」と考えていた藤田HC。確かにバスケットではあっという間に追いつける点差だ。だがこれを「約15点差を保って持ちこたえた」ことが勝因と語る。ただし、終盤はノーマークで東海大にアウトサイドを打たれており、これが入っていればまた違っていただろう。そうした甘さは確かにあったが、勢いという点については今大会これ以上のチームはなかった。田口を筆頭とした粘り強いプレーを全員が続けることができた。

 東海大は司令塔に据えていた笹倉が4月頭に負傷。急遽ルーキーの西田をPGとして形にし、大会に臨んだ。一方で西田、寺嶋、笹倉らはいずれも下級生だ。全員が得点できる能力ある選手たちを揃えるチームだけに、司令塔として広い視野でボールを配給できるガードの育成は急務だろう。上級生は危機感を持ってチームの先を見据えている。秋までにそれが結実することを願いたい。

写真上:日体大はベンチから出場した津田も要所のシュートやインサイドでのプレーなどで貢献し、河野と共に2年生コンビの成長は著しかった。
写真下:元々シューターとしての能力はお墨付きだったが、ガードとしてのポテンシャルも感じるプレーぶりを見せた西田。「オールラウンドな選手としての成長を期待する」と陸川監督。

※日本体育大・田口選手、東海大・内田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  23:50  |  2017トーナメント  |  Top↑

2017.05.07 (Sun)

【2017トーナメント】5/7 5位決定戦 大東文化大VS中央大

大東文化大が安定感ある戦いぶりで5位
中央大は最後まで攻め続ける前向きさを見せて6位


190507saito.jpg 5位決定戦に臨んだのは、準々決勝で優勝候補の筑波大に破れて順位決定戦に回った大東文化大と、東海大や拓殖大など1部チームとの戦いを経てきた中央大

 1Qは互いに得点を決め合う形。1〜5番がバランスよく揃う大東大に対し、サイズこそないものの、アグレッシブな中央大のオフェンス力も光って23-20とハイスコアな出だしになった。

 2Qの頭は互いにベンチメンバーを登場させる。中央大は#2大崎(2年・PF)が気を吐き、主力が下がっている間も良いパフォーマンスを見せた。大東大は半ばにスタメンを戻してエンジンをかけると、中央大も#33三上(2年・SG)の3Pが決まり4点差にして大きなダメージにはさせない。だが#15モッチ(2年・C9のゴール下の強さ、#12熊谷(3年・PG)、#11齊藤(3年・SG)、#0葛原(4年・SG)のアウトサイドもこの日は好調。内外の強さを示して大東大が中央大を引き離していく。リバウンドで不利な中央大は持ち味の速いトランジションが出せず、前半は48-34と差をつけられた。

 後半3Q、#23奥住(3年・SG)の3Pを皮切りに大東大が波に乗り、快調に加点。中央大は苦しいところを#13中村(3年・PG)などの個人技もあるが、差は縮まらずに71-51と20点差に。4Qの中央大は#33三上が3Pを狙ってこれを勝負強く沈めていくものの、大東大が99-75と余裕を持って勝利を納め、5位を確定した。

190507nakamura.jpg 大東文化大の山場は準々決勝の筑波大戦に尽きるが、優勝チームに対して粘って見ごたえのある試合を繰り広げた。また、ベスト8がけの青山学院大、順位決定戦の専修大ら1部でビッグマンを揃えたチームいずれにも勝利を納めたのは、秋に向けて期待が高まる部分だ。今年から1部昇格となるが、1部のディフェンス対応や外が当たらない時間帯をどうするか等、細かな部分を詰めて充実のリーグ戦を見たいところだ。

 中央大はアグレッシブな攻守を持ち味として果敢な戦いぶりを見せたが、上位の戦いになると高さの面では苦戦が見えた。今はほとんどの1部チームが2m級の選手を揃える状況にあり、上に行けば行くほどバランス良く戦力を備えたチームとの戦いが待っている。だが、中村、三上、鶴巻といったスコアラーはやはり魅力が大きく、青木、大崎といったフォワード陣もいいプレーがあった。これを良い材料にリーグに向かってもらいたい。

写真上:今大会要所で起用された大東大・齊藤。複数のシューター陣の競争がチームを厚くしていく。
写真下:最後まで三上とともに攻め続け、積極的にパスも供給した結果、中村はアシスト王を獲得。


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EDIT  |  23:45  |  2017トーナメント  |  Top↑

2017.05.07 (Sun)

【2017トーナメント】5/7 7位決定戦 専修大VS拓殖大

内外で安定を見せた専修大が7位
アウトサイドの不振が響き拓殖大は8位


170507nishino.jpg 7位決定戦は拓殖大専修大の顔合わせに。ともにセンターに留学生を据え、得点力の高いメンバーが揃うチームだ。拓殖大は昨年準優勝だが、主力が抜けて下級生が中心の新チームに。一方の専修大は昨年5位。こちらもガードの層は厚く高さも備えているが、今大会は7位決定戦へと回った。

 展開は1Qから差のない戦いとなり、専修大はインサイドの#30アブ(2年・C)を始めとする高さ、拓殖大は#23ドゥドウ(1年・C・八王子)の内外からの得点も光り17-17で1Qを終了。2Qも拓殖大は#23ドゥドゥ、#16飯田(4年・SG)の3Pなどで得点を重ねるが、専修大は#12西野(1年・F・近大附属)、#34森實(2年・G)のアウトサイドの好調さ光って終盤に最大5点のリード。残り1分半、拓殖大はゾーンでターンオーバーを奪うが、3Pが決まらず。専修大はリバウンドから#27阿部(2年・G)、ルーズボールから#26砥綿(4年・G)のレイアップも決まりリードを広げると前半は39-31の専修大リードで終了。

 後半3Q、追い上げたい拓殖大だが、自慢の3Pが入らない。専修大は10点の差を守っていき、最後は#27阿部のドライブで58-44と14点差にして終えると、4Qは点差の有利も働いてか専修大が29点と大量得点で87-58とし、7位を決めた。

 専修大は荒削りながら重富兄弟、安部、森實といった若いガード陣が頭角を現してきた春だった。インサイドのアブは健闘してはいるが、大東文化大のモッチ、日本体育大のフェイ、そして拓殖大のドゥドゥ等、他チームの留学生も伸びてきており、今後はその競争も見どころになるだろう。柔らかいシュートタッチを見せたルーキー西野の台頭も今後の楽しみだ。

170507dudu.jpg 拓殖大も新チームがまだ形にはなっていない状況。ルーキーの岡田は今後楽しみな逸材だが、まだ大人しい場面も見られた。同じくルーキーのドゥドゥはドリブル、リバウンド、3Pとと入れ替わりに卒業したバンバに遜色ないプレーを見せており、これからが楽しみだ。3、4番のポジションが薄めなところで苦しい場面はあるが、攻撃力はあり、阿部が粘り強くチームを引っ張っている。若いチームだけに秋までの成長ぶりを期待したい。

写真上:17得点をあげた西野。196cmながらアウトサイドのシュートも確率が高い。
写真下:拓殖大・ドゥドゥは15点14リバウンド。3Pは2本。高い機動力、シュートの柔らかさ等、まだまだ伸びしろが期待できる。

※拓殖大・飯田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2017.05.07 (Sun)

【2017トーナメント】最終結果

優勝  筑波大学(2年連続6回目)
準優勝 白鷗大学
3位  日本体育大学
4位  東海大学
5位  大東文化大学
6位  中央大学
7位  専修大学
8位  拓殖大学
9位  青山学院大学
10位  神奈川大学
11位  明治大学
12位  国士舘大学
13位  駒澤大学
14位  東京成徳大学
15位  法政大学
16位  明星大学


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優勝  筑波大学



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準優勝 白鷗大学



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3位  日本体育大学



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4位  東海大学



【個人賞】
■最優秀選手賞 馬場雄大(筑波大学)
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■敢闘賞 野﨑零也(白鷗大学)
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■優秀選手賞 杉浦佑成(筑波大学)
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■優秀選手賞 増田啓介(筑波大学)
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■優秀選手賞 ディオップ マムシェッハイブラヒマ(白鷗大学)
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■優秀選手賞 田口 航(日本体育大学)
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■優秀選手賞 佐藤卓磨(東海大学)
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■得点王 ゲイ ドゥドゥ(拓殖大学)92点
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■3P王 三上侑希(中央大学)14本
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■アシスト王 中村功平(中央大学)14本
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■リバウンド王 ゲイ ドゥドゥ(拓殖大学)(OF19/DF36/TO73)
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2017.05.07 (Sun)

【2017トーナメント】5/7結果

■国立代々木競技場第二体育館

専修大学87(17-17,22-14,19-13,29-14)58拓殖大学(7位決定戦)
大東文化大学 99(23-20,25-14,23-17,28-24)75中央大学(5位決定戦)
日本体育大学76(19-21,19-10,15-11,23-16)58東海大学(3位決定戦)
筑波大学115(24-17,24-11,32-6,35-23)57白鷗大学(決勝)


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2017.05.06 (Sat)

【2017トーナメント】5/6レポート(準決勝)

連覇を狙う筑波大が100点ゲームで決勝進出
白鷗大は東海大をディフェンスで押さえ初の決勝へ

 いよいよ頂点まで2試合、準決勝にはここ数年の常連である筑波大、東海大に加えて15年ぶりにこの舞台にやってきた日本体育大、そして初の決勝進出を懸ける白鷗大の4校がが登場した。新チームになって間もなく、まだまだ荒削りなのが春の大会。だがその中で筑波大が余裕を持って日本体育大を倒し、この関門を突破。ディフェンスチーム同士のぶつかり合いになった東海大と白鷗大の戦いは、白鷗大が勝利し、初めて決勝の舞台に駒を進めた。


【2Q以降をリードした白鷗大が決勝進出】
170506maeda.jpg 準決勝第1試合、東海大白鷗大もともに激しいディフェンスで流れを作っていくチームだ。どちらが自分たちの持ち味を生かし、失点を少なくする展開にできるかが一つの見どころになった。

 1Qから#75シェッハ(2年・C)の高さが生きる白鷗大と、対する#23佐藤(4年・SF)の積極的な攻めが光る東海大は互角となり、互いに得点を取り合って22-22の同点で1Qを終える。2Q、白鷗大は#75シェッハを下げている時間帯に東海大が抜け出しかかるところを、3Pやスティールが続いて勝負をスタートに引き戻す。さらに#44星野(2年・PF)の3Pがチームを盛り上げ、大きく跳ねたリバウンドを粘り強く拾ってゴールにつなげてリードを広げていった。東海大はオフェンスでややミスが出てターンオーバーが響き2Qは35-41。白鷗大6点リードで終了した。

 3Q開始2分、東海大は#19西田(1年・SG・福大大濠)の3ファウル目が#0野﨑に3Pのフリースローを与える形になってしまうと、そこから白鷗大の流れになり10点の差がついてしまう。東海大は1対1になりがちで、#0寺嶋(2年・PG)がドライブでレイアップを決めて東海大はコツコツと返していくが、#75シェッハの高さに阻まれる場面もあり、3Qは51-58で依然白鷗大がリード。

 4Q、白鷗大は#58前田(2年・SF)、#35秋野(3年・PF)のアウトサイドが連続し、#21神里の鋭いスティールも決まるなど快調に得点を重ね、最大19点のリードに。東海大は#19西田の3Pもあるが、白鷗大が泥臭くボールに飛び込み、リードしていても緩まず最後は63-80。粘り強さで東海大をしのいだ白鷗大が創部初の決勝進出を決めた。

170506terashima.jpg 東海大はリバウンドでもシェッハの高さに苦しんだが、オフェンスをあまり展開できず、個人技に頼りがちになった。リバウンドでは互角だが、得点が続かない時間帯が長かった。

 白鷗大はシェッハが下がった時間帯も他のメンバーが集中して守り、エースの野﨑も24分の出場にとどまったが、それでも東海大相手に80得点。今大会最多の8試合を重ねるうちに、控えの選手たちも落ち着いて戦えるようになってきている。落合監督「うちが前半は決め切れていて、流れを持って行かせなかった。前半を自分たちのペースで終えられた」と勝因をあげた。ディフェンスでは「3Pを打たせなかった徹底力」ことを挙げ、東海大の白戸、西田、内田といったアウトサイドの得意な選手たちを乗せなかったのも大きい。

 次は決勝で筑波大とまみえる。大舞台で大学界の王者にどう相対するかも楽しみだ。

写真上:白鷗大は前田もアグレッシブに攻めていった。
写真下:東海大は寺嶋はドライブでゴール下へと切れ込んだ。

※白鷗大・秋野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【激しいディフェンスで筑波大が日体大を圧倒】
170506maki.jpg 準決勝第2試合は、ディフェンディング・チャンピオン筑波大が熱戦を重ねて勝ち上がった日本体育大の挑戦を受けた。

 日体大#19田口(4年・SF)のスティールによる速攻で幕を開けた試合は、#32フェイ(3年・C)がフックを決めると、さらにルーズボールのファウルを日体大が得て応援団の大歓声に包まれた。しかし筑波大も#14波多(3年・SG)がドライブをを仕掛けてのフリースロー、#65玉木(3年・C)のフックですぐに同点に戻し譲らない。筑波大は#11増田(2年・PF)が交代で入ると、すぐさまゴール下を決めて流れを引き寄せていく。日体大は激しいディフェンスに打たされる格好になるとターンオーバーが2連続。筑波大は#65玉木が2ファウルでベンチへ戻るが、激しいディフェンスを継続し、ここまで活躍してきた日体大のガード陣にはボールを持たせない。日体大の得点が途中から止まると1Qは21-12と筑波大がリードした。

 2Q、日体大はゾーンに切り替えた。だがQ半ばに#32フェイのリバウンド時の肘が#11増田の顎あたりに入ってしまい、テクニカルを宣告され3つ目。その#11増田はタッチ良くアウトサイドを沈めていく一方、日体大は苦しい戦いになり52-29。大きく差がつく形で前半が終了した。

 3Q以降、ファウルが込みつつある日体大は守勢に回る。攻撃では#64井手(4年・PG)が外を打って勝負強く決めるが、それでも簡単には打たせてもらえる形ではない。3Qで72-47となると、筑波大は4Qを控え主体でスタート。日体大も途中からスタメンを下げつつ戦う形になり、最後は104-57。筑波大が準決勝を余力を持って制し、4年連続決勝戦へと進出を決めた。

写真:筑波大は牧も徐々に存在感を増している。

※筑波大・増田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2017.05.06 (Sat)

【2017トーナメント】5/6レポート(5〜8位順位決定戦)

大東文化大が接戦をものにして5位決定戦へ
中央大は好調なシュートで拓殖大を上回る


 4位以下の最上位を目指す順位決定戦は、2試合とも熱戦となった。留学生センター同士が激突した大東文化大と専修大の対戦は、最後まで粘り強く戦った大東文化大に軍配。得点能力に長けた選手が揃う中央大と拓殖大戦は、より好調にシュートを決めた中央大が勝利。これにより、最終日の5位決定戦でぶつかるのは大東文化大と中央大に。専修大と拓殖大は7位決定戦へと回った。


◇5~8位順位決定戦

【大東文化大が専修大をしのいで勝利】
170506fm.jpg 5~8位の順位決定戦第1試合、大東文化大専修大は制空権が一つの見どころになった。専修大#30アブ(2年・C)、大東大#15モッチ(2年・C)の2年生センター同士が激しくゴール下でぶつかり合い、しのぎを削る。大東大は準々決勝の筑波戦よりは積極的にオフェンスを仕掛けられるが、専修大も一歩も引かず、この試合は#9友希、#88周希の重富兄弟をスタメンガードに据え、ここまで出番のなかった196cm、#12西野(1年・F・近大附属)も存在感を見せた。前半は33-32と大東大が1点リードながら互角で終了。

 3Q、専修大は重富兄弟が攻守で速い展開やディフェンスでも見せ、ややリードを奪う。大東大は#12熊谷(3年・PG)が勝負強いシュートを決めるが他が当たってこず。残り3分半には#15モッチがテクニカルを宣告され3つ目でベンチに下がると、インサイドで決めきれずに45-51と専修大が6点のリードとなって終了。

170506kumagai.jpg 4Q、リバウンド勝負では専修大の高さが勝り、セカンドチャンスからも得点して開始1分半で10点差に。一方で#15モッチが4ファウルとなり厳しい大東大は、10点以上引き離されそうなところを#12熊谷の3Pでなんとか9点差の一桁に戻し、嫌なムードを断ち切った。するとそこから#15モッチのフック、#23奥住(3年・SG)の3Pが出ると、#12熊谷のフリースローで一気に3点差。さらにスティールからの速攻で大東大が60-59の逆転に成功し、さらに引き離す。追う形になった専修大は残り1:15秒に#10大澤が3Pを決めて4点差。しかし残り20.5秒からのオフェンスは得点に結びつかず、ファウルで大東大にフリースローを与える形に。大東は残り時間も得たフリースローを着実に決めていき72-64。逆転されながらも再逆転し、僅差の試合を制した。

写真上:専修大・フィリップは19点・14リバウンド。大東文化大・モッチは22点・17リバウンド。激しいぶつかり合いを見せた。
写真下:苦しい場面を何度も打開した大東文化大・熊谷は19得点。


【点の取り合いを制した中央大が5位決定戦へ】
170506mikami.jpg 中央大拓殖大の対戦は、出だしは#23ドゥドゥ(1年・C・八王子)の高さが生きた拓殖大がリードする。しかし中央大も#33三上(2年・SG)の3P、#71沼倉(2年・PF)のゴール下の働きもあって持ち直すと逆転。残り7秒で#28鶴巻(3年・SF)の3Pも決まり28-21と1Qでリードした。2Q、中央大は#28鶴巻のジャンパーが連続。ここからずるずる20点差近く引き離されそうになった拓殖大だが、#16飯田(4年・SG)の2本の3Pがそれを食い止める。だが中央大も#33三上のが4本目の3Pを決めるなどしてリードは維持。49-39の中央大リードで前半終了。

 3Q、拓殖大は#16飯田、#2岡田(1年・G・東山)の3Pが続き差を縮める。拓殖大は残り5分、#16飯田の4本目の3Pが沈んで同点に戻すと中央大のターンオーバーから走った#13阿部(4年・SG)がバスケットカウントを獲得してガッツポーズを見せる熱い展開に。だが中央大も#33三上、#13中村(3年・PG)の3Pで返し一歩も譲らない。互いに入れ合うが最後は#13中村の速攻が決まった中央大が71-67とリードして終了。4Qの立ち上がりは#13中村のジャンパーが沈むと中央大が次々にシュートを沈めて一気に12点差。終盤に強い拓殖大は残り2分から必死に追い上げるが、オフェンスの調子が落ちない中央大がそのまま逃げ切り94-86で幕。5位決定戦へ進んだ。

170506iida.jpg 互いにスコアリング能力が高い選手が揃う戦いとなった。リバウンドでは拓殖大が11本も多く稼いだが、中央大は春から好調を維持する中村、そして三上が互いに25得点でチームを引っ張り、4人が二桁得点と自慢の得点力が爆発。拓殖大はドゥドゥが32点・27リバウンドと見せ、飯田21点、阿部が16点を稼いだが、あと今一歩が足りなかった。

写真上:中央大・三上が3P6本、25点で見せた。
写真下:美しいシュートフォームを持つ拓殖大・飯田は3P5本を沈めた。



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2017.05.06 (Sat)

【2017トーナメント】5/6 9位決定戦 神奈川大VS青山学院大

神奈川大のディフェンスに苦しむも
青山学院大が我慢の勝利で9位に


170506akaho.jpg ベスト8以下では最高位となる9位決定戦には、高さのある青山学院大と堅いディフェンスが強みの神奈川大との戦いになり、最後まで目の離せない試合となった。

 前半の流れをつかんだのは、ディフェンス力を発揮した神奈川大。高さで大きく劣るが、ガード陣への厳しいディフェンスや、ビッグマンに対するダブルチームを組み、青学大のミスを誘う。前半終盤には#24河野(4年・SG)がブロックからのファーストブレイク、更に#7田村(4年・SG)のスティールにより神奈川大がたたみかけ、27-23と4点リードで後半を向かえることとなった。

 3Q序盤も神奈川大は速攻などが出て流れは変わらないが、5分経過したところで青学大は#6木田(4年・F)が力強いゴール下を決めると息を吹き返し、逆転に成功する。神奈川大は簡単なミスが目立ち始め、その後両チーム我慢の時間が続くが、青学大#31戸田貫太(3年・SF)が3Pを沈めると、45-43と青学大の2点リードで3Qを終える。

 最終ピリオドの序盤はシーソーゲームとなった。先制点は神奈川大#34工藤(3年・PF)の3P。ここで流れは神奈川大に傾きそうになったが、青学大は#52赤穂(1年・PG・市立船橋)と#13前田(3年・F)の連続3Pで簡単にリードを許さない。勝負を分けたのは残り5分のプレー。青学大#52赤穂のリバウンドシュート、#37ナナー(2年・CF)のタップシートで一気に7点差。神奈川大は3Pで点差を詰めようとするものの、入らない。最後は青学大が#37ナナーのダンクシュートで会場を沸かせると、64-53。9位決定戦は青学大の勝利で幕を閉じた。

170506tanaka.jpg 神奈川大は持ち味である粘り強いディフェンスを武器に上位チーム相手に戦ってきた。最終戦は後半戦にリバウンド、そしてシュートの精度を欠いて引き離された。大会で惜しまれるのはベスト8のかかった中央大戦を1点差で落としたことだが、9位決定戦まで勝ち上がった。今季2部復帰となるが、秋も楽しみだ。

 青山学院大は昨年のエース安藤が抜け、絶対的スコアラーはいない状況だ。ナナー、ウィタカ、髙橋といったインサイド陣の高さは大学でもトップレベル。有望な選手も多く在籍するだけに、勝つバスケットをどう展開するかは課題だろう。

写真上:ルーキーで李相伯杯の候補にも入った赤穂。まだこれからの選手だが大型でありながら器用さを買われ、ガードとしての成長が問われる。
写真下:神奈川大・田中は得点も取れる選手だが、ゴール下での地道なリバウンドが光り、神奈川大らしいディフェンスを見せた。

※青山学院大・木田選手、神奈川大・阿達選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2017.05.06 (Sat)

【2017トーナメント】5/6 11位決定戦 国士舘大VS明治大

明治大が安定した試合運びで勝利し11位に
国士舘大は武器の3Pを生かすも及ばず12位


170506moriyama.jpg 11位決定戦は1部・明治大と2部・国士舘大の戦いに。試合は明治大#27松本(4年・SG)の3Pで始まり、その後#2齋藤(4年・PG)のドライブインや、#22宮本(4年・PF)の1対1や合わせのプレーで着々と点数を重ねる。一方国士舘大は、速攻や#25中村(2年・SG)、#22白井(2年・SF)の3Pでなんとか一桁差で持ちこたえ35-27と明治大9点のリードで前半を終える。

 3Qは明治大#28今川(3年・SF)のインサイドでの1対1が目立ち、さらにアウトサイドの#3綱井(3年・SG)や#32吉川(4年・SG)が合わせのプレーで点数を積み上げる。国士舘大は#0角田(4年・SF)や#22白井の3Pで点差を詰めようとするが、明治大の高さに対応しきれず55-42と明治大がリードを広げ最終ピリオドへ。

 4Q序盤、国士舘大#86下(3年・G)がバスケットカウントを決め、流れを引き寄せようとするが、明治大のルーキー#15渡辺(1年・PG・宇都宮工業)のギャロップステップシュートや正確なアシストにより、明治大は簡単には追いつかせない。終盤には国士舘大#37阿部(3年・SG)のファーストブレイクや#86下の3Pが見えたが点差は縮まらず73-62で明治大の勝利で両チームのトーナメント戦が終了した。

170506shirai.jpg 明治大は今大会接戦を落とした惜しいゲームがあり、最後は11位決定戦に回った。スタメンは1年生から試合に出てきた選手であり、今季大学界を代表するガード、齋藤の安定したゲームメイクや決定力が光る。ベンチメンバーが春からの出場機会を生かしてチームとしての層の厚みをつけていきたい。

 今季の国士舘大は全体のサイズが下がり、下級生が試合に絡む場面が多い。この試合ではスコアラーである下の得点が伸びず苦しい展開となった。臼井や下に続く選手の台頭が待たれる。

写真上:シックスマンとして登場することの多い明治大・森山はこの試合13点。内外できる器用な選手だ。
写真下:国士舘大・白井は今大会積極的に攻める姿が目立った。

※明治大・齋藤選手、国士舘大・比屋根選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2017.05.06 (Sat)

【2017トーナメント】5/7試合予定(最終日)

■国立代々木競技場第二体育館

11:00 専修大学 vs 拓殖大学(7位決定戦)
12:40 大東文化大学 vs 中央大学(5位決定戦)
14:30 日本体育大学 vs 東海大学(3位決定戦)
16:20 筑波大学 vs 白鷗大学(決勝)


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2017.05.06 (Sat)

【2017トーナメント】5/6結果(順位決定戦・準決勝)

■国立代々木競技場第二体育館

◇5〜8位順位決定戦
国士舘大学62(14-22,13-13,15-20,20-18)73明治大学(11位決定戦)
青山学院大学64(15-14,8-13,22-16,19-10)53神奈川大学(9位決定戦)
大東文化大学72(14-19,21-17,19-15,27-13)64専修大学(5~8位決定戦)
中央大学94(28-21,21-18,22-28,23-19)86拓殖大学(5~8位決定戦)

◇準決勝
東海大学63(22-22,13-19,16-17,12-22)80白鷗大学(準決勝)
筑波大学104(22-12,30-17,20-18,32-10)57日本体育大学(準決勝)


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2017.05.05 (Fri)

【2017トーナメント】5/5レポート(9〜12位決定戦)

神奈川大と青山学院大が9位決定戦へ
明治大は1点差に涙を飲む


◇9~12位順位決定戦
170505akaho.jpg ベスト8以下の最高位、9位を目指す順位決定戦。頂点には届かないとはいえ、大会を勝って終わりたいのはどこも同じ。最後の1点を争う熱戦も見られた。

 青山学院大国士舘大相手に高さとディフェンス力をしっかり発揮し、1Qで25-8とリードを得た。国士舘大は1Qから外が入らず、青山学院大のディフェンスの前に攻めあぐねる時間が続いた。2Q以降は#22白井(2年・SF)の3Pが決まり調子もやや上向きとなるが、20点の差は埋まらず青学大が余裕を持って試合を進め、78-50で試合終了となった。


170505tanaka.jpg 2部神奈川大は格上の明治大と対戦。持ち味のディフェンス力でロースコアに持ち込む1Qは、19-17で神奈川大。2Qも明治大は思うように得点に持ち込めず。神奈川大はターンオーバーからの攻撃をコツコツ粘って得点につなげ、10点近いリードを得る。Qの半ばになると明治大は#22宮本(4年・PF)が3つ目のファウルとなる痛手。しかし神奈川大のシュートが落ちる間に#21野口(2年・F)、#24森山(3年・PF)の3Pに#2齋藤(4年・PG)が切れ味鋭いドライブを決めて持ち直す。前半は35-29の神奈川大リードで終了。

170505miyamoto.jpg 3Qも明治大が終始追う形で5点差まで詰めよったが、神奈川大は#1阿達(4年・SG)の3Pが終了間際に決まり、52-44で終了。大事な4Q、点差は6~8で推移した。明治大は#22宮本のインサイド、ガードの#2齋藤で攻めるが、神奈川大もサイズが劣る中、全員リバウンドで粘り、#7田村のアウトサイドが苦しいところを打開して追いつかせない。残り2分半から、明治大は#21野口、#2齋藤の3Pで遂に1点差に。残り1分の攻防にすべては託された。残り45.7秒、神奈川大のタイムアウト明けからの攻撃はパスミスになりターンオーバー。残り25秒、明治大ボールからスタートしたオフェンスは#22宮本がドライブを仕掛け、フリースローを獲得。これが2本決まり明治大が遂に61-62と逆転。残り10.4秒、神奈川大はタイムアウトを取って最後のオフェンスに懸ける。これをゴール下に切れ込んだ#7田村が見事に決め、残りは5.4秒。明治大は最後に#2齋藤が放ったジャンパーがネットに吸い込まれるが判定はタイムオーバー。ゴールは認められず、神奈川大が63-62できわどい勝負を制した。

 この2試合の結果により、9位決定戦は青山学院大と神奈川大が挑み、明治大と国士舘大が11位決定戦へと回った。

写真上:プレーの幅広さで将来的にはガードとしても期待される青山学院大・赤穂。ボール運びをする場面もたびたび見られる。
写真中:神奈川大は田中が果敢にリバウンドに挑み、11本を獲得。
写真下:明治大は終盤、宮本が身体を活かしてゴール下で得点を重ねていった。

※神奈川大・田村選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2017.05.05 (Fri)

【2017トーナメント】5/5 13位決定戦 駒澤大VS東京成徳大

駒澤大が余裕を持って13位を決定
東京成徳大はファウルトラブルで苦しい展開に


170505ootaka.jpg 13位決定戦のカードは駒澤大東京成徳大の顔合わせになった。東京成徳大はここまでほぼフル出場し、ゴール下の得点源である#99ザン(2年・C)が1Qで3ファウルと厳しい状況に。これによりサイズでは有利になった駒澤大は早い展開から得点を刻む。10点差にされかけた東京成徳大は、駒澤インサイドの#65針生(3年・PF)が下がっている間にディフェンスで粘ってシュートを食い止めていく。2Q後半は控え主体にした駒澤大がプレーの精度を欠き、さらに差を大きくする形にはならず。35-24とリードは保つがロースコア気味に前半を終えた。

 3Qの開始22秒で東京成徳大は#99ザンが#65針生に対して痛い4つ目のファウル。しかしベンチには下げずにプレーを続行する。そのザンはオフェンスではゴール下で駒澤大センターをかわし得点を稼ぎ、上手さを見せる。しかし追い上げたいところを駒澤大にアウトサイドを立て続けに決められてしまうと、一気に20点の差がついてしまった。東京成徳大はこの日はアウトサイドが思ったように入らず追い上げるリズムが作れない。4Qは控え主体にした駒澤大がそのリードを維持し、84-70で逃げ切った。

170505kameyama.jpg 駒澤大は昨年と同じ13位で大会終了。ベスト8以内は叶わなかったが、下級生の働きも目だち、秋までにさらにチームとして成長が期待できる。

 東京成徳大は主力のほとんどがフル出場に近い形で大会を戦い続けた。体力的には厳しかったはずだが、明星大に勝利するなど、順位決定戦で一つ勝てたのは大きい。3年、2年が主体のチームだがその分まだまだ伸びしろがあるはず。こちらも秋リーグでの3部復帰に向けて期待が高まる。

写真上:駒澤大は2年生の大髙もこの大会で多くの出番を得た。ここから上級生に食い込んでいきたい。
写真下:東京成徳大・亀山も長時間の出場を続ける中、果敢にゴールを狙っていった。

※駒澤大・前田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2017.05.05 (Fri)

【2017トーナメント】5/5 15位決定戦 法政大VS明星大

点の取り合いを経て法政大が後半に引き離し15位
明星大は創部初のベスト16入りを果たして大会終了


170505nakamura.jpg 15位決定戦、法政大明星大の戦いは前半、点の取り合いになった。

 前半は法政大#14植村(4年・PG)が3本、明星大は#29丹野(4年・SG)が4本と互いに3Pが得点を引っ張り、50-50の互角。法政大は前の試合と打って変わって勢いあるプレーを続けた。対する明星大は後半に息切れ。3Qは#0濱田(1年・SG・育英)、#14植村、#30水野(1年・PG・福島南)の3Pが沈んだ法政大がリードして引き離していき、#6中村(2年・PG)がリバウンドから中央突破でレイアップを決めると、残り3分で75-64の法政大2桁リードとした。法政大は控えも使いつつの戦いになるが、攻撃力は落ちずに81-68で3Q終了。4アウトの明星大はシュート確率が上がらず苦しい展開が続いた。

170505ishii.jpg 4Q、リードする法政大は次々に速攻を出していく。明星大も最後の踏ん張りとディフェンスで当たって隙を狙っていくが、簡単には追いつけない。最後は#10和田(4年・F)の3Pで法政大が100点に載せて100-84。ハイスコアリングゲームを制して15位に。明星大は6連戦の中16位となったが、創部初となる成績を残して大会を終えた。この両者は秋は3部リーグで戦う相手でもある。約4か月後にどんな戦いを展開するのかも見どころだ。

写真上:2年目となり、存在感が増してきた法政大・中村は21点。李相伯杯メンバーにも入っている。
写真下:大会中に主力の怪我が相次ぎ、残り2試合はスタメンを努めた明星大・石井。抜群の脚力で速攻を出し、シュートを果敢に狙っていった。

※法政大・植村選手、明星大・丹野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2017.05.05 (Fri)

【2017全関】5/5 決勝戦 大阪学院大VS大阪体育大

ハイペースの展開から大阪学院大が抜け出し連覇
大阪体育大は終盤肉薄するも初優勝はならず


170505YOSHII.jpg 接戦続きの全関もいよいよ迎えた最終日。最終試合は大阪学院大大阪体育大による決勝戦となった。ここまで余裕のある試合運びを続け、昨年に続いての連覇にあと1勝とした大阪学院大に対し、前日は岸田が負傷しながら近畿大を振り切った大阪体育大には初優勝がかかる。タイトルをめぐるそれぞれの思いが交錯する対戦となった。

 試合は立ち上がりからアップテンポな展開が続いた。大阪学院大は#35吉川(4年・SG)、#8吉井(1年・SF・大阪学院大高)のレイアップが決まると、大阪体育大も#9内藤(4年・SF)の3Pなどで応戦し、点の奪い合いの様相を呈す。大阪学院大はこの試合#9雲井(4年・SG)、#13山中(3年・PF)らが好調。コート上の5名でバランスよく加点していく。大阪体育大は#9内藤が積極的に狙い高確率で得点するが、そのシュートが外れリバウンドを制されたところから走られ、#13山中に失点を許し5点差に。大阪学院大が僅かに抜け出した。更に交代出場の#33岡本(4年・PF)もセカンドショットを沈め、1Qで7点をリードする。逆にこの時間帯に苦しい大阪体育大。1Q終盤から2Q立ち上がりにかけては警戒された#9内藤が容易に狙える状況が減り、トラベリングやイージーシュートのミスが目立って停滞。なんとか#13伴(3年・C)の得点でひと息つき、#7山田(2年・SG)が2本の3Pを決めるなどして#9内藤以外の選手が奮闘を見せて食い下がる。しかし大阪学院大のペースは緩まない。#8吉井のゴール下が続き、#30木下(3年・PG)もアウトサイドから決めてリードを堅持。大勢は変わることなく、46−38で前半終了となった。

170505FUJIMOTO.jpg なんとか迫りたい大阪体育大。3Qは#7山田の攻め気が目立った。ジャンプシュート、3Pも決め、#9内藤の得点が伸び悩む中、チームを引っ張る。だが大阪学院大も#8吉井のシュートが落ちず、点差が埋まらない。するとこのQ終盤に#7山田が#9吉井からバスケットカウントを獲得。#9内藤のランニングショット、#4草川(4年・PG)のドライブも続いてじわりと反撃ムードが上がる。3Q終了時点で5点差に縮め、希望をつないだ状態で決勝は最後の10分間を迎える。

 4Q、大阪学院大はゾーンを敷きながら守りを固める。しかし、#8吉井が4つ目をコールされるなどして最後の流れをなかなか掴めない。大阪体育大は相手のディフェンスをかいくぐって#4草川、#30藤本(1年・PG・育英)が得点し、応援席を盛り上げる。大阪学院大も#30木下のレイアップ、#13山中のミドルで返すが、この時間帯も大阪体育大#7山田の外角は好調。3Pを2本決め、#30藤本の得点も出ると5分余りを残してとうとう1点差迫った。だが、追いつかせたくない大阪学院大は#8吉井がすぐにレイアップで返すと、続くディフェンスでターンオーバーを誘い、そのままボールを持ち込んだ#30木下が自ら決めた。大阪体育大はまたも#7山田が3Pを決めるが、流れは大阪学院大にあった。#30木下のジャンパー、#9雲井の3Pと続いて詰められた差を7点に戻した。大阪体育大も、残り3分を切ったこの場面で#9内藤、#13伴の得点が続いて一旦シュート1本差とするが、大阪学院大は#8吉井のミドルですぐに安全圏のリードとした。大阪体育大は最終盤に得たフリースローを落とすなどして、この局面であと一歩の段階でのミスも目立つ形となってしまった。結局最終的に85−79とした大阪学院大が、今季最初の関西のタイトルを手中に収めた。

170505YOSHIKAWA.jpg 相手の高さを前に、これまでのように易々と内藤が得点を伸ばせなかった大阪体育大。この日はその分、山田が発奮して大阪学院大を追い詰めたが、最後までビハインドを埋め切るには至らなかった。しかし、緊迫の接戦をものにし続けて勝ち上がり、準決勝では岸田が負傷交代しながら決勝に駒を進めた。なおかつその決勝でも、この大会で経験を重ねた3年生以下のメンバーが奮闘した。ストレスもかかる舞台で、日を追うごとに各選手が逞しくなっていった印象が強い。悲願の初優勝はならなかったが、確実に経験値を蓄えた次につながる大会となった。

 準決勝までは比較的無難に勝ち上がってきた大阪学院大にとっては、リードはするもののなかなか突き放せないもどかしい決勝戦だった。しかし、勝負どころではディフェンス引き締め、オフェンスに転ずればスピーディな展開から各選手でバランス良く得点し、相手に的を絞らせず。昨年のチームからは得点源だった澤邉が卒業。インサイドにルーキー吉井がそびえるスタイルはこのチームには新しい形だが、終わってみれば順当に優勝を決めたと言えよう。昨年は同じように全関を制したが、その後は戦績を下げていき、インカレ出場はギリギリで決めた。安定した戦績を残していくためには、この優勝で決して満足することなく、ここから更にレベルアップを図る必要があるだろう。

写真上:決勝の舞台でも安定して得点を重ねた大阪学院大・吉井。
写真中:岸田の負傷欠場でスタメン起用された大阪体育大・藤本は、大舞台に臆することなく追撃の得点を奪う活躍を見せた。
写真下:吉川も要所で得点を重ね、大阪学院大を勢いづかせた。

※大阪学院大・福田選手、雲井選手、山中選手、木下選手、大阪体育大・内藤選手、山田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2017.05.05 (Fri)

【2017全関】5/5 3位決定戦 近畿大VS天理大

今村が攻め気を見せた近畿大が3位で大会を終える
天理大は下級生インサイドを上級生が牽引


170505IMAMURA.jpg 前日はともに惜しい試合を演じながら敗れ、決勝進出を逃した天理大近畿大。一昨年の全関では決勝を戦った両者が、3位決定戦に登場した。

 東淀川会場での戦いに移ってからは、どの試合でも立ち上がりが悪い天理大。この日もいきなり近畿大#24今村(2年・PF)、#8五十嵐(2年・SG)に失点し、同点としても、#15金田(4年・PF)に3Pを射抜かれ苦しい展開に。近畿大は、サイズで劣るインサイドで#24今村が奮闘。10センチものミスマッチにも臆さずバスケットカウントを決めるなどして、チームを盛り上げる。天理大は2Qになると更にオフェンスが重くなり、この10分は僅か4点止まり。近畿大が14点ものリードを得て、優位に前半を進めた。

 ただ、ここから盛り返すのも、今大会の天理大だ。#29榎本(4年・SG)のレイアップからじわりとリズムが良化。#30梶井(4年・SG)も得点を続ける。近畿大も#6藤原(3年・SF)の3Pで応戦し、前半とは打って変わって試合のペースが上がった。なかなか点差を埋めきれない天理大は4Q途中から#23山崎(3年・PG)が得点を重ね、点差がついに10点を切る。呑まれかねない状況で、悪い流れを断ち切ったのは近畿大#15金田と#3岡田(4年・PG)。#15金田が十八番の3Pを決め、#3岡田は果敢にペイント内に攻め込んで自ら決め、試合の趨勢が決まった。72−64で勝利した近畿大が、白星で大会を締めくくった。

170505HUANG.jpg 今年は更にサイズダウンとなった近畿大。ただ、今大会は濱高や今村がミスマッチの中で奮闘し、内容の濃い3位だったと言って良いだろう。それまで負けの経験が少ない故に、昨年のリーグ戦では初黒星後に苦しみ抜いた印象が強いが、最上級生の岡田と金田が模索を続け、かつての活発なコミュニケーションも戻りつつある。王座奪還はならなかったが、復調を知らしめる大会となった。

 前半で出遅れながらも後半で巻き返し相手を慌てさせる試合が続いた天理大は、試合運びには課題がある。一方で、インサイド陣の大幅なメンバー変更を考えれば及第点の結果とも言える。梶井と榎本がひたむきに得点を重ねる姿は、チームメイトにも刺激になったはず。いきなり1番ポジションを託された藤澤はもちろんのこと、黄やアーサーなどこれからのゴール下を担うであろうルーキー陣も、これからが楽しみなプレイヤーだ。今後どこまでチームが伸びるのか、期待をのぞかせる内容だった。

写真上:近畿大は濱高とともに今村のインサイドでの奮闘ぶりが際立った。大会期間中に足を痛める場面もあったが、長い腕と跳躍力で、最後まで仕事を果たした。
写真下:天理大はガラリとインサイドの陣容が変わったが、今大会は黄が存在感を発揮。今季、この先が楽しみなチームだ。

※近畿大・岡田選手、天理大・梶井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2017.05.05 (Fri)

【2017全関】5/5 5位決定戦 関西学院大VS関西大

準々決勝敗退から切り替えた関西大が5位
関西学院大は課題を得ながらの大会終了


 ともに準々決勝では勝ちが見えた状態から、ショックの残る形の敗戦を喫した関西学院大関西大。6月には伝統の関関戦も控える両者が、この5位決定戦でぶつかった。

170505ADACHI.jpg 立ち上がりは拮抗したスコアとなったこの試合。関西大が得意のインサイドで#31梶原(3年・PF)が得点すれば、関西学院大も#74中野(3年・SG)が3ショットのフリースローを落とさない。ここからきっかけを掴んだのは関西大。#21窪田(2年・SF)のドライブ、#7河野(2年・C)のバスケットカウントが出て盛り上がる。更に#5石野(3年・SF)、#0足立(2年・PG)が3Pを決め、容赦なく攻める。この展開は2Qも続き、#31梶原がペイント内で稼ぎ、#5石野が再び3Pを沈める。関西学院大もタイムアウトを挟んで修正し、ここから関西大のオフェンスは単発に。この間関西学院大は#29八角(3年・PG)のレイアップ、#74中野の3Pで二桁近かった点差を4点に戻すことに成功。勝負はハーフタイムを迎えた。

 やや関西学院大がリズムに乗ったかと思われた3Qだが、関西大はここで一気に勝負を決めた。口火を切ったのは#11森田(3年・PG)の3P。経験不足の相手インサイドにつけ込んで#7河野も好調に得点を続け、関西学院大を黙らせた。#34井上(4年・SG)の外角や#21窪田の速攻などで点差は20点を超え、3Q時点で事実上勝負は決した。関西学院大は#74中野が意地でアウトサイドを決めるが、関西大の優位は揺るがず。79−68とした関西大が、5位となった。

170505KONISHI.jpg クロスゲームの末に近畿大の準々決勝に敗れた関西大。モチベーションが難しい状況での順位決定戦となったが、下級生主体のメンバーで昨シーズン後半を戦い、2部降格の憂き目に遭いながらも新人戦を制したチームの成熟度は高かった。だが、能力の高い選手も揃うが、何よりも目を見張るのは主将の井上のリーダーシップ。リーダー自らが誰よりも声を張り、コミュニケーションを怠らず、それがチーム全体に良い流れをもたらしている。このチームの目標は、まず第一に1年での1部復帰。この先の期間も簡単ではなかろうが、上位争いに顔をのぞかせる日が来るのが楽しみなチームだ。

 関西学院大は、この大会はどの試合でも停滞の10分間がある点が目立った。ベスト8をかけた神戸医療福祉大戦も敗色濃厚の局面に追い込まれ、逆に準々決勝の天理大戦は、前半で二桁の点差を得ながら最終盤に失速し逆転負け。昨年盤石の勝ち進みを見せたリーグ戦でも難しい時間帯を迎える場面は少なくなかったが、強力だったインサイド陣が卒業し、新布陣を追求の最中とはいえこの状況は寂しい。今後の大会で、どこまで勝ち切る強さを取り戻すことができるか。


写真上:昨年メインガードとして新人戦優勝を経験し、安定感あるゲームメイクを見せる関西大・足立。このチームにはなくてはならない選手の一人である。
写真下:今季スタメンに名を連ねる関西学院大・小西にとっては、貴重な経験を重ねた大会となっただろう。

※関西大・井上選手、関西学院大・堤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2017.05.05 (Fri)

【2017全関】5/5 7位決定戦 流通科学大VS同志社大

後半に抜け出した流通科学大が最終日に貴重な白星
下級生を中心にタフに戦った同志社大は8位フィニッシュに


170505SUWA.jpg ベスト8には進出したものの、その後連敗を喫している同志社大流通科学大。3連敗での大会終了だけは何としても避けたいチーム同士の7位決定戦は、今季1部で戦う流通科学大が力量を示した。

 試合序盤は同志社大が猛ラッシュを見せた。#35村井(3年・PG)が自ら積極的にシュートを決め、今大会スタメン起用の#41野見(3年・SG)も連続得点をマークするなど、開始3分経たずに12−2とする。立ち遅れた流通科学大だったが、悪い流れを払拭したのは#23龍(4年・PG)のジャンプシュート。同志社大も得点は返すが、立ち上がりのような勢いがなくなり、逆に流通科学大はここから#6清水(3年・SG)の3Pや、今大会好調の#9諏訪(2年・SF)のバスケットカウントなどで一挙にビハインドをひっくり返す。最後は#23龍の3Pで1Qを4点リードで終えると、2Q開始すぐに#8松浦(3年・SG)、#9諏訪がジャンプシュートを続けて掴んだ流れを渡さない。同志社大も#10右田(3年・SG)、#14岩坪(4年・PG)の3Pで縋るが、このQも最後に#23龍の3Pが炸裂し、7点差に広がって前半終了となった。

 このままで終わりたくない同志社大。3Qは、再び#35村井が攻め気を見せて得点するも、トラベリングが出るなどして一挙に波に乗れない。インサイドで#21田邉(2年・PF)が奮闘するが、流通科学大は#8松浦、#9諏訪の両輪がそれを断ち切る得点でリードを堅持する。4Q開始すぐに#9諏訪がタフショットを決めたところで、差は二桁となった。最後は#21田邉がインサイドで奮闘を見せ、#6柳原(3年・SG)も連続3Pを見舞うも、流通科学大は慌てさせるまでには至らず。ゲームは82−69で流通科学大が制し、大会を7位で締めくくった。

170505TANABE.jpg 今季は2年ぶりに1部で戦うこととなる流通科学大。本来の得点源の松浦がやや伸び悩んだ印象があるものの、今大会は諏訪が好調をキープし、チームのオフェンスを引っ張ったと言って良いだろう。大阪体育大、関西学院大といった1部校には敗れたものの、内容的に決して引けを取っていたわけではなかった。重要なのは、こうした状況でコツコツと勝利を拾っていけるかどうか。西日本インカレ、そしてリーグ戦に向けて、はっきりした自分たちの立ち位置を見つめ、状態を上げていって欲しい。

 同志社大は、ベスト8にこそ届いたものの、その先で待っていたのは悔しい3連敗。昨年のリーグ戦ではなかなか状態を上げることが叶わず、無念の2部自動降格を味わっているだけに、今季これからはこの展開を続けるわけにはいかない。選手の個々の能力は、決して1部に劣らないラインナップである。チーム力の底上げこそが、巻き返しのポイントとなってくる。

写真上:今大会一貫して好調だった諏訪。松浦とともに、安定した活躍を継続出来るかどうかで流通科学大の戦績も変わってくる。
写真下:この日22得点14リバウンドを記録した田邉。同級生の古村とともに、同志社大インサイドには不可欠なプレーヤーだ。

※流通科学大・龍選手、同志社大・宇治田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2017.05.05 (Fri)

【2017トーナメント】5/4レポート(準々決勝)

ベスト4は筑波大・東海大・白鷗大・日本体育大
日本体育大学は15年ぶりにベスト4進出

 準々決勝4試合は上位進出を果たしたいそれぞれの意地がぶつかり合い、見ごたえのあるゲームが続いた。ベスト4に進んだ顔ぶれのうち、今大会好調さを見せている日本体育大が唯一2部から進出を果たした。


170504yamamoto.jpg 準々決勝第2試合、中央大東海大に対してアグレッシブな攻守を見せて1Qは19-18と1点差。2Qも機動力の中央大、サイズの東海大というそれぞれの持ち味を出す中、東海大はゴール下での強さが光りわずかにリードを保っていく。中央大は#33三上(2年・SG)の3Pで同点に追いつくが、東海大は#23佐藤(4年・SF)が内外から得点。しかし中央大もアタックし続け、差は開かない。残り2分、東海大は#0寺嶋(2年・PG)が好ディフェンスやリバウンドを見せると44-36とリードして前半終了。

 3Q前半、中央大は得点が伸びず東海大に10点以上の差にされてしまう。東海大はサイズを下げてトランジション勝負でも中央大に負けない走りを発揮すると、73-53とここで一気に差が開いた。4Qもその勢いでお仕切り、97-66で東海大がベスト4へ駒を進めた。

写真:東海大は山本も好プレーを見せた。最終学年となり、さらなる存在感を見せて欲しい。

※東海大・佐藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


170504abe.jpg 準々決勝第3試合、白鷗大拓殖大は前半ロースコアでスタートしたものの、2Q途中には互いに得点の取り合いに。白鷗大は#14髙間(3年・SF)のアウトサイド、#75シェッハ(2年・C)が#23ドウドウ(1年・C・八王子)相手に勝負強さを見せ、拓殖大は#13阿部(4年・SG)、#23ドゥドゥの3Pもあって前半は38-38の互角。3Q、白鷗大は前半休ませていた#0野﨑(4年・SG)を投入。その野﨑の得点で流れを作っていく。拓殖大は白鷗大のディフェンスの前にやや得点が鈍り、3Qで66-58と8点差をつけられた。4Q、拓殖大は#11山崎(4年・G)の遠目の3Pが入ると、#13阿部の速攻からのバスケットカウントで追いすがる。ここからまた入れ合いになっていき、拓殖大が決めてはリードしている白鷗大が返すという形で、拓殖大は#13阿部、#23ドゥドゥが攻め続けて白鷗大に追いすがる。残り時間わずかになって3P攻勢で打ち続ける拓殖大は、さすがのシュート力でこれを何本も沈め続けていくが、チームファウルが5つを越え、フリースローで逃げられる。最後は95-85。白鷗大が創部初のベスト4へと進んだ。

写真:拓殖大は阿部がさすがの粘り強さでゴール下へ切れ込み、3Pもしぶとく決めて30得点としたが及ばず。


170504tamaki.jpg この日最も事前の注目度が高かったのは準々決勝第4試合、ディフェンディング・チャンピオンの筑波大と今季の下馬評では高い評価を得ている大東文化大の一戦だ。開始早々ピンチになったのは大東大。2分で#15モッチ(2年・C)が2ファウルに。筑波大はマッチアップの#65玉木(3年・C)が好プレーを見せた。それでも大東大は互いに譲らず競り合っていくが、ターンオーバーから再三#6馬場に走られるなどして23-16と開かれる。2Q、大東大は筑波大の激しいディフェンスと高さに苦しみ一時10点以上の差をつけられてしまう。#23奥住の2本目の3Pと#15モッチのミドルシュート等で5点差に迫ったものの、そこから再び筑波大にリバウンドを押さえられ、速い展開で畳み掛けられると41-30で前半終了。11点の差がついた。

 3Q、#15モッチのゴール下、リバウンドを起点に流れが大東大に戻ってくる。#0葛原(4年・SG)の速攻も出て開始約5分で大東大が3点差に迫る中、筑波大はインサイドを固める#65玉城が3ファウルとなりベンチへ。しかし大東大はフリースローのミスやもう1本が出ないところで3Qは52-48と4点差で終了。4Q、開始からすぐ互いに3Pやバスケットカウントの3点プレーが飛び出し一歩も譲らない。4点を追う大東大がインサイドのファウルトラブルが厳しくなり、5分半を残して#15モッチ、続けて#91ビリシベも5つ目の宣告で退場に。筑波大は#17杉浦(4年・F)のフェイダウェイも気持ち良く決まり、反撃を試みる大東大の出鼻をくじいていく。大東大は粘るも筑波大が得点を重ねて80-67で試合終了。筑波大が大きな山場を制した。

 大東大は立ち上がりにゴール下でファウルを吹かれたところで厳しくなったが、交代したメンバーで我慢し、3Qに追い上げができたところまでは昨インカレからも成長の跡が見える。追い上げの勝負どころをどう掴むかが今後の鍵だろう。今年の要注目チームであることは間違いなく、残り2試合、そして秋シーズンも楽しみだ。

 筑波大は確かなディフェンスで大東大の強みを出させなかった。インサイドで玉城がふんばり、走らせれば増田、馬場など強みを活かせる。このまま連覇へ向けて階段を駆け上がれるか注目だ。

写真:インサイドでは玉木がモッチ相手にファウルを奪ったことで、良い流れを生んだ。

※筑波大・杉浦選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【日本体育大が1Qから勢いを見せてベスト4へ】
170504ebata.jpg 日本体育大学は立ち上がりから#4江端(4年・SF)の3Pを皮切りに#20小田桐(3年・PG)も2本を沈め、リバウンドでも泥臭く粘って開始4分で1-15と専修大を圧倒。ターンオーバーを頻発する専修大はメンバーを入れ替えていくが日体大のリズムで試合は続く。#10大澤(3年・F)の速攻を#19田口(4年・SF)がブロックするとそこから#20小田桐のジャンパーが沈んで開始5分で1-17と差は開いた。専修大はタイムアウトで修正し、上からのディフェンスと#9重富友希(1年・G・福岡第一)・#88重富周希(1年・G・福岡第一)の注目ルーキーをここで投入。兄弟コンビの素早いプレーでかき回し、日体大のミスを誘う。日体大は#19田口、#32フェイ(3年・C)が2ファウルとなったのが痛いが、#20小田桐が#30アブをかわすためにボードのはるか上を越えて放ったティアドロップがきれいにネットに沈むなど、素晴らしいプレーを見せて1Qは11-24とリード。

 2Q、日体大は#54津田(2年・)が好リバウンドを見せるなど流れは維持。しかしコートに戻した#32フェイが開始3分で3ファウル目を吹かれてしまう。専修大は重富兄弟が小気味よく展開をリードし、日体大のガード陣に対応。次第に#30アブ(2年・C)のゴール下、#14髙澤(4年・SG)のシュートで追い上げるが、苦しみながらも日体大が34-39とリードを保って前半終了。

 3Q、日体大はややシュート精度を欠くがリードを保つ。専修大はスタメンに戻していたが5分で重富兄弟を再び投入した。日体大は残り4分で#4江端の2本目の3Pが決まるが#32フェイが4ファウルでベンチへ。だがここを#20小田桐、#54津田の3P、#4江端のバスケットカウントで稼ぎ、インサイドでは#45河野、#54津田がしっかり固めて#30アブに思うようにはさせず。48-64と日体大がリードを広げて3Q終了。

170504sigetomi.jpg 4Q、開始3分、専修大はこの日ようやく#10大澤、#14髙澤(4年・G)の3Pが決まり始める。日体大は#32フェイがダンクのあとリングにぶら下がったことでテクニカルを宣告され、これが5つ目となり退場。だがここでベンチも彼を温かく彼を出迎え、ネガティブになることはなかった。専修大は9点差まで詰め寄ったのがやっとで、そのまま集中力を保った日体大が73-85でベスト4の壁を突破した。

 日本体育大学は出場した全員が素晴らしいパフォーマンスを披露した。「インサイドが勝負」(#20小田桐)と踏んでいたところで田口、フェイのファウルが込んでしまったが、津田、河野の2年生コンビが目覚ましい働きぶりでこれをカバー。江端の要所の3Pも効いた。そこに井手、不調から脱した小田桐らガード陣が申し分のない働きを示した。また、チーム全体でのアグレッシブで泥臭いプレーぶりも勝利の大きな要因となっている。この次はさらに強敵が相手となるが、日体大らしい戦いを見せて欲しい。日体大がベスト4以上に進出するのは、優勝した2002年以来15年ぶりとなる。

 専修大はアブが前半は沈黙させられる格好に。期待のルーキー・重富兄弟をここで本格的に登場させて日体大を一時慌てさせたのは良かったが、この日は外が入らず。4Qになってようやく3本決まったが、日体大の11本には及ばなかった。アブもディフェンスを固められて苦しい戦いを強いられた。

写真上:日体大・江畑は20点。開始早々の3Pはチームを波に乗せた。
写真下:鮮烈なデビューを果たした専修大の重富兄弟。#9友希、#88周希がスピード感あふれるプレーで日体大を翻弄した。

※日本体育大・小田桐選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2017.05.05 (Fri)

【2017トーナメント】5/6試合予定(順位決定戦・準決勝)

■国立代々木競技場第二体育館

10:00 国士舘大学 vs 明治大学(11位決定戦)
11:40 青山学院大学 vs 神奈川大学(9位決定戦)
13:20 大東文化大学 vs 専修大学(5~8位決定戦)
15:00 中央大学 vs 拓殖大学(5~8位決定戦)
16:40 東海大学 vs 白鷗大学(準決勝)
18:00 筑波大学 vs 日本体育大学(準決勝)


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2017.05.05 (Fri)

【2017トーナメント】5/5結果(順位決定戦)

■国立代々木競技場第二体育館
法政大学100(30-29,20-21,31-18,19-16)84明星大学(15位決定戦)
駒澤大学84(19-13,16-11,20-19,19-27)70東京成徳大学(13位決定戦)
神奈川大学63(19-17,16-12,17-15,11-18)62明治大学(9~12位決定戦)
青山学院大学78(25-8,17-13,17-19,19-10)50国士舘大学(9~12位決定戦)


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2017.05.04 (Thu)

【2017トーナメント】5/4レポート(13〜16位順位決定戦)

13位の座を懸けた戦いは
駒澤大・東京成徳大が勝ち上がる


 前日の順位決定戦にて敗戦した4チームが13位以下の順位決定戦に望んだ。駒澤大は徐々に法政大を圧倒。明星大と東京聖徳大は最後まで競り合うが、最後は東京聖徳大が僅差で勝利を納めた。この結果、駒澤大と東京成徳大が13位決定戦へ、法政大と明星大が15位決定戦へと進むことになった。


【駒澤大が2Q以降はリードして法政大に勝利】
170504ishii.jpg 順位決定戦第1試合、法政大駒澤大は互いに簡単にゴールさせない立ち上がり。#6中村(2年・PG)のアウトサイドが立て続けに入ると法政大ペースになりかけるが、駒澤大も#18前田(4年・PG)、#24石井(4年・F)の連続3Pで譲らず。終盤にファウルからのフリースローやこぼれ球をうまく処理した駒澤大が13-17と4点リードで1Q終了。2Qの頭は駒澤大が外から打たされる形になり、その間に法政大が逆転。駒澤大は法政大の高さの前にゴール下では苦戦。7点差をつけられる形になるが#23金久保(2年・F)の3Pが入ると持ち直し、残り2分半で追いつくとそのまま逆転。24-30で前半を終えた。

 後半3Q、駒澤大は法政大の高さに攻めあぐねる時間帯もあったが、次第に#65針生(3年・PF)のゴール下、交代した#3澁田(1年・PG・盛岡南)のアグレッシブなプレーで勢いを得て38-51とリードを広げて終了。4Qもその#24石井の3Pが気持ちよく決まった駒澤大が59-68で勝利し、13位決定戦へと進んだ。

写真:駒澤大は石井が3P3本を含む26点で得点を引っ張った。

※駒澤大・金久保選手、澁田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【接戦を制して東京成徳大が13位決定戦へ】
170504koyama.jpg 順位決定戦第2試合は明星大東京成徳大が対戦。昨年は3部同士で戦ったよく知った相手だ。1Qはアウトサイドのシュートが当たり、速攻も出せた明星大が25-17とリード。しかし大きな差がつかない中で試合は進み、互いに得点を刻み続けて3Qの終了時では58-58の同点に。

 勝負の4Q、#82亀山(3年・SG)、#24高梨(3年・SG)の3Pが入って抜け出しかかる東京成徳大に対し、明星大は速攻などで対応。だが#99ザン(2年・C)のゴール下なども決まって東京聖徳大がリードを保つ。明星大は#11石井(2年・SF)の速攻も出るが、残り1分17秒で東京成徳大のリードは73-77と4点。明星大はタイムアウト明けに#2新田(1年・PG・桐光学園)がドライブをねじ込み2点差。このあと東京成徳大がフリースローを1本決めるが、再び明星大はタイムアウト明けで#29丹野(4年・SG)のジャンパーが沈み、残り50.1秒で1点差に。ここから互いのオフェンスはともにミスが続き、残り12.1秒でフリースローを得たのは東京成徳大。これを#24高梨が2本しっかり決めると、明星大最後のシュートは入らず77-80の3点差で東京成徳大が逃げ切り、13位決定戦の進出を決めた。

写真:フル出場で3Pが4/6、36得点と稼いだ東京成徳大・小山。

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2017.05.04 (Thu)

【2017全関】5/4 レポート(準決勝、5〜8位決定戦)

順位決定戦も加熱する東淀川体育館
決勝のカードは大阪学院大vs大阪体育大に


170504TAIDAI.jpg 残り2日間となった全関は、この日も4試合が行われた。最初の2試合は5〜8位決定戦。モチベーション持続が難しい舞台だが、リーグ戦では敗戦翌日にゲームをこなさなければならない状況がやってくる。そのためにも、5位で終わるか、8位で終わるかには今後に向け大きな違いが出てくる。一方後半の2ゲームは、準決勝の2試合。いずれも緊迫の展開となったが、特に会場が沸いたのが大阪体育大と近畿大のゲーム。1試合の中でこれほどまでの展開があるのかという密度の濃い競り合いが、最後の最後まで繰り広げられた。

 準決勝の結果、翌日の決勝に進出したのは、大阪学院大大阪体育大。大阪学院大は、昨年に続いての連覇を狙う立場であるのに対し、大阪体育大は初めての優勝にリーチがかかった状況だ。今季最初の関西タイトルが、いよいよ決まる。


170504TAKAYAMA.jpg まず順位決定戦に登場したのは関西学院大流通科学大。試合序盤は#23龍(4年・PG)のアグレッシブさが光った流通科学大がリードを得る展開となった。それでも関西学院大は、ベンチから交代出場の#15足立(4年・PG)の活躍で、すぐに追いつく。2Qは関西学院大#74中野(3年・SG)、流通科学大#9諏訪(2年・SF)が中心となって得点を決め合って、前半を終えた段階では39−41とほぼ互角のスコアとなった。しかし、3Qになってもシュートの落ちない関西学院大に対し、流通科学大のオフェンスは単発にとなって二桁の点差となってしまう。最終盤になると、流通科学大は#23龍が積極的に仕掛けて俄かに詰め寄るが、3Qでのビハインドが重くのしかかる形となった。88−80で勝利を収めた関西学院大が、5位決定戦に駒を進めた。

170504KUBOTA.jpg もう1試合の関西大同志社大も前半はクロスゲームに。関西大は#21窪田(2年・SF)、#11森田(3年・PG)らが、同志社大は#7古村(2年・PF)、#6柳原(3年・SG)といった面々がバランス良く得点し、時に守り合い、ハーフタイム時点で関西大2点リードの展開。つかず離れずの均衡が崩れたのは3Q終盤。関西大がゾーンディフェンスからリズムを得ると、#11森田、#34井上(4年・SG)の3Pラッシュで4Q序盤にかけて一挙に点差を開いて優位の構図を作った。結局これが決め手となり、最終的には71−56で勝利した関西大に軍配が上がった。

写真上:アクシデント、そして近畿大の執念を跳ね除けての決勝進出に沸く大阪体育大。
写真中:関西学院大は高山の働きも今後のチームの浮沈を左右するだろう。
写真下:関西大は要所で窪田のプレーが光る。まだ2年生。次世代の関西大を担う存在だ。

※関西学院大・中野選手、関西大・森田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【今大会屈指の熱戦を制し大阪体育大が初優勝へ王手】
 準決勝最初のカードは、近畿大大阪体育大。接戦が連続した今大会の中でも屈指の、最後まで勝負の行方が分からない好勝負となった。

170504YAMADA.jpg 立ち上がりは緊張感からかお互いにスコアが伸びず、やきもきする展開に。大阪体育大は早々に#19生越(2年・SG)が3ファウルとなり苦しい。近畿大は#24今村(2年・PF)のバスケットカウントでリードするが、大阪体育大もエース#9内藤(4年・SF)が決められても決め返していき、1Qは近畿大1点リードとほぼ互角。2Qになると近畿大は#24今村の再びのバスケットカウント、#15金田(4年・PF)も得意のシュートを沈めていき5点差をつける。しかし大阪体育大は引かず、#20岸田(4年・PG)の3連続得点で逆転した。互いに激しく守り合ってファウルもかさみ、思うように得点を伸ばせない中、大阪体育大は終盤に得たフリースローを着実に沈めて点差を僅かに拡大。前半は33−29で終了した。

 迎えた3Q。ゲームはここから白熱の度合いをより一層強めていく。まず大阪体育大が#7山田(2年・SG)のフローター、#20岸田の3Pなどで抜け出しに成功。近畿大はインサイドで奮闘していた#24今村が速攻でファウルを受けて一旦ベンチに下げざるを得ない。この間に大阪体育大は、#4草川(3年・PG)らの得点で勢いづく。#9内藤がランニングショットを沈めてとうとう点差は二桁となった。しかし、近畿大が#3岡田(4年・PG)のレイアップ、#15金田の3Pで反撃態勢を整えた直後、ゲームの行方を左右しかねない事態が発生。ドライブを仕掛けた大阪体育大#20岸田が足を痛めてプレー続行不可能な状況となってしまう。#4草川のゴール下でなんとか3Q終了時点では5点リードで終えるが、絶対的なガードである岸田を欠く状態で残り時間を持ちこたえられるのかが大阪体育大にのしかかる形となってしまった。

170504HAMADA.jpg 4Q、近畿大は#33濱田(2年・PG)が3Pに速攻と攻め気を見せてたやすく同点に。更に#3岡田のレイアップで再逆転に成功した。しかし大阪体育大はエース#9内藤がここから本領発揮。獲得したフリースローを落とさず、3Pの次はドライブも決めて逆に4点のリードを奪還した。対する近畿大も#33濱田の3点プレーや#3岡田のリバウンドシュートが出て、僅差でリードが入れ替わる緊迫の展開が続く。その中で近畿大は最上級生が意地を見せる。#15金田がツースローを決め、#3岡田のレイアップで大きな4点リード。しかしその直後、前日足を痛めた状況でこの日も奮闘していた#9濱高(3年・SF)の、微妙な4ファウル目を吹かれた後のアクションにテクニカルファウルが宣告され、退場となる。大阪体育大は#9内藤がフリースローを落としながらも、続くオフェンスではミドルシュートを沈め、残り1分を切って1点差に迫る。近畿大はこの局面で#3岡田が執念のバスケットカウントを獲得。ワンスローも沈めるが、直後再び#9内藤にファウルを献上。1投を決められて残り30秒で3点差とされ、なかなか試合を終わらせられない。直後のマイボールスローインで近畿大は#15金田に預けるが、3人に囲まれてジャンプボールシチュエーションに。これでマイボールとした大阪体育大は、#9内藤がまずは2点を選択。ドライブを決め、18.5秒を残してファウルゲームに入り、ラストチャンスに賭ける。すると、近畿大は#33濱田が2本とも落としてボールは大阪体育大に。ボールを受けたのはやはり#9内藤。アイソレーション気味の状況でドライブを見事に沈め、勝ち越しに成功。直後のディフェンスで残り2秒をしのぎ、待ちに待ったタイムアップのブザーが響き、応援席の歓声が会場内にこだました。最終スコアは74−73。最後に僅か1点だけ上回った大阪体育大が好勝負を制し、念願の初優勝に王手をかけた。

170504TAIDAIDEF.jpg 理想的な展開から一転して、岸田が退いた後は劣勢となった大阪体育大。近畿大の意地の反撃を受けてどちらに転ぶかわからないゲームとなったが、内藤を中心に最後まで気持ちを切らさずに食い下がり、執念で勝利の女神を呼び込んだ。どちらかと言えば下級生が多く、試合運びの面で安定感に欠ける印象もあるチームだが、今大会ここまでで着実に経験値を重ねているのも確かだ。決勝では岸田の欠場が決定的だが、関西随一の応援席をバックにしたチーム力は看過出来ないポイントだ。今一歩全員で一丸となり、初優勝を掴み取りたい。

写真上:決勝では内藤だけに頼れない大阪体育大。山田がどれだけの活躍を見せるかもポイントになるだろう。
写真中:4Qは濱田の攻め気が光った近畿大。好勝負を演じたが、あと僅かで決勝進出ならず。
写真下:最終盤にトリプルチームで金田を塞ぎにいった大阪体育大。勝利への執念が垣間見えるプレーだった。

※大阪体育大・内藤選手、草川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【粘る天理大を振り切り大阪学院大が決勝へ】
170504KINOSHITA.jpg 準決勝のもう1カードの大阪学院大天理大の対戦は、早々に大阪学院大が優勢となるが、天理大が最後まで粘りを見せた。

 新入生のインサイドが基調の両チーム。そこが勝負のポイントと見られたが、優勢だったのは大阪学院大。#8吉井(1年・SF・大阪学院大高)が1Qからバスケットカウント、セカンドショットで存在感を発揮する。天理大は#29榎本(4年・SG)が奮闘して大きく離されずについていく展開に。6点ビハインドで迎えた2Q、いきなりディフェンスでトラベリングを誘発すると、大阪学院大は歯車が狂ったかファウルが込む状況に。この10分間は天理大が大阪学院大の思うようにさせず、#29榎本、#30梶井(4年・SG)の両4年生の活躍で一旦は同点に。ここから大阪学院大も同じく4年生の#35吉川(4年・SG)が仕事を果たしたが、4点差となって勝負は後半に入ることとなった。

170504KAJII.jpg 3Q、大阪学院大はスパートをかける。天理大を好ディフェンスで封じ、#35吉川のミドル、#30木下(3年・PG)の3Pなどでじわりと点差を拡大する。天理大はトラベリングやターンオーバーも出て、このQは完全に流れを渡す形となってしまった。4Qに入るとゾーンが効力を発揮し、#29榎本を中心にシュートが再び決まり始めて追撃の体勢が整った。だが、大阪学院大は#8吉井のフリースロー、#35吉川の3Pでなんとか二桁差をキープ。天理大も最後まで#30梶井が攻め気を見せたものの、開いた差を埋めきるには至らなかった。結局67−57とした大阪学院大が勝利。決勝進出を決めた。

 近年アウトサイド陣のタレントが豊富だった大阪学院大。今季のインサイドをベースにしたバスケットはこれまでとはややもすると異質な印象も強いが、今大会ここまで内容良く勝ち上がっている印象があるのは昨年同様だ。対戦相手の大阪体育大は手負いの状態であり、サイズ面でも優位ではあるが、接戦続きを制してきており、勢いに乗っている。受けて立つ姿勢ではなく、立ち向かう姿勢を持って連覇へ突き進みたい。

写真上:この日17得点の大阪学院大・木下。優勝には彼の活躍が欠かせない。
写真下:敗色濃厚の状況でも、天理大は梶井らが最後まで諦めない姿勢を示した。

※大阪学院大・吉井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2017.05.04 (Thu)

【2017トーナメント】5/5試合予定(順位決定戦)

■国立代々木競技場第二体育館

12:00 法政大学 vs 明星大学(15位決定戦)
13:40 駒澤大学 vs 東京成徳大学(13位決定戦)
15:20 神奈川大学 vs 明治大学(9~12位決定戦)
17:00 青山学院大学 vs 国士舘大学(9~12位決定戦)




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2017.05.04 (Thu)

【2017トーナメント】5/4結果

■国立代々木競技場第二体育館
◇13~16位決定戦

法政大学59(13-17,11-13,14-21,21-17)68駒澤大学
明星大学77(25-17,18-21,15-20,19-22)80東京成徳大学

◇準々決勝
専修大学73(11-24,23-15,14-25,25-21)85日本体育大学
東海大学97(19-18,25-18,29-17,24-13)66中央大学
白鷗大学95(19-11,19-27,28-20,29-27)85拓殖大学
筑波大学80(23-16,18-14,11-18,28-19)67大東文化大学


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2017.05.03 (Wed)

【2017トーナメント】5/3レポート

青山学院大・国士舘大・神奈川大・明治大が
9~12位決定戦へと勝ち上がる


170503tunoda.jpg 上位の対決は1日休みとなり、この日は9位~16位までの順位決定戦4試合が行われた。青山学院大、明治大の1部校は余裕を持って勝利し、神奈川大も3部の明星大を下した。唯一2部同士の対戦となった国士舘大と駒澤大の一戦は互いに譲らない時間も見られたが、国士舘大が次第にオフェンスの強さを見せて駒澤大を引き離した。


 第1試合、青山学院大法政大の戦いは、1Qは次第にオフェンスで調子を上げた法政大が互角の勝負に持ち込み19-20。2Qはゴール下の強さ、アウトサイドの確率が上がった青学大が31-43と引き離して前半終了。後半は青学大が徐々に突き放して90点台に乗せると62-91で試合終了。法政大は前半のような勢いを出せなかった。

 第2試合、2部同士の対戦となった国士舘大駒澤大の対戦。1Q立ち上がりに勢いがあったのは駒澤大。#23石井(4年・F)、#65針生(3年・PF)らの得点源が決めていった。しかし国士舘大も#86下(3年・G)を中心に返していくと互角の展開に。1Qは16-14で国士舘大リードで終了し、2Qも激しい競り合いになる。速い展開で得点していった国士舘大がリードを広げるが、駒澤大は終盤に#3澁田(1年・G・盛岡南)の3Pで34-29と駒澤大も食い下がって前半を終えた。3Qは国士舘大が#0角田(4年・SF)のアウトサイドが効果的に決まるなどしてリズム良く得点し、4Qもさらにリードを広げ80-60で試合終了。駒澤大はずるずる引き離されて追い上げの機会を得られなかった。

170503kanagawa.jpg 第3試合は前日惜しくも1点差で中央大に敗れた神奈川大が、3部の明星大と対戦。立ち上がりから激しいディフェンスで相手にターンオーバーを頻発させて一気にリードした。しかし明星大も1対1を武器に攻め続けて追い上げ、14-19と迫って1Q終了。2Qも明星大は1on1で激しく攻めるが、神奈川大は固いディフェンスを武器に25-37とリードを広げた。3Q、明星大のオフェンスが失速してこのQが4点に終わると、あとは神奈川大ペース。55-77で勝利した。

 第4試合、明治大東京成徳大と対戦し、1Qからリードを奪うと2Qで36得点をマークし、一気に勝負をつけた。東京成徳大は#99ザン(2年・C)がゴール下で力強さを見せるが、前半の差は大きく、明治大はまんべんなくメンバーを使って96-65で試合終了となった。

写真上:国士舘大・角田は3P3本を含む12得点。
写真下:持ち味のディフェンスが光った神奈川大。#20田中のほか、上級生が多いのも強みにしたい。


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2017.05.03 (Wed)

【2017全関】5/3 レポート(準々決勝)

第1シードの大阪学院大は貫禄勝ち
残り3試合は緊張感溢れる接戦に


170503TANRI.jpg 大型連休の帰省客でごった返す新大阪駅からほど近い大阪市立東淀川体育館に会場を移し、準々決勝以降の日程に入った今年の全関。ベスト8をかけた10日前の争いもさることながら、実力が拮抗し、例年以上に混戦模様の今季の関西。その勢力図を象徴するかのように、この日のベスト4入りをかけた戦いも息詰まる接戦が続き、観衆が固唾を呑んで勝負の行方を見守った。

 準々決勝の結果、ベスト4に進出したのは大阪学院大、天理大、大阪体育大、近畿大。近年での関西上位校が勝ち名乗りをあげる形となったが、いずれも代替わりによる影響を受けながらも、現状で展開できるバスケットをぶつけて準決勝を戦う権利をつかみ取った。翌日からもタフなゲームが続くが、シーズン最初のタイトルに手をかけるのはどのチームとなるか。


170503KUSAGAWA.jpg 第3シードの大阪体育大は、1Qに流通科学大を圧倒。#20岸田(4年・PG)、#9内藤(4年・SF)の両輪の活躍で最初の10分間で10点差をつけた。だが、この試合の軽めの笛が次第にのしかかり、ファウルの込んだ両4年生をベンチに下げざるを得ない。その隙に流通科学大は#9諏訪(2年・SF)の活躍で一気に勢いに乗り、前半で33−32と追いつくことに成功した。大阪体育大は後半、コートに戻した#9内藤がいきなりバスケットカウントを獲得するなどして再度引き離しにかかるが、#20岸田とともに早い段階で4つ目をコールされて苦しい状況に。流通科学大はこれで得たフリースローを#9諏訪が落とさず、ビハインドが僅かな状態をキープ。4Qには相手のターンオーバーから速攻を続け、#6清水(3年・SG)が3Pを決めて一旦逆転した。だが、コートに戻った#20岸田がここから本領発揮。果敢にアタックし、3本のバスケットカウントを獲得して再びリードを得た。最後は流通科学大にファウルが込んでやや大味な展開となったが、74−65とした大阪体育大がどうにか逃げ切り、2年続けてベスト4入りを果たした。

170503YOSHII.jpg この日唯一差が開いたゲームとなったのは、前年の覇者・大阪学院大同志社大と対戦した試合だった。立ち上がりこそ同志社大がリードを得るが、次第にファウルも込んでいき、大阪学院大のエンジンがじわりと入る。前週の段階では故障のため欠場していた#8吉井(1年・SF・大阪学院大高)のインサイドが効いて前半のうちにリードを得ると、3Q序盤には#35吉川(4年・SG)のミドルや#9雲井(4年・SG)の3Pなどで一気に引き離しに成功した。最後はベンチメンバーを投入する余裕を見せて75−49で完勝。今年も準決勝に駒を進めた。

写真上:劇的な勝利を飾り、決勝点を挙げた榎本を中心に歓喜の天理大。
写真中:主力の最上級生のファウルトラブルに苦しんだ大阪体育大は、欲しい場面で得点を決めた草川の活躍も勝利には欠かせなかった。
写真下:大黒柱である福田の故障欠場もあって、ルーキーながら大阪学院大のインサイドを支える吉井。この日は18得点をマークした。

※大阪体育大・岸田選手、大阪学院大・吉川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【天理大が関西王者相手に鮮やかな逆転勝利】

170503FUJISAWA.jpg 昨年の西日本インカレを制した天理大と、リーグ優勝からインカレでのベスト8を勝ち取った関西学院大。いずれも強力なインサイドが卒業した今季、どのような戦いぶりを見せるのかが注目される両雄が、準々決勝で対戦することとなった。

 1Qは19−18というイーブンの展開。関西学院大は#10松原(4年・SF)や#14高山(3年・SG)といった昨年までのチームを知る面々が牽引し、天理大は1年生の#15黄(1年・PF・岡山工業)のインサイドが光った。ここから2Q、3Qは関西学院大ペースに。昨年のリーグ戦でも効力を発揮した#22堤(4年・PG)、#74中野(3年・SG)、#10松原によるアウトサイドが決まり、#29八角(3年・PG)も連続得点をマーク。天理大はターンオーバーが目立ち失速した結果2Q僅か6得点。関西学院大が易々と二桁点差に乗せ、3Qに持ち直した天理大から要所で3Pを沈め、勝負の体勢は決したかに見えた。

170503MATSUBARA.jpg しかし4Q、天理大は#3藤澤(1年・PG・東山)が攻め気を見せる。3ショットのファウルを得てチームを盛り上げると、同じくルーキーの#15黄のゴール下も決まって俄かに反撃モードが上がる。逃げ切りたい関西学院大も一旦は#74中野、#10松原の得点で返すが、すぐに詰め寄られる展開に。この重要局面でそれまで好調だったシュート率が下がり始めたのを尻目に、天理大は#29榎本(4年・SG)と#30梶井(4年・PG)が相次いで3Pを決めて残り1分を切って逆転に成功。更にプレッシャーのかかる場面で獲得した2スローを#15黄が落とさずリードは3点に。関西学院大は最後のオフェンスで#22堤が値千金の3ショットのファウルを誘発。こちらもこれを全て決めて3.2秒を残して同点に戻した。このまま延長戦かと思われた展開で、タイムアウトを挟んで天理大最後のオフェンスを託されたのは#29榎本。ディフェンスを上手くかいくぐって放ったフローターのシュートが見事にリングを通り抜けた。最終スコア66−64とした天理大が、劇的な形で準決勝進出を決めた。

写真上:ルーキーながらメインガードを務める天理大・藤澤。アグレッシブなディフェンスと得点への意識が輝いている。
写真下:松原の攻め気も光った関西学院大だったが、チーム全体としてゲーム時間残り僅かの場面でのシュート率を上げられず。

※天理大・榎本選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【敗戦寸前から延長戦に持ち込んだ近畿大が激戦を制す】

170503KAJIWARA.jpg 昨年はリーグ中盤から歯車が噛み合わずに入替え戦までも経験した近畿大と、リーグ中盤からはやや持ち直しながらも入替え戦で敗れた関西大。今季はそれぞれ別のカテゴリでリーグを戦うことになるが、ともにレベルの高い選手が揃った2チームの対戦が、この舞台で実現した。

 試合は、終始一貫して僅差の攻防が続くこととなった。#15金田(4年・PF)のアウトサイドが決まりやや抜け出しそうになった近畿大だが、関西大も#11森田(3年・PG)の3Pや#21窪田(2年・SF)のレイアップで食い下がる。関西大がディフェンスでも#15金田に簡単に持たせない形を徹底し、近畿大も相手のストロングポイントであるインサイドをしっかり守り、じりじりした展開が続いて3Q終了時点で39−40という超ロースコアの展開に。

170503IMAMURA.jpg 拮抗した展開が崩れたのは試合時間僅かの状況になってから。#21窪田が中に切れ込んで得点を重ね、関西大がじわりと抜け出す格好となった。#31梶原(3年・PF)がフリースローを2本とも決めて1分を切った状況で関西大は6点リードに成功した。だが、ここで近畿大は#15金田が覚醒。対面のディフェンスとリングへの距離をものともせずに2本の3Pを決めて会場をどよめかせて同点に戻す。関西大は最後のオフェンスを決めきることが出来ず、56−56となったゲームは延長戦に突入した。

 敗戦の瀬戸際から立ち直った近畿大は強かった。ミスマッチをものともせずに奮闘していた#24今村(2年・PF)がいきなりのバスケットカウント。関西大も一時同点とするが、#24今村、#9濱高(3年・SF)が果敢にシュートを決めて関西大の勢いを削いだ。関西大はこの間ターンオーバーも犯して反撃の機運を高められず。緊迫の勝負は69−65とした近畿大に軍配が上がった。


写真上:相手に警戒されながらも10得点をマークした関西大・梶原。しかしそれ以上に21リバウンドという数字も光った。
写真下:傑出したインサイドプレーヤー不在の今季の近畿大だが、今村が濱高とともに最後まで奮闘を続けた。


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2017.05.03 (Wed)

【2017トーナメント】5/4試合予定

■国立代々木競技場第二体育館
◇13~16位決定戦
10:00 法政大学 vs 駒澤大学
11:40 明星大学 vs 東京成徳大学

◇準々決勝
13:20 専修大学 vs 日本体育大学
15:00 東海大学 vs 中央大学
16:40 白鷗大学 vs 拓殖大学
18:00 筑波大学 vs 大東文化大学


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2017.05.03 (Wed)

【2017トーナメント】5/3結果

■駒澤大学玉川キャンパス
順位決定戦

法政大学62(19-20,12-23,15-23,16-25)91青山学院大学
国士舘大学80(16-14,18-15,19-16,27-15)60駒澤大学
明星大学55(14-19,12-18,26-16)77神奈川大学
明治大学96(20-14,36-15,15-17,25-19)65東京成徳大学


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